2007年5月12日土曜日

ビジネスモデルのターゲット(2)

ⅱ.緑の豊富な都市部での外昼食
函館市柏木町近辺 。緑が少ない。



渋谷近辺。緑が多い。



上記の航空写真は函館柏木町近辺と東京渋谷近辺の航空写真です(縮尺は両者とも同じ)。渋谷近辺では緑が多く、神宮公園、代々木公園などが青々としています。さらに、随所に小さな緑が見て取れます。渋谷区立公園だけで110もあります。


これに比較すると函館の場合は極端に緑が少なく、五稜郭公園と競馬場の一部とそれ以外にわずかに緑があるだけです。さらに、渋谷などの大都市の場合、函館などの地方都市とは違って公共の交通機関が発達しています。渋谷近辺では昼ご飯時になると、公園でお弁当やテイクアウトしたお握りやお総菜を広げて食べる姿です。

しかし、函館ではそのような光景は滅多に見ません。あるとすれば、お花見などのときくらいです。函館の場合だと普段わざわざ外で食べるという感覚はありません。さらに、休み時間などに公園に足をのばして行ってみようなどと考える人も少ないです。

渋谷などでは通勤で長い距離を歩くのは当たり前のことで、休み時間に公園を散歩しついでに昼食をとってしまうなどということは日常茶飯事の風景です。さらに、渋谷などの公園で食事をとる人々を見ていると、多くの人がいわゆるマンウォチングをしていることがうかがわれます。インタビューをした女性も、公園では行きかう人々を見ていることが楽しみの一つであったと語っていました。公園などで良く食事をする大都市部の人々は、こうしたマンウォチングをするため、流行やトレンドに敏感になります。さらに、開放的で明るい雰囲気に普段から慣れ親しんでいます。

神宮公園入り口
青山霊園付近

噂のネオ屋台には女の子がこぞって行列

これは函館などでは見られない光景です。都心部であれば、こうした公園がたくさんあることと、昼食時にレストランなどが混雑することや、函館などに比較すれば、冬でも比較的暖かいなどのことがあり、インタビューした女性も、昼は良く公園などで昼食を摂ったと語っていました。近くに大小種々様々の公園があるため、みんなで誘いあわせて行っていたといいます。いわゆる普通の公園だけではなく、勤め先の近所の病院や官公庁などの公園も良く利用したといいます。さらに、こうしたライフスタイルの延長上に、屋台の利用があります。ネオ屋台も繁盛している。屋台も都内であれば、いわゆる昔からのオデンや、ラーメンだけでなく、さまざまな種類があって同僚同士で誘い合わせて良く行ったものであると語っていました。また、テラスの多さも函館とは対象的です。

ⅲ.好奇心の強さと飽きっぽさ
この層は特に好奇心が強く、新しい店ができたり、新しいサービスがあったりすると口コミ情報がすぐに流れます。渋谷近辺だと、飲食店も数限りなくあるため、特に口コミ情報が重要だといいます。

新しい店ができたとしても、いつまでも同じような商品で特に品質も良くなければ、すぐに飽きてしまう。季節には敏感で、たとえば「早春のアスパラの○○」とか「秋の京ナス××」などの商品が出るとついつい買ってしまうといいます。

さらにこの層の女性では、ワインブームの置き土産ともいうべき現象で外食して夕食ということになるとほぼすべてがワインを選択します。インタビューした女性は、渋谷の「タントタント」では、店のグラスワイン用の業務用の大きなワインを開けてもすぐになくなってしまう光景を何度も見たといいます。

赤・白ともにかなりの需要があるという。また、「タントタント」との商品に関して非常に高い評価をしておりパスタもピザも良かったと語っていました。テンフォーのピザに関しては、評価が非常に高くタントタントより味的には良いと語っていました。この水準のピザであれば十分渋谷で販売可能で、売り方さえ間違わなければ必ず成功するだろうと語っていました。

渋谷にもいわゆるイタリアン専門店が林立しているが、ピザなど食べてみるとそれほどでもなく意外であったと語っていました。いわゆるイタリアン専門店でお気に入りもあったが、そこの店が気に入っていたのはいわゆる小さなデザートピザがありそれが気に入っていたのと雰囲気だけであり、本命のピザはそれほどではなかったと語っていました。

