2012年6月30日土曜日

「傘かしげ」あなたはできますか? 「江戸しぐさ」でモテるマナー美人―【私の論評】「江戸しぐさ」と「武士道」は日本人の精神の支柱!!

「傘かしげ」あなたはできますか? 「江戸しぐさ」でモテるマナー美人:



みなさんは「江戸しぐさ」というのをご存じですか?
NPO法人「江戸しぐさ」によると「江戸商人のリーダーたちが築き上げた行動哲学で、人間関係を円滑にするための知恵」だそう。
生活の知恵として、現代にも通じるところがあったので、さっそくご紹介したいと思います。
■ こぶし腰浮かせ
...空席をつくるためのマナー。混雑している電車でバッグを椅子に座らせて知らん顔をしている人、... 続きを読む
■著者データ
マイスピ
ウェブサイト: http://www.myspiritual.jp/news/
【私の論評】「江戸しぐさ」と「武士道」は日本人の精神の支柱!!

江戸しぐさの、しぐさは仕草ではなく思草と表記します。もともと商人しぐさ、繁盛しぐさといわれ、商人道、哲学として語られています。多岐にわたる項目が口伝により受け継がれたといいます。


現代の世相に鑑み江戸人の知恵を今に生かそうという観点から教育界などで注目され始めています。かつ、一部小中学校の道徳の時間にも取りあげる動きも広がっています。商家に伝わる門外不出の未公開の処世術あるいは、倫理観、道徳律、約束事ともいうべきものですが、未公開かつ口伝であったことから正確たる文書は現存せず芝三光(しば・みつあきら)(本名=小林和雄)とその後継者により普及されてきました。


評論家の牛島靖彦によればそもそも商人(あきんど)しぐさを「江戸しぐさ」と命名したのは、江戸講最後の講師とされる、芝三光であるといいます。本件江戸しぐさを伝えてきたのはわずか一人であり、存在とか内容についても江戸時代の常識と一致しない部分があると批判する意見もありますが、商家の精神とか江戸人の知恵がちりばめられており、その本質とか存在意義を著しく損なうまでには至っていません。その後、芝の弟子の一人であった越川禮子が後継者として名乗りを上げられ、NPO法人を設立され江戸しぐさの普及宣伝活動を行っていらっしゃます。

上の記事でも、江戸しぐさについて掲載ていますが、以下に他のしぐさも含めて再度掲載させていただきます。

傘かしげ
雨の日に互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違うこと

肩引き
道を歩いて、人とすれ違うとき左肩を路肩に寄せて歩くこと
時泥棒
断りなく相手を訪問し、または、約束の時間に遅れるなどで相手の時間を奪うのは重い罪(十両の罪)にあたる。
うかつあやまり
たとえば相手に自分の足が踏まれたときに、「すみません、こちらがうかつでした」と自分が謝ることで、その場の雰囲気をよく保つこと。
七三の道
道の、真ん真ん中を歩くのではなく、自分が歩くのは道の3割にして、残りの7割は緊急時などに備え他の人のためにあけておくこと。
こぶし腰浮かせ
乗合船などで後から来る人のためにこぶし一つ分腰を浮かせて席を作ること。 
逆らいしぐさ
「しかし」「でも」と文句を並べ立てて逆らうことをしない。年長者からの配慮ある言葉に従うことが、人間の成長にもつながる。また、年長者への啓発的側面も感じられる。
お心肥やし(おしんこやし)
体を肥やすのではなく、心を豊かにして、学問を学び、人格を磨きなさいという言葉。学問もを学ぶということも、ただ書物を読んで知識を付けるのではなく、実際に自分で体験し、考えることが大事だと教えています。
打てば響く
鐘や太鼓がたたけば即座に鳴るように人間も打てば響く、つまり気配りをして、即行動する機敏さが尊ばれました。
三脱(さんだつ)の教え
江戸のルールでは、初対面の人に「年齢」「勤め先」「身分」を聞いてはいけないとされ、これを「三脱の教え」といいました。失礼にあたるというより、余計な情報が入ることで一種の色眼鏡で相手を見てしまい、その人の素顔や本心を見通せなくなることを恐れたのです。これは、現代でも十分通用する考え方といえますね。特にビジネス上の出会いならともかく、それ以外の出会いでは、三脱の教えは、今でも堅く守るべきです。
はいはい
世間を広くするも、狭くするも自分の料簡次第である。「はいはいの修養、いかがの注意」まずハイと返事をして、人の意見を聞きなさい。その内容をじっくり吟味して、もし疑問や意見があれば、ところで、この点はいかがでしょうかと、伺いをたてなさい。昔の人はこう言って自分を戒めた。
ゆびきりげんまん、死んだらごめん

