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2013年3月2日土曜日

政権批判ばかりのメディアや「ダメダメ」論の学者はもういらない! いま、国民が知りたいのは「どうしたら暮らしが良くなるのか」である!―【私の論評】これからは、「良くなる」「良くできる」論が幅を効かせて行く時代!!潮目の変化を見れない政治家やマスコミは没落していくのみだし、没落したほうが世のため人のため!!

政権批判ばかりのメディアや「ダメダメ」論の学者はもういらない! いま、国民が知りたいのは「どうしたら暮らしが良くなるのか」である!:
2013年03月01日(金)


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[ 長谷川幸洋「ニュースの深層」 ]
政権批判ばかりのメディアや「ダメダメ」論の学者はもういらない! いま、国民が知りたいのは「どうしたら暮らしが良くなるのか」である! 
[長谷川 幸洋]
首都圏で売れている夕刊紙の編集者と懇談していたら「最近は読者の関心が株一色。株の話を書かないと売れない」とぼやいていた。その夕刊紙は激しい政権批判が売り物で、民主党政権の時代は民主党を批判し、いま安倍晋三政権になったら安倍を「これでもか」という調子で批判している。

【私の論評】これからは、「良くなる」「良くできる」論が幅を効かせて行く時代!!潮目の変化を見れない政治家やマスコミは没落していくのみだし、没落したほうが世のため人のため!!


詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、確かに「ダメダメ」論はもううけないです。上の記事の、要旨は以下のようなものです。
 読者は夕刊紙や週刊誌に立派な能書きや上から目線のご託宣を求めているわけではない。政権の打ち出す政策がピンぼけばかりで、生活が苦しくなる一方なら、激しい政権批判の紙面でも売れる。だが、ひと儲けできるチャンスが目の前にあるなら、能書きより「どうすれば儲かるのか」という話に関心が向かうのは当然だ。
斉藤誠一教授 何やらこの人の顔が「ダメダメ」に見えてくる

そうして、御託宣の事例として、斉藤誠一橋大学大学院教授の27日付朝日新聞オピニオン欄の以下の記事内容をあげています。
エネルギー、食料の価格が上昇しているところに円安が進めば、ガソリンや灯油、野菜の値段はさらに上がる。給与明細の額が増えても必需品価格がもっと上がれば、暮らし向きは悪くなる。・・・小泉構造改革で問題になった『格差』がもっと顕著になる可能性があります 。
 そうして、学生に向けての言葉として、以下のような内容もあげています。
斉藤教授は「デフレの要因は、日本経済の国際競争力が弱くなったからです」とも言う。それじゃ、どうしたらいいのかと言えば「日本がこれだけ高い生活水準 の経済を保とうと思ったら、それに見合う労働の質が必要。いつも学生に言っています」と指摘する。つまり「もっと勉強しろ」だ。
本当に、うんざりですね。この気持ち良くわかります。本当に日本のマスコミや、学者のとくに「ダメダメ」論にはあきれかえって、うんざりです。やれ、金融緩和をすれば、ハイパーインフレになるとか、金融緩和してもダメだとか、日本経済はダメだとか、日本はダメだとか、日本人はダメだとか、民主党はダメはわかるにしても、発足してから半年もたっていない安倍政権がダメだとか、「もう!!いい加減にせいや!」!といいたくなります。

これに似たような苛立ちについては、以前にもこのブログに掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。

【注目】BBC アベノミクスは正しい―【私の論評】犬HKは、BBCのように自国政府が成功しそうなことを賛美するどころか、4月4日に安倍総攻撃を企んでいるだと?!!

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、ようするに、BBCはイギリスの国営放送ですが、このBBCがアベノミクスは正しいと報道しており、特に日本に長期滞在しているBBCの特派員が、アベノミクスを賛美しているというのに、日本のNHKはそれどころか、4月4日にさらなる安倍総攻撃を企んでいるらしいという内部情報があるというものです。

オリンピックに出場するアスリートは、「ダメダメ」など言っている暇はない!!

