2015年9月1日火曜日

【覚醒せよ日本】国際情勢を無視する安保反対派の異常性 空理空論で審議妨害する余裕はない ―【私の論評】安保法制賛成・反対は馬鹿を見分けるリトマス試験紙になる(゚д゚)!


国会前で行われた安保法案反対デモ=30日 (日曜日)東京都千代田区

 安全保障関連法案の国会審議を見ていると、反対派の極端な異常性を思い知らされる。安全保障に関する世界の常識と正反対のことを、彼らは主張しているのだ。

日本周辺の現状を考えると、安保法案は即座に国会を通さなければならない。空理・空論で国会審議を妨害している余裕などまったくない。

まず、朝鮮半島の状況を見てみよう。

北朝鮮は8月20日、韓国に2発の砲弾を撃ち込んだ。その後、南北会談で一時的な緊張緩和をみたが、北朝鮮は依然、周辺諸国への軍事的優位の政策を追及する構えである。日本に対する拉致問題調査の回答も先延ばしにした。拉致問題解決の道は遠のいている。

北朝鮮が3回の核実験を行い、核爆発装置を開発したことは確実だ。日本全土を射程に入れたミサイルも持っている。北朝鮮が世界で最も危険な軍事挑発国家であることに変わりはない。

一方の韓国はどうか。最近の韓国は、米韓同盟を空洞化させて、中国の引力権に入りつつある。朴槿恵(パク・クネ)大統領は、中国が3日に北京で行う「抗日戦争勝利70周年記念行事」の軍事パレードを参観する。米国が再三発した警告を無視した。米中新冷戦が現実化するなか、米中「二股外交」から「親中路線」に踏み込んだ。

韓国はそもそも、日本固有の領土である島根県・竹島を現在進行形で侵略している国家である。極端な「反日教育」もあり、実は、韓国国民の多くは「わが国の主敵は北朝鮮ではなく、日本だ」と認識している。最近の兵器調達にも、「対日本」という国防姿勢は露骨に表れている。

たとえ、韓国と北朝鮮が和解しても、朝鮮半島の日本に対する脅威は高まりこそすれ、低下することはない。見逃してならないのは、現在の韓国では、反日運動と同時に、反米運動も広がっていることだ。


そして、何といっても、日本への一番の脅威は、習近平国家主席率いる中国である。

東シナ海の日中中間線に沿って、中国はこの1年間で、新たに12カ所の海洋プラットホームを建設し、計18カ所となった。完成したプラットホームはヘリポートを備えており、事実上の海上軍事要塞である。

中国が南シナ海の岩礁を埋め立て軍事基地化していることは、周知の事実である。国際法を無視し、公海である南シナ海を領海化しようとしている。東シナ海でも同様のことを狙っている。今や、中国こそ、核兵器を持った世界一の軍国主義国家である。

中国は7月1日、自由な言動を取り締まり、戦力を確保・集中させる「国家安全法」を施行し、国内のファシズム体制を確立した。この直後、約250人の人権派弁護士や活動家が逮捕、行方不明となっている。

北方では、ロシアが日本の北方領土を占領し続けており、その固定化はますます進行している。

日本を取り囲む現状を見れば、安保法案に反対する一部野党やメディアの言動が、いかに国益に反し、世界の常識に反しているかがよく分かる。

 藤井厳喜(ふじい・げんき)

藤井厳喜氏 写真はすべてブログ管理人挿入 以下同じ


【私の論評】安保法制賛成・反対は馬鹿を見分けるリトマス試験紙になる(゚д゚)!


上の藤井厳喜氏の記事の主張は、全く正しくこれに対して反論の余地など全くありません。ただし、上の記事は短いこともあり、中国の脅威に関しては語り尽くされていません。

特に中国では、尖閣問題も、反日も実は権力闘争のツールであるが掲載されていません。これについては、以前このブログにも掲載したことがありますので、その記事のリンクを以下に掲載します。
天津の大爆発は江沢民派の反撃か!? 習近平vs江沢民の仁義なき戦い、いよいよ最終局面へ―【私の論評】株価、尖閣、反日デモ、天津市大爆発など、何でも権力闘争のツールにする崩壊間近の中国はかなり危ない(゚д゚)!
天津の大爆発事故
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では、天津の大爆発事故が権力闘争の一環であった可能性を指摘しました。これ以外にも様々な事柄が、権力闘争のツールとして使われていることも述べました。

そもそも、習近平の推進する半腐敗キャンペーンそのものが、権力闘争のツールです。そうして、2012年あたりに相当苛烈になった、反日デモは習近平によるものである可能性を指摘しました。また、尖閣問題がより加熱したのも、習近平の差金である可能性も指摘しました。さらに、上海株式市場の株式暴落は、江沢民派が仕組んだことも指摘しました。

このように、中国では、他国では及びもつかない様々な事柄が権力闘争に用いられます。このようなことはどこの国でもあるのですが、日本をはじめまともな先進国では、権力闘争も法の定める範囲内で行うのが当たり前ですが、中国はそうではありません。

そもそも、中国は民主化も、政治と経済の分離も、法治国家化も十分になされていません。だから、ありとあらゆるものが、権力闘争のツールになるのです。

天津と、その後続いた二つの大爆発事故に関しては、様々な憶測が飛び交ってはいますが、真相は明らかにはなっておらず、何とも言えない部分がありますが、大事件であることには変わりなく、これに関しては、習近平派も江沢民派も、自分に有利になるように、これを最大限に利用しようと考えているはずです。

さて、このような中国に関して、この記事では、以下のように締めくくりました。

中国は、日本国などとは比較できないほどに異質な組織です。まともな国であるとは、とてもじゃないですが、言えません。中国共産党の幹部は習近平も含めて、全員をマフィアの親分ととらえるのが、まともなとらえかただと思います。政治家や官僚などと捉えると本質を見失います。

ドラマ 『ザ・ソプラノ 哀愁のマフィア』より
中国の崩壊が迫っている現状では、中国国内はもとより、海外でも何がおこるかわかりません。今回の天津爆破のようなことが、世界各地で起こるなどということもありえます。考えようによっては、中国はISISよりも始末に悪いかもしれません。何でも、権力闘争の道具にしてしまう中国のマフィアの親分たちは、崩壊直前には何をやらかすかわかったものではありません。 
何やら、今国会では、憲法解釈による集団的自衛権を含む安保法制の審議が、とろとろと行われていますが、隣に何でも権力闘争のツールにする中国という国があるわけですから、これを抑止するための、戦争抑止法案を「戦争法案」などと呼ぶことはやめにして、一日も早く成立させてほしいものです。 
野党は、低次元の国会論戦で認知症めいた戯れ言を言うのはやめて、反対なら反対で、きちんと対案を出して、戦争抑止の具体的な方法を提示していただきたいものです。中国を相手に、寝言を並べてみても何も解決しないということを自覚すべきです。
私達の国、日本の隣にはこんなとんでもない組織があるということです。国内の権力闘争が、いつ国外にまで飛び火するかはわかったものではありません。こういうとんでもない国が、核武装をしていることを忘れるべきではありません。

今のところ、中国の軍事力は、核兵器を除けば、特に海戦、空戦レベルでは、まだまだ自衛隊に勝てるレベルではありません。だからこそ、中国は尖閣で領海侵犯などしても、中国の公船には、武器は搭載していません。

