「保守派」は学んだか:政治部編集委員・阿比留瑠比
阿比留瑠比氏 |
首相は変節したか?
関東などでは放映されていないが、安倍晋三首相が出演した13日放映の読売テレビ番組が興味深かった。司会者は、自民党が衆院選で主張してきた「竹島の日」を祝う式典の開催や靖国神社参拝など、まだ実現していない課題を挙げて首相に問いかけた。
「基本的には保守派は、安倍さんがやりたいようにやれるタイミングまで待とうという気持ちだと思う。だけど、どこまで待てるか。これからどうするつもりか」
保守派が不満を募らせたらどうするのかとの疑問に対し、首相の答えはこうだった。
「前回の安倍政権の時の反省点として、いきなり百点を出そうと思っても出せない。かえって重心が高くなって転んでしまう。戦後体制からの脱却が私の生涯のテーマで、これは変わってはいない。腰をじっくり据え、結果を出しながら国民の信頼を勝ち得て、やるべきことをやっていきたい」
実際、首相は現在、保守色の濃い「安倍カラー」を一部封印しているようにも見える。歴史認識をめぐる「安倍談話」発出も、集団的自衛権の政府解釈変更による行使容認も、「有識者会議」というクッションを置いて慎重に軟着陸を図っている。
こうしたことから、保守派の一部からは早くも「首相は変節した」と失望の声も漏れる。また、「就任前には領土問題などで激しいことを言っていた安倍氏も、就任後は慎重な姿勢に徹している。結構なことだ」(菅直人元首相)と妙な方面から安堵(あんど)されもした。
だが、これはともに的外れな見方ではないか。首相はただ物事に優先順位をつけ、一歩一歩着実に進もうとしているだけだろう。
・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・・
当時、首相に対する保守派の高すぎる期待は、あまりに早く簡単に失望へと変わった。勝手に裏切られたと怒りを募らせ、首相への攻撃に走る者も少なくなかった。
それが今回は、性急に結果を求める声は意外と少ない。3年余にわたる民主党政権の失政の数々を体験したためか、政治も政権運営も微妙なバランスの上に成り立つ不安定なものであることを、多くの人が実感したのではないか。
「耐え難きを耐えて(反対派の)外堀をうずめて、内堀を埋めて、ようやくここまで来た」
小泉純一郎元首相は郵政解散の際にこう述べたが、この時点で就任から4年4カ月たっていた。大事をなすには時間がかかる。安倍首相の再チャレンジはまだ始まったばかりだ。(あびる るい)
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【私の論評】時間や時系列を認識できない統合失調症メディアや偽装転向コミンテルンに安部政権を批判する資格はない?!!
たかじんのそこまで言って委員会に出演した安倍総裁 |
たかじんそこまで言って委員会20130113 安倍総理が出演―【私の論評】驚愕の飯島勲参与の発言!!官邸が左翼に占拠されるとはこういうことだ!!
