2007年4月3日火曜日

世界の大都市の物価水準-POBOBO(ポボボ)の存在理由



上は、世界で最も暮らしやすいといわれているスイスのチューリッヒの写真です。この都市だとBOBOsにもなりやすいかもしれませんね。

さて日本でPOBOBOが発生する理由として、以前日本では土地や養育費が高いということを掲載しました。それ以外にも物価高もあります。昨年の調査を掲載します。

昨年の調査の中で、生活費が一番高かったのが東京でニューヨークの生活費の1.34倍!もしているのです。ニューヨークとほぼ同じ水準なのが、ミラノ、パリ、ウイーン、ローマです。
東京の生活費の25%も安上がり。ということは、東京で年収800万円の生活が、これらの都市では600万円で出来るということです。

更に、ユーロ高で敷居が高くなったマドリッド、バルセロナ、ブラッセルや、サンフランシスコ、ロスアンゼルスは、東京の物価より35%も低いですから、同様の暮らしが520万円で、出来るということになりす。

こう考えると、年収が1,000万前後あったとしても、東京ではなかなか大変だということが良く判ります。これくらいの年収があったとしても、アメリカのようにはBOBOs気分は味わえないということです。しかも、東京などをはじめとする日本では、住居など本当生活に必要なもので生活の質を左右するものが高いということがありますから、ますますBOBOs気分は味わえないことになります。

日本では、格差社会などいわれながら、まだまだ格差は少ないことと、さらには、こうして物価が高いことなどから、諸外国であれば、BOBOs気分を味わえる多くの人が一見それよりも下の層の人々と変わりのない消費行動をとっているように見えます。ただし、それは間違いで、現代の流通業をはじめとする産業がこれらの人々を相手にした商品やサービスを提供していないからです。なぜなら、年収1000万前後でありながら、その下の層の人々と一見あまり変わりないような生活を送っている人など世界のどこにもいないからです。

日本は少し前まで、欧米などを後追いして経済発展をしてきました。しかし、POBOBOに対する商品・サービスを提供している事例など先進工業国でも開発途上国でもどこにもないからです。手本が全く存在しないのです。無論日本国内でも、年収1000万前後の人の実数がこれほど多くなったことは、日本の歴史が始まって以来ありません。だからこそ、産業構造の転換、パラダイムの変換が必要なのです。

だからこそ今こそPOBOBOに着目する必要があるのです。

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