韓国京畿道・水原市が、ドイツ南西部にある姉妹都市のフライブルク市で計画していた慰安婦像の設置が、独側の拒否で実現不可能となった。水原市が21日、発表した。
水原市は報道資料で、「フライブルク市から『日本側の反対で平和の少女像(慰安婦像)の設置が難しくなった』という公式書簡を受け取った」と明らかにした。書簡は21日午前(日本時間同)に届いたという。
水原市の廉泰英市長は「(慰安婦像設置の)推進委員会など地域と緊密に議論し、フライブルク市に遺憾の意を示す公式見解を伝える」とした。
韓国の慰安婦像 |
フライブルク市は愛媛県松山市とも姉妹都市関係にある。韓国メディアは、慰安婦像設置の撤回に日本側からフライブルク市への「圧力」など妨害があったと批判的に伝えている。水原市は松山市に対し、抗議書簡を送る計画だという。
【私の論評】フライブルクに慰安婦像は場違い、あまりにセンスが悪すぎ(゚д゚)!
ドイツ南西部フライブルク市による慰安婦像の設置計画をめぐり、同市と姉妹都市関係にある愛媛県松山市が両市の交流に影響が出る恐れがあるなどとして懸念を伝えたことが今月15日に報道されていました。フライブルク市は松山市側の懸念について精査していました。
松山市によると、市関係者が事実関係の確認のためフライブルク市担当者と最近面会したそうです。韓国内の報道を踏まえ、提案は女性の権利保護の目的だけでなく、日韓の戦後処理をめぐる政治問題を背景としている可能性があることなどを伝えました。
松山市の担当者は「事情を把握せずに設置を進めれば、日独関係や両市の交流に支障が出る恐れがあるとの懸念を伝えた」としたそうです。
フライブルク市側は松山市から「説明」を受けたことを認めた上、その内容を「現在検討している」と説明。計画については「日本による人権侵害への批判を目的としたものでは一切ない」とも強調していました。
結局のところ、フライブルク市が拒否したということです。ところで、フライブルク市とはどのような都市であるかを以下に簡単に説明します。ちなみに、私は一度この都市を訪れたことがあります。
歴史が息づくフライブルク市 |
フライブルク市の正式名称は、フライブルク・イム・ブライスガウ(標準ドイツ語:Freiburg im Breisgau, アレマン語:Friburg im Brisgau)です。ドイツ連邦共和国南西部、バーデン=ヴュルテンベルク州の郡独立市です。単にフライブルクと呼ばれることも多く、以下ではこれを用います。
環境保護で先進的な取り組みをしている都市であり、日本では「環境首都フライブルク」と紹介されることが多いです。大学都市でもあり、アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク(フライブルク大学)や教育大学・音楽大学が所在し、学生や教職員などが多く居住しています。また、外国人へのドイツ語教育機関であるゲーテ・インスティトゥートがあります。
環境保護で先進的な取り組みをしている都市であり、日本では「環境首都フライブルク」と紹介されることが多いです。大学都市でもあり、アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク(フライブルク大学)や教育大学・音楽大学が所在し、学生や教職員などが多く居住しています。また、外国人へのドイツ語教育機関であるゲーテ・インスティトゥートがあります。
「フライブルク」という名の都市はドイツ語圏の各地に存在し、スイスの都市フリブール(ドイツ語の正式名はフライブルク・イム・ユヒトラント (Freiburg im Üechtland))などが知られていますが、単に「フライブルク」と呼ぶ場合、日本では主にフライブルク・イム・ブライスガウを指すことが多いです。
フライブルクは1945年から1952年4月25日のバーデン=ヴュルテンベルク州設立までの間、バーデン州(ドイツ語版)の州都でした。ドイツ最南の主要都市であるフライブルクは、フライブルク行政管区、南部オーバーライン地域連合、ブライスガウ・ホッホシュヴァルツヴァルト郡の官庁所在地です。なお、フライブルクはこの郡に囲まれていますが、属してはいません。