ⅳ.どんな店が入りやすいか?
最近はカリフォルニアタイプのオープンキッチンの極めて明るいタイプの店が出店しつつあるため、やはりインタビューでもまず第一声が「明るい店」ということでした。さらに、グループでならどんな店でも同僚や友人と一緒に厭わず入るが、一人であれば、ファストフード形態の店が一番入りやすいとのことだつた。これらを総合すると、この層ではファストフード型が普及して安心感を感じる一方で品質にこだわりがあり、明るい内装が好みであることから、最近アメリカで一番伸びている業態であるファストカジュアル業態(後述)に近い業態であると考えられます。

ⅴ.癒しが最大のキーワード
日本のサラリーマン(雇用者)の平均所得は年間400万円台、事業者のそれは昨年はじめて600万円台を割りました。渋谷でも一部上場企業などに勤めているメインターゲットのOLは勤務年数が長くなると年収500~600万円前後は普通です。

こう聞くと高いように感じるが、市場経済化の進行により都市部ではリストラも進み若い層にその皺寄せが及んでいます。若くても、女性であっても正社員であるからには責任ある業務を任され日々四苦八苦してプレッシャーを感じています。場合によっては地方都市の幹部より責任の重い仕事をしています。

残業、早出になることもしばしばであります。家に帰るにも地方都市よりははるかに時間がかかる。だからこそ、高い賃金を対価として受け取っています。だからこそ、地方都市では珍しい朝席や外朝をする、スーパーでなくコンビニエンスストアで洗濯用石鹸や日常品を買い込みます。少しでも時間を節約して自分の時間を持ちたいからです。

だからこそ昼広々と開放的な公園で食事をしたいと思う。新業態ではこれらのメインターゲットのニーズに応えるとともに、こうしたライフスタイルをとるその根底にあるものは「癒し」であることを忘れてはなりません。アメリカで「ファストカジュアル」の業態が従来は地方で絶大なロイヤリティを得ていていながら、なかなか都市部には出店できなかったのが、都市部に出店しだし知名度を向上させ、猛烈な勢いで成長しているのは、この「癒し」というキーワードに着目しそれを実現したからに他なりません。特にカフェ業態はその傾向が強いと思います。

2007年5月11日金曜日

ビジネスモデルのターゲット(渋谷で飲食店を出店する場合)



ビジネスモデルのターゲット
(1)メインターゲット (今後5年間程度、それ以後は日本ではサブターゲット、海外ではメイン)
①年齢層
18歳~29歳 都市部のヤング層 ライフスタイルに変化がある層(栄養バランスが重要な世代)。女性に重きを置く。男性は女性に連れられてきたり、グループで来る場合を想定する。



大都市部(渋谷)で数年OLの経験をした人((株)サトー、東証一部上場企業、本社秘書課勤務、最終職歴秘書課長、2002年退職)からのインタビューによれば、渋谷や恵比寿などでは、この年齢層は完全に朝席族か外朝族であることが判明した。残業が遅くまであったり、朝が早やかったりする人が多いため、この年齢層のほとんどの人が朝食を家でとらず、会社の近くのファスト・フード(ファースト・キッチンの小さなピザ)で食べるか、コンビニなどでテイクアウトして会社の自分の席で食べるという。
女性の場合もほとんどこうした形で、早く会社に出勤する女性は、自分の席で食事をとるが、勤務時間ギリギリで来る人たちは、給湯室や更衣室で食べていたそうである。上司(インタビューした元OL)もそれを知っても10分前後なら黙認していたそうである。

大都市の朝食需要は非常に大きいものがあることが判明した。このスタイルは、ニュ-ヨークなどでは20年ほど前から当たり前の光景であったが、日本も市場経済化されるにあたり極力余分な時間を削減する時間への欲求が高まってきたことを物語っている。この世代では日本国内は均一的である。経済的にも極端な差はない。日本の平等な社会ではこの年代では、後半になってくると別だがまだあまり「負け組み」「勝ち組」の意識も希薄である。しかしながら、経済的な水準は明らかにライフスタイルに影響を与えることから中以上を狙う。





