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2018年9月17日月曜日

石破茂氏が経済論、憲法論議で犯してしまった「致命的なミス」総裁選後の振る舞いはどうするのか―【私の論評】トンデモ歴史観と経済理論に支配された石破氏は総理の器にあらず(゚д゚)!

石破茂氏が経済論、憲法論議で犯してしまった「致命的なミス」総裁選後の振る舞いはどうするのか

髙橋 洋一

相次いだ「告白」

#イケガミMeTooのハッシュタグを掲げる経済評論家の上念司氏
写真はブログ管理人挿入 以下同じ

先週、ネットで「イケガMetoo」という言葉が話題になったのをご存じだろうか。あのジャーナリストの池上彰氏(68)に関することだ。

事の発端は、元通産官僚で徳島文理大学教授の八幡和郎氏が、池上氏の番組スタッフからある問題について取材を受けたが、それを八幡氏のコメントとしてではなく「池上さんの意見として紹介したい」と言われたと、フェイスブック(https://www.facebook.com/kazuo.yawata/posts/2130828563658019?__tn__=-R)で明かしたことだ。

これに対して、いろいろな人から「私も似たようなことがあった」という意見が相次いだ。筆者もその一人で、「オレも似た経験あるぞ」(https://twitter.com/YoichiTakahashi/status/1038986751153328128)とツイートした。

その後、こうした「告白」が相次いだことで「#イケガMetoo」というハッシュタグも出たのだ。これで、筆者以外にも、同様な経験があると表明している人がいるのがわかった。

筆者の場合は、かなり昔の話であるが、池上さんがやっていたあるラジオ番組でゲストして呼ばれた後、取材として話を聞かせてくれということだった。それで、筆者はまたゲスト出演をお願いされたのだと思い取材協力したが、「テレビでその取材内容を使いたい」ということだったのだ。こちらはゲスト出演と思い取材に協力したのに、残念に思ったことを覚えている。

学者の場合、意見は論文や本で表明する。学位をとるような著作では、自分のオリジナルな意見と他人の意見の引用は厳格に区別されている。

一方、ジャーナリストと称する人は、取材で得たことをベースにしたうえで自分の意見を述べるが、自分の意見と取材によって得た意見の差がどこにあるのか、かなり曖昧だ。しばしば取材源の秘匿を主張するが、それは取材を受けた者がそう主張した場合のみに許されることであり、一般的には取材先を明らかにできなければ、客観的な検証ができないことになってしまう。

マスコミ記事のなかには、そうした検証がしにくいものが多い。俗に言う「ソース」が明らかでないのだ。学者の論文なら、検証可能でないものは到底意味をなさないため、ここは大きく違っている。

池上氏の場合、テレビのジャーナリストによくあることだが、ソースの明示がハッキリしていない場合が多い。

筆者は、かつて本コラムで池上氏の番組を批判したことがある(2016.12.19「フジテレビ「池上彰特番」が犯した、残念すぎるレベルの3つのミス」https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50502)。おそらく筆者とは立場の違う人に取材をして番組を作ったのだろう。この番組でも、ソースは明示されていなかった。

池上氏については、9月7日に放送されたフジテレビ「池上彰スペシャル」についても批判されている。この番組で、子役タレントが20人以上出演していたからだ。八幡氏のケースも、子役タレント出演のケースでも、筆者からみると、ソースの明示(クレジット)をきちんとしていないことが問題ではないか、と思っている。

ツイッターで拡散されている画像


学者なら、取材協力者としてクレジット表記をしてくれればOK、という人もいるだろう。「クレジットなしでも、そこそこの報酬がもらえるのであればいい」というジャーナリストもいるだろう。まず、その協力者を番組に出演させればまったく問題なし、だ。

たとえ「出演なし」でも、クレジット表記か、協力に見合う報酬があれば多分問題なし、のはずだ。「出演なし、クレジットなし、報酬なし」ではやっぱり酷いと言わざるを得ないだろう。

池上氏は他人の意見を自分の意見のように言うことはない、としているが、これだけ似たような体験をした人がいるとなると、全面否定が通じるだろうか、という疑問も出てくる。モリカケ問題のとき、マスコミは「疑われた場合、挙証責任は疑われた側にある」というとんでもない論法を仕掛けていたが、これに即するなら、池上氏がどのような対応をとるのか興味深いところだ。

