2010年12月27日月曜日

インド人学生自殺 ズボン脱がされ、あだ名は「ビンラディン」 親友が“いじめ”証言―【私の論評】いじめに関与したものは、追跡調査し大学卒業資格を剥奪せよ!!

インド人学生自殺 ズボン脱がされ、あだ名は「ビンラディン」 親友が“いじめ”証言


すごく変なコマーシャルですね・・・・・。

追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子学生=当時(20)=が大学でいじめを受け続けたとする遺書を残して自殺した問題で、男子学生が複数の学生から人前でズボンを脱がされたり、イスラム過激派テロリスト「ビンラディン」とのあだ名で呼ばれるなどの嫌がらせを受けていたことが26日、分かった。男子学生の親友が証言した。大学側はこれまでいじめの事実を強く否定してきたが、男子学生が、こうした嫌がらせをいじめと受け止め、自殺を図った疑いが強まった。

いじめとみられる嫌がらせの具体的内容が判明するのは初めて。男子学生の友人らが結成した「自殺事件原因追及の会」に対し、男子学生と特に親しかった友人の1人が証言した。

それによると、男子学生がたびたび嫌がらせを受けていたのは、遊び仲間だった複数の学生。人前でズボンを脱がされたり、花火を直接向けられたりしたほか、本名ではなく、「ビンラディン」と呼ばれるなどしていたという。

また「お前をいじることが最近一番楽しい」「お前を見ているとなんかイライラする」などの暴言を吐かれることもあったという。

男子学生は親友に対し、「最近、パシらされる(使い走りをさせられる)ことが多い」などと打ち明けることもあったという。

親友は男子学生が自殺を図った後、「もっと彼を守ってあげることができればよかったと悩み苦しんだ」と話している。

当時3年だった男子学生は平成19年6月、神戸市の自宅マンションから飛び降り自殺。遺書やメールには大学でのいじめを強く示唆する文面が記されており、遺族は調査を要望したが、大学側は3年以上放置。このため、遺族は今年8月、大阪弁護士会に人権救済を申し立てていた。

大学側は産経新聞の報道を受けた8月の記者会見で、いじめの事実を強く否定したが、10月に弁護士らでつくる第三者委員会を設置し、自殺の原因などを調査しており、27日に記者会見を開き、調査結果を公表する予定。

この問題をめぐっては、男子学生のゼミ担当教授が産経新聞の取材に対し、「大学はいじめ自殺の可能性が高いことを把握しながら調査せず隠蔽(いんぺい)した」と証言している。

【私の論評】いじめに関与したものは、追跡調査し大学卒業資格を剥奪せよ!!
追手門大学の今回のいじめに関する報道には主に二つの大きな問題点があると思います。

一つ目としては、大学生にもなって、中学生なみの頭しかないものがいるということです。現在の大学生生の就職難に関しては、確かに現在不況という側面はありますが、それ以外にも、現役大学生の中に、中学生なみの頭しかないものも結構多いという現実もあるのではないかと思います。

企業側からすれば、社会性が全くなく、コミュニケーションも満足にとれなく、そうして、上記のように中学生波の頭の大学生など、採用しても、教育・訓練して、さらに、社会性を身につけさせる手間を考えた場合、二の足を踏むのは当たり前のことと思います。

二つ目としては、大学側の対応です。速やかに発見して、中学生並の頭の馬鹿な学生はさっさと除名処分にするべきだったでしょう。そのほうが、むしろまともな大学としての評価が高まったではないかと思います。大学生にもなって、いじめをするというのは、断じて大学の責任ではなく、本人たちの責任です。全く大学には関係ないことです。ただし、誤解のないように掲載しておきますが、事件発生後にすみやかに対応して、処分なり何なりをしなかったことに関しては、大学側に大きな責任があると思います。

しかし、それにしても、今の大学二流校以下にもなると、何と、出欠の報告をわざわざ親にするそうです。私からいわせれば、そんなのは、本人に任せるべきであって、それで、本人が大学に来なくなって、放校になったとしても、大学には全く責任はありません。それは、断じて本人の責任です。もし、こんなところに、モンスターペアレントが出てきたとしても、そんなものは、一向に構う必要はありません。もし干渉してきたとしても、無視すれば良いことです。

そんなことに対して、非難をするような人間がいたとしたら、それは、そいつがおかしいということです。大学側は非難されることは全くありません。

今回の事件でも、責任は、いじめをやった馬鹿者に帰属するものであり、大学にも、親にも責任はありません。その責任はすべて、通常の社会のルール通りに、自分たちが贖えば良いことです。当然、大学として、大学卒業資格の取消、もし、本人たちが、会社に就職していたとすれば、会社側としては、入社のときの面接で、虚偽の申告をしたということで、会社も解雇で良いと思います。

それにしても、インドは親日国だというのに、残念です。いじめをしていた連中も中学生並の頭なので、そんなことは知らなかったのだと思います。

最近の大学生の質は「ゆとりの教育」もあって、かなり学力が落ちています。さらに、社会性も低いときています。コミュニケーション能力も低いです。さらに、少子高齢化の傾向から、数そのものも少ないです。

このような現象について、かつてドラッカーは、かれこれ、30年以上前から予想していて、企業に対して、高齢者、その中でも、高学歴の知識労働者の活用を推奨していました。これは、このブログにも何回か掲載してきました。10年程前でも、そのような推奨内容など、それが実現するなどとは、とても思えませんでしたが、しかし、最近になってそれが、上のような記事をみていて、現実味を帯びてきたと思います。

現在その傾向はまだ、日本に限らず、世界的にも顕著ではありません。それは、リーマン・ショック以降の経済が良くないということもあるのだと思います。しかし、上の記事などを見ていると、もし、景気が回復したとしても、もう、雇用状況などもとに戻らないのではないかと思います。