子どものころ、こんなことを言った覚えはないだろうか。「指切りげんまん。嘘ついたら針千本飲ます」この後に「死んだら御免」と続く。約束した以上、命ある限り、約束を果たすのが当たり前。こんな覚悟を示したものだった。
「江戸しぐさ」皆さんはどの程度身についているでしょうか。私は、こうしたことは、子供の時分に母や祖母から教わったと思います。母方の先祖は、ずっと商人でした。特に「江戸しぐさ」という言葉は知らなくても、上のようないわゆる道徳教育はされていました。

「傘かしげ」とか、「肩引き」、「七三の道」、「こぶし腰浮かせ」など、何も意識せず、意識せずに行っている所作だと思います。ただし、上の記事のように「傘かしげ」などしない人も増えいるようで、非常に残念です。最近では、歩道を自転車で走る人もいて、しかも、3列並びで、話をしながらなどという人もいます。歩道ならば、人が混み合っているところなら、当然自転車から降りて、手押しで歩くべきです。あまり混み合っていなくても、一列縦隊で走るべきと思います。



このブログにも書いたことがありますか、いわゆる、社会性ということがいわれています。最近では、この社会性を図る尺度SQ(Social Quotient)などが開発され、実際に測定することもできます。私は、これで、社員の社会性を測定したこともあります。



そうして、このような測定方法が書いてある書籍には、測定方法とか現代の社会性などについては書いてあるのですが、肝心要の社会性を養う方法など書かれてありませんでしたる。インターネツトで調べてみたら、相手のいうことを良く聴くということがあげられていました。しかしながら、これらは、あまりにも当たり前といえば当たりまえです。

しかしなが、そんなことは日本では昔から十分に教育されてきたということです。それも、特に学校とかそんなところではなく、家庭内で当たり前にされてきたということです。それが、上の「江戸しぐさ」というものだと思います。こういうことを子供の頃から、躾けられて、育った子供は、育つ過程において、自然に社会性を身につける事ができるのだと思います。

江戸時代の商家の娘の服装
さて、上の例は商人の家庭によるものですが、武家にも無論このようなものはあります。それは、「武士道」というものです。これは、日本の近世以降の封建社会における武士階級の倫理及び価値基準の根本をなす、体系化された思想一般をさします。父方は、武家の出してので、私は、両方の影響を受けたと思います。

教育者で思想家の新渡戸稲造など、文学・思想に大きな足跡を残したキリスト者達(新渡戸、内村鑑三、植村正久など)による異文化接合の形として顕われたのが、もう一つの「武士道」でと呼ばれているものです。ここでは、武士道のことを記載してしまうと、長くなってしまうので、これについては、また、別の機会に述べます。


それにしても、商人も、武家も、このように子供からきちんと躾けられていた日本人は、子供の頃から、かなり社会性が高かったものと思います。そこにもってきて、さらに、武家は武家の藩校、町人は町人の学校で、比較的若い時代に徹底した詰め込み教育を行ったということが、日本の先進性につながったのだと思います。こうした、早期の教育がなければ、日本も、他のアジアと同じように他国の植民地になっていたかもしれません。

江戸時代に末期にいたっても、日本では近代的な大学や、大学院のような施設は存在しませんでした。しかし、子供の頃は、上記のような躾けがなされ、ある程度大きくなって大学に入るくらいまでの年齢までは、徹底的な詰め込み教育がなされた日本人は、当時からクリエーティブであり、あの偉大な明治維新を成し遂げたことができたのです。

