2011年6月24日金曜日

建国以来はじめて公務員の数を数えた「公務員天国」ギリシャはメルトダウン寸前―【私の論評】愚民国家ギリシャと日本を並列に並べて論じた愚鈍マスコミ、終了しました!!

建国以来はじめて公務員の数を数えた「公務員天国」ギリシャはメルトダウン寸前

本日は、川口マーン恵美さんという、ドイツに在住され、いろいろな著書も書かれている方が、現代ビジネスに先日も紹介しました、ギリシャについて、その国民の愚民ぶりを掲載していましたので、まずは、その内容の要約を掲載します。

愚民は、セックスの回数世界一?
次の債権返済の期日が7月半ばに迫っているというのに、ギリシャの国庫は今回も空っぽ。返済に充てるお金など、逆さにして振っても出てこない。借金を返すために、また借金をするという構図が定着してしまった。直ちにEUからの援助がなくては、7月中にもギリシャは債務不履行、つまり、破産する。

借金まみれのギリシャを救済するため、EUとIMF(国際通貨基金)が大型の金融支援を決めたのは去年のことだ。2012年までの3年間で、合計1110億ユーロ(約13兆円)がつぎ込まれる(内訳はEUが800億ユーロ、IMFが300億ユーロ)。ドイツの負担金はEUの中で一番多く84億ユーロだ。

すでに4回の支払いが行なわれており、現在は、第5弾の支援分120億ユーロについてEUの首脳が顔色を変えながら討議している最中だが、唯一確かなのは、これだけではギリシャの破産を食い止めることは到底できないということ。早急に追加支援が要る。その額およそ1200億ユーロ。一年前には、誰がそんなことを想像しただろう。EUは今、にわかに怖気づき始めている。

建国以来はじめて公務員を数えた

そもそも去年、支援が決まった時点で、ギリシャはその条件として、3年間で300億ユーロの財政緊縮を義務付けられていた。財政立て直しの法案を立て、国会を通さなくてはいけない。しかし、それ以来、議会では喧嘩と混沌以外、ほとんど何も起こっていない。

去年の7月、ギリシャ国は1832年の建国以来初めて、公務員の数を数えた。その結果、どうも勤労者の4人に1人が公務員らしいということがわかった。公務員職は、何かのお礼にもらえたり、世襲であったり、また、お金で買えたりするらしい。

それにしても信じがたいのは、この調査をするまで、いったいこの国に何人の公務員がいて、どんな仕事をしているか、あるいは、していないか、また、どうやって公務員になったのか、そして何より、ギリシャという国が、公務員と称する人間に、どれだけの給料を支払っているのかを誰も知らなかったという事実だ。

ギリシャが破産するとどうなるかというと、おそらく次のようなシナリオになる。まず、誰もギリシャにお金を貸したり、ギリシャの国債を買ったりしなくなる。つまり、ギリシャは税収だけでやっていかざるを得なくなるが、もちろん足りるはずがない。足りないからこそ、ここまで借金まみれになったという経緯を見れば、それはよくわかる。その結果、国は公務員の給料や社会保障費を払えなくなる。それに加えて、大幅な増税が試みられ、国民生活は著しく圧迫される。

また、国債を持っている国民は、その額面のほとんど、あるいは全部を失う。国債を買っているのは個人だけではない。ギリシャの銀行は、少なくとも500億ユーロのギリシャ国債を持っているといわれている。これが戻って来ないとなると、生き残れる銀行は少ない。

実は、まさにこれが、2001年から02年にかけてアルゼンチンで起こった。これまでの最大の破産だ。国債が紙切れとなり、多くの人が職を失い、国民の半分が貧民となった。

EU諸国が、どうにかしてギリシャを救済しようとしている理由は、ギリシャを第2のアルゼンチンにしないためだ。今のEUには、ギリシャ以外にも危ない国はたくさんある。PIGS(ポルトガル、アイルランド、ギリシャ、スペイン)の財政破綻はよく知られているが、イタリアとベルギーだって、いつ何があってもおかしくないらしい。

ギリシャが破産すれば投資家は怖気づき、まず危ない国々への投資を控える。すると、それらの国ではお金が尽き、早晩ギリシャの後を追うことになる。つまり、ギリシャの破産は、他のEU諸国に野火のように伝染していく可能性が大なのだ。

そうなったら、財政の主導がアメリカやIMFに移り、年金カットや増税など、いやおうなく凄まじい改革が行なわれる。また、お金を出す者は口も出す。つまり、政治に関しても、EUは決定権を100パーセント保持することが難しくなる。そうするうちに、一流企業がアメリカや中国の投資家の手に落ちる・・・。まさに想像したくないシナリオだ。

