2010年11月4日木曜日

iPhoneでFlash動画が見れるブラウザアプリ「Skyfire」きた! 5時間で完売―【私の論評】これだけ、欲しがるユーザーがいるのにそれを無視するアップルはいずれすべての分野で部分的存在になるか?

iPhoneでFlash動画が見れるブラウザアプリ「Skyfire」きた! 5時間で完売



日本が起きる前にもう完売。 

Flash動画をiOSでも視聴可能なHTML5に変換してくれる待望のモバイルブラウザ「Skyfire」が、予定より1日早く先ほどAppStoreから$2.99にて発売になりました。早速ダウンロードして使ってみたけど、ほんと見れますね!

これまでギクシャクすると言われてきたSkyfireですが、この3ドルの新バージョンは宣伝通りの動作。Flash動画のあるサイトに行くと、それをSkyfireのサーバに送ってiPhoneで再生できるHTML5動画に変換して返してくれます。その間、所要約10秒。いったん処理が終わると、映像はかなり良い感じ。

まあ、Skyfireの魔法もFlashゲーム、Flashアプリ、Huluのような一部有料サイトでは効きませんけど、ブラウズしてて引っかかるFlash動画、 アプリ内蔵のSkybar機能で探せるFlash動画は大体なんでも再生できます。

あっという間にストアから消えたので、「あれ?どうしたのかな?」と思ってたら、先ほど公式ブログに「完売御礼」の声明が。あまりにも需要が集中し過ぎてサーバが追いつかず、自主的にストアから取り下げたみたいですね...。準備が整い次第また再開するそうですから、欲しい方は今しばらくお待ちを。(GIZMOD)


【私の論評】これだけ、欲しがるユーザーがいるのにそれを無視するアップルはいずれすべての分野で部分的存在になるか?
これだ、あっという間に完売ということは、これを欲しがるユーザーが沢山存在するということにほかなりません。私自身も、購入したいところです。やはり、まだまだ、フラッシュベースの動画が多いですから。

しかし、ご存じのように、アップルはiPhoneでも、iPadでもご存じのようにFlashはサポートしていません。技術の進歩によって、Flash動画はいずれなくなるかもしれません。それにしても、現在かなり多く使用されている動画をサポートしないことから、アップルの態度は一見傲慢にみえます。しかし、これは、あながちそうとは言えない面があります。

このブログにも以前、アップルがFlashを拒否する理由を掲載したことがあります。しかし、理由が何であれ、これだけ多くのユーザーが欲しがる機能は、たとえ自らの戦略にあわないとしても、当面の措置として掲載しておくべきものではないかと思います。

実際、Androidにも、Google Chromeでも、それにGoogle Chorm OSにもFlash対応機能は搭載されています。他の、ブラウザもそうです。なのに、アップルのバソコン、iPhone、iPadだけが対応していません。

アップルは昔からそうでした。現在のパソコンの規格は、アップル以外のものは、特殊な例をのぞいて、共通規格でできています。だからこそ、LinuxなどのOSもどのパソコンでも動きます。さらに、これから、世の中にでてくるであろう、Google Chrome OSなどもどのパソコンでも動くようになっています。

アップルだけが、アップルのOSを搭載しないと動きません。だから、アップルがFlashを拒否するのももっともだとは思います。

しかし、このように自社独自のマシンにばかりこだわっていれば、最終的にどうなるかはみえています。今は、iPhone、iPadで先頭を走っていますが、いずれ追いつかれ、さらに、追い越され、気がついてみると、マーケットの一部しか獲得できていない状況になると思います。

実際、パソコンのアップルのシェアは世界の数%にすぎません。iPadや、iPhoneも似たような歩みをたどると思います。そうです、Androidや、Google Chrome OSは、オープンで、機械そのものも、多くの会社でつくることができますので、価格帯や、もうそろそろ、他社から様々なタイプがでてきていますし、それにAndroid携帯などかなり出回ってきました。現在、ものすごい勢いで、iPhoneを追撃中です。そうして、近いうちに必ず追い越すことでしょう。