明治維新の立役者 坂本龍馬
大学などに入る年齢の頃には、躾けや、詰め込み教育が終了していなければなりません。そうして、はじめて、大学教育やそれに続く大学院教育があります。今の日本は、上の記事に掲載してある、日本の古の知恵をすっかり忘れ去っているようです。ごく最近まで、「ゆとりの教育」などというおろかなことが行われてきました。それに、家庭での躾けもおろそかにされてきました。しかし、これらは、本来は、日本人の精神の支柱であったはずです。

今こそ、私達日本人は、上記のような古を思い出し、子供の頃の躾け、若年層の詰め込み教育を実施し、日本のことを知る、真の国際人を養成していくべきです。その一歩なるのが、上記の商人の知恵でもある「江戸しぐさ」や、「武士道」だと思います。そう思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どう思われますか?


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2012年6月29日金曜日

アップルへ3つの提言:「修理困難な機器は、人類を危険な道へ導いている」―【私の論評】はじめてタワー型のパソコンを購入してみて理解できたこれらの提言!

アップルへ3つの提言:「修理困難な機器は、人類を危険な道へ導いている」:



iFixit社は電子機器の修理に関するオンラインコミュニティを運営するほか、世界中に修理用パーツを販売。オープンソース形式でつくられる修理マニュアルと、製品分解レポートで定評がある。同社のカイル・ウィーンズCEOから、アップルへの3つの提言。
1.地球上のすべての人々が、さまざまな革新的技術を使えるようにすること(世界人口の12%を占めるに過ぎない先進国だけでなく)。

2.環境や社会へ壊滅的な影響を及ぼすようなハードウェアの製造方法をなくすこと。
3.さまざまな資源の採掘量をいまよりも大幅に減らすこと。たとえばコンゴ共和国でのコルタンをめぐる争いから発展した内戦から、米モンタナ州バークレイピットでの大災害まで、資源採掘が原因で様々な惨事が起こっており、いまでも中国やアフリカでは同じような悲劇が繰り返されている。
コンゴ共和国の位置

電子機器のメーカーにとっては、保証期間が過ぎた製品は姿を消してくれたほうがありがたい。消費者に新しい製品を売り込めるからだ。しかし、現実の世界はそれほどすっきりとしたものではない。リサイクルされる電子機器は全体のごく一部にすぎない。また、リサイクルされるものにしても、切り刻まれ、部品の原料ごとに仕分けられるにすぎない。電子機器を粉々にするのは資源の浪費であり、その製造に費やされたエネルギーの無駄遣いでもある。さらに悪いことに、レアアースやコルタンなど多くの鉱物資源はまったく回収されていない。



われわれが、さらに多くの電子機器を作り続ける理由はなんだろうか。われわれは、必要とするほぼすべての電子機器をすでに製造しているといっても過言ではない。携帯電話にしても、今年以上に多くの台数を来年つくる必要はなくなっている。また、テクノロジーが進歩したおかげで電子機器の生産台数が増えたわけでもない──手元にあるものをうまく活かすことが下手なだけだ。使われなくなった携帯電話が抽出の奥で眠っている、といったことはおそらくどの家庭でもあることだろう。その携帯電話で、ほかの誰かが助かる可能性もあるのに、である。

捨てられた携帯電話の山
理想的な世界では、誰かが使わなくなった電子機器は、専門家が修理して使える状態に戻し、別のユーザーのもとに渡っていくことになる──iFixitはそうしたエコシステムの一部である。修理の方法に加えて、コンピュータの買い取りや部品の再販も手がけている。私はかつて、手書きのメモが付されたコンピュータを受け取ったことがある。そのメモには次のような言葉が書かれていた。



「さよならiBook。たくさんのコンピュータとなって生まれ変われますように(”Goodbye, iBook. In your death, may you give life to a dozen more computers.”)」

この記事の詳細は、こちらから Wired


【私の論評】はじめてタワー型のパソコンを購入してみて理解できたこれらの提言!

