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2015年6月24日水曜日

民主党が吹聴する「徴兵制復活」 “ヒゲの隊長”が一刀両断―【私の論評】憲法を会社の規程におきかえて考えればわかる!金科玉条と考える輩は危険(゚д゚)!

民主党が吹聴する「徴兵制復活」 “ヒゲの隊長”が一刀両断

佐藤正久氏

安全保障関連法案をめぐる国会攻防で、民主党が「徴兵制の復活」の可能性を持ち出し始めた。軍事的な観点からも合理性が低いとされる徴兵制が、なぜクローズアップされるのか。元陸上自衛隊イラク先遣隊の「ヒゲの隊長」こと、自民党の佐藤正久元防衛政務官が一刀両断した。

「現代戦において、シロウトが突然加わって部隊で機能を果たすというのは、ほぼ無理な話だ」

佐藤氏はこう断言する。1960年、福島県生まれ。防衛大学校卒業後、陸自入りした。2007年に退官し、同年の参院選で初当選した。

「徴兵制」と集団的自衛権の行使容認を結びつける論法は、以前から左派系市民団体が用いてきたが、最近は民主党幹部らによる言及が目立つ。

岡田克也代表は17日の党首討論で「将来、徴兵制が敷かれるのではという議論がある」と指摘。細野豪志政調会長も21日、自身のHPに「身の丈に合った安全保障政策を 徴兵制について考える」と題した文章を掲載し、「(徴兵制を)真剣に警戒する必要がありそうだ」と訴えた。

佐藤氏は「民主党が主張しているのは『集団的自衛権の行使を認めれば自衛隊の任務をやりたがる人が減る。だから徴兵制が必要になる』という、極めて粗い論理だ」と指摘し、続ける。

「穴を掘って近接戦闘で小銃を撃つ、という時代ならいざ知らず、現代戦では、高性能の兵器やシステムを使いこなすことが求められる。高校や大学を出て入隊した若者がこうした域に達するには、大体10年かかる。日本人の価値観に照らしても、徴兵制が受け入れられる土壌はない。徴兵制の導入は非現実的というほかない」

前出の党首討論で、安倍晋三首相は「憲法(第18条)が禁じる『苦役』にあたる」と徴兵制導入の可能性を明確に否定したが、民主党幹部らの発言は続いている。

佐藤氏は「民主党は『日本を取り巻く安全保障環境は厳しくなっている』と言いながら、政府案への対案は示さない。それに対する世論の批判をかわすために、徴兵制や、憲法学者による『違憲論』を持ち出しているのではないか。同じ野党でも、維新の党は対案を出そうとしている。政権担当経験がある政党として、民主党はあまりに無責任だ」と語っている。

【私の論評】憲法を会社の規程におきかえて考えればわかる!金科玉条と考える輩は危険(゚д゚)!

上で、佐藤氏が主張をまとめると、次の二点です。
1.徴兵制の導入は非現実的
2.民主党は安全法案の政府案への対案は示さないので無責任
最近私は、このブログで安保法制の審議に関して、何度か掲載してきましたが、結論としては、佐藤氏のこの主張と全く同じです。

一昔前の時代ならいざしらず、現在では日本の安全保障をどうするのか、はっきりさせなければ、そのほうが余程危険だし、様々な不安要因を抱えることから、場合によっては経済的にも良くないことがおこりかねません。

日本の集団的自衛権に関する野党、それも民主党の論議は、全く異様といわざるをえません。

これについて、石平氏が以下のようなTweetをしています。
無論、良いはずはないです。

集団的自衛権に関して、一部の憲法学者が『憲法上は違憲』としています。しかし、そもそも国家が無くなり、他国の統治下になれば日本国憲法は無効化しますから、違憲性を問う意味はまったくありません。 統治権を守る自己防衛のような局面で違憲合憲を問うのは全くの筋違いです。

憲法第98条 ①には、「この憲法は。国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部または一部は、その効力を有しない」という条文があります。

これを逆手に取る護憲派も存在します。

しかし、国あっての法であるというのが本質であり、国がなくなってしまえば、憲法など何の意味もないということか分からない人が大勢いるようです。

そもそも、日本国憲法も、日本国という国が存在することを前提として作成されているわけですから、国の存立の危機がある場合、憲法を金科玉条のごとく守れなどと言っているわけではありません。

日本国憲法においては、国家の主権者は『国民』であり、国家の責務は『国民の生命、財産、安全を守ること』です。 それを前提てとして、憲法を基礎とした法律があり、その実行に関する手続きを決めているのです。 憲法は所詮、手段を定めたものであって目的ではありません。



これは、会社の憲法にあたる、規程でも同じことです。会社があるから規程があるのであって、規程があるから会社があるわけではありません。以下話を理解しやすくするため、規程の中でも、職務権限規程や、職務分掌規程を例にとって話をすすめます。

上場会社などでは、規程が作成されています。これが作成されて、それが実行されていることが、上場の基準ともなっています。その中に職務権限規程や職務分掌規程を定めてあります。そこからはみ出た行為をすることは越権行為にあたります。

だから、はみでたとすれば処罰がくだされることになる場合もあります。しかし、だからといって、職務分掌や職務権限を是が非でも一歩も踏みでないと考える人には、その会社における将来はありません。また、そのような人ばかりで構成される会社には将来性がありません。

会社の中で、職務分掌や職務権限は会社を統治するためにあるのであり、従業員の創意工夫や、創造性を圧殺するために存在するわけではありません。

なぜなら、職務分掌や、職務権限を超える方法はいくらでもあります。たとえば、上司の了解のもとで適宜報告することを条件に、職務権限を超える業務を実施したり、あるは大掛かりなものであれば、企画書を作成し、それだけではなく上下左右にコンセンサスをとり、最終的に取締役でその企画書が了承を得た場合、たとえその企画書が新人で職位が最も低い人が書いたものであっても、会社はその企画書通りに実行します。

規則を金科玉条のように考える人は危険である
そうして、社長や取締役からすれば、このような仕事をどんどんする人こそ、最高の人材とみなし、幹部や、次世代の取締役や、社長に据えたいと考えるはずです。