この記事では、安部首相がこの番組に参加したことは、ほとんど掲載しませんでした。なぜ、そんなことになったかといえば、安部首相の発言よりも、飯島参与の発言のほうが、衝撃的な内容だったからです。その内容のみを以下にコピペさせていただきます。
民主党政権は官邸に左翼や前科1犯の者が出入りできるようにしてて、機密情報がいつ漏れてもおかしくない状態になってた。村役場以下の状態でした。官邸に入れるカードが1000名に配られていた。その中の80名は左翼的な人たちで、公安からマークされている人だった。それに、私が調べた範囲では、その中に一人明らかに犯罪者が存在した。 新聞は6紙の中で1紙選んで回し読み、来客があってもお茶が出ないというか、原則自分持だった。重要なポストの人にも、車がなくて、電車や地下鉄で移動するなどのことがあった。名刺も自分持ちの部分があった。この発言のほうが、余程衝撃的でした。上の記事産経の記事では、保守派の期待が失望に変わりつつあることを懸念しているのですが、成立してからまだ一ヶ月もたっていないのに、このような懸念そのものが異常です。まともな人なら、そんなことよりも、保守・革新だとか、左翼・右翼などとは全く関係なく、良い悪いは、別にしてとにかく「おこちゃま幼稚政権」がとにかく終焉したことに安堵しているというのが本音であると思います。そんなことは、当たり前の真ん中です。
発足してまだ一ヶ月もたっていない政権に対して、期待が失望に変わるとか、変わらないとか論評するなど、時間とか時系列を認識できない統合失調症の症例ではないかと思います。とはいいながら、上の産経の記者などこの病気まだましなほうで、他のメディアなどは、もっと酷い統合失調症に罹患しているようです。
統合失調症の患者さんが描いた絵 |
それに、このような罹患者などまだましかもしれません。そもそも、安部総理の主張する、戦後体制からの脱却をさせじと、保守・革新、左翼・右翼を問わず、いわゆる戦後利得者の中にも、一見安部政権の味方であるようにみせかけながら、自己の利得を守らんがために、期待が失望に変わったがごとくに装って、安部総理や、安部政権を批判する勢力が台頭しつつあります。こういう勢力を「偽装転向コミンテルン」と呼ぶようです。偽装転向コミンテルンについては以下の動画をご覧になって下さい。
統合失調症と、偽装転向コミンテルンたちには、気をつけて彼らの言い分は、根本的間違いであるあることをこのブログでも主張していきます。さて、上の記事の内容は、統合失調症気味ではあるのですが、最後の結論である「大事をなすには時間がかかる。安倍首相の再チャレンジはまだ始まったばかりだ」は、正しいと思います。それについては、このブログでも掲載したことがあります。そのURLを以下に掲載します。
日本人のコミンテルン 片山潜 |
野田首相には年内解散以外の選択肢はなかった! 旗を失った民主は「流れ解散」に向かい、安倍自民は第3極と手を握るとみた!―【私の論評】政局はさておき、デフレ克服を第一義とするにはそれなりの背景がある!!
詳細は、上記の記事をご覧いただくものとして、下に特に本日の記事と関連した部分のみをコピペさせていただきます。
そうして、ここで、私が「次の政治」ではなく、「次の政治家」と記載したことには、拘りがあります。次の政治に望むことということになれば、自己の政治の理想ということなります。であれば、安部総裁が、総理だったときにあげていた「戦後レジーム(体制、制度)からの脱却」という、いわゆる自民党の党是と同じことになります。そうして、その中には、当然憲法改正も含まれます。私自身は、最近憲法改正をしたばかりの、過去から通算すると、60回近くも改正を続け、終戦直後の憲法とは<、かけ離れたものになっている、ドイツのようになってほしいという望みがあります。そうして、はやく戦後を終わらせることです。今のままの日本であれば、いつまでたっても戦後は終わらず、100年内経っても、1000年経っても戦後のままです。もはや、戦前・戦中生まれよりも、戦後生まれのほうが、はるかに多くなって久しい現状で、そんな馬鹿な話はありません。
これが、私が政治に望むことです。しかし、考えてみて下さい、過去においては、様々な壁があったため、結局これを表看板に上げた、自民党も結局実現できず、そうして安部総理も、体調のこともあったとはいえ、退陣に追い込まれています。それだけ、障壁は高かったということです。そうして、この障壁を高くしているのは、たとえば、自民党の中の、あくまでも戦後体制を保持しようとする、戦後保守派、日本弱体化を旨とする、民主党の勢力、マスコミ勢力、それに、親米、親露、親中国、親北朝鮮、親韓国派などの圧力や破壊工作などです。ありとあらゆる、勢力が、結集したからこそ、この壁はかくも高く・堅牢なものになってしまったのです。