2007年5月10日木曜日

函館、渋谷人口比較など

まずは、一般的な函館と渋谷の人口比較など掲載したいと思います。渋谷に若者向きの業態(業種ではなく、商売のあり方で分類する方法)を設立する是非について掲載します。

アジア・オセアニアの人口動態を調べてみると少子高齢化の傾向が著しい日本とは違い、まだまだ出生率も高く若年層が圧倒的に多いです。日本においては相当少子高齢化が進んでいますが、若い世代は東京などの大都市に集まる傾向が高く、大都市(人口100万以上の都市か、100万以上ではなくても区制を敷いている都市)ではまだ若年層の数が多いです。東京や関西圏などを除き地方都市では、若年層は相当数が減り、現状では50歳台が一番多く、これからもさらに高齢化していきます。日本国内とアジア・オセアニアではおのずとメインターゲットは違ってきます。



渋谷の若年層の人口は減りつつありますが、東京区部の年齢別人口増加率から、平成7年から12年の20から24歳(現在は、25歳から29歳)の増加率が最も高かったため、渋谷以外から日々来る若年層の数も合わせると、まだ若年層相手の業態は、今後10年程度は十分成り立つものと考えます。
函館市日本の大都市部でも最近は少子高齢化に対応する動きが顕著になってきています。このようなときに都市部に若年層を狙った業態を確立することはいささか時代遅れの感がありますが、5年以内に業態を日本国内で渋谷などの先進的でファッショナブルな町によるブランドを構築しこれを海外に用いるのが妥当と考えます。5年以降は日本国内ではすべて少子高齢化に対応できる業態へとシフトすべきです。函館市ではすでに高齢化が相当進んでいまする。さらに、近隣から若年層が函館市内に流入する数も少なく、少子高齢化に対応する業態を開発するには適した土地柄です。

2007年5月9日水曜日

Google Analitics 新しくなりました


上は、渋谷公園通りの写真です。
Google Analiticsあたらしくなりました。新しいアナリティクスで調べてみると、このブログはなぜが、渋谷からのアクセスが最も多いということが判りました。なぜなんでしょう。渋谷の次は函館です。函館からアクセスが多いというのはわかりますが・・・・。
いずれにせよ、渋谷からアクセスが多いということがわかりましたので、次回からは、渋谷に関連する情報も掲載したいと思います。よろしくお願いします。次回は函館と渋谷の比較を掲載します。2005年に函館と、渋谷に関してマーケティングをした内容です。ご期待ください。それから、Shibuya People Thank you!

2007年5月8日火曜日

てんこ盛りチーズのピザ売れました-売れすぎてごめんなさい


てんこ盛りのチーズのピザ売れました。いゃ、ゴールデンウィーク中には、売れすぎてご迷惑をおかけしました。まことに申し訳ございません。
ゴールデンウィーク中は、人員は十分に確保し、それでも足りないお店には、本部人員を応援に出し、完璧といえる体制で臨みましたが、予想外に売り上げが伸び、遅配を生じてしまいました。さらには、今回のチーズ増量により、従来と違い、あまりにチーズの量が多いため、規定量のチーズを載せると、ほとんど具がチーズの下に隠れてみえなくなり、何のピザだかわからなくなってしまい、そのため誤配送も増えてしまいしまた。
上の写真は、スペシャルビザです。この写真は、具がはっきり判るようにチーズを載せない状態で撮影してあります。ごらんになっていただくと判るように、このピザは具が非常に大きくなっています。今回のチーズの増量に伴い、チーズをかけても何の具が載っているかが判るのは、スペシャルピザのみになってしまいしました。
今回チーズを全部載せたピザの写真も掲載しようと思いましたが、まだ、食べていない方のために、敢えて掲載をとりやめさせていただきました。是非、一度注文していただき、ご自分で確かめていただきいと思います。そのほうが、驚きは大きいと思います。ここで写真を掲載するのは、まだ見ていない映画のあらすじを説明するような無粋なことだと思いますのでやめさせていただきます
今回は、予想外の売り上げの伸びにより、皆様にご迷惑をかけてしまいましたが、ゴールデンウィークが過ぎましたので、平常に戻り、皆様にご迷惑をおかけすることもなくなると思いますので、これに懲りずテンフォーをよろしくお願い申し上げます。
また、次の繁忙期には、今回の経験を生かし、遅配、誤配送のないように努力させていただきます。こんごとも、テンフォーーをよろしくお願いします。

2007年5月7日月曜日

フランス大統領選挙



【パリ 7日 AFP】大統領選挙の決選投票が実施された6日、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)候補が勝利を確信して演説を行った。選挙速報では、サルコジ候補が53%、セゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)候補が47%の票を獲得したと伝えられました。