彼らは、武器を搭載すれば、攻撃された場合勝ち目がないことを良く知っているのだと思います。これが、一定の歯止めとなっているので、彼らは領海侵犯以上の冒険はあえて、今のところはしていません。

しかし、これもいつまで今のまま継続するかどうかなどわかりません。いよいよになったら、核兵器も使うかもしません。それも、権力闘争の最終段階になった場合、そのようなことも考えられます。

なにしろ、中国の権力闘争は、日本や他の先進国などのそれとは、全く異なります。選挙もない国ですから、一度失脚すれば、再び日の目を見るチャンスは皆無です。それどころか、命の危険すらあります。

江沢民派、習近平派も、もし自分が失脚しそうになれば、どんな冒険をしだすかわかったものではありません。

そんな時には、まずは日本あたりにでも、核ミサイルを発射し、権力闘争の相手側を威嚇するという最悪のシナリオも考えられます。

今そこにある危機 中国の核ミサイルは日本に照準を合わせている

そこまでいかなくても、権力闘争の過程で何をしだすか余談は許しません。

こんなときに、世界の常識に反して、成立したとしてもまだまだ詰めの甘い「戦争抑止法案」を「戦争法案」と言い換えてみたり、あまつさえ「徴兵制」がどうのこうのと無意味なことを訴えたりする輩はすべて、はっきりいえば馬鹿です。

これは、政治家、官僚、一般人を問わず全員馬鹿です。安全法案に手ぬるいというならまだしも、これに真っ向から反対する輩は、藤井氏のように世界の常識と正反対のことを、主張しているわけですから、これを馬鹿と呼ばずして誰を馬鹿と呼べば良いのでしょうか。

私は、安保法制賛成・反対は馬鹿を見分ける非常にわかりやすいリスマス試験紙になったと思います。そうして、これは非常に役立つものと思います。


リトマス試験紙と判定用色見本

安保法案に関しては、よくわからないと判断を保留するならまだしも、上記ような事実があるにも関わらず、真っ向からはっきり反対する輩は、ただの馬鹿です。

馬鹿に将来の日本を託すことはできません。とはいっても、こういう馬鹿はマスコミなどが報道で印象操作をしているので、多数存在するようにも見えますが、PKOのときや、60年代、70年代安保のときのように少数派であると思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

【関連記事】

天津の大爆発は江沢民派の反撃か!? 習近平vs江沢民の仁義なき戦い、いよいよ最終局面へ―【私の論評】株価、尖閣、反日デモ、天津市大爆発など、何でも権力闘争のツールにする崩壊間近の中国はかなり危ない(゚д゚)!






【関連図書】

リトマス試験紙にかかるまえに、読んでおいていただきたい、書籍三冊以下に掲載させていただきました。

いちばんよくわかる!憲法第9条
西 修
海竜社
売り上げランキング: 29,898

戦後70年の病根を検証する 連合国戦勝史観の徹底批判!
ヘンリー・ストークス 藤井 厳喜
自由社 (2015-06-20)
売り上げランキング: 18,828
日本人が知らない集団的自衛権 (文春新書)
小川 和久
文藝春秋
売り上げランキング: 1,195

2015年8月31日月曜日

財務省・日銀はまた同じ「愚」を繰り返すのか? 消費増税がもたらす深刻な「負のインパクト」をはっきりさせよう 必要なのは景気対策だ!―【私の論評】中国の経済危機を日本経済悪化や再増税の根拠にさせるな(゚д゚)!

財務省・日銀はまた同じ「愚」を繰り返すのか? 消費増税がもたらす深刻な「負のインパクト」をはっきりさせよう 必要なのは景気対策だ!



GDPギャップを算出するには、潜在GDPの求め方が重要になるが、ここでは内閣府の方法に準じて筆者が推計したもので考える。日銀が算出している潜在GDPは、内閣府や筆者のものより小さい数字となっている。

ただし、潜在GDPが完全雇用に対応するGDP水準ではなく、現実GDPの上限ではない。実際のGDPがこれを超えることもしばしばある。

潜在GDPそのものは過去のGDP水準から傾向的な水準として算出され、潜在GDP水準を超えられないものと見るべきではない。ここで見られるGDPと洗剤GDPとの乖離はその水準ではなく、変化方向を見るべきものだ。


この図は、上に述べた方法で筆者がGDPギャップを試算したものだ。2014年4月からの消費増税のために、最近ではGDPギャップが拡大していることがわかる。

次に、このGDPギャップと、半年先の失業率の関係を見てみよう。2000年以降四半期ベースで見たGDPギャップと半年先の失業率の関係を示すと、下の図になる。右軸にGDPギャップ率、左軸に失業率をとっている。図をわかりやすくするために、左軸は反転させて表示しているが、GDPギャップはやはり半年後(2四半期後)の失業率ともかなりの逆相関関係がある。

この図でも最近ではGDPギャップと失業率の間で乖離が目立つ。GDPギャップが拡大しているので、失業率は下げ止まりか、そろそろ反転するかもしれない。

あの消費増税がなければインフレ率は今頃……?

ついでに、GDPギャップと半年先の失業率を見るときには、GDPギャップと半年先のインフレ率(消費者物価総合指数の対前年同期比)も同時に見ることにしている。

失業率とインフレ率は逆相関の関係になっていることが知られている(フィリップス曲線)。これを子細に見ていくと、両者の間は、GDPギャップを介在して、逆相関なのだ。例えば、GDPギャップがマイナスで大きいと将来の物価が下がり、将来の失業率が高くなる。逆にGDPギャップがプラスで大きいと将来の物価が上がり、将来失業率が低くなる。


上の図は、2000年以降四半期ベースで見たGDPギャップと半年先のインフレ率の関係である。右軸にGDPギャップ率、左軸にインフレ率(消費者物価総合対前年比)をとっている。GDPギャップは半年後のインフレ率とかなりの相関関係がある。

この関係に、マネタリーベースの伸び率を加えて、インフレ率を予測したものが、下図である。その際、消費増税の影響を入れたものと入れないものを示している。消費増税なかりせば、今頃のインフレ率は1~1.5%程度になっていたものと思われる。



消費増税は、GDPを減少させ、GDPギャップを拡大させ、同時にインフレ率を低下させたようだ。

中国経済の統計こそが大問題!

