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2018年2月28日水曜日

中国の対外投資が急ブレーキ、3割減で初の前年割れ 米欧が警戒、中国自身の資本流出規制も追い打ち―【私の論評】中国経済はやがて身の丈にあったところまで落ち込むことになる(゚д゚)!



 中国の対外投資に急ブレーキがかかっている。中国商務省のまとめで、中国企業が2017年に海外で行った直接投資(金融分野を除く)は総額1200億8000万ドル(約13兆円)と、前年を29.4%下回った。中国の対外投資額で前年割れは03年の統計公表開始後、初めて。安全保障上の理由などから、米欧で中国からの投資や買収に拒否反応を示すケースが増えていることに加え、海外への不正な資金流出を警戒する中国政府の規制強化も追い打ちをかけている。(香港 河崎真澄)

 習近平指導部が進めている現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に関連し、スリランカやパキスタン、ジブチなどのプロジェクトで、中国による軍事転用の懸念が強まり、米欧が対中警戒をこれまで以上に強めた点が急ブレーキの背景にある。


 中国の電子商取引大手アリババ集団の関連会社による米国の国際送金大手マネーグラム社の買収計画が昨年末までに事実上、拒否されたのが典型例だ。総額12億ドルに上るTOB(株式公開買い付け)計画だったが、対米外国投資委員会(CFIUS)が計画の申請を承認しなかったという。

米国の国際送金大手マネーグラム社のサイト

CFIUSは米財務省が主導する審査機関。マネーグラム社の買収計画をめぐり、具体的にどのような懸念があったかは明らかにしていない。ただ、CFIUSは通常、外国企業による米企業買収に関し安全保障上の懸念がある場合、買収拒否を大統領に勧告する機能がある。

 アリババ側は今年1月に買収を正式に断念。これに対し中国商務省は、「海外からの投資阻止手段に安全保障上の問題を利用する国に懸念を持っている」と表明し、米国を牽制した。

 ほかにも中国による買収計画で、米国の保険会社や証券取引所などの案件が相次ぎ拒否された。また、欧州連合(EU)欧州委員会は昨年9月、域外企業による欧州企業買収への審査強化策を打ち出した。インフラや軍事、宇宙などの分野で、ハイテクが海外の政府系企業に渡ることを防ぐ狙いがある。

 他方、中国政府による規制強化も影を落とした。中国企業が対外投資を隠れみのに、国内で蓄積した資金の海外逃避を試みるケースが相次いだためだ。このため16年末から、中国当局は不動産やスポーツ、ホテルなどの対外投資の審査を厳格化。結果的に対外投資の抑制につながっている。

【私の論評】中国経済はやがて身の丈にあったところまで落ち込むことになる(゚д゚)!

中国企業の対外直接投資に急ブレーキの要因について、着目すべきは、やはりブログ冒頭の記事の最後のほうにでている「中国政府による規制強化」でしょう。なぜこのようなことをしなければならないかといえば、中国政府自体の外貨準備高が激減しているからです。それについては、以前もこの記事に掲載しました。その記事のリンクを以下に掲載します。
【田村秀男のお金は知っている】外貨準備増は中国自滅のシグナル 習近平氏の野望、外部からの借金なしに進められず―【私の論評】頼みの綱の一帯一路は幻影に過ぎない(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、以下にこの記事にも掲載したグラフを引用します。

 

このグラフを見ると、対外負債の外貨準備費比率が右肩上がりにあがつていることを示しています。これは、何を意味しているかといえば、対外準備が国外からの借金でまかなわれており、その比率が年々拡大しているということです。

これには、中国当局もかなりの危機感を感じていることでしょう。中国政府が国外で何かをするときの資金のかなりの部分が国外からの借金で賄っているということです。

なぜこのようなことになってしまったかといえば、原因は中国国内での経済成長が鈍化した上に、貿易で稼いだ以上に外国で浪費してきたからで、世界中の原油採掘権や鉱山を買いあさったり、企業買収や一帯一路などで外国投資で使い切った上に、人民元買い支えでこのようなことになったと考えられます。

近年、中国企業による対外投資や海外企業買収が急拡大していました。その背後にあるは、中国政府の「走出去」戦略(中国企業が積極的に海外進出する政策)ではなく、経済の急減速によるリスク回避を目的として資金を海外に移転することでした。

走出去は一帯一路と結びつけて考えられていた

さらに、2009年以降、中国本土にある外資系企業の多くが人員削減、資本の引き揚げや経営中止を行ってきました。外資系企業が集中する広東省東莞市では、2008年~12年で約7万2000社の企業が倒産しました。14年には4000社が倒産し、また15年12月には2000社の台湾系企業が東莞から撤退しました。相次ぐ倒産と撤退で東莞市地区では約500万人の失業者が出ました。

外資系企業撤退のおもな理由は、人件費の急騰など中国本土での企業運営が赤字の連続であることが挙げられます。

また中国に駐在する米国や欧州の企業は、中国国内の投資環境が悪化していると指摘しています。中国政府は外資系企業に対して独占禁止法調査を頻繁に行っています。また2015年に成立した「国家安全法」では当局が外資系企業の技術などが中国の国家安全を脅かしていると判断すれば、企業に対して厳しい処罰をするなど、外資企業に引き続き中国でのビジネス展開をすることをためらわせています。

外資企業の撤退と中国企業の大規模な海外進出によって、莫大な資金が海外に流出しました。これによって、外貨準備高が激減し、流動性のひっ迫で国内金融市場が混乱に陥り、国内経済に大きな打撃を与えつつあります。

