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2012年4月14日土曜日

Google+、ウィジェット重視の新UIはアプリ追加への布石か―【私の論評】Googleの収益の90%以上が、今だに広告によるものであることを忘れるな!!

Google+、ウィジェット重視の新UIはアプリ追加への布石か:


グーグルが、ソーシャル分野での新たな取り組み「Google+」をローンチしてから、まもなく1年。この新しいユーザーインターフェイスには、ソーシャルメディア全体が向かいつつある「ウィジェット化(widgetization)」という大きな方向性がはっきりと現れている。

この記事の続きはこちらから・・・・・

【私の論評】Googleの収益の90%以上が、未だ広告によるものであることを忘れるな!!

私は、このGoogle+の新しいインターフェースに関しては、数日前から、変わっていることには、気づいてはいましたが、その意味などあまり深く考えてはいませんでした。しかし、UIの変化には、大きな意味があったことを上の記事をみて、認識しました。本日は、このことについて掲載します。
上の記事の核心部分は、以下の部分だと思います。
ソーシャルプラットフォームの未来は、ますます増えるサービスや機能をどのようにうまく取り扱うかということにかかっている。より多くのユーザーがプラットフォームにうまく統合されたアプリを利用することで、ユーザーエンゲージメントを高める機会が増え、結果としてより多くの広告収入につながるからだ。
今回は、確かに、画面左のバーの部分にいろいろな機能がまとめられ、今後こちらに、ガジェットとしていろいろな機能を搭載できるようになことを予感させます。それに、このガジェットの一つの写真なのですが、今回UI変更にともない、新たな機能が付け加えられています。それは、インスタントアップロードという機能で、写真や、動画を撮影して、すぐにGoole+にアップロードできるというものです。Google+のアプリを開いていると可能だそうです。


また、いままでスマホ内に蓄えられている、写真や動画もすべて、アップロードできるということで、わたしもさっそくiPhone内の画像・動画をアップロードしました。これは、まずは、非公開アルバムにアップロードされます。後から、共有をすることができます。




Google+を使っている限りにおいては、容量も関係なく、蓄積できるようです。これは、画期的です。Facebookも写真を蓄積できますが、インスタントアップロードまではできません。それから、AppleのiCloudでは、iPhoneで撮影した、写真(動画を除く)は、フォトストリームに蓄積されますが、これは、無料の容量には、上限があって、一定以上を蓄積したいのであれば、ストーレージの料金を払わなければならないようになっています。


写真のストーレージなど、それが可能なサービスは各種あるのですが、結局ほとんど使っていません。たとえば、facebookでも、可能ではあるのですが、これも結局のところ、ほとんど使っていません。なぜなら、インスタントアップロードのような機能がないからです。こんなことを考えると、これからは、写真・動画といえば、Google+になりそうです。これは、本当に画期的だと思います。過去に何回か、大事な写真をクラッシュしてなくしてるので、これは本当にありがたいサービスだと思います。蓄積された写真をみてみたのですが、きちんと、日付順で場所の表示までされています。


picnicの画面

それから、何と驚いたことに、蓄積された、写真は、あのpicnicと同じ機能によって、編集できるようにまでなっています。あのpicnicは、Googleの傘下にはいっていましたが、画像編集サイトとしては、かなり良いサービスで、はっきりいって、Googleが開発したpicasaよりずっと使い勝手が良いものです。このpicnicが、Google+上で蘇っているではありませんか。私は、かなりpicnicを使い込んていました。


特に、このブログの冒頭に掲載している写真は、すべて、picnicで編集していましたので、4月19日には、サービス停止という告知があったので、どうしようかと考えあぐねていましたが、結局Google+を使えば良いことがわかって、安心しました。このpicnicは、いずれ、Google+に統合されるとは、思っていたのですが、もうすでに統合されていたというわけです。


このような、画期的なカメラのガジエットですが、これからも、いろいろなものが開発されて、ユーザーがそれらを使うことができようになるということです。これから、どんなガジェットが提供されるようになるのか楽しみです。






そうして、Googleのこのような戦略これからも持続されるのだと思います。Facebookには、広告が掲載されていますが、Google+では、まだ広告が掲載されていません。いずれ、掲載されるようになると思います。そうして、Google+もGoogleにとって、本格的なビジネスプラットフォームの一つになっていくということです。