「ダメダメ」どころか、NHKは、あくまで日本を弱体化させる方向にしか動かないし、しかも、本社内に中国中央電子台の日本支局が収まっているという、公共放送としてしては、とち狂っているとしか思えない変態反日公共放送です。

しかも、社員の平均年間賃金が、1700万だとか?これが、まともな公共放送だったら、ある程度賃金が高いことも「うらやましい」ですみますが、カネはいっぱいとって、反日をやっているなどということでは、そのうち誰も受信料を払わなくなるのではないかと思います。こんな放送局はすぐにも解体して、まともな公共放送をできるようにすべきです。このブログにも掲載したように、Huffington Post(このインターネット新聞そのものは、リベラル派だが、立場を明確にしているので、ニュースソースとしては信用できる)のようインターネットを活用したより中立的な公共放送を日本にもつくるべぎです。犬HKはもういりません。


こんな傍若無人な犬HKがのうのうと存続できる日本ですから、「ダメダメ」論などまだましなほうで、まだまたはびこるかもしれません。

そういわれてみれば、先日も、玄葉元外務大臣の国会での質問をとりあげましたが、この質問には、安倍総理もあきれかえって、一蹴しましたが、本当に民主党のお家芸の「ブーメラン」になってしまいました。 泥を被るとか、被らないとかそんなことはどうでもいいです。 TPPに関して、文書化したことの意味もりかいせずに、わけのわからない不毛な論議ばかりしていました。これは、結局のところ玄葉氏の安倍自民党政権に対する「ダメダメ」論以外の何ものでもありません。なぜこんなことになったのか、このブログでは、その背景を掲載しました。その記事のURLを以下に掲載しておきます。

【政論】玄葉氏よ、お前もか ブーメランの「お家芸」継承―【私の論評】ポストモダン(脱近代)社会の七つ作法を知らなけれ、政治家はもとよりそもそも社会人にもなれない!!現代はそういう時代だ!!


詳細は、この記事を読んでいただくものとして、この記事では、なぜこんになに稚拙になってしまうのか、その背景をポスト・モダンという切り口で、とりあげました。

玄葉氏もダメ顔になっている?
しかし、このブログの冒頭の記事は、もう潮目がかわって、「ダメダメ」論は許容されなくなってきているということを示しています。確かに潮目は変わっています。

反リフレ派や財政破綻派は最近元気がありません。反リフレ派は、金融緩和などしたら、ハイパーインフレになるといい触れ回っていました。財政破綻派も、あたかも、すぐにも日本が財政破綻するように触れ回っていました。私は、反リフレ派や財政破綻派などただ「ダメダメ」と言っているだけではなく、日本経済が良くなる方向性を示すべきだと思っていました。

無論、それがすみやかな増税なんていう愚かなことを言われても困りますが・・・・・・・・。デフレの時期に増税すれば、ますます、経済が落ち込むのは明らかですらか、増税をしない前提で、経済を良くする方向性を示すべきと思います。

「ダメダメ」論など皆うんざりしていると思います。私も聴きたくありません。それくらいなら、経済でも、会社でも、個人でも、コミュニティーでも、社会でも「良くなる」「良くできる」論を論じるべきです。こんな時代には、政治でも、金融でも、社会でも、どのように努力すれば、「良くなる」、「良くできる」のかその方向性を論じることが時流にあっていると思います。私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

【関連記事】
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2013年2月28日木曜日

左脳がアナタに仕掛ける「5つの罠」―【私の論評】 あなたは分析麻痺に陥っていないか? ポスト・モダンの現在において最も重要なのは、知覚だ!!

左脳がアナタに仕掛ける「5つの罠」:



アナタの独創的なアイデアは、自分の左脳によって奪い取られているかもしれません。 たいていの人は、これまでの経験をもとにして、段階的にものごとに取り組むほうが安心できます。整然とコントロールされ、秩序立った状況、論理的な世界が好きなのです。そして、バラバラで統制がとれていないと不安になります。

「たしかな裏付けがある枠組み」の外へと踏み出すなんて、非生産的で時間の無駄だ、と思うわけです。自分はそういうタイプだというアナタは、これまで多くの場面で、そうした考え方が役に立ってきたのでしょう。ただし、そこには創造性という要素が抜け落ちています。 実際のところ、左脳型の直線的思考に慣れ親しんだアナタは、自分は創造的な人間ではないと信じ込んでいるのではないでしょうか? 左脳の仕掛ける罠についてお話しする前に、右脳vs左脳という理論について紹介しましょう。

この記事の続きはこちらから!!


【私の論評】 あなたは分析麻痺に陥っていないか? ポスト・モダンの現在において最も重要なのは、知覚だ!!



