2009年9月9日水曜日

“回らぬ”風車 原因究明へ実験 府、赤字続き 伊根の太鼓山発電所-本物の代替エネルギーとは・・・・・

“回らぬ”風車 原因究明へ実験 京都府、赤字続き 伊根の太鼓山発電所(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

伊根の太鼓山発電所

実証実験がスタートする太鼓山風力発電所(伊根町)
 京都府が丹後半島に設置している「太鼓山風力発電所」(伊根町)で風車が効率よく回らず赤字経営が続いている問題で、京都府は8日までに、利用率向上を目指した実証実験をスタートさせた。実際の風力発電施設を使った実験は全国的にも例がないという。

 ■府が1年間、直列配置重点に検証

 府が設置した「風力発電事業評価委員会」では、空気力学や機械工学の研究者らを中心に技術的な検討を重ね、風を受けて風車が回り発電量の効率を示す「設備利用率」の向上を課題とした。

 委員会が重視したのは、風車5基が直列で設置されているため、風下の風車の稼働率を低下させているのではないか、という点。「風のエネルギーを有効活用するためには、風車の相互干渉をできるだけ軽減する必要がある」とし、風車各基を順に停止させ、他の風車の受ける風向きや風速のデータを収集する。季節ごとの風の影響を評価できるよう、検証は1年間。

 府は「なぜ太鼓山の風力発電がうまくいかないのか実証実験のデータを情報発信することで、今後の日本の風力発電の礎になれば」としている。

 太鼓山山頂の風力発電所は、2001年に運転を開始。外国製の高さ50メートルの風車6基がある。2300世帯分の消費電力に当たる年850万キロワットの風力発電を目指し、関西電力に売電して収益を見込んだ。当時は自治体で最大規模の風力発電事業だった。

 ところが、故障による運転休止と修理代がかさみ、累積赤字は2億円に近づいている。06年の府の外部包括監査は「風力発電事業は、当初の見積もりの甘さから発電収入以上にコストが発生しており、収支の抜本的な改善がなされない限り、存続する事業性はない」と指摘。委員会が存廃も含め、今後のあり方を検討してきた。

本物の代替エネルギーとは・・・・・
私は、太陽光発電から比較すれば、風力発電はまだ見込みがあると思います。これは、単純に考えて理解できることです。太陽校発電の歴史は短いですが、その短い中でも、たとえば太陽光発電では船1そうですら、まともに動かすことはできません。しかし、風力なら、帆船の歴史は長いですし、風車によって水をくみ上げたり、小麦粉を挽いたりなどの歴史は長いです。

だから、風力発電にはある程度期待は持てるとは思います。しかし、風力発電ですら、上記のような事例があります。このような例は、他にもたくさんあります。

たとえば、島根県企業局が運営す る隠岐大峰山風力発電所(同県隠岐の島町西村)の収支も、二〇二〇年度末に二億五千万円の累積赤字を抱える見通しであることが分かっています。計画段階 では一億六千万円の黒字と見込んでいました。同年度には施設の耐用年数を迎えるため、元が取れないことになり、計画の甘さに批判の声が高まりそうです。同風力発電所は八億五千万円をかけて建設し、〇四年二月に稼働しました。

隠岐大峰山風力発電所

私は、このブログでも以前から太陽発電や、風力発電などエネルギー変換効率が非常に低いので、あまり入れ込みすぎることはいかがなものかという主張をしてきました。これら、二つの事例は、この主張を裏付けるものだと思います。その他、小規模な風力発電所など採算の目処が立たないところもあります。それに、住宅地のそばの風力発電所では、低音による騒音障害が問題になっています。無論成功してるところもあるようですが、まだ少数のようです。

エネルギーの転換に関しては、ある程度年齢以上の方(40歳以上)であれば、かなり多くの人がその転換を身をもって体験されているのではないでしょうか。そうです、家庭用の暖房用燃料の転換です。いわゆる石炭、炭、薪などから、石油への転換です。この転換のスピードはかなり速かったと思います。わすが、数年であっという間に転換しました。この転換の早さは、やはり、化石燃料の中でも燃焼効率が高いとか、石炭などよう灰が出ない、運搬が容易であるためコストが低減されたからです。

これに比して、太陽光発電、風力発電はなかなか普及しません。その理由は、エネルギー転換効率が著しく低いからです。ドイツでは、補助金を出して無理やり太陽光発電などを増やしていますが、これを続けていけばどういうことになるか、誰もがはっきりわかることだと思います。

私は、太陽光発電に関しては、よほどのブレークスルーでもない限り、永遠に代替エネルギーなることはありえないと思います。風力発電に関しては、ある程度見込みはありますが、これも大々的にやれば、上記のような問題もおきてきます。そうなれば、将来負の遺産を残すことになります。

だからこそ、風力発電などは、実験程度にとどめて、ある程度技術的に確立してから本格的に発電所などの施設をつくるべきだと思います。今の段階で、巨大な発電所をつくることには反対です。太陽校発電などはやめたほうが良いと思います。太陽光発電装置には、大量の化学物質を使います。現状では、あまり問題にはなりませんが、大規模な発電所がたくさんつくられた時には、これらの廃棄に関してかなり問題となります。

今後代替エネルギーの開発も行われ行きます。どれが、本物かを見分けるのは非常に簡単なことです。石炭から、石油に変わったように、黙っていても、あっという間に普及します。目に見えて実際にどんどん置き換わっていくものが本物であり、そうではなく、人々の話題に上っているだけ、あるいは、補助金などで無理に置き換えていくようなものは本物ではありません。

そういった意味では、太陽光発電、風力発電なども現段階では本物の代替エネルギーではありません。将来原油が継続的に高騰して元にはもどらなくなったり、枯渇しかければ、さまざまな代替エネルギーが一挙に噴出してくると思います。その中から、本物のエネルギーがあっという間に置き換わっていくと思います。風力発電、太陽光発電に限らず、本物ではない代替エネルギーに大きく力を入れれば、将来に禍根を残すことになります。



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2 件のコメント:

かせっち さんのコメント...

門外漢のニュースの聞きかじりですが、普通の河川に設置するだけの小型の高効率水力発電機なるものがあり、研究から実証段階に移りつつあるような話があったように思います。

ダムを使っての大電力は期待できないとしても、家庭用などの小規模発電程度なら十分ではないかと愚考します。日本は急流河川が多いですし、動力源としても風や太陽光に比べれば余程安定しているように思います。

PS
先日は当ブログにコメントいただき、ありがとうございました。

山田 豊 さんのコメント...

かせっち様 コメントありがとうございます。確かに、水力は見込みがありそうです。それに、水力発電などの大掛かりなものは完全に実用化されています。大昔から、農家などで、水車を利用して蕎麦を挽いていたり、田畑に水を供給するようなことをしていました。
小型のものが開発されれば、発展途上国などには、朗報になると思います。
この記事では、すっかり、水力のことを忘れていました。水力はかなり見込みがありそうですね。
これからも、お気軽におたちよりください。

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