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2010年6月2日水曜日

【首相辞任】代表選は4日、会期延長せず 小沢氏ら執行部も辞任―「できること、していること、したいこと」の区別がつかない民主党?

【首相辞任】代表選は4日、会期延長せず 小沢氏ら執行部も辞任(この内容すでにご存じの方は、この項はよみとばしてください)

民主党の緊急臨時両院議員総会で唇をかみしめなが
ら辞意を表明する鳩山由紀夫首相=2日午前、国会

鳩山由紀夫首相(63)は2日午前、国会内で開かれた民主党の緊急両院議員総会で「私自身、この職を退かせていただく」と、退陣を表明した。首相は「政治とカネ」の問題を抱える小沢一郎幹事長(68)にも辞任を求め、小沢氏が了承したことを明らかにした。鳩山内閣は近く総辞職する。昨年9月の発足後わずか8カ月半での退陣となる。衆院で多数を占める民主党は4日に新代表を選出する両院議員総会を開き、首相指名選挙を経て政権を維持する方針だ。


小沢氏は2日の常任幹事会で「7日に組閣して、所信表明もあるだろう」と述べ、7日に新政権が発足する見通しを示した。国会会期は予定通り16日で閉会する。参院選は「6月24日公示-7月11日投開票」の見通しだ。

首相は退陣の理由について、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題で混乱を起こしたことと、「政治とカネ」の問題をあげた。そのうえで、「政権・与党のしっかりした仕事が国民の心に映っていない。国民が徐々に聞く耳を持たなくなった。私の不徳の致すところだ」と述べた。
首相は5月31日と6月1日の2回にわたって会談した小沢氏について「『政治とカネに決別する民主党を取り戻したい。私も退きます、幹事長も職を退いてもらいたい』と申し上げた」と語った。小沢氏は「わかった」と応じたという。

首相は北海道教職員組合(北教組)幹部らの公選法違反事件を抱える小林千代美衆院議員に議員辞職を求めたことも明らかにした。



鳩山首相に対しては、普天間飛行場移設問題の日米合意によって、社民党が連立政権を離脱。内閣支持率は2割台を切った。7月の参院選で苦戦が必至の情勢となり、参院民主党を中心に「鳩山降ろし」の動きが表面化した。

首相は31、1の両日、小沢氏、輿石東参院議員会長と三者会談を行って、自身の進退を協議してきた。1日の会談では輿石氏が参院民主党内の退陣論を伝えたが、首相は拒否していた。

首相の強い続投の意向とは裏腹に、小沢氏らは首相が続投すれば参院選は惨敗必至と判断し、2日午前の緊急両院議員総会で、首相の進退を採決する構えもとった。このような情勢から、首相は続投は困難と判断し、2日朝、党幹部や渡部恒三元衆院副議長らに退陣の決断を伝えた。

鳩山氏は昨年8月の総選挙での勝利後、同年9月の首相指名選挙で第93代、60人目の首相になり、悲願の政権交代を果たした。直近3代の自民党政権の安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の各首相は約1年で退陣したが、鳩山首相はさらに短命となった。

できること、していること、実したいこととは違う!!
鳩山さんの辞任、当然のことだし、十分予測できたことなので、私自身はおどきませんでした。さらに、小沢さん、小林千代美議員についても、やめることは当然の事と思います。それにしても、鳩山さん、辞任の演説がいままでの中で最高に良かったです。いつも一本調子とは異なり、メリハリがきいていて、鳩山さんの気持ちが率直に訴えられていたと思います。

しかし、鳩山さんに関しては、最初から総理大臣になれる人ではなく、もともと著しく、資質に欠けていたと思います。いずれ、政界を退かれるそうですから、かねてから語られていた農業でも営まれたら良いと思います。そうして、自らを見つめ直して、今までとは、異なる人生を歩んでいただきたいものと思います。しかし、最期は、正しい選択をしたわけですから、今は、「よくぞ決心した!」と喝采を送りたい気分です。

鳩山さんは、企業で中間管理職がマスターすべき「できること、していること、したいこと」の区別がとうとう最期までつかなかったようです。これらは、なかなか一つになることはなく、一つにするためには、それ相当の努力、それも、自分の努力はいうまでもなく、他の多くの人まで巻き込まなければ、できません。政治の世界などでは、もっと厳しいと思います。なにしろ、相手が、一つの会社とは異なり、日本国というとてつもなく大き対象物だからです。

会社に入ったばかりの、若い社員は、たいていは努力をすれば何でもできるなどと思っているところがあります。しかし,現実はそんなことはありません。どこの会社でも、経営資源には、限界があります。その中で仕事をしていかなければなりません。まさに、「できること」は「していること」と「したいこと」の狭間でいろいろ動いていくものです。会社の中で、「していること」が「したいこと」を大幅に上回ったときに、大きな成果を獲得することができます。その逆では、成果は得られないどころか、現状を維持することもままならないことになります。