通常の国であれば、国内の景気が停滞すれば金融緩和や積極財政を行い、まずは内需を高めることをします。内需がた高まったところで、多くの民間企業が競争して切磋琢磨して、新商品や新サービスを開発して、新たな需要を満たし産業が成長していきます。

一昔前の中国もそうでした。ただし、一昔の中国ではインフラ整備をするだけで、経済成長することができました。しかし、このインフラ整備は、中国国内では一巡してしまい、もう伸びる可能性が低いのでしょう。

だからといつて、新産業を育成するということもなく、中国は一昔前に国内で大成功した、インフラ整備を今度は中国主導で外国で行い、昔のように成長しようという安易な道を選んでしまいました。本来であれば、元々内需の少ない中国では、内需を1割から2割も底上げすれば、かなり景気は良くなるはずですが、なぜか今の中国政府はそれをしようとしません。

そのため、外資企業の徹底はますます多くなり、中国企業の大規模な海外進出もさらに多くなり、天文学的な資金が海外に流出してしまいました。

中国政府はこの莫大な流出をとめることに最初は、あまり熱心ではありませんでした。その原因としては二つあります。一つ目は、中国政府は依然として外資企業の中国での投資を誘致しており、厳しく資金流出を制限すると、外資企業の中国への投資意欲に影響するからでした。二つ目は、巨額な資金を海外に移転している人の大多数は共産党内の高層幹部とその親族だったからです。

しかし、16年末あたりからは、外貨準備高が本格的に激減したのと、外資企業の誘致もままならぬ状態となり、中国政府も本格的に規制に乗り出しています。

その流れは、今も続いており、とうとう16年から17年にかけては、中国企業の海外直接投資が激減するに至っているのです。

これが意味するところは、現在中国政府が海外で札びらを切って様々な事業の展開をはかっている金は大部分は海外からの借金で賄われているということです。

一昔前の中国なら、人口がとてつもなく多いし、これから発展していくことは明らかなので、中国には外国の資金がかなり集まりました。外国に在住してる中国人からもかなりの資金が集まりました。この豊富な資金を中国国内のインフラ整備にあてることで、中国は経済発展してきました。しかし、今ではそのようなこともなくなりました。

そもそも、中国政府自体が、国内の産業育成などに興味を持たず、成功するかしないかもはっきりしないような、一帯一路などにばかり精を出し、国外でのブロジェクトにばかり注目しているわけですから、中国国内に外国から資金が集まるはずもありません。

中国が国外でインフラ整備を実施するといっても、中国には地域住民のことまで考えたまともなインフラ整備をするノウハウはありません。国内の過去のインフラ整備でも、政府が主導で地域住民のことなど置き去りして、関係者の富のために実施してきたというのが実体です。

今のままであれば、中国には資金はますます集まらなくなり、いずれ枯渇することになります。かといって、金融緩和を強力に推し進めれば、国内がとんでもないインフレに襲われことになります。それに、元々中国の元は、中国がドルを大量に持っていることで信用がついたものですから、そのドルが中国から消えれば、元の信用はガタ落ちになります。

いずれ、中国経済は現在の中国の身の丈にあったところまで落ち込むことになります。その身の丈はどの程度になるかといえば、当然のことながら、かなり低いです。無論、日本人や日本経済よりもかなり低いものになるはずです。今まで、中国は身の丈を大幅に超えたところで、様々な事業を展開していたのです。それが本来の姿に戻るのは必然です。

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2013年4月17日水曜日

【きょうの名言】ミス埼玉大「外見を磨かないのは傲慢」―【私の論評】身の丈を高めるためにも、外見も磨け!!

【きょうの名言】ミス埼玉大「外見を磨かないのは傲慢」

小久保寛子さん

ミスコンはとかく、表向きは単なる美女コンテストではなく、内面も重視すると言いがちだ。しかし、両立してこそのミスコンだ。

@hxlsweetlxkさんがツイートする。

「外見なんて磨かなくても中身が良ければ十分!なんて言ってる人はただの傲慢にすぎないと思うの。努力しない人の言い訳にすぎない。そもそも中身は外見に出るわよ? 海外では太ってる=自己管理のできない人、ってレッテル貼られるわ。外見も中身も磨かなきゃ」

 ミス埼玉大学2012の小久保寛子さん(理学部数学科)によるツイート。ミスという発言しにくい立場ながら、本質を言い切った。



この記事の続きは、こちらから!! 

【私の論評】 身の丈を高めるためにも、外見も磨け!!


上の記事の小久保さんの、「外見なんて磨かなくても中身が良ければ十分!なんて言ってる人はただの傲慢にすぎないと思うの。努力しない人の言い訳にすぎない。そもそも中身は外見に出るわよ? 海外では太ってる=自己管理のできない人、ってレッテル貼られるわ。外見も中身も磨かなきゃ」まさしくその通りだと思います。

全く、外見に気を使わない人は、そもそもズボラです。周りの視線が全く気にならないのだと思います。会社でも、新人の女性は周りの目を気にすれば、 どんどん変貌を遂げて、美しくなっていきます。女性の場合は、化粧もありますから、男性と比較すれば、これは本当に凄いです。



一度会社に出社すれば、顔つきや外見だって、業務の一環です。会社で、調子が悪いからといって、調子の悪い顔つきをするのは良くないことです。悲しくても、悲しい顔や動作をしたり、元気がなくても、元気のない顔つき動作をするわけにはいきません。 まずは、業務用の顔つき、動作ができるようになること、これが、一人前になるための最初の最低条件です。これをクリアできないうちは、まだ幼いといわれても仕方ないです。

最近の多くの日本人は、「身の丈」ということを忘れがちです。「身の丈」とは、身長という意味のほかに、『(多く「身の丈に合った」の形で)無理をせず、力相応に対処すること。分相応。「―に合った経営」「―に合わせた生活を送る」「―を超える過大な投資」「―外交」』という意味があります。そうして、ここでいう『身の丈』とは、無論のこと身長ではなく、後者のほうの意味です。


この『身の丈』 という言葉、最近ではあまりこのブログに掲載していませんでしたが、以前は良く掲載していたことがあります。その記事の一つのURLを以下に掲載します。

秋葉原通り魔殺人事件の犯人から学べること-その時々で自分の身の丈を知る努力をせよ!

