2014年3月3日月曜日

ウクライナ危機が試すオバマ米大統領の手腕-日中韓に影響も―【私の論評】泣き虫オバマは、中国を御せないどころか、小国ロシアにも舐められてしまった(゚д゚)!

ウクライナ危機が試すオバマ米大統領の手腕-日中韓に影響も

泣き虫オバマ?
3月3日:ウクライナ危機でオバマ米大統領のロシアとの協力を進める外交戦略が危うくなっている。シリア内戦を終わらせ、イランの核開発を阻止し、米国および同盟国のアフガニスタンからの軍隊撤退を容易にするため大統領はロシアの協力取り付けを狙っていた。

ウクライナ危機での対応がオバマ大統領の外交手腕に対する懸念を高めることになれば、イスラエルとパレスチナとの和平交渉や北朝鮮の核開発計画、アジアにおける中国の強硬姿勢などさらに幅広い問題に影響が及ぶ可能性もある。一部の批評家は大統領の外交交渉における粘り強さに疑念を呈している。

ロシアがウクライナへの軍事力行使をちらつかせていることで、欧州の指導者は一斉にロシアを非難し、クリミア半島からの軍の撤退を求めている。冷戦時代に後戻りしたようなウクライナでの緊張で、オバマ大統領は危機の真っただ中に身を置くことになった。

米国務次官を務めたニコラス・バーンズ氏はワシントンに本部を置く外交政策調査機関アトランティック・カウンシルが2日開いた電話会見で、「オバマ大統領は自らの任期において最も難しい国際危機に直面している」と指摘した。

ロシアとの対立深刻化に加え、オバマ大統領は領有権の主張を強める中国や、シリアとイラク、それに北アフリカにおけるイスラム原理主義活動の揺り戻し、イランとの核交渉、エジプトやベネズエラ、タイなどでの政情不安に対処することになる。中国の姿勢はアジアでの対立を深め、日本や韓国でのナショナリズムを刺激している。

【私の論評】泣き虫オバマは、中国を御せないどころか、小国ロシアにも舐められてしまった(゚д゚)!

強面プーチン?

オバマは一体どうしてしまったのでしょうか?今に至るまで、ロイアの行動を激しく非難するどころか、未だ自分から意見を表明するようなことはしていません。この姿勢は、ほんとうにいただけません。

安部総理は、ものごし柔かではありますが、ロシアに対して自制を促すメッセージを自ら送っています。その動画を以下に掲載します。



オバマ大統領も、本来であれば、最低限安部総理くらいの声明は発表すべきでしょう。いくら、シリア内戦を終わらせ、イランの核開発を阻止し、米国および同盟国のアフガニスタンからの軍隊撤退を容易にするため大統領はロシアの協力取り付けを狙っているにしても、言うべきこと言うべきでしょう。

あまりの、弱腰ぶりで、きっとウクライナでも、そのプレゼンスはないものと受け取られても仕方ないと思います。そうして、ロシアには舐められてしまったことでしょう。

アメリカは、今でも超大国であることには、変わりありませんが、ロシアといえばアメリカと比較すれば今では、小国に過ぎません。これに関しては、以前のこのブログでも掲載しました。

そのURLを以下に掲載します。

旧ソ連と同じ罠にはまった中国、米国の仕掛けた軍拡競争で体力消耗―露メディア―【私の論評】ロシアの弱体化を吐露する記事、中国を封じ込めることと引き換えにロシアとの領土交渉を!!

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、ロシアの小国ぶりを以下にいさします。
実は一昨年、ロシアのGDPは、とうとうブラジルとインドに抜かれてしまい、世界10以内から滑り落ちてしまいました。
現在、ロシアのGDPは日本の3分の1以下なのです。日露戦争の頃は、ロシアのGDPは日本の8倍でした。100年間(正確には80年間)で日露の国力は大逆転したのです。


 2010年各国のGDP
1.アメリカ
2、中国
3.日本   5兆4500億ドル
4、ドイツ
5、フランス
6、イギリス
7、ブラジル
8、イタリア
9、カナダ
10、インド

・ ロシア  1兆4650億ドル
こんな国が、アメリカなみの、ミサイル防衛網など、構築できるわけがありません。それから、中国が世界第二位の経済大国になったのは、日本のおかげでもあります。それは、このブログに、何回か掲載してきたことですが、日銀が、いつまでも、執拗に増刷拒否など金融引締めをするものですから、固定相場制の中国は、自国の元を好きなだけ、擦りまししても、日本の円が担保となり、インフレを免れてきたということです。しかし、それも、最近では、効き目がなくなりつつあります。日本銀行がまともになったら、中国は、あっという間に、経済大国の座からすべり落ちることでしょう。


現在のロシアは、経済的には世界10位の座からも滑り落ちているというこで、とるにたらない小国になりました。人口だって、日本が1億2千人万程度ですが、ロシアは1億4千万人に過ぎません。それが、あの広大な領土に点在しているということで、地政学的にみても、脆弱でありとても大国とはいえません。

人口13億人の中国と国境接し、しかも、中国はかなりの経済成長をしました。こんな状況では、風前の灯火と見られても仕方ないのに、なぜかロシアは今でも大国とみられています。

それには、いろいろな理由があるでしょうが、プーチンのイメージ戦略によるとこもあるでしょう。今回でも、ウクラナイがロシア側から離反する動きを見せれば、、すぐに軍事行動に打って出る構えをみせました。

アメリカは超大国的な動きができなくなった?
それにしても、オバマの動きは対照的です。確かに、 オバマ大統領は自らの任期において最も難しい国際危機に直面しています。しかし、これは今に始まったことではありません。オバマ大統領は、もうすでに、難しい国際危機に直面して、弱腰ぶりを印象づけ、いろいろな地域でブレゼンスを失ったとみるべきかもしれません。

シリア内戦、日本の尖閣問題が、複雑になったこと、中国の南シナ海での蛮行など、オバマ氏のプレゼンスの低さが招いたり、助長した点は否めません。

このような弱腰大統領の現在のアメリカは、日本にとってもあまり頼りにならない同盟国になりつつあります。過去のアメリカの歴史が示すように、今後さらに、オバマよりヘタレの大統領が出てくる可能性もあります。将来のことを考えれば、日本も独自で自国を防衛できるようにしておくべきものと思います。まずは、自衛隊が日本国の領土を十分防衛できる体制を整えておくべきでしょう。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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