2017年1月11日水曜日

オバマ大統領が最後の演説、米国の価値の低下防止を訴える―【私の論評】愚かなオバマは、外交の大失敗を全く反省していない(゚д゚)!

オバマ大統領が最後の演説、米国の価値の低下防止を訴える



オバマ米大統領は10日、シカゴで任期最後の演説を行った。2期8年を振り返り、大統領としての役割を担えたことは自身の人生において光栄だったと言明。国民に対し、米国の価値を守り、差別を受け入れないよう訴えた。

トランプ次期大統領の政策については一部を否定する姿勢をうかがわせた。

オバマ大統領は1万8000人の群衆を前に「米市民としてわれわれは引き続き外部からの攻撃に警戒の目を向けなければならない。われわれの価値が低下するのを防がなければならない」と呼びかけた。

オバマ氏は米大統領選で民主党のクリントン候補の応援演説を行った際、イスラム教徒の入国停止やメキシコとの国境に壁を築くといったトランプ氏の政策への反対姿勢を鮮明にしていたが、この日も自身の立場に変わりがないことを示した。

オバマ氏が黒人として初めて米国の大統領に選ばれたことで、米国が抱える人種差別問題の解決への期待が高まったが、これについては実現が困難だったと認めた。

その上で、若い世代に望みを託し、変革をもたらす力を信じるよう、「私たちにはできる(Yes We Can)」と呼びかけた。最後にオバマ大統領は、「私たちはやり遂げた(Yes We Did)」と振り返り、改めて「私たちにはできる」と繰り返して、演説を締めくくった。

【私の論評】愚かなオバマは、外交の大失敗を全く反省していない(゚д゚)!

オバマ大統領は、就任演説で、核軍縮、戦力の削減などの政策を打ち出し、ノーベル平和賞を受賞しました。それから8年後の今日世界情勢はどうなったでしょうか。

軍事力、軍事威圧によらない外交で、うまくいったと思われる例と、そうでない悪い例を以下に列挙します。

【うまくいった例】
・対話によるイランとの対立解消、核兵器開発阻止。
・キューバとの70年ぶりの国交復活
オバマの数少ない外交の成果
【失敗した例】
・ISを始めとするイスラムテロリストの伸長・惨殺・私刑・女性への暴行
・ウクライナ領土であるクリミア半島のロシア軍隊による侵略と領土併合
・エジプト、シリアなどの中東・アフリカ諸国の治安悪化・内戦とそれを避ける大量の難民の発生
・中国の海洋進出・南沙諸島で7か所もの岩礁埋め立てによる軍事基地建設
・中国の尖閣諸島の領海侵犯、東シナ海での海底資源開発・掘削塔の建設
・北朝鮮の軍事的挑発・核弾頭の開発
・タイでのイスラム過激派の爆弾テロによる市民の多数の死傷者
・ISが日本人をも標的にする声明を出した事
ISの台頭をまねいたオバマ
以上、主だったものを掲載しただけですが、まだまだ数えればいくらでもあります。以上のことから、オバマの外交は大失敗だったと結論ずけることができます。

強大な軍事力を背景に、世界の警察と自他ともに認めてきたアメリカの軍事力が、オバマの軍備削減で、ここ数年でかなり弱体下しました。さらに、それに追い打ちをかけるように、オバマの弱腰外交によってアメリカの存在感が低下・弱体化する中、ISが台頭し、支那などの侵略と殺戮の勢力が伸長しました。

ロシア、中国は国連の常任理事国です。大国が覇権主義、領土拡大を軍事力で行うのは戦前の帝国主義的発想にほかならず、許しがたいことです。結局、国連は平和解決になんら機能していません。

特にイスラム過激派は、中東イラク・シリアで多数のテロや領土制圧などで、その領域も拡大し、シリアの内戦も複雑化し、多数の難民がヨーロッパに押し寄せる結果を招いています。

また、北アフリカ諸国の国々でも、同様に過激派勢力によって、難民がボートで地中海を渡り、ドイツをめざしています。その数およそ100万人。とてもドイツ1国だけでは収容しきれず、フランス、イギリスも、最初は難民を受け入れる方向だったのですが、それも最近は変わってきています。

