2015年6月29日月曜日

戦争したくなくてふるえる。 デモ行進 - 2015.6.26 北海道札幌市―【私の論評】デジャブーか?60年安保のときと何も変わらない情景(゚д゚)!

戦争したくなくてふるえる。 


2015年6月26日(金)、北海道札幌市中央区で行われた「安保関連法案」に反対す­るデモ『戦争したくなくてふるえる。』の記録映像です。

安保法案に不安を抱いた19歳女性が呼びかけ、若者を中心とした700名が参加しまし­た。
学校帰りの高校生の姿もあり、安倍首相が進める国づくりに対する若者たちの危機感・不­安感がひしひしと伝わってきました。

[シュプレヒコール]
戦争したくなくてふるえる!
戦場いきたくなくてふるえる!
日常守りたくてふるえる!
人間死ぬのこわくてふるえる!
死にたくないから戦争反対!
解釈会見絶対反対!
さっさと辞めろ安倍晋三 HEY!
調子に乗るな自民党 HEY!
のびのび行きたい戦争反対!
自由に行きたい戦争反対!

【私の論評】デジャブーか?60年安保のときと何も変わらない情景(゚д゚)!

こちら札幌からですが、全く『 笑えない馬鹿たちの戦争ごっこ 』といった感じです。ただし、 ここまで来ると、デモンストレーションとか集会の類ではありません。安倍総理に対するテロ行為そのものです。

デモの内容は以下のようなものでした。

  • デモコース 赤レンガテラス前 → 西5丁目樽川通・南下 → 大通・東進 → 西3・2丁目・北上 → 北4条通・西進 → 自民党道連向い
日時 2015年6月26日(金)18:30〜
場所 赤レンガテラス前(道庁正門向側)(札幌市中央区)
主催 北海道憲法会議/北海道憲法改悪反対共同センター(詳細、Facebook)
あまりの低次元に開いた口がふさがらないというのが、正直な感想です。シュプレヒコールにも、何ら知性が感じられません。一言でいえば、あまりにも幼稚。

主催者は、この写真の、高塚愛鳥(まお)(19歳)
札幌市東区の高3生藤田涼香(すずか)さん(17)は「日本が戦争するような国になったら最も影響を受けるのは私たち若い世代だから」と初めて参加した理由を話したそうです。

ススキノでは10~20代の7人が演説。北海学園大4年の伊藤聖泰(まさよし)さん(22)は「戦争のことなんて1ミリも考えたくない」。高塚さんは「私たちの未来は私たちが決めたい」と訴えた。デモは今後も続ける予定とも語ったそうです。

この人たちは、このデモの意味するところを本当に理解しているのかはなはだ疑問です。

このブログでも、以前から掲載してきたように、今回の安保法制の国会審議における、集団的自衛権に関しては、人権と同じく自然権であり、人が生まれながらにして持っているとされる当然の権利であり、世界中の国々で認められています。

当然のことながら、国連憲章でも集団的自衛権は認めらています。そもそも、西欧の自由主義的な考え方からは、憲法に定められていようがいまいが、法律がどうであろうが、国連憲章がどうであろうが、各々の国家の持つ固有の権利とされているものです。憲法典に書いてないから、ないなどという筋合いのものではありません。ましてや、集団的自衛権を行使できるようにしたとたん、戦争になるなどということもありません。

デモのビラを手にススキノの交差点に立つ高塚愛鳥 6月23日(火)

このことをこの人たちは、きちんと理解しているのでしょうか。マスコミがいうから、野党がいうから、ブロ市民が言っているから程度の認識だとすれば、あまりに情けないです。

頭が良かろうが、多少悪かろうが、少し考えてみれば集団的自衛権など世界中のほとんどの国が認めるているという事実を知れば、そこに自分たちの主張に大きな矛盾があることに気づくはずです。集団的自衛権を認めれば戦争になるというのであれば、今頃世界中の国々が日々戦争にあけくれているはずです。

しかし、そうはなっていません。それに紛争などが起こってる地域においても、集団的自衛権が紛争の引き金となっているわけではありません。このデモに参加した人たちは、それを理解しているのでしょうか。

小中生ならいざしらず、このデモの中には大学生もいると思うのですが、このような事実に気づかないという大学生というのは、いったいどういうレベルなのかと思ってしまいます。


これらの人たちは、このようなデモを挙行して、上記のような下品で幼稚なシュプレヒコールを叫ぶ前に、これをきちんと合理的に説明すべきです。説明できないなら、そもそもデモなどすべきではありません。

それにしても、昨日はこのブログにリー・クアンユー氏が、「アジア人には西欧の自由主義」は無理として、独裁を貫いたことを掲載しました。氏によれば、アジア人は、個人の利益よりも集団の利益を上に置く考え方に慣れていると主張しました。生来、権力者に対して従順で、こうした傾向はアジアの歴史に深く根差す「アジア的価値観」としました。

このようなデモをする人たちを見ていると、マスコミなど大勢の人たちが語ることに対して、考えもなく賛同してしまいます。まさしく、リー・クアンユーの語っていたことは、正しかったといってしまいそうになります。しかし、それは断じて違います。なぜなら、これらの人々は日本では圧倒的に少数であり、その他の大勢の人はまともだからです。

ただし、偏向メディアが、これらの人々がさも多くいるように、印象操作をしているだけです。それは、60年安保の時と同じことです。当時の岸首相は「国会周辺で気勢をあげている人だけが、国民ではない。声なき人の声がある」と語っていました。

国会周辺などに、たとえ数千人や数万人が集まったにしても、それが日本国民のすべてではありません。日本の人口は、1億2千万人いるわけですから、そのほんの一部に過ぎないわけで、それをすべてであるかのごとく報道するのは、マスコミ等の印象操作に過ぎません。

こうしてみると、あの当時と全く状況は変わっていないです。当時の新左翼などの若者は、結局政府等に反対するばかりで、何も創造できませんでした。彼らの主張は何でも破壊することだけでした。

破壊するだけなら、幼児でもできます。破壊するばかりでは、世の中は何も変わりません。破壊するにしても、創造的破壊でなければ、世の中は何も変わりません。

ファッションや、スタイル、言葉遣いなど、もちろん今風なのですが、その実彼らの頭の中身はあの頃と同じです。まるで、進歩がありません。まるで、dejavu(デジャブー)です。

まさに、頭の悪さと無知と粗暴さと時代遅れそのものです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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【関連図書】

戦後左翼、リベラルは、結局終戦直後から何も変わっておらず、デジャブーのようです。それを実感していただける書籍を以下にチョイスしました。

60年安保 メディアにあらわれたイメージ闘争
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