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2020年2月28日金曜日

北海道知事 道民に「緊急事態宣言」 外出控えるよう呼びかけ―【私の論評】デマにまどわされず、不要不急の外出は避け、うがい、手洗い等を励行しよう(゚д゚)!

北海道知事 道民に「緊急事態宣言」 外出控えるよう呼びかけ

北海道の鈴木知事は28日夕方、新型コロナウイルスの感染が道内で広がっているとして、28日から3週間の間、「緊急事態宣言」を出し、道民に向けて、特にこの週末の外出を控えるよう呼びかけました。



道は午後5時半から新型コロナウイルスに関する対策会議を開き、新型コロナウイルスの道内での感染拡大は深刻さを増しているとして「緊急事態宣言」を出しました。

期間は28日から3月19日までの3週間で、特にこの週末は道民に外出を控えるよう呼びかけました。

緊急事態宣言の内容

鈴木知事の名前で公表された緊急事態宣言は、次のような内容になっています。

「新型コロナウイルスの感染を防ぐため、オール北海道で取り組んできましたが、状況はより深刻さを増しています。早期の終息、そして皆さんご自身と大切な人の命と健康を守るため、お願いしたいことがあります。感染の拡大防止のため、この週末は、外出を控えてください。皆様のご理解とご協力を、よろしくお願いします」としています。


知事「まさに今が山場 この週末外出控えて」

鈴木知事は新型コロナウイルスに関する対策本部の会合で「北海道では現在までに63件の感染者が確認されており、感染拡大のスピードを抑える対策が必要になっている。まさに今が山場であり、1日も早く終息させる必要がある」と述べました。

また、「飲食店やスポーツジムなどでの接触の可能性が出てきいるので、週末については基本的には外出を控えてもらいたい」、「子どもたちには外出を控えてもらっており、大人も同じようにすることで、道民一丸となってこの週末、取り組みを進めていきたい。極めて深刻な状況であると認識し、行動してもらうようご協力をお願いしたい」と述べました。

知事「地域間での感染拡大のおそれ」

鈴木知事は対策本部の会合の後、臨時の記者会見を開き、北海道内の住民にこの週末の外出を控えるよう呼びかける「緊急事態宣言」を出したことを改めて説明しました。

そのうえで「きのう、集団感染の疑いがある6人が北見市で開催された展示会に参加していたことが判明し、札幌市からの参加者も確認されている。地域間での感染拡大のおそれが出てきている」と述べました。

また「緊急事態宣言を出したことを受けて、安倍総理大臣に日本で感染者が最も多い北海道の実情を直接伝える緊急の要望をしたい」と述べました。

さらに「北海道は全国で最も感染者が多く、今後は感染拡大防止のモデルを作り、国と一緒になって取り組んでいく」と述べました。

知事「観光客も行程変更を」

また道内を訪れる観光客に対しては「人がたくさんいる場所について行程を変更するなど、適切に判断してもらいたい」と述べました。

そのうえで「北海道は世界からすばらしいところだと認識され、観光客も多い。だからこそ早く終息させたい。あらゆる資源を投入し、全力で感染拡大の防止に取り組まなければならない」と述べました。

主な交通機関は通常どおり運行の見通し

北海道の主な交通機関は今のところ通常どおり運行される見通しです。

このうちJR北海道は「列車はビジネスなど様々な理由で利用する人がいて外出せざるを得ない人もいる。公共交通機関として列車を間引き運転するなどの対応は今のところ考えていない」として、週末も通常どおりのダイヤで運転する予定だとしています。

また全日空と日本航空も、週末に北海道を発着する便について、今のところ通常どおり運航する予定だということです。

4人感染確認の旭川市では…

旭川市では28日までに飲食店の経営者や保育士など4人が新型コロナウイルスに感染しているのが確認されています。

鈴木知事が「緊急事態宣言」を出したことについてJR旭川駅前を歩いていた、60代のアルバイト従業員の女性は「感染が広がっているので、緊急事態宣言を出すことはいいと思う。ただ、宣言を出すだけでなく、しっかりサポートもしてほしい」と話していました。

小売店 営業時間短縮の動きも

北海道の小売り各社の中には営業時間を短縮する動きがある一方で、通常どおり営業するところもあります。

このうち札幌市中央区のデパート「さっぽろ東急百貨店」は3月1日から18日までの間、開店を朝10時半と30分遅くするほか、閉店も午後7時半と30分早める方針です。

一方、「イオン北海道」は「道民の食生活を支える」として、週末は通常どおり営業する予定だとしています。

専門家「一定の効果 外出は必要最小限に」

感染症の予防対策に詳しい東北医科薬科大学の賀来満夫 特任教授は「今は非常に大事な時期なので、娯楽などで人の動きが活発になる週末に外出を控えることは、感染を抑制する観点から一定の効果があると考えられる。買い物や薬の補充などやむにやまれぬ理由で外出しなければならない場合は、外に出る人を1人に絞り、短時間ですますなど外出の機会、時間を必要最小限にしてほしい」と話しています。

【私の論評】デマにまどわされず、不要不急の外出は避け、うがい、手洗い等を励行しよう(゚д゚)!