007に出てくる悪党のような大臣

6月19日夜、ルクセンブルクにEUユーロ国の財務大臣が集まり、ギリシャへの援助についての緊急会議を開いた。そして、そこにデビューしたのが、ギリシャの新しい財務大臣ベニゼロスだ。ギリシャの財務大臣! おそらく現在、世界中の誰もが絶対に就きたくないポストだろう。

前述のように、パパンドレウ首相は何をやってもうまくいかない。援助を取り付けるためには財政引き締めが絶対条件なのに、国民も野党も、そして与党までもが激しく抵抗する。彼をニュースの画面で見るたびに、いつも引き回しの刑を思い出す。重罪人パパンドレウは、あっちこっちでEUの首脳と握手をしながら、いつも少し恥じるような憂いの表情を浮かべている。

ギリシャは、すでに1981年、財政収支粉飾によってEUへの加盟を果たしたということがわかっている。そして、現在は無一文で、EU諸国を未曾有の困難に陥れている。パパンドレウ首相、できることなら毛布でも被りたいところだと思う。なかなかの貴公子なのが、よけいに哀れだ。

6月15日には、自分の退任と引き換えに大連立を呼びかけたが、野党にあえなく拒否された。そして、議事堂の外では市民のデモが日に日に激化している。その彼が最後の手段として着手したのが内閣改造だった。新しく財務大臣となったベニゼロスは、パパンドレウ首相の最大の政治的ライバルであった男だ。

さて、新財務大臣ベニゼロスの迫力は、さながら007に出てくる悪党のようだ。巨漢で怪力で、頭の悪そうなボディガードといった風貌なのだが、実は彼はギリシャで最も頭の切れる政治家の1人だという。人は見かけによらないものだ。ただ、すぐに逆上するという欠点があるらしい。

いずれにしても、ユーロ圏(EU27ヵ国のうちユーロを通貨として使っているのは16ヵ国のみ)の財務大臣が日曜の夜を返上して集合したルクセンブルクに、ベニゼロスは満面にふてぶてしいほどの笑みを浮かべて現れた。取り囲んだ報道陣に向かって、「私はEUのパートナーを信じている」と堂々と言い放ったので、それを見た私は一瞬、誰が誰に融資するのかわからなくなった。パパンドレウ首相とはおよそ対照的な態度だ。

新財務大臣ベニゼロス
ベニゼロス大臣は政治的影響力が大きいという評判だ。だから、パパンドレウ首相が達成できなかった財政改革の推進に一役買うのではないかという期待が、EU内で大きい。凄いのは、なんと!この期待のみでギリシャの銀行株指数が突然急上昇したことだ。

ルクセンブルクの財相会議は長引き、20日未明、ようやく声明が出た。それによると、120億ユーロの支援の決定は、ギリシャの国会が財政法案を承認してからということになったらしい。つまり、ギリシャはまずやる気を見せろということだ。これくらいのプレッシャーを掛けなくては、この国で節税が行なわれることは100年待ってもないだろう。

その翌日、アテネの議会ではパパンドレウ首相の信任が決まった。大急ぎで財政法案を通せれば、EUからの第5段支援が行なわれる。追加支援については、まだ決まっていないが、一応、7月破産の悪夢はしばしのあいだ遠く。まさに自転車操業だ。

ただ、議事堂の外ではデモ隊が暴れ、白煙が上がっている。ドイツ人がこれほどの巨額を支援に投じているのに、何を勘違いしたか、ドイツを逆恨みしている人は多いらしく、デモ隊が「メルケルはナチだ」と叫ぶ。ギリシャは第2のアルゼンチンにならなくても、このままでは第2のチュニジアになってしまうのではないかと、ちょっと心配だ。ギリシャの皆さん、デモもいいが、できればもう少し働いてください!

【私の論評】愚民国家ギリシャと日本を並列に並べて論じた愚鈍マスコミ、終了しました!!
しかし、この話酷すぎです。先日も、愚民国家ギリシャについて掲載して、このギリシャと日本国民とを並列に論じた、愚鈍マスコミについての「腸の煮えくりかえる思い」を掲載しました。本当にマスコミという奴は、それも、日本のマスコミという奴は無責任で、愚鈍そのものです。

