2015年6月16日火曜日

民主・長島氏が党批判 労組依存、何でも反対路線…「民主は目を覚まさなければ消えゆくのみ」―【私の論評】橋下氏も三行半をつきつけた民主党というボロ船は、座して沈没を待つだけ(゚д゚)!

民主・長島氏が党批判 労組依存、何でも反対路線…「民主は目を覚まさなければ消えゆくのみ」

長島昭久元防衛副大臣
民主党の長島昭久元防衛副大臣は16日までに民間シンクタンク「国家基本問題研究所」(櫻井よしこ理事長)のホームページに「目を覚ませ、民主党!」と題した寄稿を掲載した。

党の労組依存体質を批判し、安全保障法制の国会審議では「万年野党の『何でも反対』路線がますます先鋭化している」と警鐘をならした。

長島氏は、民主党の現状について「『改革政党』と見なす国民はほとんどいまい」と分析。「改革路線は維新の党にすっかりお株を奪われた」としている。

党内の議論については「民意からかけ離れた組織防衛の論理が跋扈(ばっこ)する低劣なものとなった」と非難した。

その上で、自ら関与している安保法制の国会審議の対応についても批判し、「もはや解党的出直ししか道はない」と指摘した。

具体的な対策として、(1)労組依存体質からの脱却(2)「大きな政府」路線を見直しアベノミクスに変わる経済政策と地方再生戦略の打ち出し(3)現実的な外交・安保政策への回帰-を挙げ、「目を覚ませ、民主党! さもなくば、消えゆくのみ」と締めくくっている。

【私の論評】橋下氏も三行半をつきつけた民主党というボロ船は、座して沈没を待つだけ(゚д゚)!

民主党への批判は、身内の長島昭久氏からのものもありますが、あの大阪都構想の橋下氏も自身のツイッターで以下のようにつぶやいています。
長島氏と橋下氏の民主党に対する批判をまとめると以下のようになります。
(1)労組依存体質からの脱却
(2)「大きな政府」路線を見直しアベノミクスに変わる経済政策と地方再生戦略の打ち出し
(3)現実的な外交・安保政策への回帰
(4)政党の方向性が全く見えない
(5)責任のない立場で現実的合理性を軽視
まさに、現在の民主党の悪い点を凝縮しています。上の批判を一つ一つ解説しようと思います。

(1)労組依存体質からの脱却
労組体質からの脱却などとしていますが、民主党は本当に労組体質となっているのかはなはだ疑問です。そもそも、アベノミクスの第一の矢は欧米では、労働者の雇用の安定に役立つということで、労働組合が推進しようとする政策です。
労組依存体質といいながら、労働者の雇用状況を改善する、金融緩和に大反対する民主党の真意は何なのまったくはかりかねます。 
これについては、このブログで以前解説したことがあります。その記事のリンクを以下に掲載します。
安倍政権に奪われた雇用政策 日銀法改正を主張する気概を 民主党代表選 ―【私の論評】日銀の金融政策は雇用と多いに関係あること、中央銀行の独立性とは目標ではなく、手段の独立性であるべきことを理解できない政党・政治家は結局何もできずに破滅するものと心得よ!!
日銀・経団連トップが連合新年会に初参加(2015/01/06)
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では金融緩和策は、労働者の雇用の安定に寄与するものであり、民主党はすっかり安倍政権にお株を奪われた形になっているどころか、反対しているありさまであることを批判しました。 
こういうことからしても、本来ならば、民主党は日銀法を改正を提言すべきであるはずなのに、日銀の独立性の本来の意味すら理解せず、日銀政策審議員の人事に、ほとんど意味不明のいちゃもんをつけるに終始しています。 
(2)「大きな政府」路線を見直しアベノミクスに変わる経済政策と地方再生戦略の打ち出し
アベノミクスのうち、金融緩和は自民であろうが、民主であろうが全く関係なく、デフレだった日本では、絶対に実施しなければならない政策でした。にもかかわらず、民主党は反対のための反対を繰り返すのみでした。 
そうして、アベノミクスの腰を折った8%増税に関しても、民主党は増税することにこだわりました。まともにマクロ経済を理解している人なら、誰もがデフレから完璧に立ち直っていない状況で増税せよなどとは言わないはずです。しかし、民主党は安部総理に増税を迫りました。 
その結果は、どうだったかといえば、大失敗です。そうして10%増税に関しても、民主党は大賛成で増税すべきとしました。しかし、これは実施してしまえば、日本経済は完璧に破綻してしまうことはわかりきっているので、安部総理は歴代の総理大臣も含めではじめて、財務省に正面から挑み、昨年末の選挙によって大勝利し、10%増税を退けました。
本来、民主党は10%増税に関しては、何らかの理由をつけて、反対すべきでした。もともと、民主党は政権交代時には、民主党が政権についている間は増税しないという公約を掲げていました。それを反故にしたのが、菅元首相でした。 
それについては、以前このブログにも掲載したことがあります、その記事のリンクを以下に掲載します。
さあ増税、新聞だけ特別扱い?大新聞が「野田歓迎」の理由−【私の論評】確実に滅ぶ民主党政権のご機嫌伺いをしていては、裏目にでる確率のほうが高いかも?
詳細は、この記事をご覧いただくものとて、確かに民主党は政権交代の前から、交代した後でも少しの間は、増税はしばらくしないと明言していました。その査証となるものが、以下の新聞記事です。これは、麻生政権時代の新聞紙面です。 
こういうところからも、本来民主党は、8%増税、10%増税ともに大反対すべきでした。三党合意で決めたことだからなどということは、お払い箱にして、期限つきでも良いから大反対すべきでした。せっかくの良いチャンスにもかかわらず、民主党はここでも10%増税を阻止した安部総理にお株を奪われてしまいました。
(3)現実的な外交・安保政策への回帰
外交・安保政策に関しても、民主党は頓珍漢な反対のための反対をしています。特に安保法制に関しては、個別的な問題で安部総理に反対のための反対をするだけで、結局民主党はどのような安全保障を考えているかということは、一切言いません。しかも、党内で党としての方針が全く定まっていないことが露呈しました。
これについても、このブログで以前掲載したことがありますので、そのリンクを以下に掲載します。 
民主、安保審議で得意の「バラバラ攻撃」 保守・リベラル両派が質問で“党内不一致”を露呈―【私の論評】中国による現実的な脅威を認識して、与野党ともまともな政策論議を(゚д゚)!
衆院平和安全法制特別委員会で質問する民主党の
辻元清美氏=28日午前、国会・衆院第1委員室
 詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では、安保法制に関して民主党内では党としての方針が明確にされておらず、国会でも保守派と、リベラル派が自民党や安部総理を攻撃するにしても、バラバラで統制に欠けていることを掲載しました。
民主党は国会審議でも全く統制に欠けているのですが、バラバラ攻撃をしかけるために、安保法制の論点が国民に非常に理解しにくいものとなっています。今回の安保法制の論点はさほど難しいことではありません。その論点を整理するために、以下に動画を掲載します。