30年ほど前までは、大学の進学率など、高卒の30%前後でした。それが、最近では、50%以上になっているそうです。その結果が、上の記事のような、中学生なみの頭しかない大学生の出現です。このような状況を考えれば、もう、2流、3流であっても、あるいは1流であっても、何の才能もなく、社会性もないような大学生など、大学を卒業しただけで、中堅どころ以上の企業にほぼ無条件で就職できるという幸福な時代は終わったのではないかと思います。

しかし、それも、しかたのない事と思います。現在の大学生の質低すぎです。無論全部とはいいませんが、卒業者の何割かは、知識労働には相応しくないです。みずからにあった職業選択をすべきと思います。しかし、それは、それで良い事と思います。一昔前に戻るというだけの話ですから。現在は、どこかが狂っているだけで、本来なら大学に入れてはいけないような馬鹿者も入っているというように、認識を改めていく必要があると思います。そうして、まともな企業はそのように改めつつあると思います。

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2010年12月26日日曜日

【内田樹の研究室】才能の枯渇について―【私の補足】利他的な動機から本当の知恵が生まれてくる!!

【内田樹の研究室】才能の枯渇について

典型的なお嬢様大学といわれる神戸女学院の内田研究室。最近
の卒論のテーマは、社会問題が多いということを聞いたことがある。
「内田樹の研究室」という有名なブログがあります。私も、時折参照させていただいています。そこに多くの「才能の枯渇について」という内容の興味ぶかい記事が掲載されていたので、以下のその要約を掲載します。
クリエイティヴ・ライティングの今年最後の授業で、「才能」について考える。天賦の才能というものがある。自己努力の成果として獲得した知識や技術とは違う、「なんだか知らないけれど、できちゃうこと」が人間にはある。 
「天賦」という言葉が示すように、それは天から与えられたものである。外部からの贈り物である。私たちは才能を「自分の中深くにあったものが発現した」というふうな言い方でとらえるけれど、それは正確ではない。才能は「贈り物」である。
外来のもので、たまたま今は私の手元に預けられているだけである。それは一時的に私に負託され、それを「うまく」使うことが私に委ねられている。どう使うのが「うまく使う」ことであるかを私は自分で考えなければならない。私はそのように考えている。 
才能を「うまく使う」というのは、それから最大の利益を引き出すということではない。
私がこれまで見聞きしてきた限りのことを申し上げると、才能は自己利益のために用いると失われる。 
「世のため人のため」に使っているうちに、才能はだんだんその人に血肉化してゆき、やがて、その人の本性の一部になる。そこまで内面化した才能はもう揺るがない。
でも、逆に天賦の才能をもっぱら自己利益のために使うと、才能はゆっくり目減りしてくる。 
でも、ある程度生きてくれば、現在自分の享受している社会的なアドバンテージのかなりの部分が「自己努力」による獲得物ではなく、天賦の贈り物だということに気づくはずである。 
それに対して「反対給付義務」を感じるかどうか、それが才能の死活の分岐点である。
反対給付義務とは、この贈り物に対して返礼の義務が自分にはあると感じることである。 
世界で最初に贈与した人間が「いちばんえらい」のである。その原初の一撃(le premier coup)はどのような返礼を以てしても償却することができない。それゆえ、返礼義務は「贈与者」に対して、債務の相殺を求めてなされてはならない。 
してもいいけれど、「贈与を始めた」というアドバンテージはどのような返礼によっても、相殺できないからやっても無意味なのである。この被贈与者が贈与者に対して感じる負債感は、自分自身を別の人にとっての「贈与者」たらしめることによってしか相殺できない。 
自分が新たな贈与サイクルの創始者になるときはじめて負債感はその切迫を緩和する。そのようにして、贈与はドミノ倒しのように、最初に一人が始めると、あとは無限に連鎖してゆくプロセスなのである。 
才能はある種の贈り物である。それに対する反対給付義務は、その贈り物のもたらした利益を別の誰かに向けて、いかなる対価も求めない純粋贈与として差し出すことによってしか果たされない。 
けれども実に多くの「才能ある若者」たちは、返礼義務を怠ってしまう。「自分の才能が自分にもたらした利益はすべて自分の私有財産である。誰ともこれをシェアする必要を私は認めない」という利己的な構えを「危険だ」というふうに思う人はしだいに稀な存在になりつつある。 
でも、ほんとうに危険なのである。『贈与論』でモースが書いているとおり、贈り物がもたらした利得を退蔵すると「何か悪いことが起こり、死ぬ」のである別にオカルト的な話ではなくて、人間の人間性がそのように構造化されているのである。
だから、人間らしいふるまいを怠ると、「人間的に悪いことが起こり、人間的に死ぬ」のである。生物学的には何も起こらず、長命健康を保っていても、「人間的には死ぬ」ということがある。 
贈与のもたらす利得を退蔵した人には「次の贈り物」はもう届けられない。そこに贈与しても、そこを起点として新しい贈与のサイクルが始まらないとわかると、「天」は贈与を止めてしまうからである。天賦の才能というのは、いわば「呼び水」なのである。 
その才能の「使いっぷり」を見て、次の贈り物のスケールとクオリティが決まる。天賦の才能を専一的に自己利益の増大に費やした子どもは、最初はそれによって大きな利益を得るが、やがて、ありあまるほどにあるかに見えた才能が枯渇する日を迎えることになる。 
前に「スランプ」について書いたことがある。スランプというのは「私たちがそれまでできていたことができなくなること」ではない。できることは、いつでもできる。そうではなくて、スランプというのは「私たちにできるはずがないのに、軽々とできていたこと」ができなくなることを言うのである。 
「できるから、できる」ことと、「できるはずがないのに、できる」ことはまるで別のことである。「できるはずのないことが、自分にはできる(だから、この能力は私物ではない)」と自覚しえたものだけが、次の贈与サイクルの創始者になることができる。 
自分は世のため人のために何をなしうるか、という問いを切実に引き受けるものだけが、才能の枯渇をまぬかれることができる。「自分は世のため人のために何をなしうるか」という問いは、自分の才能の成り立ちと機能についての徹底的な省察を要求するからである。 
自分が成し遂げたことのうち、「これだけは自分が創造したものだ」「これは誰にも依存しないオリジナルだ」と言いうるようなものは、ほとんど一つもないことを思い知らせてくれるからである。才能の消長について語る人があまりいないので、ここに経験的知見を記すのである。
【私の補足】利他的な動機から本当の知恵が生まれる!!
内田 樹氏(うちだ たつる、1950年9月30日 - )は、日本のエッセイスト、元フランス文学研究者、翻訳家、神戸女学院大学教授です。詳細な経歴などは、ウィキペディアなどで御覧になってください。

