上空から見たツバル
「太平洋の島々は成長を続けており、海面が上昇しても沈むことはない」--。そう主張する研究論文が英科学誌「ニュー・サイエンティスト」に掲載され、議論を呼んでいる。
ツバルやキリバス、ミクロネシア連邦など南太平洋の島々は温暖化による海面上昇の影響で、将来的には地図上から消える「沈む島」と呼ばれてきた。
論文のタイトルは「変形する島々が海面上昇を否定」。過去60年間に撮影された航空写真と高解像度の衛星写真を使い、ツバルやキリバスなど太平洋諸島の27島の陸地表面の変化を調査した。
その結果、海面は60年前よりも12センチ上昇しているにもかかわらず、表面積が縮小しているのは4島のみ。23島は同じか逆に面積が拡大していることが明らかになった。ツバルでは九つの島のうち7島が3%以上拡大し、うち1島は約30%大きくなったという。
拡大は「浸食されたサンゴのかけらが風や波によって陸地に押し上げられ、積み重なった結果」であり、「サンゴは生きており、材料を継続的に供給している」と説明。1972年にハリケーンに襲われたツバルで、140ヘクタールにわたってサンゴのかけらが堆積(たいせき)し、島の面積が10%拡大した事例を紹介している。
研究に参加したオークランド大学(ニュージーランド)のポール・ケンチ准教授は「島々が海面上昇に対する回復力を備えていることを示す」と指摘し、「さらなる上昇にも対応する」と予測。一方、海面上昇が農業など島民生活に影響を与えることは避けられないとして、「どのような地下水面や作物が温暖化に適応できるか調べる必要がある」としている。
「温暖化で海面が上昇する」のウソ
2年前くらいには、地球温暖化に関してもかなり掲載していましたが、最近はほとんど掲載していなかったので、久しぶりに掲載して見ようと思います。
以下に地球温暖化による海面上昇に関して掲載します。
(1)「温暖化によって北極の氷が溶けて海面が上昇する」
温暖化で北極海の氷が融解することは、まぎれもない事実です。そのため海面が上昇するといった主張が一部メディアにありましたが、これが間違いです。温暖化すれば確かに北極海の氷が溶けますが、海に浮かんでいる氷が溶けたからといって海面が上昇することはありせん。これは、古典力学のアルキメデスの原理からいって明らかです。そこで、この表現の評価は、「絶対的間違い」。いまさら、ウソだというまでもない単なる無知に過ぎません。
(2)「温暖化によって南極の氷が溶けて海面が上昇する」
温暖化によって、南極の棚氷が溶けることは事実です。2002年に「ラーセンB」と呼ばれる埼玉県にも匹敵する面積の棚氷が崩壊しました。「これで海面は上昇したのか」と言われるとNoです。こ
の棚氷は海に浮かんでいたものなので、北極海の氷と同様に、海面上昇にはつながりません。しかし、この棚氷が失われたことによって、南極大陸に暖かい風が入り込む可能性が増えるでしょう。となると、大陸の氷の融解が誘発される可能性があります。そ間接的ではあるが、海面上昇につながることも否定きません。
しかし、南極大陸の中心部分の気温は零下です。そのため、地球温暖化が進行して海水からの水の蒸発が増えれば、南極大陸への降雪が増えて結果的に氷が増える可能性があります。
(3)「アル・ゴアの言うように、ツバルは地球温暖化の犠牲者なのか」
私自身は、IPCOの報告書の真偽そのものに対して、かなり疑問を持っているのですが、正しいこととしてIPCCの第四次報告書によれば(図1)、過去50年間での海面上昇は、10cm程度です。ざっと毎年2~3mm上昇といったところだと思えばよいと思います。
図1 過去150年間の海面上昇の推移
この10cmの上昇が原因で、大潮の際にツバルが水没するようになったのどうか。完全に否定するのは難しいですが、「別の要因が無いと、あのような形での水没は起きないだろう」、と推測するのが妥当です。
別の要因としては、生活排水や砂の過剰採取によるサンゴ礁の防波堤としての効果の減少などの可能性が高いと考えられます。そこで結論は、ツバルが地球温暖化の犠牲者だと断定するのは、かなり無理があります。
私自身は、そもそも、海面上昇がどうのこうのという前に、地球温暖化二酸化炭素説ならびに地球温暖化災厄説に関して、両方ともかなり懐疑的です。だから、上記科学者の研究も、研究者自身がそもそも、地球温暖化さらに、海面上昇を最初から信じ込んで研究をしているようなので、結論からいえば、実は、大局的にみればもともと、海面上昇も何もないのに、ただ、思込で結論を出しているだけかもしれないと思っています。
最近では、太陽の黒点活動の減衰から地球寒冷化をいう研究者もいます。
地球温暖化にせよ、日本の財政破綻にせよ、ほとんど根拠が脆弱です。特に、地球温暖化については、大部分のお人好し日本人には、理解できない、薄汚い、卑怯で、自らの利益のためには何でもやる、国々のエゴのぶつかり合いである国際会議などにおいて、原子力行政などが絡んだ国々と、CO2排出権取引などにより、利益を受ける国々など、たまたま多くの国が地球温暖化二酸化炭素説、地球温暖化災厄説などを定説にしておけば都合が良いというだけで、あたかも定説であるかのように論議されているだけで、本当は定説ではありません。これについては、ほとんどのまともな科学者がそうみなしています。はっきり、地球温暖化二酸化炭素説や、地球温暖化災厄説を正しいと主張する科学者は、金儲け主義か、頭がおかしいかのいずれかと思って間違いありません。
実際、わずか、30年ほど前くらいまでは、地球寒冷化の方が幅を効かせていました。しかし、地球寒冷化はさほど、利益を被るような国もなかったので、地球温暖化のように激烈に、声高にいわれなかっただけです。
それから、このブログには、過去に何回も書いてきているのですが、日本財政破綻論は、亀井さんがいっていたようにフィクションにすぎません。
まあ、この手の話には、あまり影響されないようにしておくのが、精神衛生上も、実利的にも無難です。これらの問題に関して、拘泥して、頭がおかしくなっても、損しても、マスコミも、政府も、何の救済もしてくれないですから。
こんなことに拘泥するよりも、不景気であっても、他の会社が駄目であっても、自分の会社だけは、成長を続ける方法とか、環境問題とはいっても、本当に30年以内に不都合を生じそうな、水・食料資源の問題などに対する対応策などを考えているほうが余程生産的です。
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