国民運動連合(Union pour un Mouvement Populaire、UMP)のサルコジ候補は、パリの中心部で喜びに満ちた支持者らを前に「今こそ国民がわたしに与えてくれたものに報いるとき。一緒に新しい歴史の1ページを記そう。その1ページは、すばらしく美しいものになると確信している」と発言しました。

決選投票を争った社会党(Parti Socialiste、PS)のロワイヤル候補については、「多くの国民が支持するロワイヤル氏の考えを尊重したい。そうすることがロワイヤル氏に投票した数百万の人々を尊重することにつながる」と語りました。

一方でロワイヤル候補も敗北を認め、パリで支持者らを前に演説し「次期大統領が全国民の利益のために使命を果たすことを願う」と述べました。

また大統領府(Elysee palace)によると、ジャック・シラク(Jacques Chirac)大統領は同日、電話でサルコジ氏に祝福の言葉を伝え、今後の成功を祈ると語りました。

さて、皆さん今回の結果をどのように受け止めたでしょうか?
私は、今回の結果は妥当だと思います。規制の多すぎるフランスでは、一度市場主義の原則を導入する必要があります。その意味でも今回はサルコジ氏を大統領にする選択肢しかなかったと思います。福祉政策を重視するというロワイヤル氏の主張は時代錯誤です。

しかし、自由主義経済を導入するだけでは、経済は良くなるかもしれませんが、社会がどうなるか?ということが問題になると思います。やはり、以前「未来社会への変革」で掲載した共同体に関する内容がフランスにも積極的に導入されることが望まれと考えます。イギリスではすで相当前から共同体(NPO)が法律的にも定義され、社会福祉の分野にどんどんNPOを参加させるということが、国の政策として取り入れられます。

日本では、いわゆるNPOの歴史が短いので、こう書くと何のことやらわからない方も多いと思いますのでここで多少補足しておきます。

いわゆるソ連という国が台頭するまでの世界、特に先進国では、どこの国でも小さな政府が常識でした、エリザベス朝のイギリスの大蔵省は10人程度で運営していました。社会福祉に関してはそのほとんどが、NPO自身が実施したり、国がNPOに委託して実施していました。

ところが、ソ連が台頭し、大きな政府を標榜し、国が国民の面倒をすみからすみまでみると言い出したのです。これを聴いた先進諸国は脅威を感じ、大きな政府、社会福祉を国が行い国民の面倒をすみからすみまで、見るという福祉国家政策を打ち出しました。イギリスでいわれた標語「ゆりかごから墓場」までは、これを意味します。

ところが、これを実施した、ソ連はご存知の通り崩壊しました。他の先進国でもなかなかうまくいかず、失敗の連続でした。今や日本以外の先進国では、政治に対し多くの期待を持つ人びとはいなくなりました。そうなのです、もともと国という組織は、いわゆる基盤をつくることはできても、基盤の上で何か具体的なことをすることはできないものなのです。基盤の上で何かを行うということになると、それこそ先進国の場合は多様なニーズがありすぎて国家では無理なのです。(注:世界の先進国中の中で、政府による救済という幻想を本気で信じて、マスコミもそれを煽ってるような政治的幼児性を持っている国は日本だけかもしれません、恥ずかしいことです)

そのため、各国はソ連が台頭する前の状況に戻そうとしているのです。だから、イギリスでも、いや世界の多くの国でNPOに力をいれているのです。

その意味で、フランスもまずは、自由主義経済を導入しつつ、小さな政府、NPOの活性化を行っていくことが望まれます。これなしに国民の幸福を追求することはできないでしょう。移民の問題にしても、政府が前面出て包括的な政策を実施するだけでは絶対にうまくいきません。有能なNPOを多数輩出させ、多くの移民の多様なニーズに応えて行くことが望まれます。ロワイヤル候補のいう、福祉政策の充実など百害あって、一利なしです。今回のフランスの選挙では、やはりフランスの良識が働いたものと考え、私は一定の評価を与えるべきと考えます。

今後サルコジ氏がどのような社会政策を取り入れていくのか注目すべきと考えます。今回選挙でサルコジ氏に投票した多くの人が、今回の選挙がフランスの分水嶺になるかもしれないことを気がついていないかもしれません。自由主義経済に突入するということは必ず、多かれ少なかれ、血を見るということです。さらに、投票しなかった人達も影響を受けるかもしれません、自由主義経済に突入するということは厳しい社会に突入することに間違いないのですが、移民などの中にも優秀な人がいれば、新たな雇用の道が開けることを意味しているからです。おそらく、どちらにしても、自分たちにだけ都合の良い経済や社会にはならないということです。しかし、一部のフランス良識派には、このことを理解してサルコジ氏に意図して意識して、票を入れたものと考えます。