職務権限や、職務分掌に縛られて、そこから一歩も踏みでない人に関しては、それなりの報い方しかしないというのが当たり前です。無論、自分はそれで良いと考える人もいますから、そのような道を選択するのはあくまでも個人の自由であると思います。

こうしたことをはっきりさせるためにも、職務権限や職務分掌が役にたつのです。これが曖昧であれば、個々人が本来の職位を超えた仕事を実行しているかいないかも不明確になってしまいます。というより、職務権限や職務分掌は本来このようなポジティブな使い方をすべきであり、従業員個々人の創造性を阻害するようなことがあってはならないです。

しかし、他の人や、自分の部下などに対して、職務権限や、職務分掌が金科玉条であるべきと考えてしまっては、それは全くの筋違いです。とにかく、何が何でも、そこから一歩も出ないように、あるいは他の人や部下をそこから一歩も出ないようにと考える人は、害悪をもたらすのみです。


現在の安保法制の論議で、特に「違憲、合憲」などの論議を見ていると、何やら会社内で規程を金科玉条のように考えるバカな人の論議のようにみえてきます。こういう人は、まとな会社であれば、なれたとしても、現場のマネジャー止まりだと思います。長期におよべば、それすら全うできなくなります。

会社では、規程や規則・手続きが、実体にそぐわなくなった場合には、規程に附則を設けるとか、場合によっては、規程を根本から変えてしまう場合もあります。規則・手続きにばかり縛られるような個人に、発展性はないでしょう。それに縛られる会社も発展性も何もないでしょうし、何十年もそのままであったとすれば、まともに統治されていないということで、そのような会社は潰れてしまうでしょう。

それは、国でも同じことです。そういつた意味からも、現在我が国は、外国からの脅威もあるのですが、国内でも存亡の危機にあるのだと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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民主党は、結局のところ自民党のコピーのような政党であり、コピーした分だけ劣化しています。それは、民主党政権によって、白日のもとにさらされたのですが、喉元すぎれば熱さを忘れの格言の通り、そのことが忘れられています。

そのことを思い出していただくための書籍を以下にチョイスしました。

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以下のCDタイトルが呪縛とはいっても、これは呪縛を破壊する日本のロックンロールです(゚д゚)!

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2015年1月24日土曜日

野球映画ブーム!? 台湾で大ヒット、甲子園に出場した台湾代表チームの感動実話―【私の論評】日本の真実がかいま見えるこの映画を見れば、自虐的歴史観が払拭される!戦後70年の今年こそ、日本人は修正された歴史観を捨て去り、その呪縛から自らを解き放つべき(゚д゚)!

野球映画ブーム!? 台湾で大ヒット、甲子園に出場した台湾代表チームの感動実話


舞台は日本統治時代の台湾。この地の学校で簿記を教えていた近藤兵太郎(永瀬正敏)が、地元の嘉義農林学校の野球部監督になるところから物語がはじまる。近藤はかつて、野球の名門校・松山商業で監督をつとめ、同校を初めて全国出場に導くなど黄金時代の礎を築いた人。

その近藤が「甲子園出場」という目標を掲げ、松山商業仕込みのスパルタ教育で野球部員たちを徹底的にしごいていた。当時は台湾にいても、野球部員は日本人のみで構成されることが多かったのだが、近藤は打撃力のある台湾人(漢人)、俊足の台湾原住民、守備に長けている日本人と、3民族の強みを生かし、選手を分け隔てなく起用していた。

“鬼監督”と呼ばれる一方で、選手たちのために骨を折るその姿が信頼を呼び、選手たちも飛躍的に力を付けていく。なかでも近藤監督に才能を見出されエースピッチャーとなった呉明捷(ご・めいしょう/通称アキラ)の成長ぶりは目覚ましく、台湾予選大会で決勝戦まで勝ち進むと、日本人のみの常勝チームであった台北商業を打ち負かし優勝。台湾代表として甲子園への切符を手にすることに。



映画はここから舞台を甲子園に移し、まったく無名の台湾代表・嘉農野球部が次々と強豪を破っていく快進撃、そして豪快な投球フォームと実力で人気を集めていくピッチャーの呉明捷の姿をつづる。

見どころは、盛りだくさんだ。台湾の片田舎の、練習場と呼ぶにはあまりにもデコボコな空き地で、サボったり、文句を言ったりすることはあるけれど、それでも近藤監督の指示に従い、暗くなるまで白球を追い練習する部員の姿。

これまでに1勝もしていないゆえ、強豪校からバカにされる辛さ。親の都合で野球部をやめなければならなくなる悲しみ。淡い恋心を抱いていた幼なじみの結婚による失恋など。それでも彼らは前を向き、明るい笑顔を忘れずに野球に取り組む。

決して、テクニック的にうまい映画ではないと思う。もっと上手に作ることもできるだろう。にも関わらず魅了されるのは、登場人物1人ひとりがスクリーンで見せる頑張りに、いつの間にか引き込まれ、劇中の観客同様、いつの間にか嘉農野球部を応援したくなるから。決勝戦になるころには、彼らのファンになってしまうだろう。

この記事は、要約です。詳細は、こちらから(゚д゚)!

【私の論評】日本の真実がかいま見えるこの映画を見れば、自虐的歴史観が払拭される!戦後70年の今年こそ、日本人は修正された歴史観を捨て去り、その呪縛から自らを解き放つべき(゚д゚)!