私が、生まれてはじめていじったパソコン、シャープMZ-2000、記憶装置はカセットだった
私が、パソコンというものはじめて、いじったのは、いわゆるディスプレイ一体型といわれるもので、ディスプレイとパソコン本体とキーボードが一体となったものを購入しました。その次に自分ではじめて購入したのが、やはり、ディスプレイとパソコン本体が一体になったものでした。キーボードだけは、分離されていました。

左私が昔購入したパソコンPC98CV21,右は、マッキントッシュ

その後購入したものは、数台になりますが、すべてノートパソコンでした。そうして、一昨年iPadを購入しました。そうして、昨年暮れ近くに、ノートパソコンがハードディスクが、クラッシュしてしまいました。このノートパソコンは、良く、使わなくなったテレビにつなぎ、USBキーボードをつないで、使うこともありました。こうすることにより、デスクトップのようにして自宅で使っていました。

私が最後に購入したノートパソコン、購入してから、2年と数カ月でハードディスクがクラッシュした
外出するときは、iPadを持って出かけるという感じでした。iPadを購入する前は、ノートパソコンを持って外出していましたが、iPadを購入してからは、もっぱらiPadを持って外出するようになりました。無論そのときには、wifiルーターも携行していました。

購入した初代iPad

さて、上にも書いたように、昨年暮近くに、ノートパソコンのハードディスクがクラッシュしてしまったのですが、その当時から、あまりハードディクスにデータを溜め込まないようにしていたので、あまり実害はなかったのですが、ITunesで購入した、音楽は、あきらめざるを得ませんでした。これは、200曲以上もあったので、ショックが大きかったですが、半分近くは、DVDにとってあったので、それだは、何とかなりました。
現在使用しているwifiルーター、Uread-8000
そんなことがあったのですが、普通なら、ここで、ノートパソコンを買い換えるのですが、とりあえず、iPadがあったので、それを使っていました。しかし、ブログの更新などには、ソフトキーボードだけでは、さすがに入力が遅くなるので、結局お正月に、アップルの純正キーボードがアップルストアで普段よりも、安く売っていたので、これを購入し、しばらく、iPadをノートパソコンのようにして使っていました。

しかし、やはり、パソコンがないと、不便なこともあるので、いずれ購入しようと、いろいろと見てはいましたが、 IPadでほとんど用が足りていたので、安いものがあれば、という感覚で、じっくり探していました。そうして、ある日、価格コムをみていたら、何とeマシンというメーカー(実体は、Asus)が、タワー型の小さめのものを2万4900円で販売しているではありませんか。
最近購入した、emachainesのタワー型パソコン
内容としては、AMDのCPUで、デュアルプロセッサーであり、3.2GHzであり、ハードディスクは、500G、そのかわり、ディスプレイも、キーボードもついておらずというもので、外部スピーカーは、ついているというものでした。OSは、Windows7で32ビット版で、メモリは、2Gという代物でした。そうして、なぜか、ゲーム用の、グラフィク・アクセサレーターはついているというものでした。

価格コムでみていたら、8ギガにメモリを換装して、OSもwindows7の64ビット版に入れ替えて使っている人の記事も掲載されていたので、これは、テレビをディスプレイに使えるし、それに、USBキーボードもあることから、これを購入すれば、すぐに使えると思い、いずれ、このように換装しても良いだろうと考え、購入してしまいました。それから、このパソコン無線LANには、対応していなかったので、無線LAN用のUSB端子(amazonで数百円)もついでに購入しました。

購入した無線LANの端子(右)。左は1円玉。すぐにインターネットにつながった
そうして、実は、購入直後は、もっと考えてから購入すれば、良かったとも考え後悔していたのですが、いざ、パソコンが届けられ実際今自宅で使用していますが、使いはじめてから、全く後悔していません。32ピット版で、メモリが2Gしかないのですが、アクセラレータがついているせいでしょうか、何と、かなり高性能なパソコンでないとできないような、バトル系のオンラインゲームもできるではありませんか。そんなところから、購入直後の後悔はふっとんでしまいました。

現在使用しているiPhone3GS。iPhoneは、OSが新しいのになったら、買い換え
ようと思っていましたが、iOS6も使えるようなので、しばらく使うことになりそうです。

