2011年10月23日日曜日

<世論調査>80%が「中国社会の道徳は後退した」と回答=少女ひき逃げ放置事件―中国―【私の論評】経済よりも社会を優先する日本、その正反対の中国!!?

<世論調査>80%が「中国社会の道徳は後退した」と回答=少女ひき逃げ放置事件―中国

病院で治療をうける悦悦ちゃん
2011年10月、環球網は悦悦ちゃんひき逃げ事件に関するネットアンケート調査の結果を報じた。回答者の80%が「中国社会の道徳は大きく後退した」と感じていることが明らかとなった。
13日、広東省仏山市で2歳の少女・悦悦ちゃんが犠牲になったひき逃げ事件があった。車は悦悦ちゃんにぶつかったことに気がつきつつもそのまま走り去ったが、その際、後輪で再び少女をひいている。
その後、7分間に18人もの通行人が通り過ぎたが、誰も少女を助けようとはしなかった。その間に別の車がもう一度、悦悦ちゃんをひいている。事故後、悦悦ちゃんは集中治療室(ICU)で治療を受けたが、死亡した。
事件は中国社会の冷たさ、道徳の崩壊を示すものとして大きな注目を集めた。環球網は環球世論調査センターと合同でネットアンケート調査を実施したが、80%が「中国社会の道徳は大きく後退した」と感じていることが明らかとなった。
「礼儀の国」中国でなぜ道徳が失われてしまったのか?「拝金主義の蔓延が原因」との回答が44%を集め、最多となった。続いて32%の「刑罰が軽すぎる」が2位となっている。
悦悦ちゃんを救出して、表彰されたお婆さん

アメリカ、WallStreet紙にもこの事件に関連して以下のような記事が掲載された。
【北京】中国広東省で2台の車にひき逃げされた王悦ちゃん(2歳)が、21日亡くなった。ひかれた悦悦ちゃんのそばを十数人が通りながら助けようと しなかった様子が監視カメラで映し出されていたことで、急激な社会的変化のなか中国人の共感力がどうなっているのかという議論が再び強まっている。
1週間前、王悦ちゃんが最初の車にひかれた後、徒歩やバイクの18人が救助もせず通り去った。7分後に年配の廃品回収者の女性が安全な場所に移し親を捜しにいくまで放置されたのだ。
この情景をとらえた監視カメラの映像はインターネットに投稿されて、多くのメディアの論説で取り上げられ、ソーシャル・メデイアのサイトに何百万という意見が寄せられた。
ツイッターに似たミニブログ「新浪微博」で、メディア研究家のゾゥ・クイ氏は「中国の最も不道徳な面がさらけだされた」と書いた。
なぜ通行人が女児を助けなかったかについて、経済成長で頭がいっぱいになっていると今の風潮を問題視する意見もあった。
「中国人にとって今一番大事なのは、カネを稼ぎ自分の利益を追求することだ」と山東行動科学研究所のジン・リアン氏。「中国の教育では倫理を教えない。人間の行動を決める上で環境は非常に重要だ。今の中国は病んでいる」と語った。
法律上の問題を指摘する声もあった。中国では他人を助けた「よきサマリア人」が、後で非難されたり訴えられる事件がいくつも起きている。
最も有名なのは2007年に南京で起きた事件だ。転んで足の骨を折った年配の女性を助けて病院に付き添った若い男性が訴えられたのだ。裁判所はこの男性に女性の医療費の40%を支払うように命じた。「常識的に考えれば、もし転倒したことに何らかの関わりがなければ救助するはずがない」というのがその理由だった。
王悦ちゃんの事件を受け、多くの中国の法律の専門家から、負傷したり病気の他人を助けた人に法的保護を与える、米国のいくつかの州のような法律を作るべきだとの声が上がっている。
それに加え、困っている人を助けなかったり、助けることを拒んだ人を罰する法律も必要だと主張するズー・ヨンピン弁護士のような人もいる。
同弁護士は、「ほとんどの中国人の親は自分の子どもたちに関係のないことに関わるな、トラブルを避けなさいと教える」と指摘、救助しないことを罰する法律は、中国の親が子どもの教育を変えるまでの「倫理的な指針」になると語った。
記者: Josh Chin
【私の論評】経済よりも社会を優先する日本、その正反対の中国!!?
 この事件、日本でも珍しくテレビ局なども報道し、日本でも、多くの人が知るところとなりました。あまりの酷さに、一体どうなっているのかと憤りを覚えた人も多かったと思います。

この事件に関して、日本人が憤りを覚えるのには、歴史的な背景があります。

まず、日本では、昔から大多数の人が、経済よりも社会を優先するという気風があったということがあります。これは、ドラッカー氏も指摘しているところです。

ドラッカー氏を扱った雑誌のグラビア

一方中国では、鄧小平氏によって改革解放へのスタートが切られ、確かに、改革は進んだのですが、その改革の考え方が、完璧に経済優先で「富める者から富め」というもので、社会のことは完璧に無視したものであり、社会は完璧になおざりされました。

現在の惻隠の情を忘れた民を多数つくりだした元凶となった鄧小平

生涯に三度の失脚(奇しくもうち二回は学生が起こした暴動が一因)を味わったためでしょうか、鄧小平は中国共産党の指導性をゆるがす動き(すなわち、自らに敵対する動き)には厳しい態度で臨み、1989年6月には第二次天安門事件で学生運動の武力弾圧に踏み切りました。この事件については初め趙紫陽総書記などが学生運動に理解を示したのに対して、軍部を掌握していた鄧小平が陳雲、李先念ら長老や李鵬らの強硬路線を支持し、最終的に中国人民解放軍による武力弾圧を決断したといわれています。こんな人間ですから、社会の安定など最初から、眼中にはなかったと思います。だからこ、建国から今にいたるまで、平均すると、年に2万回もの暴動が中国国内で、起こっているのです。

一方、日本では、ドラッカー氏が指摘したように、政治家、官僚はもとより、そもそも多くの人々が社会を優先してきました。しかし、そのことに対して反論する人もいるかもしれません。確かに、社会を良くするという考えは最近では、以前と比較すれば、ないがしろにされているところがあります。

