2013年1月21日月曜日

【アベノミクスの希望と不安】規制緩和、自由化、TPP推進はデフレ対策を無効化 構造改革を阻止せよ―【私の論評】成長戦略においても、国は計画をたてたり主導することなく、インフラ整備だけに徹するのが筋!!余計なことをやれば、大失敗する!!

【アベノミクスの希望と不安】規制緩和、自由化、TPP推進はデフレ対策を無効化 構造改革を阻止せよ:



アベノミクスは「金融政策」と「財政政策」、それに「成長戦略」の3つのポリシーミックス(=政策目標を達成するため、複数の政策を組み合わせること)で成り立っている。筆者が個人的に最も懸念を抱いているのは、これまで触れずにいた「成長戦略」である。

 「成長戦略」にかこつけて、日本のデフレを「促進」する規制緩和、自由化、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)などを推進しようとする人たちがいるので、注意が必要だ。もちろん、竹中平蔵氏に代表される「構造改革主義者」たちである。

・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・

 彼らの圧力に負け、安倍政権が電力自由化に代表される各種の規制緩和や、究極の自由貿易であるTPP参加を決断してしまうと、国内物価に抑制圧力がかかり、せっかくのデフレ対策が無効化されてしまう。いわば、アクセルを踏み込みながら、同時にブレーキを踏むようなものなのだ。

 安倍政権は、いや「日本国民」は、まずはアベノミクスを否定する連中と戦わなければならない。同時に、アベノミクスを肯定する姿勢を見せつつ、どさくさで構造改革を推進する連中をも相手にしなければならないのだ。

 わが国の宿痾(しゅくあ)とも言うべきデフレから脱却するためにも、構造改革路線を何としても阻止しなければならない。(経済評論家・三橋貴明) =おわり

【私の論評】成長戦略においても、国は計画をたてたり主導することなく、インフラ整備だけに徹するのが筋!!余計なことをやれば、大失敗する!!


昨日は戦後体制からの脱却には、時間がかかるので、阿部政権には、マイルストーン(一里塚)を定めて、慎重に事を進めて欲しいし、安部政権が倒れるようなことでもあれば、戦後体制からの脱却には、さらに、50年以上もかかってしまうことを掲載しました。

これは、戦後体制からの脱却に限らず、アベノミクスについてもあてはまることです。無論、戦後大勢からの脱却から比較すれば、そうでもないのでしょうが、それにしてもかなり効果が目に見えてあがるようになるには、少なくとも4〜5年はかかるものとみるべきでしょう。一見もたもたしているように見えても、これも、マイルストーンを確実にこなしているようであれば、批判は慎むべきものと思います。

このブログでも、成長戦略に関しては、これが政府主導で実施することには無理があることを民主党政権の時代から言い続けてきました。このことは安部政権になってからもあてはまることてす。

私も、三橋氏が語るように、「成長戦略」にはかなり疑念的です。ただし、私は、三橋氏のいうように、特定の政策がどうの、TPPがどうのというより、もっと根本的な背景からこの「成長戦略」に対しては反対です。

これに関しては、以前このブログにも、スマホの事例を例にあげて掲載したこととがあります。この記事では、実はNOKIAが、あのアップルのiPhoneや、iPadのようながジエットをアップルが販売する数年も前前に開発していたことを例にあげ、成長戦略を実行するのはかなり困難なことであることを掲載しました。そのURLを以下に掲載させていただきます。

【日本の解き方】あまりにヒドい政府の“日本再生戦略”―【私の論評】今の政府や政治家は、自分の頭の上のハエを追えない人が、他人の世話を焼いているようなもの、自分がやるべきことに専念せよ!!
スマホは、アップルがiPhoneで、現在の原型をつくりあげ、それを市場に投入しました。これが、たまたま、市場に適合していたため、それが、大ヒットして、今日につながっています。そうして、今では、iPhoneだけではなく、Android携帯なども様々の種類のものが、開発され、一大産業となっています。しかし、その影て、ノキアに限らず、ブルーベーリーその他、失敗しているところたくさんあります。それに、私としては、これら携帯電話に限らず、いまでは完璧に姿を消したPDSだって、電話機能さえつければ、現在のスマホと変わりないものがいくつもありました。

スマホの例でもわかるように、どの産業でも、いくつもの会社が、いくつもの新しい次世代のものを開発しており、そのうちの本の数社、場合によっては、1社だけが、次世代の産業を担って、大きく発展していのです。今日確かにアップルは大成功を収めましたが、何かがどこかで違っていれば、アップルがノキアのような目にあっていたかもしれないのです。


そんな自由主義経済下の競争において、政府が発展する産業を見抜けるわけはありません。政府はもともと、そのようなことをする機関ではありません。城山三郎氏の小説「官僚たちの夏」では、あたかも、通産省が日本の産業を主導してきたような扱いですが、あれは、幻想にすぎません。現実には、通産省主導で行ったことは、何一つ成功していません。大成功したのは、先送り戦術だけです。