そうして、いずれ、windows8が登場してきたら、メモリを8ギガに増やし、64ビット版のものにしようと考えています。このようなことをしても、メモリは、今なら数千円にすぎません。

さて、ここまで、いろいろと書いてきましたが、一見上の記事と関連がないようにも見えるでしょうが、私は、多いに関係があるとおもいます。従来は、ノートパソコンばかり使ってきましたが、これは、メモリは入れ替えることができ、実際に入れ替えて使っていたこともあります。しかし、ハードディスクは入れ替えができるようですが、私自身は、取り替えたことはありません。


しかし、iPadを購入して以来、ノートパソコンの必要性がなくなったため、はじめて、タワー型のパソコンなるものを購入してから、考えが変わりました。今後、私は、ノートパソコンは購入しないことでしょう。もう、タブレットがあれば、特にノートパソコンは不要ですし、それに、今回タワー型を初めて購入して、いろいろいじってみて、タワー型の良さが良く理解できました。

メモリも、CPUも、ハードディスクも、アクセラレーターも自分で交換できます。であれば、故障したときなど、上記の記事にもあるように自分で直すことができるわけです。それに、古くなれば、新たに、部品を購入してきて、新たなものにすることができるわけです。



いまさらながら、自分が、ノートパソコンにこだわっていたのか、不思議に思えてきます。それにしても、Apple製品は、iPadも、iPhoneも、電池すら自分で交換できません。これは、やはり、かなり不便だし、不経済です。

こういうことを考えると、やはり、上の記事のアップルへの3つの提言、社会のことを考えれば正しいような気がします。そうして、この社会という言葉は、あのスティーブ・ジョブズの言葉である、「社会にone more thingを付け加えよ!!}という言葉を思い出します。ジョブズ氏が、生きておられたら、この3つの提言をどう受け止めることでしょうか?興味のつきないところです。

そうして、この3つの提言。考えてみると、このブログにも掲載した、アメリカでは随分前から顕著になっており、日本でも顕著になってきた、あのスペンド・シフトという消費動向にかなりフイットしていると思います。

スペンド・シフトとは、以下のような消費の動向です。

1.自分を飾るより ⇒ 自分を賢くするためにお金を使う。 
2.ただ安く買うより ⇒ 地域が潤うようにお金を使う。 
3.モノを手に入れるより ⇒ 絆を強めるためにお金を使う。 
4.有名企業でなくても ⇒ 信頼できる企業から買う。 
5.消費するだけでなく ⇒ 自ら創造する人になる。

JOHN GERZEMA: LIQUID LIVING AND MODULAR
 HOMES 住まいで、スペンド・シフトを牽引する女性
さて、上のスペンド・シフトに関して、上の提言と、私が購入したタワー型パソコン等との対比など試みたいと思います。

まずは、Appleの製品は、ステータス・シンボルであり、これを持っているだけで、カッコいいと思えます。確かに、格好が良いです。しかし、今回タワー型のパソコンを購入して、その価格がとてつもなく安いことと、さらに、自分で部品を購入してきて、いろいろと、作り変えることができることを知り。より、自分が賢くなったように思います。

そうして、2番目は、残念ながら、地域が潤うようにお金をつかうということには、なっていません。今回の場合、地域ではなく、Asusという台湾の企業が潤うことになります。

3番目の、絆を深めるということにも繋がってはいません。

4番目の、有名企業でなくても、信頼できる企業から買うというのは、あたっているかもしれません。Asusは最近、結構有名になりましたが、このタワー型パソコンは、emachinesというブランドで販売されていて、有名ではありません。今回使ってみて、信頼できるものであれば、これはあたりということになります。


消費するだけではなく、自ら創造する人になるというのは、私自身は、パソコンや、iPadを用いて、ブログを創作するなどの行動を起こしていますから、創造する人の部類になっていると思います。そうして、タワー型のパソコンを使ってみて、これから、いろいろいろ、部品を購入してきて、パソコンの構成を変えるようになれば、こちらの面でも、創造する人になれるのではないかと思います。


