グーグル(Google)が「スーパーフォン」と銘打って5日に発売した多機能携帯電話「ネクサス・ワン(Nexus One)」(写真左)の販売が伸び悩んでいるもようだ。
グーグルは販売台数を明らかにしていないが、ITやメディア関連の市場調査会社インタープレット(Interpret)のマイケル・ガーテンバーグ(Michael Gartenberg)氏は発売後1週間で2万台前後だと考えている。
「もし100万台売れていたら、彼ら(グーグル)は屋根の上からそう叫ぶはずだ。明らかにネクサス・ワンは大ブームを起こしてはいない」(ガーテンバーグ氏)
IT関連の人気情報サイトUbergizmo.comのヒューバート・グエン(Hubert Nguyen)氏は、ネクサス・ワンのハードウェアはおおむねアップル(Apple)のiPhone(アイフォーン)より優れているものの、「それはユーザーの体験の半分でしかない」と指摘する。
ガーテンバーク氏は「顧客がサポートを受けられる場所を準備せず、電子メールでサポートを受けようとしても数日待たされる状態でこの製品を出したグーグルは一体何を考えていたのか、ということだ。アップルは(iPhoneの)発売後、相当な投資をして店舗のかなりのスペースをサポートコーナーにしたというのに」と話す。
電波状態や利用可能エリアは電話会社の問題だし、ハードウェアを作ったのは台湾の宏達国際電子(High Tech Computer、HTC)だが、責任がどこにあるにせよ、グーグルが売り出した以上グーグルが苦情の矢面に立つことになる。
グーグルは今週、別の携帯電話機を使っていた米携帯電話大手T-Mobileの契約者がネクサス・ワンに乗り換える際の価格を100ドル(約9000円)引き下げて、279ドル(約2万5000円)にするとともに、すでに乗り換えた人には差額を返金すると発表した。
これについてガーテンバーグ氏は「事前に細部を詰めていなかったことのあらわれだ。今回のことでグーグルは多くのことを学んだだろう」と語った。
物販は初めての経験、誰もが最初は戸惑うだろう
ジョブズのプレゼンの上手さとかアメリカ人のノリの良さとか。2 007年1月9日基調講演
(keynote address)にて iPhone を初公開する Apple の Steve Jobs 日本語字幕付き。
Google は1998年9月、現製品部門担当社長ラリー ペイジと現技術部門担当社長サーゲイ ブリンの 2 人によって共同設立されました。今では世界中に 10,000 人以上の社員を擁し、経営陣は業界でも有数のテクノロジー プロフェッショナルで構成されています。2001年には会長兼最高経営責任者としてエリック シュミットを迎えました。現在大企業になっているので、何となくずっと前からあったような気がしますが、設立してから10年くらいです。そうして、設立当時から、検索エンジンなどを無料で提供し、広告収入を収益にすとるというビジネス・モデルでした。それが、今回おそらく、直接ではないものの、初めての物販です。
それに対して、アップルは、1976年4月1日の創業です。そうして、最初からパソコン本体や、ソフトウェア(現在のようなダウン・ロードではなく、物理的なパッケージ)を販売していました。そうです。まさしく、アップルは、物販業だったのです。そうして、現在もアップルPCや、iPhone、iPodなどを発売しています。さすがに、今では、ミュージック・ソフト、コンピュータソフトや、iPhone、iPodなどのアプリはダウンロード販売しています。
この両社は、同じIT企業とは、言っても生い立ちが全く異なります。上記の動画のジョブスのように、アップルの物販のプレゼンテーションや、マーケティングはかなりうまいです。それに、戦略的にも良く考えられています。こうしたノウハウは、一夜にして出来上がるものではないと思います。やはり、長い間の蓄積があるのだと思います。
今回の失敗は、グーグルにとっては良い教訓になったと思います。最新のITなど、サイト上に掲載しておけば、多くの人がどんどん使ってくれますが、やはり、物販ではなかなかそうはいきません。物理的なモノですから、そのモノが実際にユーザーにとって、どのようなベネフィット(価値、効能、効果など)があるのか端的に提示できなれればなりません。性能が優れているだけでは駄目なのです。
しかし、グーグルは、こうした試練をいずれ乗り越えていくと思います。そうして、検索エンジンなどのITだけではなく、物販でも伸びていくのではないかと思います。
なぜ、Googleが、Nexus1の販売にこだわったかといえば、自分たちの提供するネットワークに自分たちの作ったデバイスなり、ガジェットでユーザーに最高のパフォーマンスを提供したいと考えたからでしょう。今回の発表では、やはり、最高のパフォーマンスを提供することを約束するための何かが足りなかったのだと思います。
Nexus1に関しては、多くの人がiPhoneの二番煎じくらいの感覚しかないのだと思います。私は、こうした、ガジェトをみると、昔レストランで使っていた、オーダー用端末を思い出してしまいます。何と、あれ、まともに買うと数十万もしました。記憶容量も小さく、画面もモノクロで小さいものでした。Nexus1は、これに比べると、とても廉価です。無論何かアプリがなければ、オーダー用端末には使えません。レストランに無線ランを設置し、お客様にも使えて、さらには、レストランのオーダー端末や、来店していただいたお客様の記念撮影や、それを配置するサイトとか、さらには、厨房に伝票を発行するだけではなく、リアルタイムでレストランの事務所や本部に売上げや、商品データを発信し、集計するとか、そのようなものを込みで販売するなどを考えても良かったのではないかと思います。
無論、これは一つの事例です。このように、業務用でも、いろいろ使える方法などいくつも考えて、業務用のパッケージをそろえて、強力にアピールするなどのことが必要だったのではないかと思います。そうして、業務でも使えるということで、個人ユースよりも信頼感を強調するなどの方法もあったのではないかと思います。特に、企業ユースを強調しつつ、個人で使えばなおさら、安心、安全を強調すると良かったと思います。
いずれにせよ、Googleのような典型的なIT企業が、直接物販に取り組むということは、注目に値するものだと思います。私の会社の生業は、ピザの宅配です。IT企業に勤めている人や、経営されている方と話しなどしていると「実業は、いいですね」というような言い方をされることがあります。それも、一人や、二人ではありません。彼らからすると、実際にお客様と顔をあわせてする商売、それどころか、お客様のお宅にまで行ける宅配業などかなり羨ましく感じるようです。
ITだと、顧客接点などどうしても希薄になりがちであるため、お客様の生の姿を見ていないので、お客様のニーズをつかんだり、いわゆる世相をつかんだりするのが難しいのだと思います。こうしたことから、マス(最大)の顧客に対する、ミニマム(最小)のニーズに応えるなどのことはできても、地方などにおいてミニマムの顧客に対するマスのニーズにはなかなか応えられません。そうなると、どういうことになるかといえば、差別化が非常に困難であるということです。
グーグルは、Nexus Oneを顧客に販売することにより、直接顧客に物販をするノウハウを蓄えたいのだと思います。グーグルの場合、いわゆる広告対象やクラウドビジネスのクライアント企業は存在するものの、一般のユーザー個々人やいわゆるユーザー企業は直接の顧客ではありません。そうなるとどうしても直接ではなく間接的な接触しかないためユーザーの真のニーズや、世相を知ることは非常に困難になります。だから、こそ、まずはNexus Oneを販売し始めたのだと思います。さて、今後どうなるのか、これからも追跡して、何か変化などありましたら、このブログに掲載していきます。
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