コンビニエンスストア2位のローソンとドラッグストア最大手のマツモトキヨシホールディングスは24日、コンビニとドラッグストアを融合させた新業態の店舗を平成22年から共同展開すると発表した。平成21年度中にも店舗運営のための共同出資会社を設立するほか、割安なプライベートブランド(PB)医薬品なども共同で開発する。ローソンの新浪(にいなみ)剛史社長は「5年後には1千店規模にしたい」と強い意気込みをみせた。景気低迷を背景に業態の垣根を越えた小売り分野の連携は今後一段と加速しそうだ。
改正薬事法が6月に施行されたのに伴い、一般医薬品(大衆薬)をスーパーやコンビニなどで販売する規制が緩和された。これを契機に医薬品販売を新たな収益源にしたいローソンと、医薬品以外の商品を取り扱うことで事業基盤を拡大したいマツキヨの思惑が一致した。
共同で展開する新業態の店舗は、200~330平方メートル程度と通常のコンビニ店よりも2倍程度広く、弁当や医薬品、化粧品など幅広い商品を取り扱うほか、低価格なPB医薬品を共同開発して販売する。同日、都内のホテルで会見したマツキヨの吉田雅司社長は「今までの慣習にとらわれない全く新しい業態をつくる」と強調した。
また、マツキヨの医薬品のPBなどをローソン側に供給する一方、ローソンからPBの加工食品や弁当などをマツキヨ側に提供するなど両社の商品を相互に供給する。さらに薬剤師でなくても大衆薬を売ることができる新設の「登録販売者」をマツキヨがローソンに派遣したり、登録販売者の育成などに協力する。
全国主要コンビニ11社の7月の売上高(既存店ベース)は、前年同月比7.5%減と過去最大の落ち込みを記録するなど、コンビニ業界は曲がり角を迎えている。一方で規制緩和によってコンビニやスーパーによる大衆薬販売が本格化しつつあり、「ドラッグストら業界も異業種との競争が厳しくなる」(マツキヨの松本南海雄会長)とみている。このため、両社は提携を通じて新たな需要を開拓し、生き残りを目指す。
またモノマネ業態か?
ローソンの新浪(にいなみ)剛史社長の頭の中には、アメリカのドラッグ・ストア・チェーンの「ウォルグリーン」があるようです。このドラッグ・ストアは、アメリカでは順調に業績を伸ばしています。米国の小売業界では低価格の魅力や専門性のないドラッグストアがことごとく敗れ去っていく中で、ウォルグリーンは専門性・利便性・接客性に焦点を絞って独自の強みを打ち出し人気を得ています。「事業の多角化から撤退し調剤に注力する」「24時間営 業やドライブスルーのある店舗を増やす」「主要顧客となるシニア層の女性に優しい接客を徹底する」など、市場ニーズを巧みに読み取った戦略が功を奏して今も伸び続けています。
典型的なウォルグリーンの店舗は、1万1000平方フィート(1000平方メートル)の売場面積を含めて1万4500平方フィート(1350平方メート ル)です。2万5000アイテムを販売し、通常1店舗当り約25人から30人のスタッフを擁しています。年間売り上げは1店舗あたり平均850万米ドル。ほとんどの店舗には薬局、現像所、化粧品カウンター、そして一般商品エリアがあります。
今回の新しい業態は、まだどのようなものなのか、具体的にはわかりませんが、ウォルグリーンの標準的な店舗よりかなり面積が狭いですから、ウォルグリーンの業態よりは、機能が少なく、一般商品も限られたものになるのだと思います。
しかし、ローソン、いろいろな業態を出しますね。しかし、どれといって、あまりしっくりくるようなものがないような気がします。本体のもともとの、ローソンは、セブンイレブンの物まねですし。今回もウォルグリーンのいいとこどりをするようですが、どうなることやら。
現在は100年に一度という金融危機に見舞われてます。80年ほど前にも、金融恐慌がありました。金融恐慌の原因は、ひどく小難しく言う人もいるのですが、煎じ詰めて、単純化すれば、それまで、サプライサイド(供給側、メーカーや問屋、営業店舗)の論理で事業が展開できたのが、金融恐慌の直前には、デマンドサイド(需要側、顧客、生活者)の論理で事業展開をしなければならなくなり、それへの対応がうまくできなかったのが原因です。従来は、マーケティングなどまったく必要なく、メーカーの都合でものを作っていればよかったのが、お客の需要に合わせてものをつくったり売ったりしなければならなくなったということです。
今回の金融危機の原因も、ことさら小難しく言う人が大勢いますが、先の金融恐慌と同じように煎じ詰めて語ってしまえば、個人であっても、事業であっても、アメリカ流自由主義経済の原則を忠実に守ったとしても、際限ない欲望に基づいて規制も何もなく運用して失敗したというものです。以前の金融恐慌の結果、いろいろな社会変革がもたらされました。その当時、社会の変化にあわせてできた、新たな業態がスーパーマーケットでした。
さて、今回の金融危機により、今はその対応に追われているだけですが、いずれ社会が変わります。この社会の変化には、かつてのスーパーマーケットのように、現代の変化に合わせた業態が必要になるはずです。今度は、そのようなものが、日本で生まれてほしいものです。
セブンイレブンの発祥は、沿道沿いの氷屋でした。ローソンの発祥は沿道沿いの牛乳販売店でした。どちら、本業のほかにいろいろものを置いていくうちに、現代のコンビニのような業態ができあがりました。ウォルグリーンも最初は町の小さな、ドラッグ・ストアでした。アメリカのドラッグストアは、日本のいわゆる薬やとは違い、ソーダファウンテンが設置してあり、ソーダ水や、ソフトクリームなども昔から販売していました。
コンビニ、それもローソンとドラッグ・ストアのウォルグリーンは、育ちがまったく違います。これが、本当に融合できるのか、融合するとしたらどのような形になるのか。興味津々です。いずれ、店舗ができるでしょうから、そうなったら、ぜひ買い物をしてみたいものです。セブンイレブンも最初はモノマネでしたが、長い間に日本独自のものに生まれ変わり、それが発展して、本家本元のアメリカの本部を日本の本部が傘下におさめてしまったことは、有名な話です。この新業態も、最初はモノマネのようであって、これからどう変わっていくかは、まだ未知数です。これからも、追跡していきます。
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