私は、内田氏のブログの内容をみて、自分なりに啓発されるところがあったので、本日はその内容を書きます。その内容は、内田氏の論を強化するための補足ということになると思います。

クリエイティブ・シンキングというよりは、そのもととなるクリエイティブ・シンキングに関して、私は従来から興味があり、以前から調べたりしていました。そうして、内田氏の上の記事で言われることはまさにその通りと思います。以前このブログにも掲載した、最近ノーベル化学賞を受賞された、鈴木氏、根岸氏とも受賞のもとになったカッフリング反応に関する、特許などは取得していませんでした。

もし、特許を取得していたら、巨万の富を得ていたでしょう。しかし、彼らは、そうはしませんでした。それは、彼らなりに上で内田氏が述べていたようなことを覚っていたからにほかなりません。というより、もし、彼らが若い頃、巨万の富を目指して、研究をしていたら、とても、ノーベル賞受賞級の研究などできなかったかもしれません。

化学の世界特に、近代アカデミックの世界ではもともと、贈与サイクルで成り立っている世界です。自分の研究は、次の人のために貢献できるように、隠し立てすることなく、論文にして公表するのが不文律の世界です。現在では、ケミカル・アブストラクトなどというデーターベースがインターネット上で、公表され誰もが、最新の物質の情報を得られるようになっています。私も、昔は、生化学の分野で良く参照していたことがあります。

なぜ、このような不文律や、考え方が生まれてきたかといえば、化学の研究など一般の人が想像するよりもはるかに地味な研究だからです。日々、実験の積み重ねであり、失敗の連続です。いつ実るかもわからないある意味では先の見えない研究に長い間没頭しなければ、とうてい成果をあげられません。そんな中で中世の錬金術師のような秘密主義などとっていれば、誰も成果をあげられず、化学の進歩もなかったことでしょう。

ノーベル賞級の研究をした後も、彼らは、研究者としてとどまり、後輩の支援や、企業に対する指導などを継続しました。その成果の表れが、今日の日本の様々な分野の強みにつながつています。彼らが、若い頃から巨万の富を得ることのみに集中していたら、とてもこのようなことまではできず、今日ノーベル賞を受賞するなどのことはできなかったでしょう。

また、上の内田氏のことを裏付けるような発言を、アインシュタインがしていることも、このブログに掲載しました。

その内容を下に記します。
現代では、昔言われていた、本に書いてある内容など、知識とはいいません。今では情報という言い方をします。知識は何かといえば、そうした情報を取捨選択、統合して、実際に仕事に適用する能力をいます。 
ただし、知識を得るためには、かなり膨大な情報を予め頭の中にインプットしておく必要があります。いまなら、情報化が進んでいますから、情報は昔と比較すれば、かなり容易に、しかも迅速に入るようになっています。しかし、とはいっても、ある程度の情報、特に基本的な情報がある程度頭の中にインプットされていなければ、調べるだけでも、膨大になってしまい、そこから知識を生み出すことはできなくなくなります。 
このような真の意味での、知識のない人は、いまでは、仕事ができません。そうして、知識を得るためにこそ、膨大な情報を必要とします。 
このことを端的に示しているのが、アインシュタインです。アインシュタインといえば、あの相対性理論で有名です。特にその中でも、「E=MC2」という式は、統合的思考の産物です。わずか、この一行の式の持つ意味はまるで、広大な宇宙のようです。 
こうした、アインシュタイン自身が自分の業績について語った言葉が印象的です。「私の理論は、すでに先人がそのほとんどすべてを開拓したものです。私が付け加えたのは最後のほんの!%程度くらいにすぎません」。これは、かなり、謙遜した言葉と受け取られるかもしれません。しかし、真実です。 
アインシュタインは、先人が開拓した物理の理論を情報として、徹底的に、頭の中にインプットしたのだと思います。そうして、そこから、様々な知識を生み出し、その過程で、無論、論理的思考と、水平的思考を駆使し、最後の最後で、統合的思考方法を適用して、壮大な理論を「E=MC2」という、単純な公式としてまとめあげたのです。わずか、!%といいながら、その1%は、偉大であり、人類の金字塔となったのです。
実は、アインシュタインが語っていることは、まさに、内田氏がいうところの、先達から受け継いだ贈与により、次の贈与サイクルの創始者になることができたからこそ、あの特殊相対性理論を打ち立てることができたということを示しているのだと思ます。鈴木氏や、根岸氏も、やはり同じ事だと思います。

両氏とも、パデュー大学のホウ素の化学で高名をはせたH.C.ブラウンに師事を受けています。まさらに、彼らは、H.C.ブラウン氏などから受け継いだ贈与により、次の贈与サイクルの創始者になることができたため、ノーベル賞に結びつくような研究ができたのだと思います。もし、ブラウン氏の師事を受けていなかったら、ノーベル賞など叶わなかったに違いありません。

誰でも、大きな成果を挙げる人には、直接師事を受けた、受けないに限らす、こういった先達がいるのだと思います。そうした、先達から贈与を受けて、次の贈与サイクルの創始者になれる人のみが、大きな成果をあげられるのです。

にもかかわらず、内田氏がいうように、実に多くの「才能ある若者」たちは、返礼義務を怠ってしまうのです。「自分の才能が自分にもたらした利益はすべて自分の私有財産である。誰ともこれをシェアする必要を私は認めない」という利己的な構えを「危険だ」というふうに思う人はしだいに稀な存在になりつつあるのだと思います。しかし、そういう若者は、結局才能が枯渇するのだと思います。