この動画をご覧いただければ、今回の安保法案改正の論点はそんなに難しいことではないことがわかります。今回の改正では、ネガティブリスト方式に変更するというだけではなく、あくまでポジティブリスト方式の中で適用範囲を広げるというものであり、決してこの改正ができたとしても、侵略戦争などがしやすくなるというものではありません。 
むしろ、最近の中国の出方を見ていれば、今のままではかえって、危険だし自衛隊員の生命も脅かされるため、それを是正するという筋合いのものです。
それを民主党が、個別の問題を出してクイズのような質問をしてみたり、挙句の果てに憲法学者の「違憲」という単なる意見を、大仰にさわぎたて、さも違憲が決定されたかのように吹聴しています。そもそも、違憲か合憲かは、司法が決めるものであり、国会で決めるものでも、政府が決めるものでもありません。 
一連の安保法制改正で民主党は酷い勘違いをしています。アンケートをとると、安保法制改正は「違憲」とする人が多いとか、安保法制の論点が理解しにくいという人が多いので、民主党は自民党批判が成功しているように思っているようですが、そうではありません。 
ましてや、民主党の支持が高まっているわけではありません。民主党の頓珍漢でバラバラな論点や、違憲論議で国民の大多数が惑わされて、簡単なことを理解しにくくして混乱させているだけです。だから、これをもって民主党が成功しているとか、国民の支持を得ているというわけではありません。 
(4)政党の方向性が全く見えない
これに関しては、様々な点でそうしたかことがあるのですが、最もわかりやすい事例は、集団的自衛権でしょう。
実は民主党は過去おいては、集団的自衛権を認めるべきだと主張していました。 
2010年8月鳩山内閣でまとめた「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会の報告書」で集団的自衛権を行使できないとするこれまでの憲法解釈を批判しまた。 
2012年12月野田内閣「国家戦略会議」の報告書で「集団的自衛権の見直しを図るべきだ」と提言していました。 
菅内閣では仙谷官房長官が「内閣が責任を持って憲法解釈変更を国民に提示すべきだ」と発言していました。 
現在の枝野氏は安保法制改正に現在では、大反対していますが、民主党内閣閣僚のときには「内閣法制局の意見は大事だが判断するのは担当大臣の私であり、最終的には閣議だ」と述べています。 
過去の自民党政権で2回。民主党政権で2回。計4回作成された有識者会議の報告書はいずれも政府の憲法解釈変更を提言しています。 
一般には、安保法制改正は、安倍首相が突然言い出したように思われていますが、実は麻生内閣でも民主党内閣でも集団的自衛権は認めるべきだとする方向でした。 
民主党は野党になったとたんに、これまで主張していたことと正反対のことを言い出したのです。
だからこそ、 民主党の長島昭久元防衛副大臣はブログ冒頭の記事にあるように、「現実的な外交・安保政策への回帰」と主張しているのです。
これ一つとっても、民主党は、橋下氏が主張するように、政党の方向性が全く見えません。 
(5)責任のない立場で現実的合理性を軽視
以上述べてきたことでもお分かりでしょうが、民主党は、国家にとって重要である、経済に関しても、安全保障についても、その他の重要案件でも方向性が定まらず、自民党に対して反対のための反対を繰り返すのみで、全く責任のない万年野党の立場で、現実的合理性を軽視し続けています。
このままでは、民主党いうボロ船は、座して沈没を待つだけになってしまいます。そんなことで良いのでしょうか。

民主党というボロ船は沈没するしかないのか?
民主党には、橋下氏がTweetで「もちろん個別メンバーは別」と語っています。私も、個人的にはまともな人もいると思います。民主党幹部は、こうしたまともな人の意見も尊重すべきと思います。

そのような度量がないというのなら、本当に沈没してしまうと思います。

私はそう思います。皆さんは、どう思われますか?

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【関連図書】

民主党は、結局のところ自民党のコピーのような政党であり、コピーした分だけ劣化しています。それは、民主党政権によって、白日のもとにさらされたのですが、喉元すぎれば熱さを忘れの格言の通り、そのことが忘れられています。

そのことを思い出していただくための書籍を以下にチョイスしました。
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2015年6月15日月曜日

従軍慰安婦問題「日本の立場変わらず」―【私の論評】菅官房長官のように日韓基本条約締結により、日韓には戦後補償問題は存在しないという立場を崩すな(゚д゚)!

従軍慰安婦問題「日本の立場変わらず」

6月15日 14時53分




菅官房長官は午前の記者会見で、韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領がいわゆる従軍慰安婦の問題に関する日本との交渉が最終段階にあるという認識を示したことについて、コメントは控えるとする一方、戦後賠償を巡る問題は解決済みだとする日本の立場に変わりはないという考えを示しました。

韓国のパク・クネ大統領はワシントン・ポストとのインタビューで、いわゆる従軍慰安婦の問題について「これまでにかなりの進展があり、交渉は最終段階にある」として、日本との交渉が最終段階にあり、解決に向けて進展しているという認識を示しました。

これについて、菅官房長官は午前の記者会見で、「慰安婦問題を含めて日本と韓国の間にはさまざまな懸案がある。日韓の局長級の協議などで議論が行われており、今後とも粘り強く協議を続けていきたい」と述べました。

そのうえで、菅官房長官は「パク・クネ大統領の発言の趣旨は明らかではないが、これまでの局長級の協議は外交上のやり取りであり、内容をこれまで明らかにしてきていないし、コメントは控えたい」と述べるにとどめました。

一方で菅官房長官は、記者団が「慰安婦問題はすでに解決済みだという立場は変わっていないのか」と質問したのに対し、「日本の立場は変わっていない」と述べ、戦後賠償を巡る問題は法的に解決済みだとする日本の立場に変わりはないという考えを示しました。

【私の論評】菅官房長官のように日韓基本条約締結により、日韓には戦後補償問題は存在しないという立場を崩すな(゚д゚)!