ただし、それは程度問題であって、最近の多数の日本の愚かな政治家や、官僚などは別として、多くの普通の人々が社会を未だに最優先していることは、変わっていないと思います。その査証として、あの地震と、大津波の直後での震災地での人々の忍耐強さ、礼儀正さ、秩序だった行動に関しては、このブログでも掲載したことがあります。

もうひとつ、これは、このブログにも以前掲載したことですが、ほとんどのメディアが報道しないし、したとしても、歪曲して報道しますが、結局のところ1994年から、日本での犯罪件数は、減り続けているという事実です。

確かに、凶悪な事件も後を絶ちません。しかし、凶悪な事件も含めて、日本では、20年近くも一方的に減り続けているという事実があります。ときどき、起こる異常犯罪は、こうした傾向があり、さらに目立つということです。中国あたりだと、あまり珍しくもないわけです。社会を重視するという考え方は、日本人なら、あまり意識しなくても、そう考えるように子供の頃から躾けられているのだと思います。それは、日本人なら、遺伝子のようになっていて、あまりにも当たり前なので、自分たちが社会を重視しているという考えは希薄かもしれません。だから、制度的にも、法律的にも、かえって遅れをきたしてしまうのかもしれません。

確かに、目先で見ると、イギリスやフランスなどの国のほうが、社会保障制度が充実していて、社会を大事に考えているようにも見えますが、これらの国では、特に犯罪がここ10年間犯罪が減り続けているなどということはないです。これらの国とて、社会保障制度を充実する前までは、筆舌に語りつくせないほど、社会が混乱して、疲弊したからこそ、その反省もこめて社会保障制度を充実させたのです。

実際、これらの国での、心身障害者に対する扱いなど、いまでこそ、その片鱗もありませんが、昔は、筆舌に尽くしがたく酷い時もありました。しかし、日本では、昔から社会を重視する傾向があり、助け合いの精神もあり、社会が安定してきたからこそ、これらの国のほど充実させることはなく今に至っているとろこがあると思います。物事には、何でも裏表があるということです。

いずれにせよ、犯罪が継続して減り続けている社会は安定しているといえます。そうでない、国は、不安定であるといって良いと思います。そうなると、日本の社会は、もともと、犯罪率が低くて、安定しているのですが、さらに、近年犯罪が減って、ますます、安定しつつあるということです。(ただし、マスコミはおかしな報道の仕方をします。例えば、コンビニ強盗が増えたとか、外国人犯罪が増えたとか・・・・。しかし、良く考えてみてください、従来から比較すれば、コンビニ件数、外国人数は飛躍的増えています。であれば、犯罪も増えるのが当たり前です)

とにかく、上記の中国のような事件は、安定した社会を持つ日本では起こりえないと思います。第一皆さん、誰かが倒れて、血を流しているのを見て、自分以外に周りに人がいなかったらどうしますか。まずは、救急車を呼ぶとか、誰か助けを呼ぶとか、なにかはするはずです。これは、日本人なら、特に意識しなくても誰もがする行動だと思います。いや、それどころか、義務でさえあると感じるに違いありません。

私は、日本のあの奇跡の経済発展も、根底には社会を重視するという考え方があったから達成できたのであり、それなしにはありえなかったことと思います。日本の経済成長が頂点にあった、大阪万博のあった年には、、日本のGDPが20%以上の伸びであり、史上最高でしたが、中国はいまだにその域まで、達していません。これからも、ないと思います。

大阪万博のシンポル「太陽の塔」
その頃の日本には、いわゆる、「1億総中流」といわれるまでの平等主義が行き届いていました。しかし、中国では、最初から平等主義などなく、格差を助長するような改革を推進してきました。現在の中国の経済発展の停滞は、一時的なものではなく、これから恒常的なものになります。これは、社会を無視してきたつけであり、そのつけの代償として、幼児がひき逃げされた現場に遭遇しても、何もしないようなとんでもない人々が増えたのです。

中国古来の「見義勇為(正義のために勇敢に戦う)」「惻隠之心(惻隠の情)」といった美徳はすでに現代中国では、根絶に瀕しているのだと思います。そうして、これは文化的事象ではなく、政治的事象だと考えられます。なぜなら、この現象が単なる改革解放だけではなく、中国共産党とその政権が一貫として政治や法律の手段で『見義勇為』の士と『惻隠之心』を堅持する人々を残酷に弾圧してきた結果によるものでもあると考えられるからです。

中国のチベット弾圧に対して抗議する人々
中国の東トルキスタン弾圧に抗議する女性たち
古今東西を問わず、一国が繁栄するためには、まずは、安定した社会が重要です。それがなければ、安定した実体経済を築くこともできません。そうでなければ、経済も一時は、繁栄したように見えても、必ず破綻します。逆に社会さえ安定していれば、経済はいつの時代にも、一時は、不振に陥ることはありますが、いずれ、経済の復元力によって、必ず、元にもどります。

とにかく、今のままの中国では、もう発展のための"のりしろ"はほとんどないと考えるべきであると考えます。中国は、私達が、漢文などで学んだ、徳のあふれた古代の中国とは違います。現代中国では、こうした規範なども、共産主義の名の下に投げ捨ててしまいました。今は、結局、金持ちだけが、幅をきかせ、金がすべての尺度です。そうではない人々も多数存在しますが、そういう人々は、社会の隅に追いやられて、社会の表舞台にでてくることはありません。とにかく、この体制何かの形で体制を変えない限り、いずれどこかで破綻をきたすことは明らかだと思います。

逆に日本は、最近では、政治家や官僚が愚かな施策ばかりで、デフレを助長するようなことはばかりしています。だから、経済も一向に良くならず、デフレも克服されるような兆しが全く見えてきません。しかし、日本の多く人々が、従来からのように社会を重視する限りにおいては、いずれ、経済もかなず政府が何をしなくても、逆に棹差すようなことしかしなくても、いずれ、経済の復元力からいって、多少遅れることがあっても、必ず、良くなります。

現在の政権など、歴史の悠久の流れの中に咲いた一時の徒花に過ぎません。1,000年に一度の震災や津波、原発事故でさえ、悠久の歴史を持つ我が国の歴史からみれば、ほんの一時のことに過ぎません。朝廷をはじめとする私たち日本人の日本の雅(みやび)な伝統文化、それに勤勉で実直な国民性は、古から今に至るまで、継承されてきました。これからも悠久の歴史の中に燦然として輝き続けるどころか、さらに輝きを増すことでしょう。そうして、こうした勤勉と実直さを強く継承してきた東日本の人々も近いうちに、復興をなしとげ、悠久の歴史の中で共に燦然と輝くことになることでしょう。

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2011年10月22日土曜日

Blogger読者向けの動的ビューに対応しました!!―【私の論評】動画ビューを楽しくするため、最近特に写真を多くしました!!