この記事では、あの秋葉原通り魔事件の犯人について、掲載し、この犯人は「身の丈」を理解していなかったのではないかということを掲載しました。詳細は、この記事をご覧いただくものとして、以下に「身の丈」に関する部分のみコピペさせていただきます。、

人間の身の丈は、その時々できちんと把握しておく必要があると思います。勿論、身の丈が一生そのままというわけではありません。努力すれば、伸びることもあります。人間の身長と違って、ここでいうところの「人の身の丈」は年をとってからでも本人の努力によりかなり伸びる余地があります。特に得意分野に関してはそうだと思います。しかし、自分の得意な分野であろうとなんであろうと、その時々で自分の身の丈を把握しておくことは重要なことだと思います。これは、簡単なようでいて難しいことです。不当に高く評価してもいけませんし、不当に低く評価してもいけません。それに、身の丈を図る評価軸はなるべくたくさん持っておいたほうが良いと思います。いくつたくさんある評価軸で評価した、多くのものを総合したものが「身の丈」というものだと思います。そのためには、ある程度世間を知らなくてはなりません。自分ひとりだけで考えていたとしても、評価はできません。いろいろな人とコミュニケーションを図ったり、情報を集めることも必要になると思います 
プライベートでは、この『身の丈』は、あまり気にしなくても良いのかもしれません。しかし、パブリックでは、この『身の丈』を意識できないとか、認識できない人は社会にうまく適用できません。

上の記事のようミスコンにでるということになれば、当該ミスコンの『身の丈』というものがあります。当該ミスコンの『身の丈』に合わせて、ある程度のファツション、お化粧も必要になってくるのは当然のことです。


そうして、これは、ミスコンにかぎらず、会社勤めをしたり、他の人々とつきあっていく上で重要なことです。 「身の丈」を認識できないとか、意識できないということになれば、社会生活をまともに営んでいくことはできません。会社で「身の丈」を理解できないということは、完璧に序列無視ということになります。これでは、組織人としてはやっていけません。

さて、小久保さんの言いたいことを一枚に凝縮したような写真がありますので、以下に掲載します。


これは、アグリーベティーという日本では、NHKで放映されている海外ドラマのスチル写真ですが、カラーの小さい写真が、アグリー・ベティーです。モノクロの大きい方の写真がベティーを演じている女優の写真です。タイトルにもあるように"アグリー"つまり、醜いベティが主役のドラマです。醜いという表現は随分直裁的です。しかし、演じてるアメリカ・フェレーラさんは、上の写真でもわかるように、普段はアグリーではありません。

この写真でみてわかるように、アメリカ・フェレーラさんは、番組に出演するため、手間暇をかけて、アグリーにしているわけです。こうしてみると、アグリーにするためにも努力が必要なわけです。このようなものを見ていると、外見に無頓着な人は、本当は傲慢なのではないかと思えてきます。

上の記事の、小久保さんは、上記のような言葉で、言い方は異なりますが、「身の丈」について語っていると思います。「身の丈」を高めることは重要なことですが、それは何も内面だけに限ったことではなく、外面、内面ともに必要だということです。外面に関して、全く無頓着であるとか、過度に敏感すぎるような人に、内面を磨くことはできないと思います。それに、そのような人は、小久保さんが言っているように、自分ではそうは思っていなくても、周りに傲慢であるとみられてしまいます。社会的な立場に応じて、内面、外面ともに、整えて少しでも高めることが、「身の丈」を高めることにつながることになると思います。私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2012年12月23日日曜日

野田内閣の閣僚、陛下との昼食会に出席―【私の論評】あな麗しき陛下の御心!! 政治家は、すべからくこの御心を推し量りたてまつり「身の丈」を知れ!!天皇陛下「万歳 万歳 万歳!!」

野田内閣の閣僚、陛下との昼食会に出席



公開日: 2012/12/21

自民党への政権交代を前に野田内閣の閣僚らが皇居に勢揃いし、天皇陛下との午餐会に出席しました。

天皇陛下と皇太子殿下は21日、皇居・宮殿で、野田佳彦首相をはじめとする閣僚らとの午餐(昼食会)に臨まれた。各大臣と副大臣、宮内庁幹部ら約50人が出席した。

招かれた大臣は19人で、全員が出席した。午餐はこの時期恒例のものだが、今回は民主党が直前の衆院選で惨敗したため、城島光力財務相、田中真紀子文科相ら、バッジを失うことになった議員が多数出席するという異例の開催となった。

午餐に先立ち、陛下は今年の活動をねぎらった後、「どうか健康を大切にされ、来年がよい年であることを願っております」と述べられた。

続いて飲み物を持ちながらの懇談となり、陛下は野田首相と数分間話された後、落選した藤村修官房長官のもとへ。「官房長官は忙しかったでしょうね」「健康を大事にしてください」などとねぎらわれた。