この菅官房長官の態度は素晴らしいです。これは、先日あった韓国 パク・クネ大統領の「従軍慰安婦の問題に関する日本との交渉が最終段階にある」発言に­対する菅官房長官のコメントです。全く無慈悲なコメントで、パク・クネ大統領の発言を一蹴しています。

韓国側の主張する従軍慰安婦問題などの問題は、そもそも存在しないし、それに日本と韓国の間では、戦後の賠償問題等は基本的に日韓基本条約で解決ずみです。

日韓基本条約に関しては、日韓関係の歴史においては常識中の常識です。これに関しては、このブログでも以前掲載したことがあります、その記事のリンクを以下に掲載します。
旧日本軍人の遺族ら、韓国政府を提訴へ 「日本から受けた無償資金を被害者に返すべき」―【私の論評】とうとう韓国内で、仲間割れがはじまった!執拗な反日活動が、韓国政府にブーメランとして帰ってきた!今後ますます増えるだろう(゚д゚)!
詳細、この記事をご覧いただくものとして、韓国と日本の間での戦後賠償に関する部分のみ以下に掲載させていただきます。
日本政府は、すでに公式に求められた戦後賠償は終了・履行しています。 
1951年に締結した「サンフランシスコ平和条約」で、日本は55ヶ国中48カ国と講和を結びました。 
この時、有賠償権国の対象となった多くの国々は請求権を放棄しました。 
同条約とは別に、日本政府は各国と二国間協定を結びました。 
戦争で日本が与えた損害に対し、日本が準賠償を行なうとして、各国との協定によって定めた賠償・準賠償は1977年に完全に終了・履行しています。 
日本と韓国は、1965年に「日韓基本条約」並びに「日韓請求権並びに経済協力協定」(財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国との間の協定)を締結しました。 
「日韓請求権並びに経済協力協定」第二条には、「両国民の間の請求権に関する問題が完全かつ最終的に解決された」とあり、日本と韓国は合意・確認しています。


従って、日本には韓国から賠償請求を受ける義務はなく、賠償請求権は消滅しています。

また、日韓基本条約締結時に日本は、韓国に対して個人への直接補償を提案しましたが、これを韓国側が拒否をしました。

韓国政府が、韓国人への個別補償を行うと決めたのですから、韓国人徴用者などからの賠償請求権に応じる義務とは、韓国政府にあります。

「日韓請求権並びに経済協力協定」の締結により、日本は韓国に8億ドルの経済援助を行ないました。 
内訳は、無償供与として3億ドル(当時1ドル=約360円=1080億円)・有償貸付として2億ドル(720億円)・民間借款として3億ドルです。 
当時、日本の外貨準備額は18億ドルですから莫大な金額であり、当時の韓国の国家予算の約2.5倍で、現在価格にすると約4・5兆円になります。
また、統治国であった日本は、統治されていた韓国へ対して、朝鮮にある全ての日本の財産を無償で与えています。 
これは過去の戦争においても、世界各国が行わなかったことであり、統治国の所有物とは、たとえ統治された民族が独立をしても統治国の所有物です。 
一例を上げれば、 フランスの金で作った物はフランスの財産であり、ギニアが独立した時にフランスは、測量地図の一枚もギニアに残しませんでした。 
日本は海外資産である、病院・学校・警察署・鉄道・裁判所・上下水道・公園・教育機関・道路・農地・工場など、日本が莫大な資産を投じて建設・整備し続けて来た、朝鮮にある財産を韓国(北朝鮮)に与えています。
日韓併合(1910-1945年)前の朝鮮。飢えと貧困にあえぐ人々。
1880年代のソウル南大門大通り(中心街)]
日本はこの朝鮮を建て直した。
日韓併合時代中、1936年のソウル、南大門通り。
日韓には、このような経緯がありますが、これをあまり韓国民は知らなかったようです。しかし、日本では最近の朝日新聞の誤報の問題や、河野談話の信ぴょう性のなさなどが、公にされ、さらに「日韓基本条約」に関しても、識者がたびたび口にするようになり、このことが、韓国内にもじわりじわりとではありますが、浸透しつつあります。
日本人や、韓国人の中には、この日韓基本条約があったことなど全く知らずに、日韓関係を論じている人います。日韓関係の真実を知るためには、まずはこうした現代史を学ぶべきです。

菅官房長官のブログ冒頭の発言は、当然この事実を踏まえてのことです。もうすでに終了した問題を蒸し返しているのは韓国です。この蒸し返しに対処するのは、河野氏や村山市のようなやり方では、ただ問題を複雑化させるだけです。

これから、日本政府による慰安婦問題などへの対処は、すべからく菅官房長官のような無慈悲な対応で良いと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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【倉山満 砦】韓国の悪あがきにトドメを刺せ!―【私の論評】トドメを刺すには、黒田バズーカを継続するだけで良い! 日本の超円高の陰でぬくぬくとやり過ごしてきた報いだ(゚д゚)!

韓国大ピンチ!オバマの慰安婦発言を捏造したことを上念司が暴露!逆にアメリカが河野談話検証の後押しして・・・―【私の論評】日本のマスコミは、恥を捨て、ウソをつき、地べたを這いつくばってでも何をしてでも日本国弱体化のため日々努力してます(゚д゚)!

【関連図書】



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2015年6月14日日曜日

指原莉乃 噂の「中国票」は本当だったのか?本人がコメント―【私の論評】AKB48は不況型ビジネスモデル、中国経済が落ち込む今後ますます総選挙では中国票が幅をきかすようになる(゚д゚)!


2015.06.14

指原莉乃 写真はブログ管理人挿入 以下同じ

AKB総選挙で、2位の柏木由紀(23)に2万7000票もの差を付ける圧勝をし、見事2年ぶりにセンターの座を奪還した「さっしー」ことHKT48・指原莉乃(22)。

さっしーの強さの秘訣は“中国マネー”にあった! 総選挙後のインタビューでこう明かしている。

「私、2割が中国の方なんです。“中国票”の恩恵を感じています。いつも“遠くから応援しているよ”と声を掛けてくださるので」

選挙前から囁かれていた、中国の富裕層がさっしーを勝たせるために巨額のマネーをつぎ込んだという噂は、少なからず当たっているのかもしれない。だが、さっしーはそんな中国のファンたちへの感謝の思いも語った。

「“中国票”とかいう言われ方はイヤですが、すごく感謝しています」

緊迫する日中関係も、さっしーの存在が雪解けのきっかけになればいいのだが…。

【私の論評】AKB48は不況型ビジネスモデル、中国経済が落ち込む今後ますます総選挙では中国票が幅をきかすようになる(゚д゚)!