それに、本来自由主義経済下の政府の役割は、こんなことをすることではありません。政府の役割は、新産業などが生まれやすいように、経済活動が活発になるように、法律を整えるだとか、規制を撤廃するとか、逆に規制を強化するとか、さらに、公共工事をするとか、安全保証などをして、いわゆるインフラ(基盤)を整えることです。このインフラづくりが政府の本命の仕事です。このインフラ上で活動して、成果をあげるのが、民間企業営利企業、非営利企業、その他の組織ということです。間違っても、政府が、インフラの上にのっかって、様々な事業を展開するようなことがあってはなりません。

女性ソ連兵
それを大規模に行ってきたのが、旧ソ連邦をはじめとする社会主義国であり、部分的に行ってきたのが、自由主義陣営による高福祉国家でした。旧ソ連邦をはじめとする、社会主義国家は、今日では全滅しました。また、ソ連邦に脅威を感じて高福祉国家をめざした国々は、その本家本元のイギリスでも財政負担があまりにも大きくなりすぎたので、取りやめました。一部まだ続けている国もありますが、それは、スウェーデンなどの人口数百万の比較的規模の小さい国々だけです。
さて、以上で、政府主導、役人主導による成長戦略がうまくいかないことはお分かりだと思います。そうして、最近の安倍首相による経済政策の発表においても、いわゆる三つのミックスポリシーである「金融政策」、「財政政策」、「成長戦略」のうち、「成長戦略」については、具体的策についてはあげられていません。

これは、当面の対策としては、本当に良いことだと思います。ここに、おかしげな規制緩和や、いわゆる構造改革のようなものが最初から入っていた場合、それこそ、小泉政権のようになり、大失敗することでしょう。まずは、「金融政策」、「財政政策」をきちんとやって、ある程度効果がでてきた場合実施すべきでしょう。それも、政府主導で、従来やったようなものではなく、民間企業が頑張るための、インフラ整備の一環として、慎重にすすめるべぎです。商売や社会を知らない役人が、主導したり、計画を立てたとすれば、必ず大失敗します。

過去において、計画経済の共産主義はことごとく大失敗した!!


私としては、たとえば、日本では、まだまだ微弱な企業が多い、本来社会事業を実施する主体であるNOP(民間非営利企業)が、活動しやすい環境をつくるとか、それこそ、このブログでも年末から年始にかけて、掲載してきたような、メイカーズが活動しやすいような下地をつくるなどの事業が良いと思います。

特に、NPOに関しては、日本は西欧に比較するとかなり遅れています。それも、財務省の財政民主主義の立場から、NPOに対する寄付の税金控除の仕組みが構築されていないという他国と比較すると異常な状態です。これは、一刻もはやく改めるべきでしょう。こんな環境にあるため、日本では、そもそもNPOが一般に認識されておらず、何やら、NPOというと、手弁当で集まる熱意あふれる奇特な人びとの集団という感覚です。とても、とても、アメリカなどの水準にはおよびません。アメリカなどでは、NPOの歳入など、国家予算に匹敵するほどです。そもそも、日本では、NPOによる社会事業というものが多くの人びとに認識されていません。

共産主義は、昔多くの人びとを魅了したこともあったが、ことごとく大失敗した。


アメリカなどでは、巨大NPOがいくらでもありますし、実際様々な社会事業に活躍しており、本当に日本などとは全く異なります。 政府がやるべきと思われるような、福祉的な事業にも、かなり進出していて、成功を収めていなます。他の先進国と比較すると、日本だけが、NPOの活動がかなり劣っています。

しかし、こうしたことも、無論政府が表だってやるとか、役人が計画をたてるなどの方式ではなく、あくまで、民間企業が競いあって、様々な活動を興隆するように仕組む法律、規制緩和、投資など、あくまで、国はインフラ整備だけに徹するべきと思います。そう思うのは、私だけでしょうか、皆さんはどう思われますか?まあ、おかしげな規制緩和、構造改革だけはやめておくべきです。

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2013年1月20日日曜日

「保守派」は学んだか:政治部編集委員・阿比留瑠比―【私の論評】時間や時系列を認識できない統合失調症メディアや偽装転向コミンテルンに安部政権を批判する資格はない?!!

「保守派」は学んだか:政治部編集委員・阿比留瑠比

阿比留瑠比氏

首相は変節したか?

 関東などでは放映されていないが、安倍晋三首相が出演した13日放映の読売テレビ番組が興味深かった。司会者は、自民党が衆院選で主張してきた「竹島の日」を祝う式典の開催や靖国神社参拝など、まだ実現していない課題を挙げて首相に問いかけた。

 「基本的には保守派は、安倍さんがやりたいようにやれるタイミングまで待とうという気持ちだと思う。だけど、どこまで待てるか。これからどうするつもりか」

 保守派が不満を募らせたらどうするのかとの疑問に対し、首相の答えはこうだった。

 「前回の安倍政権の時の反省点として、いきなり百点を出そうと思っても出せない。かえって重心が高くなって転んでしまう。戦後体制からの脱却が私の生涯のテーマで、これは変わってはいない。腰をじっくり据え、結果を出しながら国民の信頼を勝ち得て、やるべきことをやっていきたい」