東欧諸国は元々国が豊かではないので、難民を受け入れる余裕もなく、EUの受け入れ政策に最初から抵抗していました。

さまよえるシリア難民
難民の受け入れも大事ですが、そもそもなせ大量の難民を生まれることになったのか、それを改善しないことには、これからもさらに難民が増え続けてしまうことになります。まずは、中東、北アフリカでの内戦、紛争を終了させ、治安を回復し難民にならなくても自国で生活ができるようにしなければなりません。

そのためには、中東にかつてアメリカが関与し、治安を回復させたように、強大なアメリカ軍が空と地上部隊でIS勢力や過激派などの反乱分子を掃討してしまわなければなりません。イギリス軍、フランス軍も参戦して、これらの国々の治安を回復させないといけないのです。

にもかかわらず、オバマは、「話し合おう。平和主義だ」などときれいごとを言って弱腰外交に終始した顛末が、今の世界の状況です。強いアメリカが今も健在だったら、上記の【失敗した例】で記したことは怒らなかったでしょうし、ISも米軍特殊部隊がビンラディンを暗殺したようにISの首謀達を根絶やしにだってできたはずです。しかし、オバマはそれをしませんでした。それゆえ、ISが領土を拡大し、今も中東の治安を悪化させています。

ISテロリストは自分たちで兵器を作れませんから、彼らに武器を供給している国、およびルートがあるはずです。食料も同じです。それらを遮断すれば、武器弾薬もなくなり、ISは干上がるはずです。

ISの首謀の暗殺と同時進行で、こうした「兵糧攻め」を地上部隊で行えば、ISは壊滅できたのです。

それをオバマは「話し合い」とか、「米兵の死傷回避」などという理由で、空爆しかしていません。こんな単発的な攻撃では、ISは壊滅できません。大規模の陸軍で地上部隊を展開する必要があるのです。それをオバマは一向に行おうとしませんでした。それゆえ、兵糧攻めもできず、ISが領域拡大を続けることができたのです。

兵糧攻めなら、ISが直接攻めてこない限り、米軍兵は1人も死にません。糧道、武器弾薬ルートを遮断するだけなら、兵の損失もなく、最大の効果を発揮できたはずです。このようにして、ISを壊滅させれば、ロシアや支那に対しても、ある一定の抑止力になったに違いありません。クリミア半島のロシアへの併合や、南沙諸島での中国の軍事基地建設も防げたかもしれません。

残念ながら、過去の人類の歴史において戦争のない、武器を必要としない世は、ほとんどありませんでした。唯一の例外は、徳川幕府で平和が260年も続きました。幕府は、領国大名の力を削ぎ、幕府の武力の圧倒的優位さを見せつける事で、平和を維持することができました。

幕府は、参勤交代、様々な普請(公共工事)を各大名に命じて、武器、兵力を増強できない経済状態にすることにより、幕府に対して歯向かう力を奪ったのです。

江戸時代の参勤交代

しかし、日本に開国を迫る列強の圧力もあり、そのバランスも崩れ、幕末の動乱となり、各地で戦闘が起き、徳川幕府は倒れました。それは、日本以外の世界でも同じことです。軍事力も含めた国々の力のバランスの上で、世界平和が成り立っているのが現実なのです。このように、過去の歴史においては、ことごとく力のバランスによって平和が保たれてきたてのです。

現状では、アメリカが、弱腰外交を改めて、強いアメリカに戻ることこそが、世界平和に寄与するのです。

平和の為に軍事力を増強する、ということは一見矛盾しているようにもみえますが、相手が強ければ、容易に手出しできませんから、戦争にならないのです。つまり平和になるのです。


今日、オバマの任期はあと、少しです。次の大統領は、強いアメリカを標ぼうするトランプ氏です。トランプ氏が大統領として手腕をふるうことになれば、少なくもと世界の治安も難民問題も、オバマよりは、良くすることができるはずです。

ヒラリーでなくて、本当に良かったです。ヒラリーが大統領になったとしたら、おそらくオバマよりましという程度の外交しかできなかったと思います。そんなことでは、世界の平和がますます崩れることになったでしょう。

オバマは、今回の演説でも、自らの過ちを認めることなく、キレイ事に終始しています。この演説の内容を聴くまでもなく、オバマは最低最悪の大統領でした。今後このような無能な大統領が米国で二度と生まれるようなことがあってはならないと思います。

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