さっしー

さて、さっしーの総選挙における中国票、これに関して私はとやかく言うつもりは全くありません。中国票が多いから、無効などと唱えるつもりは全くありません。なぜなら、中国の富裕層は、さっしー以外の候補者も十分に応援できるからです。

実際、中国のサイトでは以下のような報道がなされています。
<AKB総選挙>まゆゆ勝利の要因は「中華砲」、中国人ファンが3万5000票を投票
詳細はこの記事をご覧いただくものとして、この記事から一部を以下にコピペさせていただきます。
2014年6月7日、第6回AKB選抜総選挙の結果が公表された。初の1位を手にしたのは渡辺麻友さん。前年1位の指原莉乃さんは2位に後退した。投票総数268万9427票で史上最多の激戦となったが、中国人AKBファンは自分たちの投票が勝利を決めたとわき立っている。
SNSでは以下のつぶやきが注目を集めた。

「渡辺麻友は15万9854票、指原莉乃は14万1954票。差は1万7900票です。中国ネット掲示板のまゆゆ板は180万元(約2950万円)を集め3万5000票を投票。まゆゆの勝利を決定づけました!これぞわれらが大中華砲の威力!」

コメント欄には喜ぶファンの声もある一方で、「お金のむだ遣い」「バカだな」というツッコミも見られる。
渡辺麻友さん
おそらく、中国人票はまゆゆや、さっしーに限らずかなりあるのだと思います。しかし、だからといって、これが良くないことなどという認識は私には全くありません。

これは、総選挙とはいっても、所詮は人気投票に過ぎないし、それによって日本経済や社会が影響を受ける可能性はほとんどありません。

無論、日本国内で外国人参政権を認めるなどということは全く意味が異なります。それに、中国人などが、自由に日本の国土のどこでも不動産を購入できるということは、絶対に阻止すべきです。

しかし、それとAKB48の総選挙とは意味合いが全くことなります。それはそれとして、最近、これだけ中国人票が多いということには、それなりに理由があるのだと思います。

そもそも、AKB48は、不況型アイドルであり、そもそも日本経済がまともであれば、存在し得なかったアイドルです。これから、景気が良くなるにつれて、日本国内では人気は下火になり、それこそ中国とか、東南アジアで活路を見出す以外に生き残れる可能性はないかもしれません。

これについては、このブログにも以前掲載したことがあります。その記事のリンクを以下に掲載します。
消える若者市場 消費に背を向ける若者を追うな、中高年に“若さ”を売れ―【私の論評】今年から徐々にインフレ傾向になり、若者の欲望に火がつくようになり、草食系は小数派になりAKB48は廃れる? デフレ脳では、市場は開拓できない! 開拓するのは、インフレ脳だ(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事からAKB48に関わる部分のみ以下に引用します。
もっと、身近な例では、インフレ傾向が続けば、あのAKB48のビズネスモデルは廃れるかもしれません。AKB48が不況型ビジネスモデルであることは、経済学者の田中秀臣氏が、著書の「AKB48の経済学」で示しています。 
AKB48は、ネット時代のアイドルであり、 関連グループや研究生を合わせると、常に100名以上のメンバーが活動しており、それぞれがブログなどで個人の日常を発信しています。一般層にも知名度があると言えるのは、テレビにも登場する上位の数人に過ぎないですが、水面下の残り100人が、コアなファンとともに、その成長物語を共有する精神的世界を構築しています。田中教授は、その水面下の世界を「心の消費ネットワーク」と表現しています。


【AKB48が示す時代のキーワード】
1.「不況型」アイドル
若者の可処分所得が減少するなか、低コストで萌えと癒しを提供してくれ、さらに成長物語を共有できるアイドルがコアなファンの支持を集めている。ライブが基本だが料金は低価格。「いつでも会える」が最大のコンセプト。 
2.「心の消費」ネットワーク
たくさんのAKBメンバーのなかから、自分だけが選ぶアイドルと、小さな物語を共有する。そうした無数の「精神的つながり」が非常に強固なファン層を形成し、ビジネスモデルの中核となっている。 
3.「総選挙」システム
ネット時代のアイドルは主導権をファンに預け、公正、透明な運営を心がける。そのことによってメンバーのモチベーションとファンの「応援したい」という気持ちは常に純化され、長期にわたって活躍し続ける土壌が形成される。
さて、AKB48が不況型アイドルであるとすれば、これから日本がデフレから脱却し、 緩やかなインフレ傾向になり、経済も成長すれば、AKB48のビジネスモデルは廃れることになると思います。
昨今の、AKB48の中国票の動向は、まさにこのような状況を反映しているのではないでしょうか。日本では、実は景気が回復しつつあるので、AKB48の人気は下火になりつつあり、一方もうすでにバブルが崩壊して、不況に突入しているので、AKB48が人気を博しているという見方が成り立つと思います。

今後、中国経済がさら落ち込めば、中国票はますます総選挙を左右することになることでしょう。 それとともに、日本が本格的に経済が回復して、成長軌道にのれば、AKB48はまるで中国のアイドルのような存在になるかもしれません。

中国経済が落ち込む今後、ますますAKB48の総選挙では中国票が幅をきかすようになるのは、間違いないようです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

【私の論評】


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2015年6月13日土曜日

派遣法改正案 民主党、「委員長に飛びかかるよう」文書で指示―【私の論評】今回の出来事は、民主党の無知に起因するものだが、議会制民主主義を踏みにじる暴挙以外の何ものでもない(゚д゚)!



衆議院の厚生労働委員会は12日、労働者派遣法改正案に反対する民主党などの野党議員が、開会を阻止しようとして、大混乱となった。

厚生労働委員会は、派遣法改正案の審議と採決に反対する民主党議員らが、渡辺委員長の入室を阻止しようとして、もみ合いになった。

渡辺氏は、この際、首に手をかけられたり、けられたりしたという。

FNNが入手した民主党議員作成の文書では、「委員長にとびかかるのは委員会メンバー」などと、身体的に物理的な力を行使して、採決を阻止するよう指示が明記されている。

渡辺厚労委員長は、「議論をしないで、暴力で自分たちの思いを成し遂げようということであっては、これは国会の機能は果たすことができません」と述べた。

首をコルセットで固定した渡辺氏は、診断書を示しながら、全治2週間の頸椎捻挫(けいついねんざ)を負い、痛み止めの注射を打ったと訴えた。

委員会は、民主党と共産党が審議を欠席し、結局、12日の採決は見送られた。

【私の論評】今回の出来事は、民主党の無知に起因するものだが、議会制民主主義を踏みにじる暴挙以外の何ものでもない(゚д゚)!