このブログでは、以前は映画の話や、音楽の話も掲載していたのですが、最近はほとんど掲載していなかったので、本日は久しぶりに掲載します。

この映画予告編だけしか見ていませんが、なかなか感動的なようです。是非見に、行きたいです。

どうして、そのように考えるかといえば、私の子供の頃の思い出もあるからです。父の同僚の方が、台北帝国大学の出身であり、その頃台湾の話など聴いたことがあるからです。

これについては、以前このブログにも掲載したことがあります。

その記事のURLを以下に掲載します。
【ガジエット通信】国会で語られた「朝日新聞の慰安婦捏造」問題をどこのメディアも報道しないのはなぜ?―【私の論評】今度こそ何が何でも、中山先生を守りきろう!!守れなければ俺たちの「戦後体制からの脱却」はさらに遠のくばかりだぜイ!!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、以下に台湾に関係する部分のみコピペさせていただきます。
中山議員の説明を聴いているうちに、私は子供の頃に、父の先輩の台北帝国大学(台湾に設立された日本の帝国大学)出身の方話で、台北帝国大学医学部1〜2割程度は、地元台湾人であったことも思い出しました。1~2割は少ないのではという話もあるかもしれませんが、たとえば、地方の大学などでも、地元の人が少ないという大学もあれば、東京でも、東京以外の地方の出身者であるものもあります。 
ただし、どちらの場合も皆無ではありません。だから、当時の台北帝国大学の学生の1~2割が地元台湾出身というのは、区別や差別をしたということには当たらないと思います。当時の帝国大学というと、そもそも、入学するのが難しいし、今とは異なり、学費もかなり高く、ある程度のお金持ちであり、しかも、学力もあるというような人しか入れなかつたという実情を考えると、地元の人が1割~2割ということは普通のことだったと思います。 
旧帝国大学が、国立大学になってからは、学費も相当安くなりましたが、戦中戦前までは、慶応、早稲田大学のような私学のほうが、帝国大学よりも学費が安かったなどという話は、今ではとうの昔のことで忘れ去られているものと思います。私の出身の北海道大学も、バンカラなどといわれたのは、戦後の少しの間のことであり、戦前は、貧乏な人たちの師弟など入学できませんでした。そういう人たちは、師範学校や軍の学校に行くというのが普通でした。
旧台北帝国大学医学部附属病院
このように、日本の場合、朝鮮であろうが、台湾であろうが、一端日本の国土となったからには、他の国のように区別するなどということはなかったことが良くわかります。そんな日本国が従軍慰安婦問題においてのみ、朝鮮人を区別して、性奴隷にしたなどということは全く考えられないことです。 
これに比較すると、他国では、植民地人と本国人との間には厳然とした区別があるのは普通です。たとえば、ロシアでは、ロシア人が大多数の民族ですが、それでも他の民族も多数存在するにもかかわらず、ロシアの公的機関たとえば、科学アカデミーのメンバーのほとんどはロシア人です。そのような例は、世界中にありました。あのアメリカですら、黒人がまともな市民権を得たのは、60年台の公民権運動後のことです。
私は、この映画はこのような私の考えを実証するものではないかと考えています。この映画は台湾人の監督が製作したものです。日本人の監督によるものではありません。このような、映画を日本の方々も大勢見ていただければ、自虐的歴史観など払拭されるのではないかと思います。



ジャーナリストの西村幸祐氏はこの映画について、以下のようなツイートをされています。
確かに、甲子園大会は、朝日新聞が主催しています。戦後70年の節目にあたる今年は、中韓がまたぞろ、とんでもない反日キャンペーンを繰り返すのは必至です。彼らは、歴史的事実を歪めて、日本に対する強い外交カードを持たんがためにこのようなバカ真似を繰り返しているだけです。

このような時期に、このような素晴らしい映画が日本で放映されるのは、本当に時宜にかなっていることだと思います。

このような映画がこれからも、どんどん放映されるようになれば良いと思います。そうして、多くの日本人が観ることにより、欧米、中韓による歴史修正の呪縛から、自らを開放するようになれば良いと思います。

修正された歪んだ歴史を押し付けてくる欧米、中韓朝ですが、台湾は歴史の真実を日本人に身近な野球を通じて、表現しています。この歴史の真実を私達自身が忘れてはならないと思います。



この真実を多くの人々に知ってもらい、自虐的歴史観の呪縛から解き放たれんことを願ってやみません。

そうして、戦後70年の今年はその幕開けとなれば良いと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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朝日内定者イベント 慰安婦報道への学生質問に会場静まった-【私の論評】朝日新聞社の正体見たり!リスク管理が全くできない、烏合のエゴイストたち(゚д゚)!

【緯度経度】歴史的同志?オランダ礼賛の不思議―【私の論評】中国、南北朝鮮の歴史捏造に惑わされることなく、自虐的歴史観の呪縛から解き放たれて、真の誇りを取り戻し祖国を率直に愛せ!!



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2015年1月20日火曜日

首相、ホロコースト博物館でスピーチ 「歴史修正主義者」の払拭狙う―【私の論評】日本人は、今年こそ欧米発の修正された歴史観の呪縛から自らを解き放つべきときが来ていることを自覚せよ(゚д゚)!

首相、ホロコースト博物館でスピーチ 「歴史修正主義者」の払拭狙う



  イスラエル訪問中の安倍晋三首相は19日午前(日本時間同日夕)、エルサレム市内のホロコースト(ユダヤ人大虐殺)博物館を視察し、平和に向けたスピーチを行った。スピーチでは差別と戦争のない世界の実現に向け、積極的に貢献する決意を表明。戦後70年に絡み首相を「歴史修正主義者」とレッテル貼りする勢力の批判を払拭する狙いもありそうだ。

  その背景には中韓両国だけでなく、欧米の一部メディアでも首相を「歴史修正主義者」と批判する見方が根強いことがある。今月には米議会調査局が、首相を「強烈なナショナリスト(国粋主義者)」と決めつける報告書を発表した。

  首相は海外で平和への真摯(しんし)な姿勢を繰り返し示すことで、戦後70年の首相談話の発表に向けた地ならしを着々と進めているともいえそうだ。

この記事の詳細は、こちらから(゚д゚)!

【私の論評】日本人は、今年こそ欧米発の修正された歴史観の呪縛から自らを解き放つべきときが来ていることを自覚せよ(゚д゚)!