Blogger読者向けの動的ビューに対応しました!!

Blogger で、お気に入りのブログを新しい 7 種類の方法で閲覧できるようになりました。
  • Classic: 従来のテンプレートを今風にアレンジしました
  • Flipcard: 写真をページにタイル状に表示します
  • Magazine: すっきりと洗練された編集スタイルのレイアウトです
  • Mosaic: 画像やテキストをさまざまなサイズでモザイク状に表示します
  • Sidebar: メールの受信トレイのような表示で、閲覧ページをすばやくスクロール、表示できます
  • Snapshot: 投稿をボードにピンで留めたようにインタラクティブに表示します
  • Timeslide: 投稿を時系列に沿って縦に表示します
動的ビューを使用すると、お気に入りのブログをより簡単に閲覧できます。また、まだ読んでいない過去に書かれた投稿を簡単に見つけることができます。
ブログの投稿者は、動的ビューで表示するようにブログを設定し、ブログの投稿の種類に応じて最適なデフォルト ビューを選択できるようになりました。ブログをデフォルト以外のビューで表示するには、ツールバーから別のビュー スタイルを選択します。ビューによっては、スクロールするとツールバーが折りたたまれる場合があります。そのような場合、ツールバーを再び表示するには、ツールバーが折りたたまれたあたりにカーソルを合わせます。
閲覧しているブログでページが有効になっている場合は、次の図のようにプルダウン メニューにオプションが表示されます。
メニュー投稿者が従来の Blogger テンプレートが使用している場合でも、URL に「/view/」、その後にビュー名を追加すると、動的ビューを使用してブログを表示することができます。たとえば、buzz.blogger.com をモザイク ビューで表示するには、アドレスバーで URL を buzz.blogger.com/view/mosaic に変更します。
動的ビューでは最新のソフトウェア技術を使用しているため、Internet Explorer 8 以降、Firefox 3.5 以降、Chrome、Safari など、一般的なブラウザの最新バージョンが必要です。いずれのビューでも右上で検索を利用できます。

Classic

クラシック
  • [前の投稿] リンクの代わりにスクロール機能を採用しました。
  • キーボード ショートカットを使用して、投稿間をすばやく移動できます。前の投稿に移動するには J キー、次の投稿に移動するには K キーを押します。矢印キーを使用して投稿間を移動することもできます。
  • スクロールすると、次々に投稿が読み込まれます。

Flipcard

フリップカード
  • いずれかのカードの上にカーソルを合わせると、投稿のタイトルとコメント数が表示されます。下にスクロールすると、その他の投稿が続けて読み込まれます。
  • カードをクリックすると、投稿が全画面表示されます。前の投稿に移動するには J キー、次の投稿に移動するには K キーを押します。矢印キーを使用して投稿間を移動することもできます。
  • Esc キーを押すか、[すべての投稿に戻る] をクリックすると、フリップカード ビューに戻ります。左上にある [Recent]、[日付]、[投稿者]、[カテゴリ] をクリックすると、並べ替えられます。

Magazine

雑誌
  • 先頭の(最新の)ブログの上にカーソルを合わせると、ハイライト表示され、コメントのバルーンのアニメーションが表示されます。
  • 「X」を選択すると閉じて、デフォルト ビューに戻ります。

Mosaic

モザイク
  • 個々のタイルをクリックすると、その投稿が展開され、ページ幅いっぱいに表示されます。もう一度クリックすると、投稿が折りたたまれ、元の位置に戻ります。
  • タイルの正確な場所はブログを読み込むたびにランダムに決定されますが、日付順に左上から右下に表示されます。
  • タイルを展開したら、↑キーや↓キー、J キーや K キーを使用して移動することができます。
  • このビューはタブレットでの表示用に最適化されており、画面の回転に対応しています。

Sidebar

サイドバー
  • 左側のサイドバーは日付順の投稿の一覧です。各投稿にはコメント数とサムネイルが表示されます。
  • J キーや K キー、矢印キーを使用して、投稿間を移動することができます。

Snapshot

スナップショット
  • このビューでは、画像のある投稿だけが表示されます。
  • 写真をクリックすると投稿ページが全画面で表示され、下部に [前] と [次] のナビゲーション リンクが表示されます。
  • いずれかの写真にカーソルを合わせると、投稿の抜粋が表示されます。

Timeslide

タイムスライド
  • このビューでは、ブログのコンテンツが次の 3 つの領域に分けられます。
    • 左の列: 投稿の抜粋が付いた拡大写真、タイトル、抜粋が日付順に表示されます
    • 中央の列: 投稿のタイトルと抜粋のみが表示されます
    • 右の列: 個々の投稿のタイトルのみが表示されます
  • このビューで投稿を検索すると、検索結果がハイライト表示されます。
動的ビューの有効化の詳細については、こちらをご覧ください。


【私の論評】動的ビューを楽しくするため、最近特に写真を多くしました!!