鋭い観察力を持った人であれば、いずれAndroidがiPhoneのシェアを追い抜くと予想して当然だと思います。それに、これから出回るであろう、Google Chrome OS搭載のiPadのようなマシンなども同じ道をたどると思います。

しかし、アップルは今後も戦略を変えることはないでしょう。というより変えられないのだと思います。いまさら、他社と同じ規格の携帯電話や、パソコンなどをだしたとしても、世界の中ではわずかとはいっても、かなり大きなシェアを獲得し続けられるとは限らないどころか、もし本当にそうしてしまえば、アップルらしさが何もなくなってしまい、アップル・フリークの支持を得られなくなるからです。

アップルはこの熱烈なファン層の支持を得られればそれで良いのだと思うし、そうした戦略を撮り続けると思います。だからこそ、先のFlash拒否の一見傲慢ともみえることをするのだと思います。

スマートフォンや、タブレットPCの規格が全く同じであれば、確かに良い面もかなりあるのですが、やはり共通規格ということで似たりよったりのものになってしまいがちです。しかし、アップルのような企業があって、そのような規格など全く無視して独自の規格で新たなイノベーションをすることにこそ、大きな意義があると思います。

私自身は、アップル製品はiPhoneしか使っていないですが、やはり、アップルの存在はあるべきものと思っています。アップルがあり、アップルが先駆者であり続けるからこそ、パソコンなどのハード屋ソフトの世界も革新的であり続けられるからです。



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2010年11月3日水曜日

満足度で東京が初の1位に 観光地魅力ランキング―【私の論評】日本の最大の魅力は朝廷を頂点とする伝統文化だ!!

満足度で東京が初の1位に 観光地魅力ランキング


日本政府観光局は2日、英紙ガーディアンがまとめた今年の満足度が高い観光地ランキングの都市別の部門で、東京が初の1位に輝いたと発表した。国別の部門でも、日本は「地上の楽園」ともいわれるインド洋の島しょ国モルディブに続く2位に入った。

昨年のランキングでは、東京は圏外、日本は5位にとどまっており、一気に躍進した形だ。

政府観光局は「この1年でガーディアンや各旅行誌で日本が取り上げられる機会が増え、認知度が高まったためでは」と分析。ガーディアン旅行欄の編集長は「ネオンライトやハイテクなどの革新性と歴史文化が共存するのが日本の魅力」と評価しているという。

http://www.guardian.co.uk/travel/2010/oct/16/tokyo-japan-pico-iyer

【私の論評】日本の最大の魅力は朝廷を頂点とする伝統文化だ!!

こんなにある日本の魅力について、海外生活の長い山内康一さんがご自身のブログで以下のようにまとめていました。
○京都や奈良、鎌倉や太宰府等の歴史のある街が全国にある。
○日本より森林率が高い先進国は、フィンランドくらい。自然が豊富。
○海の幸、山の幸、繊細な味付けの日本料理がどこでも安く食べられる。
○美術館や博物館も実は意外とたくさんあり、世界的なコレクションも。
○治安はいいし、人は親切。外国人にもやさしい。テロや紛争も無縁。
○比較的安くてよいホテルや旅館がたくさんある。
○沖縄には世界有数のダイビングスポットも点在。
○北海道や長野では雪質の良いスキー場もたくさん。
欠けているのは、カジノくらいでしょうか?
上の魅力は私もそう思いますが、私はそれ以外に日本人がすっかり忘れてしまっている、朝廷を頂点とする日本の伝統文化も大きな魅力になっていると思います。

多くの日本人は、世界の中で、天皇の訳語がEmperorといわれていることを知りません。無論なぜか、日本では、中学校や高校でも、このことを歴史でも、英語の授業でも教えていません。今日、国際的に承認されている国家の元首(ないしそれに類似する地位)にある者でEmperor号を対外的に使用するのは、天皇のみです。

第三者としての天皇に言及する際に用いられる「陛下」に相当する尊称は "His Majesty" または "His Imperial Majesty" であり、また略して "H.M." または "H.I.M." と記す場合もあります。天皇は男性であるため、"Her Majesty" は原則として「皇后」を意味するが、略号は天皇と同じく "H.M." です。

