2015年1月22日木曜日

【石平のChina Watch】習近平指導部の「反腐敗運動」に内部から批判 人民日報指摘「やり過ぎ論」「泥塗り論」「無意味論」で権力闘争激化か―【私の論評】腐敗の蔓延は、社会をなおざりにしてきた結果。かつて日本が社会変革に取り組んだように、中国も本気で取り組まなければ中国共産党の崩壊がはじまる(゚д゚)!


中央規律検査委員会で演説する習近平氏=13日、北京

13日付の人民日報が興味深いコラムを掲載した。それは習近平指導部が推進する腐敗摘発運動に対し、「やり過ぎ論」「泥塗り論」「無意味論」の「3つの誤った議論」が広がっていることを取り上げて批判したものである。

「やり過ぎ論」は文字通り「今の腐敗摘発はやりすぎである」との意見で、「泥塗り論」は要するに、共産党大幹部たちの驚くべき腐敗の実態を暴露した摘発運動が「逆に政権の顔に泥を塗るのではないか」との議論だ。そして「無意味論」は、政権内で腐敗は既に広く浸透しているから、いくら摘発してもそれを撲滅することはできない。だから「やっても無意味だ」という議論である。

このうち、3番目の「無意味論」は明らかに、共産党の腐敗摘発運動を外から冷ややかな目で眺める民間の議論であろう。「やり過ぎ論」と「泥塗り論」はやはり、「政権を守る」という立場からの内部批判と思われる。

つまり、共産党中央委員会機関紙の人民日報は、党指導部の腐敗摘発運動に対し、党内からも反発や批判の声が上がっていることを公的に認めたわけだ。それは、運動開始以来初めての由々しき事態である。

このような状況で、今の習主席には「選ぶべき2つの道」がある。

1つは、「良いところ」で腐敗摘発の手を緩めて党内の融和と安定を図る道だが、それをやってしまうと、「裏切られた」と感じる民衆の不満は高まり、習主席の信用は失墜することとなろう。

逆に、民衆の高まる期待に応えて今後も引き続き摘発に血道を上げていくと、党内からの反発はますます強まって習主席自身の権力基盤を揺るがすこととなる。

また、党内の別の派閥が幹部集団の反対を吸収して反習主席の権力闘争を引き起こす可能性もあるから、今の習主席はまさに、「進むも地獄、退くも地獄」の大変な立場にいるわけだ。

本紙でも報じているように、13日、中央規律検査委員会の全体会議で「反腐敗闘争は持久戦だ」と演説した習主席は、今年も反腐敗運動を継続させていく方針を明確に打ち出した。彼はどうやら不退転の決意をもって「突き進む」道を選んだようである。

そうなると、この1年、習主席の「反腐敗」と幹部集団の「反・反腐敗」との戦いは、権力闘争の様相を呈し、いっそう激しく展開することとなろう。



【プロフィル】石平

せき・へい 1962年中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得

【私の論評】腐敗の蔓延は、社会をなおざりにしてきた結果。かつて日本が社会変革に取り組んだように、中国も本気で取り組まなければ中国共産党の崩壊がはじまる(゚д゚)!

習近平が強力に推し進める反腐敗闘争。当然反発が大きいことは推測できましたが、その証拠がありませんでした。そのため、憶測の域を出ることがなかったわけですが、『人民日報』にその存在を認める論説が出たこと、しかも3つの議論として紹介されたことで、これを根拠に反発があると言い切ることができます。

それにしても、こうした改革、遅きに失したのではないかと思います。本来ならば、10年前、いや20年前に実施しておくべきだったと思います。

改革開放路線を指導した鄧小平

鄧小平による「富める者から富め」という改革路線は、そもそも間違いでした。やはり、中国は日本の池田内閣のときのような所得倍増計画のような政策を実行して、中間層を拡大すべきでした。

鄧小平の改革開放政策は、成功したかにもみえましたが、現状の中国の様子を見ていると、失敗したといわざるをえません。

少なくとも、10年ほど前に社会改革をしておけば、今日のこのような事態は回避できかもしれません。しかし、中国は経済発展を再優先して、社会のありかたをなおざりにしてきました。

鄧小平は、日本を訪問して、日本の素晴らしさに心打たれて、中国で改革・開放路線を主導しましたが、鄧小平は、当時の日本の経済力にばかり、目を奪われて、その根底にはどのような考えがあったのか理解していませんでした。

所得倍増計画を成功させた池田勇人氏

日本の池田総理大臣はあの高度経済成長を成功させました。この成長は、中国でも実現することのできなかった急速な成長です。

その根底には、池田の戦後政治家の中で唯一、日本をどのような国家にするかという意味での国家観がありました。そうして、池田は、病気で退陣するまでほとんどすべてに成功していました。

最も成功した池田の理念は、「日本は特別な金持ちなど居なくても良い。皆が真面目に働けば、皆が豊かになれる社会を実現するのだ」でした。

これは一時期「総中流意識」などと揶揄されたましが、「ごく一部だけが特権階級、ほとんどすべてが下る流」などという今と比べていかがでしょうか。もはやなつかしいを通り越して夢物語のようにも見えます。しかし確かに存在したのです。

とはいいながら、池田の前任首相の鳩山一郎や岸信介は既に高度経済成長路線を走っていましたし、そもそも下村治のようなブレーンの発案がなければ出てこない発想ですが、それでも高度経済成長により、極端な金持ちは居ない代わりに極端な貧乏人は出さないという社会を築いた功績は、誰よりも池田勇人に帰すべきす。

池田の理念は、経済第一主義ではなく、「皆が真面目に働けば、皆が豊かになれる社会」であり、あくまで社会を優先したものです。まともな社会が構築されなければ、いくら経済が成長しても、人々は幸福にはなれません。

所得格差が広がる中国 

それは、現在の中国をみれば、良く理解できます。国全体で、経済が発展しても、貧富の差が激しければ、とんでもないことになります。今の中国は、結局強欲が支配しているだけで、とてもまともな社会であるとはいえません。それは、食料品の安全性がないがしろにされていたり、最近ではいくぶん緩和されてきてはいるようではありますが、あのPM2.5による酷い大気汚染をみてもわかります。

こんなことをいうと、似非識者どもが、日本でも大気汚染や、食品の安全性の問題があったではないかといいますが、これらの問題が深刻化したのは、池田の後の時代です。池田の理念が引き継がれていれば、このような事態は未然に防げたかもしれません。

しかし、環境問題が深刻化した直後から、日本は政府は無論のこと、産業界もこれに真剣に取り組み、現在日本は環境問題の優等生といわれるまでになっています。やはり、国民の中にはまだまだ、社会を優先すべきという気風があるのだと思います。

日本の新幹線に乗り歓談する鄧小平 1978年10月26日

池田成功の本質は、結局彼の「日本は特別な金持ちなど居なくても良い。皆が真面目に働けば、皆が豊かになれる社会を実現するの」という理念にありました。

日本も、この路線が外れて、経済ばかり優先するようになった頃から、おかしくなってきました。そうして、さらにその経済運営すらおかしくなり、日銀は金融引締めばかり行い、政府は緊縮財政ばかり実施するようになり、酷いデフレが15年以上続き衰退してしまいした。今の自民党は池田の遺産を食いつぶして現在に至っていると断言できます。

