ラベル 日清、エコ、カップヌードル、リフィル、オリジナルカップ、大量生産・消費、持続可能な経済、香里奈、CM、マクドナルド、テンフォー、ピザ、魁 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2007年9月18日火曜日

今日は何があった日かご存知ですか?














上はカップヌードル販売開始35周年記念のポスター。日清では、販売開始35周年を記念してさまざまなキャンペーンを実施している。

1971年の本日(9月18日)は、日清のカップヌードルが、それまでの試験販売ではなく、本格的に販売開始された日です。新宿伊勢丹を皮切りに、銀座三越、松屋などで本格的に発売開始となり、普及していきました。この商品は大ヒットし、私も1971年の暮れあたりには、初めて食べたことを覚えています。当時は百円で販売されたそうです。確か、このすぐ後に、「カップライス」なる商品も開発され、市場に投入されたのを覚えています。最初は白米だけ、その後には赤飯も販売されたという、記憶があるのですが、これはもう早い時期に姿を消してしまいました。開発の苦労話や、海外展開の話など、カップヌードルの歴史に関しては、http://cupnoodle.jp/をご覧ください。

今考えると、この頃は1960年代で日本の高度経済発展の基礎は築かれ、ほとんどすべての産業が右肩上がりで伸びていくのが当たり前の時代に突入した時期です。現在いわゆる団塊の世代の言われる人たちが、働き盛りの30歳台の時期にあたります。物価、収入、株価すべてが右肩上がりになり、土地神話が生まれた時代の幕開けです。最近ある団塊の世代の方から、「いつまでも自分たちが世の中の中心だと思っていてはいけない」などといわれ「?」と思いました。私は生まれてこの方自分たち(自分の世代という意味で)が、世の中の中心などと思ったことは一度もありません。おそらく、現代の若者たちもそうではないでしょうか?団塊の世代の人達は、人口そのものも最も多く、まさにこのような時期に働き盛りであり、経済の担い手、大量消費の牽引役となったため、自他ともに「世の中の中心の世代」と認められたのだと思います。

そのような時代背景の中にあって、日清のカップヌードルはまさに、象徴的な商品だったと思います。大量生産、大量消費の象徴であり、何でもより手軽に、衛生的に、より簡単に、手早く欲求を満たすことができる商品の興隆の始まりです。いわゆる大衆の文化が興隆した時代です。この頃マクドナルドのハンバーガーも1971年7月20日、1号店である銀座店を銀座三越店内に開店していました。マクドナルドは、アメリカからの輸入でしたが、カップヌードルは、日本人の手により開発されたものであり、日本独自のものであり、まさに日本が大量生産・大量消費の時代に突入したことを象徴する商品でした。さらに、大量生産・消費の権化のような、宅配ピザが日本に上陸したのは、1985年のことです。


あれから、35年時代背景は大きく変わりました。団塊の世代の大量定年退職の時代に突入し。日本では、この間バブルを経験し、空白の10年といわれる、1990年代を経て、さらにはデフレも経験し、もう経済成熟化し土地神話も崩れ、ほとんどすべての産業が右肩上がりですべてがあがり続ける時代は終焉しました。いわゆる大衆という捕らえ方はできなくなりました。大量生産・大量消費の経済から、持続可能な経済ということが、強調される時代へと突入しまた。

左は香里奈によるエコ・カップヌードルのコマーシャルの写真。オリジナルカップと詰め替え用麺がセットになった「カップヌードルリフィル スターターパック」と詰め替え用の麺「カップヌードル リフィル」、「カップヌードルシーフードヌードル リフィル」が3月26日(月)から販売された。残念ながら、まだ全国販売にはなっていないが、サイトでは注文できる。

このような時代背景のもと、日清では今年の3月から再利用が可能なカップと、従来のカップヌードルの中身の麺の詰め替え品(リフィルと称している)の販売を開始した。数年前なら考えられないことです。(左は香里奈による、エコ・カップヌードルのコマーシャルの写真)

今振り返ってみると、日清のカップヌードルは、もうすでに方向性が定まっていた、大量生産・大量消費の消費者レベルでの幕開けの象徴でした。この新製品、もうすでに方向性が定まりつつある「持続可能な経済」への消費者レベルでの幕開けの象徴となるのでしょうか?前にもお伝えしたように、ピザ宅配業界では、ピザテンフォーのみが、紙のピザボックスをなくす活動を行っています。ピザ宅配(現在一般に普及している宅配という意味で)は、先ほども述べたように、大量生産・大量消費の行き着く先に生まれた、権化のようなサービスです。ピザテンフォーの新たな宅配方式は、日清のカップヌードルと同等か、それ以上に「持続可能な経済」への魁か象徴になるかもしれません。

いずれにせよ、日清のエコ・カップヌードル、ピザテンフォーの新たな宅配方式、今後の経済の行方を見定める上で、今後注意深く見守っていく必要があります。

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