YouTubeでも、有名な英語教師のセクシーブロガー
さて、こうした消費動向が興隆している最中であれば、確かに、上の3つの提言も、かなりフイットすると思います。いまのところ、確かに、アップルは、イノベーションで、独走状態ですが、将来的には、そうとばかりは言っておられなくなるかもしれません。


他社が比較的安いタブレットで、修理しやすいとか、さらに、いろいろ部品を買い換えれば、発展させていくようなものを開発し、しかも、それが、地域の親しい人によって、販売されていて、個々人のニーズを良く知り抜いており、いろいろ、部品に対してアドバイスしてくれるような店ができたとしたら、上の消費トレンドにピッタリであり、今後かなり伸びていくかもしれません。

皆さんは、どうお考えになりますか?

2012年6月28日木曜日

Google「Android 4.1 "Jelly Bean"」「Nexus 7」「Nexus Q」発表―【私の論評】各社がタブレットを提供するわけ?

Google「Android 4.1 "Jelly Bean"」「Nexus 7」「Nexus Q」発表:


米Googleは6月27日(現地時間)、開発者カンファレンスGoogle I/O(カリフォルニア州サンフランシスコ: 6月27日-29日)の初日キーノートで、Androidの新版「Android 4.1 "Jelly Bean"」、初のNexusブランドのAndroidタブレット「Nexus 7」、ストリーミングメディアプレイヤー「Nexus Q」などを発表した。

http://journal.mycom.co.jp/news/2012/06/28/003/index.html


【私の論評】各社がタブレットを提供するわけ?

Googleは、従来からスマホは販売していましたが、やはり、タブレットも販売したということです。私は、いずれは販売し始めると思っていました。というより、販売時期がもっと早くてもしかるべきだったと思っているくらいです。

先日は、マイクロソフトからも、タブレットが発表されました。このブログでは、まだ紹介していませんでしたので、その記事を以下にコピペしておきます。


米マイクロソフトは18日、独自のタブレット型端末「サーフェス」を発表した。同社の次期基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」を搭載し、今秋以降に発売する予定だ。 
ソフトウエア大手のマイクロソフトがパソコンを独自に開発し、一般向けに販売するのは初めて。米アップルのタブレット型端末「iPad(アイパッド)」などに匹敵する仕様として、厚さ9.3ミリ、重さ約680グラムの本体に10.6インチの高解像度タッチパネルやカメラを搭載したモデルなどをそろえた。 
さらに、キーボードに早変わりする画面カバーやマグネシウム製のハードケース、専用ペンや内蔵スタンドなどの特徴を備えている。 
サーフェスの商品名は、同社が2008年に発売した業務用の大型タッチパネル型のコンピューターから取った。

マイクロソフトは、いぜんHPと組んで、スレートという名前の、タブレットを発表しました。これについては、このブログでも紹介したことがあります。この端末は、結局日本では、販売されたのか、販売しても、ほとんど売れなかったのか、よくわかりませんが、結局あまり売れず失敗したようです。今回の、サーフェスは、この失敗を反省して取り組んだものと思われます。最初から、キーボードを使うことを想定したデザインになっています。

結局失敗だったスレート
実物はまだみたことがないので、わかりませんが、iPadより、細長いデザインです。iPadの画面は、縦横の比率が、従来のアナログTVの比率と同じです。これに比較すると、サーフェスは、現在のデジタルハイビジョンと同じ比率です。

そのためでしょうか、iPadでたとえば、現在のデジタルハイビジョンと同じ比率の動画を見ると、以下の写真のように、画像が何も映らない黒い帯の部分が表示されることになります。



ところが、サーフェスには映らないことになります。これが、映画のそれも、ワイドスクリーンと同じ比率の動画を映すとさらに、iPadでは大きな黒い帯が表示されることになりますが、サーフェスでは、さほどではありません。おそらく、iPadで動画を見慣れた人が、サーフェスでハイビジョンや、映画のワイド画面と同じ比率の動画を見ると、かなり大きく感じると思います。実際、他のタブレットで、ハイビジョンと同じ比率で7インチのものを見たことがあるのですが、画面いっぱいに写って、動画を見ている限りおいては、iPadでみた、大きさでは、かわりないように見えます。