まともな社会を構築するという観点があれば、このような失敗などしなかったと思います。まともな社会を構築するためには、デフレなど何がなんでも回避すべき筋合いのものであり、これを放置してきたというのは、無能な政治家・官僚の罪です。彼らには、社会を良くするなどという考えは微塵もなかったに相違ありません。

しかし、今のままでは、中国の衰退は日本よりさらに深刻になると思います。今の中国は、社会など完璧になおざりにされて、経済一辺倒だからです。

習近平指導部が推進する腐敗摘発運動なるものは、長年社会をなおざりにし経済を優先してきた結果はびこるようになった腐敗を摘発するものであり、根本を変えるものではありません。結局のところ、権力闘争の一環にすぎないものであり、権力闘争の決着がつけば、腐敗摘発運動はとりやめになるでことでしょう。


習近平指導部が、社会を良くするという観点にたち、社会改革に邁進して、その結果腐敗を撲滅するというのなら、話がわかりますが、社会をなおざりにしたまま、撲滅運動をするというだけなら、結局何も変わりません。

おそらく、大失敗することになるでしょう。そうなると、宮崎正弘氏が主張している、中国共産党は3年以内に崩壊するという主張は正しいかもしれません。

中国通の宮崎氏は、2014年に中国経済が崩壊しはじめ、2015年に共産党による秩序が瓦解し、2016年に中国全体は昏睡状態に陥ると主張しています。

確かに、2014年には、中国経済が崩壊しはじめています。これは、このブログでも保八を維持できなくなった中国という内容で掲載しました。この記事では、まだまだ発展途上にある中国においては、経済成長率が8%以上でなければ、十分雇用を吸収できないにもかかわらず、最近の中国ではこの空い水準を維持できなくなったことを解説しました。

「進むも地獄、退くも地獄」の状況にある習近平、今後社会変革にも手をつけていけば良いのですが、これも難しいです。

少なくとも、保八が確保できている時代に、社会変革に手をつければ、なんとかなったかもしれませんが、現状では相当困難です。

となると、宮崎氏の主張はますます、あてはまることになり、現中国は瓦解の方向に向かうしかないと思います。そうして、今の日本も社会を優先するという池田の理念に立ち返らなければ、経済が良くなっても、まともな社会の構築はできず、足踏みをすることになると思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2015年1月21日水曜日

【イスラム国】日本人2人殺害を警告 72時間以内に2億ドル要求―【私の論評】「テロの対象になって当然、責任はアベにある」とする輩は憲法9条で武装させ、彼の地に「人質救出作戦」に赴かせ「話し合い作戦」を敢行させ、全員玉砕させよ(゚д゚)!

【イスラム国】日本人2人殺害を警告 72時間以内に2億ドル要求



AP通信によると、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が20日、身代金2億ドル(約236億円)を72時間以内に支払わなければ、拘束している湯川遙菜さん(42)ら日本人2人を殺害すると警告するビデオ声明を発表した。

ビデオでは、英国人とみられる男性戦闘員が、「(日本は)イスラム教徒の女性や子供を殺害し家を破壊するために1億ドルを寄付した」などと述べ、日本が米国主導の有志連合による対イスラム国軍事作戦を支援していると非難した。

湯川さんはシリア反体制派「自由シリア軍」やイスラム戦線などの混成部隊に同行していた昨年8月、内戦中のシリア北部アレッポ郊外でイスラム国に拘束されたとみられる。

ビデオ声明では、もう1人の男性の名前をケンジ・ゴトウ・ジョゴとしており、シリアなどで取材活動を続けていたフリージャーナリストの後藤健二さんの可能性がある。

【私の論評】「テロの対象になって当然、責任はアベにある」とする輩は憲法9条で武装させ、彼の地に「人質救出作戦」に赴かせ「話し合い作戦」を敢行させ、全員玉砕させよ(゚д゚)!

犯人は2億ドルの身代金を要求していますが、これは現時点で日本円に換算すると、230億円以上です。イスラム国などは、このようなことをしても日本は何もできませんから、強気に出ることができます。菅官房長官は、昨日「最大限の努力をする」と述べていましたが、実際にはなかな難しいと思います。

そもそも、イスラム国は日本に経済的に依存しているということもないため、交渉するにしても、交渉カードがありません。日本以外の一般的な国なら、イスラム国に対して報復することをちらつかせたり、実際報復することもあり得ます。しかし、日本は無理です。

しかし、本当は、報復などができるようにすることが、日本の安全保障に大きく寄与すると思います。

上記のニュースに関する、マスコミ等の報道に西村幸祐氏がツイート以下のような苦言をていしています。
私も全く同様に思います。

これに関しては、池内恵(いけうち さとし 東京大学准教授)がご自身のブログでマスコミに対して、問題提起しています。そのURLを以下に掲載します。

「イスラーム国」による日本人人質殺害予告について:メディアの皆様へ
池内恵(いけうち さとし 東京大学准教授)

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、結論部分のみ以下に掲載させていただきます。
*「イスラエルに行ったからテロの対象になった」といった、日本社会に無自覚に存在する「村八分」の感覚とないまぜになった反ユダヤ主義の発言が、もし国際的に伝われば、先進国の一員としての日本の地位が疑われるとともに、揺さぶりに負けて原則を曲げる、先進国の中の最も脆弱な鎖と認識され、度重なるテロとその脅迫に怯えることになるだろう。 
特に従来からの政策に変更を加えていない今回の訪問を理由に、「中東を訪問して各国政権と友好関係を結んだ」「イスラエル訪問をした」というだけをもって「テロの対象になって当然、責任はアベにある」という言論がもし出てくれば、それはテロの暴力の威嚇を背にして自らの政治的立場を通そうとする、極めて悪質なものであることを、理解しなければならない。

海外で日本人が狙われたケースは無論、今回が初めてではありません。


イスラム国に限らず、これからも様々なテロリストが日本人を人質にして、今回のような事件を起こすことは十分あり得ます。

あなた自身や、あなたの大事な人たちが、人質になることは十分ありえることです。

そんなときに、日本政府が何もできないというのではあまりにも情けないです。

以下は、倉山満氏が特別今回の出来事に関連したものではなく、前から何度かツイートしているものをまとめたものです。
生麦事件という出来事が、幕末にありました。これは、島津の殿様の大名行列をイギリス人が横切ったので薩摩藩士が、イギリス人を一人斬り殺したというものです。当時のイギリスが何をしたかといえば、最初は、薩摩と直接話し合ったのですが話し合いでも金でも解決出来ませんでした。 
横浜開港資料館の展示物
そこで、大英帝国が何をしたかといえば、インドから艦隊を率いて鹿児島を火の海にしました。この戦闘では、英国側で18人死にました。薩摩藩は早めに疎開していたので、あまり死人は出ませんでした。 
このように、たった1人の権利を国家の総力を上げて多くの犠牲を出してもでも、守るのが主権国家です。いざとなったらその覚悟をする準備を常にしておくのが主権国家なのです。 
主権国家とは、場合によっては、たった1人の権利が侵害された時ですら国家が総力を上げて守るぞって覚悟と準備をしている国なのです。だから本当に殺し合いが嫌だ、戦争が嫌だ、イスラム国のようなテロリストの人質になるのが嫌なら、外国がこいつとは喧嘩したくないなと思わせる力を持つべきなのです。

