2011年2月6日日曜日

女子会の落とし穴―【私の論評】誰もが参加できるお食事会が一番?!

女子会の落とし穴

2010年12月15日 青山ロアラブッシュにて開催され
た女子力アップ 女の知的磨き 女子会avantiの様子

仲の良いメンバーで男性に気兼ねすることなく美味しいものを食べて、たくさん話して、ストレス解消にもなる楽しい要素満載の「女子会」。ホテルやレストランなども次々に「女子会プラン」を打ち出し、新しいものが好き、美味しいものが好き、楽しいことが好きな女性たちには追い風が吹いているようなのだが…。

商社に勤務するチサトさん(28歳)は、学生時代の友だちとの女子会が苦痛になってきている。「秋に友人の結婚式で顔を合わせて以来、月に2〜3回女子会があります。気兼ねなく話せて楽しいと思っていたんですけど、だんだんと『噂話』の会になってしまって…。元彼の近況とか、離婚寸前のカップルの話とか、耳に入れたくない情報に辟易しています」

それでも断れない理由は?「参加しないと、みんなに何を言われているかが気になってしまって、つい参加して後悔しています。中学生のころから変わらない女子の集まりの恐さかも(苦笑)。やっぱりそろそろ断ち切らなくちゃいけないですね」とチサトさん。思い切りが肝心だろう。

「友だちと一緒に時間を過ごしているのが幸せ」というのはマドカさん(32歳・派遣)。「元同僚を中心に、月に2〜3回女子会をしています。話題は仕事の愚痴が多いですね。あとはアイドルネタとかコミックネタとか。たまには、恋バナもしますよ。でも他人の恋バナばかりなんですよ(笑)」

そんなマドカさんは、お正月に伯母様から「そんな会ばかりやっていると縁遠くなるわよ」と言われたのだとか。「ちょっとムカついたけど時間がたつほど、そうかもしれないって思うようになりました。女子会の心地よさが私たちを結婚から遠ざけているんでしょうね。でも、合コンよりやっぱり女子会です」
今年36歳になるノリコさんは、昨年のクリスマスイブは女子会で鍋を囲んでいた。「今年もやっぱりこのメンバーねって感じ。最初こそ、無理して盛り上げている感じはあるけれど、そのうちいつもどうりのノリになりました。もし、みんなに彼ができたり結婚したりで、来年のイブが一人だったら寂しいと思う。女子会があって良かったと思うと同時に、このままでいいのかなって思うこともあります」と話してくれた。

ノリコさんには、自分が結婚して女子会メンバーから外れるという発想はない。婚活はしてみようと思うが、女子会の居心地の良さから離れることができない。「自分一人だけになったら動けるかもしれませんね」

一方、男性たちの中には「女子会」に冷ややかな目を向ける人も少なくない。「女子会、女子会っていうけれど、いったい幾つまで女子のつもり?」という意見もあれば、「女子会プランに飛びついて、世の中に踊らされている感じがして見ていて嫌」、「女性ばかり世の中に優遇されている感じが嫌」、「女子会を理由に合コンと断られた」などという意見も…。

しかし、そんな男性たちも参加する女性たちに思わず「頑張れ!」と言いたくなる女子会もある。

アカネさん(29歳・会社員)は、女性部長が主催する女子会が悩みのタネ。「部長(52歳)が主催する女子会は、いわゆる『星付きレストラン』ばかり。雑誌で見たのかテレビでみたのか、部長も女子会を主催してみたいって思ったらしいです。確かに有名なお店ばかりだから美味しいけど、金額もそれなりだし、気楽に話せる雰囲気ではないのが苦しいところ。しかも、部長は誰にでも声をかけるから、私たちが苦手なお局様たちも必ず来るんです。『強制ではないのよ』と言われても断れないのが辛いですね」

もうすぐバレンタイン。高級友チョコや手作り友チョコを手みやげに開かれる女子会もあるだろう。女子会は楽しい。幾つになっても楽しいのだが、その居心地の良さこそが落とし穴になることを忘れずにいたい。(ネタりかより)

【私の論評】誰もが参加できるお食事会が一番?!
いわゆる女子会なるものは、性別が同じであるだけではなく、年齢も近い同士、おかれている境遇も似たもの同士という場合が多いのではないかと思います。これを何回も繰り返していれば、当然上の記事のような状況になることは目に見えています。

均一な者どうしが何回も集まれば、飽きが来るのがあたりまえです。それを飽きさせないで、開催し続けるとなれば、女子会の中の少なくとも一人が、かなりのリーダーシップを発揮して、女子会を開催するコンセプトもしっかりさせて、毎回毎回しっかりとした、レジュメなどを作成し、それに沿って女子会を開催し、開催中にはそのリーダーがしっかりと、コーディネートして飽きさせない工夫が必要だと思います。

このような準備をしないで、ただ開催するというのであれば、2~3回でも開催してしまえば、上記のようになってしまうのは必定です。

では、長続きさせるにはどうしたら良いのかということになると思いますが、私は、女子会という言葉に近いエレガントさを兼ね備えた言葉として「お食事会」というのが良いのではないかと思います。

私の勤務している会社で、以前やっていたリストランテ・ル・ブォンなどで開催すれば、ぴったりだっかもしれません。閉店してしまったのが残念です。閉店の理由としては、経済的な理由によるものであり、テナントとして入居していたので、契約切れにともない閉店したということです。このレストランどんなレストランだったかについては、このブログにも掲載したことがあるので、詳細はそれをみていただくこととして、そのレストランの内容を簡単に掲載します。

