2010年11月2日火曜日

UNFOLLOW FINDER ―Beta―【私の論評】あなたをツイッターでフォローしていない人がわかるサイト、こいつは面白い!!あの鳩山さんも私を意図的アンフォロー?

UNFOLLOW FINDER ―Beta


このサイトは、twitterで、あなたのあなたがフォローしているのに、相手方はこちらをフォローしていない人がわかるサイトです。下のURLからアクセスして、Find out をクリックすると、多少時間がかかりますが実際にアンフォローしている人がわかります。是非ご利用ください。特にフォローしている人の人数も、フォローされている人の人数も膨大な人にとっては便利です。

http://www.lucianolopes.com/unfollow/

【私の論評】ツイッターであなたのツイートをアンフォローしている人がわかるサイト、こいつは面白い!!あの鳩山さんの私を意図的アンフォロー?
このサイト、なかなか、面白いです。私も、さっそく試してみましたが、アンフォローしている人がわかります。このサイトの本来の機能は、こちらがフォローしているのに、相手側がこちら側をフォローしていないことがわかるサイトです。しかし、以前私をフォローしていて、その後フォローしていないということがわかれば、それは、おのずと結論がでますね。そうです、意図的アンフォロー(一度フォローしたのに、後からフォローをとりやめたという意味、最初からフォローしていないのとは意味合いが異なる)されているということです。そそんなに時間もかからないうちに、検索できましたから、意外と多くの人には知られていないのだと思います。

まあ、twitter/ホームで、フォローしている人と、フォローされている人の両方を見比べれば、すぐにわかることなのですが、特に人数が膨大になれば、それもなかなかなできません。そういう、意味では非常に便利です。

多くの人に知られていれば、もっとアクセスする人が多くて、なかなかアクセスできないのではないかと思います。以前、シンガポールのサイトで、勝手にサイトからいろいろな画像を集めてきて、自分のイメージに近い合成写真をつくってしまうという優れもののサイトがありましたが、これは、アクセスが多かったためでしょうか、何回アクセスしてもアクセスできませんでした。そうこうするうちに、サイト上から消えてしまいました。これって、いずれ何の商用サイトで用いられるのではないかと今から期待しています。

このサイトも、いまのところすぐにアクセスできますが、そのうちトラフィックが増して、アクセスがなかなかできなくなるかもしれません。興味のある方は、是非アクセスしてみてください。

私が検索した結果では、幸い実際に面識のある人では、意図的アンフォローをされている人は一人もいませんでした。面識のない人では、意外な有名人から意図的アンフォローをされていることがわかりました。

私は、フォロワーのリストなどもときどき、保存していましたから、それとこのサイトの検索結果を比較対照すると、意図的アンフォローした人を確認することができます。民主党の鳩山さんや、原口さんからはものの見事に意図的アンフォローされていました。これは、妥当だと思います。私のツイートはほとんどが、自分のブログのタイトル+URLというもので、特に民主党批判もかなりしていますから、こういう結果になるのが当たり前かとも思います。

それに、私の場合、民主党に関して、政権をとってからすぐにかなりきつい批判を行ってきましたから、今だと何とも思われないような批判でも、最初の頃には相当きつい批判に感じ取られたのではないかと思います。まあ、ここでは、これが本題ではないので、ここで詳細を掲載はしません。

しかし、民主党の議員の方のフォローも幾人かしていますが、鳩山さん、原口さん以外の方には、意図的アンフォローはされていません。これは、どういうことかと考えてみましたが、おそらく、まずは、敵、特に敵の考え方を知るという意味で利用されいるのかもしれません。いろいろな民主党の批判の仕方を予め前もって知っておけば、いきなり同じようなことを質問されてもたじろぐことがないように準備しておくことができます。

それから、民主党に前にもこのブログにも書いたように、民主党はある意味で政治信条に関係ない選挙互助会のような寄り合い所帯ですから、選挙のために民主党にいるだけで、腹の中では私の考えに近い人もいるのだと思います。

それから、自民党に関しては、ほとんど批判めいたことは書いたことはないのですが、二人ばかり意図的アンフォローされている方がいました。それも、結構有名な人です。これは、やはり、自民党も選挙互助会ですから、私とは考え方が全く異なるひともいるのでしょう。