平野達男復興相とは、被災地のがれきに含まれる石綿(アスベスト)を話題に。陛下は、石綿は放射能のように機械で測定できないことを挙げ、「(処理は)なかなか難しいんじゃないですか」と話された。さらに、「年をとってから携わった人が後悔しないよう、気をつけないといけませんね」と述べられた。

落選した閣僚らは、本日23日の天皇誕生日の「宴会の儀」にも招待された。


【私の論評】あな麗しき陛下の御心!! 政治家は、すべからくこの御心を推し量りたてまつり「身の丈」を知れ!!天皇陛下「万歳 万歳 万歳!!」

今日は天皇誕生日ですが、「天皇陛下万歳!!」と三唱された方はいらっしゃいますか。最近は、そのような機会も滅多にありませんが、本日は例年どおり、自宅では、家族全員で「万歳」を三唱させていただきました。


万歳三唱というと、最近ではあの衆議院解散の万歳三唱が記憶に残っています。最近では、万歳三唱の仕方も良く分からない人が政治家の中にもでてきています。解散の際に行われる万歳はもとより、すべからく万歳とは手のひらを内側にして行われるものです。これが正しい万歳の作法です。掌を前にむけるのは、「お手上げ」として忌み嫌われます。それに、これは戦争などで、投降の意思を相手側に伝える所作で万国共通のものでもあります。手に武器など一切持っていないことを、相手に指し示すものです。

これを前提に衆議院解散の万歳三唱を見てみると、本当に万歳の作法を知らない人が増えてきていることが良く分かります。

下は、民主党の万歳三唱です。大きな写真がなかったので、大きく引き伸ばしているので、若干ぼやけていますが、藤村さんや、前原さん完璧に掌を前にみせるようにして、万歳を三唱しています。


これに比較すると、自民党のほうは、万歳の作法を知っている人が多いようなので、作法に従った万歳三唱が多かったと思います。いろいろ探してみたのですが、はっきりとわかりやすいものがなかったので、麻生内閣解散のときの麻生総理の写真を以下に掲載しておきます。


しっかり、掌を内側にして、万歳をしています。万歳とはこうありたいものです。というより、これが定例です。万歳の所作もそうですが、自民党の場合は、国旗が掲揚されているような演壇に登壇するときには、必ず国旗に一礼して、国旗に敬意を評してから登壇します。しかし、民主党は、政権交代のときの組閣後の定例記者会見において、国旗が掲揚された演壇に登壇するときに、国旗に一礼して敬意を表する閣僚はほとんどいませんでした。

このことは、このブログで以前掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載しておきます。

鳩山首相、米へ出発…オバマ大統領と会談へ-初の訪米は国旗に会釈できる鳩山さんが適任だった!?

詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、国旗に対する敬意に対する部分のみ以下に掲載させていただきます。
それと、今回初訪米が鳩山さんで本当に良かったと思います。16日の首相官邸で行われた、閣僚全員の記者会見の模様がテレビで報道されていました。ご覧になった方も多いと思います。会場には、演壇の斜め後ろあたりに、国旗が掲揚されていました。鳩山さん自身は、登壇、退出の両方とも国旗に対し会釈して、敬意を評していました。その他閣僚で両方ともしていたのは、前原国交相、平野内閣官房長官、中井国家公安委員会委員長だけでした。国旗に対して会釈するなど、主義、主張を超えて、まともな家に育った人なら当たり前のことだと思います。
しかし、他の閣僚はしていませんでした。岡田さんは、無論していませんでしたし、文部大臣もしていませんでした。しかし、そうしたことにたとえ疎い人であったとても、あるいは、国旗に対して日教組の馬鹿教師と同じような感覚を持っている人であっても、鳩山さんがきちんと、会釈しているのですから、その様子を見て右に倣えで礼をすべきだったと思います。
まあ、この有様ですから、あの日の丸裁断による民主党旗問題も起こってしまうような土壌が最初からあったのだと思います。それにしても、あのような問題があったのなら、党内で国旗に対する取り扱いなど徹底しておくべきだったと思います。
私は、自民党の閣僚クラスの人が、国旗に会釈をしなかったというのを見たことがなかったので、驚きました。民主党ではまるで、しないのが当たり前のようでした。しかし、こうした躾のない人達が海外などに行ったとすれば、外国の国旗に対して無礼を働いたり、社会常識を欠いた珍奇な振る舞いをするのではないかと心配です。やはり、要人としての最初の訪米は鳩山さんが適任だったと思います。岡田さんは、外務大臣としても問題ですが、それよりもなりにりも、まずは躾をきちんとしなければ、人前、特に外国には出せませんね。でも、岡田さんもアメリカに行っているんですよね。観光旅行ならいいでしょうが、無礼なことをしなければよ良いですが・・・・・・・・。
それにしても、情けない~。今回の閣僚の平均年齢は、麻生内閣より年齢が上だったはずですね。いい年をしてとは、まさにこのこと? もう、これくらいの年齢になったら、人にいわれなくても、自分で気をつけてもらいたいものです。
鳩山さんは、国旗に敬意を表したり、これは確認はしていませんが、万歳の作法なども知っていると思います。しかし、このようなことはできても、どうやら中身が伴っていなかったようです。だからこそ、最初は、普天間基地問題でつまづき、その後も様々な奇行、愚行を繰り返し、とうとう今回の総選挙には、登板できなくなってしまいました。おそらく、これは子どもの頃の躾がしっかりしていたのだと思います。それも、特に父親によるものが大きいのだと思います。しかし、その躾を土台として、本人が年を重ねる毎に、自分の「身の丈」というものを高める努力を怠ったのだと思います。

