2009年11月17日火曜日

【米国ブログ】オバマ大統領のお辞儀が米国メディアで話題に―常識のない米国人!!

【米国ブログ】オバマ大統領のお辞儀が米国メディアで話題に(この内容、すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

                  昼食会のため皇居に到着、天皇陛下にお辞儀をして
                  あいさつするオバマ米大統領=14日(AP)

 米オバマ大統領が訪日中の14日、皇居を訪問した際に天皇、皇后両陛下に対して深いお辞儀をしたことを米国メディアが取り上げ、話題となっている。

 米国のテレビ局「ABC」のウェブサイトでは記者のJake Tapper氏が、日本の皇室に詳しい友人がお辞儀問題について語ったことを伝えている。

  記事によれば「オバマ大統領のお辞儀は、先例がないことでも、文化的な理解の徴候でもない。1971年に昭和天皇が日本の天皇として初めて米国を訪問した際、アラスカで面会した当時のニクソン大統領は、天皇に対してお辞儀をしている」という。

  しかし「ニクソン大統領のお辞儀は、角度も手の位置も正しかったが、オバマ大統領の握手や背中の曲がり具合は、ブッシュ前大統領がドイツのメルケル首相の肩を揉んだことを思い出させるように不快だった」と記し、深々としたお辞儀の仕方が米国の大統領としての威厳に欠け、適切でなかったとの考えを示している。

  一方、米国人ブロガーのRodは、「オバマ大統領はこれまでにも英国の首相にDVDを贈ったり、女王にiPodを贈ったりしている」と説明。「これらの行動や今回のお辞儀を見てわかることは、オバマ大統領が外交における米国の新しい敬意の表し方を打ち出そうとしているか、もしくはただ常識がないかのどちらかだろう」と皮肉を込めて綴っている。

 政治専門サイト「ポリティコ」によると、米政府高官は、お辞儀は外交儀礼だとして「政治問題化するのは的外れもいいところ」と一蹴(いっしゅう)した。

常識のない米国人
私は、このオバマ大統領の礼に関しては、米国の新しい敬意の表し方でもなく、かといってオバマ氏に常識がないということでもなく、非常にごく普通でありながら、丁重な礼であり不自然さは何も感じませんでした。アメリカ国民でも、まともな人が見た場合、不自然に感じる人は誰もいないと思います。

それよりも、このようなことをブログに記載する米国人の非常識さを感じます。天皇・皇后両殿下は西欧式の握手で出迎えられたため、お辞儀はしていません。しかし、オバマ大統領は握手をするとともに、ふかぶかとお辞儀をしています。まるで、確かに、西洋式とも、東洋式とも異なる挨拶で、一方的にオバマ大統領だけが、お辞儀をしているようにもみえますが、これはこれで良かったと思います。

これは、ごく当たり前のことであり、日本人であっても、たとえば、アメリカに行って、大統領以外の長老格の人に会ったらふかぶかとお辞儀をすると思います。それは、場合によっては、大統領に対するお辞儀よりも深いものになるかもしれません。

アメリカ人の中には、長い間の自由主義経済ボケと、覇権ボケとで世界の一般常識が分からなくなっている人もいるのだと思います。世の中には、いろいろな権威や、お金や力だけでは計り知れない価値があることをすっかり忘れている米国人も多いのだと思います。

経済と、覇権だけが世の中の価値であれば、確かに、日本の天皇陛下に深々とお辞儀するアメリカ大統領はおかしく見えるのかもしれません。しかし、オバマ大統領は、初の黒人大統領でもあり、幼少時代にアジアで過ごされたということもあるのでしょう。それだけが、価値ではないことを十分心得られているのだと思います。それに、一般的にアジアでは、年長の人を敬う習慣があります。オバマ大統領は、こうした背景を熟知されているのだと思います、躾の厳しい名門の出であったニクソン大統領もそうだったのでしょう。両者とも今回の根無し草のマスコミなどのばか者とは、同じアメリカ人ではあっても根本的に違うのです。

また、世界史的な観点でみてみると、日本の天皇陛下に相当するような高い地位は、オーストリア・ハンガリー帝国の皇帝を最後に日本だけになってしまいました。日本の天皇は、英語では"Empelor"であり、直訳は、皇帝です。現在、イギリスや、デンマーク、スウェーデンなどには王政が残っていますが、これらの国の王は、王であって、皇帝ではありません。日本でいえば、国政を一時預かった徳川家のようなものであり、日本の天皇とは位置づけが全く異なります。また、アメリカの大統領とはいっても、任期が過ぎればただの人です。

だからといって、天皇陛下が他国の国王や大統領などよりも、位置づけが上だとか、下だとか言うつもりはありません。そんな比較など最初からできません。しかし、こういう、歴史的な背景からみても、由緒正しい朝廷が日本に残っていること自体が素晴らしいことであり、それこそ、日本が世界に誇る文化であり伝統だと思います。自然を愛でる、日本文化、自然を形容する語彙である日本語を生み出した日本の伝統と不可分の日本の伝統です。

だから、オバマ大統領は、天皇陛下個人に対して、お辞儀をしたということもありますが、そうした日本の文化や伝統に対しても敬意を払ってお辞儀をしたということで、丁重であっても、何もおかしなことはなく、全く当然のことをしだだけのことだと思います。

多くのアメリカ人が、世界各地に行って、現地の権威や多様な価値観など無視して発言したり行動したりするため、嫌われています。アメリカでは、こうした文化や伝統の価値がないがしろにされ、金や力がすべてのようになってしまい、多くの人が、そうした考えに巻き込まれ、それが、金融危機の引き金の一つにもなったと思います。こうしたことが、背景にありブッシュがイラクで、靴を投げつけられたわけです。無論、9.11テロを擁護するつもりはありませんが、こうした一部のアメリカ人の馬鹿な行動や発言が、中東でもいろいろと問題を引き起こす引き金となっており、9.11テロを引き起こす遠因ともなっていると思います。

しかし、日本でも、朝廷を含む日本の伝統や文化をないがしろにする風潮が高まっています。最近は、テレビなどでも「皇太子殿下、皇太子殿下ご一家」などという言葉を遣わずに、「皇太子様、皇太子様ご一家」などという言葉を平気で遣うようになりました。それこそ、上の記事のブログに「オバマ大統領は、英国の首相にDVDを贈ったり、女王にiPodを贈ったりしている」などと平気で書く米国人ブロガーとあまり変わらない感覚や感性のおかしなニッポン人(本当の日本人と区別するためカタカナとします)が増えてきています。

私は、ここで敢えて忠告しておきたいと思います。たとえ、日本に住み、日本の国籍を有していながらみも、上の米国人ブロガーのような感覚で、朝廷を廃止しようとか、天皇を平気でないがしろにするような発言を平気でするような人々、そのような人たちは、相当卑しく下劣な家系の出のものであり、日本の中でははみ出し者のアウトローの卑しいものたちの子孫であり、バックボーンのない根無し草の、永遠に日本の中では、メインストリームにはなりえない存在であると。たとえ一時そうなったように見えても、いずれ単なる歴史のあだ花となることが、日本の長い歴史が証明しています。まともな、日本人からみれば、そう考えざるをえないし、実際そうなるでしょう。

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