天皇皇后両陛下という場合は、"Their [Imperial] Majesties Emperor and Empress" となります。天皇に対する呼びかけは一般的に "Your [Imperial] Majesty" です。なお、天皇・皇后以外の皇族への尊称である殿下は、"His/Her Imperial Highness" ですが、この場合は "Imperial" は省略できません。

歴史学などの分野では日本固有の存在としての天皇を強調する意味でTennoやMikadoと呼ぶこともままあります。前近代においては、政軍両面の最高指導者であった征夷大将軍の方が西洋のEmperorの概念に近いのではないかという議論もあります。

この議論の枠組みでは、天皇は欧州におけるローマ教皇に相当する宗教的権威者と考えられます。なお、江戸時代の日本においても、天皇は神道の最高祭司者兼京都の地方領主てあり、征夷大将軍こそが日本の皇帝であるとする解釈が一部の儒学者によって唱えられていました。

天皇の諡号については、「○○天皇」を "Emperor ○○" のように訳しますが、明治天皇以降については "○○ Emperor" と訳すべきとの議論もあります。また、昭和天皇以降については、追号ではなく諱を用いた呼び方(“Emperor Hirohito”(裕仁帝)や“Emperor Akihito”(明仁帝))が用いられることが多いです。

いずれにせよ、格付、序列という観点からみれば、日本の天皇は世界一ということになります。こうした日本であるからこそ、日本には他国には見られない貴重な伝統文化が多数保存されているのです。こうした伝統文化や、朝廷そのものが、日本を守ることの源泉にもなっていると思います。あのアメリカ軍ですら、奈良、京都の爆撃は避けました。マッカーサーは、誰が何といおうと、日本の朝廷を崩すつもりはなく、また崩すことは絶対にできないと思っていました。

日本国には、こうした天皇陛下がいらっしゃるため、現在の菅内閣のような脆弱な政権で弱腰外交わしていても、世界の国々から馬鹿にされたり、揶揄されたりすることはないのです。

皆さんの記憶に新しい中国の次期リーダーとみられる、習近平なども、わざわざ日本に来て天皇陛下に謁見するのは、権威付けのためなのです。日本の天皇に謁見できる、あるい謁見したということがかの国ではかなりの権威付けになるのです。

日本の天皇などから比較すれば、中国のリーダーなど、野卑な馬賊の末裔に過ぎません。中国国内で序列をつけようにも、その根拠が脆弱なのです。ロシアのプーチンや、メドベージェフなども、こうした格付からすれば、天皇などとはもともと比較の対象にもならぬほどの下賎なものたちです。現在の中国、ロシアなど、完全に伝統文化から断絶された国です。今や、背骨のない烏合の衆の集まりにすぎません。


イギリスなども古い伝統を誇る国ではありますが、この点では日本には及びもつきません。ましてや、アメリカの大統領など、馬の骨以下といっても良いくらいです。

現在の日本や、諸外国の為政者など、歴史の悠久の流れの中に咲いた一時の徒花に過ぎません。朝廷をはじめとする日本の伝統文化は、これからも悠久の歴史の中に燦然として輝き続けることでしょう。

私たち日本国国民は、こうした伝統文化に育まれた国民であり、もっと、日本に対する誇りの念や自信を持つべきだと思います。

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2010年11月2日火曜日

UNFOLLOW FINDER ―Beta―【私の論評】あなたをツイッターでフォローしていない人がわかるサイト、こいつは面白い!!あの鳩山さんも私を意図的アンフォロー?

