2009年9月27日日曜日

沢尻エリカ解雇へ、理由は「重大な契約違反」-沢尻エリカは悪くない?!

沢尻エリカ解雇へ、理由は「重大な契約違反」(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

沢尻エリカ

 女優、沢尻エリカ(23)が週明けにも所属事務所「スターダストプロモーション」を解雇されることが26日、分かった。夫でハイパー・メディアクリエーター、高城剛氏(45)と7月に鹿児島・奄美大島を訪れた際、警察から事情聴取を受けるなど重大な契約違反が理由とみられる。一部で報道された薬物使用疑惑について捜査関係者は「捜査していない」と否定したが、人気女優の“クビ”は確定的だ。

 07年9月に公開された映画「クローズド・ノート」の初日舞台あいさつで吐き捨てた「別に」の迷言から2年…。媚びないスター女優が、ついに“失業”の危機を迎えている。

 関係者によると、沢尻は仕事再開のため今月中旬に帰国。事務所側から解雇の意向を示され、夫の高城氏は弁護士を立てて話し合いを進めているという。

 サンケイスポーツの取材に事務所は「ノーコメントです」と肯定も否定もしなかったが、関係者の1人は「理由は重大な契約違反。近々解雇されそうだ」と話している。

 事務所の決断は、度重なる“問題行動”が理由とみられる。今年1月に結婚した沢尻は、スペイン、英国を拠点に生活し、9月まで芸能活動を休止。一方、2月にファッションショー鑑賞を目的に夫妻でニューヨークへ旅立つ際は全身、特定のブランド服に身を包んで華々しく出国した。高城氏が妻を“広告塔”にしたとみられ、事務所は問題視したようだ。

 7月下旬には皆既日食のため帰国し奄美大島へ。滞在中、公道を走るにはナンバー登録が必要なフル電動自転車を無許可で運転、警察から事情聴取を受けた。

 また、奄美で夫妻が参加した音楽イベントに、覚せい剤取締法違反の罪で逮捕、起訴された酒井法子(38)、高相祐一(41)両被告夫妻が参加していたという情報も。こうしたことから一部で“薬物疑惑浮上で解雇か”とも報じられたが、関係者によると、薬物事件に携わる警視庁の捜査幹部は「(沢尻の)捜査はしていない」と明言したという。

 酒井被告や押尾学被告(31)の薬物事件を受け、各芸能事務所が協力して業界全体でタレント管理を見直そうと合意したばかり。それだけに、常盤貴子(37)や柴咲コウ(28)、北川景子(23)らトップ級の男女優が多数所属する沢尻の事務所としても、仕事復帰するかつての看板女優がこれ以上無用のトラブルを起こすのを避けるため、解雇を決断したようだ。

【沢尻エリカお騒がせメモ】

 ★07年9月29日 主演映画「クローズド・ノート」の初日舞台あいさつで「別に」。不機嫌な態度が物議を醸す

 ★10月2日 公式HPで「諸悪の根源はすべて私にある」と謝罪

 ★10月4日 ワイドショーのインタビューに応じ、「自分の行動ですべてをぶち壊してしまった」と涙の謝罪。その後、休業状態に

 ★08年1月4日 語学留学のため高城剛氏と、ゴキゲンで英ロンドンへ出発。以降、渡英と帰国を繰り返す

 ★3月29日 高城氏とロンドンから帰国。空港で化粧ポーチを落とし「Oh! Shit!!(クソッ!)」

 ★8月1日 ロシア・アルタイ共和国で皆既日食を見ながら高城氏からプロポーズを受ける

 ★09年1月7日 入籍

 ★1月19日 東京・明治神宮で挙式

 ★7月17日 奄美大島で夫婦で皆既日食を鑑賞。公道で「フル電動自転車」を乗り回し、道交法違反で地元警察から事情聴取を受ける

沢尻エリカは悪くない?!
私主演映画「クローズド・ノート」の初日舞台あいさつで「別に」。不機嫌な態度に関しては、以前このブログに掲載したことがあります。それは、今回と同じく「沢尻エリカ」は悪くないというサブタイトルで掲載しています。

私は、一般の人たちに芸能人に対する誤解があると思っています。私自身は、芸能人は、一般の人たちより、立ち位置であれば、下にいる存在だと思っています。それは、市民としては平等であっても、一端会社という組織に入り、会社で勤務する場合には、ゆるい、きついの別はあっても、必ず序列というものがあり、上下ははっきりしていることと変わりないと思っています。ただし、これ自体は私自身の考えであるため、周りの人にまで強要するつもりはあません。

なぜ、そういう考えになっているのかといえば、それは、以前にも酒井法子の事件に絡んで、前にも書いたとおりですから、詳しくはそちらに譲るとして、簡単に言うと、芸能人はやはり、一般人を楽しませる存在であり、一般人と芸能人が同列であるわけではないということです。それに、芸能人の社会規範は、一般人のそれとは全く異なるからです。一般人であれば、どんな人でも従わなければならない、規範というものがあり、それからあまりずれると、おかしな人、奇異な人と思われてしまいます。昔と比較すると、この規範は随分緩くはなっていますが、それでも、ある程度以上の限度を超えてしまうと、明らかに変人、奇人、人非人と言われしまう領域は厳然として存在します。

私は、一般の人と、芸能人の世界で通用する規範は、もともと異なるものと思っています。だから、一般の人に芸能人の規範を適用したり、逆に芸能人に一般の規範を適用するととんでもないことになってしまうと思います。やはり、そこには、厳しい線を引かなければならないと思っています。これは、私のように、芸能人を下に見る人であろうと、そうでないにしろ、この点に関しては誰もがそうすべきものと思います。