 実際、首相は現在、保守色の濃い「安倍カラー」を一部封印しているようにも見える。歴史認識をめぐる「安倍談話」発出も、集団的自衛権の政府解釈変更による行使容認も、「有識者会議」というクッションを置いて慎重に軟着陸を図っている。

 こうしたことから、保守派の一部からは早くも「首相は変節した」と失望の声も漏れる。また、「就任前には領土問題などで激しいことを言っていた安倍氏も、就任後は慎重な姿勢に徹している。結構なことだ」(菅直人元首相)と妙な方面から安堵(あんど)されもした。

 だが、これはともに的外れな見方ではないか。首相はただ物事に優先順位をつけ、一歩一歩着実に進もうとしているだけだろう。

・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・・

 当時、首相に対する保守派の高すぎる期待は、あまりに早く簡単に失望へと変わった。勝手に裏切られたと怒りを募らせ、首相への攻撃に走る者も少なくなかった。

 それが今回は、性急に結果を求める声は意外と少ない。3年余にわたる民主党政権の失政の数々を体験したためか、政治も政権運営も微妙なバランスの上に成り立つ不安定なものであることを、多くの人が実感したのではないか。

 「耐え難きを耐えて(反対派の)外堀をうずめて、内堀を埋めて、ようやくここまで来た」

 小泉純一郎元首相は郵政解散の際にこう述べたが、この時点で就任から4年4カ月たっていた。大事をなすには時間がかかる。安倍首相の再チャレンジはまだ始まったばかりだ。(あびる るい)

この記事の詳細はこちらから!!

私の論評】時間や時系列を認識できない統合失調症メディアや偽装転向コミンテルンに安部政権を批判する資格はない?!!

たかじんのそこまで言って委員会に出演した安倍総裁
関東ではなく、首相が参加した番組ということであれば、もうこのブログでも掲載した「たかじんのそこまで言って委員会」に間違いないと思います。こうしたバラエティ番組にでるというのはあまりないことなので、このブログでもとりあげさせていただきました。そのURLを以下に掲載させていただきます。

たかじんそこまで言って委員会20130113 安倍総理が出演―【私の論評】驚愕の飯島勲参与の発言!!官邸が左翼に占拠されるとはこういうことだ!!

この記事では、安部首相がこの番組に参加したことは、ほとんど掲載しませんでした。なぜ、そんなことになったかといえば、安部首相の発言よりも、飯島参与の発言のほうが、衝撃的な内容だったからです。その内容のみを以下にコピペさせていただきます。
民主党政権は官邸に左翼や前科1犯の者が出入りできるようにしてて、機密情報がいつ漏れてもおかしくない状態になってた。村役場以下の状態でした。官邸に入れるカードが1000名に配られていた。その中の80名は左翼的な人たちで、公安からマークされている人だった。それに、私が調べた範囲では、その中に一人明らかに犯罪者が存在した。 新聞は6紙の中で1紙選んで回し読み、来客があってもお茶が出ないというか、原則自分持だった。重要なポストの人にも、車がなくて、電車や地下鉄で移動するなどのことがあった。名刺も自分持ちの部分があった。
この発言のほうが、余程衝撃的でした。上の記事産経の記事では、保守派の期待が失望に変わりつつあることを懸念しているのですが、成立してからまだ一ヶ月もたっていないのに、このような懸念そのものが異常です。まともな人なら、そんなことよりも、保守・革新だとか、左翼・右翼などとは全く関係なく、良い悪いは、別にしてとにかく「おこちゃま幼稚政権」がとにかく終焉したことに安堵しているというのが本音であると思います。そんなことは、当たり前の真ん中です。

発足してまだ一ヶ月もたっていない政権に対して、期待が失望に変わるとか、変わらないとか論評するなど、時間とか時系列を認識できない統合失調症の症例ではないかと思います。とはいいながら、上の産経の記者などこの病気まだましなほうで、他のメディアなどは、もっと酷い統合失調症に罹患しているようです。

統合失調症の患者さんが描いた絵

それに、このような罹患者などまだましかもしれません。そもそも、安部総理の主張する、戦後体制からの脱却をさせじと、保守・革新、左翼・右翼を問わず、いわゆる戦後利得者の中にも、一見安部政権の味方であるようにみせかけながら、自己の利得を守らんがために、期待が失望に変わったがごとくに装って、安部総理や、安部政権を批判する勢力が台頭しつつあります。こういう勢力を「偽装転向コミンテルン」と呼ぶようです。偽装転向コミンテルンについては以下の動画をご覧になって下さい。



統合失調症と、偽装転向コミンテルンたちには、気をつけて彼らの言い分は、根本的間違いであるあることをこのブログでも主張していきます。さて、上の記事の内容は、統合失調症気味ではあるのですが、最後の結論である「大事をなすには時間がかかる。安倍首相の再チャレンジはまだ始まったばかりだ」は、正しいと思います。それについては、このブログでも掲載したことがあります。そのURLを以下に掲載します。

日本人のコミンテルン 片山潜


野田首相には年内解散以外の選択肢はなかった! 旗を失った民主は「流れ解散」に向かい、安倍自民は第3極と手を握るとみた!―【私の論評】政局はさておき、デフレ克服を第一義とするにはそれなりの背景がある!!

