2013年6月14日金曜日

財務次官に木下氏―【私の論評】一難去ってまた一難、増税賛成派が次官になった財務省(・.・;)増税してアベノミクスをぶち壊しまた日本を奈落の底に落とすのか(゚д゚)!

財務次官に木下氏:

木下康司氏(左)、香川俊介氏

政府は、財務省の真砂靖事務次官(59)が退任し、後任に木下康司主計局長(56)を昇格させる人事を固めた。後任の主計局長には香川俊介官房長(56)を充てる。通常国会閉会後に発令する。政府関係者が13日、明らかにした。

この記事の詳細はこちらから!!

【私の論評】一難去ってまた一難、増税賛成派が次官になった財務省(・.・;)増税してアベノミクスをぶち壊しまた日本を奈落の底に落とすのか(゚д゚)!

以下の動画は、今年三月時点、まだ真砂氏が次官になっていなかったときの、人事予測に関する動画です。



以上の動画の中では、以下のようなクリップを用いて説明がなされています。木下氏は、この時点では、主計局長であり、木下氏の主計局長留任も予想されています。動画の中で、54年組で誰かが次官となるとすれば、木下氏に決まりと予測しています。この木下氏が、今回の人事で次官と決まったわけです。動画でも説明されているように、木下氏は増税主義者であり、日銀法改正反対主義者でもあります。
クリックすると拡大します
木下氏は、自衛隊の一万人増員の要請を拒否して、わずか280人分の予算しかつけなかったことを動画では問題視しています。とんでもないといえば、とんでもない人です。

日本の緊縮財政至上主義といえば、もちろん財務省ですが、中でも主計局長の木下康司氏は、前の事務次官だった勝氏並みの増税至上主義者であり、非常に危険な人物です。

IT企業に放逐された元財務次官勝栄二郎氏

政府は、この人事を発表し、さらに、 「7月の参院選を経て、8月には中期財政計画を策定し、秋には、来年4月に消費税率を8%に引き上げるかの最終判断を控えており、幹部人事の刷新で、これらの課題に対応する」としています。これは、大変なことになってきました。日銀人事で、一安心しました。まさに、一難去ってまた一難という感じです。

日本経済の、いや恐らくは世界経済の運命を決する日、すなわち「消費税の判断」が下される日が近付く中、増税賛成派も着々と駒を打ってきているということです。

このブログにも掲載してきたように、デフレの最中に増税すれば、税収は結局減り、財政再建どころではなくなります。それどころか、デフレがさらに続くことになります。これは、経済理論からいっても、実際に過去二回の増税でも、デフレ傾向でないときは、多少税収が増えていますが、二回は、デフレに突入 してからの増税であり、それ以降増税前の税収を上回ったことはありません。

また、このブログでも以前掲載したように、イギリスでは財政再建をめざし不況の中大規模な付加価値税(日本の消費税にあたる) の大幅増税をしたところ、若者雇用が激減したため、イングランド銀行が大規模な金融緩和をおこなったものの、未だ経済は落ち込み、税収は増える見込みもたたず、財政再建できる見込みありません。日本では、せっかくアベノミクスが始動し、最近では株価は乱高下していますが、これは単なる調整であり、実体経済は良くなりつつあります。そんな中でデフレから脱却しないうちに、増税してしまえば、イギリスの二の舞です。以下のその記事のURLを掲載します。是非ご覧になって下さい。

五輪に沸くロンドンが「ゴーストタウン」化 短期的な景気浮揚効果の予測に疑問符―【私の論評】不況のイギリスでは増税した後で増刷して、さらにオリンピックでも景気浮揚の効果はなくなったというのに、日本ではこれから増税とはこれいかに?

イギリスではロンドンオリンピックの最中でも景気は良くなかった

こんな事実があるにもかかわらず、増税派が、財務省事務次官になってしまったわけです。確かに、増税は、一見財務省にとって、有利であり省益にかなうようにみえます。しかし、それは短期のことであり、増税してしまえば、またまた、デフレのスパイラルの深みにはまって、税収が減り、財務省自体が各省に采配できる税収も減ってしまい、結局省益にもそぐわなくなってしまいます。

そんなことになれば、増税に賛成した財務省ということで、またまた大蔵省を財務省と日銀に分割したときのようなことがおこることも十分考えられます。

現財務次官の真砂氏
それにしても、増税反対派の真砂氏には、少なくとも三年間くらいは次官でいて欲しかったです。真砂氏の前の財務次官勝栄二郎氏は熱心な増税派であり、上の動画にも指摘されているように、IT企業に放逐され、財務省元老院の末席にも座らせてもらえませんでした。

本日この人事を見てから、サイトでいろいろ探してみましたが、この人事についてはマスコミは事実のみを報道するのみで何の分析もしていませんでした。それに、いわゆる増税反対派の識者なども、ほとんど意見など公表するなどのことはしていませんでした。

これには、何か裏があるのでしょうか?この人事に関しては、いずれ何かまた動きがあるかもしれません。あのブロクではさらに、追跡を続け何かあり次第また掲載します。それにしても、私たち日本国民は、これまで以上に、「政府の税収を減らすだけのデフレ期の増税、絶対反対!」 という声を上げていかなければなりません。私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

【関連記事】

対外純資産、過去最大の296兆円 2位中国の2倍、22年連続「世界一の債権国」―【私の論評】対外金融資産が世界一の国日本が、財政破綻すると思い込むのは狂気の沙汰、そんなことをいい触れ回る輩は大馬鹿かスパイに決まり(゚д゚)!

安倍首相経済ブレーン 消費増税は2年待たなければならない―【私の論評】増税は、アベノミクスで景気が加熱し、インフレがいきすぎたとき(@_@;)、それ以外に増税を主張する日経新聞は単なる大馬鹿か、単なるスパイ(゚д゚)!増税報道姿勢で明らかになった真実(@_@;)!

【財務省】真砂体制の小括―【私の論評】確かに、ほとんどの勢力が安部叩きに走っている!!

勝栄二郎財務次官勇退か?(月間FACTA)―【私の論評】増税そのものを主張する愚かな首相や、総裁にも、勇退していただきたいと思うのは、私だけ?

《書評》検証 財務省の近現代史 政治との闘い150年を読む 倉山満著―【私の論評】大蔵省復活、日銀白川を打て!!

 【関連図書】

検証 財務省の近現代史 政治との闘い150年を読む (光文社新書)
倉山 満
光文社 (2012-03-16)
売り上げランキング: 6,896


財務省「オオカミ少年」論
田村秀男
産経新聞出版
売り上げランキング: 337,381


財務省 (新潮新書)
財務省 (新潮新書)
posted with amazlet at 13.06.14
榊原 英資
新潮社
売り上げランキング: 226,843

0 件のコメント:

【中国の南シナ海軍事要塞の価値は500億ドル超】ハワイの米軍施設を超えるか、米シンクタンクが試算―【私の論評】米国の南シナ海戦略:ルトワック氏の爆弾発言と軍事的優位性の維持の意思

  【中国の南シナ海軍事要塞の価値は500億ドル超】ハワイの米軍施設を超えるか、米シンクタンクが試算 岡崎研究所 まとめ 中国の軍事施設の価値増加 : 海南島や南シナ海の軍事インフラの価値は20年以上で3倍以上に増加し、2022年には500億ドルを超える。 楡林海軍基地の重要性 ...