ドライザム川(ドイツ語版)に沿って広がるフライブルク市の現在の人口は約23万人で、バーデン=ヴュルテンベルク州内ではシュトゥットガルト、マンハイム、カールスルーエに次いで4番目に多いです。フライブルク市とブライスガウ=ホッホシュヴァルツヴァルト郡(ドイツ語版)、エメンディンゲン(ドイツ語版)市で構成されるフライブルク経済圏の人口は合計で約63万人に達します。フライブルクは約600万人の人口を擁するオーバーライン3ヶ国都市圏の一角でもあります。
大聖堂と「ベッヒレ」と呼ばれる水路(共にフライブルクの象徴である)のある旧市街には、年間300万人以上の観光客が訪れます。
1457年に設立されたアルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク(フライブルク大学)の存在により、フライブルクはドイツの古典的な大学都市の一つに数えられています。
フライブルクは1945年から1952年4月25日のバーデン=ヴュルテンベルク州設立までの間、バーデン州(ドイツ語版)の州都でした。ドイツ最南の主要都市であるフライブルクは、フライブルク行政管区、南部オーバーライン地域連合、ブライスガウ・ホッホシュヴァルツヴァルト郡の官庁所在地です。なお、フライブルクはこの郡に囲まれていますが、属してはいません。
ドライザム川(ドイツ語版)に沿って広がるフライブルク市の現在の人口は約23万人で、バーデン=ヴュルテンベルク州内ではシュトゥットガルト、マンハイム、カールスルーエに次いで4番目に多いです。フライブルク市とブライスガウ=ホッホシュヴァルツヴァルト郡(ドイツ語版)、エメンディンゲン(ドイツ語版)市で構成されるフライブルク経済圏の人口は合計で約63万人に達します。フライブルクは約600万人の人口を擁するオーバーライン3ヶ国都市圏の一角でもあります。
大聖堂と「ベッヒレ」と呼ばれる水路(共にフライブルクの象徴である)のある旧市街には、年間300万人以上の観光客が訪れます。
1457年に設立されたアルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク(フライブルク大学)の存在により、フライブルクはドイツの古典的な大学都市の一つに数えられています。
シュロスベルクの展望台からの眺め |
フライブルクの交通対策
フライブルクの交通対策には4つの重要なプログラムがあります。例えばガソリン車の排出ガスを抑制するため、車を使わない「地域環境定期券」の導入と低公害交通機関の整備、市街地に車を乗り入れさせない「PARK & RIDE」方式の制定、自転車交通の促進など。いずれも空気汚染の抑制、市民の快適な生活空間の確保をめざすのみならず、地球規模で進む環境破壊に対処していこうという具体策となっています。
フライブルクの環境都市政策
効果的な緑化対策、日本のような乱開発を許さない、自然と調和した居住地開発、景観保全政策等、フライブルクの環境配慮に基づいた総ての環境都市づくりが様々な局面で実施されています。
フライブルクのゴミ・廃棄物処理対策
フライブルク市の廃棄物管理は、廃棄物の抑制、廃棄物の再利用、そして埋め立てのみならず最終処分される廃棄物からの有害物質の抑制について積極的に様々なシステムを施行しています。同時にごみに関するフライブルク市民の意識も非常に高い物があります。
フライブルクのエネルギー利用対策
ドイツで最も温暖で、年間日照時間が1800時間を超えるフライブルク市では、ソーラーエネルギーになどの再生可能エネルギーに力をいれています。また、省エネ住宅基準などの省エネルギープログラム、コージェネレーション技術によるエネルギー効率の向上などのエネルギー対策も重要な環境保全政策として行なわれています。
フライブルクの森林保全政策
シュバルツヴァルト(黒い森/ドイツ中南部を縦断する森林地帯)の南端に位置するフライブルクは、豊かな自然に恵まれているだけに森林環境の重要性をよく理解しています。また、フライブルク市では市の面積の40%以上が自然保護区域もしくは景観保全区域に指定されており、自然環境保全と住環境の両立という意味でも住民と行政の合議によるバランスの取れた整備と開発が進められています。
フライブルクの農業(安全な食と農)
フライブルク市の西側はライン河の流れる平野で肥沃な農業地帯であり、特に穀物、野菜、果物(特に白アスパラやワインが有名)が収穫されます。山岳地では酪農も行われています。またフライブルクはドイツの有機農業の代表的地域としての歴史も長いのです。周辺には、耕地の25%が有機農業の村もあります。