上の記事で、米議会調査局が、首相を「強烈なナショナリスト」決めつける報告書を発表したとしていますが、その内容は以下のようなものです。

13日に公表された同報告書は、戦後70年の首相談話を扱った項目で慰安婦問題に言及。「複数の評論家」の主張として「安倍政権は日本が強制的に女性を性奴隷にしたとする、広く行き渡った理解を変えようとしている」として、慰安婦が性奴隷であり、「強制連行」されたとの説に沿って記述されているなど、まるで安倍総理が歴史修正主義者のように決めつけています。

この報告書の詳細は、以下のURLをご覧になってください。
日米関係めぐる米議会調査局報告書 安倍首相を「国粋主義者」 事実誤認も 

報告書の英語の原文の一部は、以下のURLからご覧いただけます。
https://www.facebook.com/notes/10202428899524025/?pnref=story

ちなみに、原典こあたるとこの報告書の作成元は「米議会調査局」ではなく「米議会図書館調査局」のものであることがわかります。後者を前者に化けさせる朝日新聞やNHKによる捏造の手口は極めて悪質です。

私は、アメリカの一部のものが、安倍総理が歴史修正主義者であると決めつけるのには、それなりの背景があると考えています。

それは、当のアメリカの一部のものたち自身が、歴史修正主義者であるということです。日本への進駐軍の司令官であった、マッカーサーはアメリカで開かれた公聴会において、「日本の戦争は侵略戦争ではなく、防衛戦争であった」と証言しています。

大東亜戦争を日本による侵略戦争とみなすことこそが、そもそも歴史の修正です。勝者が、敗者に対して一方的に烙印を押すという、全くバランスを欠いた手口です。本来ならとても、許されるべきものではありません。

しかし、米国ではこの見方が普及してしまい、それが真実であるかのように思われてしまったため、このような行き違いが生まれてくるのです。

このことについては、数日前に、産経新聞に阿比留瑠比氏がコラムを掲載しています。その記事のURLを掲載します。
【阿比留瑠比の視線】米国の傲慢な歴史修正 戦勝国は全てを正当化では…もつわけがない

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、阿比留瑠比氏はこの記事で、「戦後70周年を迎える平成27年は、歴史認識をめぐる「歴史戦」の年になる。米紙ニューヨーク・タイムズなどは早速、日本の保守勢力に「歴史修正主義」のレッテルを貼ってきたが、戦勝国の立場にあぐらをかき、歴史を修正してきたのはどちらか-」と疑問を投げかけています。

阿比留氏は、米国の原子爆弾と中小都市焼爆による、虐殺を例にあげ、米国が、自分に都合の悪い歴史は堂々と修正し、歴史から抹殺しようとしてきたことを批判しています。

そうして、この記事を以下のように締めくくっています。
だが、戦勝国は全部を正当化し、敗戦国はすべてを我慢するなどという状態が70年以上ももつわけがない。米国は傲慢になりすぎない方がいい。
私も、全くこのとおりだと思います。

安倍総理は、決して歴史修正主義者なのではなく、米国の歴史修正を正そうとしているだけです。しかし、誤った歴史観に浸った一部のアメリカ人からみると、安倍総理は歴史修正主義者に見えるということです。

安倍総理は、対中国に対して、安全保障のダイヤモンドを着々と構築し、完成に近づけています。これは、従来の政治家などにはみられない大きな成果です。

安倍総理は、欧米の歴史修正主義の払拭にも尽力しています。特に今年は、戦後70年という節目にあたっています。歴史修正主義者らは、この節目に乗じて、さらに歴史の修正を推し進めようと画策し実行することが予想されます。この動きを察知していた、安倍総理は今回も絶妙のタイミングでイスラエル訪問を実施したというわけです。

そもそも、イスラエルは、この記事にも掲載したように、東條英機閣下などが、ユダヤ人を救出に尽力したという歴史的事実もあり、欧米の歴史修正に与するものでありません。元イスラエル日本大使も、歴史修正主義者らが、日本がホロコーストを実施したなどの歴史修正に対して、「ホロコーストとは、ナチスがユダヤ人に対して行ったものであり、それ以外にはない」と言明しています。

ユダヤ人救出に尽力した東條英機閣下

過去の日本人の多くは、自虐的歴史観に浸り、欧米の歴史修正を受け入れてきましたが、もう戦後70年にもなっており、日本人も欧米発の修正された歴史観の呪縛から自らを解き放つべきです。

私は、今年の戦後70周年は、歴史修正主義者に幻惑されることなく、日本の日本人による歴史観を世界に向かって発信していく元年とすべきものと思います。

私はそう思います。皆さんは、どう思われますか?

【関連記事】

【西村幸祐氏ツイート】Hideki Tojo and Jewish refugees ユダヤ人難民を救った知られざる日本の人道主義者たち―【私の論評】東條英機閣下はユダヤ人から「ユダヤ人を救った英雄」と言われていることを知らない自虐的歴史観にまみれた日本人は、もう一度歴史を真摯に見なおせ(゚д゚)!





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2014年11月15日土曜日

【緯度経度】歴史的同志?オランダ礼賛の不思議―【私の論評】中国、南北朝鮮の歴史捏造に惑わされることなく、自虐的歴史観の呪縛から解き放たれて、真の誇りを取り戻し祖国を率直に愛せ!!

【緯度経度】歴史的同志?オランダ礼賛の不思議 ソウル・黒田勝弘

日本を訪問されたオランダ国王夫妻 手前

オランダのウィレム・アレクサンダー国王夫妻が日本訪問の後、韓国を訪れた。韓国に王室はないし歴史的にオランダと特別な関係があったわけでもない。あえて関係を探れば、2002年の日韓共同開催W杯サッカーで韓国をベスト4に導いたヒディンク監督がオランダ出身だった。

その後、17世紀中ごろ船の事故で韓国に漂着し13年間、抑留されたオランダ船の乗組員ハメルらの話が浮上し各地に観光用の“ハメル記念施設”ができた。ハメルは迫害を逃れて脱出に成功し日本に保護された。後にその体験を『朝鮮幽囚記』として書き残したことで知られる。