会社に入ったばかりの新人は、この区別が良くつきません。頭で「できること」と判断しても、現実にはそうとは限りません。実際にやりはじめたら、「していること」が「しなければならないこと」を大きく下まわって、結局仕事をしたような、していないような状況になることがままあります。

しかし、ながら、こうした失敗や、成功などを何回か繰り返していくうち、そこそこ、打倒な判断ができるようになり、一人前となります。

普天間基地問題でいえば、このバランスが完全に崩れてしまい、現在の状況に至っています。鳩山さんは、「できれば、普天間基地を国外、最低でも県外に移転すること」を「できること」と判断し、それを「したいことと」したわけですが、結局「していること」はもともとの自民党案とほんど変わらない辺野古への移転ということです。

このようなことは、誰もが、組織というものに入って厳しく訓練を受けたり、自らも努力して、この三つを努力して区別できるようになるわけですが、鳩山さんはできませんでした。

鳩山さんの政治家になる前の、社会人の足跡をたどってみると、東工大助手、専修大学教授というものでした。それも、本当に短い間であったようです。それから、選挙で自民党から立候補しましたが、すぐに、これを飛び出して以来、野党での活動がほとんどでした。

このような経歴を考えると、やはり、会社に入って中間管理職が経験するようなことは、ほとんど経験できなかったのだと思いもます。政治家になって、もし、生家が富裕で、母親から資金提供をしてもらえるような環境であったため、こうした,社会人として重要なことを経験することがなかったノだと思います。もし、そのような環境になければ、金を集めるためにも、さきほどの三つの原則を体得できたかもしれません。

金に関しても、「できること、していること、したいこと」の原則は成り立っています。1000万円のお金が集められると思っても、実際に自分の懐に入ってこなければ、集まったことにはなりません。小沢さんは、これに関しては、犯罪に近い(?)ことまでして、辛酸をなめたでしょうから、良い悪いは別として、この原則はキッチリと学んでいることでしょう。この面では、この二人は、対局にあるといっても良いと思います。