窮地に立たされた石破氏

今後、池上氏は窮地に立たされるかもしれないが、間もなく窮地に立たされそうな人物があと二人いる。

今週は、なんといっても20日(木)の自民党総裁選投開票に注目が集まる。もろもろの情勢を分析すると、選挙結果はもう決まったようなもので、安倍総理の勝ちであろう。

心配なのは石破氏だ。安倍総理と石破氏の違いについては、本コラムですでに述べている(例えば、2018.08.20「憲法、財政、本当にそれで大丈夫…? 石破氏総裁選出馬に抱く懸念」 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57106)が、その後も、石破氏は「ほんとうに大丈夫か?」という感想を抱くしかない発言を繰り出している。

石破茂氏

たとえば、石破氏は9月2日、高知の浜口雄幸記念館を訪問し、これまでに繰り返し『男子の本懐』を読んだことが報じられた。これは故・城山三郎氏の著作で、第一大戦後の日本の不況をなんとかしようとした政治家・浜口雄幸の姿を描いたものだ。

しかし、残念なことに『男子の本懐』に書かれている浜口雄幸の金解禁等の政策は、今の経済史では「デフレを招く原因となり、失敗だった」と理解されている。その意味で、経済政策論議の中で『男子の本懐』を出すのは、ミスリーディングといわざるをえない。歴史の教訓に学べば、経済政策について論じるなら高橋是清の政策(リフレ政策)をあげるのが正しい。

憲法改正についての議論でも驚いた。8月30日の読売新聞では、もし憲法改正を行うならどこから手を付けるかの議論の中で、「共産党まで含めた、賛同得られるものから改憲を」とコメントしている。それ以前にもテレビで同様の発言はあったが、それは口が滑っただけと思っていたら、どうやら本気なのだろう。これではまるで「護憲派」である。

石破氏は総裁選後、再び自民党を飛び出し、野党再編の核になるという見方すらでている。筆者には、離党経験があるが復党した石破氏が、まさかそうした行動はとらないと思うが、石破氏は、第二の小沢一郎になるとの予想も確かに一部にあるようだ。

敗北後の石破氏の身の振り方がとても心配だ。北海道地震を「国難」ととらえて、潔く総裁選出馬取りやめをしたほうがよかったのではないだろうか。

野田聖子氏も「骨抜き」か

さて、もう一人窮地に立たされそうなのが、野田聖子総務大臣だ。一時は出馬するという勢いだった野田氏も、携帯料金についての議論と「ふるさと納税規制強化」路線について、なにやらおかしなことになっている。

野田聖子氏

携帯料金についての議論をみると、野田氏の「地位の低下」が如実に分かる。というのも、菅義偉官房長官が講演で「携帯料金は4割程度下げる余地がある」と発言したのは8月21日のこと。これを受けて、野田総務大臣は、23日、携帯電話市場の競争促進策などを議論するように情報通信審議会に諮問したが、本来なら携帯電話の料金などの問題を管轄する野田総務大臣が先に発表するのが自然だ。

総務省の携帯料金担当役人は、料金引き下げについての菅発言を「寝耳に水」といっているようだが、野田総務大臣より先に菅官房長官が総務省の方針を発表するのは、政界における二人の力関係を如実に表している。野田総務大臣の「相対的な力の低下」が見て取れるということだ。

その野田大臣、ふるさと納税規制強化について、寄付金に対する自治体の返礼費用の割合が3割を超えたり、返礼品が地場産でなかったりする自治体への寄付を、税優遇の対象から外す方針を表明している。

ふるさと納税は、2007年の第一次安倍晋三政権の時に、当時の菅総務大臣の発案で創設され、自分で選んだ自治体に寄付すると、払った住民税の一定割合までを税額控除するというものだ。筆者も官邸にいながら、その制度創設を手伝った。

この制度の画期的なことは、税額控除の仕組みと寄付金を合わせているので、事実上税の使い方を国民が選ぶことができる、ということだ。これは、政府(官僚)が税を徴収して政府(官僚)がその配分を決めるのが公正である、という官僚の考え方とはまったく反している。そのため、ふるさと納税の創設の時、官僚はこれに猛反対だった。それを、当時の菅総務大臣が政治的に説得して通したものだ。

自民党総裁選では、野田総務大臣も出馬意欲を見せていたが、推薦人も集まらず、仮想通貨をめぐる問題で政治家として致命的なミスをしてしまい、結果として出馬さえできなかった。

こうした状況で、本来野田大臣が行うべき携帯料金問題の検討が進まなかったので、菅官房長官が業を煮やしたのだろう。引き下げについて菅官房長官が野田大臣より先に発表したのは、そういう背景があったと思われる。これに対して野田総務大臣がふるさと納税規制強化という「筋違いな応え方」をしてしまったようだ。とんだ意趣返しだ。