韓国とオランダのかかわりはそんな程度だが今回、国王の日韓訪問には異様(?)な関心を示した。

まず国王が日本での宮中晩餐(ばんさん)会の際、戦時中の日本とオランダの過去に触れたことに飛びつき「オランダ国王、日王の前で“心痛む過去を忘れずにいる”と発言」などと大々的に報道した(10月31日付、朝鮮日報)。

さらにその後、韓国を訪れたオランダ国王に対し朴槿恵(パク・クネ)大統領が日韓関係に触れ「歴史認識の問題が懸案になっており、とくに慰安婦問題の解決に努力している」などと述べたことも大きく伝えた。

オランダは戦時中、日本軍によって植民地支配のインドネシアから追い出されたが、その後、民間人収容所にいたオランダ女性が慰安婦として日本軍の現地の将校らに連行された事件があった。上層部は軍の方針に違反したとして慰安所を閉鎖し、関係した日本軍人は戦後、戦犯として有罪判決を受けたが、韓国はこの慰安婦問題に目を付け“同じ被害国”としてオランダを持ち上げているのだ。

オランダはヨーロッパではナチス・ドイツに支配され「アンネの日記」のようなユダヤ人迫害が起きている。韓国マスコミはそのことを紹介しながら今回のオランダ国王の対日発言をこう論評している(11月1日付、東亜日報)。

「オランダはナチに融和的だったことを大いに恥じている。恥を知るオランダが恥を知らない日本に訓戒を与えた」

韓国は今度は「オランダに学べ」と言いだしたのだ。「ええっ?」である。

オランダは300年以上もインドネシアを植民地支配したが、そのことで明確な謝罪も補償もしていない。

韓国は過去、日本に植民地支配されたとして「その被害者の気持ちを知るべきだ」とし「謝罪と反省」を言い続けてきた。それがオランダと“歴史認識”が一致するかのようにほめているのだ。インドネシアが知れば驚きあきれるだろう。

韓国は同じく植民地だったインドやインドネシア、ベトナムなどとの比較を避けたがる。日本からすれば逆に韓国に対し「インドネシアを見習ったらどうか」と言いたいくらいだ。日本非難さえできれば何でも飛びつくが、今回のオランダ礼賛もその歴史認識のいいかげんさを物語るものだ。

この記事は、要約です。詳細は、こちらから

【私の論評】中国、南北朝鮮の歴史捏造に惑わされることなく、自虐的歴史観の呪縛から解き放たれて、真の誇りを取り戻し祖国を率直に愛せ!!

オランダ王室も、この韓国の反応には、戸惑いを覚えているでしょう。本来だと抗議をしたいところかもしれませんが、そもそも国家元首の訪問に関する韓国側の身勝手な妄想の吐露に過ぎないため、国際儀礼上の観点から黙っているのだと思います。

しかし、私たち日本人の中にも、こうした韓国の反応に正しく反応できない人も多いのではないかと思います。

なぜなら、私たちの多くが学校で習った日本の歴史は、自虐史観に基づいたものだったからです。私たちが洗脳された母国日本の歴史と、狂った隣国を除いて、世界が視る日本の歴史とは、全く異なります。

今回のオランダ王夫妻の韓国訪問における韓国側の異常な対応ぶりを機会として、私ここに改めて、大東亜戦争(太平洋戦争)の意味を見つめ直したいと思います。

さて、オランダというと、私は『アムステルダムの光芒』というYouTubeの動画で、再認識された、現代史的事実を思い出します。

平成三年、日本の傷痍軍人会代表が大東亜戦争の対戦国であったオランダを訪問した折、同国の傷痍軍人会代表とともに、首都アムステルダム市長主催の親善パーティに招待されました。

その時のアムステルダム市長・エドゥアルト・ヴァン・ティン(Edvard van Thijn)氏の歓迎の挨拶です。その動画を以下に掲載します。



以下に歓迎の挨拶を文章で掲載します。
あなた方日本は、先の大戦で私どもオランダに勝ったのに大敗しました。 今、日本は、世界一、二位を争う経済大国となりました。 私たちオランダは、その間屈辱の連続でした。 すなわち、勝ったはずなのに貧乏国になりました。 
戦前はアジアに本国の36倍もの面積の植民地インドネシアがあり、石油等の資源産物で本国は栄耀栄華を極めていました。 今のオランダは、日本の九州と同じ広さの本国だけになりました。

あなた方日本は、アジア各地で侵略戦争を起こして申し訳ない、諸民族に大変迷惑をかけたと自分を蔑み、ペコペコ謝罪していますが、これは間違いです。 あなた方こそ、自ら血を流して東亜民族を解放し、救いだす、人類最高の良いことをしたのです。 
あなたの国の人々は、過去の歴史と真実を目隠しされて、今次大戦の目先のことのみ取り上げ、あるいは洗脳されて、悪いことをしたと、自分で悪者になっているが、ここで歴史を振り返って、真相を見つめる必要があるでしょう。 
本当は私たち白人が悪いのです。100年も200年も前から、競って武力で東亜民族を征服し、自分の領土として勢力下にしました。 植民地や属領にされて、永い間奴隷的に酷使されていた東亜民族を解放し、共に繁栄しようと遠大にして崇高な理想を掲げて、大東亜共栄圏という旗印で立ち上がったのが、貴国日本だったはずでしょう。 
本当に悪いのは、侵略して、権力を振るっていた西洋人の方です。 日本は敗戦したが、その東亜の解放は実現しました。 すなわち日本軍は戦勝国のすべてを、東亜から追放して終わりました。 
その結果、アジア諸民族は各々独立を達成しました。 日本の功績は偉大です。血を流して戦ったあなた方こそが最高の功労者です。 
自分を蔑むのを止めて、堂々と胸を張って、その誇りを取り戻すべきです。
最近のヴァン・ティン氏
ヴァン・ティン氏はやがて、国民から推されてオランダ国王の内務大臣に選ばれました。 アジア諸国だけではなく、戦勝国の多くの人達も大東亜戦争における日本の正当性を認めています。