上の記事では、いろいろ、文章で説明していますが、下の動画で見たほうが、遙かに解りやすいです。是非ご覧になってください。


Bloggerでブログをつくっていれば、どのような形式でレイアウトで作っていようと、上のビューの形式で見ることができます。ですから、無論私のブログももちろん、この動的ビューでご覧になることができます。これは、なかなか良い方式だと思います。ブログ作成者は、自分も含めてですが、ブロクに、いろいろ盛り込みすぎて、閲覧者からすると、少しうるさいとか、逆に物足りないとかいろいろあると思います。そんなときに、ユーザーが自ら見たいビューで見られるといういうことは、非常に便利で良いと思います。

上記のようなつまらない理由で、見てもらえないより、様々な形式のビューを提示できるということで、Bloggerの試みは、素晴らしいものと思います。


ちなみに、上の、記事にもリンクを掲載しましたが、以下のURLからそれぞれのビューに飛ぶことができます。


さて、この動的ビュー(Dynamic View)確か、9月27日に発表があったのですが、実際にみたりさわったりしたのは、2週間ほど前です。そうして、このビューを楽しくするには、何といっても、写真や動画を多くすることだと確信しました。

そのため、ここ2週間ほどは、意図して意識して、写真と動画を多くしてみました。そうして、実際に動的ビューをみてみたら、本当に楽しいものになったと思います。

皆さんも、是非ご覧になってください。ただし、スマホや携帯、iPadではご覧になれません。それから、パソコンでも、低スペクのものは無理ですし、ブラウザはIE8、Chrome、Firefoxなどの最新のものが必要になります。

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ブログマーケティング



2011年10月21日金曜日

過去最高益更新の大手コンビニを待ち受ける“復興需要後”という課題―【私の論評】本当に怖いのは、増税とTPPだ!!

過去最高益更新の大手コンビニを待ち受ける“復興需要後”という課題


コンビニ各社の業績が絶好調だ。


今年2~8月期では大手4社のうち、セブン-イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマートが、いずれも営業利益で過去最高益を達成。残るサークルKサンクスも販売管理費の削減などにより営業利益は前年同期比26.3%の大幅増益となった。


上期業績が好調な理由は大きく二つある。

一つは猛烈な出店攻勢だ。セブンイレブンは今期1200店という過去最多の出店を予定している。ローソンも株式上場以来最多となる750店舗、ファミリーマートもエーエムピーエムから転換する290店を含めれば790店の出店で過去最高となる。

二つ目は昨年10月にタバコが3割超値上げしたことによる増収効果だ。既存店売上高の増収率に占めるタバコの押し上げ効果は下記の通りだ。

セブンイレブンの既存店売上高は前年同期比で8%増加したが、その内のタバコが6.5%を占める。ローソンは6.4%増加したうち、タバコが6%強。ファミリーマートに至っては、4.9%増加したうち、タバコが7%弱。つまり、タバコの増収を除けば減収なのである。

しかし、国内のコンビニ数はすでに4.4万店に上り、飽和状態に近づきつつある。また、今秋にはタバコ値上げ効果は一巡。これまでの業績押し上げ効果は期待できない。

タバコ特需がなくなった今、各社が期待を寄せるのが復興需要である。

「復興需要は最低でも一年間は続く」(ファミリーマートの上田準二社長)、「建設中心の復興需要を中心に1年半~2年は続く」(ローソンの新浪剛史社長)と見る。

さらに震災でコンビニの利便性が注目され、これまでは利用が少なかった女性や高齢者などの来店が増えた結果、利益率が高い総菜や弁当などが売れている。

こうした中、例えば、ローソンは今期、生鮮コンビニを全店舗の約半分に当たる5000店舗に増やし、女性やシニア層を取り込む構えだ。

だが、不安要素もある。

欧州の金融危機や円高による景気悪化懸念がそれである。さらに復興需要が終わった後には、「今のままでは国内の空洞化が進み、大不況という最悪の状況になる」(新浪・ローソン社長)との危惧もある。

女性、シニア需要についても、コンビニで購入する傾向が定着するかどうかは未知数だ。

少なくとも、食品スーパーなどの攻勢が高まりそうだ。

ダイエーは中食を充実した24時間営業の「フーディアム」を展開。コンビニよりも安い価格と品揃えで真っ向勝負を挑む。

イオンも首都圏で展開する小型食品スーパー「まいばすけっと」で出店攻勢をかける。現在の約220店舗を、13年度末に600店に拡大する予定だ。

いずれにせよ、コンビニ各社は足元の好調に浮かれることなく、震災特需後を見据えなければならない。ITインフラの拡充、サービスの強化、商品開発力の向上、さらに海外展開など、次なる成長基盤の強化が必要だ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 松本裕樹)

http://diamond.jp/articles/-/14531?page=2

【私の論評】本当に怖いのは、増税とTPPだ!!
上の記事、週間ダイヤモンド編集部の見解ということで、やはり、マスコミ特有の表面しかみない、間口も狭く奥行きも浅い記事です。今のマスコミ、本当にこの程度しか経済に関する認識がないのか、あるいは、自ら利得を得るために、安易に財務省の広報をしているだけなのでしょうか?いずれにしても、最早国民のためのマスコミではないと断言しても良いと思います。

現在のコンビニの好況の要因を単に、復興需要と出店攻勢としています。しかし、実は、震災がおこる前から、各大手コンビニは、本年は、かなり強気でした。コンビニに限らず、デパートもかなり強気でした。それは、なぜかといえば、以前のブログにも掲載したように、今年はもともと、内需が拡大する機運があったからです。

震災の復興需要はこうした大きな流れを加速し、維持したに過ぎません。最近のコンビニの好調を単に、震災の復興需要によるものとするのは、まさに浅薄な見方であるとしかいいようがありません。そもそも、地震が発生する前から、コンビニ各社が今年は、大規模出店に踏み切る予定であったことは、どうやって説明をつけるというのでしょうか?