上の記事では、左脳、右脳の働きを軸にして、創造性に関して述べていました。そうして、創造性を妨げる左脳の罠について説明しています。詳細については、上の記事をご覧いただくものとして、その罠を以下に掲載します。
■ 左脳がアナタにしかける5つの罠
1.視野を狭める
2.直線的=安全
3.論理と直観
4.パーツと全体像
5.「クリエイティブな人間ではない」と信じさせる
そうして、最後はこのように締めくくっています。
左脳人間の皆さん、騙されてはいけません。右脳思考を呼び込んでくれる行動に、積極的に挑みましょう。左脳型思考パターンの長所にクリエイティブな右脳思考が加われば、鬼に金棒。今の社会で成功するための、なくてはならない秘密兵器になるはずです。
さて、この締めくくり確かに重要な示唆をしているとは思うのですが、私達は、右脳と左脳を自由自在に使い分けることなどできません。では、どのようにして右脳を使ったり、活性化させるかについては具体的な示唆はないと思います。

私は、これに対する具体的な示唆を試みようと思います。

これに対する具体的な示唆としては、やはりマネジメント的なアプローチが良いと思います。このブログでも、以前にも指摘したように、心理学や脳科学における最新発見のようなものに関しても、実は学問的には証明されていないことでも、実務的にそのようなことに注目して実務的な解決方法が編み出されている場合が多いです。

ポスト・モダンの建築物

そんなことから、昔からマネジメント上でいわれてきた、モダンとポスト・モダンの考え方を掲載します。

ポストモダン(英: Postmodern)とは、「モダン(近代)の次」という意味であり、モダニズム(近代主義)がその成立の条件を失った(と思われた)時代のことです。ポストモダニズム(Postmodernism)とは、そのような時代を背景として成立した、モダニズムを批判する文化上の運動のことです。主に哲学・思想・文学・建築の分野で用いられる言葉です。ポスト・モダンそのものについては、ここでは本題ではないので、詳細を知りたいかたは、下に参考図書をあげますので、それを購読されるか、ネットで調べていただきたいと思います。

さて、会社などで仕事をするにしても、モダニズム的な仕事の仕方、ポスト・モダニズム的な仕事の仕方があると思います。これは、まさに上記でいうところの、左脳による仕事の仕方、右脳による仕事の仕方に相当するものと思います。どちらが欠けても、仕事はうまくいきません。

ポストモダンのアート アンディ・ウォホール

モダニズム的仕事の仕方としては、仕事上で何かを改善・改革するときに、対象を見る場合に、分析を丹念に行うというアプローチです。分析とは、何かの対象を細かく分けて、仔細に調べて、最終的にそれを統合すれば、すべてを理解できるという考え方です。

たとえば、時計を持ってきて、それを細かく分解し、全部を調べてしまえば、その時計のすべてを理解できるということです。確かに、時計ならば、細かく分解して、どのような部品で成り立っているかを知ることができます。このような考え方がモダニズムであり、確かにこのアプローチはかなり成果をあげ、現在の西洋文明の礎になったと思います。

しかし、時計や物体の運動のような場合は、いくら複雑に見えてもこのようなアプローチでその本質を知ることはできますが、複雑な社会現象や、人体などの複雑で高度なシステムではそのようなわけにはいきません。たとえば、人がつくった半分のパンはなりたっても、そうではない半分のあかちゃんはなりたちません。

人体をいくら細かく分析しても本質はみえてこない

人体を細かく分解して、仔細に調べたとしても、複雑なシステム体系としての人体は理解できません。人体を解剖して、皮膚、欠陥、爪や、内蔵などを細かく調べただけでは、総体としての人体の本質を知ることはできません。爪や内蔵レベルではなくさらに細かく、分子レベルで調べる方法として、分子生物学なども現在はありますが、分子生物学だけで、人体の本質を知ることはできません。だからといって、さらに細かく、人体を構成している原子や量子を調べたとしても、人体の本質はみえてきません。ますます、わからなくなることでしょう。

では、複雑な社会現象を理解したり、人体を理解したりするには、どうしたら良いのでしょうか?それは、知覚です。ポスト・モダニズムでは分析ではなく、この知覚が重要視されるようになったのです。

では、知覚とは何かといえば、動物が外界からの刺激を感じ取り、意味づけすることです。 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚、平衡感覚などの感覚情報をもとに、「熱い」「重い」「固い」などという自覚的な体験として再構成する処理です。人間の場合だと、さらに、文脈を構成するとか、さらに高度な概念を構成する処理をすることです。

それでは、マネジメトでは知覚に関してどのようなことがいわれているのか、マネジメントの大家ドラッカー氏論考を以下に紹介させていただきます。

ポストモダン(脱近代)社会の七つ作法・論理ですべてが分かるわけではない

ドラッカー氏は彼の著書『変貌する産業社会』において、モダンからポストモダンへの重心の移行を宣言したとき、「新たなポストモダンが、手段と道具を持ち合わせることなく、われわれの行動を事実上支配している」と語っています。

しかし、多少なりとも丁寧に見ていくならば、その後のドラッカー氏の著作の多くが、われわれにこのポストモダンのための手段と道具を与えるための作業だったことがわかります。

