厚生労働委員会は、派遣法改正案の審議と採決に反対する民主党議員らが、渡辺委員長の入室を阻止しようとして、もみ合いになった。
渡辺氏は、この際、首に手をかけられたり、けられたりしたという。
FNNが入手した民主党議員作成の文書では、「委員長にとびかかるのは委員会メンバー」などと、身体的に物理的な力を行使して、採決を阻止するよう指示が明記されている。
渡辺厚労委員長は、「議論をしないで、暴力で自分たちの思いを成し遂げようということであっては、これは国会の機能は果たすことができません」と述べた。
首をコルセットで固定した渡辺氏は、診断書を示しながら、全治2週間の頸椎捻挫(けいついねんざ)を負い、痛み止めの注射を打ったと訴えた。
委員会は、民主党と共産党が審議を欠席し、結局、12日の採決は見送られた。
【私の論評】今回の出来事は、民主党の無知に起因するものだが、議会制民主主義を踏みにじる暴挙以外の何ものでもない(゚д゚)!
頸椎捻挫の診断書を手に記者団の取材に応じる 渡辺博道厚労委員長=12日午後、国会内 |
以下に指示文書の画像をはりつけておきます。
クリックすると拡大して、はっきりご覧になることができます |
衆院厚生労働委に臨み、野党議員らにもみくちゃにされる渡辺博道委員長=12日午前 |
民主党、旧社会党に先祖返り ピケとヤジで審議妨害 派遣法改正案の厚労委採決先送り 岡田氏「やむを得ない…」
衆院厚生労働委員会は12日、与党が目指した労働者派遣法改正案の同日の採決を先送りした。反発する民主、共産両党に配慮した。だが、渡辺博道委員長(自民)が改正案の質疑終了を宣言したことに民主党はピケを張るなどの審議妨害で徹底抗戦、渡辺氏は首などを負傷した。与党は19日には採決に踏み切る構えだが、旧社会党に先祖返りした民主党などによる激しい抵抗が予想される。(山本雄史、沢田大典)
民主党は12日朝から国会内に若手議員らが集まり、厚労委の“妨害”に向けた作戦を練った。委員室前の人員配置を書き込んだ図面を用意し、山井和則元厚労政務官は「体を張ってがんばろう!」と気勢を上げた。
作戦は予定通り実行。委員室前には党所属衆院議員の半数近い約35人が陣取ってピケを張り、渡辺氏の委員室への入室を阻止しようと試みた。
自民党は、審議を妨害したとして山井氏と中島克仁、阿部知子両氏の懲罰動議を衆院に提出した。
また、渡辺氏は厚労委終了後、首を痛めたとして病院で全治2週間の診断を受けた。携帯電話も紛失したとして警視庁に被害届提出を検討している。
怒号と激しいもみ合いの末、5分遅れで審議は始まったが、民主党議員は着席せず、立ったままやじを飛ばす作戦を展開した。
民主党の質問時間になってもやじを飛ばし続け、安倍晋三首相は審議を欠席した共産党の質問時間とあわせ約1時間、着席したまま待機。にもかかわらず、予定時刻が過ぎて委員室を出る首相に「逃げるのか!」と罵声を浴びせた。
民主党は共産党とともに平和安全法制特別委員会など衆院の他の4委員会も欠席。質疑を求めながら質疑をせずに審議を妨害する“矛盾”について、民主党の岡田克也代表は12日の記者会見で「こういったやり方も場合によってはやむを得ない」と正当化した。さて、怒号と激しいもみ合いの末、5分遅れで審議は始まったのですが、民主党議員は着席せず、立ったままやじを飛ばす作戦を展開しました。その最中、維新の党の足立議員が質問をしています。
その動画は、以下のリンクからご覧いただけます。
H27/6/12 衆院厚生労働委・足立康史【民主欠席も、後ろからやじ】
足立康史衆議院議員 |
この質問の内容を以下に簡単に掲載します。
足立 民主党は「年金情報流出問題から逃げた」とヤジを飛ばしているが、
私は昨日、この場で手中審議をやった。
民主、共産はこの場にいなかった。
逃げたのは民主党である。
55年体制の亡霊がこの委員会室にいる。
9分ごろ 年金情報流出問題について
足立 マイナンバー制度では最先端のセキュリティで影響を最小限に出来る…
(民主?ヤジ:派遣の話をしろよ!)
足立 え?年金情報流出の話がしたいから欠席してるんじゃないんですか?
13分55秒ごろ 派遣法改正の背景について
足立 長妻大臣の時に、26業務の適正化と銘打って今までの運用を
変えてしまう行政指導を長妻大臣の主導でやった。
長妻山井プランの結果50万人の派遣の雇用が失われた。
今、民主党は派遣の雇用が失われるとデマを飛ばしているが、
実は民主党時代に派遣の雇用は失われた。
これをいち早く止めるためにも審議をしなければならない。
21分30秒ごろ 民主党のヤジに応じて
足立 私は民主党のようにレベルの低い。…ちょっとうるせぇな。
民主党はウソをついている。デマを振りまいて国民を混乱させた。
26分50秒から 民主党の質疑時間 ただし、欠席で誰も質問も発言もせず。結局野次だけ飛ばして質疑をは欠席する民主党。これで「身を切る改革が進んでいない」などと言うのですから、呆れてものが言えません。
そもしも、民主党は、経済・社会に関する認識力がかなり劣っています。派遣労働者の問題に限らず、雇用問題に関しての認識はかなりお粗末です。そのため、雇用問題には頓珍漢な論議に終始しています。それは、以前もこのブログで説明したことがあります。
その記事の、リンクを以下に掲載します。
安倍政権に奪われた雇用政策 日銀法改正を主張する気概を 民主党代表選 ―【私の論評】日銀の金融政策は雇用と多いに関係あること、中央銀行の独立性とは目標ではなく、手段の独立性であるべきことを理解できない政党・政治家は結局何もできずに破滅するものと心得よ!!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、民主党はEUなどでは、雇用を創造するという趣旨で、EUなどでは、左翼や労働組合が賛同する、中央銀行の金融緩和政策に関する、理解を欠いているため、雇用問題などに関しては、根本的に何も理解しないまま、目先のことだけで論争をするという愚かなことを繰り返しています。
だから、結局のところ、民主党は政権を担っているときにも、雇用問題・労働問題を何も解決しませんでした。ミスター年金などといわれた長妻氏も、結局のところ、デフレを前提として、その中で年金問題を語っていたので、何ら有効な手立ても打つこともできませんでした。
雇用問題も、年金などの社会福祉問題もまずはデフレを解消しなければ、何もはじまりません。しかし、民主党にはこうした認識はまるでないようです。
これは、雇用問題に限らず、安全保障に関しても同じことです。あまりの認識不足であり、頓珍漢な議論を繰り返しています。
今回の出来事は、民主党の無知からくるものなのですが、いくら無知だからといって、今回の出来事は議会制民主主義を踏みにじる暴挙以外の何ものでもないです。頓珍漢な政策論議しかできないので、自分の思う通りにならいからといって、暴力を振るうというのであれば、海の向こうの支那と何も変わりがないではありませんか。
私は、そう思います。皆さんはどう思われますか?
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