そうして、この考え方について、私なりに付加しておきます。上のアインシュタインの引用の中に、統合的思考という言葉がでてきました。思考方法については、大まかにいうと、論理的思考、水平的思考、統合的思考の三つの方法があります。これに関しては、先のブログにその意味を掲載しましたので、その内容はそれを見ていただくものとして、ここでは詳細を説明はしません。

私は、内田氏の上の論に対して、さらに補足したいと思います。多くの人の才能が枯渇してしまうのは、おそらく、思考方法でいえば、論理的思考、水平的思考までで止まってしまい、アインシュタインや、鈴木氏、根岸氏、あるいは優れた経営者のように統合的思考にまで到達できないからではないかと思います。

若いうちは、利己的に、頭を使い、論理的、水平的思考のみで、何とか世の中をわたっていけるのだと思います。しかし、利己的であっては、そこで小さくまとまって、次の、ステップに進めなくなるのだと思います。これが、いわゆる才能の枯渇なのだと思います。多くの利己的な愚かな若者が、人生の最初の部分では、論理的思考だけで何とかなるのだと思います。そこで、成功して、うまくいかなくなったとしても、水平的思考で何か珍奇な考えをだし、それで成功するというわけです。そうして、人の才能とは、論理的思考、水平的思考のみであり、それ以外にないと思い込んでいるのだと思います。しかし、次のステップに進むためには、それだけではすまないということです。

私は、統合的思考について、先のブログで以下のように述べました。
統合的思考方法は、最早、ツールに依存するものではなく、会社であれば、その会社の経営者の個性であり、もっといってしまえば、それは技法などという枠を超えたアートなのかもしれません。アートに便利なツールなどありません。どんなに、高価な絵筆や、キャンバスなどを購入したからといって、一流の画家になることはできません。
そうして、このアートがどこから湧きいでてくるのかといえば、無論、利他的な動機からであり、身近には家族のため、友人のため、仲間のため、会社のため、地域のため、国のため、世界のためという考えからであると思います。まさに、先達から贈与を受けて、それに感謝して、意図して意識して、次の贈与サイクルの創始者になり、これらの人たちに贈与をするという固い決心をすることから、これが湧きい出てくるのです。それなしに、統合的思考などしようにも望むべくもないのです。

そうです。そう考えると、何も統合的思考方法をするのは、ノーベル賞を受賞するような偉業を達成する人たちばかりではありません。良き夫、良き妻もそのような考えをしています、良き親もそうです。中小企業の経営者だってそのような考えをしている人もいます。学校の先生だって、そんな考え方をしている人もいます。皆さんの、身近にいる信頼できる人は、特に意識せずとも、きっと皆このような考えをしているのだと思います。ただ、ノーベル賞受賞者等からみれば、その適用範囲が狭いだけです。それでも、本当に立派なことです。

そうして、これこそが、古から言われている知恵というものです。上で述べたような決心をしない人からは、自己保身以外の何物も生まれてこないのです。利己的な現代人の多くは、このことを忘れて、八方塞の堂々巡りをしているのだと思います。結論をいえば、誰もが自分のためにだけものを考えていたのでは、限界があるということです。しかし、利他的に物を考えたときに、それまでの思考段階を突破し、統合的思考の段階に到達し、その限界を突破することができるということです。


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2010年12月25日土曜日

【日本で報道されない激レアニュース(その2)】人権弾圧の中共高官に入国禁止令 台湾議会、臨時議案を可決―【私の論評】日本の政治家は、台湾の政治家の熱い心を見習え!!

【日本で報道されない激レアニュース(その2)】人権弾圧の中共高官に入国禁止令 台湾議会、臨時議案を可決

今年7月8日、台北の立法院(国会)議場での乱闘
台湾立法院(国会に相当)は今月7日、人権弾圧に加担した中国共産党の高官を台湾に入国させない内容の臨時議案を可決した。台湾各地の政府機関に対して、人権弾圧を主導する中国当局の高官を招かないように通達した。

同臨時議案は台湾の16人の立法委員(議員)が共同で提出したもので、同様の議案が、台湾の8つの県・市でも可決された。

同議案の執行について、台湾移民局は12日の記者会見で、今後、関連する中央政府機関と協議していくと示した。

中国で人権弾圧を受けている法輪功学習者の救援に携わる「法輪功人権弁護団」の代表、台湾の朱婉琪・弁護士は、同議案の可決を受けて、法輪功学習者のみならず、中国当局による人権迫害の被害者である者も、同人権弁護団に詳細な事実内容を提供するよう呼びかけた。これらの情報を台湾中央政府の関連機関に提供すると朱弁護士は話した。

朱弁護士は、欧州連合や香港には、台湾の同提案を賛成する議員も多くおり、同様の提案提出を検討しているもようだと語っている。

同弁護士はまた、該当する中共高官の名簿の早急な公開を、中央政府と地方政権に要求するよう、議案の作成と署名に参加した立法委員に呼びかけた。

香港立法会の複数の議員は、同提案の可決は極めて重大な意義があると評価し、世界各国の政府に追随を呼びかけている。

香港立法会の陳偉業・議員(社民連)は、「国際社会への強いメッセージだと思う。人権を尊重する国々の政府が、いよいよ(中国当局の人権弾圧に対する)態度を明確に表明する時期がきたのではないか」と述べた。


【私の論評】日本の政治家は、台湾の政治家の熱い心を見習え!!
日本でも、巡視船に体当たりした中国船の船長をすぐに釈放してしまいましたが、韓国でも似たようなもので、中国漁船が韓国警備艦に衝突した事件をめぐり、韓国海洋警察庁が25日、特殊公務執行妨害容疑で書類送検した中国人漁船員3人を中国側に引き渡したことを公表しました。