頸椎捻挫の診断書を手に記者団の取材に応じる
渡辺博道厚労委員長=12日午後、国会内
これは酷すぎです。民主党は議会制民主主義を否定し、暴力による解決を良しとするのでしょうか。民主党は、もはや政党ではなくテロ組織になりつつあるのかもしれません。

以下に指示文書の画像をはりつけておきます。

クリックすると拡大して、はっきりご覧になることができます
衆院厚生労働委に臨み、野党議員らにもみくちゃにされる渡辺博道委員長=12日午前
産経新聞のサイトには、ブログ冒頭の記事より詳しい記事が掲載されていたので、その記事の概要を以下に掲載させていただきます。
民主党、旧社会党に先祖返り ピケとヤジで審議妨害 派遣法改正案の厚労委採決先送り 岡田氏「やむを得ない…」
 衆院厚生労働委員会は12日、与党が目指した労働者派遣法改正案の同日の採決を先送りした。反発する民主、共産両党に配慮した。だが、渡辺博道委員長(自民)が改正案の質疑終了を宣言したことに民主党はピケを張るなどの審議妨害で徹底抗戦、渡辺氏は首などを負傷した。与党は19日には採決に踏み切る構えだが、旧社会党に先祖返りした民主党などによる激しい抵抗が予想される。(山本雄史、沢田大典) 
 民主党は12日朝から国会内に若手議員らが集まり、厚労委の“妨害”に向けた作戦を練った。委員室前の人員配置を書き込んだ図面を用意し、山井和則元厚労政務官は「体を張ってがんばろう!」と気勢を上げた。 
 作戦は予定通り実行。委員室前には党所属衆院議員の半数近い約35人が陣取ってピケを張り、渡辺氏の委員室への入室を阻止しようと試みた。 
 自民党は、審議を妨害したとして山井氏と中島克仁、阿部知子両氏の懲罰動議を衆院に提出した。 
 また、渡辺氏は厚労委終了後、首を痛めたとして病院で全治2週間の診断を受けた。携帯電話も紛失したとして警視庁に被害届提出を検討している。 
 怒号と激しいもみ合いの末、5分遅れで審議は始まったが、民主党議員は着席せず、立ったままやじを飛ばす作戦を展開した。
 民主党の質問時間になってもやじを飛ばし続け、安倍晋三首相は審議を欠席した共産党の質問時間とあわせ約1時間、着席したまま待機。にもかかわらず、予定時刻が過ぎて委員室を出る首相に「逃げるのか!」と罵声を浴びせた。 
 民主党は共産党とともに平和安全法制特別委員会など衆院の他の4委員会も欠席。質疑を求めながら質疑をせずに審議を妨害する“矛盾”について、民主党の岡田克也代表は12日の記者会見で「こういったやり方も場合によってはやむを得ない」と正当化した。 
さて、怒号と激しいもみ合いの末、5分遅れで審議は始まったのですが、民主党議員は着席せず、立ったままやじを飛ばす作戦を展開しました。その最中、維新の党の足立議員が質問をしています。

その動画は、以下のリンクからご覧いただけます。
H27/6/12 衆院厚生労働委・足立康史【民主欠席も、後ろからやじ】
足立康史衆議院議員

この質問の内容を以下に簡単に掲載します。
足立  民主党は「年金情報流出問題から逃げた」とヤジを飛ばしているが、
私は昨日、この場で手中審議をやった。
民主、共産はこの場にいなかった。
逃げたのは民主党である。
55年体制の亡霊がこの委員会室にいる。 
9分ごろ 年金情報流出問題について 
足立  マイナンバー制度では最先端のセキュリティで影響を最小限に出来る…
(民主?ヤジ:派遣の話をしろよ!) 
足立  え?年金情報流出の話がしたいから欠席してるんじゃないんですか?

13分55秒ごろ 派遣法改正の背景について 
足立  長妻大臣の時に、26業務の適正化と銘打って今までの運用を
変えてしまう行政指導を長妻大臣の主導でやった。
長妻山井プランの結果50万人の派遣の雇用が失われた。
今、民主党は派遣の雇用が失われるとデマを飛ばしているが、
実は民主党時代に派遣の雇用は失われた。
これをいち早く止めるためにも審議をしなければならない。 
21分30秒ごろ 民主党のヤジに応じて 
足立  私は民主党のようにレベルの低い。…ちょっとうるせぇな。
民主党はウソをついている。デマを振りまいて国民を混乱させた。 
26分50秒から 民主党の質疑時間 ただし、欠席で誰も質問も発言もせず。
結局野次だけ飛ばして質疑をは欠席する民主党。これで「身を切る改革が進んでいない」などと言うのですから、呆れてものが言えません。

そもしも、民主党は、経済・社会に関する認識力がかなり劣っています。派遣労働者の問題に限らず、雇用問題に関しての認識はかなりお粗末です。そのため、雇用問題には頓珍漢な論議に終始しています。それは、以前もこのブログで説明したことがあります。

その記事の、リンクを以下に掲載します。
安倍政権に奪われた雇用政策 日銀法改正を主張する気概を 民主党代表選 ―【私の論評】日銀の金融政策は雇用と多いに関係あること、中央銀行の独立性とは目標ではなく、手段の独立性であるべきことを理解できない政党・政治家は結局何もできずに破滅するものと心得よ!!
 

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、民主党はEUなどでは、雇用を創造するという趣旨で、EUなどでは、左翼や労働組合が賛同する、中央銀行の金融緩和政策に関する、理解を欠いているため、雇用問題などに関しては、根本的に何も理解しないまま、目先のことだけで論争をするという愚かなことを繰り返しています。

だから、結局のところ、民主党は政権を担っているときにも、雇用問題・労働問題を何も解決しませんでした。ミスター年金などといわれた長妻氏も、結局のところ、デフレを前提として、その中で年金問題を語っていたので、何ら有効な手立ても打つこともできませんでした。

雇用問題も、年金などの社会福祉問題もまずはデフレを解消しなければ、何もはじまりません。しかし、民主党にはこうした認識はまるでないようです。

これは、雇用問題に限らず、安全保障に関しても同じことです。あまりの認識不足であり、頓珍漢な議論を繰り返しています。

今回の出来事は、民主党の無知からくるものなのですが、いくら無知だからといって、今回の出来事は議会制民主主義を踏みにじる暴挙以外の何ものでもないです。頓珍漢な政策論議しかできないので、自分の思う通りにならいからといって、暴力を振るうというのであれば、海の向こうの支那と何も変わりがないではありませんか。

私は、そう思います。皆さんはどう思われますか?

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民主党は、結局のところ自民党のコピーのような政党であり、コピーした分だけ劣化しています。それは、民主党政権によって、白日のもとにさらされたのですが、喉元すぎれば熱さを忘れの格言の通り、そのことが忘れられています。

そのことを思い出していただくための書籍を以下にチョイスしました。

破壊外交-民主党政権の3年間で日本は何を失ったか-完全まとめ
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2015年6月12日金曜日

中国寄りの専門家さえついに唱えだした「中国大崩壊」の論拠―【私の論評】ニッポン人中国スパイ、親中派、媚中派は速やかに転向せよ、そうでないと飯のくいあげになるぞ(゚д゚)!