ちなみに、オバマ大統領からは、意図的アンフォローされていませんでした。まあ、オバマ大統領のことに関しても、批判的なことも書いてはいますが、あまり気にも止められていないという事だと思います。なにせ、フォロワー数が莫大ですから、そんなことかまっちゃいられないという事だと思います。

それから、民間企業の経営者の方でも、意外な人が意図的アンフォローをしていたり、そうではない人がいたりしてなかなか面白いです。

しかしながら、このようなサイトが出てきた以上、ツイッターの使い方も考えなけれぱならないと思います。特に、面識のある人のツイートをフォローする場合は、いったんフォローしておいて、後から意図的アンフォローをすると非常に失礼なような感じがします。

私の場合は、一旦フォローしたツイートはそのままで、一切意図的アンフォローはしていませんし、そうするつもりもないから良いですが、そうでない人は、こうしたサイトがすでに存在することを意識して、フォローすべきですね。

本当は、意図的アンフォローやブロックされていることもすぐにわかるサイトが、あれば良いのでしょうが、それはプライバシーの観点もあるので、公にはできないのかもしれません。しかし、このようなサイトができるのですから、技術的には不可能ではないのだと思います。そうして、もう、それを実施している企業などあると思います。

それから、ツイッターを使ってマーケティングをしている方は、このようなサイトで意図的アンフォローをされているかどうかを確認してみるべきでしょう。むろん、自前でそうされている方もいると思いますが、そうでな人は、こうしたものを利用すると良いでしょう。

以前、ツイッターで大企業でもマーケティングに活用していて、かえって、多くの人から反発をくらってしまったという事例もあります。特定のキャンペーンをしていて、意図的アンフォローが多すぎるなどのことがあれば、マーケティングの内容を検討してみて、逆効果であると判断した場合はすぐにでも、打ち切るべきでしょう。



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「日本繊維新聞」が事業停止 業界中堅、資金繰りに行き詰まる―結局は世の中の変化に対応して、イノベーションできなかった?

「日本繊維新聞」が事業停止 業界中堅、資金繰りに行き詰まる


東京商工リサーチによると、日刊紙発行の日本繊維新聞社(東京都中央区)が、10月29日の手形決済に難航し1日から事業を停止した。日刊紙「日本繊維新聞」は11月1日号付で休刊するという。会社側は「事後処理を弁護士に一任すべく相談中」としている。負債総額は今年3月末の決算ベースで5億8964万円。

同社は、昭和18年4月創業。日本繊維新聞のほか、季刊タブロイドフリーペーパーや繊維業界・ファッション関係の出版物も出版し、昨年3月期には年商約5億2000万円をあげていた。

日本繊維新聞は繊維業界紙としては中堅で、ファッション市場の動向から百貨店・専門店情報などを扱い、一時は公表発行部数12万4000部としていた。

しかし、最近はアパレル不況が深刻化。発行部数が大幅に落ち込んでいたほか、広告も不振で業績が悪化。今年3月期末には2億6647万円の債務超過に陥っており、資金繰りに行き詰まった。

結局は世の中の変化に対応して、イノベーションできなかった?
日本繊維新聞社は、私自身は購読したことはないのですが、時々サイトは覗いていたことはあります。昭和18年に創業ということですが、それこそ、太平洋戦争中からずっとやってきたということですね。

いわゆる業界紙の中では老舗なのだと思います。先日も、東京コレクションの話題が掲載されていたので、「【11春夏東コレ】スナオクワハラ」、交差するエスニックを読んだばかりです。

スナオクワハラ、交差するエスニック
この倒産の直接の原因は、まずは現在は不景気であること、それにこのブログにも以前掲載したように、新聞業界そのものが構造的不況にあること、さらには、主な購読層のアパレル業界も不振状況にあるという、最悪の事態がかさなったという事だと思います。

こうした、会社を存続できない限界的な企業が登場して、しかも、この事例のように、倒産などすると、その原因など、上記の記事のように「資金繰りに行き詰まった」ということが掲載されていることが多いです。要するに、利益がでなかったということで、片付けられてしまう事が多いです。

しかし、このブログでもしばしば引き合いに出すドラッカー氏は違うことを語っています。ドラッカー氏は、「利益は企業の目的ではなく、業存続の条件である。利益とは、未来の費用、事業を続けるための費用である。諸々目標を実現させるうえで必要な利益に欠ける企業は、限界的な危うい企業である」と氏の著書「マネジメント」で述べています。