芸能人の世界で通用することが、一般人の世界では通用しないこと、その逆も多く存在します。これは今となっては、なかなか理解しがたいものだとは、思います。なぜなら、いまや日本では、総理大臣の子息や、有名政治家の子息が芸能人をしたりしているからです。フランスでは、サルコジ大統領がモデルと結婚しているからです。しかし、サルコジはフランスでは変人扱いです。フランスでは、宰相の息子が芸能人をするということになれば、サルコジのような変人は別かもしれませんが、今でも確実に勘当されると思います。

イギリスでは、芸能人は、ビートルズのように有名になったとしても、イギリスの金融街であるシティーには、永遠に入ることはできないでしよう。ここは、ある程度階級が上でないと入ることはできません。労働者の子息は、間違っても入ることはできません。世界の常識は、今でもそうです。日本だけがズレているといっても過言ではないと思います。レーガンも、シュワルツェネッガーも完全に芸能界を引退したから、政治家にもなれましたが、そうでなければ、無理だったでしょう。インドなどで商談しているとき、自分は芸能人だとか、芸能人の息子だな言ったとしたら、そこから先は完全に相手にされなくなります。これは、良い悪いは別にして、世界の常識です。

今は、日本では、身分の違いなどほんど実質上なくなりましたが、やはり、芸能人と一般人を同列に扱うことは今でも禁忌だと思います。しかし、現実には、バラエティー番組に軽く出演する政治家がいたり、本来は、保守であるはずの自民党の議員が、バラエティー番組にでて、民主党に対するネガティブキャンペーンをしてみたり、とても、まともな保守党の姿ではない浅ましい姿でした。この傾向は、今回の衆議院選挙にもかなり影響を与えていたと思います。芸能人なのに、そもそも規範が異なる一般人のオピニオンリーダーのような振る舞いをする人がでたり、人生訓を垂れてみたり、政治などに過度に口を出してみたりで、一般人に対してカウンセリングまがいのことをしてみたり、そのへんが混沌としています。

だからこそ、沢尻エリカさんのように芸能人の勘違いが生じても無理はないと思います。だから、先回のブログでも、「沢尻エリカ」は、悪くないと書いたのです。しかし、これは、身分の上下などの考え方とは別にして、今でもしっかり区分するべきと思います。芸能界での、人生訓・処世訓と一般人の人生訓・処世訓はもともと180度異なります。規範が元々異なるものを一緒くたにはできません。

歌舞伎の世界などでは、このあたりがはっきりしているようで、あまり奇怪な振る舞いをする人は少ないように思います。最近、アニメの「かぶく者」(モーニング)が大流行です。

この「かぶく者」の最初の語源は、まだ歌舞伎の様式がはっきり定まる前のこと、若い男のチンピラのような者が、女性の着物をかぶり、往来で女性や子供をからかったことが語源だといわれています。ここから、「歌舞伎」という言葉が生まれています。こういう、チンピラのような人で、身分の低い人たちによって歌舞伎が上演されるようになったのです。歌舞伎の口上などは、もともと、身分の低いものが、一般の人たちの前で演技をするために行ったということのようです。

江戸時代までの身分とは、現在考えられるように圧倒的な従属支配関係というわけではありません。身分が違うとは住む世界が違うことにすぎず、そこに上下があると感じるのは統治の関係や金銭的多寡、移動の自由など、一側面でしかないわけです。現在の日本は、華族制など固定的な制度が崩壊してしまったがために、身分制度は悪いもの、と単純に考える人が多いみたいですが、ヨーロッパを始めほとんどの国にはいまだに身分制度があり、必ずしも身分が高い=幸せと思われているわけではありません。

たしかに、江戸時代の歌舞伎俳優は身分制度の下層に置かれ、裁きの場では「一人」ではなく「一匹」と数えられたといいますが、それと千両役者が両立していたわけです。60歳を「還暦」として子どもに還る、というように、聖と俗は一回転してつながる世界でもありましたから、卑しい役者こそが超然たる神力をもち、「団十郎がにらめば瘧(おこり)がとれる」と信じられたわけです。歌舞伎役者は現代でいえばアイドルというところだったと思います。しかし、一般庶民(現在でいうと普通の勤め人)がなれるものではありませんでした。なれないがゆえに(タブーを犯す悪の匂いもあって)、なおさら惹かれるようになり、歌舞伎は一般庶民から大きな支持を得たのだと思います。

このあたりの、伝統や文化を引き継いでいるということで、歌舞伎界の人はあまり一般人と摩擦を起こすようなことは無いのだと思います。多少の不始末などあっても、それは、多くは、歌舞伎界の中のことであり、あまり、外の一般人まで巻き込んだ過度の不祥事はなかったと思います。それに、歌舞伎役者で一般の人たちに向かって人生訓を垂れてみたり、政治などに過度に口を挟む人もほとんどいないように思います。現代の芸能人は、こうした日本の伝統的な一般人との関係を今一度見直すべきと思います。一般人の方も、そうだと思います。両者とも、いわゆる自らの分をわきまえるという姿勢を、今一度思い起こすべきと思います。

今回のこの出来事、芸能人はいわば、特殊な世界に住んでいるという事情はありながら、スターダストプロモーションはあくまで、一般人の社会の中の組織であり、やはり、一般人の規範にあてはまらないことが多すぎてそれが外の世界にもかなり露出してしまったため、芸能人と言えども解雇せざるを得なかったということだと思います。沢尻エリカさんも、今回は限度を知らなかったのだと思います。もし、覚せい剤など手をだしていれば、言語道断ということになります。


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