日本は、及び腰、韓国は、柳腰というような対応ぶりです。しかし、台湾はそうではないようですね。中共高官など入国禁止令というのですから、すごいです。

実は、これと似た様な記事、このブログにも9月20日に掲載しました。本日の記事の内容は、その記事の続きともいえる内容になっています。

その内容は、台湾訪問中の中共高官2人、相次ぎ刑事告訴さたというものです。やはり、法輪功に関連するものです。それにしても、今度は、高官の入国禁止です。これによって、胡錦濤、温家宝、習近平など日本では、おなじみの面々も台湾には入国できなくなることでしょう。

これについては、実は、習近平をはじめとする中国の高官どもも、かなり恐れていたようです。これも、以前のブログに掲載しましたが、wikileaksによれば、習近平が訪米で最も恐れていることは、法輪功に刑事告訴されることだとしていました。これは、一足先に台湾では実現されたということです。

台湾で実現したということは、そのうち、アメリカもそうなるかもしれません。なにせ、今のアメリカ議会は、保守派の共和党が最大になりましたから、オバマ大統領の意志とは関係なしに、中国に対してはこれからは、厳しくなるものと思います。ブッシュ大統領などは、任期中には必ず、中国に対して、毎年会見を開催して、民主化などに関して、厳しい要求をつきつけていました。

というより、もう世界はその方向に向かっていると思います。日本と韓国だけが、この潮流から乗り遅れているのだと思います。

上の記事の陳偉業・議員の「国際社会への強いメッセージだと思う。人権を尊重する国々の政府が、いよいよ(中国当局の人権弾圧に対する)態度を明確に表明する時期がきたのではないか」という発言は、まさに的を射ていると思います。


12月10日の世界人権デーを前に、台­湾立法院の王金平(おう きんぺい)院長が12月8日、台湾の民主・人権などのソフトパワーが中国大陸に影響し­てほしいと述べました。

民主基金会と世新大学による人権報告書の発表会で、王院長は、ソフトパワーの父、ジョ­セフ・ナイ教授の言葉を引用。

「ナイ教授は台湾の自由・民主・人権は最も価値ある――ソフトパワーだと強調しました­。
我々はこれを大切にし、とりわけ中国大陸に対し、影響が及んでほしいです」

ソフトパワーの概念を提唱したジョセフ・ナイ教授は、かつて台湾の議会で見られるボイ­コットも貴重なソフトパワーだと強調しました。

議会のトップであり、民主基金の理事長である王院長は立法院(国会に相当)で次のように述べました。

「台湾の民主はまだ高校生です。これから大学生、修士、博士と前進していきます。だか­ら頑張りましょう。台湾が頑張れば、大陸はなおさらです。大陸はもっと必要です」

世界人権デーの前夜、台湾は政界から民間まで、様々な方法で民主と自由を訴えました。

それにしても、日本の政府は全くこの潮流が見えていないようですね。もう、中国は経済がガタガタです、中国では、過去10年間に高級官僚が4000名も海外に亡命しています。移民の数もかなり多いです。このことは、このブログでもさんざん書いてきましたが、日本のマスコミならびに日本政府等だけが、中国の経済統計の真っ赤な嘘を心底信じ込んでいるようです。

国民の一部には、小沢待望論があるようですが、私は、小沢さんは古いタイプの政治家だと思います。彼が、総理大臣になったとしても、何も変わりがないと思います。なぜなら、こういう潮流も読めずに、中国に対する朝貢外交の口火を切ったような人だからです。それに、一ヶ月ルールを破ってまでも、上の記事にもでてきた、国際レベルでみれば、犯罪者の習近平を無理やり天皇陛下に謁見させた人だからです。

最近は、日本でも随分中国に対する国民のイメージが悪くなったようですが、それが普通の感覚であると思います。まだ、中国幻想に酔っている一部の企業経営者など感覚がおかしいと思います。

それにしても、台湾の国会は活気がありますね、あの暴力沙汰すごいですね。でも、見方を変えれば、それだけ熱いものを持っているという事だと思います。日本の政治家、政局ばかり追いかけて、台湾の政治家のような熱いものを見失っていると思います。

暴力はいただけませんが、政治家など人の上にたつ立場の人は、熱い心を持っていないものには勤まらないと思います。そういう意味では、日本の政治家も台湾を見習うべきと思います。


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2010年12月24日金曜日

たちあがれ日本へ連立打診…菅首相、非公式に―【私の論評】菅は、恥も外聞もかなぐり捨ててなるべく長く総理大臣の座についていたいだけ!!鉄面皮、厚顔無恥の民主党の恥さらし!!

たちあがれ日本へ連立打診…菅首相、非公式に


菅首相がたちあがれ日本に対し、連立政権入りを視野に入れた協力を非公式に打診していたことが24日、明らかになった。

同党は閣僚経験者ら政策通のベテラン議員を抱えており、政権基盤を強化する狙いなどがある。

首相は24日夜、読売新聞などとのインタビューで、たちあがれ日本への連立打診について「私も岡田幹事長もいろいろな方とお会いしたり、電話したりはあったと思うが、正式に何か申し上げた形になっているとは承知していない」と述べた。

たちあがれ日本は衆院議員3人、参院議員3人の計6人。


首相が最近接近を図る「護憲」の社民党と、「改憲」を掲げるたちあがれは、政策的には「水と油」の間柄。そのため、小沢一郎民主党元代表に近い参院幹部は「これでは本当に『数合わせ』。たちあがれが連立に入れば、社民党は離れていくから、安定するとは言えない」と批判。

別の中堅議員も「民主党とたちあがれで同じなのは、首相と与謝野馨共同代表が消費税増税を主張しているところだけだ」と語った。政調幹部も「これで乗り切れるわけがない。問責決議を受けた仙谷由人官房長官を代えるのが先だ」と疑問を呈した。