上のようなことを述べた上で、ドラッカー氏は、利益を企業の目的とすることは、間違いであるばかりではなく、害悪になるとさえ言っています。

これは、以前にこのブログにも掲載しましたが、ドラッカー氏は
企業の目的とは「顧客の創造」であるとしています。また、「企業は、二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす」(マネジメント エッセンシャル版 16ページ)
企業は、二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす」(マネジメント エッセンシャル版 16ページ)
さらに、こうも言っています。
「マーティングだけでは、企業としての成功はない。静的な経済には、企業は存在し得ない。そこに存在しうるものは、手数料をもらうだけのブローカーか、何の価値も生まない投機家である。企業が存在しうるのは、成長する経済のみである。あるいは少なくとも、変化を当然とする経済においてのみである。そうして企業こそ、この成長と変化のための機関である」。
したがって企業の第二の機能は、イノベーションすなわち新しい満足を生み出すことである。経済的な財とサービスを供給するだけでなく、よりよく、より経済的な財とサービスを供給しなければならない。企業そのものは、より大きくなる必要はないが、常によりよくならなければならない」(マネジメント エッセンシャル版 17~18頁)
こうしたことから、私は、この企業のように倒産してしまうのは、資金繰りや、利益がでないことが本当の原因ではないと思っています。要するに顧客の創造ができなかったことが、倒産の本当の原因です。

現在アパレル業界が不況ですから、この新聞社の既存顧客は減少していたのだと思います。であれば、新たな顧客を創造すべきだったのだと思います。このブログにも以前掲載したように、現在従来からあるファッション業界が不況の真っ只中にありますが、少し前までの勢いはないものの、リアル・フアッションの世界はまだ勢いがあります。

こうした、リアル・フアッションの業界の顧客も取り込むべきだったのではないかと思います。さらには、いわゆる業界全体が結構前から不況ということですから、たとえば、最終消費者もターゲットにすべきだったと思います。もっといえば、新聞そのもので儲けるというよりは、情報を求めて集まる人々を対象としたプラットフォームを築くなどの新たなビジネス・モデルを構築すべきだったと思います。

いずれにせよ、こうした顧客を取り込むためには、上の引用で、ドラッカー言っているように、マーケティングだけでは駄目だということです。この新聞社も電子新聞などつくるなど、ある程度の改善はしていたようではあります。しかし、この程度では駄目だったということです。イノベーションを実施しなければならなかったということです。

景気が良かったり、まわりの景気が悪くても、特になにもしなくても、自社だけがたまたま業績が良いなどということがあります。そうであることを多くの人が期待するようです。しかし、そればかりを期待しているようでは、すべからく企業は、いずれ、この新聞社のように限界的な存在になってしまいます。やはり、イノベーションを体系的に、組織的に推進する体制を整えておくことが重要だと思います。

それに、私は、実は不況こそ、イノベーションの機会なのではないかと思います。景気が良かったり、まわりの景気が悪くても自社だけは、景気が良いということにもなれば、既存の商売の枠組みの中で、マーケティングさえしていれば、何とかなるからです。

しかし、不況のときには、イノベーションを実現しなければ、上記の新聞社のような限界的な存在になり、最悪の場合は倒産してしまうからです。まさに、現在のイノベーションの好機だと思います。

実際、過去の歴史をふりかえってみると、まさに、不況のときに多くのイノベーションがなされています。その、典型例として、スーパーマーケットがあります。実は、スーパーマーケットの原型ができあがったのは、金融恐慌の真っ只中の時代でした。

これから、また、景気は悪化しそうです。しかし、それにめげることなく、今こそ、社会変革に結びつく大イノベーションを実施していきたいものです。日本の少数派企業のように、大イノベーションにチャレンジすることなく、既存路線から一歩も出ずに、中国の内需に期待するような企業は、この新聞社の二の舞を舞うことになります。


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2010年10月31日日曜日

騙されないために、人を騙そうとするテクニックを学ぼう―【私の論評】これは、国対国の外交にも通じるテクニックだ!!中国は外交の落第生?