ちなみに、ふるさと納税の総額は3482億円であるが、これに伴う住民税控除額は2448億円で、それも都市部に集まっている。当初の目論見どおりに、各自治体の分配是正に貢献している、ということだ。しかも、全体の控除額は個人住民税収額(12兆8235億円)の2%にも満たないものだ。この程度なら、住民税の根幹を揺るがすことはないことは明らかだ。

もはや、野田大臣は、ふるさと納税に反対したい総務官僚に乗せられている、とみるべきだろう。「どうせ次の政権にはいないだろうから、官僚の代弁くらいさせておけ」という程度の利用価値しかない、と官僚たちからも見切られているのではないだろうか。

さて、この3人のうち誰が生き延びるだろうか。筆者は、池上氏だと思っている。政治の世界では、その結果についてそれなりにハッキリと見えるものだが、池上氏の問題については、テレビやマスコミが積極的に取り上げることはないだろう。

というのは、その他にもテレビやメディアに出演する自称「ジャーナリスト」は、池上氏と似たり寄ったりだからだ。池上氏の場合、「こどもニュース」で子ども相手にすべてを知っている人としてキャラができていたが、それを「大人相手」にしただけだ。

ちょっと取材したくらいで「専門家」を自認する「ジャーナリスト」はたくさんいるので、池上氏の問題をマスコミやテレビが取り上げれば、収拾がつかなくなってしまう。そう考えると、自浄作用については、政治の世界よりもマスコミの世界の方が劣っているのかもしれない。

【私の論評】トンデモ歴史観と経済理論に支配された石破氏は総理の器にあらず(゚д゚)!

ブログ冒頭の高橋洋一氏の記事に、」「敗北後の石破氏の身の振り方がとても心配だ。北海道地震を「国難」ととらえて、潔く総裁選出馬取りやめをしたほうがよかったのではないだろうか」という下りがあります。私もそう思います。

というのも、石破茂氏はどう考えても、総理の器ではないからです。冒頭の記事にあったように、もし憲法改正を行うならどこから手を付けるかの議論の中で、「共産党まで含めた、賛同得られるものから改憲を」とコメントするようでは、もう器ではないことは明らかです。これでは、護憲派であるとうけとられても致し方ありません。

石破氏はさらに立て続けにとんでもないコメントをしています。石破陣営は、自民党総裁選の特設サイトで、47都道府県向けの動画を配信しています。そのなかの沖縄向けメッセージで、米軍基地が集中している理由をこう説明しました。

「1950年代、反米基地闘争が燃えさかることを恐れた日本と米国が、当時米国の施政下にあった沖縄に、海兵隊の部隊を移したからだと聞いている。(略)このことを決して忘れてはならない」

これは、石破氏が直接コメントしたものではありませんが、当然のことなが、石破氏の考えを表現したものです。石破氏の主張を受け、沖縄タイムスは13日にこの事実を報道し、「元防衛相が政治的要因を認めた」「閣僚経験者が本土の反対を懸念して、沖縄に米軍基地が集約された経緯について発言するのは初めてとみられる」と特筆しているくらいです。

沖縄知事選の争点とされる「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設」について、革新系で自由党前衆院議員の玉城デニー氏(58)が反対を訴える一方、保守系の前宜野湾市長、佐喜真淳(さきま・あつし)氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=は、是非を明言せず、慎重な態度を貫いています。
沖縄知事選候補者、左から佐喜真淳(さきま・あつし)氏と玉城デニー氏

石破氏の主張は、革新勢力の「反基地感情」に火を付け、玉城陣営を利することになりかねないです。これは、防衛相経験者として、とんちんかんな発言で、沖縄の革新勢力などに媚びているようにしか思えません、

沖縄は、朝鮮半島や中国、台湾まで、戦闘機なら数時間で到達できる戦略的要衝です。米軍基地が集中しているのは、中国や北朝鮮などへの威嚇のメッセージにもなっています。元防衛相なら、そうした地政学的意義を丁寧に説明し、沖縄県民の理解を得るよう努めるべきであるにもかかわらず、この有様です。
石破氏は、日本を取り巻く安全保障環境を踏まえ、沖縄の米軍基地の重要性も説明すべきではないか

これは、最近のことですが、過去にもとんでもない発言をしていて、石破氏の歴史館はとうてい日本の総理大臣としてふさわしくないことがわかります。これについて、以前このブログにも掲載したことがあります。その記事のリンクを以下に掲載します。
石破氏、ポスト安倍狙う“秘策” 党総裁選改革案は「ゲルマンダー」―【私の論評】安部総裁の本来の勝負は平成15年の自民党総裁選!ここで石破総裁が誕生すれば「戦後体制からの脱却」は遠のき、失われた40年が始まる!(◎_◎;)