実に、3分の2世紀以上にわたって書かれた全著作において、折に触れドラッカー氏が教えてくれたポストモダンのための方法論をまとめてみるならば、次の七つの作法ということになるでしょう。これは、以前のブログにも掲載したことなのですが、本日は再び装いを新たに掲載させていただきます。

1.見る 
第一に、「見る」ことです。全体を「見る」ことです。全体を命あるものとして「見る」ことです。しかも緻密に「見る」ことです。しらみ潰しに見ていくことです。 
イノベーションの種としての機会を探るべく、ドラッカーは1000件を越える成功事例を調べたといいます。それは、ニューヨーク大学大学院の夜のセミナーで行われました。しらみ潰しのローラー作戦でした。 
そして、見ることの補完として、「聞く」ことです。人は同時に2点に立つことはできません。他の者が「見る」ものを「聞か」なければなりません。自らの強みさえ、誰かに「聞か」なければわかりません。アウトサイド・インサイダーとしてのコンサルタントとしての値打ちも、ここにあります。
2.わかったものを使う 
第二に、「わかったものを使う」ことです。とくに、当初予期せずにわかったことを使うことです。原因や理由はわからないままでもよいのです。学者に付き合って原因の解明を待っている暇はありません。いずれにせよ、理論を体系化したとしても創造することはできません。重要なことは、わかったことを使って行動することです。 
「何が起こりそうか」を考えて行動してはならないのです。「すでにわかったこと、すなわち起こったことをもとに行動せよ」ということなのです。「そのわかった事に自らの強みを合わせよ」ということです。ということは、「トレンドを使え」ということでもあります。 
さらにもっと重要なこととして、「すでに起こった未来を使え」ということです。何事にも、インパクトをもたらすにはリードタイム、あるいはタイムラグがあります。このリードタイムが未来を教えてくれるのです。
3.基本と原則を使う  
第三に、基本あるいは原則となるものを知って使うことである。 
ただし、それらのものを一律に適用すべき万能の原理としてではなく、補助線として使うことである。あらゆる事業に、「世のため人のため」という補助線を引いてみることである。あらゆる意思決定に「世のため人のため」という補助線を引くことである。組織構造についても、透明さ、平板さという補助線を引いてみることである。
4.欠けたものを探す  
第四に、欠けたものを探すことです。キャップを探し、ニーズを見つけることです。「宇宙には何らかの秩序があるはず」との確信をもつことです。「すべては目的が規定する」と楽観することなのです。 
元素の周期律表を発見したメンデレーエフは、見えないものの存在とその位置づけを明らかにしただけでなく、そこから、すでに見えているものの位置づけを明らかにしました。すなわち、全体の形態を明らかにしました。 
未知なるものは無数にあります。解決が喫緊であるにもかかわらず、その全容が知られていない問題はたくさんあります。大事なものの多くは目に見えません。現実は目に見えない大事なものによって支えられています。それらのものを、いま見えるものとの関係のもとに明らかにしていくことが、「未知なるものの体系化」です。 
それは、見えないものを明らかにするのみならず、見えるものの意味を示します。ドラッカーのイノベーション論の根底にあるのは、この方法にほかなりません。そして、ドラッカーによる最初にして最大のイノベーションがマネジメントの発見でした。 
加えて、ドラッカーのマーケティング論の根底にあるものも、この方法にほかなりません。ドラッカーが事業の先を見るうえでカスタマー(顧客)よりも大事だといっているノンカスタマー(非顧客)こそ、そもそも体系化すべき未知なるものだったのではないでしょうか。
5.自らを陳腐化させる 
第五に、あらゆるものが陳腐化するがゆえに、自らが陳腐化の主導権を握ることです。とくに乱気流の時代にあっては、自らがチェンジ・リーダーとなることです。 
デュポンは品質、用途、価格において、自らの製品を陳腐化していくことにより、業界リーダーの地位を不動にしてきました。 
この自らを陳腐化させるという努力を怠ったために、他社によって陳腐化させられてしまった企業や事業は枚挙にいとまがありません。しかも、他社を陳腐化させることに成功した企業が、その成功に自ら学ぶことをせず、今度は第三の企業によって陳腐化させられつつあります。
6.仕掛けをつくる 
第六に、「仕掛け」をつくっておくことです。しかも成功に焦点を合わせ、成功を慣習化してしまうことです。今日一般に目にする失敗と不調についての報告に加えて、成功と好調についての報告をまとめ、それらについて検討することです。 
あるいは、「あらゆる事業活動について目標を定め、結果と参照する」というフィードバック分析を習慣化することです。
さらには、理想を現実化するために、「何をもって憶えられたいか」を考えることを日常化することです。 
ドラッカーは「ぜひともアクションプランをつくれ」といいます。「緻密にアクションプランをつくり、状況の変化に一歩先駆けて修正していけ」といいます。歴史上、ナポレオンのアクションプランほど緻密な作戦計画はなく、ナポレオンのアクションプランほど修正されたものはありませんでした。 
ただし、この「仕掛けをつくる」という作法には、「拘束衣や足枷になりかねない仕掛けはつくらない」という心得が付随します。アメリカ建国の父たちは、当初、憲法の草案に人権条項を入れていませんでした。それは、人権条項を抜きでは批准せずとの各植民地からの要求があって、仕方なく入れたものでした。ただひとえに後世を縛りたくないからでした。 
ドラッカーは『産業人の未来』において、「アメリカはこの戦争に参戦するだろう。そして勝つだろう。しかし、勝つためだからといって国家統制的なことは何もしてはならない。それは戦後も続くから」と書いていました。 
「戦争が終わる日とは、一つの旅が終わる日でも、一つの旅がはじまる日でもないのだから」といっていました。「それは馬を替える日にすぎないから」といっていました。日本では戦争が終わって半世紀もたってから、戦争中にはじめたものの見直しを行っています。
7.モダンの手法を使う
チャップリンのモダンタイムズより
そして第七に、限界をわきまえつつ、モダンの方法を使うことです。論理と分析を使うことです。何しろ350年間磨きをかけてきた方法です。それも単に think するだけではありません。 Think through すること、つまり徹底して考えることです。ドラッカーの口癖が、この think throughです。 
これらがポストモダンの作法です。しかし当然のこととして、このポストモダンの作法も人それぞれのものです。人それぞれにドラッカー直伝のものです。しかもそれぞれに発見、発展、蓄積していくべきものです。
七つにまとめる人もいれば、九つの人もいるでしょう。それぞれがそれぞれの作法を武器に、「世のため人のため」に行動することが、組織社会における新しい慣習の形成をもたらすことになります。
ポストモダンの作法は手間暇のかかるものばかりです。そもそも、ポストモダン自体を論ずることが困難です。ポストモダンが意識されて50年、あるいは70年にすぎないからか、それとも本質的に論じにくいものなのかはわかりません。