日本は、戦争には負けましたが、多くの日本兵が終戦後も自主的にインドネシアなどの国々に残り、独立運動に協力しました。
インドネシアでは、約2000名の日本兵が戦後もインドネシア国内にとどまり、オランダからの独立に尽力しました。この史実は、『ムルデカ(インドネシア語で独立という意味)』というタイトルで、日本で映画化されています。


インドネシアなどはじめ、アジアの諸国結局すべて、独立しました。これでは、一体勝者がどちらなのでしょうか。日本は、確かに戦争には、負けましたが、アジアの解放ということでは、戦争の大義は、まさに実現されているではありませんか。

現在、日本に謝罪と賠償を求めている国は、日本とは、正式に一度も戦争をしたことのない、共産党中国と南北朝鮮だけです。 世界から見ても日本の「私たち日本が悪」という自虐史観は異常なのです。それに、韓国、中国、北朝鮮の日本に関する歴史観も、そうとう脱線した単なる捏造にすぎないのです。



インドネシアを含むアジアの国々のほとんどの独立のきっかけをつくりだし、はやめたのは日本なのです。それは、中国や南北朝先も例外でありません。日本が、戦争をしなかった場合、植民地となっていたアジア各国の独立は50年くらいは遅れたと思います。

それに及ばす、中国の満州および、朝鮮半島は当時のソビエト領となっていたことでしょう。中国の大部分も、西洋列強の領土となっていたことでしょう。日本は、それを未然に防いだのです。

しかし、そのためにはおびただしい数の日本兵の犠牲や、一般国民の犠牲があったことを私達は決して忘れるべきではありません。

私達は、アジアの侵略者ではなく、アジアの解放者なのです。

私も、すべての日本人が、自虐的歴史観の呪縛から解き放たれて、真の誇りを取り戻して祖国を率直に愛せるようになることを願ってやみません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2013年11月23日土曜日

倉山満「朝鮮人を人間扱いしたから大日本帝国は滅びた」―【私の論評】歴史を歪めても劣等感はさらにつのるばかり、今の韓国には正しい歴史観を持ち呪縛から解き放たれ、新たな社会構造を構築するしか道はない!

倉山満「朝鮮人を人間扱いしたから大日本帝国は滅びた」

倉山満氏















前回の記事(http://nikkan-spa.jp/538293)で憲政史研究者の倉山満氏は「日本の植民地支配が『お人よしすぎた』ために大日本帝国を滅ぼした」と示唆しています。その本意はどこにあるのか? 倉山氏に直撃した。

「安重根が伊藤博文を愚かにも暗殺したことが日韓併合の引き金になったのですが、そもそも日本は植民地を持つ資格がなかったのです。なぜか? それは日本人が朝鮮人を人間扱いするほど『甘かった』からです。朝鮮を植民地にしたのなら、人間扱いをしてはならなかった。この言葉をもって、『こんなことを言うヤツは差別主義者だ』『右翼・民族主義の過激派だ』などと思った方は当時の世界の常識を知らないと、自白していることになります。そもそも植民地とは何かというと、搾取する土地です。朝鮮半島に搾り取る資源があったのかというと、何もありませんでした。そんな土地を生真面目な日本人は『貨幣経済を浸透させよう』『文明化しなければならない』『インフラを整えよう』と使命感に燃え、やりとげてしまった」

確かに、当時の価値観からすれば、ヨーロッパ人が行った搾取とは一線を画している。むしろ、大日本帝国憲法を適用し、正確に言えば、植民地ではなく「海外領」として扱ったと言ったほうがいいのかもしれない。

「イギリスでいえば、インドは植民地ですが、カナダは海外領になります。そして日本は朝鮮に急速に文明化をもたらします。当時、満洲では朝鮮人と漢民族の対立が激化し、日本への侮日行為や居住権の侵害が繰り返され、朝鮮人農民が被害を受けます。そこで日本人はハタと『半島と大陸は陸続きだ』と気づくのです。日本人の悪い癖に『問題を解決しなければならない病』があります。日本は帝国臣民である朝鮮人の権利を守るため、中華民国と対峙することになり、満洲事変、支那事変と戦線を拡大し、大陸経営へと深入りして破滅していったのです。日本というのはどこまでお人よしなのでしょうか。どこの国が植民地のために世界中を敵に回すでしょうか? イギリスがアイルランドのために、アメリカがフィリピンのために、いったい何をしたというのでしょうか?」

昭和6年から昭和20年まで、朝鮮人が「反中親日」になった「唯一の時代」だったと倉山氏は指摘する。「宗主国の日本が朝鮮のために世界中を敵に回してまで自分をイジめた中国を叩きのめしてくれたのです。当たり前でしょう」とも。

「今となっては、そんな恩を韓国人はすっかり忘れ去っています。前々回の記事(http://nikkan-spa.jp/534592)でも指摘したとおり、『やってもいない抗日闘争』を建国の理念にしたことによって、歴史が矛盾だらけになり、歴史観がファンタジーだと笑われるのです。もう一度言っておきましょう。韓国はやってもない抗日闘争を建国の理念とすれば、スターリンが指導していた抗日パルチザンである金日成を英雄視するしかありません。テロリズムを賛美し、北朝鮮という敵国の指導者が自分たちを正統に支配する権利を持っていることになる。一方の韓国初代大統領である李承晩はアメリカで独立運動と称してカンパを集めて遊んでいただけです。連合国に参加したわけでも自力で戦ってソウルを解放したわけでない。何ひとつ英雄らしい行動をとっていません。韓国人はいい加減、『反日お国自慢歴史観』を卒業すべきでしょう」

倉山氏は新刊『嘘だらけの日韓近現代史』のなかで、「朝鮮半島の歴史を読み解くうえで重要な三法則ある」とも指摘している。その三法則とは以下のとおりだ。

【韓国の三法則】
一、頭の中身がファンタジー
ニ、軍国主義でないと正気が保てない
三、反日を言ってないと親日になってしまう

詳細はぜひ本書で確かめてほしい。

【私の論評】歴史を歪めても劣等感がつのり国力が衰えるだけ! 今の韓国は正しい歴史観を持ち呪縛から解き放たれ、新たな社会構造を変革するしか残された道はない(゚д゚)!