日の丸を背負って戦った澤穂希
この「身の丈」についても、このブログで加工に掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。

【きょうの名言】スポーツのいいところ−【私の論評】日本人は、自分の国の「身の丈」を知らなすぎる!!韓国も、中国も!!
このブログで「身の丈」について掲載したのは、あの秋葉原通りの犯人について書いたのがはじめだったと思います。

秋葉原通り魔殺人事件の犯人から学べること-その時々で自分の身の丈を知る努力をせよ!
詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、以下に「身の丈」に関する記述のみを掲載しておきます。
人間の身の丈は、その時々できちんと把握しておく必要があると思います。勿論、身の丈が一生そのままというわけではありません。努力すれば、伸びることもあります。人間の身長と違って、ここでいうところの「人の身の丈」は年をとってからでも本人の努力によりかなり伸びる余地があります。特に得意分野に関してはそうだと思います。しかし、自分の得意な分野であろうとなんであろうと、その時々で自分の身の丈を把握しておくことは重要なことだと思います。これは、簡単なようでいて難しいことです。不当に高く評価してもいけませんし、不当に低く評価してもいけません。それに、身の丈を図る評価軸はなるべくたくさん持っておいたほうが良いと思います。いくつたくさんある評価軸で評価した、多くのものを総合したものが「身の丈」というものだと思います。そのためには、ある程度世間を知らなくてはなりません。自分ひとりだけで考えていたとしても、評価はできません。いろいろな人とコミュニケーションを図ったり、情報を集めることも必要になると思います。
このように「身の丈」というものは、誰にとっても重要なことだと思います。特に最近、個人での「身の丈」については、考えるところがあります。特に最近目立つのは、若い世代で、仕事関係でも、何でも、とにかく時間をかけて頑張れば一人で何でもできると思い込んでいるようなところが見受けられます。とにかく、誰にも相談せず、コミュニケーションもとらず、自己完結的に自分のだけでものを考え、他の人を巻き込むこともせずに、大事をなせると勘違いしている人を良くみかけるようになりました。
上では、最近の若い人の事例をあげましたが、これは、若い人だけではなく、民主党の閣僚などにも良くあてはまることです。典型的なのは、かれらの主張する「政治主導」でした。政治を企業の経営にたとえてみると、いわゆる政治家は表舞台に出て勝負する人たちであり、会社でいえば、営業部隊のようなものです。そうして、官僚は裏方であり、会社でいえば、総務・財務・経理・人事・労務・庶務のようなものです。裏方の官僚が、表舞台の政治家を支配するなどということはとんでもないことで、まさに本末転倒といわざるを得ません。

伊調馨選手

しかし、営業部隊が、裏方の人たちを無視するようなことがあれば、本当に小さな数人の営業会社であれば別として、まともな会社であれば機能しません。このようなことを民主党は、政治主導として実行しようとしてものの見事に失敗しています。やはり、会社でも、表舞台の人が、裏方を軽視したり、無視したりした成り立たないのは、政治の世界でも同じことです。表舞台の人々は、裏方の人々が、快く協力できるように気を配るのが当然のことです。

このこと一点をとってみても、民主党の閣僚は、「身の丈」を知らなかったのだと思います。さて、先日は、天皇陛下、皇太子殿下も参加された、午餐会に民主党の閣僚が招待され、そうして、本日は、 天皇誕生日の「宴会の儀」にも招待されました。

落選をした閣僚も含めてということは、異例中の異例です。彼ら、民主党の閣僚は、これをどうとらえているのでしょうか?もし、単に、たまたま総選挙の日付が予期せぬときになったため、偶然にこのようなことが実現した程度に捉えているとすれば、それは、本当に「身の丈知らず」ということだと思います。

陛下とすれば、このような事態になっても、予定は中止せず、閣僚であった人々を分け隔てなく、招待されたということです。これは、日本の伝統文化を思い起こせば容易に理解できることです。

たとえば、神道では八百万の神を分け隔てなく、同化して争いごとをなくしてしまいます。世界では、当たり前である、苛烈な宗教戦争や、宗教宗派による、差別や区別など歴史は日本にはありません。それに、死者に鞭を打つような行為は、日本では昔から禁忌とされています。亡くなってしまえば、その方たちは、どんな悪人でも、神様になるとされています。これに比較すると、西欧でも、中国や韓国などでも、死者に鞭打つことは当たり前のことです。

あのガリレオ・ガリレイがカトリック教会から赦免されたのは、つい最近のことです。これは、このブログでも、取り上げたことがあります。

ローマ法王イブ礼拝で受難、女性に突き倒される―バチカンの権威のすさまじさ

詳細は上の記事をご覧いただくものとして、以下にガリレイのことを含む部分だけ、コピペさせていただきます。 

かのガリレオ・ガリレイは、望遠鏡で、天体を観測し、地動説を唱えたケプラーを支持したため、バチカンにより宗教裁判にかけられ。有罪となりました。晩年は軟禁生活を送りました。死後も名誉は回復されず、カトリック教徒として葬られることも許されませんでした。

その、ガリレオ・ガリレイの名誉が回復され、正式に無罪とされたのは、なんと死後367年を経た今年の2月15日でした。いいですか、100年前ということてはなく、今年になってからです。人類が月に到達したは、40年前です。地動説は、おそらく、少なくとも100年前には人類の常識になっています。それでも、300年以上たってからです。権威を守るということは、こういうことです。
他国で、権威を守るということはこのような凄まじいところがあります。しかし、日本で権威を守るとは、このようなことではありません。異質な宗教や考え方も、全部包括して、自分たちに取り込んでしまうのです。この精神が多くの人々に宿り、継承されてきました。それが日本の伝統文化でもあります。だから、日本では、他国の文化でも良いものはどんどん取り入れ、外国人でも日本に帰化すれば、受け入れ、自分たちの中に取り込んでしまいます。日本は、このような、世界に類を見ない独特の伝統文化、国柄を継承してきました。