さて、このようなことを考えてみると、民主党に属する人は野党時代が長い人が多いせいでしょうか、このあたりはっきり認識できていない人が多いようです。

たとえば、あの赤松農林水産大臣もそうです。


以下に、赤間農林水産大臣に関して、宮崎の畜産家の方が、ある新聞社にメール投稿した内容をそのまま、掲載します。この畜産家の方が書かれていることは、事実だと思います。赤松氏は、上で示した三つの原則を良く認識していないようです。
5/30 再び、宮崎県に赤松農水省大臣が来県し、宮崎県知事と口蹄疫の現状について話し合われました。
現在の口蹄疫発生で殺処分対象の家畜は約16万頭に及び、殺処分され埋却完了が終わったのは、全体の約66%です。残りの6万頭近い家畜を、殺処分するにあたって、赤松農水省大臣は、「来週中に終わるように、1日に1万頭殺処分を目標にてください 」
と、物理的に不可能な要求をしてました。未だに、現状が把握していないのだなと唖然と致しました。
なぜ、不可能なのか。普通に考えれば分かりそうなことだと思います。
まず、1万頭分を埋却できる穴を掘らなければなりません、その穴を掘るのにどのくらい時間がかかるのでしょう?
私の家で例にあげれば、幅6m 深4m 長約40mの穴を掘るのに2日かかりました、この大きさで1000~1500頭分ではないでしょうか。
この時点で、1万頭分の穴を掘るのに約十倍の20日間かかります。重機1台での作業効率ですので、数台入れればまだ短縮はできるとは思いますが1カ所に全ての家畜は集中していません。対象家畜を1カ所に集めて、殺処分し埋却する等すればまた短縮はできるとは思いますが、その集合地点までの運搬時間は?運搬車両に積み込む時間は?といった少し考えれば様々な問題点が出てきて、1日に1万頭の殺処分は不可能と判断できます。
私は父や母に言う 「大臣とか官僚とかになる人って、勉強ばっかりしてきて大学出て頭のいい人なのに、なんでこんなに馬鹿な発言しかできないの?」と、父や母は笑います。
どうでしょうかみなさん、私の考えがおかしいのでしょうか?学のない者が難癖つけて批判しているだけなのでしょうか?また、口蹄疫発生地点から、半径0~10km圏内をワクチン接種対象とし全頭殺処分 10~20km圏内を緩和地帯としその地域にいる牛・豚などの家畜を全頭を早期出荷とし家畜の居ない空白地帯を作るといった、対策が打ち出されましたが。
5/30現在、ワクチン接種対象は、ほぼ全頭接種完了しましたが、未だに緩和地帯からは出荷されずにいます。そんな中、ワクチン接種した家畜の補償額が決まった農場から殺処分すると発表がありました。
ここでも、少しおかしいと思いました。
まず、理解していただきたいのが、口蹄疫のワクチンです。ワクチンと聞けば一般では病気を治す治療薬でしょうが、こと口蹄疫に関しては違い、ウィルスを出す量を抑えるだけの効力しかなく口蹄疫には感染をします、また効果が出る期間は2~3週間と長く、70%の効き目しかないそうで30%の確率で口蹄疫が発症してしまう家畜もいるのです。ですので、ワクチン接種した家畜も全て殺処分されます。
蔓延防止のためにワクチン接種した家畜、いわばこれは防波堤の役割をするためのものではないでしょうか?
ワクチン接種家畜の防波堤を残しつつ、口蹄疫発生農場の家畜及び、緩和地帯の家畜を処理していき、最後にワクチン接種の家畜を処理していく、これが正しい順序では?思います。
緩和地帯の家畜もまだ出荷されない状況で、もし防波堤の役割を担うワクチン接種対象の家畜が居なくなれば、どうなるでしょうか?
やはり、私の考えがおかしいのでしょうか?もう何が正しくて何が違うのか分かりません。
最後に、緩和地帯の対象家畜は牛1万6500頭 豚3万1800頭、食肉加工工場は日向市にある南日本ハムと都農にあるミヤチク工場だけで、南日本ハムには豚加工ラインしかなく
日に800頭前後の処理が可能で、ミヤチクには豚820頭 牛60頭の加工ラインがあります。2社を合わせれば、豚は1日に1600頭の処理が可能で、対象の豚の処理は20日程度で終わることでしょう。
ですが、牛はどうでしょうか、加工ラインをもつ工場はミヤチクしかなく、それも、1日に60頭の処理しかできません。対象1万6500頭の処理にかかる日数は、電卓でもはじけばすぐに出ます、約9ヶ月…
また、早期出荷と言うことでまだ子豚や子牛も出荷されますが、食肉処理工場では食肉用の家畜以外はと殺できない法律があります。
様々な問題点が浮き彫りになる政府の対策。どうなってしまうのでしょうか。
5/31 防衛省の副大臣が新富町にある新田原航空自衛隊基地の所有する土地を埋却地として、住民の要望があれば、提供すると発言しましたが…
こんな状況なら、住民からの要望を待つのではなく先に埋却地として所有地を提供し、そのあとに住民が埋却地として使うかどうかを決めるのが普通なのでは?それが正しい政府の迅速な対応なのでは?
迅速な対応が、鈍足な対応にしか聞こえません。現場を未だ知らずに発言する対策本部のトップ、その発言に右往左往され難航する現場口蹄疫の発生が止まらない現状どうなるのでしょうか宮崎は…
何か、このメールをみていると、本当に赤松さんは、先の三原則を知らないようです。政治主導ということから、役人の力を借りないということが、さらに事態を悪化させているのだと思います。それにしても、酷すぎです。まさに、民主党は「できること、していること、したいこと」の区別がついていないのだと思います。

それに、政治主導そのものも、先の三原則から考えても、非常におかしなことです。システムを何も変えないで、ただ単に政治主導を形ばかりすることにはあまりにも無理がありすぎます。

確かに、アメリカには、日本のように有能・有力な官僚は存在せず、政治主導を実現しています。でも、それは、民主党にも、共和党にも古くから有力なシンクタンクがあり、それらが、日本で高級官僚などがする仕事を実質的に行っています。

日本にも、最近政党のシンクタンクをつくるようになりました。実際、自民党にも、民主党にもそれが存在します。しかし、規模も小さく、歴史もなく、有能な人材もおらず、やっていることといえば、セミナーや、シンポジュウムくらなものであり、実質上何の力にもなっていません。政策担当までできるような、有力シンクタンクにするには、10年はかかるものと思います。もし、長い間政権を担当できないとすれば、それ以上かもしれません。いくら、政治主導を標榜したとしても、すぐに実行してしまうことは、あまりも無謀で粗暴です。

はてさて、民衆党どうするつもりなのでしょうか?総理大臣を変えても、幹事長を変えたとしても、この実体は変わらないし、変えようという意志もないようです。

このようなことを考えると、次の選挙においては、民主党ではなく、与党時代の長かった自民党か、あるいは、自民党から出て、新党を旗揚げした人たちという選択肢が正しいような気がします。

私自身は、自民党は好きではありません。特に谷垣氏が、総裁になったことには多いに失望しています。

しかし、そうは言っても、先の三原則を考慮すると、民主党には到底無理という結論にならざるをえません。

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