フライブルク・河川の環境
フライブルクの市内を流れるベッヘレと呼ばれる小川はドライザム川からひいてあり、中世の用水としての役目を果たしていましたが、現在は景観対策として町の空間に欠かせないものとなっています。町の中心部から離れた川の流域では住民参加の「小川の里親制度」として市民の環境活動も含めて保全を図っています。また、ドライザム川の流れは、町の中心から西に30kmのあたりでライン河の本流に流れ込んでいるため、ライン河自体の環境対策も各国間の課題として取り組まれているだけでなく、また地域レベルとしても自治体、NGOの活動の対象となっています。
住民参加
環境対策の多くは住民の力によります。
- ごみの対策も受益者負担の原則にのっとって行政の役割とは別に住民のモチベーションが重要となります。例:ごみ料金の選択、リサイクルセンターへの再生ごみの持込など。
- 都市計画 ― フライブルク市の新興団地は、住民サイドの発想・アイディアを重視し、その多くを取り入れています。
- 再生エネルギーの住民参加型活動として、ソーラーパネルや風力発電のグループ型投資などを行っています。
フライブルクのエコ建築
この地域の環境意識の流れは建築部門にも及び、住居建造物、オフィスビル、メッセ会場など様々な環境に適応した建築物が建てられています。断熱材などの資材や機密性の問題、健康に害を与えずごみの排出の少ない建築素材・設計が開発されています。
フライブルクの環境経済
環境政策と経済政策は相対するものとして考えられがちですが、フライブルクでは環境政策の実施に伴う成果としてのクリーンな町づくりが経済立地としてのソフト基盤となり、経済効果をもたらしています。
例:ソーラーエネルギーの中心的存在としての職場創出、エコ・ツーリズムの促進など
例:ソーラーエネルギーの中心的存在としての職場創出、エコ・ツーリズムの促進など
フライブルクの環境ツーリズム
環境都市としての様々な社会システムに興味深い事例があることで、そうした視察ツアーもツーリズムとして大切な環境経済要素となっています。学生や他都市からの訪問客、国内外の専門家グループが各専門分野の視察を目的に訪れます。
フライブルク・その他の対策
フライブルク市では子供たちに早くから環境意識を醸成するため、学校教育のカリキュラムの中にも多様な環境授業・野外活動が盛り込まれています。また、日本と同じく高齢化社会を迎えるにあたり、徹底した医療行政、老人福祉政策が推進されています。
公共施設の環境広報活動
フライブルク市の環境局とフライブルク周辺の代表的エネルギー企業Badenova社(フライブルク市が30%以上出資)が共同で「ソーラー圏フライブルク」を広報センターとして開設しています。
このような都市フライブルクに、どう考えても韓国の慰安婦像は似合いません。なんというか、京都のど真ん中にニュヨークの自由の女神像を建てるようなものです。本当に場違いです。建てるにしても、慰安婦像ではなく、過去のすべての戦争で犠牲になった女性に関するモニュメントのようなもので、町並みに調和するようなものなら理解できますが、あの慰安婦像では、どう考えても調和しません。
あまりにセンスが悪すぎです。フライブルク市側は、このようなことも考えのではないでしょうか。あのような像は、韓国にこそふさわしいです。
それに、慰安婦問題に関しては、昨年の暮に、日韓合意に至っています。韓国側は、この韓国合意を守る意思はまるでないようですが、日本としては、日韓合意に至ったことを海外に向けて発信しています。
ドイツや、フライブル市にも、この情報は伝わっています。韓国の独りよがりな、プロパガンダに何も考えずに乗ってしまうような、都市や国はもうないということです。フライブルクのようなまともな都市が増えるにつれて、既存の慰安婦像を設置したような、都市など赤っ恥をかくだけです。
政府同士が、合意しているのに、韓国の一都市である、水原市がこのような振る舞いをすることについて、論理的にものを考えるドイツ人の都市であるフライブルクの当局者もさぞ困惑したことでしょう。
フライブルク市の今回の措置は、本当に妥当なものでした。
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