今生(こんじょう)天皇は、このような大和の精神と、文化を継承し続け、それだけではなく、将来にも連綿として続くけていく、私たちの日本伝統文化の象徴であり、最高権威でもあらせられるのです。

そうした、天皇陛下であれば、たとえ、政治生命のなくなった、政治家であっても、たとえ、間違った方向に走った政治家であっても、大きな心で受け入れ、その労をねぎらうのは当たり前のことなのです。

そのことを民主党の閣僚らにも、本当に心の底から理解していただきたいものです。また、そのようなことができなければ、彼らは、二度と日本の政治家として返り咲くこともできず、日本の心を知ることもできないことになるでしょう。

このような閣僚達は、外国などにいけば、レイムダックと称されほとんど相手にされません。他国ならば、すでに、政権座から降りることが確実になっている政党の閣僚など、国家元首の午餐や、自分の誕生日の「宴会の儀」などには、呼ばれないかもしれません。しかし、日本は、そのような国ではないのです。今でも、万葉の人々の心がいきずく、気高い国柄なのです。

このような気高い国を、政治家は治めなければならないということです。多くの政治家がこのようなことを認識して、 このようなあな麗しき陛下の御心推し量りたてまつり「身の丈」を知り新たな日本を目指していただきたいものです


民主党政権など、歴史の悠久の流れの中に咲いた一時の徒花に過ぎないことがはっきりとしました。1,000年に一度の震災や津波、原発事故でさえ、悠久の歴史を持つ我が国の歴史からみれば、ほんの一時のことに過ぎません。朝廷をはじめとする私たち日本人の日本の伝統文化、それに勤勉で実直な国民性は、古から今に至るまで、継承されてきましたが、これからも悠久の歴史の中に燦然として輝き続けるどころか、さらに輝きを増すことでしょう。そうして、こうした勤勉と実直さを強く継承してきた東日本の人々も近いうちに、復興をなしとげ、悠久の歴史の中で共に燦然と輝くことになることでしょう。


天皇陛下 万歳!!  万歳!!  万歳!!



 

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2012年12月5日水曜日

【きょうの名言】スポーツのいいところ−【私の論評】日本人は、自分の国の「身の丈」を知らなすぎる!!韓国も、中国も!!

【きょうの名言】スポーツのいいところ:


努力をしても望み通りの結果につながるとは限らない。それは、天才や神の領域があるからで、自分の器をはるか遠くに超える領域に達することは難しい。そこで知ることが重要だ。

為末大さんがツイートする。つぶやき主は、日本陸上界を代表するハードル走者の為末さんだ。

ハードル走者の為末氏
「スポーツのいい所は実は、努力して結果を出す事ではなく、本物に会って自分の限界を知る事。どうにもならない差をはっきりと認めた上で、自分には何ができるのかと考えるきっかけをもらえる。社会に出て驚いたのは思ったより自分の範囲を知らない人が多い事。範囲の外まで努力をして鬱になる人も多い」

特にスポーツは大きな差がつく。それは王者は1人しかいないからだ。「勝利」という結果を得ようとする過程では必ず、自身の限界を悟る地点がある。そこから、自分は何を求めるべきか、何を目指していくべきかを考えなければならなくなる。

何にでも普遍的に通用する示唆を含んだツイートだ。

【私の論評】日本人は、自分の国の「身の丈」を知らなすぎる!!韓国も、中国も!!

上の記事、日本では昔からいわれていることで、いわゆる「身の丈を知れ」というのと同じことだと思います。だからこそ、このような名言は、多くの人々に受け入れやすいものと思います。そうして、為末さんのような方が語るからこそ、この名言は、説得力があり、さらに輝きが増すのだと思います。それと、上の記事は、スポーツの話なので、本日は魅力的なアスリートの写真とともに掲載させていただきます(笑)!!


このブログには、過去においては良く「身の丈」ということを掲載しました。最近は、あまり掲載していませんでしたが、このツイートを読み、最近でも「身の丈」を知らないことによる不都合や、不幸など多く見聞きしていたことを思い出しましたので、本日の話題としました。


このブログで「身の丈」について掲載したのは、あの秋葉原通りの犯人について書いたのがはじめだったと思います。

秋葉原通り魔殺人事件の犯人から学べること-その時々で自分の身の丈を知る努力をせよ!

詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、以下に「身の丈」に関する記述のみを掲載しておきます。
人間の身の丈は、その時々できちんと把握しておく必要があると思います。勿論、身の丈が一生そのままというわけではありません。努力すれば、伸びることもあります。人間の身長と違って、ここでいうところの「人の身の丈」は年をとってからでも本人の努力によりかなり伸びる余地があります。特に得意分野に関してはそうだと思います。しかし、自分の得意な分野であろうとなんであろうと、その時々で自分の身の丈を把握しておくことは重要なことだと思います。これは、簡単なようでいて難しいことです。不当に高く評価してもいけませんし、不当に低く評価してもいけません。それに、身の丈を図る評価軸はなるべくたくさん持っておいたほうが良いと思います。いくつたくさんある評価軸で評価した、多くのものを総合したものが「身の丈」というものだと思います。そのためには、ある程度世間を知らなくてはなりません。自分ひとりだけで考えていたとしても、評価はできません。いろいろな人とコミュニケーションを図ったり、情報を集めることも必要になると思います。
このように「身の丈」というものは、誰にとっても重要なことだと思います。特に最近、個人での「身の丈」については、考えるところがあります。特に最近目立つのは、若い世代で、仕事関係でも、何でも、とにかく時間をかけて頑張れば一人で何でもできると思い込んでいるようなところが見受けられます。とにかく、誰にも相談せず、コミュニケーションもとらず、自己完結的に自分のだけでものを考え、他の人を巻き込むこともせずに、大事をなせると勘違いしている人を良くみかけるようになりました。