米紙ウォールストリートジャーナルに掲載された、ある中国専門家の論考が大きな波紋を広げている。習近平政権発足以降、中国崩壊論は数多発表されたが、これまでそれが現実となることはなかった。「崩壊」というフレーズは陳腐化してしまった感もあるが、今回は、なぜ大きな関心が払われているのか。中国事情に精通する富坂聰氏が解説する。

デービッド・ジャンボー教授
ジョージワシントン大学のデービッド・シャンボー教授が今年3月10日に発表した〈終焉に向かい始めた中国共産党〉が話題を呼んだ。

タイトルの通り、中国共産党による支配が、今後〈終焉に向かうだろう〉ことを、理由を挙げながら指摘したコラムである。

これが世界的な話題となった理由の一つは、チャイナハンド(*注)と考えられた人物が中国の崩壊に警鐘を鳴らしたからである。中国に対するスタンスは本人も認めているようで、天安門事件後に体制崩壊と衰退が不可避だと主張する中国ウォッチャーがいるなか、より慎重な立場をとってきたとしている。

【*注:中国の立場を理解する外交官、ジャーナリスト、学者の総称】

つまり衝撃の正体は「あの中国にやさしい専門家さえ『危ない』といっている」という点にあるのだ。

では、シャンボー教授に心変わりを促した中国の“危うさ”とはいったい何だったのだろうか。教授が披露する五つの視点から一つを紹介する。

 第一の視点は、人材の流出である。教授は、中国の富について研究している上海の胡潤研究院の数字、〈393人の億万長者--の64%は移民を実行しつつあるか、その計画を持っている〉(2014年に行った調査)ことや米国出産ツアーなどを取り上げて、最終的に中国を支えているエリートたちが、〈政権と国の将来に確信を抱いていない明確な兆候だ〉としている。

 この問題は確かに共産党政権にとっては深刻だ。ただ人材流出ということよりも、むしろ富の流出という悩みだ。人材に関しては、サメの歯が下から下からと生えてくるように抜けた人材の穴はあっという間に埋まる。

 だが、富の流出は低成長時代に入った局面では経済への打撃という側面だけでなく社会保障の財源、さらには社会不安という点からも放置することはできない。

 昨年末から中国が「キツネ狩り」と称して外国に逃亡した元官僚たちを追い詰めているのは、このためだ。

 中国の発展は、内陸部から沿海部に供給された安価な労働力によってもたらされてきた。だが、本来この発展の最大の受益者であるべき農村からの出稼ぎ労働者は貧しいまま放置され、外国企業や投資が流れ込んだ都市部の住民たちだけが不動産価格の高騰などのメリットを享受でき、世界の各地で“爆買い”するという現象を引き起こしているのである。

 これこそ中国共産党が突かれたら最も困る最大の矛盾である。発展の富が一部に集中し、それを再分配できない中国共産党に対する怒りは、現状では専ら汚職官僚に対して向けられる。この点に関してシャンボー教授の指摘は正しい。

 だが問題は、この大衆の怒りが〈終焉〉に向かうといったとき、はたして彼らの怒りを政治的な動きに変えることのできるリーダーもしくは強烈なスローガンが存在しているか否かという問題がある。 シャンボー教授のいうような「終焉」に直ちに向かってゆくのにはいくつかの条件が不足しているようにも思われるのだ。

 ※SAPIO2015年7月号

【私の論評】ニッポン人中国スパイ、親中派、媚中派は速やかに転向せよ、そうでないと飯のくいあげになるぞ(゚д゚)!

中国の金融はすでに随分前から空洞化していることは、このブログでも以前掲載したことがあります。その記事のリンクを以下に掲載します。
中国経済、崩壊か…中国版アベノミクス不発 社会主義国家を待ち受ける“2つの罠”とは―【私の論評】『保八』も確保できない中国は、本当は雇用状況もかなり悪化しているのに、金融緩和政策も実行できない、その理由は「金が消えた」という驚愕の真実(゚д゚)!
7~9月期のGDP速報値を発表する中国国家統計局の盛来運報道官
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では中国は保八を維持できなくなったことと、金融が空洞化していることを掲載しました。

保八について、以下にこの記事から以下に引用させていただきます。
実は、中国はまだまだ発展途上であるため、もしGDPの伸び率が8パーセント以下になると、十分に雇用が確保できないとされています。これは、過去に中国政府が発表しており、『保八』と称して、中国政府が守らなければならない経済経済成長率としていました。

このことを考慮に入れると、中国ではGDPの伸び率が10パーセント台でなければ、勢い良く成長しているとはいえないわけです。

日本のような国であれば、ほんの数パーセントでも伸びれば雇用確保どころか、人手不足が深刻になります。そうして、経済成長は、年率3パーセントもあれば素晴らしいことになります。デフレなどあっという間に脱却です。
中国の経済成長率は昨年は、7%台でこの保八も維持できない水準にあり、中国内では大規模な雇用不安が起こっています。中国で、保八が継続できないということは、日本でいえば、こと雇用に関していえはず、マイナス成長を続けているようなものです。

今後も、この保八を維持できる可能性はありません。15年、16年の予想を以下に掲載します。
この予想は、三井住友アセットマネジメントによるものです。詳細は、以下のリンクをご覧下さい。
「7%前後」の成長率を目標とする「新常態」へ

ちなみに、「新常態」とは、保八を継続できなくなった、中国経済に対して中国政府がつけた呼称です。もう、これからしばらく、中国経済は成長率が8%を切るのが当たり前になるということです。

金融の空洞化についても、以下に引用させていただきます。これは、中国通の宮崎正弘氏のメルマガの内容です。
 中国から不正に海外へ流れたカネは3兆7900億ドル  外貨準備高より多いカネが不正に海外へでた勘定になるのだが。。。。。 
*********************************** 
グローバル・ファイナンシャル・インテグリティ(GFI,ワシントンの国際金融監視シンクタンク)の調査に拠れば、中国から不正に海外へ持ち出された金額が精密に報告され、驚くべき巨額の事実が浮かび上がって。 
 つい最近まで筆者は1兆800億ドルと、このGFIの数字を援用してきた(これは2002年か2011年の統計とされた)。 
 ところが新しい報告では2000年から2011年までの統計で、実に3兆7900億ドルが不正に海外へ流れた(Illicit flow)。2005年から2011年の統計で2兆8300億ドルとなる新しい数字に上方修正された。 
どの期間の統計かによって、数字が異なるのは当然といえ、もし2000年から2011年統計で、中国からの海外逃避資金のトータルが3兆7900億ドルとなると、史上空前の新記録。邦貨換算で417兆円弱。日本のGDPの80%にあたる。 
これは中国の金融が空洞化していることを示して余りある。 
以下に掲げる「ワースト・ランキング」はGFIが集計した2002年から2011年の合算統計である。
1)中国      3兆7900億ドル
2)ロシア      8809億ドル
3)メキシコ     4618
4)マレーシア    3704
5)インド       3431 
桁違いの汚職天国、ロシアのそれも凄いが中国に比べたら何ほどのこともない。
なんと中国では、417兆円にものぼるカネが不正で中国国外の外国に流れているいるというのです。 いいですか?400兆円ですよ(゚д゚)!