私が現在住んでいるのは、札幌市です。北海道の感染状況は深刻です。愛別町で感染者が出たのは、私自身もショックでした。あの町、随分前に訪れたことがありますが、本当にのどかな田舎なのに、「なぜ?」と思ってしまいました。

あの町で感染者がでたのですから、いつどこで感染してもおかしくない状況だと思いました。この状況をみて、私は、行動を変えました。それまでは、外出時にマスクはしていたのですが、それ以外に医療用のゴーグルをつけるようにしました。

マスクに関しては、新型コロナウイルスが流行る前から、冬には外出時にいつもしていました。特に冬は、うがい、手洗いも励行していたので、そのおかげでしょうか20年近く風邪やインフルエンザにかかったことはありません。

少し前に、町内会の集まりがあるとされていて、それは明日土曜日に予定されていましたが、町内会長に中止を具申しました。これを中止しの運びとりました。

2月19日、北海道では道内3番目の感染者となる40代男性(Dさん)が「市中感染の疑いが高い」と発表されました。いつどこで感染したか把握できない状況を、「市中感染」と呼びます。

北海道と札幌市は28日、10歳未満の男児を含む計12人が新たに新型コロナウイルスに感染していたと発表しました。北海道で感染が確認されたのは66人となりましたた。(2月28日現在)。

このうち6人は、オホーツク海側の北見市で、今月中旬、生活関連用品の展示会に参加していました。6人のうち3人は食事をともにしていたとされています。北海道は感染者の集団「クラスター」が発生したものとみています。

生活関連用品の展示会があった「北見綜合卸センター」

釧路、旭川、苫小牧、そして札幌。ただでさえ広い道内で、まったく接点の見出せない感染者が増加しており、『調べようがない』と、北海道庁は頭を抱えています。ただ、札幌の『雪まつり』で、北海道内外に感染が広がったのは事実です。

1月31日から2月11日まで開催されていた雪まつりには、大勢の中国人が来ていました。湖北省の団体旅行客も入国していたことがわかり、このなかに感染者がいた可能性は否定できません。(札幌市役所関係者)

2月21日、中富良野町に住む小学生兄弟の感染が確認されました。北海道庁の聞き取り調査によると、二人は父母とともに会期後半の雪まつりを訪れていたといいます。

市中感染が疑われるDさんは、大手広告代理店の系列会社に勤め、雪まつり期間中は本部ブースにも詰めていました。

このブースで接触していたと見られる人は約130人。とはいえ、不特定多数が集まる会場ですので、全員と連絡が取れるかはわかりません。

雪まつりを訪れた道外の感染者も増えてきて、いくら調べてもキリがないです。実は、調査自体も徐々に難しくなってきています。

行動履歴を詳細に教えてくれない濃厚接触者がいますし、雪まつりの実行委員会もマイナスイメージになることを恐れています。

それでも、北海道内で本格的な流行を避けるためには調べ続けるしかないのです。

北海道の感染率が高いのは、北海道の特殊事情によるところが大きいとみられてます。観光庁の2018年調査によると、中国人旅行者の道内での宿泊者数は1~2月、延べ約60万人で、首位の東京都(約70万人)に肉薄しています。今年1~2月に開かれ、202万人が訪れた「さっぽろ雪まつり」では、スタッフ2人が感染したほか、道内外の複数の感染者が発症前に訪れたとされています。

会場は屋外のため感染リスクは高くないはずですが、札幌医大の横田伸一教授(微生物学)は「ホテルやレストラン、観光施設で感染が広がった可能性は否定できない」と語っています。寒さの厳しい北海道では、建物の気密性が高く、地下道が張り巡らされていることが感染リスクを高めたとの指摘もあります。

政府の専門家会議のメンバーで東北大の押谷仁教授は「当初は中国人中心だったが、現在は日本人の間で『クラスター』と呼ばれる患者の集団発生が複数起きていると考えられる。感染拡大を食い止めるには疫学調査を徹底し、クラスターを封じ込めるしかない」と話しています。

さて、今週週末は北海道の方々は、不要不急の外出はやめるべきです。北海道以外の方々もそうすべきだと思います。

それと、もう一つ気をつけなければならないのはデマです。石狩管内の50代女性は2月下旬、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で複数の知人から、ほぼ同じ内容のメッセージが届いたそうです。

文面は、中国湖北省武漢市で活動した医療関係者の情報とした上で「武漢ウイルスは耐熱性がなく、26―27度の温度で死にます。そのため、お湯をたくさん飲む、お湯を飲ませれば予防できる」などと書かれていました。

北大人獣共通感染症リサーチセンターの高田礼人(あやと)教授(ウイルス学)は「全く根拠がありません。人間の体温は通常、36度前後。仮にウイルスが27度で死滅するなら、症状が出ることはありません。お湯を飲んだとしてもウイルスは鼻の奥や肺でも増えるため、意味はありません」と否定しました。


LINEの文面には「冷たい水、特に氷水を飲まないでください」との呼び掛けもありました。高田教授は「冷たい飲み物が体温を下げてしまうことはありますが、飲むことでウイルスが増えることはありません」と説明。その上で、「喉には体内に入ったウイルスを押し出す機能があり、乾燥するとその機能が弱まります。風邪などの一般的な感染症と同じく、喉を潤したり室内の適度な湿度を保つことは一定の予防効果があります」と助言しました。

この類のデマはこれからも出回る可能性もあります。テレビなどでも、煽り報道もあります。このようなデマや煽りに惑わされることなく、手洗い、マスク、うがいなどを励行して、感染を防ぎましょう。

終息宣言が出るその時まで、ウイルスとの闘いは終わりません。

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