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2007年7月14日土曜日

政見放送 兵庫のおじさん - 日本の政治をグローバルな視野から見直そう!

上の画像はあるブログで紹介された「政見放送 兵庫のおじさん」です。いよいよ、参議院選挙が公示されました。この動画は参院選挙に対するアイロニーを含めた内容のものです。変に面白いので掲載しました。内容はメチャクチャですが、、、、。


私は政治には直接かかわりを持ちたくはないとかねてから思ってきました。それよりも今は、自分のできることを精一杯やりたいと思ってきました。ただ、最近の参院選挙や、マスコミや日本国民の論調の中で非常に気にかかるし奇異に感じることがあるので、ここで述べておきます。


まず、日本国内ではほとんどの人が、政治はインフラ整備はできるが、そのインフラの上にたっていろいろな施策を行うことは不可能であるということを理解していないように思われます。すでにソビエト連邦の崩壊で、大きな政府による社会的救済など不可能であるというより、幻想だったということは少なくても日本以外の先進国では周知の事実だと思われます。にもかかわらず、日本国内では政府による社会的救済は可能であり、良い人が良い意図をもって良い政治をすれば可能になると信じて疑っていないように思われます。マスコミの論調は完全にそうですし、与党を非難する野党の論調もそうです。

どうしてこんなことになってしまったのかと考えるに、やはり日本はあまりにも短い間に先進国になってしまったからだと思います。アメリカでも、ヨーロッパ諸国においても、ソビエト連邦が勃興する前の記憶がお年寄りの中や、よく読まれる歴史書の中に息づいているが、日本ではそうではないということだと思います。ソ連が勃興する前までは、いわゆる社会的救済や社会福祉に属することは先進国ではすべていわゆるNPOが行ってきました。それが当たり前でした。政府の方は何をやってきたかというと、基盤整備だけに力を注いできました。それが、台頭してきたソ連による政府が何から何まで面倒をみるという、メッセージが先進国の政府をゆすぶり、このままでは世界は共産化されてしまうという恐れから、すべての先進国が巨大な政府による福祉政策による社会的救済を目指したのです。でもこの壮大な実験は、ソ連の崩壊ならびに主要先進国の福祉政策の完全な失敗により、政府による社会的救済は不可能であるとの結論が出ています。

しかし日本では、あまりにも貧乏な国だったために、明治時代などヨーロッパやアメリカがNPOで福祉をやっていた時代にはなんらの余裕もなく、とにかく政府が主体となって実施してきたということです。だから、日本には真の意味でのNPOの歴史も実績もありません。だから、未だNPOの意味がわかっていない人が多く、NPO自体の人と話をしてもチンプンカンプンで、活動している人自身がその意味や歴史的背景を分かっていない人が多いようです。アフリカの貧しい人の中でたまたま運の良い何人かを良き意図をもって助けることがNPOの本流であると勘違いしているような人が多いです。ここでは、この話に踏み入ると話が長くなってしまいますが、NPOの真の活動は社会変革であり、社会的事業です。こういってしまうと日本国内では多くの人々がチンプンカンプンのようです。この話はいずれまた改めて掲載します。


皆さんは日本の大蔵省の基本ともなったエリザベス朝時代の大蔵省に、大蔵大臣を含めて何人のスタッフがいたかご存知ですか?1000人ですか?500人ですか?正確な人数は忘れました、大臣を含めてわずか十数人だったはずです。この十数人があのインドを含めた広大なエリザベス朝の大英帝国の財政を担ったのです。信じられますか?だからこそ、彼らはいい加減な公約をすることはなしに、本当に重要な根幹的な業務しかしなかったし、できなかってのです。でもあの黄金時代を築くことができたのです。人数が増えると余計なことにも手を出して、存在意義を主張するということになります。これが、役人の非効率、非生産性につながります。


もともと、政府が基盤整備以上のことを実施すると非常に効率が悪くなるし、そもそも土俵が違うのです。だから、あれもできるこれもできる、あれもやる、これもやるという政治家は本来的に嘘つきだし、嘘つきでなかったら過去の歴史を知らなさ過ぎる、あるいは知っていてもマスコミ受けや民衆受けするために言っているのです。私は、まさかそんなことはないだろうと思っていましたが、あるテレビ番組で世界史の履修問題の報道の中で、世界史特に近代史を知らない外交官がいるというのを見て納得がいきました。


みなさんも、一度政治の問題を考えるにしても、世界史的な立場から見直してみてはいかがでしょうか。今まで見えなかったものが見えてくると思います。私も偉そうことを語っていますが、このような見方ができるようになってのはここ5年から10年のことです。しかし、日本国内の多くの人々特にマスコミの方、このような見方ができるようになり、報道できるようならなければ、そうして政治家自身が政府の本当の役割を国民に理解していただくよう努力しなければ、日本はおかしな方向に向かうかもしれません。それから国民の皆さん政治に過度の期待をするのはやめましょう。政治に過度の期待をすると、それこそ兵庫のおじさんの言っているように、『苦労道楽』になってしまうかもしれません。本当の幸せは、私たち一人ひとりの努力と、他人を思いやる気持ちから生まれてくるものなのですから。

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