騙されないために、人を騙そうとするテクニックを学ぼう

今年1月29日11時48分配信 時事通信チリ・サンティアゴの街頭に出現した巨大な
木製操り人形。フランスの大道演劇グループのパフォーマンスの一環で、「ガール・ジャイアント」と
名付けられた人形が通りを練り歩き、観客を楽しませた。あなたは誰かに操られてないか?
今回の「騙されないために、人を騙そうとするテクニックを学ぼう」のタイトルは、私も良くむライフハッカーというサイトに掲載されていた記事のタイトルです、内容はIT関連のノウハウが多いですが、たまには、こうしたノウハウを掲載することもあります。騙しのテクニックとして、ライフハッカーでは以下のような内容を掲載しています。
■感情を操って論理的な決断をさせる
■自分の感情をコントロールする
■チャーミングで魅力的な人間だと思わせる
■信用させ、疑いを晴らすそうとする
■羊の皮をかぶった狼
詳細は、ライフハッカーの記事そのものを見てください。以下に、URLを掲載しておきます。
http://www.lifehacker.jp/2010/10/101026_manipulate.html


【私の論評】これは、国対国の外交にも通じるテクニックだ!!中国は外交の落第生?
上の記事、なかなか役にたつと思います。騙されないようにするためには、騙そうとする人のテクニックを良く学んでおく必要があります。

最近、良く騙しよるとても甚大な被害が報道されています。最近だと、埼玉などの連続不審死事件の一つで、東京都青梅市の寺田隆夫てらだ・たかおさん=当時(53)=を殺害した容疑で再逮捕された無職木嶋佳苗きじま・かなえ容疑者(35)のような騙しの手口は記憶に新しいところです。

木嶋かなえについては、「かなえキッチン」のブログそのものも含めてこのブログにも掲載してあります。まだ、ご覧になっていないかたは、是非ご覧になってください。

ごく最近では、女性犯罪者がGLAYのてるさんになりすまして、女性から多額の金をだまし取ったなど、今日騙しの被害にあう人の話は枚挙にいとまがありません。

このように騙しの多い時代には、上の記事かなり役にたつと思います。しかし、私はこの記事を読んでいると、これは、国対国の外交にも通じるテクニックだと思えてきました。外交は、ある意味では騙しです。自国の意図を隠しつつ相手を自分の意図に合致させるテクニックが必要です。国際舞台は、善人の集まりではありません、国と国とのエゴの対立です。あらゆる国の意図を汲み取り、自国に有利に立ち回る必要があります。特に中国に対しては・・・・。

本日はこのことについて掲載させていただまきす。国際舞台でことをなすにあたっても、その折衝担当が善人であり、すべて善人的思考から行なわなければならないと思う方は、私の以下の論評は、決してあなたの趣旨にあったものではありません。以下はお読みにならないほうが良いと思います。

特に、最近の尖閣列島に関する中国のやりかたは、完全に騙しのテクニックともいって良いものです。もともと、尖閣列島に関しては、日本固有の領土あることは、国内的にみても国際的に見ても確かであり、そう思っていても、思っていないふりをしているのは中国だけです。

最近では、田母神さんが中国のこうした行動について以下のように主張しています。
尖閣での漁船衝突事件をみてもわかるように中国の情報戦略は、第1段階として、問題がない事象に言いがかりをつけ、第2段階で国をあげて騒ぎたてる。第3段階で、懐柔策として問題の棚上げを提案し、結果的に問題自体を既成事実化する
詳細は、田母神さんの主張を他のサイトででもご覧になっていただくものとして、この行動、まるで上のテクニックと同じだと思います。そうして、上のテクニックをみていると、中国は決して騙しのテクニックがうまくはないということが理解できます。