いずれにしても、前週の本コラムに書いたように、今景気が減速しているのは、消費増税と中国経済の影響である。その際、中国経済については、過度に楽観視するのは危険である。

日銀の黒田総裁は、26日、ニューヨークで講演し、中国経済について「市場は悲観的になり過ぎている。中国経済は今年から来年にかけて6-7%の高い成長が見込まれる」と語り、日本への輸出についても「甚大な影響はない」と語ったと伝えられている。

しかし、中国経済については、その統計が信頼できないことが最大の不透明要因である。もし、中国政府の言うことが信用できるならば問題ないが、それが問題の本質なのだ。

統計の問題は、かつての社会主義体制のソ連と同じく、国家が経済活動に当事者として関与しすぎると、統計作成の主体にふさわしくなくなる。経済活動の当事者と客観的な統計調査者の間には大きな利益相反がある。

しかも、中国の場合、GDP統計の発表が早すぎるし、その改定はまずない。

1997年、アジア危機の教訓

日銀の黒田総裁は、財務省の言うままに、消費増税の影響も見誤った。今度も、中国政府を鵜呑みにして、政策運営を間違って欲しくない。

金融政策としては、就業者数が増加、失業率が低下などの雇用環境が良く、物価がそれほど上がらないというのは、結果としてはそれほど悪くない。ただし、物価が上がっていないのは、消費増税によるGDP低下のためであり、そのGDPギャップの拡大は、将来の雇用を悪化させる可能性が高い。

今のままのGDPギャップであれば、遅かれ早かれ、雇用は悪化し出す可能性が高い。その際、もし中国経済が統計どおりでなく日本だけが悪いことにされたら、目も当てられない状況になる。

消費増税による影響と海外経済低迷による影響がダブルパンチできたら、日本経済は大変だ。1997年からアジア危機である。1997年4月から3%から5%への消費増税があり、アジア危機でダブルパンチだった。

1998年の経済成長率は、日本を含めたアジア各国でマイナスであった。このマイナス成長について、現時点での日本の学界での通説はアジア危機の影響である。

実は、その当時、筆者は大蔵省官僚として検討作業に少し参加した、当時の役所内の雰囲気は、消費増税の影響ではなく「アジア危機の影響にしよう」というものだった。

筆者は、その雰囲気に違和感を覚えた。そして、その時に着目したのは、アジア諸国の経済変動だった。

もし、アジア危機のために、経済苦境になるのであれば、震源地のタイや韓国と関係の深い国のほうが影響は大きいはずだ。しかし、日本の影響は、他のアジア諸国より大きかった。

ちなみに、1998年の経済落ち込みは、日本も含めてアジア諸国で起こったが、翌1999年も日本だけはマイナス成長であったが、他のアジア諸国は回復している(下図)。


しかも、この図を見ればわかるが、アメリカ、中国、台湾は、タイや韓国との関係において日本と同じような状況でありながら、経済落ち込みになっていない。

さらに言えば、1998年の経済落ち込みを経験した国で、1999年の回復度合いについて、(1998→1999の経済成長率アップ)/(1997→1998の経済成長率ダウン)という指標で見ると、香港76%、インドネシア78%、韓国147%、マレーシア92%、フィリピン64%、タイ164%なのに対して、日本はわずか50%で最低である。

これは日本にアジア危機という外的要因以外に固有なものが存在することを示しているが、1997年4月からの消費増税以外にはなかった。

今回の中国ショックが同じような危機になるかについて、正直に言えば誰にもわからないが、万が一に備えて準備すべきだ。

先週のコラムで書いたように、外為特会の含み益を活用して、補正予算を今国会中に組むことがベストだ。この場合、即効性があり有効需要を作りやすい、減税・給付金などの政策が望ましい。

補正予算は、政府に歳出権限を与えるだけなので、もし実際に使わなくてもまったく問題はない。それにあわせて追加金融緩和に検討したらいい。備えあれば憂いなしだ。

この記事の詳細はこちらから(゚д゚)!

【私の論評】中国の経済危機を日本経済悪化や再増税の根拠にさせるな(゚д゚)!

上の高橋洋一氏の提言に関しては、非常に鋭い分析であり、これに対して何か批判したり、何かを付加したりする必要性などありません。とはいいながら、多少誤解されやすいところがあることのみ本日は付け加えたいと思います。

ただし私の言いたいことなど、察しの鋭い方はもう了解されているとは思いますが、それでも、この内容はほとんど報道されていないので、このブログに掲載する価値があるものと思います。

まずは、高橋氏の上の記事には、リーマン・ショックのことが掲載されていませんでしたので、それを掲載したいと思います。

当時のリーマン・ブラザーズの破綻を伝える日経新聞


さて、リーマン・ショックといえば、2007年のサブプライムローンサブプライム住宅ローン危機)問題に端を発した米国バブル崩壊を動機に(サブプライムローンという債権をあたかも資本と思い込ませた借金の転売による多重債務)、多分野の資産価格の暴落が起こっていました。

リーマン・ブラザーズも例外ではなく多大な損失を抱えており、2008年9月15日(月)に、リーマン・ブラザーズは連邦倒産法第11章の適用を連邦裁判所に申請するに至りました。この申請により、同社が発行している社債や投信を保有している企業への影響、取引先への波及と連鎖などの恐れ、及びそれに対する議会政府の対策の遅れからアメリカ経済に対する不安が広がり、世界的な金融危機へと連鎖しました。

日経平均株価も大暴落を起こし、9月12日(金)の終値は12214円でしたが、10月28日には一時は6000円台(6994.90円)まで下落し、1982年10月以来26年ぶりの安値を記録しました。

さて、本題はここからです。リーマン・ショックで経済が悪化した各国は、すぐに中央銀行が金融緩和を行いました。しかし、日本の中央銀行である、日銀は、そうではありませんでした。

これについては、最近もこのブログに掲載したことがあるので、その記事のリンクを以下に掲載します。
景気減速に中国政府は焦りと弱音 日中関係改善へ共産党幹部の姿勢に変化―【私の論評】日銀がまともになった今中国がどうなっても、日本には影響は少ない!そんなことより、日本は一刻もはやくデフレからの脱却を急げ(゚д゚)!
景気刺激策は取らないと強調する李克強首相


詳細は、この記事をご覧いただくものとして、リーマン・ショックに関する記述のみ以下にコピペさせていただきます。
しかし、多くの人は大きな見逃しをしています。本当は、当時の経済財政担当相がリーマンショックを「蜂がさした程度」と表現したことは正しかったかもしれません。ただ一つ、ある一つの条件さえ満たしていれば・・・・・・・・・・。 
その条件とは、日本銀行による金融政策です。リーマン・ショック後直接影響を大きく受けた国などの中央銀行は、景気を素早く回復させるため大金融緩和を行いました。しかし、日本銀行は、日本国内がデフレ・円高傾向にありしかも他国が大金融緩和を行ったにも関わらず、頑なに金融引締め政策を行いました。 
本来はリーマン・ショックなど日本にとっては「蜂の一刺し」に過ぎなかったものを日銀が金融緩和政策をしなかったために、さらなる超円高、さらなるデフレの深刻化を真似いてしまい、結果として戦後の日本で最大級の経済危機になりました。
日銀はリーマン・ショック後も金融緩和をしなかった
リーマン・ショックはアメリカやEUにとって、サブプライムローンなどのつけを支払うという形で直接的に経済に悪影響を及ぼしました。しかし、日本の場合はサブプライムローンに関しては、ほんど関係がなかったにもかかわらず、他国中央銀行が大金融緩和をしたにもかかわらず、日本銀行が何もしなかったため、超円高・デフレの深刻化を招いてしまったというわけです。だから、日本においては、リーマンショックなどという呼び方は正しくありません。「日銀ショック」とでも呼ぶべきだったでしょう。
このように、私はリーマン・ショックそれも、こと日本におけるそれに関しては、本来サブプライムローンの影響など日本にはほんどとなく、本来は悪影響はあまりなかったはでした。日本においては、そんなことよりも、他国が大規模な金融緩和を行う中、日銀が何もしなかったことが、その後の日本経済に甚大な悪影響をおよばしました。

だから、日本経済は、酷い低迷からなかなか抜け出せなかったのです。まさに、「日銀大ショック」とも呼ぶべき、日銀の怠慢により、リーマン・ショックからの立ち直りが世界でも最も遅く、サブプライムローンの震源地であるアメリカや、それを大量に運用したEUよりも、被害が大きくなってしまったのです。