だから、私は、iPadがなぜ、従来のアナログテレビの比率にしたのか、理解に苦しむところがあります。これだと、動画に関しては、iPadは、ほぼ10インチのディスプレイなのですが、動画を見ている限りでは、7インチのディスプレイで見ているのと同じということなります。ただし、確かに、電子書籍などでは、縦長だと確かに読みにくいというところもあるのかもしれません。これは、個々のユーザーにとっても、意見がわかれるところだと思います。

しかし、これから、デジタルハイビジョンなどとのコラポレーションがどんどん取り入れられていくことを考えると、iPadの現在の画面の比率は、将来的には、ネックになるかもしれません。


上記の写真は、iPadと、アップルの純正キーボードを並べて撮影したものです。アップルのキーボードは、小さくコンパクトにまとまっているのですが、キーボードの部分は、標準の大きさです。並べてみると、キーボードのほうが、若干大きいことがわかります。私は、このブログでも以前紹介したように、iPadをケースにいれて、このキーボードを併用して、ノートパソコンのように使うこともあります。こうした使い方をするには、iPadのケースにキーボードが組み込まれている以下のような製品もあります。


しかし、この製品のキーボードだと、標準よりも一回り小さくなってしまい、使用しにくいという面があります。だから、私は、こうした製品はつかわずに、アップルの純正ワヤレスキーポードを用いています。しかし、こうした組み合わせで使用するのは、無論、ノマド的な使いかたをするときに限られますから、結局はカバンの中に入れて、持ち歩くことになるのですが、そうする、サイズの違いからやはり、コンパクトに収まることはなく、かさばります。その点、サーフェスはこのような問題はなく、かなり使いやすそうです。



将来的には、このような製品が他社からも、たくさん出てくるようになり、価格的にも低価格となり、ノートパソコンは本格的にこの世から姿を消すかもしれません。そうして、アップルのiPadも画面の比率を変えたものを開発するようになるかもしれません。


さて、本題からずれてしまいましたが、なぜApple、Amazon、MicroSoft、Googleのような企業が、このようなタブレットを自社開発して提供するのか、その背景を考えてみようと思います。

これに関しては、以前iPadと、Kindle Fireについて考察した記事をこのブログに掲載したことがあります。その核心部分を以下にコピペします。

Appleは、従来典型的なパソコンメーカーでした。しかし、ご存知のように、iTunesでネットで音楽配信事業を展開するようになりました。最近は、iPhone、iPadのアプリをネット配信しています。また、iBookで電子書籍を販売したり、さらには、iAdにより広告をしています。そうして、eコマースの世界に踏み入りながらも、パソコンや、iPad、iPhone、iPodなどの物販も継続しています。 
Amazonは、eコマース大手です。そのeコマース企業が、2007年にはじめて、電子書籍リーダーであるkindleを販売しはじめました。そうして、今回のKindle Fireです。そうして、この両社は、他社などを通じてではなく、直接、ユーザーに対する窓口を持つことになったということです。それも、ブラウザなどを通じて、間接的にではなく、自社製品による直接の窓口を持ったということです。 
両方とも、直接の窓口を通じて、ユーザーと直接関係を持つことができるようになったということです。Amazonの場合は、従来は、eコマースで、従来から直接関係を保ってきましたが、その入り口は、他社の窓口に頼っていました。今回、Kindle Fireによって、初めて、この入り口を完璧に自分のものにすることができるようになったということです。 
なぜ、窓口を自分のものにする必要があるかといえば、やはり、既存のeコマースの場合は、結局間接的であり、たとえ、amazonのように、多数の顧客を抱えて、さまざまな手法を用いて、顧客との関係を保ってきたとしても、顧客からすれば、パソコンのブラウザを通じて、いくつもあるサービスのうちの一つを利用しているにすぎないわけで、自宅にあるパソコンのディスプレイから覗き見る、いくつかのサービスの一つという位置づけになります。 