こういう観点からすると、日本は主権国家とは言いがたいです。日本も当然のことながら、主権国家となるべぎです。

今回の、事件で、池内恵氏が警告しているように、「テロの対象になって当然、責任はアベにある」という語る輩に対しては憲法9で、武装させて、人質救出作戦のタスクを組ませ、イスラム国に赴かせ、イスラム国に対して「話し合い攻撃」を敢行させれば、良いと思います。その結果は、当然のことですが、全員玉砕です。こんなわかりきったことをわからない人が、今の日本では多すぎです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2015年1月20日火曜日

首相、ホロコースト博物館でスピーチ 「歴史修正主義者」の払拭狙う―【私の論評】日本人は、今年こそ欧米発の修正された歴史観の呪縛から自らを解き放つべきときが来ていることを自覚せよ(゚д゚)!

首相、ホロコースト博物館でスピーチ 「歴史修正主義者」の払拭狙う



  イスラエル訪問中の安倍晋三首相は19日午前(日本時間同日夕)、エルサレム市内のホロコースト(ユダヤ人大虐殺)博物館を視察し、平和に向けたスピーチを行った。スピーチでは差別と戦争のない世界の実現に向け、積極的に貢献する決意を表明。戦後70年に絡み首相を「歴史修正主義者」とレッテル貼りする勢力の批判を払拭する狙いもありそうだ。

  その背景には中韓両国だけでなく、欧米の一部メディアでも首相を「歴史修正主義者」と批判する見方が根強いことがある。今月には米議会調査局が、首相を「強烈なナショナリスト(国粋主義者)」と決めつける報告書を発表した。

  首相は海外で平和への真摯(しんし)な姿勢を繰り返し示すことで、戦後70年の首相談話の発表に向けた地ならしを着々と進めているともいえそうだ。

この記事の詳細は、こちらから(゚д゚)!

【私の論評】日本人は、今年こそ欧米発の修正された歴史観の呪縛から自らを解き放つべきときが来ていることを自覚せよ(゚д゚)!

上の記事で、米議会調査局が、首相を「強烈なナショナリスト」決めつける報告書を発表したとしていますが、その内容は以下のようなものです。

13日に公表された同報告書は、戦後70年の首相談話を扱った項目で慰安婦問題に言及。「複数の評論家」の主張として「安倍政権は日本が強制的に女性を性奴隷にしたとする、広く行き渡った理解を変えようとしている」として、慰安婦が性奴隷であり、「強制連行」されたとの説に沿って記述されているなど、まるで安倍総理が歴史修正主義者のように決めつけています。

この報告書の詳細は、以下のURLをご覧になってください。
日米関係めぐる米議会調査局報告書 安倍首相を「国粋主義者」 事実誤認も 

報告書の英語の原文の一部は、以下のURLからご覧いただけます。
https://www.facebook.com/notes/10202428899524025/?pnref=story

ちなみに、原典こあたるとこの報告書の作成元は「米議会調査局」ではなく「米議会図書館調査局」のものであることがわかります。後者を前者に化けさせる朝日新聞やNHKによる捏造の手口は極めて悪質です。

私は、アメリカの一部のものが、安倍総理が歴史修正主義者であると決めつけるのには、それなりの背景があると考えています。

それは、当のアメリカの一部のものたち自身が、歴史修正主義者であるということです。日本への進駐軍の司令官であった、マッカーサーはアメリカで開かれた公聴会において、「日本の戦争は侵略戦争ではなく、防衛戦争であった」と証言しています。

大東亜戦争を日本による侵略戦争とみなすことこそが、そもそも歴史の修正です。勝者が、敗者に対して一方的に烙印を押すという、全くバランスを欠いた手口です。本来ならとても、許されるべきものではありません。

しかし、米国ではこの見方が普及してしまい、それが真実であるかのように思われてしまったため、このような行き違いが生まれてくるのです。

このことについては、数日前に、産経新聞に阿比留瑠比氏がコラムを掲載しています。その記事のURLを掲載します。
【阿比留瑠比の視線】米国の傲慢な歴史修正 戦勝国は全てを正当化では…もつわけがない

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、阿比留瑠比氏はこの記事で、「戦後70周年を迎える平成27年は、歴史認識をめぐる「歴史戦」の年になる。米紙ニューヨーク・タイムズなどは早速、日本の保守勢力に「歴史修正主義」のレッテルを貼ってきたが、戦勝国の立場にあぐらをかき、歴史を修正してきたのはどちらか-」と疑問を投げかけています。

阿比留氏は、米国の原子爆弾と中小都市焼爆による、虐殺を例にあげ、米国が、自分に都合の悪い歴史は堂々と修正し、歴史から抹殺しようとしてきたことを批判しています。

そうして、この記事を以下のように締めくくっています。
だが、戦勝国は全部を正当化し、敗戦国はすべてを我慢するなどという状態が70年以上ももつわけがない。米国は傲慢になりすぎない方がいい。
私も、全くこのとおりだと思います。

安倍総理は、決して歴史修正主義者なのではなく、米国の歴史修正を正そうとしているだけです。しかし、誤った歴史観に浸った一部のアメリカ人からみると、安倍総理は歴史修正主義者に見えるということです。

安倍総理は、対中国に対して、安全保障のダイヤモンドを着々と構築し、完成に近づけています。これは、従来の政治家などにはみられない大きな成果です。

安倍総理は、欧米の歴史修正主義の払拭にも尽力しています。特に今年は、戦後70年という節目にあたっています。歴史修正主義者らは、この節目に乗じて、さらに歴史の修正を推し進めようと画策し実行することが予想されます。この動きを察知していた、安倍総理は今回も絶妙のタイミングでイスラエル訪問を実施したというわけです。

そもそも、イスラエルは、この記事にも掲載したように、東條英機閣下などが、ユダヤ人を救出に尽力したという歴史的事実もあり、欧米の歴史修正に与するものでありません。元イスラエル日本大使も、歴史修正主義者らが、日本がホロコーストを実施したなどの歴史修正に対して、「ホロコーストとは、ナチスがユダヤ人に対して行ったものであり、それ以外にはない」と言明しています。

ユダヤ人救出に尽力した東條英機閣下

過去の日本人の多くは、自虐的歴史観に浸り、欧米の歴史修正を受け入れてきましたが、もう戦後70年にもなっており、日本人も欧米発の修正された歴史観の呪縛から自らを解き放つべきです。

私は、今年の戦後70周年は、歴史修正主義者に幻惑されることなく、日本の日本人による歴史観を世界に向かって発信していく元年とすべきものと思います。

私はそう思います。皆さんは、どう思われますか?