2007年5月5日土曜日

Music-Weather Report

Weather Report - Clip Waterfall


アメリカのエレクトリック・ジャズバンド。マイルス・デイヴィスの元で活躍していたジョー・ザヴィヌル、ウェイン・ショーターの二人により1971年に結成された。ミロスラフ・ビトウスを加えデビューアルバム「ウェザー・リポート」を発表しました。1975年にジャコ・パストリアスが参加。バンドは頂点を迎えた。1986年、ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターがそれぞれのバンドを作り、ウェザー・リポートは解散しました。

彼らのデビュー・アルバム「ウェザー・リポート」は、フリー・ジャズの混迷から脱しきっていなかった当時のジャズ・シーンに大きな話題を提供しました。その1年後に彼らは初来日を果たしている。ウェザー・リポートの中核的存在である、ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターの二人が初めて出会ったのは、'59年の事だったという。当時 ウィーンからアメリカにやってきたばかりのザヴィヌルと、ジョン・コルトレーンの演奏に強い感銘を受けたショーターは、たちまち意気投合したそうですが、この時は一緒に仕事をする機会はありませんでした。

ザヴィヌルは'60年代にキャノンボール・アダレイ(アルト・サックス)のコンボに加わり「マーシー・マーシー・マーシー」などのヒットを飛ばす。一方 ショーターも、アート・ブレイキー(ドラムス)のジャズ・メッセンジャーズやマイルス・デイヴィス・グループでの活躍を通じて、既にトップ・プレイヤーとしての名声を獲得していました。

そんな二人が再び顔を合わせる事になったのは、マイルスの「イン・ア・サイレント・ウェイ」('69/2)のレコーディング・セッションでした。これをきっかけにして二人の間に新しいグループの構想が芽生え、ミロスラフ・ヴィトゥスを加えた 三者三様の個性のぶつかり合いによって ウェザー・リポートは誕生しました。

ウェザー・リポートは、それまでのジャズ・のパターンから一歩脱却して、新しい即興演奏のあり方を提示してみせたグループとして注目を集めましたが、そういったものよりショーターやザヴィヌルが持っていたナチュラルな感性と、そこから生み出される自然なサウンドの響きが、当時のファンに強い印象を与えました。

'74年に、ミロスラフ・ヴィトゥスが抜けた事によって、ウェザー・リポートは新たな局面を迎えました。'75年に、たまたまマイアミを訪れたザヴィヌルの目にとまった ジャコ・パストリアスがグループのベーシストに抜擢されたのです。ジャコの自在なベース・ワークと音楽性、そして何よりもリズムを基調にしたサウンドに対する考え方そのものが、ウェザー・リポートの方向性を大きく変えてしまいました。

ジャコが初参加した「ブラック・マーケット」('75/12~'76/1)で、ジャコのスケールの大きい強烈なベース・ワークが聴けます。ジャコはベースを リズム楽器として活用しつつ、この楽器をメロディ楽器としても活用し、見事なまでのハーモニーを被せていきました。そのあたりの自在な音楽展開が、実にスリリングでもありました。そうしたバンドの新しいカラーは、翌年の「ヘヴィー・ウェザー」でいっそう顕著なものになってきました。
weather report : black market :1978:

グループ最大のヒット・ナンバーとなった「バードランド」では、ポップなフィーリングに加えて、軽やかに飛び回るジャコのベース・ワークが、グループに独特の浮遊感を与えていました。'82年に、ジャコとドラムスのピーター・アースキンが抜け、後任としてヴィクター・ベイリーとオマー・ハキムが加入したが、やはりジャコがいた頃の 黄金時代を凌ぐ作品は生まれなかった。ヴォーカルを加えたポップなサウンド作りにグループの新生面を求めたりもしたが、ジャコ在籍時の輝きを取り戻す事はできず、'86年に ウェザー・リポートは解散しました。
Weather Report - Bird Land