上記を頭に入れていただいた上で、今回の中国経済の悪化と日本経済の関係について述べてみます。

現状は、中国の経済が悪化しており、それもいつ回復するかも目処が立たない状況です。だから、ブログ冒頭の高橋氏の記事のように、確かに中国の経済悪化は、中止して、いざというときのために、対策をとっておくべきです。

しかし、中国の経済危機だけを強調しすぎると、それこそ、日本の経済が本来8%増税で悪くなっているにもかかわらず、増税が真の原因とはされずに、中国の低迷だけがその原因とされるようになってしまかねません。

一番避けるべきシナリオは、中国経済が長期間かけて、ある程度回復する過程や、その後にまで、日本の経済が悪化したことの原因は、消費税ではなく中国経済の悪化のみがその原因とされ、増税の失敗が、カムフラージュされそのまま放置され、日本経済の低迷が長期にわたって続くことです。

そんな馬鹿なと考える人もいるかもしれまんせんが、上に述べたように、日本には前例があります。そうです、「日銀ショック」という前例です。

過去においては、リーマン・ショックという日本の国内事情とは直接関係のない外的要因があまりにも強調されすぎ、日銀の不手際はほとんど指摘されることはありませんでした。

私自身は、本来中国の景気低迷は、日本にはあまり関係ないと思っています。それは、中国に直接・間接投資を莫大に行っている企業や、現在中国に大規模に進出している企業は当然のことながら大きな影響があるのは必至です。しかし、中国の経済の悪化のみが、日本の実体経済に、甚大な悪影響を与え、とんでもない状況になるとは考えていません。

その根拠については、先日このブログにも掲載しました。そのリンクを以下に掲載ます。
衝撃!中国経済はすでに「マイナス成長」に入っている〜データが語る「第二のリーマン・ショック」―【私の論評】中国経済の悪化をだしに、日本の積極財政を推進せよ(゚д゚)!
この記事は、今月の8月24日のものです。詳細は、この記事をご覧いただくものとして、中国経済の低迷が日本経済に甚大に影響を及ぼすことはないという根拠の部分にのみ以下に掲載します。
日本の貿易依存度はG20の中で18番目。先進国で日本より貿易依存度が低いのは米国だけです。以下に世界の国々の直近の輸出依存度などの数字を掲載します。

G20諸国の輸出依存度と輸入依存度(GDP比)は下記の通り。
●輸出依存度(GDP比)
韓国  :43.4%
ドイツ :33.6%
メキシコ:26.2%
中国  :24.5%
ロシア :24.4%
日本  :11.4%
アメリカ: 7.5%
●輸入依存度(GDP比)
韓国  :38.8%
ドイツ :28.0%
カナダ :24.6%
アメリカ:11.4%
日本  :10.8%
日本ははたして輸出依存国ではないことははっきりしています。そして、日本の対中依存度は下記の通りです。
対中輸出依存度(GDP比):2.79%
対中輸入依存度(GDP比):2.44%
日本の輸出依存度(GDP比)11.4%のうちの2.79%、輸入依存度(GDP比)10.8%のうちの2.44%が中国依存です。特に日本が中国に依存しているとは、考えられません。

さらに、にこの輸出入は日本で生産した資本財を中国に輸出、現地の日系企業がその資本財で工業製品を生産し日本に逆輸入している場合も多く、日本からみると、中国が輸出入の相手でなければならないなどということはありません。
さらに、中国への直接・間接投資も最近ではかなり減少していて、この状況では、中国経済の低迷そのものがすぐに日本にかなりの悪影響を及ぼすとは考えられません。

私自身は、本来中国経済の日本への影響は軽微であるはずなのに、それがこれからもありえる日本経済低迷の主な原因とされ、かつて日本の8%増税、そうして10%増税を強力に推進した、マスコミや政治家、官僚の責任が全く追求されなくなってしまうことのほうがはるかに脅威であると思います。

最近テレビで視聴したのですが、あの8%増税を強力に推進した、熊谷亮丸氏も、中国の経済悪化については、日本も対策をたてる必要があると自信たっぷりに提言していました。これは、彼のような増税をすべきと主張してきた人々にとってろは好機到来かもしれません。

かつて8%増税の日本経済への影響は軽微としていた熊谷氏

かつて、増税を推進し、増税しても日本経済への影響は軽微などと語っていた人々は、増税が日本経済の悪化の主要因ではなく、中国経済の悪化がその主原因であるとの、大キャンペーンをはじめるかもしれません。

彼らは、今は様子見をしていて、いずれ、時がきて、日本経済が低迷しだしたら、日本経済は8%増税ではなく、ずっと前から中国の経済統計が不透明なためあまり認識されてこなかったが、悪影響を受けていて、それが真の原因であるとのキャンペーンをするかもしれません。

そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、日本には金融緩和をするとハイパーインフレになるとか、国債が暴落するとか、摩訶不思議、奇妙奇天烈な論理で、金融緩和に反対した人々が大勢いたことを忘れるべきではありません。

日本では奇妙奇天烈・摩訶不思議な経済論が巷を賑わした

さらに、これに財務省の官僚や、政治家などが加担して、もともと日本経済は、中国経済の低迷の悪影響を被っているので、8%増税や、10%増税などして、経済が悪化しても、それは増税に問題があるのではなくて、中国経済の悪化に原因があるとして、10%増税をゴリ押しして、またまた日本は失われた20年に突入してしまうかもしれません。

中国経済の悪化による日本経済の悪化により、財政赤字はさらに増え、増税もやむなしという、増税キャンペーンの大嵐が吹き荒れることになるかもしれません。

このような「日銀ショック」のような状況を再び招かないためにも、まともな経済政策を今から打っていく必要があります。

しかし、このような危機も回避できる可能性もでてきました。それは、昨日もこのブログに掲載した次世代の党の動きです。以下にそのリンクを掲載します。
【倉山満の砦】次世代の党の経済政策を紹介―【私の論評】次世代の党はすべてのマクロ政策が個々の企業の業績や、個々人の生活にどうかかわるのかを明確に訴えよ(゚д゚)!
これも、詳細はこの記事をご覧いただくものとて、次世代の党の経済政策のあらましを以下に掲載します。
次世代の党は、デフレ脱却まで徹底した金融緩和・消費増税10%の延期・外為特会の含み益20兆円を活用した補正予算を組み景気対策を行うことを経済政策とする。さらに、新たに就任した和田幹事長が名目経済成長率5%のインタゲを明言しました。 
また、次世代の党新幹事長の和田政宗さんが「金融緩和で名目成長率5%をめざす」と街頭で演説。
次世代の党新幹事長の和田政宗
このようなまともな経済政策を打ち出す野党がでてきたことは、まことに頼もしいことです。

このような経済政策を打ち出す次世代の党は、少なくとも、中国の経済の悪化だけを日本の経済悪化の理由するなどという、とんでもないことは言い出すことはないでしょう。

従来は、安倍総理とそのブレーンという極少数の人々だけが、まともな経済政策について論議していて、野党は全く頓珍漢な経済認識しかしていませんでした。

いずれにしても、中国の経済が悪化しても、それをあまり軽くとらえると、そもそも、経済対策そのものが必要なしという論調が高まる可能性がありますし、逆に悪化を重大にとらえると、そもそも日本の経済の悪化は、増税など関係なく中国の経済の悪化が主原因であるとして、増税の根拠にされてしまう可能性があります。