そもそも、朝鮮にとっては、大東亜戦争は日本とともに欧米列強と朝鮮人日本兵として闘ったのであり、終戦直後には現在の韓国に、米軍がはいってきて、日本の一部として統治され、その後独立したのであり、そもそも、日本に対する抗日戦争などあり得るはずもなく、単なるファンタジーに過ぎないことは、多くの日本人が常識として知っていたことです。

さらに、歴史をひもとくと、上の倉山氏の記事では、「スターリンが指導していた抗日パルチザンである金日成を英雄視するしかありません」となっていますが、これでさえ、たとえ金日成を英雄としたとしても、韓国人は劣等感にさいなまされる以外にありません。

金日成(左)とスターリン(右)

実は、北朝鮮建国当時でも、そもそも金日成がどうして北朝鮮で権力の座を得たのか、当時のソビエト側でもよくわかっていません。今でも歴史の謎です。最近日本では、現在いわれている金日成は、本当の金日成ではなく、全くの別人という説がありますが、この説が正しい正しくないということは全く別の次元で、金日成なる人物のことは良くわかっていません。

そもそも、権力の源が何なのかはっきりしません。無論、血筋でもないし、共産主義に対する多大な貢献でもないし、抗日戦争に対するはっきりとした大きな貢献もありません。金日成が抗日戦争に従軍したとされる期間はほんの少しの間で、戦争中のほとんどの期間は、当時のソ連領にいました。その当のソ連も権力の基盤が何なのかわからないわけですから、本当に歴史の謎です。

北朝鮮の女性兵士による剣の舞

ひよっとすると、金日成も、今の韓国のように歴史ファンタジーの創作名人だったのかもしれません。それにしても、一応は抗日戦線に参加していることは間違いないので、確かに上で倉山氏が述べるているように韓国の歴史ファンタジーよりは、権力基盤としては説得力があります。

もともと、北朝鮮も、韓国も歴史的にみれば脆弱な存立基盤しかありません。であれは、本当は新しく作るしかないわけです。にもかかわらず、韓国は誤った歴史観にとらわれていてばかりいて、妄想の仲から一歩も出ていません。本当は、これを廃して、中途半端で終わっている社会構造を少なくとも、日本や先進国なみにするしか道は残されていないことに気づいていません。そちら側に進むことができなければ、結局北朝鮮に併合されるか、中国に飲み込まれるしか道はありませし、最近の韓国はもうそうなりかけています。

漢江の奇跡は、日本の支援、ベトナム戦争特需など要因が重なった
ものだが、それにしても経済的中間層が増えなければあり得なかった

社会構造の変革としては、これもあまりに当たり前なのですが、まず実施しなければならないのは、経済的中間層を増やすことです。韓国は建国当初は、これを一生懸命にやり経済発展をして、漢江の奇跡と呼ばれたこともあり、ドラッカー氏も賞賛していた時期もありました。その当時は、世界も韓国はもっと成長して、いずれは日本のような国になる可能性もあると考えましたが、そこから先、歴代の韓国政府は中間層を増やすという方式ではなく、輸出産業を育てるとか、ごく最近ではK-POPを後押しするとか、とにかく国家レベルで輸出産業を後押しするという方向に転換しました。

そのため、一時は良いようにみえたのですが、その実経済は伸びるどころか、脆弱になってしまいました。この考え方は、一見良いようにもみえます。実際最近では、サムスンや、K-POPが政府の後押しを受けて成長していて、羨ましいと思う日本人もいたようです。しかし、その政府の後押しもむなしく、最近のサムスンは、業績を落としてますし、K-POPも不調で、日本では、今年も紅白歌合戦にはK-POPのスターは誰一人参加しないそうです。

K-POPスターのグラビア

しかし、考えてみれば、政府の後押しによる事業が成功するというのであれば、共産主義の計画経済も成功したはずであり、うまくいくはずはありません。漢江の奇跡の後は、韓国の経済は伸びず、アジア金融危機には経済が著しく脆弱化して、その後は日本の円高に一次助けられ、サムソンなどの一部の輸出企業の業績は良かったのですが、国としてみた場合には、吹かず飛ばずという状況でした。そうして、今年の4月からは、日本が異次元の包括的金融緩和を本格的に実施し始めたため、日本は円高から円安基調となり、韓国経済は崩壊の危機にたたされています。こんなことは、過去の歴史を正しく省みることができれば、すぐ理解できることなのですが、韓国人の目は、反日で曇りこのようなことが見えなくなっています。

ところで、戦中戦前の朝鮮は、大日本帝国憲法を適用した「海外領」であり、朝鮮にだけ適用された、植民地法などで統治されたわけではありません。だから、朝鮮人は、日本人と同等の扱いでした。実際に、たとえば、戦争中の北海道の道議会議員は、朝鮮人が多かったという事実もあります。法律的には、朝鮮人は日本人だったのです。ここが、倉山満氏のいうところの、お人好し過ぎの「日本人」ということです。

植民地は宗主国にとって、良い存在というのは、宗主国が植民地を搾取できるからです。しかし、植民地が搾取できるほど豊であれば、そのようなことができますが、そうでなければ一応は、自国領の住民ということになりますから、面倒を見なければならないことになります。

1939年3月、チェコスロバキアのドイツ併合後、チェコ製LTVz38はドイツ国防軍によって生産されました。LTVz38はドイツ軍の制式装備に組み込まれ、戦争中を通じて生産、改良、発展が行われていきました。

たとえば、第二次世界大戦中、ドイツはチェコスロバキアを占領しました。チェコスロバキアは、戦前は豊な国で、GDPは現在でいえば、アメリカほどもあった国で特に工業が盛んでした。ここを占領したドイツは、豊なチェコの工業力を手に入れたわけで、これはドイツにとって有利なことでした。国民も豊であったため、そのままチェコの体制を維持すれば、ドイツはチェコの面倒をみることもなく、工業力を手にいれることができました。実際ドイツ軍の装備の中には、チェコ製のものも多かったといわれています。