こういう輩は、ギリシャにでも移り住み、日本円全部ギリシャ貨幣に変えて、そこで住めといいたいです。そうして、日本には一生帰れないようにさせたいものです。

それにしても、ギリシヤ、国民の1/4が国家公務員とは、おそれいります。いわゆる、役人の利権というものを、国民レベルで、奪いあったきたということです。そうやって、たかりにたかってきた付けが今になってまわってきたといことであり。ギリシャなど、救済に値しません。もう、EUから追い出すべきと思います。どこの国も助けないで、本来あるべき貧民の道を歩みなさいといいたいです。そうして、EU域内のどこの国でも、無論他の地域の国々も、難民など受け入れないようにすべきです。そうでもしないと、ギリシャの愚鈍ぶりは治りません。

私のブログでは、以前からEUは成り立たないことをこのブログでも再三にわたって掲載してきました。以下にそれをコピペしておきます。
円高の動きとか、株価の動きなどをみてみると、やはりアメリカのいわゆる自由主義経済はだんだんと勢いが衰えてきているような気がします。今の現象は、ユーロ高とか、円高ではなくドル安というのが実情です。 
では、ユーロひいては、EU(ヨーロッパ連合)は次世代の切り札になりえるのでしょうか?私はなりえないと思います。現在、アメリカの力が衰えているため、それを補完するものとして受入れられているだけだと思います。ヨーロッパの人々の中には、昔からローマ帝国への憧れがあり、昔のように一致団結してローマ帝国のように強くなろうという願望があります。そうしてその心の中には「パクスロマーナ(ローマによる平和)」という願望があると思います。 
古くは神聖ローマ帝国、その後はナポレオンも全ヨーロッパを統一しようという野望を持ちました。ヒトラーも第三帝国という名称で同じような野望を持ちました。でも皆さんもご存知のように、ことごとく失敗に終わりました。
EUなどという考えは、大昔からあったものです。とにかく、ヨーロッパの人々には、ローマ帝国に対する憧憬の念が強く、昔から、ヨーロッパが一つにまとまり、かつてのローマ帝国のように強くなろうという観念があったのです。

しかし、これには、最初から欠陥があります。たとえば、同じEC域内とは、いいながら、個々の国々の経済・社会・文化・歴史が異なりすぎます。現在は、昔とは違うということです。ローマ帝国の時代なら、現在のような愚民国家が現れたとすれば、すぐに、軍隊を派遣して、愚民国家を攻め滅ぼし、ローマから執政官などを派遣して、その国の政治体制を無理やり変えて、ローマ帝国の一員として相応しい体制になおすことができました。しかし、今はそれは不可能です。

そうして、、今日、ギリシャ問題にて、この問題が露呈しました。黙っていても、いままでのままではすむはずはなく、何か非常にありえないような、特別の事でも起こらない限り、貧民国家に陥ることははっきりしています。それは、まったく仕方のないことです。結局ギリシャに対して、EUが果たした役割とは、カネをたかられて、ギリシャ破綻までの時間稼ぎをさせただけです。

このような国がいくつもでてくれば、もう、EUの主だった国々でも、支えきることは不可能です。ギリシヤのような国は、他にも沢山あります。EUなど成り立たないことは、最初からはっきりしていたと思います。

ギリシャの記述が長くなってしまいましたが、本題に入ります。先日も、このブログに掲載したように、日本の多くのマスコミが、日本国には、借金があり、今日のギリシャの有様は、決して対岸の火事ではないなどと、各方面で報道していました。

日本国には、借金のないことなど、詳細は、以前のブログをみていただくものとして、このマスコミのギリシャ国民とも似た様な愚鈍ぶり、なんとかならないものでしょうか?現在のマスコミに働いている人々は、日々何を考えて生きているのでしょうか?私には、到底理解できません。

日本は、現代ギリシャなどとは異なり、文明国でありしかも、文明国の中でも、先進的な国のはずです。そんな、国の中にあって、マスコミがこのような愚鈍ではどうしようもありません。

こうして、怒ってばかりいても仕方ないのですが、若者の新聞、テレビ離れは相当進んでいます。私なども、最近では、若者に対しては、以前は、新聞を読めなどとすすめていたものですが、今日では、そのようことはいえません。日本の新聞など、読めば読むほど、日本の経済・政治・社会がわからなくなるからあまり読むなとすすめているくらいです。

このギリシャの異常ともいうべき状況とある意味で似通った日本のマスコミの状況、ギリシャがいまままでは済まないのと、同じように、このまま維持されるものとは到底考えれません。私たち日本国の国民を、政府の無能力のつけをひとり頭数百万円も貸しつけて支えている、勤勉で、我慢強い国民を、今回の東日本震災で、さらに、その我慢強さや、民度の高さを証明した、我が国の国民を、愚弄して、貶めたことは、絶対に許すことができません。この暗愚ともいえる状況は、いずれ、崩壊するものと思います。早くその日が来て欲しいと思うのは、私だけでしょうか?

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