それから、コンビニ各社は、震災特需後を見据えなければならないなどとしていますが、これも、浅薄です。日本政府が、増税とか、性急なTPP加入さえ実行しなければ、原油高、材料高などで、多少の不安材料はあるものの、円高基調ということもあり、これらは相殺され、デフレが払拭された可能性が大です。そうなれば、比較的景気の良い状況が、数年は続いたかもしれません。

それも、リーマンショックの直前までの、外需主導型の景気浮揚で、いわゆる「実感なき経済成長」ではなく、「多くの人々が実感できる経済成長」になっていた可能性があります。

これに関しては、全く今の民主党政権とは関係なく、おそらく、日本では過去20年間デフレ基調であり、経済の復元力からいって、上向く状況にあったものと思います。それと、経済対策などは、すぐに打ってもあまり効果がない場合もありますから、ひょっとすると、麻生政権時代の景気拡大策が、多少とも影響していたかもしれません。ただし、これに関しては、断言はできません。こういうときこそ、計量的なマクロ経済学が役に立つかもしれません。ただし、ここでは、本題ではないので、これに関しては、詳細を述べることはしません。

経済の復元力とは、たとえば、かなり長い間景気の良い状況が続いた場合は、さしたる理由もないのに、経済が下向いたり、逆にかなり長い間景気の悪い状況が続いた場合(まさに今の日本)場合は、さしたる理由もないのに景気が上向いたりする状況のことをいいます。

これは、日常生活を考えてもわかることです。たとえば、多くの人が、以前より海外旅行に行くだとか、以前よりも、夜のみに行く回数を増やしたりとか、通常よりも立派な住宅を建ててしまうなど、景気が良いので、ついつい普通よりは、贅沢な生活をしてしまった後には、ある程度飽きがきて、今度はしばらく、消費を減らすなどいうことがあります。そうすれば、景気は、さしたる理由もないのに、下向きます。こんな場合は、実体経済がそうなっているのであり、こんなときに、大規模な財政対策や金融政策をしても、なかなか消費は上向きません。

私は、現在のアメリカは、この状況だと思います。金融危機も、公的資金を投下して、しのぎ、リーマンショックも基本的には同じように対処してきたアメリカです。ここしばらく、何がなんでも、景気対策によって、景気が下向いたり、雇用状況が悪化しないようにしてきました。特に、住宅や、個人消費が下向くことを無理やり防いできました。だから、今度は、多くの人が、さしたる理由もなく、消費を控える傾向にあるのだと思います。だからこそ、経済の復元力からいって、ここしばらく人々は、さしたる理由もなしに、消費を控える傾向にあるのだと思います。こうした、経済の復元力からいって、ここしばらく不景気が続くと思います。これに関しては、すでにアメリカの統計などにも現れています。中国などもこの典型だと思います。

逆に、日本は、20年近くもデフレ状況が続き、多くの人々は、この20年間、消費を控えてきました。海外旅行なども、このデフレ20年間の最初の10年間は、あまり関係なく、伸びてきましたが、後半の10年間は、横ばいから、減速してきています。住宅なども、本来なら、もっと多くの人々がたてることを望んでいたものが、建築を控えてきました。特に、この10年間は、いわゆる、節約は、多くの人々の基本的なライフスタイルになっていました。しかし、この節約も、長々と続けていれば、これも飽きてしまいます。ここぞというときは、贅沢したいとか、そろそろ家も建て替えたいとか、しばらく海外旅行に行かなかった人が旅行に行きたくなったりします。そうして、さしたる理由もないのに、景気が上向きます。

多くの人が、好景気が続くと、その好景気は、永遠に続くと思い込み、また、反対に不景気が続くと、その不景気が永遠に続くと思い込むものです。しかし、これは、孤高東西どこの国の経済でも、当てはまったことはないです。好景気が続けば、いつか不景気に、不景気が続けば、いつかは好景気になるというのが、経済学上の常識です。

デフレの最中には、政府が、大幅な財政支出をしたり、日銀が金融緩和をするというのがマクロ経済学的にいって、当たり前なのですが、過去の歴代の政権は、小渕氏と、麻生氏以外は、すべて、緊縮財政をしてきました。日銀といえば、増刷拒否など、基本的には、金融引き締めをしてきました。

そんなときに、多くの流通業が、様々な兆候から、本年は、経済の復元力からいって、今年はかなり伸びると考えて、積極出店や、増床の計画を年度当初から持っていました。そうして、3月には、地震が発生しました。流通各社は、年度当初の計画を変更するどころかさらに積極策に打ってでました。震災自体は悲惨なものですが、その後の復興需要は、さらに、伸びることを予想していたのです。そうして、現在の状況はまさに、そのとおりに事態が進んでいるというわけです。おそらくは、年度末までは何があっても、今の勢いで進ә6;と思います。

ただし、来年は、どうなるかは、わかりません。それは、上の浅薄な記事が、掲載しているようなことではありません。復興需要に関しては、いままさに始まったばかりであり、少なくとも、2年~3年は続くものと思います。この復興需要は、流通業も年度当初には、計算に入れていなかったと思いますので、現在の業績の良さは、年度当初の計画をはるかに上回っていると思います。まさに、地震という自然災害によって、政府の対策などもあり、これによってあたかも平時に財政出動を行うような効果があったということです。

さて、この状況もっと続けるべきなのですが、上の記事では全く触れていない、本当に心配なのは、増税です。それに、TPP加盟です。このどちらも、せっかくデフレから脱出しようとしいる日本の経済に対して、デフレに引き戻すという効果があります。増税ならびに、TPP加入をしばらく見送れば、黙っていても、日本経済は、回復し、デフレから脱出して、良い方向に向かっていくはずでした。それに、震災復興需要が重なり、黙っていても、来年あたりから、しばらく景気の良い時期が続き、数年間、税収もかなり増えたと考えられます。

さて、流通各社は、増税と、TPP加入に関してはどのように考えているのでしょうか?私は、増税も、TPPにも反対の立場であると思います。無論、増税はデフレを助長するということで反対でしょう。TPPに関しても、結局は、より安いものが入ってくるということで、これもデフレを助長するということで反対だと思います。

一体、過去の20年にいかに、コンビニ業界が創意工夫を重ねてきたのか、政府、日銀は理解しているのでしょうか?上では、特にこれについては、書きませんでしたが、いまでも、デフレ基調であることには、変わりはないのですが、その中で、特にコンビニ業界がこれだけの最高益をあげるということは、それだけ努力をしてきたという証です。

財務省を含む日本国政府や、日銀がこれらの1/10の工夫もすれば、今頃日本のデフレは、完璧に克服されていたものと思います。特に、財務省は、何の努力も工夫もなく、一番取りやすいところが、一番安易な方法で、金をむしりとろうとしています。それに、政府は、迎合しています。全く、史上最低、最悪の政府です。現政権は、それに輪をかけて、TPP加入でデフレに拍車をかけようとしています。全く愚かで、馬鹿としかいいようがありません。このまま、何の検討もなく、反対議論もきかずに、これらを実行してしまえば、後世の歴史家から、もっとも愚鈍な政府であったと酷評され、歴史に汚点を残すことは間違いのないところだと思います。

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2011年10月20日木曜日

Amazon, 年内に電子書籍事業で日本市場参入―【私の論評】日本のメーカーや出版社もAmazonのように、顧客とのリレーシップを強化せよ!!