しかし、この世界とは、もともとがそのようなものと覚悟すべきであると思います。因果の太い線だけをさぐるというモダンの方法が、そもそも無精者のする仕事だったのかもしれません。解析幾何学で普遍学を開拓しようとすることに無理がありました。世の中、捨象してよいものはありません。大雑把にくくってよしとすることのできるものはありません。


とにかく、論理の世界だけで、分析だけを重視していたのでは、分析麻痺に陥るだけです。たとえば、あなたが清涼飲料水を売る会社に勤めていたとして、過去に売れたものだけを分析することは簡単ですが、それだけではオロナミンCや、ポカリスエットや、最近売れているエネジー系ドリンクもトクホ系のコーラも、生まれてこなかったでしょう。分析も大事ですが、分析だけではイノベーションは生まれてこないのです。やはり、知覚が重要なのです。分析と知覚は、イノベーションの両輪であり、どちらが欠けても満足なイノベーションはできないということです。


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2013年2月20日水曜日

【速報】安倍首相が国会でブラックサンダーを溶かして飲んでいた!? 真相が判明―【私の論評】アベノミクスだけではなく、安倍総理自身が日本の景気を先導している?!

【速報】安倍首相が国会でブラックサンダーを溶かして飲んでいた!? 真相が判明:



先日、昭恵夫人が「(安倍総理は)ブラックサンダーが大好き」と発言し、3500円のカツカレーを食べていた総理大臣も32円(税込)の駄菓子を好むという庶民的な一面があることが話題となった。

女の子にも人気のブラックサンダー

今度は安倍総理が国会で飲んでいたマイボトルの中身に注目が集まっている。ネット上では、安倍総理のあまりのブラックサンダー好きに「ブラックサンダーを溶かして飲んでいるのでは!?」という憶測さえも飛び交ったが、総理の秘書がFacebookページでその真相を明らかにしたぞッ!

【安倍総理のマイボトル「アベノボトル」の真相】

この記事の続きは、こちらから!!

【私の論評】アベノミクスだけではなく、安倍総理自身が日本の景気を先導している?!