この記事は、2013年10月31日木曜日のものです。この記事の中から、渡部昇一氏が石破氏の歴史観を徹底的に批判していた部分のみを以下に引用します。
"
この歴史観について、雑誌「2008年WILL6月号」で渡部昇一氏が石破大臣を国賊だと批判していました。

石破氏の中国の新聞に載せられたインタビュー記事は衝撃的であり、この件について当時政府が何も動かなかったことも驚愕です。中国の情報工作はますます進み、当時の石破大臣も篭絡されたのではないでしょうか?だとすれば、末恐ろしいことです。

以下にこの渡辺昇一氏の記事の一部を引用します。

渡辺昇一氏

石破大臣の国賊行為を叱る

渡部昇一

中国共産党の新聞「世界新聞報」(1/29)に駐日記者が石破茂防衛大臣の執務室でインタビューした記事を載せた。 
【石破防衛相の発言】 
●私は防衛庁長官時代にも靖国神社を参拝したことがない。第二次大戦の時に日本の戦争指導者たちは、何も知らない国民を戦線に駆り出し、間違った戦争をした。だから私は靖国神社に参拝しない、あの戦争は間違いだ、多くの国民は被害者だ。 
●日本には南京大虐殺を否定する人がいる。30万人も殺されていないから南京大虐殺そのものが存在しないという。何人が死んだかと大虐殺があったかは別問題だ 
●日本には慰安婦についていろいろな見解があるが、日本軍が関与していたことは間違いない。 
●日本人が大東亜共栄圏の建設を主張したことは、侵略戦争に対する一種の詭弁だ。 
●(中国は日本に対する脅威であるから対中防衛を強化せよという人たちは)何の分析もしないで、中国は日本に対する脅威だと騒いでいる。 
●日本は中国に謝罪するべきだ。
これではまるで稚拙なサヨク学生の言い草ではないか。ギルト・インフォメーションに基づく戦後自虐教育の落とし子そのものである。 
これが事実だとすれば石破茂防衛大臣に対する認識を改めねばならない。 
「WILL」編集部が石破茂防衛大臣に確認したところ、事務所から次の回答が来たという。 
問 1月29日付け「世界新聞報」に石破防衛大臣の執務室での独占取材内容が掲載されているが、この取材は実際に受けたものか。 
答 実際に受けたものです。 
問 いつの時点で取材を受けたのか。 
答 平成19年11月21日(水)に取材受けいたしました。 
問 掲載された内容は、石破防衛大臣が話した事実に即しているのか。 
答 インタビューを先方が記事にまとめたものですので、事実に即していないと言うほどではありませんが、事実そのままでもありません。 
問 記事が事実に即していない場合、それに対してなんらかの対処をされたか。 
答 前の答えの通り、どのマスメディアでも発言を加工することはありますので、特別対処というほどのことはしておりません。 
いやはや、恬として恥じない石破氏はアッパレ! 
しかし、この大臣の下で働く自衛隊のみなさんの心情を考えると哀れである。 
その著書「国防」を当ブログでも紹介し、軍隊でないために行動基準がネガティブリストではないこと、軍法会議がないこと、NTP体制は「核のアパルトヘイト」だという発言を好意的に取り上げたが、所詮は単なる「軍事オタク」で国家観も歴史観も持ち合わせていないことが判明した。 
ブッシュ(父)大統領がハワイ在住の日系人の式典で「原爆投下を後悔していない
(I am not sorry)」と発言したことについて、渡部氏はいう。 
「他国に簡単に謝罪するような人間は、大統領はおろか、閣僚にも絶対になれません。それが諸外国では当たり前です」 
野党首相の村山富市は言うに及ばず、宮澤喜一、河野洋平、加藤紘一その他の謝罪外交を繰り返した政治家たちは「当たり前」ではないのである。 
石破茂防衛大臣もその一人として辞任を要求する。
いやはや、これはとんでもない歴史観です。しかも、防衛大臣だった時分の歴史観の吐露ですから、救いようがありません。

石破氏は今でもこのような歴史観を持っているのでしょう。先にも掲載したように、 石破氏はさらに立て続けにとんでもないコメントをしています。このコメント、「失言」と捉えられている向きもありますが、私はそうではないと思います。