一方、たちあがれ側が連立参加を受け入れるかどうかも現時点では不透明。「こういう話は決まる前に漏れるとつぶれる」。民主党幹部の一人はこう懸念を示した。


【私の論評】菅は、恥も外聞もかなぐり捨ててなるべく長く総理大臣の座についていたいだけ!!鉄面皮、厚顔無恥の民主党の恥さらし!!
菅さんも、民主党も、もう終了しましたね。朝には、贈与税、2年分は時効、国税、鳩山氏に1億3千万円還付していたという記事をみて、憤然とし、夜には、上の記事です。本当にクリスマス・イブだというのに腹立たしいニュースばかりです。

鳩山由紀夫前首相が実母から巨額の資金提供を受け約六億九百七十万円の贈与税を納付した問題で、国税当局が二〇〇二、〇三年分の計約一億三千万円を前首相側に還付していたことが二十三日、関係者の話で分かった。両年分は時効と判断されたためだが、国のリーダーも務めた政治家が長期間税務申告をせず、結果的に納付すべき一億円超の課税を免れる形となった。 
鳩山前首相事務所によると、〇二~〇九年に実母から計約十二億四千五百万円の贈与を受けたとして、約六億九百七十万円の贈与税を振り込んだ。 
これを受け、国税当局は税務調査。その結果、前首相は資金提供の事実を知らず、悪質な仮装・隠蔽(いんぺい)行為はなかったと判断。所得隠しと認定しなかった。
所得隠しがあった場合の課税時効は七年間。贈与税は贈与を受けた翌年三月が申告期限となり、〇二年分も〇三年三月から七年経過した今年三月時点が時効だった。前首相は昨年十二月に申告しており、所得隠しが認定されれば〇二年分から納付の必要があったが、国税当局は時効にかからない五年間だけさかのぼって納付を受け、〇二、〇三年分は時効として還付した。 
この問題は、東京地検特捜部による偽装献金事件の捜査で発覚。実母は元公設第一秘書(60)=政治資金規正法違反罪で有罪確定=の依頼を受け、毎月千五百万円を前首相側に提供したとされる。

もう、民主党は完全に倫理崩壊していますね。国のリーダーも務めた政治家が長期間税務申告をせず、結果的に本来なら納付すべきだった1億円超の課税を免れる形となったということです。鳩山さんは、道義的責任は免れないと思います。やはり、当初自ら語っていたように、議員辞職すべきでしょう。

中小企業など、相続税が支払えなくなり、泣く泣く会社を精算するという会社もたくさんあります。このようなことを経験した人たちは、鳩山さんの行動をどうみているでしょうか?

それに、菅さん、いくら非公式などといっても、社民党にも、たちあがれ日本に対しても、連立を打診するなんて、こちらは、恥も外聞もなく、政権を維持したいだけですね。確かに、たとえば、予算法案自体は、衆議院で可決すれば、参議院を通過しなくても、衆院優越の法律があるため、いずれ可決となります。ただし、予算関連法案などについては、参院が通過しなけば、衆院の2/3以上の賛成が必要になります。だからこそ、現状では、衆院で2/3以上を占めていない民主党ですか、円滑な国会運営をするために、議席数を確保しようとしているのでしょうが、結局自分たちのことばかり菅がていて、国民のことは何も考えていないようです。

現在アメリカでは、民主党が中間選挙に破れて、日本でいうところの、ねじれ国会的状況になっています。しかし、オバマ大統領も、民主、共和党両党とも、福祉関係などの法案など、挙党一致で可決しています。やはり、国民の目がこわいとか、国民のことを意識している事なのだと思いす。日本とは、随分違います。

民主党は、完全に普通の人の常識の線を逸脱しています。こんな連中に議員や、総理大臣をやらせていては、国の行くすえも何もあったものではありませんね。もう、多くの人々がそう思っていると思います。

同じようなことが、自民党政権のときに、おきていれば、議員も、総理大臣もやめたに違いありません。かつての自民党も政権の座にあったときは、決して褒められたものではありませんが、何か、本当、民主党は自民党以下であることが、だんだん露になってきました。

最近日本では、本当に倫理崩壊が顕著になってきています。その例をあげると、たとえば、自殺願望者と殺人願望者とが、自殺サイト等で知り合って、自殺希望者がお金を払って、殺人願望者に殺してもらうという事件が起こりました。


秋葉原で、パンチラ喧伝を行う歌手?が出現したというニュースが一時ありました。その歌手モドキが言っていた言葉「需要と供給が成り立っているので、悪い事ではないと思うんですけどね」と言ったとか?

どこぞの日本k会社の慰安旅行(いいですか、正式な慰安旅行ですよ)で、東南アジアの人的資源の豊富な国に回春旅行に出かけていったという事件が起こったこととか?

これらの事件は、現代日本人のモラル意識を象徴していると思います。下手をしたら、上記のうち下二つについては、それほどでも、と思う人が結構いる可能性があるのが、現代日本人のモラル崩壊の象徴的な事象だと思います。現在の民主党のあり方も、これに近いのではないかと思います。

しかし、政治家が上に掲載したような有様ですから、無理もないのかもしれません。しかし、これだけモラルが低下していては、どうにもなりません。まずは、政治家から襟をただすべきです。鳩山、菅、仙谷はそれ相当の責任をとるべきと思うのは私だけでしょうか?


本日は、クリスマス・イブなので、何かもっと明るいニュースをと思っていたのですが、何か、この二つの記事をみたら、書かずにいられなくなって書いてしまいました。

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2010年12月23日木曜日

「水曜どうでしょう」4年ぶりの新作、2011年3月2日から放送開始決定―【私の論評】中央では出せない独特の雰囲気!!