詳細は、上記の記事をご覧いただくものとして、下に特に本日の記事と関連した部分のみをコピペさせていただきます。
そうして、ここで、私が「次の政治」ではなく、「次の政治家」と記載したことには、拘りがあります。次の政治に望むことということになれば、自己の政治の理想ということなります。であれば、安部総裁が、総理だったときにあげていた「戦後レジーム(体制、制度)からの脱却」という、いわゆる自民党の党是と同じことになります。そうして、その中には、当然憲法改正も含まれます。私自身は、最近憲法改正をしたばかりの、過去から通算すると、60回近くも改正を続け、終戦直後の憲法とは<、かけ離れたものになっている、ドイツのようになってほしいという望みがあります。そうして、はやく戦後を終わらせることです。今のままの日本であれば、いつまでたっても戦後は終わらず、100年内経っても、1000年経っても戦後のままです。もはや、戦前・戦中生まれよりも、戦後生まれのほうが、はるかに多くなって久しい現状で、そんな馬鹿な話はありません。
これが、私が政治に望むことです。しかし、考えてみて下さい、過去においては、様々な壁があったため、結局これを表看板に上げた、自民党も結局実現できず、そうして安部総理も、体調のこともあったとはいえ、退陣に追い込まれています。それだけ、障壁は高かったということです。そうして、この障壁を高くしているのは、たとえば、自民党の中の、あくまでも戦後体制を保持しようとする、戦後保守派、日本弱体化を旨とする、民主党の勢力、マスコミ勢力、それに、親米、親露、親中国、親北朝鮮、親韓国派などの圧力や破壊工作などです。ありとあらゆる、勢力が、結集したからこそ、この壁はかくも高く・堅牢なものになってしまったのです。
であれば、最終的には、これを目標とするにしても、そこに行くまでの一里塚(マイルストーン)をいくつか、設置して最終目的を達成するということが必要になってきます。一里塚をいくつにするのか、各々の一里塚をどの程度の期間で、突破するのかは、様々な考えがあるとは思いますが、一里塚を設置すべきというこの主張には、賛同される方も多いでしょう。なぜなら、民間企業でも、何か巨大なプロジェクトを実施するには、こうした一里塚を設置することが常識だからです。これを実施しなければ、プロジェクトメンバーが混乱して、一歩も前に進むことができなくなるからです。いままでの政治的混乱は、まさにこのようなことを実施しなかことに原因があります。
日本人のコミンテルン 尾崎秀実

大事を成には、小事を積み上げていくしかありません。最初から大事をなそうとして、時系列を全く無視して、何も考えず最初からあれもこれもとやって結局何もできず、マニフェストにない「消費税増税」という置き土産を置いていったのが、民主党です。こんなことにならないためにも、阿部民主党は、着実に小事を積み重ねていって欲しいです。

これは、巨大プロジェクトを実行する民間企業でも同じことです。成功するプロジェクトでは、まずはなによりも、大事を成すために、途中のマイルストーン(一里塚)をいくつも定めます。このいくつかのマイルストーンを着実に実行したあかつきに、巨大プロジェクトが成功裡に終了します。安部政権の最初のマイルストーンは、参院選までの間に、ある程度経済を復活させることです。経済復活といっても、すぐにデフレ復活などということはできません。まずは、参院選直前まで、株価が1,2000円を達成できれば十分と思います。そうして、参院選で自民党が多数派を占めことができれば、大成功とみるべきです。

まずは、このくらいで十分と思います。そうでなければ、統合失調症や偽装転向コミンテルンではない、私たちは、安部総理とともに大きな目標を見失ってしまうかもしれません。それに関しては、このブログにも最近掲載したばかりです。その記事のURLを以下に掲載させていただきます。


クルーグマン氏:アベノミクス「結果的に完全に正しい」(毎日JP)―【私の論評】あまりに長く続いた戦後体制により真意がわからなくなってしまった日本のメディア!!


詳細は、この記事をご覧いただくものとして、安倍総理とともに我々が失ってしまう目標に関することのみを以下にコピペさせていただきます。
安倍総理のように真っ向から「戦後体制」からの脱却を打ち出せば、戦勝国のアメリカ側からは、批判されるのが当たり前のことです。私たちは、「戦後体制」から脱却を旨とする安倍総理の主張を是として、国内外からこのような批判にさらされることを認識し、それでも、脱却を推進する安倍総理を応援していくべきと思います。そうして、安倍総理が主張する「美しい国日本」とは、抽象的な意味ではなく、その前提として、戦後レジームから脱却した日本であることはいうまでもありません。私は、いずれ日本人は、必ず戦後体制から脱却するとは思いますが、今回安倍政権が駄目なれば、その機会は遠のき、さらに50年後くらいになることを覚悟すべきと思っています。 
多くの人にとって、安倍政権が続けば、おそらく生きているうちに、戦後体制から脱却した日本をみることができ、その中で過ごすことができるでしょう。しかし、安倍政権が任期をまっとうできず、途中で倒れた場合には、その限りではなくなることを覚悟しなければなくなると思います。そんな日本のままで、戦後60年以上もたつというのに、多くの人が一生を終えても良いのでしょうか?そんなことは、とても許容できるものではありません。もういい加減、この長い戦後は、終焉させるべきです。 
そう思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どう思われますか?