中国経済の状況については、とくかく増税派に利用されることがないように、注視していく必要があります。

このような論調が出てきた場合には、このブログで徹底的に批判していきます。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

【関連記事】






【関連図書】

以下に経済常識に関する書籍を三冊掲載させていただきました。この程度のこともわからない、学者や、政治家、官僚が日本には大勢存在するということを実感していただけるものと思います。


ケンブリッジ式 経済学ユーザーズガイド: 経済学の95%はただの常識にすぎない
ハジュン チャン
東洋経済新報社
売り上げランキング: 61,855

経済のしくみがわかる「数学の話」 (PHP文庫)
高橋 洋一
PHP研究所 (2014-07-03)
売り上げランキング: 17,448

TOEICじゃない、必要なのは経済常識を身につけることだ! (WAC BUNKO)
上念  司
ワック
売り上げランキング: 144,855

2015年8月30日日曜日

【倉山満の砦】次世代の党の経済政策を紹介―【私の論評】次世代の党はすべてのマクロ政策が個々の企業の業績や、個々人の生活にどうかかわるのかを明確に訴えよ(゚д゚)!




かなり画期的なので、紹介する。

中山恭子次期次世代の党党首 写真はブログ管理人挿入

 中山恭子次期党首(正式には10月1日)の政策が発表。

次世代の党公式FBより

 その中で、喫緊の経済政策について。

・デフレ脱却まで徹底した金融緩和・消費増税10%の延期外為特会の含み益20兆円を活用した補正予算を組み景気対策

 さらに、新たに就任した和田幹事長が名目経済成長率5%のインタゲを明言。
次世代の党新幹事長の和田政宗さんが「金融緩和で名目成長率5%をめざす」と街頭で演説。他党ではあるがぜひ頑張ってほしい。 #だれが言っても正しいものは正しい

 なぜか民主党の金子洋一さんのツイッターより。ここで、名古屋での立会演説会の様子を詳細してくれている。

 今まではアベノミクスに関して、反対派は「さっさと金融緩和やめろ、増税しろ」しか言ってなくて、

その屁理屈として、「実質賃金がぁ」とか「ハイパーインフレがぁ」とか、意味不明な反対論しかなかった。

 これからは、

「安倍さん、黒田さん、生ぬるい!」という視点での議論ができるようになる。

 安保法制にしても、野党が愚論しか言っていないので、
与党が主張する線が生ぬるくても、それ以上は言えなかった。

公明党と妥協できる案を出している時点で、生ぬるいのに。
(その時点で、攻勢限界点が設定されていた)

 これからは、「与党は生ぬるい!」と正論を言う野党が出てくることで、国会での議論、ひいては国政が健全化に向かうと思う。

 明日です。こちらもよろしく。

【ニコ生(2015/08/30 16:00開始)】【次世代の党党首選2015】次期党首・中山恭子決意表明~今がそのとき~
#次世代の党首選 http://nico.ms/lv232740219
※募集内容 中山恭子 次世代の党次期党首へのご意見・ご質問をお待ちしております。

【出演者】
中山恭子 次期党首和田政宗 幹事長浜田和幸 議員平沼赳夫 党首(VTR出演)倉山満(憲政史研究者/ゲスト)次世代の党事務局/司会(おもしろすぎる政党職員)
倉山満


【私の論評】次世代の党はすべてのマクロ政策が個々の企業の業績や、個々人の生活にどうかかわるのかを明確に訴えよ(゚д゚)!

本日は、維新がらみのことも掲載しようとも思いましたが、橋本氏の場合はあまり画期的な政策もなく、結局大阪にこだわり、緊縮的な政策にはあまり期待できないように思われたのでやめました。

結局確かに大阪を良くすることは、良いことではあるとは思いますが、まずは国政がしっかりしてないと、大阪も良くはなり得るはずもなく、その中で経済はどうしても避けて通ることのできない問題です。しかし、橋本氏からは、まともな経済に関する主張はありません。

そんなところに、中山恭子氏が、次世代の党次期党首に決まったという報道が入ってきたし、政策が画期的なので、本日は上の倉山満氏の記事を掲載することにました。

まずは、次世代の党の昨年の選挙での大敗北について思い出しておくべきと思います。それについては、このブログにも掲載したことがあります。その記事のリンクを以下に掲載します。この記事は、今年1月4日のものです。
山本太郎「僕が総理大臣になったら」―【私の論評】マクロ的政策・天下国家論が欠如している山本氏。しかし、多くの政治家が、左右上下の立ち位置の違いこそあれ、山本氏と変わらず、ミクロ的な見方しかできない(゚д゚)!
山本太郎氏 
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では山本太郎氏の「僕が総理大臣になったら」という新春の言葉について、ほとんどすべてがミクロ的な見方しかしていないことを批判しました。氏の中で唯一マクロ的なのは、消費税をなくすという提言ですが、それにしても、金融緩和について全く触れずで、全く頓珍漢ですし、そもそも消費税撤廃のための財源などのことはには一つも触れていません。これでは、あまりにも無責任です。

しかしながら、山本氏のようにミクロ的な見方しかできない、政治家も多く存在することも現実です。そのことについても、この記事で以下のように批判しました。

しかし、ここで考えてみると、山本氏に限らず、日本のほとんどの政治家が、ミクロ的なことばかり語っています。山本氏と立ち位置が異なっていても、発言内容が一見まともに見えたにしても、ほんどがミクロ的なことばかりです。本当は、こんなことで良いはずはありません。

無論ミクロ的な見方も重要なこともありますが、国政レベルになれば、本来はマクロ的な見方、マクロ的な政策が重要なはずです。

しかし、そうは言っても、「マクロ的」な見方というと、平たくいえば、「天下・国家」を論じるということですから、多くの人にとっては興味の対象外です。

年末の選挙で勝利をおさめた安倍総理
だから、今回の選挙でも、安倍総理は「天下・国家論」よりも、よりミクロ的な側面も大きい「経済」に争点として、勝ち抜きました。これと対照的だったのは、次世代の党です。彼らは、文字通り「天下・国家論」を争点として、「マクロ的」な事柄を争点として、結果として惨敗してしまいました。私は、このことが、彼らが敗北したことの大きな原因の一つだと思います。 
しかし、先ほども掲載したように、本来であれば、国政レベルでは、経済であれば、国の金融政策をどうするか、財政政策をどうするのかその大きな方向性が重要なはずです。
次世代の党は、選挙で大敗したが・・・
それに、国政であれば、経済だけではなく、安全保障をどうするのかという問題もあります。さらに、日本国自体の統治「ガバナンス)をどうするのか、もっと根本的ことをいえば、私達の国の「国柄」がどういものであり、これからはどうしていくかという大きな問題もあります。

本来は、これが国政レベルの話です。それ以外は、もっと小さなレベル、都道府県、市町村、コミュニティーの問題です。しかし、この国政レベルの「マクロ的」なことがしっかりしていなければ、「ミクロ的」な考えや、対策でいくら頑張ってみても何も変えることはできません。