「水曜どうでしょう」4年ぶりの新作、2011年3月2日から放送開始決定


◆◆水曜どうでしょうの新作放映!!◆◆
ローカル番組ながらじわじわと人気が全国区になっていった北海道テレビ(HTB)制作のバラエティ「水曜どうでしょう」の実に4年ぶりとなる新シリーズが、2011年3月2日(水)23時15分から放送開始となります。

放映の詳細な情報は以下から。

[水曜どうでしょう official website]

HTB「水曜どうでしょう」公式サイトにある「本日の日記」12月22日更新分によると、今年7月に撮影スタートがほのめかされていた「水曜どうでしょう」最新作の放送開始日が決定したとのこと。「現在のところ、『10週以上は確実にやるだろう』という予測しかたっておりません!」と自信満々のコメントがされています。また、北海道以外の地区の放送は決まり次第発表していくそうです。

なお、ウエブサイトからそのままコピペします。
12月22日水曜日。藤村でございます。
さぁ!お待たせいたしました!
いよいよ4年ぶりの「水曜どうでしょう最新作」の放送開始日が決定いたしました!
2011年3月2日(水)夜11時15分から!
毎週この時間で、北海道内のみなさまには、しばらくお会いすることとなります。
現在のところ「10週以上は確実にやるだろう」という予測しかたっておりません!
また、北海道以外の地区での放送はまだ未定でありますが、決まり次第、順次お知らせすることになるだろうと思います。しばし、お待ちください。
現時点では、マスコミ各社に発表された下記の内容のみが放送内容を知る唯一の手がかり。しかしいろいろ書いてあるものの、新シリーズもやはり事前に内容は告知されず、放送開始まで秘密のようです。
HTB「水曜どうでしょう」新作 3月2日(水)放送スタート決定! 
2002年秋のレギュラー放送終了から年に一回のペースで新作を制作してきた『水曜どうでしょう』は、2006年「ヨーロッパ20カ国完全制覇の旅」のロケを最後に中断したまま、4年の歳月が流れました。 
その間、「新作はまだか!」「もう作らないのか!」との世間の声にもただ沈黙を守り、どうでしょう班ディレクター陣は、2008年にはHTB開局40周年スペシャルドラマ『歓喜の歌』、翌2009年にはスペシャルドラマ『ミエルヒ』を制作し、新境地を開いてきました。そして迎えた2010年・夏。ついに『水曜どうでしょう』は満を持して、実に4年ぶりとなる新作ロケの旅へ出ました。 
行き先は「海外」か?「国内」か?4年のブランクを打ち破る久々の新作にいやおうなく高まる期待・・・その期待に応えるべく、変わらない往年の名調子は果たして番組内で繰り広げられるのか!? 
今回も大泉洋さんは企画内容を一切知らされず、これから自分の身に何が降りかかるのかも分からずに東京都内某所に立ちます。さぁ!4年ぶりの『水曜どうでしょう最新作』、果たして何が起きるのか?放送開始のその日まで、いつものように内容は一切マル秘です・・・。
どうやら新シリーズは都内某所から始まるようですが、やはり空港に移動して海外で番組が繰り広げられるのか、それとも思いもかけない国内のどこかで展開するのか期待はふくらむばかりです。

「ミスターどうでしょう」鈴井貴之氏のブログによると2010年8月初旬にはロケは終了していて、「良いのか悪いのか、放送されなきゃ分かりませんが相変わらずでした。」とのことなので、舞台がどこになるかはともかくとして、いつものノリは健在なようです。
ただいま、と言ってもまだ東京ですが
旅は終わりました。
いやあ、疲れた。
久々にハードなロケになりました。
良いのか悪いのか、放送されなきゃ分かりませんが相変わらずでした。
ブランクを感じさせないことは良いのでしょうが、成長もないのかも(笑)
◆◆水曜どうでしょうclassics◆◆

オリジナル放送当時の「水曜どうでしょう」がそのまま味わえる!
「水曜どうでしょう」ついにテレ朝チャンネルに登場!!
サイコロの目に従ってひたすら移動を繰り返す「サイコロ企画」、「オーストラリア縦断激走3700kmレンタカーの旅」など過酷な企画が大好評の「水曜どうでしょう」。

1996年10月にHTBにて番組開始以来、水曜23時台という激戦区の中で常に視聴率二桁を達成した最強ローカルバラエティ。北海道発のバラエティ番組ながら、そのあまりの面白さが口コミで広がり、その人気はついに全国レベルに!それに伴い、出演の大泉洋を始め、TEAM NACSのメンバーも北海道を飛び出し、全国で活躍する役者に成長。

【放送時間】
■毎週金曜日 よる11:30~深夜0:00
→(放送時間変更)
■12/31 休止

■毎週木曜日 深夜0:30~1:00
→(放送時間変更)
■12/30 休止
■12/23 深夜0:30~0:55

その伝説のバラエティ「水曜どうでしょう」が「水曜どうでしょう Classic」としてテレ朝チャンネルに登場! 嬉野ディレクター責任編集の元、前枠・後枠はもちろん、オリジナル放送当時の「水曜どうでしょう」がそのまま味わえます!

【一挙放送】 #78~#80「四国八十八ヵ所」,「わかさぎ釣り」(HTB放送日:2006年4月~5月) 12/28(火) よる07:15-よる08:35
【一挙放送】 #81~#89「アメリカ横断」,「未公開VTR一挙公開」(HTB放送日:2006年5月~7月) 12/28(火) よる08:35-深夜00:30

#101「ヨーロッパリベンジ3」(HTB放送日:2006年10月4日) 12/16(木) 深夜00:30-深夜00:55
#102「ヨーロッパリベンジ4」(HTB放送日:2006年10月11日) 12/17(金) 深夜00:30-深夜01:00
12/23(木) 深夜00:30-深夜00:55
#103「ヨーロッパリベンジ5」(HTB放送日:2006年10月18日) 12/24(金) よる11:30-深夜00:00
01/06(木) 深夜00:30-深夜01:00
#104「ヨーロッパリベンジ6」(HTB放送日:2006年10月25日) 01/07(金) よる11:30-深夜00:00
01/13(木) 深夜00:30-深夜01:00
#105「ヨーロッパリベンジ7」(HTB放送日:2006年11月1日) 01/14(金) よる11:30-深夜00:00
01/20(木) 深夜00:30-深夜01:00
#106「ヨーロッパリベンジ8」(HTB放送日:2006年11月8日) 01/21(金) よる11:30-深夜00:00
01/27(木) 深夜00:30-深夜01:00
#107「サイコロ6-1(前編)」(HTB放送日:2006年11月15日) 01/28(金) よる11:30-深夜00:00