UNFOLLOW FINDER ―Beta


このサイトは、twitterで、あなたのあなたがフォローしているのに、相手方はこちらをフォローしていない人がわかるサイトです。下のURLからアクセスして、Find out をクリックすると、多少時間がかかりますが実際にアンフォローしている人がわかります。是非ご利用ください。特にフォローしている人の人数も、フォローされている人の人数も膨大な人にとっては便利です。

http://www.lucianolopes.com/unfollow/

【私の論評】ツイッターであなたのツイートをアンフォローしている人がわかるサイト、こいつは面白い!!あの鳩山さんの私を意図的アンフォロー?
このサイト、なかなか、面白いです。私も、さっそく試してみましたが、アンフォローしている人がわかります。このサイトの本来の機能は、こちらがフォローしているのに、相手側がこちら側をフォローしていないことがわかるサイトです。しかし、以前私をフォローしていて、その後フォローしていないということがわかれば、それは、おのずと結論がでますね。そうです、意図的アンフォロー(一度フォローしたのに、後からフォローをとりやめたという意味、最初からフォローしていないのとは意味合いが異なる)されているということです。そそんなに時間もかからないうちに、検索できましたから、意外と多くの人には知られていないのだと思います。

まあ、twitter/ホームで、フォローしている人と、フォローされている人の両方を見比べれば、すぐにわかることなのですが、特に人数が膨大になれば、それもなかなかなできません。そういう、意味では非常に便利です。

多くの人に知られていれば、もっとアクセスする人が多くて、なかなかアクセスできないのではないかと思います。以前、シンガポールのサイトで、勝手にサイトからいろいろな画像を集めてきて、自分のイメージに近い合成写真をつくってしまうという優れもののサイトがありましたが、これは、アクセスが多かったためでしょうか、何回アクセスしてもアクセスできませんでした。そうこうするうちに、サイト上から消えてしまいました。これって、いずれ何の商用サイトで用いられるのではないかと今から期待しています。

このサイトも、いまのところすぐにアクセスできますが、そのうちトラフィックが増して、アクセスがなかなかできなくなるかもしれません。興味のある方は、是非アクセスしてみてください。

私が検索した結果では、幸い実際に面識のある人では、意図的アンフォローをされている人は一人もいませんでした。面識のない人では、意外な有名人から意図的アンフォローをされていることがわかりました。

私は、フォロワーのリストなどもときどき、保存していましたから、それとこのサイトの検索結果を比較対照すると、意図的アンフォローした人を確認することができます。民主党の鳩山さんや、原口さんからはものの見事に意図的アンフォローされていました。これは、妥当だと思います。私のツイートはほとんどが、自分のブログのタイトル+URLというもので、特に民主党批判もかなりしていますから、こういう結果になるのが当たり前かとも思います。

それに、私の場合、民主党に関して、政権をとってからすぐにかなりきつい批判を行ってきましたから、今だと何とも思われないような批判でも、最初の頃には相当きつい批判に感じ取られたのではないかと思います。まあ、ここでは、これが本題ではないので、ここで詳細を掲載はしません。

しかし、民主党の議員の方のフォローも幾人かしていますが、鳩山さん、原口さん以外の方には、意図的アンフォローはされていません。これは、どういうことかと考えてみましたが、おそらく、まずは、敵、特に敵の考え方を知るという意味で利用されいるのかもしれません。いろいろな民主党の批判の仕方を予め前もって知っておけば、いきなり同じようなことを質問されてもたじろぐことがないように準備しておくことができます。

それから、民主党に前にもこのブログにも書いたように、民主党はある意味で政治信条に関係ない選挙互助会のような寄り合い所帯ですから、選挙のために民主党にいるだけで、腹の中では私の考えに近い人もいるのだと思います。

それから、自民党に関しては、ほとんど批判めいたことは書いたことはないのですが、二人ばかり意図的アンフォローされている方がいました。それも、結構有名な人です。これは、やはり、自民党も選挙互助会ですから、私とは考え方が全く異なるひともいるのでしょう。

ちなみに、オバマ大統領からは、意図的アンフォローされていませんでした。まあ、オバマ大統領のことに関しても、批判的なことも書いてはいますが、あまり気にも止められていないという事だと思います。なにせ、フォロワー数が莫大ですから、そんなことかまっちゃいられないという事だと思います。

それから、民間企業の経営者の方でも、意外な人が意図的アンフォローをしていたり、そうではない人がいたりしてなかなか面白いです。

しかしながら、このようなサイトが出てきた以上、ツイッターの使い方も考えなけれぱならないと思います。特に、面識のある人のツイートをフォローする場合は、いったんフォローしておいて、後から意図的アンフォローをすると非常に失礼なような感じがします。