田母神さんの見方は、妥当だと思います

これを上のライフハッカーであげた騙しのテクニックの項目に沿って解説します。

■感情を操って論理的な決断をさせる
中国にとって得な方の選択肢を、日本に「これが正しい選択なんだ」と、感覚的にでも信じさせることができれば、日本は自分で考えて選択したのだ、と思い込みます。だから、漁船を追突させたり、反日デモをしかけたりして、いかにも何か問題があるように感情に訴えかけます。さらに、レアアースの実質的な禁輸、その他日本観光の中止や、様々な手段を講じて、怒りや、憤りの感情、恐怖心を煽っています。感情を操る方法というのは、多かれ少なかれこのようなロジックに基づいています。
■自分の感情をコントロールする
相手に共感させたり、恐怖心を抱かせたり、必要に応じて相手の感情を自由自在に操るためには、自分の感情をコントロールすることが重要になります。自分の感情がコントロールできる中国は、日本の国民感情をもコントロールできる能力を持とうとしている可能性が高いです。
■チャーミングで魅力的な人間だと思わせる
いつもニコニコしてみんなに好かれている人が、突然感情的な一面を見せると、絶大な効果があります。相手の感情をコントロールする人は、ただ演技をするだけでなく、演技が効果的に使えるよう、常日頃から布石を打っているのです。怖いですね...。
中国も同じことです。このブログでは、中国は、第二の経済大国になっている可能性はかなり低いし、実体はボロボロであることを掲載しましたが、 世界各国に対して、魅力をアピールするために、出鱈目の経済報告などを平気で出しています。
さらに、オリンピックや、万博などを国威発揚に利用し、さらに魅力を演出しています。さらに、将来の発展性などさかんにアピールています。この点では、中国は十分成功しているようにみえます。
しかしながら、このような手は、マスコミには通じるものの、アメリカをはじめとする、各国の情報機関までは騙し通すことはできません。なにせ、日本に住んで、中国になどほとんど行ったこともないような私でも、中国の内情をかなり知ることができます。 
■信用させ、疑いを晴らすそうとする
このへんの配慮は中国には欠けているようです。強硬策ばかりとっていては、日本側は疑いぶかくなるばかりです。この点からすると、中国は落第です。このあたりは、やはり、ドイツやイギリス、フランスのほうがはるかに優っています。これに関しては、アメリカも下手ですね。
■羊の皮をかぶった狼
最初、これを見たときは、文字通りのことを頭に思い浮かべ、民主化もされておらず、法治国家化もされていない、チベットやウィグルを平気で弾圧する中国、建国以来、暴動が絶えず、最近でも、小さなものまで入れると、年間で2万件もの暴動がおこる中国の姿にびったり当てはまると思いました。しかし、この意味するところ、良く読み込むとこれとは、全く異なるようです。
このテクニックの趣旨は、自分を善人だと信じさせるためには、ひたすらネガティブな感情を表に出さないということです。相手の行動を批判したり、例え誰かが間違いを犯したとしても、その人のことを批難したりはしません。徹底的に思いやりのある利他主義者を演じるのです。
利己的な中国は、こうした利他主義を演じることができず、この点からは全く外交になっていません。 中国側としては、日本側が「尖閣の領土問題に関して棚上げ」に賛同すれば、ころりと態度を変えて、「羊の皮をかぶった狼」を演じる腹積もりだと思います。しかし、その前の段階で、かなりネガティブな感情を演出し、日本の行動を批判しています。
 日本国内では、日本の外交は全くだめで、中国に一方的にやられているというような感想を持つ人が多いですが。私は、そうとばかりは言えないと思います。特に、「信用させて疑いをはらそうとする」、「羊の皮を被った狼」というこの二点に関しては、中国には全くそのような配慮がなく、外交の落第生といっても良いと思います。

この二点に関する配慮が全く欠けているため、今回の事件によって中国は、世界中に、中国の後進性、異質性の念を強く植えつけたと思います。特に、日米両国に対して、そのような念を強烈に抱かせたことと思います。日本国内における多くの人々の中国幻想の酔いをさます結果になったと思います。

ただし、だからといって、日本の外交が優れているなどというつもりは毛頭ありません。日本も、他国の良い点などは見習って、その時々の中国の騙しのテクニックに翻弄されることなく毅然とした態度で外交に臨んでいたただきたいです。


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2010年10月30日土曜日

もてなしの心 ~ トイレットペーパー折紙「ハート」―【私の論評】この現象は何かのメルクマール(目印)になるかもしれない?