【関連記事】

【西村幸祐氏ツイート】Hideki Tojo and Jewish refugees ユダヤ人難民を救った知られざる日本の人道主義者たち―【私の論評】東條英機閣下はユダヤ人から「ユダヤ人を救った英雄」と言われていることを知らない自虐的歴史観にまみれた日本人は、もう一度歴史を真摯に見なおせ(゚д゚)!





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2015年1月19日月曜日

民主新代表に岡田氏=決選投票で細野氏破る-党立て直し急務―【私の論評】今回の民主党代表選の体たらくは、安倍総理に来年7月の衆参両院同時選挙により、財務省にさらなる鉄槌を下すという決意を促す(゚д゚)!


民主党代表選を戦った細野豪志氏(左)、長妻昭氏(右)の手を
取りたたえ合う岡田克也新代表=18日午後、東京都千代田区

民主党は18日午後、東京都内のホテルで臨時党大会を開いて代表選を行い、岡田克也代表代行(61)を新代表に選出した。党員・サポーターらも参加した投票で決着がつかず、国会議員らによる決選投票で細野豪志元幹事長(43)を破った。岡田氏は就任記者会見で、新執行部人事では挙党態勢の構築に努める意向を表明した。幹事長人事が焦点となる。岡田氏の任期は2017年9月末まで。

4月に統一地方選を控えており、岡田氏にとっては党の立て直しが急務。来年夏の参院選や次期衆院選に向け、候補者の擁立作業を急ぐ必要もある。政府は集団的自衛権行使容認を反映した安全保障関連法案を26日召集の通常国会に提出する方針で、安保政策をめぐる党内の溝をどう埋めるかも問われる。

岡田氏は新代表に選出された後、「国民の信頼を取り戻すため一緒に頑張ろう」と結束を呼び掛けた。この後の記者会見では、通常国会で論戦の先頭に立ち、経済政策「アベノミクス」や安保法制などを中心に安倍晋三首相を追及する考えを示した。

新執行部について岡田氏は会見で「全く白紙だ」としながらも、「オール民主党ということを考えて、しっかりした人事をやる」と述べた。維新の党との関係に関しては、同党の橋下徹最高顧問(大阪市長)が民主党の一部との合流を唱えていることに不快感を示し、「現時点で同じ党になることは考えられない」と語った。


◇民主代表選の投票結果(数字はポイント)
【1回目】      長妻氏   細野氏   岡田氏
党員・サポーター    67   139   148
地方議員        27    63    51
国会議員と公認予定者  74    96    95
合計         168   298   294
【決選投票】    細野氏 岡田氏 棄権・無効
国会議員と公認予定者 120   133    12

この記事の詳細は、こちらから(゚д゚)!

【私の論評】今回の民主党代表選の体たらくは、安倍総理に来年7月の衆参両院同時選挙により財務省にさらなる鉄槌を下すという決意を促す(゚д゚)!

民主党代表選は、結局岡田代表ということで決まりました。民主党代表戦については、選挙の前にこのブログでも以前取り上げました。その記事のURLを以下に掲載しました。
安倍政権に奪われた雇用政策 日銀法改正を主張する気概を 民主党代表選 ―【私の論評】日銀の金融政策は雇用と多いに関係あること、中央銀行の独立性とは目標ではなく、手段の独立性であるべきことを理解できない政党・政治家は結局何もできずに破滅するものと心得よ!!

詳細はこの記事をご覧いただくものとして、この記事では、民主党の代表選の候補者が三人共、経済・金融に関してはどうしようもないほど、無知であることを掲載しました。特に、金融政策に関する見識のなさについて、批判をしました。

これは、私だけでなく様々な人が批判していました。その代表的なツイートを以下に掲載します。
どうしようもないです。結局内向きで、国民や社会のことなどあまり考えていません。この状況をみて、高橋洋一氏は以下のようなツイートをしています。
これは、なかなか意味深長なツイートです。

安倍総理は、民主党の代表選候補者などと比較すると、はるかに経済・金融通です。昨年暮の総選挙でも、「10%増税見送り」を争点の一つとして、勝利しました。この勝利は、単なる衆院選における勝利という以上に安倍総理の財務省に対する勝利でもありました。

これについては、このブログにも掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。
安倍首相、消費増税めぐる財務省の政界工作を示唆 省益優先で不況下に緊縮財政の―【私の論評】敵は財務省にあり!今回の解散総選挙は、官僚主導から政治主導への転換の第一歩である(@_@;)

一政府の下部機関に過ぎない財務省が日本では一大政治勢力となっている

詳細は、この記事をご覧いただくものとしてこの記事では、財務省が省益優先で、不況下に緊縮財政である、増税を敢行しようとして、政界工作をしていたことを批判しました。

結局安倍総理は、解散総選挙をして、財務省の企みを粉砕したわけです。政府の一下部機関にすぎない、財務省が一大政治勢力となり、政界工作をして省益優先で、国政を動かすなどということは、絶対に許されるものではありません。

なぜなら、彼ら財務官僚は、民主的手続きである選挙によって選ばられた議員ではないわけですから、本来国の方針などは、政治家にまかせて、政府の方針に沿って財政政策を実行するのが彼らの役割であって、断じて国の増税などの財政方針を決めるべきではないからです。

しかし、国の財政政策の方針を実質的に財務省の意図どおりに動かすことが、日本の慣行のようになってきたわけです。安倍総理は、この慣行を解散・総選挙を行って粉砕したわけです。

安倍総理は、このようにして、日本の政治の官僚主導から政治主導への転換の最初の道筋をつけました。

このような背景を理解できない民主党代表は、もはや安倍自民党に対する対抗勢力とはなりえません。それに、あまりの経済・金融音痴ぶりですから、この分野では協力するということも考えられません。

そうなると、確かに高橋洋一氏がツイートしていたように、来年の7月には衆参両院同時選挙ということが現実味を帯びてきたと思います。

そうしてこの両院総選挙が実現したとしたら、またまた、安倍総理はマスコミや多くの政治家、似非指揮者どもに対して大サプライズを打ち出すと思います。

それは、何かといえば、無論のこと10%増税阻止です。その頃まで、経済がある程度経済が良くなっていれば、税収も増えているはずですから、そもそも10%増税を予定していた時期には、さらに税収が増え、それを根拠に増税見送りを主張できます。

その頃になっても、経済が悪ければ、8%増税でとんでもなく消費が落ち込んで、経済が低迷したことを理由にさらなる増税は見送るか、経済が良くなり、加熱するまで廃止という主張もできます。

そうして、これらを争点の一つとして、衆参両院同時選挙となり、これに勝利することができれば、財務省に対して、さらに鉄槌を下すことができます。

民主党の政治主導とは、官僚排除に過ぎなかった
もし、民主党が挙党一致体制を築き、さらに経済・金融政策などにも理解を示し、それに対する適切な政策などを提言するようになれば、安倍総理としては、両院同時選挙などの冒険に打ってでることなどできません。