安倍さん個人にも、安倍自民党に対しても、過去の平和ボケですっかり、精神の平衡を失った、統合失調患者らや、日本国内のありとあらゆる組織の戦後利得者である偽装転向コミンテルンらや、日本国外の戦後体制維持を望む勢力が、ありとあらゆる機会を狙って安倍政権を存続させじと最大限の努力をして、様々な手を打っていますし、これからも打ち続けていきます。

その最初の大きな剣ヶ峰は、今夏の参院選です。私たち、戦後体制からの脱却を望む勢力も、敵方の動きを良く理解した上で、これらの馬鹿どもの動きを封じていくよう努力しなければなりません。このブログも、昨年暮れから特にこうした話題を意識して多くしてきましたが、今年の夏までは、さらにそうなりそうです。皆さん、よろしくお願いします。

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たかじんそこまで言って委員会20130113 安倍総理が出演―【私の論評】驚愕の飯島勲参与の発言!!官邸が左翼に占拠されるとはこういうことだ!!



クルーグマン氏:アベノミクス「結果的に完全に正しい」(毎日JP)―【私の論評】あまりに長く続いた戦後体制により真意がわからなくなってしまった日本のメディア!!

 

 



2013年1月19日土曜日

放射線と発がん、日本が知るべき国連の結論―【私の論評】無知と恐怖にとらわれて、人生を棒にふったり、ふらせても良いのか!!

放射線と発がん、日本が知るべき国連の結論

(2013年1月13日 Forbes.com)

厳しすぎる日本の基準


 昨年12月、極めて重要な報告書が粛々と発表された。そこに結論として書かれているのは、原子力科学の専門家が長年にわたり主張してきたことだ。――つまり、約0.1シーベルト(Sv)または10 rem以下の放射線の被曝(ひばく)は大した問題ではない。

 「しきい値無し直線仮説(Linear Non-Threshold : LNT仮説)」は0.1Sv(10 rem)以下の被曝には当てはまらないが、世界中の自然放射線量はこの範囲にある。そればかりか、この低線量域は、原子力、医学的治療、そして福島のように原発事故で被害を受けた地域にとって最も重要な意味を持つ。

 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)が提出した。低線量の被曝の影響は非常に不確かなものであるため、UNSCEARとしては「低線量の被曝と大人数を掛け合わせて、自然放射線量と同等以下のレベルで漸増的な被曝によって健康被害を受ける人数を推定することは勧めない」と述べている。



 この手法はチェルノブイリ以来広く行われてきたことであり、福島では今も採用されている。

■福島事故で「健康への影響無し」
 報告書により、世界はようやく正気に戻り、人体に害を与えないことに無駄な時間を費やすのをやめ、実際に悪影響を及ぼす問題、そして本当に注意を必要とする人々に目を向けるようになるかもしれない。例えば津波によって引き起こされたインフラや経済への打撃、あるいは福島周辺の真のホットスポットの除染。さらには、人体に影響を与えない程度の放射線量しか浴びていないのに、被曝の恐怖に怯えて暮らし、まさにそうした不安に心身をさいなまれている何万人という日本人をケアするといったことだ。また、日本政府においては真剣に原発再稼働の準備を始めたり、国際原子力機関(IAEA)や米国政府からの改善案に耳を傾けることだ。

 この報告書によって、低線量の被曝が個人と大規模な集団の健康に及ぼす影響について言えること、言えないことがはっきりするだろう。

 自然放射線量が2.5ミリSv(250 ミリrem)から3.5ミリSv(350 ミリrem)に上昇しても、発がん率は上昇せず、認識できるような公衆衛生上の影響は何も起きない。同じように、自然放射線量が2.5ミリSv(250 ミリrem)から1ミリSv( 100 ミリrem)に低下しても発がん率は低下せず、公衆衛生上の問題に一切影響を与えない。

 重要なのは、通常の議論は短期間(一度)に強烈な放射線に被曝することを想定しており、同じ量を1年といった長い期間をかけて被曝した場合、影響はさらに小さくなることだ。つまり毎月0.1Sv(10 rem)を被曝すれば影響はあるかもしれないが、年間で同じ0.1Svを受けた場合は、慢性にせよ、急性にせよ認識できるような影響は一切ない。

 さらにUNSCEARは、一昨年の福島の原発事故による識別可能な人体への影響はなかったとしている。「影響無し」としているのだ。

・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・


■日本人は恐怖ではなく真実に基づき行動を

 報告書によると、福島原発では非常事態に対応していた6人の作業員が0.25Sv(25 rem)を超える放射線を浴び、170人が0.1~0.25Sv(10 ~ 25 rem)を被曝した。このうち健康に悪影響が出た者はなく、おそらく今後も影響は出ないだろう。福島原発で亡くなった6人の死因は、がれきに押しつぶされたり、海に流されるといった事故で、放射能とは一切関係なかった。