私の場合は、一旦フォローしたツイートはそのままで、一切意図的アンフォローはしていませんし、そうするつもりもないから良いですが、そうでない人は、こうしたサイトがすでに存在することを意識して、フォローすべきですね。

本当は、意図的アンフォローやブロックされていることもすぐにわかるサイトが、あれば良いのでしょうが、それはプライバシーの観点もあるので、公にはできないのかもしれません。しかし、このようなサイトができるのですから、技術的には不可能ではないのだと思います。そうして、もう、それを実施している企業などあると思います。

それから、ツイッターを使ってマーケティングをしている方は、このようなサイトで意図的アンフォローをされているかどうかを確認してみるべきでしょう。むろん、自前でそうされている方もいると思いますが、そうでな人は、こうしたものを利用すると良いでしょう。

以前、ツイッターで大企業でもマーケティングに活用していて、かえって、多くの人から反発をくらってしまったという事例もあります。特定のキャンペーンをしていて、意図的アンフォローが多すぎるなどのことがあれば、マーケティングの内容を検討してみて、逆効果であると判断した場合はすぐにでも、打ち切るべきでしょう。



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「日本繊維新聞」が事業停止 業界中堅、資金繰りに行き詰まる―結局は世の中の変化に対応して、イノベーションできなかった?

「日本繊維新聞」が事業停止 業界中堅、資金繰りに行き詰まる


東京商工リサーチによると、日刊紙発行の日本繊維新聞社(東京都中央区)が、10月29日の手形決済に難航し1日から事業を停止した。日刊紙「日本繊維新聞」は11月1日号付で休刊するという。会社側は「事後処理を弁護士に一任すべく相談中」としている。負債総額は今年3月末の決算ベースで5億8964万円。

同社は、昭和18年4月創業。日本繊維新聞のほか、季刊タブロイドフリーペーパーや繊維業界・ファッション関係の出版物も出版し、昨年3月期には年商約5億2000万円をあげていた。

日本繊維新聞は繊維業界紙としては中堅で、ファッション市場の動向から百貨店・専門店情報などを扱い、一時は公表発行部数12万4000部としていた。

しかし、最近はアパレル不況が深刻化。発行部数が大幅に落ち込んでいたほか、広告も不振で業績が悪化。今年3月期末には2億6647万円の債務超過に陥っており、資金繰りに行き詰まった。

結局は世の中の変化に対応して、イノベーションできなかった?
日本繊維新聞社は、私自身は購読したことはないのですが、時々サイトは覗いていたことはあります。昭和18年に創業ということですが、それこそ、太平洋戦争中からずっとやってきたということですね。

いわゆる業界紙の中では老舗なのだと思います。先日も、東京コレクションの話題が掲載されていたので、「【11春夏東コレ】スナオクワハラ」、交差するエスニックを読んだばかりです。

スナオクワハラ、交差するエスニック
この倒産の直接の原因は、まずは現在は不景気であること、それにこのブログにも以前掲載したように、新聞業界そのものが構造的不況にあること、さらには、主な購読層のアパレル業界も不振状況にあるという、最悪の事態がかさなったという事だと思います。

こうした、会社を存続できない限界的な企業が登場して、しかも、この事例のように、倒産などすると、その原因など、上記の記事のように「資金繰りに行き詰まった」ということが掲載されていることが多いです。要するに、利益がでなかったということで、片付けられてしまう事が多いです。

しかし、このブログでもしばしば引き合いに出すドラッカー氏は違うことを語っています。ドラッカー氏は、「利益は企業の目的ではなく、業存続の条件である。利益とは、未来の費用、事業を続けるための費用である。諸々目標を実現させるうえで必要な利益に欠ける企業は、限界的な危うい企業である」と氏の著書「マネジメント」で述べています。