その意味では、今回の民主党代表戦の体たらくは、安倍総理に対して来年7月の両院同時総選挙、そうしてさらなる財務省に対する鉄槌を下し、政治主導を勝ち得るための機会を提供するということで、良いことかもしれません。

いずれにしても、安倍総理は、解散選挙によって民意を問い、官僚の圧力をかわすというあらなたな政治手法をこの日本にもたらしたものと思います。今後も、安倍総理は無論のこと、それに続く総理大臣も、官僚の圧力などが強くなれば、解散総選挙という手を使うようになると思います。

官僚がいくら頑張ったとしても、このような手を使うことはできません。今後、このようなことによって、日本でも政治主導の道が拓かれていくと思います。そうして、過去に民視等政権が行ったいわゆる、政治主導とは、真の政治主導ではなく、単なる官僚排除にすぎませんでした。官僚排除や、事業仕分けなど実行しても、何も変わりませんでした。

官僚の本来の力を発揮させつつ、政治の主導権を握ることが、真の政治主導であることはいうまでもありません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2015年1月18日日曜日

【産経前ソウル支局長公判】コラムを無断転載した「ニュースプロ」の内容とは? 悪意に満ちた論評「殺人政権、無能政権、男性関係うんぬん… ―【私の論評】自らの保身のために、国内反対派は叩かず、日本人を叩くことにすがるパククネに明日はない!(◎_◎;)

【産経前ソウル支局長公判】コラムを無断転載した「ニュースプロ」の内容とは? 悪意に満ちた論評「殺人政権、無能政権、男性関係うんぬん…

出廷する加藤前支局長
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉を毀損(きそん)したとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長のコラムは、そもそも日本の読者向けに日本語で書かれた記事だ。

加藤前支局長を告発した韓国の右翼団体代表らは昨年12月の第2回公判で、コラムの原文ではなく、韓国語に翻訳されるなどした文章を読んだと証言した。その韓国語の文章は朴大統領への悪意に満ちたもので、加藤前支局長のコラムの真意が韓国側に誤解して受け止められた可能性が高い。

告発者の右翼団体代表らが読んだのは、加藤前支局長のコラムを無断で翻訳し自身のサイトに転載した非営利のネット媒体「ニュースプロ」の文章だった。

代表らは告発理由について、「朴大統領と(元側近の)鄭(チョン)ユンフェ氏が男女関係にあったとの虚偽事実を加藤前支局長が報道した」と強調。しかし「加藤前支局長のコラムのどの部分にそれが書いてあるのか」との弁護側の尋問には、具体的に答えられなかった。

代表の1人がようやくその報道例として挙げたのは、「産経、朴の消えた7時間 私生活の相手は鄭ユンフェ?」というニュースプロが付けた見出しだった。

加藤前支局長が昨年8月3日、産経新聞のウェブサイトにコラムを掲載したときの見出しは「朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた?」である。

右翼団体代表らは、ニュースプロ側も名誉毀損で告発したが、ニュースプロの代表や翻訳者らの所在が不明で、検察当局から起訴されていない。
     

【用語解説】ニュースプロ
米国を拠点とする非営利のネット媒体。外国で報道された韓国関連ニュースを、翻訳家が韓国語に訳してネットに掲載。韓国メディアによると、昨年3月に創刊し、20人ほどの翻訳チームがいるとされるが、実態は不明。朴槿恵大統領や現政権に否定的な立場を取り、韓国では「反韓」「従北」(親北朝鮮)と批判されている。

この記事の詳細はこちらから!(◎_◎;)

【私の論評】自らの保身のために、国内反対派は叩かず、日本人を叩くことにすがるパククネに明日はない!(◎_◎;)

上の記事では、ニュースプロという非営利のネット媒体によるハングル語による報道がなければ、加藤前支局長に対する印象も変わった可能性についても、掲載していますが私自身は、そうとも言えないと思います。

何しろ、パククネも韓国政府も、とにかく日本虐めで行動しているようにしか見えません。
そもそも、司法当局にはパククネの意向がかなり反映されていますし、司法当局もパククネも加藤前支局長の記事の内容は、十分吟味したはずです。

パククネは、ニュースプロの記事が気に食わなかったのでしょうが、そのきっかけを作ったのは、加藤前支局長であると考えているのだと思います。それに、ニュースプロを叩いても反日にはならないので、加藤氏を標的にしたのだと思います。

反日は、パククネにとって、重要な政権維持のための戦術です。そもそも、行き当たりばったりで、戦略などないので、とにかく国民から反日的と見られるであろう行為に執着しているのだと思います。

ニュースプロを叩けば、反日的ではないし、反パククネ派がさらに勢いづくことを考えると、やはり加藤前加藤支局長、産経新聞を叩くことのほうが、はるかに 自分とっては、有益であると判断して、意図して意識して、これを実行しているのだと思います。

これは、先日もこのブログに掲載した、パククネの年頭記者会見における出来事からも十分類推できます。その記事のURLを以下に掲載します。
「朴大統領」年頭会見に「産経」抽選で選ばれるも、出入り禁止…日本メディアは「質問機会」与えられず―【私の論評】朴槿恵の年頭記者会見では、今年も昨年に引き続き露骨な日本虐め!この国は、もう構うな、捨て置け(@_@;)
パククネ
パククネ
詳細はこの記事をごらんいただくものとして、この記事では、パククネの年頭会見では、日本のメディアは、昨年に引き続き質問の機会も与えられず、産経新聞に至っては、出入り禁止にされたことを掲載しました。

この記事から一部引用します。

"日本側の対処としては、マスコミもそもそも、韓国大統領の年頭の記者会見におよばず、すべての会見などに、記者を送らないようにしてはいかがでしょうか。

韓国とえば、GDPが東京都と同じ程度の国であり、対韓国の輸出も輸入も微々たるものですし、輸出も輸入も韓国でないと駄目というようなものもなく、すべて他国のもので代替えできます。実質的に国交がなくても、ほんど影響はありません。

韓国側の姿勢の変化が、なければ、今後も永遠に首脳会談はなしで良いです。あとは、韓国側が歴史のねつ造や、歪曲を行った場合、それに対して反論して、水掛け論にもっていけはそれで良いと思います。そこから先まで、深追いして、わざわざ韓国を相手にする必要はないと思います。"

私は、このような対応で十分だと思います。わざわざ支局長まで据えて一般公益にも利するような記事を掲載したのに、このような扱いしかしない韓国や、韓国の大統領です。

もし、韓国とほとんど国交がなければ、今回のような出来事は、起こりようがなかったと思いますす。

キム・ジュニの自分撮り写真
そもそも、現状韓国のニュースなど、あまり価値はありませんし、他国からも十分入ってきます。

それにいくら、韓国のニュースなど地元で集めようにも正確なニュースは入らないし、正確なニュースが入ったにしても、正確な報道をしても、加藤全支局長のように起訴されて、韓国から長期間出国できないようにされてしまうだけです。