天才ならいざしらず、普通の人であれば、「身の丈」を知れば、そんなことは土台無理であり他の人に相談したり、コミュニケーションをとったり、まわりの人を巻き込んだりしなければ、結局大事はおろか小事ですら成し得ないのは、当然のことです。それに天才とは、自分が意識しているいないかにかかわらず、周囲の人に多大な影響を与えています。それは、存命中だけではなく、死後にも与え続けています。だからこそ、天才と呼ばれるのです。

このことを認識していいない人々が増えてきたように思います。そうして、上では、ついつて若者の例をあげましたが、良く考えてみれば、いわゆる高齢の部類に入る人たちだって、そのような傾向がみられます。それは、たとえば、民主党の野田総理や閣僚などです。無論、他の政党の政治家もそのようなことが見受けられます。しかし、特に民主党は際立っていたと思います。

民主党が3年前に政権の座についたとき、私は民主党は経験不足なことは明らかなので、最初は、自民党政権のやりかたを引き継ぎそれから、自分たちらしさを出していくべきだと思いましまた。しかし、彼らは、最初からなにやら憑かれたように、飛ばしはじめました。この様子をみて私は、彼らは必ず大失敗すると思いました。それは、今日見事に的中しました。


なぜ、こんなことを言えたかというと、過去の私のブログにも書いたように、イギリスやアメリカなどの二大政党制をみれば、わかりきっていました。 最近では、両国とも結構せっかちになりましたが、かつては、これらの国々では、政権交代しても、すぐに前政権のやってきたことをすぐに改めることはなく、政権をとってから、半年くらいで徐々に変え、1年経過してから本格的に変えるというのが当たり前でした。その間、マスコミも、現政権のことをあまり批判しませんでした。なぜなら、その時の政治が悪くで問題がおこったとしても、それは、現政権に問題があるのではなく、前の政権に問題があったかもしれないかです。

それに、極めつけは、二大政党のこれらの国では、かつては、政権交代したとしても、現政権と前の政権との違いは、わずか、3割から多くても、4割くらいなもので、あとの7割から6割はほぼ同じでした。このようにして、政権が交代したとしても、いきなり政策が180度転換することもなく、政治の継続性を図っていたのです。

民主党は、こんなことを知ってか知らずが、最初から自民党政権との違いを鮮明にうちだし、どんどん突き進んで、失敗を繰り返し、今日に至っています。まさに、「身の丈知らず」の所業だったと思います。政治家といえば、ある程度以上年齢がいっているのが、普通ですから、現在の若者が、「身の丈知らず」であっても、仕方ない面もあると思います。


だからこそ、上の、為末さんのツイートは、多くの人達に受け入れられるのだと思います。ところで、上記は、個々人の「身の丈」についてお話をしましたが、実は、国家にも「身の丈」というものがあります。そうして、人が「自分の身の丈」を推し量るが重要であるのと同じく、国民が自分の属する国家の「身の丈」を推し量るのも重要だと思います。

私は、日本や韓国、中国などアジアを代表するようなこれらの国々は、「身の丈知らず」だと思っています。ただし、日本の「身の丈知らず」と、韓国、中国のそれとでは、全く方向性が異なります。どのような異なるかといえば、日本は、実際以上に「身の丈をかなり小さい」と捉えており、韓国や、中国などは、実際以上に「身の丈を大きい」と捉えているか、そう見せかけているということです。

中国の「身の丈知らず」とはどういうことかといえば、尖閣問題や、反日デモなどで、「身の丈を大きく」みせていますが、その実は、今年の共産党大会で発表された、中国の長期計画のキーワードの「小康社会」の「小康」と同じように、実は、みせかけよりも、はるかに「身の丈」が小さいということです。


まずは、経済力も、世界第二の経済大国などと虚勢をはっていますが、現実には、一人あたりの
GDPは、日本の1/10未満であるに過ぎません。それに、中国の統計は、そもそも最初から出鱈目ですから、これすら怪しいものです。対外純資産などで比較すると、アメリカは世界一、日本は、世界第二位、三位は、少し前はイギリス(意外でしょう?)だったと思いまずが、最近イギリスは景気が悪いので、今はどうなのかわかりませんが、中国でないことだけは確かです。

それに、最近では、官製反日デモで虚勢をはってみたものの、日本企業が撤退の兆候をみせはじめると、今度は、撤退させないようにと、中国共産党政府が監視をはじめています。なぜ、そんなことをするかといえば、中国現地の日本企業が、中国のGDPの10%以上もつくりだしているからです。これらがなくなれば、ただでさえ今の中国はバブルが崩壊して、経済が落ち込むのは、目に見えているのに、さらに落ち込むことになり、そんなことは、させたくないのです。日本は、中国に対して長年援助をしてきたことをどう思っているのでしょうか?全く身勝手という他ありません。