だから、「マクロ的」なことはおざなりにはできないのです。しかし現在においては、多くの政治家がこれをおざなりにしてきました。だからこそ、経済も、まともな金融・財政政策ができず、とんでもない長期にわたるデフレを放置することになってしまいました。

経済が、デフレスパイラルの底に沈んでいるとき、いくら国民生活を良くするとか、雇用を改善すると叫んでみて、実際に雇用のミスマッチなどの改善などの、ミクロ政策を熱心に実施してみても、デフレを放置しておいては、何の解決にもなりません。

デフレでも頑張っていますなどと、虚勢をはってみても、何かミクロ的な手を打ってみても根本は解決しません。水道管が破裂したときに、水を必至で汲み出しているようなものです。水道管の破裂を修理しなければ、これは解決しません。デフレも同じことで、まずは金融緩和政策、積極財政で、デフレを脱却しなければ、様々な問題に個別で対応しても、全く解決できません。

しかし、ながら多くの政治家がマクロ的なことは何もせず、個別のミクロ的なことばかりに注力して、結果として、古今東西に例を見ない、長期間のデフレを放置してきました。

しかも、昨年は8%増税などという馬鹿げたことをしてしまい、せっかくアベノミクスの効果が、目に見えて顕著になってきたにもかかわらず、最近では、その効果は帳消しになり、元の状態に近くなってしまいました。
この記事では、次世代の党についても批判しましたが、その内容としては、次世代の党は、マクロ的なことである天下・国家論を全面に強く打ち出しましたが、残念ながら経済対策については強くは打ち出していないかったことが敗因であるとしました。

無論、次世代の党は結党してから、最初の選挙までにあまりにも時間がなかったことから、準備不足という点は否めないです。この点は、割り引いて評価すべきとは思います。

国政とは、確かにマクロ的な政策を扱うのが本筋であり、次世代の党はその点は間違ってはいませんでした。しかし、私はミクロ的な側面(個々の企業の業績、個々人の生活)に直接大きな影響を与えるマクロ政策である経済政策については、魅力的なビジョンを提供でなかったことが、間違いなくあの大敗北につながったと思います。

有権者としては、天下国家ばかり論じられても、自らの現実からはかけ離れていて、ピンと来ません。だから、有権者には、たとえ天下国家を論じたとしても、それが結果として、有権者にどのように関わりがあるのかを単純明快に訴えなければ、関心を示したりはしません。

だから、こそ多くの政治家は、ミクロ的な話ばかりしがちで、それこそ山本太郎議員のように無責任になってしまうのです。

一番良いのは、天下国家の話をしつつも、それが有権者の実生活にどのように関わるか、あるいは関わることになるかを訴えることです。そのためには、国政をつかさどる政治家としては、ミクロ的な話をするにしても、マクロ的に裏打ちされた話をしなければなりません。

ミクロ的な政策に関しては、政府はどうにもできません。政府ができることはマクロ的なことに限られます。このあたりの区別のつかない政治家があまりに多すぎます。

その点、安倍自民党は、財政に関するマクロ的な政策でありながも、具体的に10%増税を延期するということで、大成功しました。このように経済的な政策は、マクロ政策でありながらも、有権者の日々に最も関わりがあることなので、有権者も理解します。

しかしながら、次世代の党はこのようなことは、せずに天下・国家論を中心に据えたために大敗北を喫しました。

天下国家を論じ、マクロ経済には無頓着だった石原慎太郎氏が退いたこともあり、次世代の党はこうした反省をして、ブログ冒頭に示してあるように、今度は日本の経済をまともにするために、ここ1〜2年で実施しなければならないことを政策に盛り込み、素晴らしい内容になっていると思います。

外為特会の含み益20兆円については、説明が必要だと思いますので、以下に若干説明をします。

通称外為特会、正式名称は外国為替資金特別会計です。これは、政府が行う外国為替等の売買に関し、その円滑かつ機動的な運営を確保するため外国為替資金が設置されるとともに、その運営に伴って生じる外国為替等の売買、運用収入等の状況が区分経理するために設置された特別会計です。

外為資金として127.9兆円(2013.3末)。このうち外貨債権は103兆円(証券は99.5兆円、貸付3.5兆円)です。ちなみに、外貨証券の満期は1年以下1割、1年超5年以下6割、5年超3割)となっています。一方、外貨負債はありません。ということは、円安は資産を膨らませるだけであり、政府財政にとっては確実にプラスです。ざっくりみると、外為資金での円安による評価益は20兆円程度です。



上のグラフでみてもわかるように、元々我が国の外貨準備高は他国に比較してかなり多いです。円高の現在、このような会計はあまり意味をもたなくなりました。しかし、これを取り崩さなくても、含み益が20兆円もあるわけですから、これこそ、この時期につかうべぎてす。

次世代の党、これからこのような経済政策をどんどんと訴えていき、政府がまともな経済政策を実施しやすい環境をつくっていくべきです。

ここ1年くらいは、このくらいで良いかもしれません。急いては事を仕損じるという諺もあります。現状ではこのくらいで、良いと負います。

将来的には、日銀法の改正をして、日銀の独立を世界水準のまともなものにしていただきたいものです。また、政府の子会社ともいうべき日銀と政府との関係を別々に捉えるのではなく、通常の企業のみられる親会社と小会社の関係のように構築しなおすことを統合政府化といいますが、統合政府化しただけでとてつもないことが起こることも明確に示してほしいです。

とてつもないこととは、統合政府の連結決算です。銀行のバランスシートは単純にいえば、資産に国債、負債は日銀当座預金と日銀券です。日銀当座預金は日銀券と代替可能なので、日本銀行の負債は日銀券のみです。

となると、アバウトには、日本銀行のバランスシート(2014年3月末)は、資産の国債200兆円、負債の日銀券200兆円とみてもいいです。これを国のバランスシートに合算すれば、負債の中の公債・政府短期証券が200兆円減少し、その代わりに日銀券200兆円が入るわけです。

ここで、日銀券200兆円は、形式的には負債ですが、利息負担もないし、返済義務もありません。いってみれば、この分は負債とみなさない考え方もありえます。その考え方にたてば、債務超過額は490兆円から290兆円になるわけです。このあたりについて、公会計で定説はないと思いますが、日銀保有国債分については、国にとって償還も利払いも必要ないので、債務超過額が減ったみなすべきです。


このように、日銀のBSと政府のBSsを連結すると、統合政府全体の負債超過は200兆円減となるのです。となると、これは、他の先進国と比較しても、さほど負債は大きいということにはなりません。

ちなみに、統合政府のような考え方はまやかしだと言われる方もいるかもしれませんが、企業会計では、連結決算は必須です。連結決算をしないと、親会社が小会社に赤字を押し付けて、親会社だけは黒であるように装うようにすることもできます。

ギリシャのような国では、統合政府ベースでみても、真っ赤な大赤字で、外国から金を借りないと同しようもない状態になっています。しかし、日本はそうではありません。それどころか、日本は対外金融純資産(外国に貸し付けているお金)の額は、過去20年間世界一です。

さて、いろいろ課題はあります。これは、次世代の党が活躍できる場面がこれからもいくでもあるということです。

さて、次世代の党は、マクロ政策である安全保障政策についても、もし憲法解釈による集団的自衛権の行使ができないなどということにでもなれば、具体的に企業や国民一人ひとりどのような脅威があるのか、誰にもわかるように説明責任を果たして行くべきです。

このように、次世代の党は、マクロ経済政策におよばす、安全保障政策も含むすべてのマクロ政策が個々の企業の業績や、個々人の生活にどうかかわるのか、それを明確に訴える党に変身していただきたいものです。

そうすることにより、与党政府も影響され、日本の政治風土も、官僚主導から政治主導へと変身していくものと思います。さらに、このようなことを本当に実施できれば、次世代の党は発展し、倉山氏も指摘するように、中山恭子総理大臣が日本初の女性総理大臣になる日がやってくるかもしれません。

私は、そう思います。皆さんはどう思われますか?