このような石破氏の歴史観からにじみ出る、本音を語っているとみるべきです。こんな人物は、どう考えてみても、日本の総理大臣の器ではありません。

一方石破氏の経済政策はといえば、これもとてもじゃないですが、総理の器とはいえません。

石破氏の経済政策のスタンスは、「反アベノミクス」に尽きます。アベノミクスは3点から構成されていて、大胆な金融緩和政策、機動的な財政政策、そして成長戦略です。

このうちアベノミクスの核心部分が大胆な金融緩和政策にあります。政府は日本銀行の人事を国会での議決を通じてコントロールし、この大胆な金融緩和政策、いわゆるリフレ政策(デフレを脱却して低インフレ状態で経済を安定化させる政策)を実現しようとしてきました。石破氏の「反アベノミクス」とは、このリフレ政策への批判に他ならないものです。

例えば、まだ民主党政権の時代に評論家の宇野常寛氏との共著『こんな日本をつくりたい』(2012年)の中で、宇野氏のリフレ政策をとっても良いのではないか、という問いに対して、石破氏は即時に否定しています。石破氏の理屈では、リフレ政策は「二日酔いの朝に迎え酒飲むようなもの」で、続けていけばハイパーインフレ(猛烈なインフレ)になる可能性があるというものでした。

この意味で、マクロ経済政策としては、財政再建路線、金融緩和否定というアベノミクスの真逆であり、そのマクロ経済政策が実際に行われれば、アベノミクスで達成できた雇用や株高は失われ、デフレ脱却もかなわず、デフレに逆戻りになる可能性があります。

野田聖子氏も、経済では石破氏と五十歩百歩です。

トンデモ歴史観とトンデモ経済理論に支配されている、石破氏だけは、間違っても総理にすべきではありません。今回はどう考えて芽はないので、本当に良かったです。

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2013年11月23日土曜日

倉山満「朝鮮人を人間扱いしたから大日本帝国は滅びた」―【私の論評】歴史を歪めても劣等感はさらにつのるばかり、今の韓国には正しい歴史観を持ち呪縛から解き放たれ、新たな社会構造を構築するしか道はない!

倉山満「朝鮮人を人間扱いしたから大日本帝国は滅びた」

倉山満氏















前回の記事(http://nikkan-spa.jp/538293)で憲政史研究者の倉山満氏は「日本の植民地支配が『お人よしすぎた』ために大日本帝国を滅ぼした」と示唆しています。その本意はどこにあるのか? 倉山氏に直撃した。

「安重根が伊藤博文を愚かにも暗殺したことが日韓併合の引き金になったのですが、そもそも日本は植民地を持つ資格がなかったのです。なぜか? それは日本人が朝鮮人を人間扱いするほど『甘かった』からです。朝鮮を植民地にしたのなら、人間扱いをしてはならなかった。この言葉をもって、『こんなことを言うヤツは差別主義者だ』『右翼・民族主義の過激派だ』などと思った方は当時の世界の常識を知らないと、自白していることになります。そもそも植民地とは何かというと、搾取する土地です。朝鮮半島に搾り取る資源があったのかというと、何もありませんでした。そんな土地を生真面目な日本人は『貨幣経済を浸透させよう』『文明化しなければならない』『インフラを整えよう』と使命感に燃え、やりとげてしまった」

確かに、当時の価値観からすれば、ヨーロッパ人が行った搾取とは一線を画している。むしろ、大日本帝国憲法を適用し、正確に言えば、植民地ではなく「海外領」として扱ったと言ったほうがいいのかもしれない。

「イギリスでいえば、インドは植民地ですが、カナダは海外領になります。そして日本は朝鮮に急速に文明化をもたらします。当時、満洲では朝鮮人と漢民族の対立が激化し、日本への侮日行為や居住権の侵害が繰り返され、朝鮮人農民が被害を受けます。そこで日本人はハタと『半島と大陸は陸続きだ』と気づくのです。日本人の悪い癖に『問題を解決しなければならない病』があります。日本は帝国臣民である朝鮮人の権利を守るため、中華民国と対峙することになり、満洲事変、支那事変と戦線を拡大し、大陸経営へと深入りして破滅していったのです。日本というのはどこまでお人よしなのでしょうか。どこの国が植民地のために世界中を敵に回すでしょうか? イギリスがアイルランドのために、アメリカがフィリピンのために、いったい何をしたというのでしょうか?」

昭和6年から昭和20年まで、朝鮮人が「反中親日」になった「唯一の時代」だったと倉山氏は指摘する。「宗主国の日本が朝鮮のために世界中を敵に回してまで自分をイジめた中国を叩きのめしてくれたのです。当たり前でしょう」とも。

