2018年2月1日木曜日

参院予算委 アベノミクスの問題点を追及―【私の論評】主な原因は高齢化!「エンゲル係数が~」と叫ぶ輩は悪意に満ちた馬鹿(゚д゚)!

参院予算委 アベノミクスの問題点を追及



アベノミクスで国民生活は豊かになったのか。31日の参議院予算委員会で民進党の小川参院議員会長は、国民の生活は苦しくなっていると追及した。

小川議員は、アベノミクスが始まってから家計の消費支出の中で、食費の割合を示す「エンゲル係数」が上がっていると指摘した。

小川議員「国が行った調査で、エンゲル係数が上がってる国民の生活は苦しくなっている。これがアベノミクスの実質じゃないですか」

安倍首相「厳然たる事実の一つは、やはり働く場所があるということだろうと思います。47すべての都道府県において(有効求人倍率が)1倍を超えた、これは高度経済成長期にも、あるいはバブル期でもなかったことでありました。それはやはり、この景気回復の波が全国津々浦々に及んでいるということであります」

安倍首相はこのように、有効求人倍率が上がったことなど成果を強調した。

一方、この日も野党側は、茂木経済再生担当相が支部長を務める政党支部が、地元の有権者に線香や手帳を無償で配っていたことを追及しているが、朝の与党幹部の会合では、29日の衆議院予算委員会で茂木経済再生担当相と野田総務相が談笑していたことについて、「緊張感に欠けている」との声が上がった。野田総務相は公職選挙法を担当していて、公明党の井上幹事長は「なれ合いに見える。しっかり両大臣に注意してほしい」と述べたという。

【私の論評】主な原因は高齢化!「エンゲル係数が~」と叫ぶ輩は悪意に満ちた馬鹿(゚д゚)!

最近の日本で、エンゲル係数があがる理由は高齢化によるものです。これについては、以前このブログに掲載しました。

その記事のリンクを以下に掲載します。
エンゲル係数「上昇」の深層 「生活苦」と「食のプチ贅沢化」の関係―【私の論評】フェイクを見抜け!上昇の主要因は高齢化(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事より近年日本などでエンゲル係数があがるのは高齢化によるものであることを示す部分のみ引用します。
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エンゲル係数について今一度確認してみます。総務省の「家計調査」から2人以上の世帯について、食料費(外食を含む)と消費支出の比率をみると、12年の23・6%から、15年に25・0%に上昇しています。

もっとも、23・1%を記録した07年までは低下傾向だったが、その後上昇に転じています。上昇傾向は最近起こったのではなく、継続している現象です。

実は、07年以降のエンゲル係数上昇は、日本に限らず他の先進国でも起こっています。例えば、欧州連合(EU)の28カ国でみても、07年に23・2%まで低下した後で上昇し、14年は23・8%となりました。特にフランスやイタリアでは07年以降の上昇が大きいです。

07年以降のエンゲル係数の上昇が先進国で共通している背景には、リーマン・ショック以降、景気が落ち込んだのですが、食費は切り詰めにくいので結果的にエンゲル係数が上昇したためと考えられます。そうした世界の動きに加え、日本では、14年4月の消費増税の影響で所得が伸びなかったことの要因が大きいです。

さらに、高齢化の影響もあってエンゲル係数が伸びた面もあります。以下の図をご覧になって下さい。

データ出典 総務省統計局「家計調査報告」 以下同じ

これは、世代別のエンゲル係数の動きを示したものです。この図から明らかな通り、基本的には、若い世代ほどエンゲル係数が低く、高齢世代ほどエンゲル係数が高くなっていることが分かります。

高齢世代のエンゲル係数が高くなる理由は、多くの場合、主な収入源が、年金と貯蓄の取り崩しに限られる中、消費支出を切り詰めざるを得ない一方で、生きていくのに必要な食費は、消費支出全体の減少よりは減らない(経済学的には、食料などの必需品は需要の所得弾力性が小さい)ため、エンゲル係数が大きくなって見えるためです。

次に、下図をご覧ください。

これは各年のエンゲル係数を、世代別に分解したものです。この図から分かりますように、近年、日本のエンゲル係数に占める60歳世代以上(緑色の棒+青色の棒)のウェイトが上昇していることが確認できます。つまり、最近のエンゲル係数の上昇には高齢化が影響しているということです。これは、他の先進国でも似たような状況にあるものと考えられます。

さらに、下図をご覧ください。


この図はエンゲル係数の変化に対して、各世代のエンゲル係数の変化の寄与度を示したものです。同図からは、やはり高齢世代、特に70歳世代以上のエンゲル係数の上昇(緑色の棒)が、日本全体のエンゲル係数の上昇をけん引していることが確認できます。

もし、高齢化がエンゲル係数に与える影響が2005年水準のままであれば、他の条件が一定のもとでは、エンゲル係数は順調に低下し、例えば2016年では21.2%とまで低下していたものと、簡単な計算により確かめることができます。

結局、エンゲル係数の趨勢的な上昇をもたらしているのは、高齢化と先に述べたものも加わったことが主要因であり、アベノミクスの影響ではないということです。

以下の表は、2015年から2016年にかけての世代別エンゲル係数の変化に対して、どのような食料品項目がどの程度の影響を与えたかを分析したものです。












この表によれば、2015年から2016年にかけて各世代のエンゲル係数を押し上げた一番の要因は調理食品への支出です。調理食品は、お弁当、お惣菜、冷凍食品、揚げ物等への支出です。これは共働き世帯が増えつつある、あるいは高齢世代では自炊するより出来合いのものを買ってきた方が安く上がる等の結果であると言えるでしょう。

以上の通り、最近のエンゲル係数上昇の背景は、大きく分けると2つあり、1つは世界の動きに加え、日本では、14年4月の消費増税の影響で所得が伸びなかったこと、もう1つは高齢化の進行です。そうして、高齢化の進行のほうが大きいといえます。
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数年前から、ポツラ、ポツラと安倍政権になってからエンゲル係数があがっていると指摘する識者がでてきていました。そのうち、国会で本格的にこれで安倍政権を追求する議員がでてくるのではないかと思っていましたが、その通りになりました。

まともな人なら、他の先進国のエンゲル係数も上昇していることに気づくはずです。そうして、なぜそうなるのかというのを調べれば、高齢化が主な原因であるとの事実に行き着くはずです。

では、小川氏のような人々は、こんなことさえ気づかないほど愚かなのでしょうか。私は、そうではないと思います。悪意があるだけです。とにかく、なんでも安倍批判に利用しているだけだと思います。

SNS上では、「安倍首相がエンゲル係数の新定義?」という論評が巻き起こっています。確かに首相の説明は、不十分だったかもしれませんが、これを鬼の首とったように喜ぶ人は、悪意のある馬鹿としか言いようがありません。

首相の説明不十分を逆手にとって「エンゲル係数が悪化したのはアベノミクスのせい」と正真正銘の大嘘を広めるのがこの種の連中のやり口なのでしょう。まさに悪意の塊の見本です。

エンゲル係数だけを取り出して、金融緩和を否定したり、日本は貧困化した、というのは本当にただのトンデモ理論でしかあり得ません。小川氏のように、政治的な思惑でエンゲル係数を利用したい人間が大勢いることがわかって、良いです。

良い目印になります。「エンゲル係数が~」と叫ぶ輩は馬鹿で悪意に満ちているということです。

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