この頃は良く覚えていますが、ウェザー・リポートの新作が出るたびに、レコード屋さんに行きました。次は、一体どんな音か、どんな音楽なのか?と期待を胸にいだきつつ。今じゃこんな思いをさせてくれるアーティストいませんね。音楽界全体が死んだような気がします。ウェザー・リポート再結成のうわさもありますが、いずれにせよ、新たな音楽を生み出す気力、覇気のあるミュージシャンがまた多数輩出するような世の中になって欲しいものです。

2007年5月4日金曜日

テンコ盛りチーズ・ピザ売れてます

テンコ盛りのチーズのピザ、売れてます。ピザ・テンフォー5月1日より、チーズの量30%増量しました。売り上げも30%増しです。みなさん、ありがとうございます。写真は、ミックス・ピザですが、具がわかるようにチーズはのせていません。チーズをのせると具がほぼみえなくなります。
ピザハットをはじめとする、ほぼすべての宅配ピザで使っている伸びるだけで、旨みのない(アミノ酸の種類がすくない)モッツアレラチーズは使っていません。
今回の増量で、テンフォーのピザは、日本の宅配ピザの中でチーズ量が今までも一番だったのが、とうとう今回の増量でオーストラリアの某宅配ピザを軽く追い抜き、世界一となりました。推定、ピザハットの3倍のチーズ量となりました。
ピザはやはり、チーズを食べるもの、チーズがあまりのっていない、痩せ衰えたようなピザは食べたくありませんね。
宅配ピザは世界一のチーズ量を誇るテンフォーできまりですね。
注文は0120-236-104から。お間違えのないように。


2007年5月3日木曜日

函館桜咲きました


函館もようやっと桜が咲きました。これは、うちの近所の桜ヶ丘通りというところで、普通の通りの両側に桜があります。まるで桜の天井のようです。隠れた桜の名所です。もし函館に来る機会があれば、時間が許せば是非立ち寄っていただきたいと思います。函館によられたなら、きっと桜の名所の五稜郭公園には行かれると思います。その際には、是非ともリストランテ・ル・ブォンにいらしてください。
3月にリストランテ・ル・ブォンの内容を掲載したときに、桜が咲いたらまた連絡する旨掲載させていただきました。本日はその約束を果たさせていただきました。よろしくお願いします。


函館市本通1丁目22-22(GEOさん向かい)  ご予約は0138-31-3838営業時間/11:00~22:00 (ラストオーダー21:15) 客席数/100席

なお、前回お知らせさせていただいた、ピザ・パスタ食べ放題2000円、通常1000円以上のピザ、パスタ1000円均一の春のディナーフェアはまだ継続しています。ただし、連休期間中が最後となります。よろしくお願いします。

2007年5月2日水曜日

映画バベル見ました

映画「バベル」を見ました。非常に重いメッセージを含んだ映画です。このゴールデン・ウィークにご覧になれる方は是非見ていただきたいと思います。ブラッド・ピットが出演する久々の硬派の映画だと思います。ブラピは「Seven Years in Tibet」で、一躍世界のスターに躍り出たと思いますが、それ以来の久々の硬派映画と思います。とにかく、この映画の伝えるメッセージは重いものです。
下は、バベルの予告編です。(trailer)

下は、映画バベルの出だしのシーンです。(first sean)

下は、映画バベルのストーリの直接のきっかけとなった、射撃のシーンです。(Fire)

私はこの映画を見ていて、2007年4月15日にその要約を紹介した、未来社会への変革(未来の共同体がもつ可能性)という書籍の内容を思い出していました。この書籍には、第六部に「共同体(コミュニティー)のグローバルな側面」という内容の項があります。まさに、この映画を見ているとグローバルな共同体(コミュニティー)が必要であると思います。さらに、この書籍の結びの一番最後にでてくる、エリ・ウィーゼルの執筆内容を思い出しました。

先に紹介した要約にその内容はでてくるのですが、要約の一番最後の項はエリ・ウィーゼルの「結び」の要約です。(エリ・ウィーゼルはノーベル平和賞の受賞者です。ボストン大学の教授として、半生を抑圧された人々のために捧げてきました。ホロコーストを自ら経験し、自らの才能を著述、教職、語り手として世界の人権と平和を守るために費やしています)

これをまた、再掲させていただきます。

科学技術の発展は目を見張るばかりだが、私たちの倫理はほとんど進歩していない。例えば、私たちは他人の痛みや苦痛に対して敏感であるとは言えない。だから、相変わらず将来に対する不安に怯えているのだ。
我々は今日、世界中の出来事を瞬時に知ることができる。だから、もはや知らなかったということは言い訳にできない。確かにこれを解決するための手段や可能性は限られているが、絶望や努力の放棄は所詮言い訳だ。無関心を生むだけだ。