最近の安倍総理、向かって左の襟に注目!!最近つけはじめた、東京オリンピック誘致のバッジ
それにしても、上の記事など見ていると、安倍総理の一挙手一投足が、注目されており、何か変わったことがあれば、それが多くの人のSNS上での話題となり、そうして、ライフスタイルにまで影響を与えているという状況が良くわかります。

このような総理大臣珍しいのではないかと思います。それだけ、多くの人々の期待が大きいという事なのだと思います。

野田前総理大臣は、首相に指名されたその日にあの、QBという1,000円で10分以内で頭をカットするだけという、床屋さんに行って、庶民ぶりをアピールしていましたが、テレビなどには報道されていましたが、SNSなどではあまり話題にはなっていませんでした。


それに比較すると、安倍総理は凄いです。それにしても、野田さんが、解散の決意をしなければ、今日の安倍総裁はまだ存在していなかったもしれませんし、それに、いずれ解散になったとしても、安倍総理になったとは限りません。その意味では、野田さんに大感謝です。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、本題に入ります。本日の本題は「白湯の効用」です。

現在は、ほとんど飲まないですが、私は子供の頃は良く「白湯」を飲んでいました。本日、安倍総理の白湯の話題から、なぜ最近白湯を飲まなくなったのか考えていましたが、その答えは簡単です。

私が子供の頃には、家のリビングループで、大きなストーブがあって、そのストーブにはいつも大きな南部鉄瓶がのっかっていました。だから、冬は、その鉄瓶のお湯をそのまま飲んだり、お茶にして飲んでいたわけです。現在は、実家でも、ストーブではなく、セントラル・ヒーティングですし、それに自宅でも、ストープはストーブなのですが、FF式であり、鉄瓶ややかんなど置くところはありません。だから、最近は、白湯を飲めば飲めるのですが、鉄瓶から飲むような感じではないので、ほとんど飲んでいません。


実は、鉄瓶からの白湯は本当に体に良いようです。安倍総理の白湯は鉄瓶からのものなのでしょうか?もし、そうでなかったら、是非鉄瓶にしていただきたいものです。鉄瓶で白湯など飲むと、まずは、鉄分不足はなくなるそうです。それに、なぜか、鉄瓶の白湯は普通の白湯よりかなり美味しいです。

白湯のつくり方は、実家で教えてもらったのですが、それとサイトなどの情報なども調べてみた結果下記のものが一番良いようです。
1.フタをした鉄瓶に水を入れ、強火にかける。 
2.沸騰したらフタをとって、湯気を逃がしながら、沸いたお湯を空気に触れさせる。 
3.火を弱めて、そのまま10〜15分ほど沸かし続けたら、できあがり。
特に、2番めの、フタをとるというところが大事なようです。自宅では、白湯を飲んだり、お茶を入れたりするときには、確かに蓋をとっていました。

さて、肝心の「味」はというと...最初はあまり気付かないかもしれませんが、飲み続けているうちに「甘み」を感じてきます。また、体内に毒素が溜まっている人は「甘み」どころか「まずさ」を感じるそう。最初に「まずい!」と思った人には、むしろ飲み続けてみることをオススメします。健康度合いも履かれてしまうということです。さらに、鉄瓶で沸かすことで味がまろやかになるので、とにかく驚くほどおいしいのです。

最後に、一般的に言われている白湯の効能を列記しておきます。
○毒素や老廃物を押し流してくれる
○ 血行が良くなり代謝が上がる
○ 余分な水分を排出してくれる
○ ダイエット効果がある
○ 便秘が改善する
○ 肌荒れが改善する
○ 冷え症が改善する
○ 寝起きが良くなる
○ むくみがとれる
鉄瓶の白湯でお茶を入れるとまろやか!!

それから、本日は、安倍総理の話から、白湯の話ばかりになってしまいましたが、鉄瓶の白湯で、お茶や、紅茶、コーヒーなど入れても、本当に味がまろやかになって美味しいです。それにしても、安倍総理の白湯の話からいろいろと掲載してしまいましたが、日本人のこの鉄瓶による白湯のライフスタイル素晴らしいです。


是非復活したい、ライフスタイルでもあります。また、実家に行ったらいくつか眠っている鉄瓶のうちの一つでも貰い受けてこようかと思います。それらから、実家の鉄瓶はむろん、色は、真っ黒なのですが、最近では、本当にいろいろな色のものがあり、カラフルなものもあります。これなんかも、かなりおしゃれです。是非使ってみたいものです。

amazonをみてみたら、もう安倍総理の使っていた、ボトルは型が古いので、掲載されていませんでしたが、何と、アベノボトル・トレーナー、アベノボトル・トートバッグ、アベノボトル・パーカーなどというものが販売されていました。商魂たくましいです。これからも、アベグッズがたくさん生まれてくるのでしょうか?もう、アベノミクスだけではなく、安倍総理自身が日本の景気を先導しているみたいです。これから、どんどん景気が良くなって、はやくデフレから脱却してほしいもてのです。私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2013年2月2日土曜日

首相、フェイスブックで女性誌に訂正要求―【私の論評】時流を読めない女性週刊誌や国売新聞、観測気球新聞は、売れている男性ファッション誌を学び潮目の変化を学べ!!