「今となっては、そんな恩を韓国人はすっかり忘れ去っています。前々回の記事(http://nikkan-spa.jp/534592)でも指摘したとおり、『やってもいない抗日闘争』を建国の理念にしたことによって、歴史が矛盾だらけになり、歴史観がファンタジーだと笑われるのです。もう一度言っておきましょう。韓国はやってもない抗日闘争を建国の理念とすれば、スターリンが指導していた抗日パルチザンである金日成を英雄視するしかありません。テロリズムを賛美し、北朝鮮という敵国の指導者が自分たちを正統に支配する権利を持っていることになる。一方の韓国初代大統領である李承晩はアメリカで独立運動と称してカンパを集めて遊んでいただけです。連合国に参加したわけでも自力で戦ってソウルを解放したわけでない。何ひとつ英雄らしい行動をとっていません。韓国人はいい加減、『反日お国自慢歴史観』を卒業すべきでしょう」

倉山氏は新刊『嘘だらけの日韓近現代史』のなかで、「朝鮮半島の歴史を読み解くうえで重要な三法則ある」とも指摘している。その三法則とは以下のとおりだ。

【韓国の三法則】
一、頭の中身がファンタジー
ニ、軍国主義でないと正気が保てない
三、反日を言ってないと親日になってしまう

詳細はぜひ本書で確かめてほしい。

【私の論評】歴史を歪めても劣等感がつのり国力が衰えるだけ! 今の韓国は正しい歴史観を持ち呪縛から解き放たれ、新たな社会構造を変革するしか残された道はない(゚д゚)!

そもそも、朝鮮にとっては、大東亜戦争は日本とともに欧米列強と朝鮮人日本兵として闘ったのであり、終戦直後には現在の韓国に、米軍がはいってきて、日本の一部として統治され、その後独立したのであり、そもそも、日本に対する抗日戦争などあり得るはずもなく、単なるファンタジーに過ぎないことは、多くの日本人が常識として知っていたことです。

さらに、歴史をひもとくと、上の倉山氏の記事では、「スターリンが指導していた抗日パルチザンである金日成を英雄視するしかありません」となっていますが、これでさえ、たとえ金日成を英雄としたとしても、韓国人は劣等感にさいなまされる以外にありません。

金日成(左)とスターリン(右)

実は、北朝鮮建国当時でも、そもそも金日成がどうして北朝鮮で権力の座を得たのか、当時のソビエト側でもよくわかっていません。今でも歴史の謎です。最近日本では、現在いわれている金日成は、本当の金日成ではなく、全くの別人という説がありますが、この説が正しい正しくないということは全く別の次元で、金日成なる人物のことは良くわかっていません。

そもそも、権力の源が何なのかはっきりしません。無論、血筋でもないし、共産主義に対する多大な貢献でもないし、抗日戦争に対するはっきりとした大きな貢献もありません。金日成が抗日戦争に従軍したとされる期間はほんの少しの間で、戦争中のほとんどの期間は、当時のソ連領にいました。その当のソ連も権力の基盤が何なのかわからないわけですから、本当に歴史の謎です。

北朝鮮の女性兵士による剣の舞

ひよっとすると、金日成も、今の韓国のように歴史ファンタジーの創作名人だったのかもしれません。それにしても、一応は抗日戦線に参加していることは間違いないので、確かに上で倉山氏が述べるているように韓国の歴史ファンタジーよりは、権力基盤としては説得力があります。

もともと、北朝鮮も、韓国も歴史的にみれば脆弱な存立基盤しかありません。であれは、本当は新しく作るしかないわけです。にもかかわらず、韓国は誤った歴史観にとらわれていてばかりいて、妄想の仲から一歩も出ていません。本当は、これを廃して、中途半端で終わっている社会構造を少なくとも、日本や先進国なみにするしか道は残されていないことに気づいていません。そちら側に進むことができなければ、結局北朝鮮に併合されるか、中国に飲み込まれるしか道はありませし、最近の韓国はもうそうなりかけています。

漢江の奇跡は、日本の支援、ベトナム戦争特需など要因が重なった
ものだが、それにしても経済的中間層が増えなければあり得なかった

社会構造の変革としては、これもあまりに当たり前なのですが、まず実施しなければならないのは、経済的中間層を増やすことです。韓国は建国当初は、これを一生懸命にやり経済発展をして、漢江の奇跡と呼ばれたこともあり、ドラッカー氏も賞賛していた時期もありました。その当時は、世界も韓国はもっと成長して、いずれは日本のような国になる可能性もあると考えましたが、そこから先、歴代の韓国政府は中間層を増やすという方式ではなく、輸出産業を育てるとか、ごく最近ではK-POPを後押しするとか、とにかく国家レベルで輸出産業を後押しするという方向に転換しました。