 確かに0.1Sv (10 rem)を超える放射線の被曝は健康に影響を与え、それは統計的に1Sv (100 rem)に達するまで増加する。ただこの比較的高い線量域についても、十分に大きな母集団でない限り、影響は観察しにくい。それほどの規模の放射能事件、すなわち大勢が0.1~1Sv (10 ~100rem)の放射能を浴びたのは、第二次大戦中の原爆投下だけである。

 放射線の影響が明らかになりはじめるのは、1Sv (100 rem)以上の高線量を急激に浴びたときだが、そうした状況ですら、考え得る他の要素を排除しない限り、放射能を明白な原因と断定することはできない、とUNSCEARは説く。

 こうした見方が放射性廃棄物の処分にどれほど重大な意味を持つかは、別の機会に譲ろう。

 結局のところ、放射能への恐怖ではなく真実にもとづいて行動するように変わらなければ、われわれは日本、ベラルーシ、ウクライナの人々に責務を果たしたことにならないうえ、今後も見当違いのことに時間とカネを費やすことになるだろう。反核運動家や陰謀説が好きな人々は今回の国連の報告書を受け入れないだろうが、彼らはどのみち国連が嫌いなのだ。

【私の論評】無知と恐怖にとらわれて、人生を棒にふったり、ふらせても良いのか!!

上の記事、現在の日本にとっては、かなり重要だと思いますので、是非ご覧になってとください。新華社通信じゃなかった、日本経済新聞は、経済に関してはとんでもない記事が多いのですが、経済以外については秀逸な記事も多く、放射線に関する上の記事は、時宜を得た本当に良い記事だと思います。


低線量の放射線は従来考えられていたよりは、安全であることはこのブログにも掲載してきました。だから、上の論考は、私からすると何も目新しいいことはないのですが、それにしても、これについては、もっと多くの人々が理解すべきと思ったので掲載させていただきました。

最近は、東京ではさすがに放射能パニックになる人は、あまりいなくなったようです。東京の安全性については、このブログでも以前掲載したことがあります。そのURLを以下に掲載します。

東京の地表放射性物質 1960年代と同水準 米ソ中が核実験「健康被害なし」―【私の論評】中国の核汚染のほうが余程恐ろしいかも?

詳細は、上記の記事をご覧いただくものとして、要するに米ソ中が核実験を頻繁にやっていたときのほうか、放射能ということであれば、福島での原発事故よりも、よほど危険な状況であったということです。さらに、では、その時代に生まれたとか、こども時代をおくった人々に何か深刻な障害が起こったかといえば、ご存知のように何もないわけです。

地盤沈下した石巻市内

MIT から低線量被曝影響の研究論文〜自然放射線の400倍でもDNAへの過剰影響なし―【私の論評】なぜこのような重要な情報が顧みられないのか?

詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、以下に要点だけコピペさせていただきます。
それに、似たような調査結果は、すでに、1990年代にアメリカでだされており、2000年代に入ってからは、専門家の意見もかなり変わってきていました。それどころか、低線量の放射線は、体に良いという「ホルミンス効果」なども指摘されていました。しかし、これは、昔から良く知られていて、昔は、ネックレスや、指輪などで、放射性物質が含まれているものが、健康器具として販売されていました。あるいは、天然温泉などでも、放射性物質が湯成分としてあるところがあり、そのお湯に入ると健康に良いといわれているところもありました。
これらからみても、上の記事の内容は、まともであり、信ずるに足るものであると思います。以上のような情報も含めて、実際どのくらいが危険なのか、もう一度正しい判断基準を公にすべきと思います。現在放射能汚染から避難生活を余儀なくされているかたの多くも避難しなくても良いのかもしれません。

それから、単純な原発廃止論には、私は反対です。これについては、このブログにも掲載したことがあります。以下にそのURLを掲載します。

デモや集会などの社会運動は本当に脱原発を後押しするか? 開沼 博「“燃料”がなくなったら、今の反原発運動はしぼんでいく」―【私の論評】車社会の是正を考えてみると理解できる脱原発運動の無謀さ!!

このブログでは、脱原発と車社会の是正とを対比して論評しました。特に、車についての部分を以下に掲載します。
さて、脱原発運動の無謀さ、これとは一見関係のないようにみえる、脱自動車社会など思い浮かべると良く理解できると思います。自動車に関しては二つほどの論点があります。


まず最初の論点は、自動車の直接的な危険です。考えてみれば、自動車がかかわる交通事故は、毎年多くの死傷者がでます。これは、原発による直接間接の被害 者をはるかに上回っています。これは、確かに危険です。そうして、事故撲滅などの運動が毎年繰り返されています。しかしながら、車社会は、あまりにも社会 に浸透してしまっているため、車自体を否定してしまっては、社会が成り立たないということで、これを主張する社会運動などは聴いたことがありません。あく まで、事故撲滅をうたっています。


そうして、様々な取り組みがなされています。あのGoogleが自動運転する車を開発していることもこのブログで掲載したことがあります。いずれ、このよ うな自動車も実用化され、今の車よりも、はるかに安全な車が走るようになり、より安全な車により、安全性の高い社会が実現されることと思います。