Googleは、営利企業です。営利企業であるからには、経済性を追求しなければなりません。Googleの収益の90%以上は未だに広告です。最近ては、YouTubeの自分の動画に特に審査なしで、誰でも掲載できるようになりました。いずれ、Google+にも広告が掲載されるようになるでしょう。そうして、Googleのこのような活動は、従来の、検索エンジンだったときと、基本は、あまり変わりはありません。
Googlの戦略を示すダイヤグラム


そうです、自分たちの、提供するサービスにより、ユーザー数とそのトラフィックを増やして、広告がクリックされる率を増やすということです。Google+にかぎらず、いずれ販売されるARグラスも過去に失敗したサービスもそうです。失敗したしないの尺度は、結局Googleが提供するサービスによって、トラフィックを増えたか、増えなかったかです。とりやめになった、不動産検索や、ファッションサイトもすべて、トラフィックを増やす見込みがないということで、廃止されたり、中止されているのです。







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2012年3月19日月曜日

GoogleブランドのAndroidタブレット、価格は$149~$199でTegra 3は非搭載?−【私の論評】Googleの収益源のトップは、いまでも広告!!では何のためにやるかといえば・・・・・・・?

GoogleブランドのAndroidタブレット、価格は$149~$199でTegra 3は非搭載?:




噂のGoogleブランドのAndroidタブレットに関する新たな情報が米国のブログ Android and Meで噂として伝えられています。


先週のDigiTimesの報道では、GoogleはASUSと提携してTegra 3を搭載した7インチタブレットを$199~$249の価格で今年5月頃に発売すると伝えられていましたが、Android and Meの情報元(米国に拠点を置くサプライチェ... 続きを読む

■著者データ

juggly.cn国内・海外のAndroid(アンドロイド)スマートフォン・タブレットに関するニュースや情報、AndroidアプリのレビューやWEBサービスの活用、Android端末の紹介などをお届けする個人運営ブログウェブサイト: http://juggly.cn/TwitterID: juggly

【私の論評】Googleの収益源のトップは、いまでも広告!!では何のためにやるかといえば・・・・・・・?

上記の記事、結局結論は、以下のようなものです。

価格は$149~$199。Tegra 3は搭載せず。

Android and Meは、価格は$149で、QualcommのデュアルコアSoCを搭載、今年5月8日~10日に米国で開催されるCTIA Wirelessイベントで発表されるということです。

AmazonのKindle Fireは、さきほどAmazon.comで調べてみたところ、$199ドルでしたから、これは、しっかりKindle Fire(下写真)を意識して、それ以下の価格で販売する予定であるということです。

詳細は、いずれ発表があるものと思いますが、私なりに現時点で、Googlがなぜこのような端末を売り出すのか、分析してみます。


このブログにも何回か掲載してきたように、iPadや、Kindle Fireは、eコマースを強力に推し進めるAppleや、Amazonが、自らのプラットフォームを差別化するために、導入するものです。せっかく自からが、プラットフォームを築いても、従来は、顧客が自宅のパソコンに設定されているブラウザを用いて、ディスプレイから垣間見るいくつもあるサービスのうちの、一つという位置づけになるところを、独自のデバイスであるところの、タブレット端末を導入することにより、差別化したということです。


Googleが、新たな独自のタブレットを出す意味合いについては、差別化の意味ももちろんありますが、その比重はあまり大きくはないと思います。



なぜなら、Appleや、Amazonと比較的すれば、Google自体は、あまりeコマースを強力に推進しているわけではありません。他社とは、ビジネスモデルが全く異なります。Googleの収益源の9割は今でも、広告です。ユーザーが検索エンジンを検索したり、他のサービスを利用したりしているときに、広告を掲載し、その広告をユーザーがクリックした場合、収益に結びつきます。


このクリック数が増えれば増えるほど、Googleの収益が増えるわけです。クリックされる確率は、大体決まっています。であれば、トラック数が増えれば、Googleの収益増えるわけで、とにかく、Googleにとっては、トラック数を少しでも増やすことが、至上命題なわけです。


だから、皆さんご存知のGoogleのサービスは、すべてこの至上命題を実現するために提供されています。だからこそ、あれだけ、無料で検索エンジンからwebmailから、ありとあるゆるサービスを提供できるという側面があります。


だから、上の記事のGoogleによる、新たなタブレットも、こうした命題をより良く実現するためと捉えるべきです。これを使うことにより、より一層、Googleへのアクセスのトラフィック数を増やすのです。おそらくこの端末では、Googleのサービスにアクセスするのに、最適化されていると思います。これを使用する人が増えれば、その分Googleへのアクセスへのトラフィックが増えるわけです。