もてなしの心 ~ トイレットペーパー折紙「ハート」


世界に誇る日本のトイレと、日本の文化である折り紙が融合しました。

トイレットペーパー折紙のオフィシャルサイト

http://toiletorigami.com/

林製紙株式会社

なんと、このハートの折り方をプリントしてあるトイレットペーパーも、販売されているとは!!驚きです。

【私の論評】この現象は何かのメルクマールになるかもしれない?
この折り紙、これ自体は非常に日本人らしいですね。この感性、欧米にもないでしょうし、中国でも無理でしょう。良い悪いは別にして、日本独特のものだと思います。消耗品のトイレットペーパーにまで、こうして自らおもてなしのために、工夫するなんて日本人の独壇場だと思います。

このトイレットペーパー折り紙については、いわゆるあの例の「三角折」から発展したものだと思います。この「三角折」の起源は、どうやら、元々ホテルなどで清掃員の人が「清掃済」の印に行うもので、ロールを新しいものに替えたときにするものです。それから、いわゆるスナックなどの飲食店にも広まっていったものです。

だから、良く少し前までは、どこかのうちで、「三角折」などしていると、そこの家の人が、スナック関係の人なのかなとはやとちりする人もいたようです。

この「三角折」に関しては、前から、賛否両論でした。いまでも、サイトをいろいろみてみると、反対派の意見が掲載されているのを散見します。

その代表的な意見を下に掲載します。これは、女性のコメントです。

よく考えれば判りますが、普通、手を洗ってから改めてペーパーを折ったりはしませんよね? モノを拭いたその手で折ると思います。これって、実は物凄くばっちいことなんですね(当然、清掃の人はモノを拭いた手で折るわけではありません)。
よその家でトイレを借りたときなど、「ちょっとした気遣い」のつもりで三角折りをすると、時に非常に嫌がられます。曰く、「汚いからやめてくれ」「次に使う気が失せる」「そんなに、トイレに自分が入った痕跡を残したいのか」……酷い言われようですけど、三角に折ること自体に意味がないので反論のしようがないのは仕方ないです。っていうか大山のぶ代さん(ドラえもんの声優)も「マナーのつもりでやってるなら、三角折りは止めなさい」と力説していらっしゃいましたし(笑)
とはいえ、これを本気でマナーと考えてしまっている人も結構いらっしゃるようなので、自分が入ったときにペーパーが三角折りされていたときは……自分もしといた方がいいかも知れませんね。上とは逆に「マナーがなってない」って思われるやも知れませんから (^^;)
ちなみに、「次の人が取りやすいよう」にしたい場合、ロールをほんの少しだけ手前に回せばそれで OK でしょう(前の方にペーパーがたれてくる)。

しかし、いつの間にかこの三角折が独自の発展をしていて、トイレットペーパー折り紙にまで発展していたということです。

この折り紙、やはり、日本人特有のものです。海外では一切みたこともないし、聴いたこともないです。日本人は、昔から折り紙が好きです。災害や病気のお見舞いにも、千羽鶴が送られたりします。先日のチリ鉱山の落盤事故のときにも、日本全国から大量の千羽鶴が送られたそうです。

それに、これにちなんで、折り方が印刷されているものまで、現実に販売されているということは驚きです。

これは、今後どうなっていくのでしょうか?独自の発展を遂げて、普及していくのでしょうか?あるいは、一時のただのブームのようなことで終わってしまうのでしょうか?はたまた、ごく一部の趣味人のような人たちのなかだけで継承されていくのでしょうか?

これに関しては、昨日掲載した、二種類のソースを一度でかけることができる、ディスペンサーパックとは異なり、まだまだ、世の中に普及しているわけでもなく、ましてや、社会的イノベーションに発展しているものではありません。

しかし、これがこれから、かなり普及していくとすれば、何らかのドラッカーのいうところの、イノベーションの機会であることの「認識の変化」につながっていることには違いないと思います。

トートーのウォシュレットも今では、日本に完全定着してしまって、海外に行くとこれがないで嫌がるひともいるほどになってしまいました。一昔まえなら、全く考えられないことです。昔の日本人の認識では、トイレと不浄なところという認識が一般的で、トイレを清潔にすることは無論のことですが、今日のようなハイテクトイレが誕生するなど誰も思いつきもしないものだったと思います。


これは、さらに発展して、今日のハイテクトイレにまでなっていて、これは、外国人から見ると上の動画のようにかなり奇異なことにも感じられているようです。

いずれにせよ、まだ、どうなるかわからないこの「トイレットペーパー折り紙」今後どうなっていくかで、認識の変化を見定めることができるかもしれません。その意味では、メルクマール(目印)になるかもしれません。このブログで、今後これも追跡して、何か変化があれば、また掲載したいと思います。

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「日本人は凄い!」「この容器は神だ」 お馴染みの「パック」を世界が絶賛―【私の論評】イノベーションは社会を変える?