これでは、本当に全く意味がありません。日本の安倍総理など、全く根拠のないことで、批判されるのは、しょっちゅうあることで、こんなことくらいで、裁判などしていたら、それだけで、何もできなくなってしまいます。

こんなことを考えると、パククネは、まともな国政をしているとはとても考えられません。

ちなみに、この年頭記者会見は韓国内でも評判悪いようです。産経新聞には、以下のような記事が掲載されていました。

朴大統領の支持率、発足後最低の35% 年頭会見でつまづく?
やはり私が前からこのブログに以前からもけいさいしてきたように、パククネは、自らの失政をごまかすため国民の目を反日で日本にそらし続けてきたのですが、そんなことをしても、経済的にも社会的にも韓国がよくなるはずもなく、これに国民のほうも気がつきつつあるということのようです。

最近の韓国は、経済的にも社会的にも閉塞状況にあります。そんな最中に、いくら反日活動をしてみても、ひと昔の日本などとは違い安倍政権も日本の国民も大多数もそれに反応して、韓国の都合の良いように動くことはありません。

本来であれば、韓国はグローバル産業に血道をあげるのでなく、国民経済を良くするため内需拡大策をとり金融緩和策や積極財政などすべきなのでしょうが、その具体的計画や行動など全くみられず、ひたすら反日行動に邁進して、最近では米国などで反日活動を活発化させるなど、その行動がグローバル化しています。

反日をエスカレートさせ、グローバル化したところで、韓国にはなんの益もありません。ますます、国際的に孤立して、国内の経済や社会が混乱して、閉塞状況追い込まれるばかりです。

私はそう思います。皆さんは、どう思われますか。

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2015年1月17日土曜日

腐敗幹部の自殺が流行 習近平体制22か月で自殺者と不明者7700人―【私の論評】阪神淡路大震災の死者数を上回る、習近平体制の犠牲者数。日本は、このような前近代的国家に関わっているべきではない、最低限の付き合いにとどめるべきと心得よ(゚д゚)!


馬発祥・中将

地面を揺るがすような大きな音とともに、アスファルトの道路に真っ赤な血潮が広がる。北京市中心部から、車で30分ほど走ったところにある中国人民解放軍海軍大院の100号楼(ビル)。中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」によると、倒れた人物は海軍副政治委員の馬発祥・中将。

呉勝利・海軍司令官、劉暁光・海軍政治委員に次ぐ海軍のナンバー3という軍最高幹部の1人。馬氏は15階の執務室の窓から飛び降り、覚悟の自殺だった。軍首脳は直ちに箝口令を敷いたが、馬氏の壮絶な飛び降り自殺は瞬く間に軍内に広がった。ジャーナリストの相馬勝氏が中国の異常事態をレポートする。

* * *
中国海軍では2014年9月から11月までの3か月で、馬氏を含めて3人の将校が自殺しており、極めて異常な事態と言わざるを得ない。3人はいずれも汚職などの腐敗事件に絡んでいるとされ、中央軍事委員会規律検査委員会の取り調べを受けていた。香港メディアなどは「軍内で自殺が流行している」と報じているが、それは軍ばかりでなく、中国共産党・政府幹部にも蔓延しつつある。

筆者は31省・自治区・直轄市における腐敗幹部の自殺や行方不明、海外逃亡の数字を記した内部文書を入手した。習近平指導部発足から2014年9月末までの22カ月間の記録で、自殺者は全体で1252人、行方不明者は6448人、海外逃亡者は8341人。総計1万6041人。自殺者と不明者を合わせると7700人と極めて深刻な数字となる。

習近平国家主席は2012年11月の党総書記就任後初の演説で、汚職などの腐敗撲滅を公約に掲げ、「虎だろうが、蝿だろうが一緒に叩く」と豪語した。その成果を誇示するように、約2年後の2014年12月5日、党中央規律検査委員会は2012年12月4日から2014年10月末までの696日間で、公用車の私的利用や、公金を使った華美な宴会などによる飲食といった職権濫用など8項目の規定に違反した党員・幹部の数字を公表し、摘発件数は6万7737件で、処分されたのは8万9585人に上ったことを明らかにした。1日平均では128人だ。

2014年春の全国人民代表大会(国会)では13年の1年間で、汚職などで立件された公務員は前年比8.4%増の5万1306人だったと発表されており、1日平均では140人が逮捕されたことになる。

【私の論評】阪神淡路大震災の死者数を上回る、習近平体制の犠牲者数。日本は、このような前近代的国家に関わっているべきではない、最低限の付き合いにとどめるべきと心得よ(゚д゚)!

本日は、阪神淡路大震災からまる20年です。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りさせていただきます。あれから、20年もの歳月がたっていることが、信じられません。まだまだ、心の傷が癒えていないかたも大勢いらっしゃると思います。

多くの人々の悲しみがまだ消えていません。

炎上する新長田方面


本日、この被災による死傷者の方々の数など調べてみましたが、以下の通りです。

2015.01.14 16:00

さて、この死傷者数の数をご覧ください、6,434人です。この数と、習近平体制22か月で自殺者と不明者7700人とは、直接比較できるものではありませんが、それにしても、かなり多いことがわかります。

馬発祥氏の自殺については、以前このブログでも掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。
強まる習政権の「恐怖政治」 胡錦濤派“粛清” 有力者全滅の可能性も―【私の論評】習近平は、権力を掌握できるか否かの正念場!しかし、掌握したとしても対日本政策は変わらないどころかますます悪化する(゚д゚)!
一昨年3月中国人民政治協商会議の開幕式に出席した習近平国家主席(上段右)と令計画氏(下段)

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では胡錦濤派にも、粛清の嵐が及んでいることを掲載しました。そうして、以下のように締めくくりました。
失脚相次ぐ中国の現実から、現状では、習近平が権力を掌握できるか否かの正念場であることがわかります。しかし、権力を掌握してもしなくても対日本政策は変わらないどころかますます悪化することでしょう。 
もう年末で、今年も終わりが近いです。2015年の日中関係はどうなるかなど、予め十分予想がつきます。良くなることは、一切ありえません。来年は、「終戦70周年」にあたります。この時にこそ、習政権は「歴史問題」で日本を激しく叩くつもりだからです。
この記事の頃は、まだ自殺・不明者などの総数はわかりませんでしたが、とうとう7000人を超えたということで、それに、馬発祥氏の死に様もこの時点では死亡した事実がわかっただけで、はっきりしていませんでした。

すさまじい権力闘争です。習近平は汚職を理由にこのようなことをしているようですが、汚職といえば、中国では習近平自身も汚職をしていますし、習近平の一派や、近い人々だって、汚職が当たり前なので、汚職などというのは単なる後付の理由で、これは純然たる権力闘争です。

習近平は、権力掌握のためであれば、手段を選ばすということで、権力闘争の標的になった人たちは、捕まって自白などを強要され、自分の家族や親族にまで累が及ぶことを恐れて自殺したのだと思います。