上のようなことを述べた上で、ドラッカー氏は、利益を企業の目的とすることは、間違いであるばかりではなく、害悪になるとさえ言っています。

これは、以前にこのブログにも掲載しましたが、ドラッカー氏は
企業の目的とは「顧客の創造」であるとしています。また、「企業は、二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす」(マネジメント エッセンシャル版 16ページ)
企業は、二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす」(マネジメント エッセンシャル版 16ページ)
さらに、こうも言っています。
「マーティングだけでは、企業としての成功はない。静的な経済には、企業は存在し得ない。そこに存在しうるものは、手数料をもらうだけのブローカーか、何の価値も生まない投機家である。企業が存在しうるのは、成長する経済のみである。あるいは少なくとも、変化を当然とする経済においてのみである。そうして企業こそ、この成長と変化のための機関である」。
したがって企業の第二の機能は、イノベーションすなわち新しい満足を生み出すことである。経済的な財とサービスを供給するだけでなく、よりよく、より経済的な財とサービスを供給しなければならない。企業そのものは、より大きくなる必要はないが、常によりよくならなければならない」(マネジメント エッセンシャル版 17~18頁)
こうしたことから、私は、この企業のように倒産してしまうのは、資金繰りや、利益がでないことが本当の原因ではないと思っています。要するに顧客の創造ができなかったことが、倒産の本当の原因です。

現在アパレル業界が不況ですから、この新聞社の既存顧客は減少していたのだと思います。であれば、新たな顧客を創造すべきだったのだと思います。このブログにも以前掲載したように、現在従来からあるファッション業界が不況の真っ只中にありますが、少し前までの勢いはないものの、リアル・フアッションの世界はまだ勢いがあります。

こうした、リアル・フアッションの業界の顧客も取り込むべきだったのではないかと思います。さらには、いわゆる業界全体が結構前から不況ということですから、たとえば、最終消費者もターゲットにすべきだったと思います。もっといえば、新聞そのもので儲けるというよりは、情報を求めて集まる人々を対象としたプラットフォームを築くなどの新たなビジネス・モデルを構築すべきだったと思います。

いずれにせよ、こうした顧客を取り込むためには、上の引用で、ドラッカー言っているように、マーケティングだけでは駄目だということです。この新聞社も電子新聞などつくるなど、ある程度の改善はしていたようではあります。しかし、この程度では駄目だったということです。イノベーションを実施しなければならなかったということです。

景気が良かったり、まわりの景気が悪くても、特になにもしなくても、自社だけがたまたま業績が良いなどということがあります。そうであることを多くの人が期待するようです。しかし、そればかりを期待しているようでは、すべからく企業は、いずれ、この新聞社のように限界的な存在になってしまいます。やはり、イノベーションを体系的に、組織的に推進する体制を整えておくことが重要だと思います。

それに、私は、実は不況こそ、イノベーションの機会なのではないかと思います。景気が良かったり、まわりの景気が悪くても自社だけは、景気が良いということにもなれば、既存の商売の枠組みの中で、マーケティングさえしていれば、何とかなるからです。

しかし、不況のときには、イノベーションを実現しなければ、上記の新聞社のような限界的な存在になり、最悪の場合は倒産してしまうからです。まさに、現在のイノベーションの好機だと思います。

実際、過去の歴史をふりかえってみると、まさに、不況のときに多くのイノベーションがなされています。その、典型例として、スーパーマーケットがあります。実は、スーパーマーケットの原型ができあがったのは、金融恐慌の真っ只中の時代でした。

これから、また、景気は悪化しそうです。しかし、それにめげることなく、今こそ、社会変革に結びつく大イノベーションを実施していきたいものです。日本の少数派企業のように、大イノベーションにチャレンジすることなく、既存路線から一歩も出ずに、中国の内需に期待するような企業は、この新聞社の二の舞を舞うことになります。


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2010年10月31日日曜日

騙されないために、人を騙そうとするテクニックを学ぼう―【私の論評】これは、国対国の外交にも通じるテクニックだ!!中国は外交の落第生?