これだけ、カネが流れたということは、本当にとんでもないことです。いくら、中国が円換算で、日本のGDPの倍になったといっても、これではどうしようもないです。

よほどのことがなけば、もう中国の経済はしばらくは浮上しないです。そうして、これに対する処方箋は全くなく、結局中国が過去に成長してきたモデルである、インフラに巨額の投資をして、成長するという方式以外は何もないです。

処方箋として目新しいのは、AIIBの創立ですが、これも、日米が参加しないということで、頓挫したようなもので、これでは中国内外のインフラに投資して成長するという方式も不可能に近いです。

中国の金融はもうすでに、空洞化しているとみるべきです。成長率は雇用を維持できない水準となり、金融は空洞化しているという状況で、軍備だけは毎年二桁台で増大しています。

この軍備拡張がさらに、中国の衰退に拍車をかけています。これについては、このブログでも以前説明したこがあります。その記事のリンクを以下に掲載します。
【世界を斬る】中国に米国と戦争する能力はまったくない 空でも海でも餌食になるだけ ―【私の論評】人民解放軍は日本の自衛隊にも勝てないレベル、それどころか軍拡によりソ連崩壊の二の舞いになる可能性も(゚д゚)!
人民解放軍女性兵士

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では中国の人民解放軍の特殊性と、中国の技術水準の低さと軍拡が中国にかなりの負担をしていることを掲載ました。

人民解放軍は、かつては聖域といわれていたのですが、習近平この聖域にも腐敗撲滅キャンペーンの一環として、メスを入れたことを掲載しました。

人民解放軍は、他国にみられるような中国人民を守る軍隊ではありません。中国各地にある共産党組織の私兵にすぎません。さらに、その本質は、日本でいるところの商社のような存在であって、商社が武装したものととらえると一番理解しやすいです。

だから、無論のこと他国の軍隊などとは異なり、巨大な腐敗の温床となっています。そうして、中国ではこのようなまともな軍隊でもない組織に、巨額の資金をつぎ込んで軍拡をしているわけです。

さらに、中国の技術水準はあまりに低いので、日米と同じようにおカネをかけて、艦船、航空機、戦車などを製造したにしても、できあがるのはボロ船、ボロ航空機、ボロ戦車であり、とても日米に太刀打ちできるものはできません。

中国のボロ船の代表格空母『遼寧』
それでも、多額の資金をかけて、軍隊を維持発展させているので、これが中国のかなりの負担になっています。

旧ソ連はその末期に米国に対抗するため多額の予算を軍事費に注ぎ込みました。今の中国も同様の状況にあります。中国経済は今、かつては繁栄しているようにみえましたが、今は上で解説したように、保八も継続できないありさまで、雇用も十分に吸収できない有様です。

しかし経済格差はさらに、広がりいまだ2億5000万人が貧困層として残っています。こうした問題を解決できないまま、中国政府は巨額の資金を軍事費に注ぎ込むことを余儀なくされています。

そうして、現在は、南シナ海をめぐって、米中の冷戦を想起させる展開となっていますが、中国は果たして政治と社会の安定を損なうことなく、軍事力を強化できるのでしょうか。

現状のままで、保八も継続できず、金融が空洞化し、さらに軍事費だけは、毎年増加させるような状況を続けるいては、経済だけではなく社会が崩壊します。

中国もやがて今のロシアのようになる?

旧ソ連も、ロシアになってから開示したソ連時代の文書で、崩壊直前には経済・社会がとんでもなく疲弊していたことが明らかになりました。

まさに、中国のそれに近い状況です。このままの状況を続けていれば、旧ソ連のように崩壊するしかなくなります。

今のロシアは、GDPは、日本の1/5であり、人口は日本より2000万人だけ多い、1億4000万人程度のとるにたらない国となりました。中国も今のままでは、そうなります。

ブログ冒頭の記事では、「この大衆の怒りが〈終焉〉に向かうといったとき、はたして彼らの怒りを政治的な動きに変えることのできるリーダーもしくは強烈なスローガンが存在しているか否かという問題がある」などとグダクダ述べていますが、こんなことは問題ではありません。

ソ連が崩壊したときだって、何も新生ロシアに関して、明確な見通しがあったわけではありません。どうしようもなくなって、崩壊して、ロシアが継承したのですが、そのロシアだって、明確な政治的な指針があったわけではなく、崩壊後10年くらいは大混乱しました。

1992年のインフレは年率でなんと2510%、ロシア経済は混乱に陥り、一部の国民からソ連時代を懐かしむ声も上がったと言われています。男性の平均寿命は1993年に60歳を割り込み、1994年には57.6歳となりました。その後も一時的に60歳代に回復した時期もあったものの、すぐに60歳を割り込み、2006年まで60歳を割り込み続けました。

その後、プーチンがでてきて、まともな国にしようと努力しましたが、多少外見は格好がつきましたが、未だにそうはなっていません。中国もそうなる可能性が大です。ある一点、point of no return(引き返すことの出来ない時点)を超えれば、黙っていても崩壊します。

ブログ冒頭の記事のデービッド・シャンボー教授は、このあたりに危機感を抱いたのだと思います。従来通り、中国に好意的な論評をばかりしていては、現中国が終焉したあかつきには、馬鹿な学者として汚名が残るだけになるし、それに当面の食い扶持にも困る状況になるでしょうし、良いことはないと判断して、中国大崩壊を唱えだしたのだと思います。

日本に多数存在するとみられる、ニッポン人中国スパイの皆様、親中・媚中の方々、中国幻想に酔っておられるかた、この現実をどう受け止めますか。

もう相当お年を召されていて、これから中国がどうなろうと、あまり関係のない方々は、今のままで良いでしょうが、あと少なくとも10年以上は活躍されるつもりのある方、転向したほうが良いと思います。そうでないと、飯のくいあげになると思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思わますか?

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2015年6月11日木曜日

小川 榮太郎氏の安保法制に関するFBコメント―【私の論評】畳水練(たたみすいれん)の学問に正当性はあるのか(゚д゚)!