Amazon, 年内に電子書籍事業で日本市場参入

Amazon.comは、年内にも電子書籍事業で国内市場に参入します。日本経済新聞が、20日付の朝刊で報じました。同社は、出版社と交渉を進めており、既にPHP研究所とは合意に至ったとのことです。

Amazonは、小学館、集英社、講談社、新潮社など出版大手と交渉しており、2ヶ月以内の合意を目指します。

年内にも国内で開始される電子書籍配信サービスでは、ユーザーがAmazonの「Kindle Store」にアクセスして、電子書籍を購入し、スマートフォンやタブレット端末にインストールしたアプリケーションから閲覧します。

電子書籍リーダーについては、先月米国で新モデルが発売された「Kindle」を、日本国内にも投入することを検討しています。

同社は、昨年より日本市場への本格進出を画策していましたが、ようやく実現しそうです。


【私の論評】日本のメーカーや出版社もAmazonのように、顧客とのリレーシップを強化せよ!!
とうとうアマゾンの電子書籍が、日本に進出です。アマゾンのキンドル確か、私の記憶では、すでに2年ほど前から、日本語対応になっていましたから、いつ発売されるのかと心待ちにしていました。はっきり、いいますが、もし日本で、kindleが発売され、これで閲覧できる書籍が販売されるということになれば、おそらく、電子書籍リーダーとては、おそらく、日本で一番ということになると思います。

なぜそのようなことがいえるかといえば、まずは、ハードとしてのキンドル、とてもじゃないですが、日本の電子書籍リーダーは太刀打ちできません。私も実際に見たことがありますが、すばらしく、読みやすいです。残念ながら、アマゾンが提供している、電子インクに太刀打ちできるものは、日本には、ありません。

あのiPadですら、電子書籍リーダーとしては、Kindleに比較すれば、かなり劣りします。なにしろ、あの照り返しはどうしようもありません。kindlleの場合、照り返しがないです。ですから、野外で読んでも、普通の書籍のように普通に読むことができます。これは、以下の動画をみていただければ、はっきり理解できます。


以下の画像は、PDFをアマゾン・キンドルで表示したものです。


それに、iPadと比較すれば、小さくて軽いです。iPhoneなどの携帯電話などと比較すれば、画面は7インチですから、2倍で(iPhoneは3.5インチ)かなり一覧性も高くはるかに読みやすいです。日本電子書籍リーダーはあまり良いものがないです。特にあのシャープのガラパゴスなど、めくる速度が遅すぎて話になりません。売れなくなるのも、当たり前のような気がします。


それと、日本語版はまだ提供されていなので、まだわかりませんが、アメリカのAmazonの電子書籍の総タイトル数は、すでに100万を超えています。日本で、販売するときにも、最初は、少ないかもしれませんが、いずれ、かなりタイトルを増やすことと思います。


私は、すでに、アメリカの書籍はいくつも読んでいますが、新しい本から、古い本まで、とにかくタイトル数が多いことには驚きです。日本の電子書籍のサイトなど見ていると、はっきりいわせていだくと、まだまだタイトル数が少な過ぎで、話にも何にもなりません。

私は、ドラッカーが好きで、ドラッカーの書籍は、過去に日本で出版されているものは、ほとんど所有しているくらですが、日本国内のサイトで、ドラッカーの電子書籍を探してみても、何と、一冊もないというお粗末な有様です。だからドラッカーの電子書籍は英語のものしか持っていません。これが、最近の円高もあいまって、わずか1,100円です。日本で、ハードカバーの日本語のものを購入すれば、上下分冊で販売されていて、両方を購入すると確か1万円前後だったと思います。

日本のサイトでは、「もしドラ」など、ドラッカーを題材にして他の人が書いたものは、販売していますが、ドラッカー自身の書いたものは一冊も販売されていません。電子書籍が販売されてから、すこしはたっているはずなのに、この有様です。そうして、日本のサイトをみてみましたが、あまり読みたいという書籍はありません。だから、ほんの数冊程度しかダウンロードしたことがありません。

それから、恐るべきは、このブログでも掲載したあのアマゾン版アンドロイド端末である"Amazon Fire"です。これは、当然のことなが、アマゾンの電子書籍を読むのに最適化されいるでしょうし、さらに、ブラウザには、独自の工夫がなされていて、かなり高速だそうです。これに関しては、当該ブログをご覧いたくものして、以下に動画だけ掲載します。


このアンドロイド端末もかなり安く、アメリカでは、円換算で、1万5~6千円ですから、日本でも、確実に2万円を切る価格で販売されるものと思います。そうなれば、これを購入する人も日本国内でも増えることでしょう。そうなれば、この端末で、ブラウザを閲覧するだけではなく、この端末から、電子書籍を購入する人も増えるはずです。それに、音楽やアプリをダウンロードするようになるでしょう。書籍は、いくつもあるサービスのうちの一部ということになり、顧客とのリレーションシップをかなり深めることになります。

まさしく、アマゾンは、電子書籍の日本参入に満を持して完璧な体制で臨んでいるようです。対して、日本勢はといえば、複数の書籍リーダーが乱立していて、太刀打ち出来ない用状況にあります。少なくとも、日本国内では、あのビデオのVHSや、ブルーレイのように規格を統一しておくべきではなかったかと思います。そのような状況であれば、もっともっとタイトルを増やせたでしょう。