しかし、自殺にまで追い込むとは、日本をはじめとする文明国家では考えられないことです。このように多数の人々が、自殺に追い込まれたり、行方不明になったりするなどということは、まともな国では考えられないことです。

日本をはじめとする文明国においては、権力闘争で失脚したとしても、権力の座からは、降りなくてはならなくなるものの、普通の市民生活はできます。しかし、未開の後進国である中国では、命がけです。

中国と、日本とでは、そもそも人口が異なりますから、単純比較はできません。日本の人口は、中国の人口の約1/10ですから、日本でこのようなことが起こったとして、自殺者不明者が中国の1/10として換算すれば、770名の自殺者・不明者ということになります。

それにしても、日本においてもこれだけの数の人が自殺したり不明ということにでもなれば、日本では大騒ぎになるはずです。

阪神淡路大震災における犠牲者の親族や、関係者の方々の悲しみは、20年たっても癒えていません。中国においては、権力闘争により犠牲になった人たちの親族や関係者の方々の悲しみも長期にわたって癒やされないことでしょう。

ましてや、中国は日本などと異なり、やむを得なければ、死者に鞭打つというお国柄です。

元々「死者に鞭を打つ」は、中国の史記という古典が元で、呉の名将伍子胥が父兄の仇である楚の平王を討ったとき、既に平王が亡くなっていたため墓から死体を引きずり出して鞭打ちし、復讐を果たしたという故事にちなむものです。

そうして、日本とは異なり昔から、大帝国を設立しても長続せず、分裂しまた大帝国を築きさらに、また分裂また、統一という繰り返しです。


中国で行われた集団裁判 女性の中には売春によって死刑になるものもいた

習近平によるこうした苛烈な権力闘争はまるで、中世の出来事のようですが、現代中国における現実です。そうして、習近平政権の犠牲者は、これだけに及びません。チベット、ウイグル、モンゴルなどの侵略地域はもとより、中国各地で様々な理由で多くの人々が虐げられ殺されています。その実数は、一体どの程度になるのか想像の範囲を超えています。

私は、このような国が長続きするはずはないと思います。このような国が、将来米国などと肩を並べるような国になるとも思えません。その前に、分裂すると思います。

このような全近代的な国中国は、これからも、私達日本を含めた、先進国の国々からは理解できない振る舞いをすることと思います。そもそも、大東亜戦争が集結し、アジアから西欧の植民地が消え去った後に、まるで前近代国家のごとく中国は植民地を求めてチベット、モンゴル、ウィグル、満州に侵略を開始しています。

第二次世界大戦から直後までの中国


前近代から抜けだそうとしないというのなら、そのような国という扱いでいくしかありません。

本年は、「戦後70周年」ということもあり、中国はこの期に乗じて、様々ないいがかりをつけたり、恫喝をすることでしょうが、所詮前近代国家です。まともに相手にする必要はありません。

今後は、つきあいは最小限にして、相手にしないのが一番です。これは、韓国問題を解説したときにも掲載したことですが、国際的にはある国が他国にイチャモンをつけて、それに対して他国がそのイチャモンに反論をして、水掛け論になった場合、言い出したほうが負けという不文律があります。

今後、中国が日本に関わることで、歴史を捏造、改竄した場合には、すべて水掛け論にもっていき、国際的には日本の勝利という方向ですすめ、その他は、一切関わらないという姿勢を堅持すべきです。

後は、中国の隣国への干渉を最低限にさせるように、安部総理が進めてきて、もう少しで完成しそうな安全保障のダイヤモンドをより強固にするべきです。

そうして、前近代的中国が、衰退するのを待てば良いのです。中国の崩壊は、すぐには成就しないかもしれませんが、今世紀中には確かだと思います。日本としては、このような前近代国家にかかわっても、何も得るものがないので、上で示したようなやり方で、中国とは今後関わらないという姿勢を堅持すべきです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2015年1月16日金曜日

東大が軍事研究解禁 軍民両用技術研究容認 政府方針に理解―【私の論評】軍靴の音を響かせ、尖閣から中国を追い出し、拉致問題を解決しよう、軍国主義的側面の全くない国は独立国ではない!東大の軍事研究解禁は歓迎すべきことと心得よ(゚д゚)!


東京大学 浜田純一総長

東京大学(浜田純一総長)が禁じてきた軍事研究を解禁したことが15日、分かった。東大関係者が明らかにした。安倍晋三政権が大学の軍事研究の有効活用を目指す国家安全保障戦略を閣議決定していることを踏まえ、政府から毎年800億円規模の交付金を得ている東大が方針転換した。軍事研究を禁じている他大学への運営方針にも影響を与えそうだ。

東大は昭和34年、42年の評議会で「軍事研究はもちろん、軍事研究として疑われるものも行わない」方針を確認し、全学部で軍事研究を禁じた。さらに東大と東大職員組合が44年、軍事研究と軍からの援助禁止で合意するなど軍事忌避の体質が続いてきた。

ところが、昨年12月に大学院の情報理工学系研究科のガイドラインを改訂し、「軍事・平和利用の両義性を深く意識し、研究を進める」と明記。軍民両用(デュアルユース)技術研究を容認した。ただ、「成果が非公開となる機密性の高い軍事研究は行わない」と歯止めもかけた。以前は「一切の例外なく、軍事研究を禁止する」としていた。

東大などによると、評議会は審議機関で、軍事研究の是非など運営方針の決定権は総長にある。総長には審議結果に従う法的な義務はない。それにもかかわらず、東大は評議会での一部の総長らの軍事忌避に関する発言をよりどころに禁止方針を継承してきた。

東大は解禁理由について「デュアルユース研究は各国の大学で行われている。研究成果の公開性を担保する国際的な動向に沿った形で、より丁寧な表現となるようガイドライン改訂を行った」と強調している。

東大の軍事研究をめぐっては、昨年4月、複数の教授らが平成17年以降、米空軍傘下の団体から研究費名目などで現金を受け取っていたことが判明し、学内の独自ルールに手足を縛られてきた研究者が反旗を翻した。5月には防衛省が、不具合が起きた航空自衛隊輸送機の原因究明のため、大学院教授に調査協力を要請したが、拒否された。

【私の論評】軍靴の音を響かせ、尖閣から中国を追い出し、拉致問題を解決しよう、軍国主義的側面の全くない国は独立国ではない!東大の軍事研究解禁は歓迎すべきことと心得よ(゚д゚)!

東京大が軍事研究を実施するということになったことは非常に喜ばしことです。東大もまともになりつつあるのかもしれません。

これについては、あの石平氏が以下のようなツイートをしています。
東京大学が、軍事研究をしなかったことについては、このブログにも掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。
東大が防衛省に協力拒否 輸送機不具合究明「軍事研究」と―【私の論評】国立大学が国の事業に協力するのはあたり前のど真ん中、国立大学の教員・事務員ともに国に協力するのが嫌なら全員辞任して、中華大学にでも行きたまえ、馬鹿(゚д゚)!