騙されないために、人を騙そうとするテクニックを学ぼう

今年1月29日11時48分配信 時事通信チリ・サンティアゴの街頭に出現した巨大な
木製操り人形。フランスの大道演劇グループのパフォーマンスの一環で、「ガール・ジャイアント」と
名付けられた人形が通りを練り歩き、観客を楽しませた。あなたは誰かに操られてないか?
今回の「騙されないために、人を騙そうとするテクニックを学ぼう」のタイトルは、私も良くむライフハッカーというサイトに掲載されていた記事のタイトルです、内容はIT関連のノウハウが多いですが、たまには、こうしたノウハウを掲載することもあります。騙しのテクニックとして、ライフハッカーでは以下のような内容を掲載しています。
■感情を操って論理的な決断をさせる
■自分の感情をコントロールする
■チャーミングで魅力的な人間だと思わせる
■信用させ、疑いを晴らすそうとする
■羊の皮をかぶった狼
詳細は、ライフハッカーの記事そのものを見てください。以下に、URLを掲載しておきます。
http://www.lifehacker.jp/2010/10/101026_manipulate.html


【私の論評】これは、国対国の外交にも通じるテクニックだ!!中国は外交の落第生?
上の記事、なかなか役にたつと思います。騙されないようにするためには、騙そうとする人のテクニックを良く学んでおく必要があります。

最近、良く騙しよるとても甚大な被害が報道されています。最近だと、埼玉などの連続不審死事件の一つで、東京都青梅市の寺田隆夫てらだ・たかおさん=当時(53)=を殺害した容疑で再逮捕された無職木嶋佳苗きじま・かなえ容疑者(35)のような騙しの手口は記憶に新しいところです。

木嶋かなえについては、「かなえキッチン」のブログそのものも含めてこのブログにも掲載してあります。まだ、ご覧になっていないかたは、是非ご覧になってください。

ごく最近では、女性犯罪者がGLAYのてるさんになりすまして、女性から多額の金をだまし取ったなど、今日騙しの被害にあう人の話は枚挙にいとまがありません。

このように騙しの多い時代には、上の記事かなり役にたつと思います。しかし、私はこの記事を読んでいると、これは、国対国の外交にも通じるテクニックだと思えてきました。外交は、ある意味では騙しです。自国の意図を隠しつつ相手を自分の意図に合致させるテクニックが必要です。国際舞台は、善人の集まりではありません、国と国とのエゴの対立です。あらゆる国の意図を汲み取り、自国に有利に立ち回る必要があります。特に中国に対しては・・・・。

本日はこのことについて掲載させていただまきす。国際舞台でことをなすにあたっても、その折衝担当が善人であり、すべて善人的思考から行なわなければならないと思う方は、私の以下の論評は、決してあなたの趣旨にあったものではありません。以下はお読みにならないほうが良いと思います。

特に、最近の尖閣列島に関する中国のやりかたは、完全に騙しのテクニックともいって良いものです。もともと、尖閣列島に関しては、日本固有の領土あることは、国内的にみても国際的に見ても確かであり、そう思っていても、思っていないふりをしているのは中国だけです。

最近では、田母神さんが中国のこうした行動について以下のように主張しています。
尖閣での漁船衝突事件をみてもわかるように中国の情報戦略は、第1段階として、問題がない事象に言いがかりをつけ、第2段階で国をあげて騒ぎたてる。第3段階で、懐柔策として問題の棚上げを提案し、結果的に問題自体を既成事実化する
詳細は、田母神さんの主張を他のサイトででもご覧になっていただくものとして、この行動、まるで上のテクニックと同じだと思います。そうして、上のテクニックをみていると、中国は決して騙しのテクニックがうまくはないということが理解できます。