であれば、最終的には、これを目標とするにしても、そこに行くまでの一里塚(マイルストーン)をいくつか、設置して最終目的を達成するということが必要になってきます。一里塚をいくつにするのか、各々の一里塚をどの程度の期間で、突破するのかは、様々な考えがあるとは思いますが、一里塚を設置すべきというこの主張には、賛同される方も多いでしょう。なぜなら、民間企業でも、何か巨大なプロジェクトを実施するには、こうした一里塚を設置することが常識だからです。これを実施しなければ、プロジェクトメンバーが混乱して、一歩も前に進むことができなくなるからです。いままでの政治的混乱は、まさにこのようなことを実施しなかことに原因があります。
日本人のコミンテルン 尾崎秀実 |
大事を成には、小事を積み上げていくしかありません。最初から大事をなそうとして、時系列を全く無視して、何も考えず最初からあれもこれもとやって結局何もできず、マニフェストにない「消費税増税」という置き土産を置いていったのが、民主党です。こんなことにならないためにも、阿部民主党は、着実に小事を積み重ねていって欲しいです。
これは、巨大プロジェクトを実行する民間企業でも同じことです。成功するプロジェクトでは、まずはなによりも、大事を成すために、途中のマイルストーン(一里塚)をいくつも定めます。このいくつかのマイルストーンを着実に実行したあかつきに、巨大プロジェクトが成功裡に終了します。安部政権の最初のマイルストーンは、参院選までの間に、ある程度経済を復活させることです。経済復活といっても、すぐにデフレ復活などということはできません。まずは、参院選直前まで、株価が1,2000円を達成できれば十分と思います。そうして、参院選で自民党が多数派を占めことができれば、大成功とみるべきです。
まずは、このくらいで十分と思います。そうでなければ、統合失調症や偽装転向コミンテルンではない、私たちは、安部総理とともに大きな目標を見失ってしまうかもしれません。それに関しては、このブログにも最近掲載したばかりです。その記事のURLを以下に掲載させていただきます。
クルーグマン氏:アベノミクス「結果的に完全に正しい」(毎日JP)―【私の論評】あまりに長く続いた戦後体制により真意がわからなくなってしまった日本のメディア!!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、安倍総理とともに我々が失ってしまう目標に関することのみを以下にコピペさせていただきます。
安倍総理のように真っ向から「戦後体制」からの脱却を打ち出せば、戦勝国のアメリカ側からは、批判されるのが当たり前のことです。私たちは、「戦後体制」から脱却を旨とする安倍総理の主張を是として、国内外からこのような批判にさらされることを認識し、それでも、脱却を推進する安倍総理を応援していくべきと思います。そうして、安倍総理が主張する「美しい国日本」とは、抽象的な意味ではなく、その前提として、戦後レジームから脱却した日本であることはいうまでもありません。私は、いずれ日本人は、必ず戦後体制から脱却するとは思いますが、今回安倍政権が駄目なれば、その機会は遠のき、さらに50年後くらいになることを覚悟すべきと思っています。
多くの人にとって、安倍政権が続けば、おそらく生きているうちに、戦後体制から脱却した日本をみることができ、その中で過ごすことができるでしょう。しかし、安倍政権が任期をまっとうできず、途中で倒れた場合には、その限りではなくなることを覚悟しなければなくなると思います。そんな日本のままで、戦後60年以上もたつというのに、多くの人が一生を終えても良いのでしょうか?そんなことは、とても許容できるものではありません。もういい加減、この長い戦後は、終焉させるべきです。
そう思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どう思われますか?
安倍さん個人にも、安倍自民党に対しても、過去の平和ボケですっかり、精神の平衡を失った、統合失調患者らや、日本国内のありとあらゆる組織の戦後利得者である偽装転向コミンテルンらや、日本国外の戦後体制維持を望む勢力が、ありとあらゆる機会を狙って安倍政権を存続させじと最大限の努力をして、様々な手を打っていますし、これからも打ち続けていきます。
その最初の大きな剣ヶ峰は、今夏の参院選です。私たち、戦後体制からの脱却を望む勢力も、敵方の動きを良く理解した上で、これらの馬鹿どもの動きを封じていくよう努力しなければなりません。このブログも、昨年暮れから特にこうした話題を意識して多くしてきましたが、今年の夏までは、さらにそうなりそうです。皆さん、よろしくお願いします。
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