首相、フェイスブックで女性誌に訂正要求


 安倍晋三首相が1日、インターネット交流サイト「フェイスブック」に投稿し、週刊誌「女性自身」(2月12日号)が掲載した、昭恵夫人が首相公邸の台所改装費に税金1千万円を使ったとする記事を「とんでもない捏造(ねつぞう)記事だ」とし、訂正を求めた。

 首相は「私も昭恵も公邸のリフォームはおろか、ハウスクリーニングさえ依頼したことはない」と反論し、「清掃や空調点検、壁穴の補修作業が入るのは通例だが、1千万円もかかる大げさな工事はない」と強調。「編集された方に訂正をお願いする」と記した。 安倍晋三首相が1日、インターネット交流サイト「フェイスブック」に投稿し、週刊誌「女性自身」(2月12日号)が掲載した、昭恵夫人が首相公邸の台所改装費に税金1千万円を使ったとする記事を「とんでもない捏造(ねつぞう)記事だ」とし、訂正を求めた。

 首相は「私も昭恵も公邸のリフォームはおろか、ハウスクリーニングさえ依頼したことはない」と反論し、「清掃や空調点検、壁穴の補修作業が入るのは通例だが、1千万円もかかる大げさな工事はない」と強調。「編集された方に訂正をお願いする」と記した。

以下に、安倍首相がフェイスブックに投稿した内容を写真も含めてそのままコピペさせていただきます。
「女性自身 2月12日号」の記事を読んでびっくりいたしました。
「安倍昭恵さん~首相公邸台所改装費に税金一千万円」と題された記事。

記事を要約すると、
『「2007年の首相辞任は、自分がきっちり夫の健康管理をしてあげられなかったからだ」との後悔の念を強くもっている昭恵が「今度は前回以上に食事の面から夫をサポートしていかなければ」との思いから、首相公邸の台所を1000万円(税金)かけて改装するよう指示している。(自民党関係者からの話)』
・・・という内容です。

今更ではありますが、とんでもない捏造記事です。
私も昭恵も首相公邸のリフォームはおろか、ハウスクリーニングさえ依頼した事はありません。

公邸に移るにあたって清掃や空調点検、あるいは壁穴の補修作業が入るというのは通例ですが、本来こちらが依頼し行うというものではありませんし、金額についても1000万円もかかる大げさな工事はもちろんありません。
編集された方、どうかご訂正をお願いします。

【私の論評】時流を読めない女性週刊誌国売新聞、観測気球新聞は、売れている男性ファッション誌を学び潮目の変化を学べ!!

上の記事は、週刊誌に関するものなので、こんなものかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。たとえば、国売り新聞・・・・、じゃなかった読売新聞とか、新華社通信・・・・、じゃなかった日経新聞でもこのようなことは良くあります。特に、経済記事については、そのようなことがかなり多いです。というより、95%くらいは間違いではないかと思います。残りの5%は、ときたま正しいことを掲載して、さもさも、まともなことを書いてあるようにみせかけるというものです。

国売新聞

特に、新華社通信・・・じゃなかった、日経新聞は、 観測気球とも呼ばれています。どういうことかというと、日本の各省庁などが、記事を掲載していったいどのような反応があるかどうかを見るというものです。財務省など良くやります。たとえば、増税の記事など掲載して、どのような反応があるのかをみるという具合です。日銀なども、気球をあげるつもりはなくても、記者が勉強不足で、そのまま掲載するので、意図的にあげなくても、あげたのと同じ効果があります。観測気球である新聞記事をそのまま信じては大変なことになります。日経新聞は、経済以外の記事は、秀逸なものも多いのですが、経済記事ははちゃめちゃになりました。これを読むと、本当に日本の経済がわからなくなります。

観測気球
でも、それが観測気球であるということを知った上で、観測気球をあげた組織は、どのような意図があってそのような気球をあげるのか、あるいは、観測気球を上げた結果を観察して、当該組織の意図は成就されるのか、されないのか・・・・・。このような視点で、読むのは大変意義深いことです。