心ある国会議員の皆さんへ。

以下の点を明確にして頂きたいと思ひます。

安保法制は、当座、日本の安全保障を現実に確保する為の生命線である。中国の脅威は最早一刻も座視できない。国民を本当に守るには、憲法の文言との整合性の神学論争ではなく、安全が保障されるか否かの議論に国会が集中すべきは明白だ。

これは憲法の軽視ではない。

「憲法典」よりも「憲法=国体」そのものの規範性を重視する憲法学の大原則に従ふものだ。

憲法学的な議論から言えば、

○➀国際法、そして②「文言としての憲法典」ではなく「としての憲法」の2つが、国家に保障してゐるのは、「自衛権」そのものである。(文言としての憲法典だけならどう見ても自衛隊は9条違反である。)

○「日本国憲法」といふ憲法典の文言には、「個別的自衛権」と「集団的自衛権」を区別する如何なる記述もない。これは誰がどう読んでも事実である。両者の区別は読む側の恣意に過ぎない。

○つまり、本来すべき議論は、国際法とconstitutionが保障している「自衛権」が発動できるかどうかだけである。

○皆、神学の幻想の中に潜り込んでそれが見えてゐないだけ。

○憲法学者は、本来、constitutionと日本国憲法の整合性こそ研究すべきなのに、文言の神学論争だけに血道を上げてゐる。本当のところ、学問的、知的な正当性はない。

【私の論評】畳水練の学問に正当性はあるのか(゚д゚)!

安保法制審議における、憲法学者らの異例の「違憲」陳述に関しては、まさに上で小川氏が語っているように、神学の幻想の中に潜り込んでいるだけで、学問的な正当性はありません。

高橋洋一氏も、これについては、畳水練として揶揄しています。

畳水練については、以下の動画をご覧下さい、一番最初に解説されています。


憲法学者の畳水練については、高橋洋一氏の記事のリンクを以下に掲載しておきます。
安保法制、異例の「違憲」陳述の影響は… 法律学者の議論は「畳水練」
衆院憲法審査会に出席した参考人の(左から)早稲田大の長谷部恭男教授、
慶応大の小林節名誉教授、早稲田大の笹田栄司教授=6月4日
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、高橋洋一氏はこの記事で、以下のような結論を出しています。
 所詮、法律学者の議論は、「畳の上の水練」である。国益を守るのは、国民の代表たる政治家が議論して立法によって解決せざるを得ない。国会は唯一の立法機関(憲法第41条)であり、その構成員である国会議員が法律を作らざるを得ないからだ。 
 また、法律学者が法律について「憲法違反」かどうかの憲法解釈をするわけでもない。これは司法の権限である。 
 これらの意味で、今回の参考人意見が安保法制に影響を与えることはまずないはずだ。ただし、国民への丁寧な説明は必要だ。
まったく高橋洋一氏の語っている通りと思います。憲法学者が違憲としたことに、左右される必要性は全くありません。

こんな畳水練なら良いかもしれないが(゚д゚)!
これらの学者らは、上の記事で小川氏が語っていたように学問の正当性を毀損していると思います。彼らは、学問の世界だけに浸った深海魚のようです。

さて、学問というとあの経営学のドラッカーが語っていたてことを思いだします。

「社会人教育の発展が意味することの一つは、科目のそれぞれに学ぶに適した時期があるとの認識である」(『断絶の時代』)

ドラッカーは、実社会において経験を積んだあとのほうが効果的に学ぶことのできる学科は、やがて学校に戻ってくるまで勉強を延ばしておくべきだと言っています。いずれ学校に戻ってくることが確実な世の中になりつつあるからです。

経験を積んだあとのほうがはるかに勉強できるという科目は多いです。マネジメントがその一つです。

その他、法律、医学、教育学、建築学、その他あらゆる学問に、経験のない若者では学び取ることのできない科目、あるいは初心者には不要な科目というものがあります。

目標管理、事業の分析、さらには目標の設定とそのバランス、目前のニーズと遠い将来のニーズの調和について学ぶには、人間としての成熟に加え、組織で働くという実際の経験が必要です。

仕事の意味を真に理解できるのは、目標を設定し、人を組織し、コミュニケーションを図り、動機づけを行ない、仕事を評価し、人を育成したことのある者だけです。

そのような経験がなければ、マネジメントに特有の仕事として提示されるものも、理解することはできません。水に入ったことのない者に泳ぎを教えることは至難です。水圧を体感できなければ、泳ぎのなんたるかは理解できません。まさに、畳水練は全く意味がありません。

「重要な科目ほど経験を積んだ後のほうが学びやすい。しかも、それらの科目の多くは、まさに経験を積んだ者が必要とする知識でもある」(『断絶の時代』)

畳水練では訳に立たない
上記の憲法学者らは、まさに憲法が適用されている現場では全く経験を積んでいません。憲法学も、まさに一定期間まともな組織で経験を積んだ者でなければ、その本質を学ぶことはできません。

現在でも、ドラッカーのいうように、社会人になってから、学校に戻ってくることは困難です。しかし、学校に戻らなくても、勉強はできます。

私達も、学んだことが畳水練にならないように、日々仕事をしつつも勉強を欠かさず、勉強したことと実社会との関係を良く認識するようにすべきです。

そうして、今では、大学や大学院に社会人枠があった、インターネット上の教育も充実するようになり、学校に戻ることができるようになりつあります。もし機会があったら、学校に戻り社会経験をしてはじめて理解しうる学問を学ぶべきです。

そういうことが、当たり前の社会になれば、畳水練しかしたことのない人が国会で陳述するということもなくなるでしょう。政治家らも、学校に戻って勉強ができるようになれば、もっとまともな政策論争ができるようになるかもしれません。特に政権交代して、下野した党のメンバーなどが、学校に戻ることができるシステムができると良いと思います。

まさに、ブログ冒頭の記事を書かれた、小川 榮太郎氏は、日々仕事をしつつもそれだけに埋もれることなく、現実社会を知りつつ勉強を続けてきたのだと思います。畳水練の憲法学者とは、大きな違いです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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君は批判する権利があるか? 批判のマナーを教えてくれた教授の一言が人生でめちゃくちゃ教訓になっている―【私の論評】ニッポン人も日本人も、日本の原点にたちかえり、そこから自分の立ち位置を確認して、物事を考えなければ、本当の意味での学問もできないばかりか、現実を把握することもできず、組織運用にも支障が生じる(゚д゚)!



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ドラッカー名著集7 断絶の時代
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沈むハリウッド、日米コンテンツ産業逆転の理由 ―【私の論評】ポリティカル・コレクトネスに蝕まれたハリウッド映画の衰退と日本のコンテンツ産業の躍進

沈むハリウッド、日米産業逆転の理由 ■ Forbs Japan日本編集部 まとめ 日本のコンテンツ産業、特にアニメが国際的に人気を博しており、非英語番組の需要が増加中。 米国のZ世代は日本のアニメを好み、動画配信やゲームの普及がブームを加速させている。 日本のコンテンツ全体が注目...