無関心とは孤独なものである。無関心な人間は、他人を見ていない。だから周囲に何も感じないし、他人の身に何が起きても気にしない。底知れない虚無に包まれ、内面を虚無で満たされている。彼らはいかなる希望も将来も持てない。
我々は、21世紀を迎えるにあたり、弱く、虐げられ、孤独で、病み、絶望している人びとと連帯しなければならない。その思いが、共同体(コミュニティー)に対して気高く人間的な貢献をしたい!という願望になる。そして、自らが何者であるかでなく、他者にとって何かということで自らを規定するようになる。

この映画を見るまでもなく、私達は他人や他国の人々と無縁で生きているわけではないのです。たとえ、自分は関係ないなどと思っていても。だから、他人や他国の人々に関心をもたなければならないのです。さらに、人間とはもともと一人では生きていけない存在なのです。無意識にあるいは積極的に共同体(コミュニティー)を求める生き物なのです。それは、人間に限らず、生態系をみていても明らかに、生命の性なのです。
しかし、現実には我々はこの映画で表現しているように、分断され、相互にコミュニケー書を図りにくい状況におかれています。

この映画にでてくる都市、ロサンゼルス、モロッコ、メキシコシティー、東京などの都市を健全なものにするためには、都市に共同体(コミュニティー)を築いていかなければなりません。その共同体(コミュニティー)は全くあたらなもので、地理的な共同体(コミュニティー)ではなく、信じるもの、理念を共有する人々の共同体(コミュニティー)です。それも、非営利の共同体(コミュニティー)でなければなりません。

これは、多様なニーズを満たす共同体(コミュニティー)は政府でも、民間企業でも創設することはできないからです。だから、これらの都市にそれこそ何千、何万という共同体(コミュニティー)を創設する必要があります。それこそ、この映画で出てくる東京の少女やそのお父さん、あるいは、ブラッド・ピットが役を担っているアメリカの父親、母親、子供達、メキシコからの移民、モロッコのお父さんと、その子供達や奥さんなどのニーズはさまざまであり、これらを一つの共同体(コミュニティー)で満たすことは不可能です。だからこそ多くの共同体(コミュニティー)さらには、ニーズを満たすために創設された多くの共同体(コミュニティー)が相互にコミュニケーションを図っていく必要があります。これは、いくら個々人のニーズが違うからといって、人類という一つ共同体として、共通の理念や、目的、目標が存在する、いや、存在しなければいけないからです。

私はこの映画を見て、ざっと上のようなことを思い浮かべてしまいました。皆さんはどうでしょうか、是非を映画を見て感想を聞かせていただきたいと思います。

2007年5月1日火曜日

ピザ・テンフォー復刻ピザの画像


            画像をクリックすると、大きく見えます。↑↓

昨日紹介しました、ピザ復刻三品の画像をと、おいしさ宣言の画像を掲載します。

スペシャル・ピザは、具が大きく、迫力の大きさで当時のファンを仰天させました。(トマト・ソース)

シーハーブは、当時からあったシーフード・ピザに新たにハーブで味付けして、新たなティストの新境地を皆様に提供させていただきました。(トマト・ソース)

インディアンライス・ピザは当時お客様にピザ・テンフォーは比較的おとなしい味で子供にも安心して食べさせられるという、それまでの定評をあえて打ち破りアダルトな味に挑戦した商品です。(チリ・トマト・ソース)

テンフォーの宅配エリアに住んでいる方は是非お試しください。

注文は0120-236-104(フリーダイヤルになりました)(ニサンガ六テンフォーと覚えてください)

沈むハリウッド、日米コンテンツ産業逆転の理由 ―【私の論評】ポリティカル・コレクトネスに蝕まれたハリウッド映画の衰退と日本のコンテンツ産業の躍進

沈むハリウッド、日米産業逆転の理由 ■ Forbs Japan日本編集部 まとめ 日本のコンテンツ産業、特にアニメが国際的に人気を博しており、非英語番組の需要が増加中。 米国のZ世代は日本のアニメを好み、動画配信やゲームの普及がブームを加速させている。 日本のコンテンツ全体が注目...