不況による広告費の落ち込みに加え、ラジオに接する機会がなく馴染みのない若年層が増えており状況を悪化させている。
そのためラジオ業界は様々な形で努力をしてきた。スポンサーシップによる広告収入に加え、グッズ販売やイベントなどの収益事業も積極的に行いマネタイズ(収益化)を図る番組も多い。
またラジオ端末を持たない人のためにインターネットを通じて番組を聴くことができるradikoというサイマル放送を始めたり、番組の一部を後日パソコンやスマートフォンなどにダウンロードできるPodcastというサービスも提供したりと、実はリスナーにとっての利便性はどんどん高まっている。
その中、Twitterを始めとするSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)が思わぬ役割を果たし始めているという。
もちろん従来のハガキやFAXによる投稿に加え、最近ではメールやSNSを通じてのコメントが多くなってきている。特にSNSはリアルタイム性が高く、ラジオとの親和性も高い。
しかしSNSがラジオに及ぼしている影響はそれだけではないという。
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【私の論評】インターネットラジオとSNSが日本のスペンドシフトを加速する!!
震災以降日本でも、従来よりは、ラジオを聴く人が増えたこと、それに新しい動きもあるようなので、本日は、ラジオについて掲載することとしました。本日は、セクシー過ぎるDJの画像とともに、掲載します!!
最近は、めっきりラジオそのものは、聴かなくなった人が多いのではないかと思います。私も、ここ10年ほどは、聴いていません。なぜかといえば、アメリカをはじめとする海外に行って、1ヶ月以上でも、滞在した方なら誰でもおわかりになると思います。
日本などのように、厳しい電波法の規制がないアメリカでは、ラジオ局が日本の数十倍あります。FMだけでも、たとえば、ニューヨークのような大都会であれば、数十局もあるのではないかと思います。そうなると、自分の聴きたい音楽や、話題などに近い内容を放送しているラジオ局が必ずあるので、結構聴く機会が増えるものです。それに、あれだけラジオが国民に根付いているせいでしょうか、オバマ大統領がラジオで全国民向けに放送することもあります。それも、場合によっては、かなり重要な話を20分~30分する場合もあります。日本なら、テレビでならそのようなこともあますが、ラジオではないですね。せいぜいニュースで要旨を紹介する程度くらいのものだと思います。
しかし、日本では、放送局自体が極端に少ないので、自分が聴きたい音楽や話を提供する放送局はまずは存在しません。どれも、雑多な音楽と、雑多の話題の集合体ということで、あまりというより、ほとんど聴く気になれません。こんなことからも、ラジオが衰退していたのだと思います。
放送局がたくさんあり、自分の好みの局選べるのが昔から当たり前になっているアメリカでは、ラジオだけではなく、インターネットラジオの放送局も多いですし、それに驚いたことに、日本ではおそらく存在しない、衛星放送のラジオ局も多数存在します。日本だと衛星放送といえば、テレビだけですが、アメリカの衛星放送受信機は、ラジオも多数受信できるようになっています。それも、チャンネル数もかなりあります。アメリカでこのようなことを経験した私は、日本は永遠にそうはならないだろうと思っていましたが、最近はだんだんと事情が変わってきているようです。
まずは、ミニFM局が増えてきました。たとえば、札幌などではFM局でも、たえば、FM白石とか、三角山放送局などと、ほんとうに狭い地域専用の放送局もでてきています。さらに、最近は、インターネットラジオが聴けるようになったので、ラジオがなくても、世界中の放送を聴くことができるので、非常に聴きやすい環境が整ったと思います。
インターネットラジオといえば、私の場合特に、AccuradioとTunin Radioというアプリを使って聴くことがほとんどです。これらは、パソコン、スマホ、タブレット用のアプリがあってとても便利です。そうして、両方ともAirPlay対応アプリですから、AppleTVでは無論のこと、AirPlay対応のスピーカーなら、これらの放送を受信しているガジェットからワイヤレスで音を飛ばすことができます。Accuradioは、アメリカの音楽専用インターネットラジオで、考えられるほとんどのジャンルの音楽がそろっています。Tunin Radioは、世界中のインターネットラジオ放送局を集めて、聴くことができるアプリです。そうして、何と、スマホやタブレット用アプリの有料版だと放送が録音できたりします。
パソコンや、iPhone、iPad、アップルTVでも聴くことかできるので、最近は、時々インターネットラジオは聴くようになりました。この二つのアプリがあれば、まずは、誰でも自分の聴きたい放送を見つけられるのではないかと思います。
さて、いろいろ書いてきましたが、そろそろ、結論を書きたいと思います。インターネットの世界では、従来のラジオのような規制は少ないと思います。であれば、日本でももっともっとラジオ局を増やせるのではないかと思います。そうして、上の記事のように、最近では、ラジオに親近感をもつどころか、絆を見出している人多いようです。これは、以前書いたスペンドシフトという消費の傾向とも関連しているかもしれません。しかし、今まで、電波法の厚い壁があった日本では、地域に密着した新たなインターネットラジオ局を開設して、地域のための、放送を流し、絆を深めていくための大きなチャンスとなるかもしれません。その絆が新しい消費の形であるスペンドシフトを加速するかもしれません。
ちなみに、スペンドシフトとは、書籍の名称でもありますが、アメリカで9.11があったころから、顕著になり、さらに、リーマンショックで加速した、新たな消費傾向のことをいいます。以下にそれを簡単にまとめます。
自分を飾るより ⇒ 自分を賢くするためにお金を使う。ただ安く買うより ⇒ 地域が潤うようにお金を使う。モノを手に入れるより ⇒ 絆を強めるためにお金を使う。有名企業でなくても ⇒ 信頼できる企業から買う。消費するだけでなく ⇒ 自ら創造する人になる。この傾向は、日本でもみられていましたが、特に昨年の東日本大震災で、顕著になり加速されつつあります。
DJ-Kaori |
インターネットラジオで、地域に特化した放送を流すようにして、上のような傾向の内容を放送で流すようにすれば、このスペンドシフトという時流にのることができるだけではなく、さらにこの傾向を加速することができるのではないかと思います。そうして、放送をただ流すだけではなく、インターネットの特性をいかし、そこにfacebookやtwitter、Google+などのSNSとうまく絡めれば、かなり面白いだけではなく、文化的にも、本当に豊かで新たなライフスタイルを提供できると思います。何といっても、アメリカのように放送局が多くはない日本では、新たでさらに広くて深い需要を呼び起こすこともできるのではないかと思います。
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