こんな背景を知って、マスコミの一端である週刊誌という見方をすると、所詮こんなものかとも思ってしまいます。しかし、やはり、マスコミの本来の姿というのは、きちんと裏をとるという事だと思います。誰かから聴いた話など、そのまま掲載するようでは、マスコミとしては全く意味がないと思います。

上の記事、おそらく、首相公邸に住むために少し変えたとか、補修したことを、小耳にはさんだ、女性自身の記者が、勝手な当て推量で大げさに書いたのだと思います。

首相公邸は、確かに他の建物からみれば小さいようにはみえますが、個人宅などと比較すれば、かなり大きいです。こうした、建物だとしばらく、手を入れなかったとしたら、少し修理などするだけでも、建物や敷地全部であれば、改築までしなくても、1000万くらい軽くいくと思います。

台所の改装ということにでもなれば、1000万円ですむわけがありません。なにせ、官邸の台所ということになれば、かなり広いでしょうから、かなり大きな個人宅の改修よりもはるかに経費を要するものと思います。修理でなくて、改装ということであれば、公邸の改装にしては、あまりにもお粗末です。それくらいなら、改装はしないで、修理にとどめておいたほうが良いです。

上の週刊誌の記者裏取りをしないどころか、このような矛盾にも気づかず、記事を書いてしまったのだと思います。あまりにもお粗末です。

それにしても、週刊誌も、新聞もお粗末な日本の現状。本当に困ったものです。このようなマスコミもう先がないです。ちなみに、女性週刊誌など、どんどん発行部数が減っていますし、廃刊になるものも多です。たとえば、昨年は、あの女性ファッション誌の老舗"Vogue"の日本版が休館(実質上の廃刊か?)になっています。

Vougue Jappanの表紙

 女性ファッション誌は、ひところ付録戦略で部数を伸ばしていた時期があります。しかし、この付録戦術もほとんど効かなくなって、女性ファッションは低調です。

女性ファッション誌スウィートとその付録
とにかく、雑誌は全体でかなり低調です。その低調な中にあって、伸びている雑誌があります。それは、なんでしょうか?そうなんです。男性ファッション誌なんです。

伸びる男性ファッション誌


 雑誌市場の縮小が止まりません。2012年の推定発行部数は5年前より26%減ったもようです。そのなかで健闘しているのが30~40代男性向けファッション誌なのです。出版科学研究所(東京・新宿)によると同ジャンルの12年の部数は前年を3割弱上回ったとみられます。インターネットに情報が氾濫する今、なぜ雑誌に手を伸ばすのでしょうか。探ってみると、おしゃれに一段と気を使いはじめたこの世代ならではの事情や、需要に応じた売り場の変化が浮かび上がってきます。かつては自分より会社や家族が優先といった30~40代が多かっものです。しかし、今のこの世代は自分の欲求に正直になっているとみられます。また、この世代は、印刷媒体によって情報を得た最後の世代にもあたります。

12年度の実売部数で前年度比5割増を目指すオーシャンズは「コンビニでの販路が拡大していることが要因」(肝付兼人販売部長)といいます。ある大手コンビニは「9~11年にかけて、このジャンルの販売が伸び始めたのに気付き、12年は扱いを増やした」と話しています。また、この年代ではほしいものは我慢せず買う傾向が強まっているとみています。雑誌を有力な情報源とみなす世代で、着こなしに気を配るこの世代の男性消費者層は当面、一定のボリュームを維持するため、あと数年はこのジャンルの好調が続くとみる業界関係者は多いです。

売れている男性ファッション誌スマートの表紙

さてこのような男性ファッション誌の伸びなどみると、やはり、何か潮目が変わっていると思います。伸びている男性フアッション誌は、既存の雑誌と比較すると、猥雑な部分がほとんどないと思います。フアッション以外のことでも、こだわりとか、生き方とか、ライフハック的記事とか、何というか、共感を覚える記事が多いです。

男性たちは、猥雑な雑誌にはあきあきしているのだと思います。今なら、単なる猥雑さを求めるなら、サイトをみれば満載です。検索サイトのセーフサーチを外せば、それこそ、猥雑さのオンパレードです。これでもか、これでもかと嫌になるくらいでてきます。わざわざ、お金を出して買うにはおよびません。お金を出すなら、欲しい情報が掲載されていてほしいのです。

コンビニスイーツでも、男子向けが伸びている昨今、従来とは時流が異なります。この時流の変化、潮目の変化に気付かないのが、既存の雑誌、新聞、テレビなのだと思います。そんなことをしているうちにどんどん購読者が離れていってしまいます。そうなりたくなければ、最近伸びている男性向けファッション誌など参考にして、潮目の変化を読んで、変身してほしいものです。そう思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どう思われますか?

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