そのため、一時は良いようにみえたのですが、その実経済は伸びるどころか、脆弱になってしまいました。この考え方は、一見良いようにもみえます。実際最近では、サムスンや、K-POPが政府の後押しを受けて成長していて、羨ましいと思う日本人もいたようです。しかし、その政府の後押しもむなしく、最近のサムスンは、業績を落としてますし、K-POPも不調で、日本では、今年も紅白歌合戦にはK-POPのスターは誰一人参加しないそうです。

K-POPスターのグラビア

しかし、考えてみれば、政府の後押しによる事業が成功するというのであれば、共産主義の計画経済も成功したはずであり、うまくいくはずはありません。漢江の奇跡の後は、韓国の経済は伸びず、アジア金融危機には経済が著しく脆弱化して、その後は日本の円高に一次助けられ、サムソンなどの一部の輸出企業の業績は良かったのですが、国としてみた場合には、吹かず飛ばずという状況でした。そうして、今年の4月からは、日本が異次元の包括的金融緩和を本格的に実施し始めたため、日本は円高から円安基調となり、韓国経済は崩壊の危機にたたされています。こんなことは、過去の歴史を正しく省みることができれば、すぐ理解できることなのですが、韓国人の目は、反日で曇りこのようなことが見えなくなっています。

ところで、戦中戦前の朝鮮は、大日本帝国憲法を適用した「海外領」であり、朝鮮にだけ適用された、植民地法などで統治されたわけではありません。だから、朝鮮人は、日本人と同等の扱いでした。実際に、たとえば、戦争中の北海道の道議会議員は、朝鮮人が多かったという事実もあります。法律的には、朝鮮人は日本人だったのです。ここが、倉山満氏のいうところの、お人好し過ぎの「日本人」ということです。

植民地は宗主国にとって、良い存在というのは、宗主国が植民地を搾取できるからです。しかし、植民地が搾取できるほど豊であれば、そのようなことができますが、そうでなければ一応は、自国領の住民ということになりますから、面倒を見なければならないことになります。

1939年3月、チェコスロバキアのドイツ併合後、チェコ製LTVz38はドイツ国防軍によって生産されました。LTVz38はドイツ軍の制式装備に組み込まれ、戦争中を通じて生産、改良、発展が行われていきました。

たとえば、第二次世界大戦中、ドイツはチェコスロバキアを占領しました。チェコスロバキアは、戦前は豊な国で、GDPは現在でいえば、アメリカほどもあった国で特に工業が盛んでした。ここを占領したドイツは、豊なチェコの工業力を手に入れたわけで、これはドイツにとって有利なことでした。国民も豊であったため、そのままチェコの体制を維持すれば、ドイツはチェコの面倒をみることもなく、工業力を手にいれることができました。実際ドイツ軍の装備の中には、チェコ製のものも多かったといわれています。

しかし、戦線が拡大して、多くの国々を併合することになった時には、チェコのような豊な国々ばかりでなく、たとえば、ルーマニアなどのような貧しい国も配下に多数収めることになりました。そんなときは、良いことばかりではなく、一応自国領であることから、場合によっては、貧しい国が食料・エネルギー不足になった場合には、それらをそうした国々にドイツから送らねばならないという事態にも陥りました。だから、植民地が増えるということは、その植民地が豊である場合は、宗主国にとって利益になりますが、豊であれば、今度は軍事力も備わっているということで、植民地経営はどのような場合も濡れ手に粟の儲け話ということにはならないのです。

貧しかった当時の朝鮮は、日本にとっては、良い植民地ではありませんでした。朝鮮は日本にとっては、経済的には利することはなく、その役目は当時極東の脅威であったソ連の防波堤であったにすぎません。しかし、その防波堤を築くために、日本は多くの代償を払ったというわけです。日本にとっては、朝鮮は昔のままにしておき、鉱物資源を獲得したり、金になる農産物を栽培させ、朝鮮人を奴隷にして搾取するなどすれば、欧米型の儲かる植民地経営ができました。しかし、アジアの開放を目指す日本人はそんなことはとうていできず、それどころか、短期間で朝鮮半島の文化水準をあげるという大偉業を成し遂げたのです。朝鮮にまともな学校・病院・役所、水道・ガス・電気などのインフラが整ったのは、日本統治時代からのことです。北朝鮮には、当時は東洋一といわれる、水力発電所を築いたのも日本です。日本は、朝鮮総督府に日本の中でも、最優秀といわれる人を総督府の要員として送りました。