しかし、戦線が拡大して、多くの国々を併合することになった時には、チェコのような豊な国々ばかりでなく、たとえば、ルーマニアなどのような貧しい国も配下に多数収めることになりました。そんなときは、良いことばかりではなく、一応自国領であることから、場合によっては、貧しい国が食料・エネルギー不足になった場合には、それらをそうした国々にドイツから送らねばならないという事態にも陥りました。だから、植民地が増えるということは、その植民地が豊である場合は、宗主国にとって利益になりますが、豊であれば、今度は軍事力も備わっているということで、植民地経営はどのような場合も濡れ手に粟の儲け話ということにはならないのです。

貧しかった当時の朝鮮は、日本にとっては、良い植民地ではありませんでした。朝鮮は日本にとっては、経済的には利することはなく、その役目は当時極東の脅威であったソ連の防波堤であったにすぎません。しかし、その防波堤を築くために、日本は多くの代償を払ったというわけです。日本にとっては、朝鮮は昔のままにしておき、鉱物資源を獲得したり、金になる農産物を栽培させ、朝鮮人を奴隷にして搾取するなどすれば、欧米型の儲かる植民地経営ができました。しかし、アジアの開放を目指す日本人はそんなことはとうていできず、それどころか、短期間で朝鮮半島の文化水準をあげるという大偉業を成し遂げたのです。朝鮮にまともな学校・病院・役所、水道・ガス・電気などのインフラが整ったのは、日本統治時代からのことです。北朝鮮には、当時は東洋一といわれる、水力発電所を築いたのも日本です。日本は、朝鮮総督府に日本の中でも、最優秀といわれる人を総督府の要員として送りました。

話は変わりますが、アメリカは日本統治のために、GHQにアメリカ本国から人を送りましたが、日本が朝鮮総督府に送ったのは最優秀の人々でしたが、アメリカが日本に送ったのは、馬鹿とコミンテルン(アメリカ人でありながらソ連のスパイであった人々)ばかりの出来の悪い連中ばかりでした。どうして、こんな馬鹿なことをしたのか、今では到底理解できません。

戦後の日本の日本国憲法は、一時しのぎの植民地法にすぎませんでした。それも、馬鹿とコミンテルンがつくった、出来の悪い当時のソ連の都合の良い内容ばかりでした。当時その作成に関わった馬鹿とコミンテルンですら、日本国憲法は、一時の占領地法であり、まさかこんなに長く適用されることになるとは思っていなかったと言っています。日本は、未だ日本国憲法によって統治される、植民地にすぎないのです。同じ殖民地なら、アメリカ憲法を適用されるなら、まだしも、いまだ出来の悪い植民地法に支配されている日本は最悪です。それでも、国体を維持している日本人は素晴らしいです。

これほどの中途半端な状況は、必ず脱却すべきです。韓国はすべきことは、社会構造の変革です。日本がしなければならないのは、自主憲法の制定です。

民主党政権のような政権ができあがったのは、憲法に定められた日本を弱体化するための、内容により、左翼的な勢力ができあがる土壌があるからです。この憲法の下にあれば、民主党政権が出来上がったのは、必然と言っても良いです。これは、何としても変えなくてはならないです。

話が少しずれてきたので、元に戻します。日本では、日本国憲法なるおかしげな、植民地法の傘下にあるとはいえ、日本人には、歴史を改竄するなどという習慣はありません。過去の歴史をまずは受け止め、そこからものを考えます。しかし、韓国人は違います、過去の歴史とは、まずはそのまま受け止めるというのではなく、気に食わなければ変えてしまうべきもののようです。

韓国の歴史教科書

その点からみると、韓国の歴史教科書問題が実に面白いです。新しい保守派の教科書に対し左派が反発し、さらに教育省が検定済み教科書に修正を指示しているのですが、その内容が興味深いです。「韓国人の歴史観」が如実に表れていてまさしく、倉山氏のいうところの、ファンタジーです。

修正指示は問題になっている保守派の「教学社版」を含め8種類すべてが対象です。たとえば日本の敗戦直後、連合国が作成した地図が英語の原資料としていくつかの教科書に紹介されているのですが、竹島問題がらみのその地図の日本海部分に記された「SEA OF JAPAN」の文字を削除しろと指示されているのです。

原資料から気にくわない部分を無くしてしまえというのです。韓国人の歴史観では「あった歴史(事実)」より「あるべき歴史(願望)」が重要ということのようです。つまり「SEA OF JAPAN」は韓国人にとってはあってはならない表記なので消してしまえ、というわけです。

政府が執筆者や出版社に堂々と資料改竄(かいざん)を命令していることになります。これはとんでもないことです。

こんなことを繰り返していれば、確かに上の倉山氏がいうように、韓国の歴史はファンタジーになってしまいます。こんな馬鹿なことは、どこの国でもあり得ません。たとえば、中国の古文書に日本が中国の属国であったなどの表記があったとして、日本ではそれは間違いだからその歴史書から「日本は中国の属国である」との表記を削除しろということにはなりません。歴史的資料としては、そのままにしておき、どうしてそのような間違いが記載されていたのか、研究の対象となると思います。

しかし、韓国では、それを削除してしまいます。そんなことを繰り返していれば、歴史そのものの認識ができなくなります。実際にそのようなことになっているのが現在の韓国であり、だから、ファンタジーと倉山氏は語っているのだと思います。

1000年のファンタジーでは国はもたない

こんなことでは、いつまでたっても、韓国はまともな歴史観を持つことが出来ず、そのため社会構造の変革の重要性などは埋もれてしまって認識されず、経済も伸びることはなく、閉塞感にさいなまされ、その閉塞感を正しい方向で解決しようともせず、政府は自分たちの無能を反省するでもなく、日本を悪者に仕立てて、反日で国民の不満をそらすということを延々と繰り返すだけになります。

そんなことをしても、何ら根本的解決にもならず、国力はますます衰え、その隙に乗じて北朝鮮に飲み込まれるか、そうはならなくても、北朝鮮ともども中国にいずれ飲み込まれてしまうだけです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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