Amazon Fire
日本語の電子書籍の出版は、縦文字文化であり、しかも世界でも進んで裾野の広しエレクトロニクス、iT技術を持った日本が最も有利だったのではないかと思います。このままでは、本当にアマゾンに席巻されてしまうと思います。実際、アップルや、グーグルそれに無論アマゾンも、日本語の壁を乗り越えてきたし、これらも乗り越えようとしています。まさに、黒船が来襲という感じです。しかし、これだけでは済まないような気がします。

日本の電子書籍メーカーなどあまり準備が整わないうちから、それこそ、見切り発車のように、電子書籍と、リーダーを発売してしまったのとは、対照的に、Amazonは、日本で書籍を発売するにあたっては、かなり周到な準備をしてからの取り組みのようです。

そうして彼我の差がどこから出てくるかといえば、アマゾンは、もともとがそうであったように、このブログでも、掲載してきたように、ユーザーとのリレーションシップをいかに強めるかに力点を置いているからだと思います。特に、特筆すべきは、Amazonの電子書籍は、kindle,Kindle Fireは、もとより、iPhone、iPad、パソコン、Android端末、ブラックベリーなどアメリカ国内で考えうるすべてのデバイスに対応しているということです。それに、ユーザーが複数のデバイス、たとえば、iPad、iPhone、パソコンを持っていたとして、この複数のデバイスで読めるのは、無論のこと、複数のデバイスをアマゾンに登録しておけば、読み終わったページを同期しておき、どのデバイスからでも続きを読めるというスグレモノです。

最近、日本でも、随分スマホが台頭してきましたが、もし日本でガラケーがまだまだ、隆盛を誇るというのであれば、アマゾン・ジャパンあたりなら、電子書籍をガラケーにも対応させてしまうかもしれません。ただ、単純に(日本の出版会や、メーカーはそうは思っていないでしょうが、アマゾンを見慣れた目からすると、まさに、そう見えます)電子書籍とリーダーを提供するというのとは、一線を画していると思います。日本のメーカーやWebサイト運営業者も、ただ面白いとかものめずらしいというだけではなく、アマゾンや、Appleなどのように、熟慮されたビジネスプラットフォームを築いてから、事業に参入するなど、このあたりを見習い、日本独自のものを強く打ち出して欲しいですし、そうでなければ、生き残れないと思います。

【私の論評】

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写真に撮って商品を検索!! AmazonのiPhoneアプリ登場 - 日本独自機能も搭載―顧客リレーションシップを大事にするアマゾン!!


Amazon、「Kindle for PC」とCacoo―顧客とのリレーションシップ(関係)を強化せよ!!(2)

Amazon BasicとGoogle Dashboard-顧客とのリレーションシップ(関係)を強化せよ!!


2011年10月19日水曜日

パシフィコ横浜で、NOODLE WORLD開催中―【私の論評】麺だけでなく、面白い調理器具も展示されている!!

パシフィコ横浜で、NOODLE WORLD開催中

今月の、19日(水)、20日(木)、21日(金)に、NOODLE WORLDが開催されています。以下に概要をイ掲載しておきます。


展示会名称
Noodle WORLD 2011
第6回 ラーメン産業展
~ラーメンに関するあらゆる食材、設備、サービス、フランチャイズが一堂に集まる専門商談展~
第2回 うどん・そば産業展
~うどん・そばに関するあらゆる食材、設備、サービス、フランチャイズが一堂に集まる専門商談展~
第2回 パスタ産業展
~パスタに関するあらゆる食材、設備、サービス、フランチャイズが一堂に集まる専門商談展~
第3回 国際製麺・包装技術展
~製麺に関するあらゆる機械、食材、技術が一堂に集まる専門商談展~
同時開催
第2回 販促・店舗装飾EXPO in 横浜
~外食・中食・小売の集客・販売促進・店舗装飾に関する専門商談展~
第1回 店舗環境改善展
~飲食店の集客向上・リピート顧客獲得の為のあらゆる店舗設備、サービスが一堂に集まる専門展示会~
併催イベント(一部予定)
  • 特別企画 【がんばろうニッポン!!】特設パビリオン
    このたびの震災を受け、東日本大震災の被災地域の企業様に向けてご支援となるよう、東北地方及び茨城県の食品・飲料を取り扱う企業様を対象に、本パビリオン開催いたします。
    PR・販路拡大はもちろんのこと、即売の場・取引先との商談の場としてご活用いただき、一日も早く被災地が復興しますことをお祈り申し上げます。
Noodle WORLD専門セミナー
出展社による製品・技術PRセミナー
会期・開催時間2011年10月19日(水)・20日(木)・21日(金) 3日間
10:00~17:00
会場パシフィコ横浜(横浜国際平和会議場)C・Dホール
後援農林水産省/神奈川県/横浜市
特別協力
  • (社)日本ラーメン協会
  • (社)日本パスタ協会
  • 全国製麺協同組合連合会
主催
  • Noodle WORLD 実行委員会
  • 販促・店舗装飾EXPO 実行委員会
  • 店舗環境改善展 実行委員会
入場方法
  • 招待者登録制(業界関係者ならびに開業予定者限定)
  • ※ 招待券をお持ちでない場合は有料¥5,000(税込)の登録料が必要です。
  • ※ 一般方のご入場は固くお断りさせていただきます。
  • ※ お名刺をお持ちでない方、一般の方、お子様をお連れの方、18歳未満の方は入場できません。
来場対象●ラーメン店 ●中華飲食店 ●うどん店 ●そば店 ●パスタ店 ●イタリアンレストラン ●居酒屋 ●ファミリーレストラン ●チェーン店本部・フランチャイジー ●出前・宅配店 ●病院食・介護食・高齢者食宅配業 ●独立開業者 ●スーパーマーケット ●生協 ●他量販店 ●給食調理サービス ●製麺業 ●食品商社 ●問屋・卸商 ●食品加工業 ●飲食店経営参入予定者 ●他飲食店
来場者数35,000名(動員目標数) ※同時開催展含む