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、以下に一部抜粋させていただきます。
戦後70年もの時がたっています。当時のGHQの生き残りの人たちも、未だに日本がこのような状況にあることを知って驚いているそうです。彼らからすれば、当時はあくまで臨時的な占領地法(日本国憲法)や、公職追放にすぎないものが、なぜか戦後日本では固定化されて未だに継承されています。
日本の教育機関その中でも、国立大学は、日本人の国民国家の学校であるべきです。このような、戦後利得を継承するような考えを持つ国立大学の教員・職員どもに、「国立大学が国の事業に協力するのはあたり前のど真ん中、国立大学の教員・事務員ともに国に協力するのが嫌なら全員辞任して、中華大学にでも行きたまえ、馬鹿(゚д゚)!」といいたいです。
私も、国立大学出身者ですが、理科系だったので、ほとんど影響は受けませんでした。また、教養課程で文化系の単位も取得しましたが、語学とその他は今から振り返ってみると、戦後利得者ではない先生の授業ばかり受けたので、良かったです。当時は、あまりモノを知りませんでしたが、意図せず企図せずとも、戦後利得者は忌避していたのだと思います。だから、在学中にこういうことで、嫌な思いや、不愉快な思いはしませんでした。
もし、文化系に入学していたら、場合によっては、戦後利得者の教育を受けるはめになって、卒業できなかったかもしれません。
それにしても、大学や大学院に入って、戦後利得者による教育を受けならない方々はお気の毒です。
これから人生を切り開こうという若者にそんな思いをさせてはならないと思います。
そんなことをなくすためにも、安部総理には徹底的な教育改革をして欲しいと思います。
東京大学など、他の特に国立大学は、戦後利得者たちの巣窟となりました。しかし、あれからずいぶん時がたち、今日東京大学ですら、軍事研究が解禁となりました。

この調子で、戦後利得者の末裔である大学教授などで、あまりに偏向しているような連中など、放逐してほしいものです。

大学においては、学問の自由が確保されなければなりません。無論ここでいう、自由とは放縦という意味ではなく、責任の伴う自由のことです。

戦後利得者らは、GHQの意向に沿って、学問の自由など唱えてきましたが、それはあくまでGHQによる日本弱体化の一貫としての意向であり、本当の学問の自由ではありませんでした。

戦後利得者の巣窟であった、東京大学も今日軍事研究ができるように変わってきたのですから、他の大学もどんどん変革してほしいものです。それにしても、最近では、戦後利得などとはあまり関係ないと思われてた学習院大学などにも赤教員が増えているようで、まったく嘆かわしいことです。

それも、最近ではGHQの意向は薄れつつあるものの、それに変わって中国の意向に迎合する赤教員が増えていることは、非常に残念なことです。

中国が、学問の世界を利用して、多くの国々に間接的に思想侵略しようとしている明確な査証があります。それに関しては、このブログでも以前掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。
「孔子学院」にノー 米シカゴ大、契約打ち切り―【私の論評】中国の思想侵略にノーをつきつけたシカゴ大!学問の独立を守るということはこういうことだ。日本の大学も見習え(゚д゚)!

カナダにある孔子学院
 これも、詳細はこの記事をご覧いただくものとして、この記事より以下に一部抜粋させていただきます。
孔子学院に詳しい中国共産党関係者によると、同学院がつくられた背景には、1989年の民主化を弾圧した 天安門事件があるといいます。

事件後、海外に亡命した多くの知識人は各地で中国語教室を開きました。 言葉を教えると同時に中国共産党の一党独裁体制をも批判しました。「このままでは世界中で反中分子が増える」 と焦った中国当局が、その対策として孔子学院の設置に取りかかったとされています。

かつて中国教育省の高官は講演で、「わが国の外交と対外宣伝工作の重要な一部だ」と強調したように、孔子学院は、中国政府の政治宣伝の一翼を担っているのは周知の事実です。中国当局の価値観を現地の学生に押しつけるなど、これまでも各国で批判されてきましたし、米国のニューヨーク大では大学への強い圧力で中国の人権活動家を追放したことなどが大問題となりました。何かと大学に影響力を行使しようとす姿勢が「学問の自由」との兼ね合いで問題となっているのです。 
こうした孔子学院に対しては、2012年には米国で、同学院の講師の査証(ビザ)更新が一時認められなかったこともありました。今年の5月には、シカゴ大学の教授100人以上が、同大学に設置された孔子学院の今年9月の契約更新反対の署名活動を行ったというニュースが流れていました。 
請願書には、「中国政府の意向で大学職員や講義内容が決定するのは『学問の自由』に反する」と批判し、昨年7月に閉鎖されたカナダの大学でも、派遣された中国語教師たちが天安門事件や台湾問題などに触れぬよう指示されていた、と指摘していました。 
中国政府から中国語教師と中国語教材が無償で提供されるため、経営にゆとりのない大学にとっては魅力のある教育機関かもしれません。しかし、「工作機関」という側面を忘れてはいけません。日本の大学はそこらあたりをどう考えているのか。おそらく何も考えていないのが実態でしょう。
さて、このような実体の孔子学院ですが、諸外国においてまともな大学などからは、これを排除する動きがさらに高まっています。

これに関しては、石平氏が、先日以下のようなツイートをしていました。
全くこのとおりです。東京大学には、孔子学院はありませんが、日本の他の大学にはあります。東京都内でなく、他の都市にもあります。

東京大学においても、まだまだ中国の手下である赤教員が多くいますし、他の大学にもいます。スパイ防止法のない日本では、この赤教授単に左翼であるというだけではなく、明らかに中国との関与が疑われるものも大勢います。このような連中は、「学問の自由」という隠れ蓑に隠れて、偏った知識を学生たちに植えつけてきたわけですが、このようなことがいつまでも許されるはずもありません。

今回の東大の動きは、それに向けての大きな前進だったと思います。しかし、中国の手下であり、赤教員を排除する方法はあります。

まず、就活においては多くの企業では、赤教員の指導を受けた学生は不利になります。これは、厳然たる事実です。とはいいながら、マスコミ大手は、違います。しかし、これは大多数の企業からみれば、ごく一部に過ぎません。これを周知徹底する必要があると思います。

それから、大学に入学するお子さんのいらっしゃる方は、赤教員のことを良く調べて、お子さんを赤教員から守ってあげるべきです。また、大学これから、進学する人も、赤教員の存在は良く調べて、そのような教員の講義や指導など、なるべく受けないようにすべきです。

こうすることにより、中国の手下の赤教員の影響力はかなり減るはずです。

それにしても、今回の東大の軍事研究解禁宣言は、石平氏の語るように、日本が正常化していることの現れです。

日本は、なりをひそめてしまった、軍靴の音を響かせ、尖閣から中国を追い払い、拉致問題を解決すべきです。軍国主義的側面の全くない国など独立国ではありません

そのためには、まずは学問の自由を確保することから始めなけれはなりません。その観点から、今回の東大の軍事研究解禁は、快挙だと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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