http://journal.mycom.co.jp/news/2010/08/27/028/index.html
すでに起こった未来?
さてこの検索機能、おそらく、最近のTwitterなどをリアルタイムで検索することなどを目的として開発されたものと思います。確かに、最近は、グルーポンなどの日本上陸などもあって、こうした機能が要請されていたと思います。確かに、この機能事態は、前からGoogleについたのですが、場所指定や、スレッド表示できるなどのことが加わって、ますます使いやすくなったと思います。
さて、こうした機能皆さんならどうやって活かしますか?やはり、思い浮かぶのはリアル・タイムマーケティングです。少し前までのインターネット検索では、インターネットができたことにより、始めて、企業が外の世界を知る手がかりを得ることができました。インターネットが普通に用いられる前までは、企業におけるITとは、すなわち、企業内部のことしか情報として得ることができませんでした。
企業内部しか知ることができなければ、それは、企業内部の管理をするには良いかもしれませんが、市場の動きなど全く見ることができませんでした。そこに、大きな落とし穴がありました。それは、80年代にアメリカでみられた、MBA卒による分析麻痺が多くの企業に機能不全をもたらし、MBA排斥運動がおこったという事実に象徴される一連の出来事です。
その当時のMBAでは、コンピュータを用いた分析が徹底的に開発され、さらに、それを多くの大学院生に教え込み、本当に細かなことまで分析でき、何もかもがうまく行くように思われていました。多くの人が、その当時までは、理論的には判っていても、現実には不可能と思われていた、統計学でいうところの、多変量解析が実際に、しかも、実用的な意味で出来るようになったことに、興奮し、酔っていました。
鳩山さんも、この時代の直前にスタンフォード大学院で、OR(オペレーションズ・リサーチ)を学んでいます。
そうして、多くの大学院で、当時の最新のITを駆使して、分析する技能が多くのMBAに叩き混まれました。そうして、多くの企業が、最新のITを揃え、大量のMBA卒を受け入れました。そうして、多くのMBA卒が企業経営者からも、多大な期待を受け、本人たちも自らも、自身たっぷりで、企業内部を真剣に分析しました。
ところが、こうした努力が、当時実はほとんど実りませんでした。確かに、ごく一部の、昔からある産業においては、役にはたちました。しかし、多くの企業において、ほとんど成果らしい成果があがらず、マスコミなどはこの状況を分析麻痺と呼びました。要するに、企業に入ったMBAたちが、良かれと思い、徹底的に分析をして報告書を出し、その報告に基づいて企業側がいろいろ変えてみたのですが、それがほとんど役にたたなかったのです。
そのため、当時MBAは役立たずということになり、企業にMBA卒はいらないなどと、極端なこともいう人が現れました。
しかし、最近はその反省から MBAでは、コミュニケーション、チームワーク、各国の伝統文化などに力点を置くようになりました。そうして,今日に至っています。ところで、日本ではこのようなことは起こりませんでした。なぜかといえば、日本はアメリカのような学歴社会ではないからです。アメリカなど、完全な学歴社会ですから、MBA卒ともなれば、最初から会社に幹部候補生として入ります。最初から、賃金も、昇進・昇格のシステムも他とは違います。だから、すぐに、会社の内容を分析する機会がおとずれ、上記のような極端なことになってしまったのだと思います。
しかし、ここに着て、いわゆるリアルタイム検索ができるようになりました。ドラッカー氏が言うには、未来を知るには、二通りあるそうです。そのうち一つは、未来を自分でつくることです。これなど、今日それに向かって努力してその方向性に持っていくわけですから、確かに未来を知ることにもなると思います。
それから、もう一つは、現在起こっていることで、今は小さなとるにたらないことで、いずれ大きく影響を及ぼすことになることがらを発見するということです。そうです。現在起こってしまっていることで、将来大きな変化を及ぼすようなことで私たちがすでに判っているものはいくらでもあります。
たとえば、少子高齢化などはその最たるものです。これらを多く発見することにより、未来を知ることができるのです。
このいわば、すでに起こった未来について、このリアルタイム検索や今回付加された、地域情報などかなり役にたつと思います。
いままで、検索だと、数分とか数時間前ことが最新でしたが、今では、リアルタイムで検索できるわけです。だから、たとえば、テレビでコマーシャルをしたとか、新店をオープンしたりしたときに、利用者な消費者の反応をうかがいながら、いろいろプロモーションをやってみたりして反応をみれば、明日とか、明後日、あるいはこのようなことを多数積み重ねて、いろいろ情報が貯まってくれば、うまくすれば、1~2年後のことまで知ることができるようになるかもしれません。そうして、将来このようなツールが多数開発されることになると思います。
しかしこれに関しても、その限界を知って、気をなければならないと思います。これにあまりのめり込み過ぎると、それこそ、分析麻痺の二の舞になるかもしれません。
ドラッカー氏も語っています。経営は、科学的な技法ではない、人を扱うものであり、リベラルアート(教養)でもあると。このことを忘れずに、限界しりつつ、こうした新しいツールを用いるべきと思います。
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