今日は何があった日かご存知ですか?(カップヌードルが生まれた日、9月18日に関する記事です)



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2010年10月29日金曜日

「日本人は凄い!」「この容器は神だ」 お馴染みの「パック」を世界が絶賛―【私の論評】イノベーションは社会を変える?

「日本人は凄い!」「この容器は神だ」 お馴染みの「パック」を世界が絶賛


   コンビニでアメリカンドッグを買ったり、飲食店でサラダなどを頼んだりしたときにケチャップやドレッシングなどが入ったパックが付いてくる。片手で2つ折りにすれば中身を出すことが出来て、手が汚れない便利な容器だが、実は、ケチャップやマスタードなど2種類の内容物を同時に出せるものは、日本独自の技術であり、日本でしか手に入らないのだという。

   現在、投稿動画サイト「ユーチューブ(YouTube)」で、この容器を使ってフランクフルトにケチャップとマスタードを掛ける13秒ほどの動画がアップされていて、驚いた世界の人々が英語で「この容器は神だ」「日本人は器用で優れている」など絶賛の書き込みがコメント欄に出ている。
ユーチューブで話題、閲覧数8万を超える

   「ユーチューブ」で話題になっている動画のタイトルは「7 Eleven Japan Hot Dog Japan with no mess...」。投稿者はアメリカ人で、画面には「セブンイレブン」で買ったと思われるフランクフルトが大写しされる。そして日本ではお馴染みのケチャップとマスタードが別々に入った容器が出てくる。容器には日本語で「トマト&あらびきマスタード」と書かれている。それを片手で二つ折りにすると、容器からケチャップとマスタードが紐のようになり落ちてきてフランクフルトに掛かった。

  私達にとっては見慣れた事なのだが、「ユーチューブ」のコメント欄には

「このパケットは神だ」「凄い技術だ」「こんな素晴らしいパッケージを持っていたら誰かに嫉妬される」「これを見ると日本人は優れているのが分かる。彼らは世界を治めるだろう」

などと絶賛された。閲覧数は8万を超えた。

   この容器は「ディスペンパック」と呼ばれていて、もともとは1983年にアメリカの企業が特許を取った。そして86年に三菱商事が日本での独占実施権を取得し、キユーピーと、三菱商事、三菱商事パッケージングの3社が合弁しディスペンパックジャパンを設立してから日本で広まることになる。今ではコンビニのテイクアウトに欠かせないものになり、飲食店や学校給食でも使われている。
ソースを2つ同時に出せる技術は日本だけ

   この容器、初めは1種類のソースしか出すことが出来なかったが、ソースなどを入れるフィルムの開発や、ソースの出口を工夫することにより2種類のソースを同時に出したり、2種類のソースを出口で混ぜ合わせて出したり出来るようになった。キューピーの広報によれば、この「ディスペンパック」が作られている国は、日本以外でオーストラリアと韓国があるが、2種類のソースを出すことができるのは日本だけだという。日本では当たり前に使われているが世界では珍しい容器であり、キューピー広報は「ユーチューブ」で話題になっていることについて、

「これをきっかけに世界の各国に日本の技術で作られたディスペンパックが広がっていけばうれしい」

と話している。

【私の論評】イノベーションは社会を変える?
イノベーションというと、多くの人は壮大なイメージを描くようですが、これだって立派なイノベーションですね。私は、いわゆるIT関係のイノベーションもすごいと思いますが、こういうイノベーションも大好きです。

私は、この動画のようにセブンイレブンで、アメリカンドックは買ったことがないので、これ自体は使ったことはないのですが、近所のスーパーで、ホットケーキ用の、蜂蜜とバターが入った、ディスペンサーをつかつたことはあります。何と、これは、いくつかバックになって売られており、パンなどにかけ食べるのには本当に楽です。特に朝急いでいるときなど、本当に便利です。

これって、かなりの社会変革をしています。たとえば、これがなかったとしたら、昔のようにコンビニに、大きなディスペンサーを二本設置しておき、お客が自分でかけるか、あるいはコンビニの従業員がかけることになると思います。通常は、店の中で食べることはないので、持って帰ると、水分が飛んでしまうとか、容器にへばりついてしまうとか、いろいろ考えられます。しかし、このディスペンサーなら、いつも新鮮ですし、それに、コンビニサイドで考えれば、日々の詰め替え作業とか、洗う作業が削減されます。