社交の場をコンセプトにしたレストランで、社交の話題の一つとして、「ワインとチーズ」のマリアージュを謳っていました。ゆったりとした空間で席数は100席以上で、個室もあり、カップル席もありました。そうして、本格的なイタリア料理をあじわえますが、同時に低価格のメニューもあり、夜のディナーでも、料理点数は少ないものの、3000円台で、フルコースに近いコース料理も提供していました。さらには、ピアノも設置してあり、地元のアーティストなどに、演奏をしてもらったりもしていました。

このようなところでのお食事会などとても良いのではないかと思います。今のデフレがより深刻な時代で、東京都内にでていれば、かなり流行ったのではないかと思い、かえすがえすも残念です。実は、このブログをはじめたばかりの頃は、まだ営業していて、このブログのタイトルはこのレストランを意識したものでした。

さて、なぜ、お食事会をお薦めするかといえば、まずは、「飲み会」という言葉では、まずは、お酒が中心ということで、抵抗のある人も結構多いです。先日もテレビをみていたら、いわゆる「ノミニケーション」に関して、100名の参加者に賛成か、反対かというアンケートをとる番組がありましたが、その結果は、賛成が四十数%で、反対が三十数%で、拮抗していました。

両方とも、賛成、反対の理由を説明していて、どちらもかなり説得力のあるものでした。賛成派にしてみれば、良いことの査証をかなりあげていましたが、反対派の意見も決してないがしろにはできないものでした。

私は、この番組をみていて、いわゆる、「お食事会」などという名称で会を催せば、うまくすると、この両方のニーズを満足させることができるのではないかと思いました。

毎回、このようなレストランで開催するというのも、良いと思います。実際、このレストランでは、「ウィンの会」として、毎月、会社の経営者や、幹部を集めた会を催し、以前はコンサルタントの経験も豊富な、当社の現会長が主催するという形で、勉強会も開催していました。会費は毎回1万円で、食事をして談笑の機会を持ち、食事が終わったら、勉強会を開催するという内容のものでした。そのときの、勉強会のレジュメは私が毎回作成していました。

ちなみに、このレストランでは、私が企画した、料理教室も開催していました。こちらのほうは、当然ながら、女性の参加者がほとんでした。年齢層については幅が広かったです。

こんな形で、「お食事会」を毎回開催できたら確かに良いとは思いますが、世の中には、いわゆる経営者や幹部という人たちばかりではないので、それは無理だと思います。

集まりを開催する最初の会とか、節目にあたる時期にだけこのようなレストランを利用して、あとは、いろいろなところで開催するというのが最も開催しやすく長続きするのではないかと思います。

そうして、参加者も大体の人数を定めておき、定員になり次第募集打ち切りという形で、レストランや、ビストロ、和食の店、中華の店、グレードも様々という形で月に1回などとして、コアメンバーの方々の友人、知人、同僚など様々な方々に参加していただけば良いと思います。その中には、女子会、男子会なるものもとりまぜて開催するようにすれば、さらに、いろいろな人に参加していただくことができ、飽きがこないで長続きさせることができると思います。

こうすることによって、女子会の良さは、女子会の良さを発揮することができますし、また別の機会では、異性同士が話をする機会をもてたりとか、年齢の異なる複数の世代の話がきけたりとかいろいためになったり、プラスになることが多いと思います。それに、参加は自由なので、自分がでたいと思うものにだけ参加するということなどもできます。とっつきにくい人と思っていた人が、意外な側面を持っていたりして意外な発見があると思います。

まあ、こういう会を成功させるには、やはり、熱心なコーディネーター的人は絶對に必要だと思いますが、それも、何回も開催するということであれば、持ち回りで色々な人が実施するということで、負担も少なくなると思います。

このような集まり、海外ではとくに珍しいことではありません。一般のお宅で、開催するパーティーであり、レストランで開催するのが、ランチとか、ディナーということになります。

日本でも、いわゆる「飲み会」ばかりではなく、お酒を飲めない人、お酒を飲みたくない人も気軽に参加できる「お食事会」の習慣が根付けば良いと思います。それこそ、女子も参加しやすいと思います。それに、お食事会に参加するには、コーディネーターが決めた、話題に関して、できれば、1~2分くらいは話ができるようにしていただくという決まりをつければ、さらにベターだと思います。まったく何も決まっていないところから、話の口火を切るのは、どんな人にとっても苦痛なものです。何人かが参加する食事会なら、一人くらいはその日の話題にぴったりの話題を持ってやってくる人もいるはずです。スピーチとなると、重荷に感じる人でも、お題を提供されて、1~2分程度であれば、何かの話題があるはずです。それに、自分ではつまらないと思った話が、意外と多くの人を興味をひいたりすることもあり、面白みが増します。

女子会とか、合コンなどと目的を区切って開催すると、参加したいと思っている人でも、なかなか参加しにくいこともあります。特に草食系男子などには、かなり抵抗があると思います。そんなことをするよりも、いろいろな人が沢山集まって、コミュニケーションを取り合い、それを意図するのではなく、コミュニケーションを積み重ねた結果として女子同士の親睦を深めたり、お付き合いや、結婚のきっかけづくりもできれば良いのではないかと思います。こんな場合には、同じお食事会に参加していた、年長者の人の意見も大いに参考になると思います。こんなところから、草食系の男子も、積極的になるきっかけをつかむことができるかもしれません。

私は、このレストランには私なりの思い入れがありましたので、また、何かの機会に再度挑戦できら良いと思っています。

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