Google無人自動車ロボット
そうして、二つ目の論点は、電気自動車に関する無邪気ともいえる、期待です。電気自動車が、環境に負荷を与えないなどと いう単純な思い込みです。現在の電気自動車は、ガソリンスタンドのような充電所や、家庭のコンセントから電力を供給します。確かに、電気自動車自体は、電 気を補給したあとは、二酸化炭素も、排ガスも放出さずに、一見クリーンなようにみえます。確かに運転している人には、良いかもしれません。


しかし、良く考えてみてください。これは、本当でしょうか?それは、この電力がもともとどこから供給されるのかを考えてみれば誰にでも理解できる話です。 そうです。これらの電力は、すべて既存にある発電所から供給されているのです。既存の発電所が変わらない限り、何も変わらないという図式です。既存の発電 所がたまたま、火力であったとすれば、電気自動車は化石燃料をつかわず、二酸化炭素も、排ガスも排出しないですが、火力発電所は、電気自動車を走らせるた めに、二酸化炭素や排ガスを放出することになります。それでは何も変わりはないのです。自分の手元で、排出されないだけであって、自分の目に見えないとこ ろで、間違いなく排出されているし、化石燃料が消費されているということです。
 このような論点が、多くの人びとの知るところとなったのでしようか?ひところから見ると、単純で無謀な脱原発論を息を潜めたと思います。特に、昨年暮れの総選挙では、争点にはなりませんでした。これには、本当に安堵しました。やはり、多くの人びとが、脱原発の空気には簡単には流されなくなってきたのだと思います。

原発に関しては、このような状況になったのですから、はやく、放射能による恐怖に関しても、 多くの人びとがまともな情報を得て、正しく判断するようになっていただきたものです。

正しい情報を得ることなく、無知と恐怖にとらわれて、多くの人が人生を棒にふったり、多くの人達の人生を棒にふらせても良いものでしょうか?避難生活を余儀なくされている人のことを考えると、新しい基準をつくれば、安全とみなされる地域も多いのではないかと思います。そうすれば、また元の生活の戻れる人も増えると思います。反核運動家や陰謀説が好きな人々も、このような現実を踏まえた活動をすべきと思います。この問題に関しては、もう一度仕切り直しをして、新たな判断基準を出すべきと思います。そう思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どう思われますか?

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2013年1月18日金曜日

「24時間 朝マック」店の狙いは? マックVSコンビニ、次は朝食:ライフトレンドフォーカス―【私の論評】マックの朝食強化は観測気球?これが伸びればアベノミクス成功のサインともみてとることができるか!!

「24時間 朝マック」店の狙いは? マックVSコンビニ、次は朝食:ライフトレンドフォーカス:



日本マクドナルドが「朝マック」を強化するキャンペーンをスタート。その狙いとは?

・・・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・・・・

今、朝食に力を入れる狙いはどこにあるのか。

「今の消費者のトレンドは『限られた時間の価値をどう上げるか』。朝食市場はまだ小さいが、朝の忙しい時間の価値を上げるという意味でポテンシャルは高い。家庭で朝食を食べている層を取り込み、新たな市場を作りたい」(日本マクドナルドの原田泳幸会長兼社長兼CEO)。

そ のために同社が重視しているのが「実体験」。2013年1月21日から2月4日までの毎週月曜日を“フリーマンデー”とし、6時から9時までの間に「ソー セージマフィン」「プレミアムローストコーヒー ホットS」「ハッシュポテト」のいずれかを週替わりで無料で提供する。月曜日なのは、明るくポジティブな気持ちで1週間をスタートしてほしいという狙いが あるという。

「外食を利用する理由として便利さやおいしさもあるが、生活習慣になっていることも大きい。特に朝は決まった生活パターンを持っている人が多いので、まずはできたてをスピーディーに提供する価値を体験してもらいたい」(同)。

「朝マックレストラン」で客に朝マックメニューを手渡す日本マクドナルドの原田泳幸会長兼社長兼CEO

【私の論評】マックの朝食強化は観測気球?これが伸びればアベノミクス成功のサインともみてとることができるか!!


マクドナルドの朝食強化にはどのような意味があるのでしょうか。私自身は、これはデフレ脱却への備えの一貫ではないかと睨んでいます。

その根拠となる、マクドナルドをとりまく環境の変化があります。本日は、マックで働く女子と、マックを利用する女子の写真とともに掲載させていだきます(笑)!!