【関連記事】


山本太郎「僕が総理大臣になったら」―【私の論評】マクロ的政策・天下国家論が欠如している山本氏。しかし、多くの政治家が、左右上下の立ち位置の違いこそあれ、山本氏と変わらず、ミクロ的な見方しかできない(゚д゚)!





【関連図書】

以下に次世代の党に関連する書籍三冊をチョイスさせていただきました。


国想い夢紡ぎ―文化のプラットホーム日本
中山 恭子
万葉舎
売り上げランキング: 16,158


戦後レジームを解き放て! -日本精神を取り戻す!
和田政宗
青林堂
売り上げランキング: 286,371

なでしこ復活-女性政治家ができること (SEIRINDO BOOKS)
杉田水脈
青林堂
売り上げランキング: 115,318

2015年8月29日土曜日

潘国連総長「抗日パレード」参加、身内からも疑問の声 中国の軍拡を正当化―【私の論評】奇行を繰り返す中韓は、ますます国際社会から遠い存在になる(゚д゚)!


中立性を欠く行動が目立つ潘基文国連事務総長

国連は27日、潘基文(パン・ギムン)事務総長が中国・北京で9月3日に開催される抗日戦争勝利記念行事に出席すると発表した。日本政府は「国連は中立の立場で臨んでほしい」とする懸念をニューヨークの国連代表部を通じて伝えたが、軍事パレードにまで出席する予定の潘氏の行動は中国の軍事力強大化に正当性を与えかねない懸念があり、国連関係者の間にも疑問の声が出ている。

外務省幹部は28日、「いたずらに過去のことに焦点を当てる行事に、国連事務総長がのこのこと出掛けていくのはいかがなものか」と指摘。かつて天安門事件が起きた場所で軍事パレードが行われることを念頭に「国連が掲げる自由や人権などの精神を体現して(事務総長が)出席するのか」と懸念を示した。

記念行事にはロシアのプーチン大統領や韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領ら30カ国の元首や首脳級が出席を予定しているが、オバマ米大統領や安倍晋三首相は出席しない。欧州メディアによれば、出席する欧州連合(EU)の首脳・元首は、チェコのゼマン大統領のみだという。

日本は潘氏の行動に「懸念」を示したが、国連関係者は「日本は、(ロシアの対ドイツ戦勝70周年式典を批判した)ウクライナと同じぐらい声高になれるのか? 中国に一体、誰が立ち向かうのか」と述べ、公然と批判を強めるべきだと訴える。

潘氏は2010年、北京で中国の胡錦濤国家主席(当時)と会談した際、獄中でノーベル平和賞を受賞した民主活動家、劉暁波氏の解放に言及しなかった。事務総長再選を目指していたためで“弱腰”と批判された。

香港で昨秋、民主的な行政長官選挙を求めて約2カ月半続いた大規模デモと当局の対応について潘氏は「内政問題」とだけ片付けた。国連外交筋は「拒否権という強大な権限を持つ常任理事国の中国に対する気の使いようは異常なほど」と指摘している。

米誌ニューズウィークに「歴史的にレベルの低い国連事務総長のなかでも際立って無能」と書かれたこともある潘氏。次期韓国大統領の最有力ともいわれるが先が思いやられる。

【私の論評】奇行を繰り返す中韓は、ますます国際社会から遠い存在になる(゚д゚)!

潘国連事務総長といえば、昨年も国連事務総長としては、問題のある行動をしていました。その記事のリンクを以下に掲載します。この記事は昨年、10月のものです。
潘国連事務総長に高まる疑問の声 ソウル前支局長起訴に沈黙 韓国世論優先? ―【私の論評】国連の事務総長が反日的であるのは、歴史からみて、ある程度あたり前だが、やはり報道の自由に関しては、連合国側の常識に従うべき(゚д゚)!
 

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、一部を以下にコピペさせていただきます。
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長に対し、その資質を問題視する声が強まっている。産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領への名誉毀損で在宅起訴された問題について、一切の態度表明を見送っているためだ。出身国・韓国の世論を気にかけるあまり、「基本的人権」や「言論・報道の自由」を軽視しかねない姿勢に、「史上最低の事務総長」という評価も定着してきた。

国際政治学者の藤井厳喜氏も、潘氏を「史上最低の事務総長だ」と断じ、「韓国内の評判を気にして、沈黙を続けているのは明らかだ。本来、出身国と一線を画すことができる人でなければ、事務総長という立場に就くべきでない」と切り捨てた。 
もっとも、事務総長としての中立性に疑問符がつく潘氏の言動は、今に始まったことではない。 
昨年8月には、ソウルの韓国外務省での記者会見で、安倍晋三政権の歴史認識や憲法改正の動きに絡み「日本の政治指導者は極めて深く自らを省みて、国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」「正しい歴史認識を持ってこそ、他の国々から尊敬と信頼を受けられるのではないか」と語った。 
国家間で主張が対立する問題について、国連事務総長が一方の国への否定的見解を示すのは極めて異例で、「国連関係者の中立性堅持」を定めた国連憲章100条に違反する可能性もある。

潘氏がここまで露骨に韓国世論におもねたり、韓国に影響力を持つ中国に気兼ねするのは、次の韓国大統領職に意欲を示しているからだとみる向きもある。
この記事では、国連が反日的であることは当然ながら、それにしても潘基文は、連合国側の常識に従うべきことを掲載しました。其の部分も、以下にコピペさせていただきます。

国連の事務総長が、反日的発言をするのは、許容されるものの、韓国におもねるのはどうかと思います。

このように書くと、驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、国連の事務総長という立場であれば、反日的発言をするのは当然のことです。

たまたま、今の国連事務総長が韓国籍ということで、話が複雑になってしまいますが、これは事実です。

『国際連合』というと、日本では世界の殆どの国が属した平和目的のための組織と思われているようです。そうして、多くの日本人が、国により力の強弱はあれ、’正義’というモラルに反しない、反することを許さない拘束力がそこにはあるはずという思い違いをしているようです。

そもそも、国際連合を英語で何というのかを知れば、その実体は自ずと分かるはずです。

ニューヨークの国連本部 クリックすると拡大します
国際連合は、英語では『United Nations 』―直訳すると「連合した国家」ということです。 この言葉には、InternationalとかGlobal という日本語でいう「国際」という単語は入っていません。 
そうして、第二次世界大戦の『連合国』も、英語で『United Nations 』です。