これでは、他社のeコマースと差別化を図るのは、大変です。amazonは、ネットで、ユーザーに便利なようにいろいろい差別化をつけていたのですが、他社も負け時として、いろいろ差別化をしている現在それにも限界がありました。 
Appleのeコマースも同じようなことがいえます。Appleのパソコンを用いて、Appleのeコマースを利用する人にとっては、いくら、他のサービスも利用しているとはいいながら、窓口では、必ず、Appleを意識するようになります。しかし、Appleのパソコンをすべてのユーザーが所有しているわけではありません。というより、圧倒的にWindowsのパソコンのほうが、多く、Appleのシェアは数パーセントにすぎませんでした。であれば、大多数のユーザーにとっては、Appleのeコマースは、amazonと同じように、自宅にあるパソコンのディスプレイから覗き見る、いくつものサービスの一つという位置づけになってしまいます。 
このままでは、Appleがせっかくeコマースに進出し、これを成功させようとしても限界がありました。かといって、従来あるパソコンの販売台数を劇的に増やすような手立てはありません。そこで、ジョブズが考え出したのは、まさに、iPadだったのだと思います。Appleのeコマースの窓口としての位置づけの端末、それが、iPadなのです。 
そうして、他社のeコマースとの差別化にかねてから着手してきて、そろそろ、ネタ切れになっていたのだと思います。そこにでてきた、iPadの意味をAmazonのCEOジェフ・ベゾス氏は、すぐに悟ったのだと思います。そうして、すぐに製作に着手したのだと思います。 

両社とも、eコマースの入り口としての、タブレットを開発したわけですが、おそらく、Amazonは徹底的にiPadを研究し、徹底的な差別化を最初からねらったと思います。iPadの二番煎じをしたのでは、市場にインパクトを与えることはできず、柳の下のどじょうを狙う多数の企業にすぐに真似されてしまったどころか、既存のもので用が足りると、多くのユーザーに受け取られたものと思います。それに、ありきたりのAndroidタブレットを開発しても、同じことだったでしよう。 
以上、上記に掲載したように、Appleも、Amazonも、単にタブレットをつくるということではなく、eコマースの窓口として他のeコマースと徹底的に差別化するために、これらを導入したということです。他のメーカーのつくったタブレットなどとは、そもそも、出自が異なるのです。
さて、この文脈からすると、MicroSoftなど、OSのメーカーという意識が強すぎて、ユーザに対する自分たちの窓口であるタブレットという側面を理解していなかったのだと思います。だからこそ、スレートは失敗したのだと思います。これから、サーフェスの売れ行きをみていれば、マイクロソフトが、これを理解しているかどうかを見極める事ができると思います。


Googleのnexus7はどうなるのでしょうか?インターネットによる検索サービスなどは、どうしても、社会の基盤のような存在となりやすいです。それに、ユーザーからすれば、パソコンのディスプレイから見ている検索エンジンなど、ほとんど意識しなくなると思います。そんなことを防ぐためにも、独自のタブレットを開発したのだと思います。それに、MicroSoftや、Googleなどは、自社で実際にタブレットを開発して、ユーザーに提供することにより、様々な情報が得られ、新たなOSや広告を提供するために役立てるという側面もあると思います。

柔らかなキーボードそのものがカバーになっているタブレット
タブレットは、ノートバソンのかわりになり得る!!
いずれにせよ、ユーザーとしては、様々な選択肢が出てきて嬉しい限りです。私は、今後、7インチのタブレットなどは、電子書籍などかなり読みやすいし、10インチ前後のタブレットは、既存のノートパソコンよりはるかに使いやすいため、いずれにしても、これから、ノートパソコンはあまり売れなくなるなると思います。



最近は、ウルトラブックなどという比較的高価なノートパソコンが各社から発表されていますが、私は、これは意外と伸びないと思います。これからは、7インチ型タブレット、従来のノートパソコンの機能をも担う、キーボード付きの10インチ・タブレットが主流になっていくと思います。そうして、パソコンを所有しない人も増えていくと思います。いずれ、パソコンレスの時代もくるかもしれません。

皆さんは、どう思われますか?



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