まずは、外部の環境変化として、特に比較的若い世代が、朝食などを抜いているという調査結果があります。それに関して以下に掲載します。

3人に1人、朝食を抜く 25~34歳で「2食化」、昼食抜きも2割
  25~34歳で朝食を抜いている人は34.1%に上り、全年代の平均17.5%を大きく上回っていることが総務省の平成23年社会生活基本調査で分かっ た。昼食を抜いている人もこの年代は19.0%で全年代の14.4%より高く、総務省は「若い人を中心に、朝か昼どちらか1食にする1日2食の傾向が強 まっているのではないか」とみている。
 15~24歳では朝食抜きが29.9%、昼食抜きが20.0%だった。10~64歳の幅広い年代で、男性の朝食を抜く割合が女性より高かった。
 10~14歳の子供の夕食状況をみると、1人で食べた割合は平日が5.9%で、総務省は「それほど孤食は進んでいないようだ」としている。

こうした傾向への対応という意味あいがあると思います。この層の人びと何も、貧乏で朝ごはんんを食べないということではないと思います。やはり、ギリギリまで寝ていたいという欲求があるものと思います。

今 までは、朝食を我慢してギリギリまで寝るか、早起きして朝ごはんんを食べるという二つの選択肢しかなかったものをマクドナルドの朝食などの選択肢も加えて もらおうとの戦略なのだと思います。そうして、この戦略はデフレ下ではあまりうまくいかないと思います。やはり、回復までとはいかなくとも、回復の途上に あれば、うまくいく戦略だと思います。朝食強化がうまくいけば、デフレから回復しつつあると見て良いと思います。


それから、もう一つ環境対応への動きがあります。それは、以下のようなものです。
マクドナルド、福岡などでのハンバーガー類値上げについて社長がコメント
福岡県を中心とした「マクドナルド」一部店舗で「ハンバーガー」などの商品が値上げされ、ネット上などで話題になっていた。
これは1月11日から福岡県を中心とした、佐賀県、大分県、山口県、熊本県の一部145店舗で一部商品を試験的に値上げしたというもの。
これらの店舗では、「ハンバーガー」が100円から120円に、「チーズバーガー」が120円から150円に、「ジューシーシャカシャカチキン」が100円から120円に、「マックシェイク」が100円から120円になった。
また反対に値下げを行った商品もあり、「ポテト(S)」が210円から150円に、「チキンマックナゲット(5ピース)」が250~290円から190円になったという。
さらに「マックダブル」(190円)というバーガーの新商品も発売したとのこと。
この件について、1月17日に開催された「2013年『朝マック』戦略発表会」において、同社代表取締役会長兼社長兼CEOの原田泳幸氏がコメントした。
「福岡のほうでこっそり値上げしたというような話が一部であがっているが、そうではない。
こういったことは包括的な価格の見直しとして試験的に常にやっていること。
(全国の店舗で反映するかどうかは)検証した結果次第。
すぐかもしれないし、来年かもしれない」



さて、このようなマックの環境への対応、結局アベノミクスなどの経済対策により、いずれ経済が浮揚していくだろうとの読みからでてきたものだと思います。

だからこそ、この朝食の強化があたったり、値上げの強化などが他の地区にも及んでくれば、これは景気浮揚のさきがけとなるものとみるべきと思います。

こ のやり方は、本当に良い方法だと思います。アベノミスクが奏功するかしないか、多くのエコノミストとなどがいろいろなことを言っています。私自身は、この ブログ二も再三掲載してきたように、アベノミクスは、正しいし、間違いなくいずれ効果がでてくると思います。特に、金融政策だけではなく、積極財政もやろ うとしていますから、この積極財政など短期的に効果がでてくるのは、はっきりしています。

マクドナルド原宿表参道店のバリスタ

そ れに、年が明けてから、サイトで、平成25年度の景気予測など、探してみましたが、結局内閣府が1月11日に出した、『「日本経済再生に向けた緊急経済対 策」について』くらいしかなく、これでは、GDP2%と、雇用60万人を生み出す効果があるとされています。しかし、これだけだと、全体でどうなるとか、 時期的にどうなるなどはわかりません。

例年などだと、12月あたりから、金融機関による景気予測が出回り、1月にはかなり出回るのです が、今年はまだそんなことはありません。やはり、昨年の12月に政権交代し、それだけではなくアベノミクスという今までとは全く異なる政策を打ち出したの で、どうなるか、まだまだ見込みが立たないというのが実態なのだと思います。



私 自身は、金融緩和と、積極財政の両方を実施する、アベノミクスが効果がでないなどということは考えにくいです。ただし、不安材料もあります。それは、アベ ノミクスが多くの反対にあって、なかなか進まないとか、尻切れとんぽに終わってしまうとか、そこまでいかなくてもなかなか成果が出せないということも考え られるからです。

そうしたことを、占うためには、エコノミストの意見を集約してもしかたないことであり、やはり自ら商売をやりつつ、独自の観測気球を打ち上げる必要があります。そのための、マックの施策が朝食強化、九州での値上げなのだと思います。


朝 食強化があたり、九州の売り上げが少なくとも落ちないとか、あるいは逆に上がったりすれば、アベノミクスが奏功したか、奏功しつつあるとみなすことができ ます。これは、非常に賢いやり方だと思います。エコノミストだけの意見を聴いていれば、それが無責任なデタラメエコノミストであれば、最初から全くダメで すし、まともなエコノミストであったとしても、どこが潮目の変化なのか、見定めをつけるのは難しいことです。しかし、商売においては潮目を見定めるのは大 事なことです。

そうしたときに、このような自社独自のメルクマールを設定しておけば、どこよりも安心して、自ら潮目を読むことができます。

私も、アベノミクス信奉者の立場から、マックのこの動向を見定めて行こうと思います。そうして、何か動きがあれば、このブログでも、掲載していきます。

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