なぜ、わざわざこのような名称にしたのか考えてみれば明らかです。"United Nations"には、何のための連合であるかということすら示されていません。 
日本人の感覚からすれば、United Nations for International Peace 略してU.N.I.P であれば、受け入れやすいかもしれませんが、現実はそうではありません。 
歴史的にいうと、日本では戦中は『United Nations』を『連合国』と訳していましたが、戦後に『国際連合』と訳を変えています。 
中国では現在も「聯合國(連合国)」と呼んでいます、日本以外の国では、『連合国』と意味で国際連合をとらえています。 
今更、「日本人は『国連』と『連合国』を別物だと思ってましたなどと言えば、外国人、特に戦勝国の人間には、笑われてしまうかもしれません。特に英語圏の人に笑われてしまうかもしれません。 
彼らにとっては、"United Nations"は、そのままであり、昔から今に至るまで、『連合国』であり、変わりようもないからです。 
そうして、第二次世界大戦の『連合国』と『国際連合』が英語では同じというのが、まさに実態を表しています。 
安保理の常任理事国5か国(米、英、仏、露、中)は第二次世界大戦の戦勝国で国連憲章が改正されない限り恒久的にその地位にあり、拒否権も与えられています。 
日本やドイツが常任理事国入りするためには、国連憲章の改正が必要で、5常任理事国すべてが賛成しなければならないのです。そうして、国連憲章には敵国条項があり、日本は敵国であるという条項が今でも生きています。

そんな、国連の事務総長が反日的な発言をするというのは、ある意味当然といえば当然です。

世界は今も第二次世界大戦の戦勝国のルールで動いています。日本がいかに世界平和に貢献しようとどんなに多く国連分担金を納めようと(世界2位、下表)常任理事国入りを目指そうと、中国が反対するから無理です。

国連分担金の多い国
順位国名分担率(%)分担金額
(百万未満四捨五入)
1アメリカ合衆国(米国)22.0006億1,850万
2日本10.8332億7,610万
3ドイツ7.1411億8,200万
4フランス5.5931億4,250万
5英国5.1791億3,200万
6中華人民共和国(中国)5.1481億3,120万
7イタリア4.4481億1,330万
8カナダ2.9847,600万
9スペイン2.9737,580万
10ブラジル2.9347,480万

(単位:%、米ドル 出典:外務省 「2011-13年 国連通常予算分担率・分担金」(2013年))


日本の常任理事国入りを認めると、日本を許し、反日を解除しなればならなくなり、中国共産党の正当性が崩壊してしまうことになります。「5常任理事国すべての賛成が必要」という国連憲章も、改正するには5常任理事国すべての賛成が必要です。だから、中国が自滅するまでは、ほとんど不可能です。

とは、いいながら、実はこれも確かなことではありません。そもそも、日本と現在の中国、中華人民共和国とは、戦争をしたことがありません。

日本が正式に戦争をしたのは、あくまでも、現在の台湾である、中華民国です。そもそも、戦争中には、中華人民共和国など存在しませんでした。中華人民共和国が建国したのは、1949年10月1日であり、終戦後のことです。

であれば、現中国は、戦勝国ではないわけです。それが、"United Nations"という組織の矛盾です。
1942年1月1日,国連宣言を表象する世論形成
ポスター「連合国:自由のために戦う国際連合」
ましてや、朝鮮人は、戦争中は日本に併合されていましたから、戦勝国ではありません。中国も、韓国も戦勝国ではないのですから、今の国連のあり方は、本当に矛盾しているわけです。

しかし、このような背景を考えてみても、やはり、今の国連事務総長の潘基文が、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領への名誉毀損で在宅起訴された問題について、一切の態度表明を見送っているというのは疑問です。

本来であれば、連合国側の常識に従って、韓国に対して苦言を呈するくらいのことはすべきです。

しかし、そうしないのは、やはり韓国世論を考えてのことでしょう。特に、韓国大統領になりたいという下心があるに違いありません。
潘基文が中国で開催される抗日戦争勝利記念行事に出席することについて、石平氏は以下のようにTweetしています。
このTweetにあるように、国際連合なども私物化され、自分の国の国益に利用するというのは前々から指摘されていることです。これが世界の現実です。国際連合も、国際機関などというと、耳障りは良いのですが、結局のとこ国同士の利益の衝突の場であり、しかも、第二次世界大戦の戦勝国のための組織であるということです。

しかも、その戦勝国の中に、日本とは戦争したこともないのに、抗日記念行事を行う中華人民共和国が常任理事国となっており、さらにこれも日本とは戦争もしたこともないのに、あたかも戦争したかのように歴史を修正する韓国という国の人間がトップになっているのが現在の国際連合なのです。

それにしても、中国、韓国などまたまた、国際連合の常識に反する行動をしてしまいました。国際連合に所属するアメリカや、EUのほとんどが抗日記念式典に参加しないというのに、中国はこのような式典を開催し、韓国は大統領と、潘基文も参加するという国際社会のからの逸脱ぶりです。

それにしても、世界史をまともに学んだ人間ならば、中華人民共和国が建国したのは、194年10月1日であり、韓国が建国したのが、1948年8月13日であり、しかもアメリカから承認を受けて李承晩が独立を宣言したことなど知っているはずです。

日本の大東亜戦争の敗北は、1945年8月15日です。中国が、10月1日に、独立記念日を祝うというのなら、理解できますが、戦争をしたこともない日本との戦勝を祝うというのですから、全く常軌を逸しています。これは、単なる反日プロパガンダであることは、明白です。だからこそ、第二次世界大戦の本当の戦勝国のアメリカやヨーロッパの国々のほとんどがこれに参加しないのだと考えられます。

中国は、東シナ海の埋め立てなどの奇行を繰り返し、韓国はその中国に追随して、米国を激怒させたうえに、今回も奇行を繰り返しました。このことにより、中国と韓国は、ますます国際社会から浮き上がった存在になりました。今後も、反日を続けるならば、さらに国際社会から遠い存在になっていくと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

【関連記事】

潘国連事務総長に高まる疑問の声 ソウル前支局長起訴に沈黙 韓国世論優先? ―【私の論評】国連の事務総長が反日的であるのは、歴史からみて、ある程度あたり前だが、やはり報道の自由に関しては、連合国側の常識に従うべき(゚д゚)!




朴大統領“自殺行為”で日米韓連携から脱落寸前 支持率急落で安保犠牲に―【私の論評】頭の悪い朴槿恵は、やるべきことはせず、中国の属国になることにより急場をしのごうとするばかりである(゚д゚)!


【関連図書】

中韓が、なぜ抗日記念式典なる馬鹿げた奇行をするのか、このような奇行が繰り返され真の理由は何なのか、そのような疑問に答えてくれる書籍三冊を以下にチョイスさせていただきました。

嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書)
倉山 満
扶桑社
売り上げランキング: 16,174


嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書)
倉山 満
扶桑社
売り上げランキング: 18,488

歴史問題は解決しない
歴史問題は解決しない
posted with amazlet at 15.08.29
倉山 満
PHP研究所
売り上げランキング: 69,094

日本保守党・百田代表「政府の怠慢」「制裁が足りない」初出席の拉致集会で政府批判 「日朝国交正常化推進議連」の解散も要求―【私の論評】日本とイスラエルの拉致被害者扱いの違いと国民国家の責任

日本保守党・百田代表「政府の怠慢」「制裁が足りない」初出席の拉致集会で政府批判 「日朝国交正常化推進議連」の解散も要求 まとめ 百田尚樹代表は、国民大集会で日本政府の北朝鮮による拉致問題への対応を「怠慢」と批判し、経済制裁の強化を求めた。 他の政党や超党派の「日朝国交正常化推進議...