話は変わりますが、アメリカは日本統治のために、GHQにアメリカ本国から人を送りましたが、日本が朝鮮総督府に送ったのは最優秀の人々でしたが、アメリカが日本に送ったのは、馬鹿とコミンテルン(アメリカ人でありながらソ連のスパイであった人々)ばかりの出来の悪い連中ばかりでした。どうして、こんな馬鹿なことをしたのか、今では到底理解できません。

戦後の日本の日本国憲法は、一時しのぎの植民地法にすぎませんでした。それも、馬鹿とコミンテルンがつくった、出来の悪い当時のソ連の都合の良い内容ばかりでした。当時その作成に関わった馬鹿とコミンテルンですら、日本国憲法は、一時の占領地法であり、まさかこんなに長く適用されることになるとは思っていなかったと言っています。日本は、未だ日本国憲法によって統治される、植民地にすぎないのです。同じ殖民地なら、アメリカ憲法を適用されるなら、まだしも、いまだ出来の悪い植民地法に支配されている日本は最悪です。それでも、国体を維持している日本人は素晴らしいです。

これほどの中途半端な状況は、必ず脱却すべきです。韓国はすべきことは、社会構造の変革です。日本がしなければならないのは、自主憲法の制定です。

民主党政権のような政権ができあがったのは、憲法に定められた日本を弱体化するための、内容により、左翼的な勢力ができあがる土壌があるからです。この憲法の下にあれば、民主党政権が出来上がったのは、必然と言っても良いです。これは、何としても変えなくてはならないです。

話が少しずれてきたので、元に戻します。日本では、日本国憲法なるおかしげな、植民地法の傘下にあるとはいえ、日本人には、歴史を改竄するなどという習慣はありません。過去の歴史をまずは受け止め、そこからものを考えます。しかし、韓国人は違います、過去の歴史とは、まずはそのまま受け止めるというのではなく、気に食わなければ変えてしまうべきもののようです。

韓国の歴史教科書

その点からみると、韓国の歴史教科書問題が実に面白いです。新しい保守派の教科書に対し左派が反発し、さらに教育省が検定済み教科書に修正を指示しているのですが、その内容が興味深いです。「韓国人の歴史観」が如実に表れていてまさしく、倉山氏のいうところの、ファンタジーです。

修正指示は問題になっている保守派の「教学社版」を含め8種類すべてが対象です。たとえば日本の敗戦直後、連合国が作成した地図が英語の原資料としていくつかの教科書に紹介されているのですが、竹島問題がらみのその地図の日本海部分に記された「SEA OF JAPAN」の文字を削除しろと指示されているのです。

原資料から気にくわない部分を無くしてしまえというのです。韓国人の歴史観では「あった歴史(事実)」より「あるべき歴史(願望)」が重要ということのようです。つまり「SEA OF JAPAN」は韓国人にとってはあってはならない表記なので消してしまえ、というわけです。

政府が執筆者や出版社に堂々と資料改竄(かいざん)を命令していることになります。これはとんでもないことです。

こんなことを繰り返していれば、確かに上の倉山氏がいうように、韓国の歴史はファンタジーになってしまいます。こんな馬鹿なことは、どこの国でもあり得ません。たとえば、中国の古文書に日本が中国の属国であったなどの表記があったとして、日本ではそれは間違いだからその歴史書から「日本は中国の属国である」との表記を削除しろということにはなりません。歴史的資料としては、そのままにしておき、どうしてそのような間違いが記載されていたのか、研究の対象となると思います。

しかし、韓国では、それを削除してしまいます。そんなことを繰り返していれば、歴史そのものの認識ができなくなります。実際にそのようなことになっているのが現在の韓国であり、だから、ファンタジーと倉山氏は語っているのだと思います。

1000年のファンタジーでは国はもたない

こんなことでは、いつまでたっても、韓国はまともな歴史観を持つことが出来ず、そのため社会構造の変革の重要性などは埋もれてしまって認識されず、経済も伸びることはなく、閉塞感にさいなまされ、その閉塞感を正しい方向で解決しようともせず、政府は自分たちの無能を反省するでもなく、日本を悪者に仕立てて、反日で国民の不満をそらすということを延々と繰り返すだけになります。

そんなことをしても、何ら根本的解決にもならず、国力はますます衰え、その隙に乗じて北朝鮮に飲み込まれるか、そうはならなくても、北朝鮮ともども中国にいずれ飲み込まれてしまうだけです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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