学校の給食などでは、これを導入することにより、給食をつくる人たちが、ディスペンサーでかけるとか、あるいは生徒がデイスペンサーをもちまわりでかけるなどという手間が省けます。それに、常識的な量がいれられてるので、節約にもなると思います。こちらも、生徒や給食をつくる人たちの手間が大幅にセーブできます。これから、レストランなども用いられるようになるかもしません。

ドラッカー氏は、その著作「イノベーションと起業家精神」の中で、イノベーションの機会を以下の八つに集約していす。
1.予期せぬ成功と失敗を利用する
2.ギャップを探す
3.ニーズを見つける
4.産業構造の変化を知る
5.人口構造の変化に着目する
6.認識の変化をとらえる
7.新しい知識を活用する
8.アイディアによるイノベーション
このイノベーションに関しては、3.のニーズを見つけることから、実現されたものと思います。この機会については詳しいことはドラッカーの書籍にあたっていただくものとして、「何がニーズであるか明確に理解されている、イノベーションに必要な知識が手に入る、問題の解決策が使う者の価値観に一致している」としています。

「何がニーズであるか」については、やはり、上記で記載したような面倒や、いわゆる汚さ、それに、コンビ二などでは、コスト節減ということがあったと思います。

「イノベーションに必要な知識」については、まずは、アメリカの会社の特許があったということです。しかし、さすが日本の企業です、そこから発展させて、二つのソースを一度に入れ込むことに成功したとうことです。

「問題の解決策が使う者の価値観に一致」に関しては、やはり、使う人自体には便利さ、それに、これは大きなことですが、コンビ二にしろ、学校給食にせよ、かなりのコストの削減になることがあげられます。

これに近いこと、私の会社でも、あります。それは、ピザの辛いペッパーソースを一昔前は、手で小瓶に入れていましたが、これがなかなか大変な作業でした。何しろ、辛い液体ですから、何本もやってると、どうしても指についてしまい、指先も痛くなったり、目がしみることがありましたし、時間もかかって大変でした。

これをあるときから、ビニールのバック詰めにしたのです。こうすることにより、大幅にコスト削減されたと思います。現在、あのプラスチックの小瓶はどこでもみかけなくなりましたね。今は、醤油もなんでもパック詰めです。これで、どれだけの手間が省かれたのか考えると、すごいことですね。まさに、社会を変革しています。

上記のような二つソースを入れられるディスペンサーを用いたら、何か新しい味覚を発見できるかもしれませんね。それも、食べる直前にかけられるので、良いと思います。

それから、前に、イノベーションの例として、リアルフアッションについて掲載したことがあります。これについては、上のどのイノベーションの機会を利用したものなのか、掲載しませんでしたが、これは、「ギャップを探す」の事例だと思います。

ギャップを探すとは、ドラッカーの言葉をまとめると、「あるべきレベルと現実の乖離・不一致、定性的、内部に存在、内部の人間は見逃しやすい」としています。

「あるべきレベルと現実の乖離・不一致」については、20年前からデフレ基調の世の中にもかかわらず、プレタボルテなど、いわゆるファッション性の高い服はとてつもなく高かったということが挙げられます。それから、現在では、フアッションの移り変わりが激しいというのに、既存のフアッションは十分にそれに応えていませんでした。デザイナーがデザインを考えてから、市場に実際に出回るまでに、1年以上もかかっていました。

「定性的」に関しては、まさしくフアッションセンスなど、定性的なものであり、定量化などできません。

「内部に存在」に関しては、まさくは、リアルフアッションに関するものは、リアル・フアッションを起こした人たちの内部にあったものです。フアッションセンスと、工夫でできたものです。いや、それどころか、既存のファッション業界でも、やろうと思えばできたと思います。ただ、やらなかったというだけです。というより、「内部の人間は見逃しやすい」ということかもしれません。

そうです。フアッション業界、それも正統派業界にいた人ならば、リアルフアッションが世の中に認められる時代がくることは、本来ならば、気がついても良かったと思いますが、どっぷり既存の世界につかっていたので、気づかなかったという事だと思います。


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