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無料のノーカット映画配信が始まったYouTubeが今度は日本で新たな商業コンテンツの配信を開始すると発表した。ーーネタはメジャーリーグ(MLB)全試合のノーカット映像だ。
今日のリリースによるとMLBアドバンスドメディアとパートナーシップを締結、YouTubeの「MLB.JP」チャンネルで配信を開始する。 視聴は全て無料で、今シーズンの試合は終了後36時間以内に見れるという。また、試合だけでなく、日本人選手のハイライトや一日の全試合結果をまとめた速報も視聴できるーー当然だがこれらは全て試合後だ。
MLB.jp CHANNELは、以下のURLをクリックしてください。
http://www.youtube.com/mlbglobal
GoogleTVやiTVが当たり前になる条件が整いつつある!
上のサイトは、無論オンディマンドではありません。しかし、上のサイトからリアルタイムのオンディマンドの放送を登録して見ることができます。こちらのほうは、有料です。
このようなサービスの実施、一体何を目指しているのか皆さんおわかりになりますね。そうです、これは、いずれGoogleTVや、iTVなどに統合されていくのです。
GopgleTVについては、このブログでも説明したことがあるので、そちらをご覧になってください。iTVも似た様なものです。要するに、インターネットも普通のテレビも見られるテレビということですが、しかし、本当にただ、インターネットだけ見れられるテレビということだけであれば、あまり意味はないでしょう。
やはり、上のようなサービスのようなものがいろいろと開発されていくでしょう。終わった試合など、通常のテレビであれば、ダイジェストしか見られないのですが、MLB.jpなら、最初から最期まで全部みられるわけです。無論、動画を飛ばして自分のみたいところだけ見ることもできます。見逃した試合や、たとえ見た試合であっても、見たい場合もでてくるのではないかと思います。
さて、この方向性もう確定しているとおもいますが、先日もドラカーの言葉で説明した「すでにおこった未来」に関して、この方向性を示すものがYouTubeには存在します。それを下にいくつか紹介しましましょう。
下の動画は、YouTubeのテレビ番組というコーナーのものを埋め込んだものです。過去の名作など様々な番組があります。かなりの番組を見ることができます。ただし、今のところ、新しいものは、予告編だけというものも多いですが、少し古くなるとそのまま全編ノーカットでみることができます。いろいろ、内容をみてみましたが、西部劇の古典テレビの「ボナンザ」は全部のシリーズをノーカットでみられます。
以下は、映画です。しかも、これは、インターネット配信用につくられたものです。他にも、いろいろあります。これも、やはり新しいものは予告編だけというものが多いですが、少し古いとただで全編ノーカットでみられます。
さて、YouTubeでは、これだけ色々見られますが、これは、無論、将来のインターネットTVを意識したものです。いま掲載されていようなもは、おそらく、将来も無料で見られるのでしょうが、新作など、有料で配信するようになります。
ところで、日本の場合はどのようになるのでしょうか?私自身は、アメリカのように無料で見られるものがたくさんあって、それにプラス古いものという形なら、かなり普及すると思います。それと、有料のものは、それなりに価値のあるものであれば、見る人は多くなると思います。
しかし、もし、日本でインターネットTVを実施したとして、提供されるほとんどの番組が有料だったりすれば、ほとんど普及しないのではないかと思います。
アメリカの場合は、電子書籍も無料のものがかなりあります。たとえば、iBookなどでは、古典作品のかなりのものが無料で提供されています。私は、最近ここから、ラフカディオ・ハーンの本を無料でダウンロードしました。とにかく、古典では、あの古典がただでいいのかというものがたくさんあって、驚いてしまいました。たとえば、Art of War(孫子の兵法)なんてものもあり、これも、無料でダウンロードしました。
Kindleに関しては、有料ですが、その安さと、それ以上に種類の豊富さには、圧倒されました。しかし、これらの書籍がすべて英語であり、日本語の書籍がないこは、非常に残念です。日本の電子書籍などまだまだ、数が少なく、その証拠として、何と、現在裁断した書籍を販売しているところがあり、驚きました。
これは、無論、この裁断した書籍をスキャナーなどで読み込んで、電子書籍化するためです。私は、一度、iPhone用のスキャナーアプリを購入して、通常の書籍を電子書籍化しようと試みたのですが、その作業のあまりに単調なことと、それに膨大な時間を要するということで、すぐに、あきらめました。
やはり、これは、スキャナーするくらいなら、片端から読んだほうが余程合理的です。要するに、消費者の需要はあるのに、日本の電子書籍がそれに対応していないので、このような歪な市場ができてしまうのです。
私は、何かインターネットテレビでも、おそらく、このような歪なことがおこるのではないかと懸念しています。たとえば、せっかくのインターネットテレビにもかかわらず、コンテンツが無料のものはいうにおよばず有料のものが面白くないため、ほとんどの人が、既存のテレビを見るのと、既存のYouTubeの動画ばかりみているとか・・・・・。あるいは、有料で面白いものがあったとしても、馬鹿高くて、とても、いつも見られるシロモノではないとか?
これだと、旧来のパソコンと、テレビを見ているのと何もかわりありませんね。あるとすれば、パソコンで動画を見ていた場合、パソコンを落として、テレビを見るという手間がなくなるだけとか・・・・。それでは、本当に意味がなくなります。
現在、不況だといわれながら、先の例のように、本来であれば、電子書籍市場ができあがるはずなのに、わざわざ裁断済みの書籍を売る市場などができてしまうという、この歪な状況、せめてインターネット・テレビではそのようなことが起こらないように、これらの開発に携わる方々、ハードだけでなく、コンテンツも今から準備しておくべきです。
コンテンツの所有されている方々も、これからのこうしたメディアの発展のために、譲れるとこは、譲って、これらの市場を急拡大して、ユーザーにとっても、提供側もともに良い環境をつくりだして欲しいものです。
このままでは、iPadがあっても、iPhoneがあっても、昔と何も変わらず、あいかわらず、面白くも、楽しくもない、既存の新聞、雑誌、テレビが、はびこり、昔風の偏向報道をして、何変りないという事態が当面続くと思います。
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