それに、日本銀行は、中国に多大な貢献をしてきた事実も忘れてはなりません。日本銀行は、過去20年間にわたり、基本的に金融緩和を頑なに拒み、実質上金融引締め政策を実行してきました。これは、中国にとっては、打ち出の小槌でした。中国といえば、固定相場制の国です。固定相場制というただでさえ、安逸な環境のなかで、技術力などが優れた日本が、金融引き締めを堅持するのですから、いくら元を擦り増ししたところで、ハイパーインフレになることもなく、安心して、経済を発展させることができました。そうして、円高の日本からは、中国に多くの企業が進出しました。


そうして、技術移転もかなり行われました。その技術のおかげて、中国は、「世界の工場」を自認できるまでに成長しました。何のことはない、日本は、自らの経済をデフレにして、国内の雇用など犠牲にして、中国に大奉仕をしてきたようなものです。そうして、中国は、そんなことなど、つい忘れ、自分の「身の丈」も推し量ることもできず、とにかく「身の丈」を実体以上のように、思い込んでしまいました。しかし、これも長くは続かないでしょう。安倍総裁が主張しているように、日銀が金融緩和に転じた途端に、ただでさえ停滞している中国経済はズタポロになり、中国人はそのときはじめて、「身の丈」を思い知ることなることでしょう。

これは、韓国も同じことです。韓国は、ご存知のように、李明博の竹島上陸や、天皇陛下に対する傍若無人な発言や、根も葉もない「従軍慰安婦」問題などで、日本に対して居丈高な態度をとっています。そうして、あのサムソンなどの半分国営企業のような企業が、世界トップクラスの企業のようにみせかけていますが、その内実たるや、いつ経済が破綻してもおかしくない状況にあります。これは、このブログにも以前掲載したことですが、韓国は、経済的にも全く先に見込みなく、さらには、物価高騰や、有名大学を出ないと、良い会社には入れないし、入ったとしも、絶対に出世できないなどの、閉鎖的な社会をきらって、毎年、若者を中心として8万人もの人間が、韓国を脱出しています。

これは、北朝鮮の脱北者が2万人程度であるのと対比すると、4倍もの多さです。本来日本が異常な円高で、韓国は異常なウォン安ですから、先の中国と同じよう打ち出の小槌を握っているようなものであり、日本は、中国に対する大奉仕のように、韓国に対しても大奉仕しているはずですが、この有り様です。


こんなことは、戦争をしている国ならいざしらず、そうではない国としては、古今東西に例がなく、韓国が有史以来はじめてではないかと思います。どなたか、そのような事例があるのをご存知のかたは、ぜひご一報下さい。

さて、この二国の「身の丈知らず」は、身の丈をはるかに大きいと思い込んだり、見せかけたりするということです。では、日本はどうかといえば、多くの国民が完璧に「身の丈」を小さく見すぎています。それには、マスコミの日本わい小化報道がかなり影響していると思います。そうして本来はしなくても良い、デフレ・円高を長年続けてきたので、多くの国民が自信を失っているようにみえます。

しかし、そんなことはありません。私は、この三国の「身の丈知らず」を象徴するような写真を本日見つけてしまいしまた。それは、以下の写真です。じっくり御覧ください。記事の内容をあわせてみると、私の言うことが良くお分かりになると思います。


この写真は、以下の記事に掲載されていたものです。

<尖閣問題>日中の経済戦争が勃発か、韓国にとっては大きな商機―韓国紙


詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この写真は、今年の9月12日、陝西省西安市で行われたサムスン電子の新工場の着工式だそうです。この写真良く見て下さい。パワーショベルによる、日本でいえば、鍬入れ式のようなものだと思います。

ずらっと並ぶ、パワーショベルを御覧ください。ざっと20台くらいありますが、写真の解像度が低いので、認識しにくいとは思いますが、Samsungの文字が入っています。これは実は、非常に稀なことです。中国においては、ほとんどがKomatsuなど日本製のパワーショベルを使っています。実は、中国でも日本の小松制作所のような建機をつくることはできず、ほとんど日本から輸入しています。samsungでは、建機もつくるにはつくっていますが、日本のkomatsuのように世界中に輸出されてはいません。中国で、samsungの建機が見られるのは、このような特殊な場合にのみ限られます。小松といえば、全建機に、GPSならびに、コンピュータを設置して、世界中どこに置いてあっても、小松本社が位置を確認できます。そうして、本社でメンテの状況もわかります。無論盗難されても、すぐに位置が割れます。最近では、こうしたことを利用して、建機を売るだけではなく、効率的な配置のコンサルテイングなども行なっています。

そうして、とっておきの素晴らしい機能もあります。もし、建機を納品しても、代金の支払いがない場合など、これらの機能を用いて、機動できないように本社側から操作できます。さすが、小松です。

極端なことをいえば、小松本社では、中国のかなりの部分の建築現場の建設工事を建機が動かないようにして、ストップすることもできるのです。これって、非常に象徴的です。このようなことは、他にもたくさんあります。

中国は、日本の精密な部品を組み立てて、海外に輸出して儲けているだけです。韓国も似たようなものです。samsungの建機の部品にも日本のものも使われています。韓国は、中国よりは、技術的に進んでいるだけで基本構造は同じことです。

実は、中国もそうして、韓国の生殺与奪権も、日本が握っているのです。日本銀行が、金融緩和に転じただけで、両国の打ち出の小槌はなくなり、中国の経済はズタポロ、韓国の経済は破綻します。精密部品や、鉄道のレールや、新素材その他の資源をストップすると、両国ともかなり厳しい状態に追い込まれます。

これを知っていただければ、いかに日本人は、自分の国の「身の丈」を知らなすぎなのかおわかりいただけたと思います。





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