田母神さんの見方は、妥当だと思います

これを上のライフハッカーであげた騙しのテクニックの項目に沿って解説します。

■感情を操って論理的な決断をさせる
中国にとって得な方の選択肢を、日本に「これが正しい選択なんだ」と、感覚的にでも信じさせることができれば、日本は自分で考えて選択したのだ、と思い込みます。だから、漁船を追突させたり、反日デモをしかけたりして、いかにも何か問題があるように感情に訴えかけます。さらに、レアアースの実質的な禁輸、その他日本観光の中止や、様々な手段を講じて、怒りや、憤りの感情、恐怖心を煽っています。感情を操る方法というのは、多かれ少なかれこのようなロジックに基づいています。
■自分の感情をコントロールする
相手に共感させたり、恐怖心を抱かせたり、必要に応じて相手の感情を自由自在に操るためには、自分の感情をコントロールすることが重要になります。自分の感情がコントロールできる中国は、日本の国民感情をもコントロールできる能力を持とうとしている可能性が高いです。
■チャーミングで魅力的な人間だと思わせる
いつもニコニコしてみんなに好かれている人が、突然感情的な一面を見せると、絶大な効果があります。相手の感情をコントロールする人は、ただ演技をするだけでなく、演技が効果的に使えるよう、常日頃から布石を打っているのです。怖いですね...。
中国も同じことです。このブログでは、中国は、第二の経済大国になっている可能性はかなり低いし、実体はボロボロであることを掲載しましたが、 世界各国に対して、魅力をアピールするために、出鱈目の経済報告などを平気で出しています。
さらに、オリンピックや、万博などを国威発揚に利用し、さらに魅力を演出しています。さらに、将来の発展性などさかんにアピールています。この点では、中国は十分成功しているようにみえます。
しかしながら、このような手は、マスコミには通じるものの、アメリカをはじめとする、各国の情報機関までは騙し通すことはできません。なにせ、日本に住んで、中国になどほとんど行ったこともないような私でも、中国の内情をかなり知ることができます。 
■信用させ、疑いを晴らすそうとする
このへんの配慮は中国には欠けているようです。強硬策ばかりとっていては、日本側は疑いぶかくなるばかりです。この点からすると、中国は落第です。このあたりは、やはり、ドイツやイギリス、フランスのほうがはるかに優っています。これに関しては、アメリカも下手ですね。
■羊の皮をかぶった狼
最初、これを見たときは、文字通りのことを頭に思い浮かべ、民主化もされておらず、法治国家化もされていない、チベットやウィグルを平気で弾圧する中国、建国以来、暴動が絶えず、最近でも、小さなものまで入れると、年間で2万件もの暴動がおこる中国の姿にびったり当てはまると思いました。しかし、この意味するところ、良く読み込むとこれとは、全く異なるようです。
このテクニックの趣旨は、自分を善人だと信じさせるためには、ひたすらネガティブな感情を表に出さないということです。相手の行動を批判したり、例え誰かが間違いを犯したとしても、その人のことを批難したりはしません。徹底的に思いやりのある利他主義者を演じるのです。
利己的な中国は、こうした利他主義を演じることができず、この点からは全く外交になっていません。 中国側としては、日本側が「尖閣の領土問題に関して棚上げ」に賛同すれば、ころりと態度を変えて、「羊の皮をかぶった狼」を演じる腹積もりだと思います。しかし、その前の段階で、かなりネガティブな感情を演出し、日本の行動を批判しています。
 日本国内では、日本の外交は全くだめで、中国に一方的にやられているというような感想を持つ人が多いですが。私は、そうとばかりは言えないと思います。特に、「信用させて疑いをはらそうとする」、「羊の皮を被った狼」というこの二点に関しては、中国には全くそのような配慮がなく、外交の落第生といっても良いと思います。

この二点に関する配慮が全く欠けているため、今回の事件によって中国は、世界中に、中国の後進性、異質性の念を強く植えつけたと思います。特に、日米両国に対して、そのような念を強烈に抱かせたことと思います。日本国内における多くの人々の中国幻想の酔いをさます結果になったと思います。

ただし、だからといって、日本の外交が優れているなどというつもりは毛頭ありません。日本も、他国の良い点などは見習って、その時々の中国の騙しのテクニックに翻弄されることなく毅然とした態度で外交に臨んでいたただきたいです。


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衆院選大敗で執行部批判相次ぐ 自民、2千万円支給を問題視―【私の論評】石破総理の辞任は避けられない!自民党の行く末を左右する党内不満と国会運営

衆院選大敗で執行部批判相次ぐ 自民、2千万円支給を問題視 まとめ 自民党は衆院選の大敗を受け、両院議員懇談会で執行部の責任が問われ、特に2千万円の支給判断が批判された。 首相は謝罪したが、即時退陣の要求はなかった。青山参院議員は辞任を促した。 議員たちは執行部の判断について批判し...