アクセスパシフィコ横浜〒220-0012横浜市西区みなとみらい1-1-1TEL :045-221-2166(交通案内)TEL :045-221-2155 (総合案内)
【私の論評】麺だけでなく、面白い調理器具も展示されている!!
さて、"NOODLE WORLD"と銘打っているので、当然麺に関するものばかりが展示されているとおもいきや、それ以外のものも展示されています。本日は、それについて掲載します。
なかでも注目を浴びていたのが全自動中華料理機「ロボシェフ」です。 
展示されていたのは株式会社エム・アイ・ケーのブース。正式名称はRSG460Hであり、業界初の平面回転式マシンであるといいます。果たしてどんな動きをするのか……と思っていたら、いきなり調理が始まった! グルグルと中華鍋が回転し始めたのです。 
その中に油を入れ、まずはといた卵とご飯をガバッと投入。上部のアームを下ろすと、らせん状のアームがグルングルンと鍋の中をかき回します。 
あとはチャーシューと塩、そしてネギを入れるだけ。眺めているだけで米が舞い、調理開始から約1分10秒後には見事なチャーハンが完成したのである! んまそうなニオイ! 
ムハッ、ムハッと実食してみたが、味もお見事、フワフワ系のほっこりチャーハン。ンマイ! 一家に一台ほしいところてすが、こちらのマシンは業務用。聞くところによると、バーミヤンなどでも使われているそうな。小型化して、ぜひとも家庭用にも作って欲しいところです。


その他にも、注目すべきものがありました。それは、ピザ焼き窯です。それも、いままでにあるような、ものとは全くことなるものです。

 イタリア料理でもパスタと並んで大人気のピッツァ。ピッツァにもローマ風とナポリ風があり、特にナポリピッツァはモチモチした生地の美味しさがたまらない。 だが家庭はおろか小さなイタリアンレストランなどでは、ナポリピッツァを焼くために必要な高い火力を持ったオーブンを導入することが難しく、なかなかピッツァを焼くことができない場合が多い。 しかし、そんな悩みを解決してくれそうな商品が登場した! 株式会社ツジ・キカイの電気式ナポリピッツァ用石窯オーブン『イーナポリ500』である。
この商品は10月19日~21日まで神奈川のパシフィコ横浜で開催されている『Noodle WORLD2011』で展示されていたもので、なんと90秒で30センチ程度のナポリピッツァを焼くことが出来る。 
サイズも奥行60センチ程で見た目はかわいい赤色をしたオーブンのようだが、ナポリピッツァの平均的な焼成温度480~550度を維持し連続焼きはもちろん、側面の板は45度ほどしか温度が上がらない安全設計。トングとスクリーンがあればだれでも簡単にピッツァが作れてしまうのだ。 
実際に焼くところを見せてもらい、試食もさせて頂いたのだがナポリピッツァのモチモチ感は確実に出ていた! これは美味い。こんなに小さなオーブンで本格的なナポリピッツァを焼くことが出来るなんて、信じられないレベルである。 
業務用オーブンなので価格は不明だが、大きなオーブンが置けなくて困っていたレストランの方や自宅に大きなキッチンを持ちナポリピッツァが大好きなセレブ奥様は現物を見に『Noodle WORLD2011』へ足を運ばれてはいかがだろうか? 他にも様々な商品が展示されているので、新たな出会いがあるかもしれない。
これがイーナポリ500。石窯にしては相当コンパクトサイズだ。
ピザを金属皿(スクリーン)に置きトングで窯へ投入。
仕上がりは内臓のタイマーで教えてくれる。
90秒後にはマジウマピッツァの完成だ
さて、いろいろと、この催しものについて掲載してきましたが、最後、皆さんも余裕があれば、このような催しものご覧になってはいかがでしょうか?以前、このブログで、新しい技術は、自ら属する産業では、なく、全く異なる産業からやってくるということを一昨日掲載したばかりです。

詳細は、当該ブログをごらんいただくものとして、その要旨だけ以下に掲載します。
企業のパラダイム(規範)の変化として、あらゆる技術がそれぞれの産業に属し、逆にあらゆる産業がそれぞれ特有の技術をもつとされたのが、現在では、もはやいかなる産業、企業にも、独自の技術というものがあり得なくなってきた。産業として必要とする知識が、馴染みのない異質の技術からうまれるようになった。たとえば、通信で使われているファイバーグラスの生みの親は、ガラスメーカーであったり、新薬の生みの親は昔のように化学や生化学ではなく、今やバイオ・テクノロジーであることなどがあげられていました。
この要旨では、ガラスメーカーや、製薬会社の事例を出しましたが、車もそうです。一昔前の車は、機械そのもので、エレクトロニクスとは関係ありませんでしたが、今や、車は、エレクトロニクス抜きには、考えられません。それから、最近の例としては、昔の飛行機は、ジュラルミンなどでできていましたが、最新の旅客機は、カーボンファイバーでできています。

これからの時代は、自分の産業に属する技術だけ見ていては、新たな技術や、ブレークスルーなどみつかりません。関係のない分野でも、いろいろとみておく必要があると思います。だから、全く関係のない分野でも、関心を持ってみていく必要があると思います。ただし、何も目的もなしにただみるというのでは、あまりにも効率が悪いので、サイトなどで見てから、実際に見にいって見るなどのことも重要になると思います。

ただし、いつも合目的的にばかり、ものを見ていては、偶然のチャンスを見逃すこともあります。だから、たまには、全ったく関係のない分野の、催し物や、学会などにも顔を出してみるべきと思います。

しかしながら、そう書いている自分自身が、最近は、あまりこうた催しものに顔を出していません。若いころには、いろいなところに行っていました。全く関係のない、分野の、見学会などにも、自費で参加したことなどもありました。学生の頃も、いろいろな学会や、シンポジュウムその他に参加していました。それが、役立っているかどうかは、別にして、このような機会はなるべく増やしておきたいものです。それに、SNSなどで、多くの分野の知り合いなどを多くつくっておくことも重要だと思います。

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