また、価格が低いということも、Googleへのアクセスへのトラフィック数を増やすことにつながります。現在世界では、先進国や、新興国では、ほとんどの人が、インターネットを使える環境にあると思います。しかし、かなり多くのいわゆる、BOPといわれる人々は、インターネットができる環境どころか、端末をそのものも購入できないひとがほとんどです。


ちなみに、BOPとは、bottom of the pyramid(ピラミッドの底)の略。開発途上地域にいる低所得者層を意味します。所得別人口構成をグラフ化した時に、下から低所得者層(BOP層)、中間層、富裕層を積み上げたような三角形が出来上がるため、ピラミッドという表現を用います。ただしbottom(底)という表現が差別的であるという観点から、最近ではbase of the pyramid(ピラミッドの基盤)と表現することが多くなっています。


近年、ビジネスの世界でこのBOP市場に注目する動きが加速しています。貧困層を巨大な消費市場として捉え、そこでビジネスを展開することにより、社会的課題の解決も図ろうとする考え方です。具体的には、企業が開発援助機関やNGO(非政府組織)などと連携。現地のニーズに合わせた商品を、現地住民をビジネスに巻き込みながら販売していきます。欧米ではBOPビジネスが活発化しており、日本でも経済産業省が研究会を立ち上げるなどの動きが出ています。ちなみに、このBOPといわれる人々は世界で40億人存在すると言われています。

最近では、BOPの人々には、携帯電話も普及しつつはありますが、この人たちの使用する携帯電話は、かなり低機能なものが多く、通話が主たる機能であり、現在全世界で利用されている、Googleのサービスなどの多くは、利用できません。


以前は、100ドルパソコンなどというプロジェクトもありましたし、Googleもこれに関わっていたようですが、今では、その話題はあまり聴きません。Googleは、上記の$149という価格で、BOP層にも食い込もうとしているのではないかと思います。考えてみてください、もし、このBOPの人々の1/10の人でもインターネットを通じてGoogleを利用するようになったとすれば、Googleへのアクセスのトラフィック数は爆発的に増えると思います。


私は、Google Chrome OS搭載パソコンがそのような役割を果たすのではないかと、期待していましたが、どうも、そうではないようです。このOS搭載の、パソコンは日本ではほとんど販売されていませんが、アメリカのAmazon.comではいくつか見ることができます。しかし、これは従来ほどは、高くはありませんが、安くもありません。どちらかというと、最近ウルトラブックといわれているものに近いものばかりです。(写真下)


今の先進諸国や、新興国では、すでに、インターネットは、かなり普及していますから、いまから爆発的に増えるということはありません。しかし、BOPならば、違います。当然Googleは、こうしたことも視野に入れていると思います。それに、これが実現すれば、BOPの人々にとっても良いことです。いままで、ほとんど有益な情報に接することができなかった人々が情報に自由にアクセスできるようになれば、その福音は計り知ることができないと思います。


それにこれだけ低価格だと、先進国や、新興国でも、今まで、自分自身の端末を持てなかった人々、たとえば、子供や低所得層でも、持てるようになります。これも、期待できます。先進国でさえ、現在も存在するいわゆる、デジタルデバイドが解消されるようになるときっかけとなるかもしれません。



これによって、多くの人々が、BOPから抜け出すことができれば、幸いです。


それと、あまりにも当然なので、上には掲載しませんでしたが、Google側としては、この端末を販売することによって、よりユーザーからのデータを得やすくするという目論みもあると思います。


Androidの規格を自らつくりだし、それを提供したとしても、やはり、自ら端末を開発せず、他社の端末からのアクセス情報のみに頼っていては、ユーザーの真の姿を把握するのが、困難な場合もあります。他社性のものであれば、いくらOSは同じとはいいながら、他社の様々な意図も含んだ端末となります。それでは、得られる情報にも限りがあります。だからこそ、自らの規格ですべてを知りぬいた自社製端末により、ユーザーの情報を役立てるという意味もあると考えます。そうして、これらで得られたデータなどから、さらに、Androidの改善、改革はもとより、先にもあげたように、さらに、トラフイック数を増すための参考にしようとしていると思います。


さて、この新たな端末、まだ、詳細も発表されておらず、これからどのように使われているか、楽しみです。カメラがついているのかどうかも判りません。これからも、追跡して、何か新しい動きがあれば、また、ブログに掲載します。


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