【私の論評】中央では出せない北海道独特の雰囲気!?
今はナックスで有名ですが、北海道のローカルテレビで彼らが、活躍しはじめた頃は、ハナタレナックスという名称でした。本当に懐かしいです。そうして、彼らがメジャーになって嬉しいです。

彼らの笑いは、東京などのお笑いや、大阪のとも異なり、独特な雰囲気があります。現在のお笑いなどみているとどれも同じようにみえて、飽きてしまうところがありますが、ナックスのそれは違います。何と表現して良いものか、彼ら特有、独特のものがあります。

彼らが活躍活躍しはじめた頃といえば、北海道のローカル番組の出演者といえば、はっきりいえば、先のない存在でした。確かにみていれば、面白かったのですが、彼にも先がないのだろうくらいに思っていました。しかし、長い間続けた結果によって、あれよあれよという間に、全国的にも知られる存在になり、彼らも、北海道のローカルの存在ではなくなり、全国に放映される番組にどんどん出るようになりました。

ふりかえってみると、彼らが、頑張りはじめた頃から明らかに北海道も変わってきたような気がします。彼らが活躍し始めて、そろそろ有名になりかけた時期は、駒大苫小牧高校が、甲子園で優勝した時期などと重なります。

少し前までは野球などとはあまり関係のないところでした。地場に野球チームが存在せず、高校野球でも、北海道はずっと弱かったので、くじびきで、北海道の高校にあたると、相手方のチームが勝てるとばかり、小躍りして喜んでいるところがテレビで報道されたりして、北海道生まれの私としては、随分屈辱的な思いを味わったことがあります。

ところが、ナックスが全国的に有名になりつつあるときに、駒沢大学付属苫小牧高校が二度も優勝したり、また、このころは、日ハムファイターズが北海道に来て、来たと思ったら、日本一になり、ダルビッシュや、斎藤佑樹選手がくるようになりました。一昔前なら信じられないことです。

また、農産物の世界でも、北海道産米など、今から20年ほど前くらいまでは、どこにいっても「不味いものの代表的」な扱いを受けていました。本州方面に出張などに行くと「道産米は不味いから・・・」などという言葉を聴き、随分と屈辱的な気分を味わったことがあります。ところが、これも、20年ほど前からの育種などの努力が実り、今から10数年前から、評価が高まり、ナックスが活躍し始めたころから、その評価も全国的なものとなりました。最近は、本当に道産米が美味しいです。それに、最近では、小麦やジャガイモ、玉ねぎなどの他の農産物や畜産物も北海道のものは全国的に高い評価を得るようになりました。

ところで、私は、ナックスのメンバーとは、何回かあったことがありますし、話をしたこともあります。それは、私の勤める会社オーディンフーズ(宅配ピザテンフォーの会社)が、ナックスのテレビ番組に協力したことがあるからです。実はナックスの「ピザ新メニュー開発バトル」という番組の舞台になったのは、当社の研修センターや本部や、お店でした。私も、あの番組で、彼らの開発したピザの論評をするなどで出演させていただきました。論評は、どのピザが最も売れるかというものも含まれていて、大泉さんの開発した、ジンギスカンピザがもっとも売れると予想しましたが、そのとおりになりました。今では、懐かしい想い出です。

この番組、以前は、YouTubeにも掲載されていたのですが、残念ながら、今は、著作権の関係で削除されています。ただし、その当時の雰囲気伝えるサイトがあります。そのURLを下に掲載しておきますので、当時のテレビなどご覧になったことのない方など是非ご覧になってください。

http://www13.plala.or.jp/adoka/hanatare/hanatare.html

まさに、ナックスの活躍と北海道で野球が強くなったことや農産物などの評価が高まった時期とは、重なっています。ナックスこれからも、もっともっと頑張って欲しいです。最近の北海道は、他の地方と同じように景気も悪く元気がないですが、ナックスのように全国的な存在になるように努力すべきと思いますし、その可能性は十分あると思います。というより、北海道はあまりに恵まれているため、私たち北海道の人間の努力が足りないのかもしれません。


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これが時の人?北海道新聞長谷川綾様-日本の政治家の良さもあげてみて?



2010年12月22日水曜日

尖閣映像流出で書類送検、停職処分の保安官が辞職―【私の論評】ビデオ非公開は完全な間違いであり、その背景は情報不足?

尖閣映像流出で書類送検、停職処分の保安官が辞職



衝突映像を流出させた一色正春海上保安官は22日午前9時20分ごろ、兵庫・神戸市内­の公務員宿舎を出ました。

日本中を揺るがせた尖閣諸島沖の衝突映像流出から、22日で48日。

22日朝、一色保安官は「現在のところはちょっとお答えできないので、申し訳ないんだ­けれども。(どういう時期に話をしようと?)まあ、弁護士に聞いてください」と話し、­神戸地検に入りました。

捜査を担当してきた警視庁は、映像流出は「業務上知ることができた秘密の漏えい」にあ­たると判断し、22日午後、一色保安官を国家公務員法の守秘義務違反の疑いで書類送検­しました。

これを受けて、今後、東京地検が起訴するかどうか処分を決めるが、その判断は年明け以­降になるとみられます。

22日、保安官の処分問題について聞かれた仙谷官房長官は22日午前、「司法警察員と­しての地位を持つべきものが、刑事事件の証拠であるべきものを、一般的にブログに公表­するという行為は、許されてはならないこと」と述べ、あらためて一色保安官の行動を批­判しました。

そして、一色保安官が映像を投稿する際、「sengoku38」という名前を使ったこ­とに対して仙谷官房長官は、「非常に不快ですね」と述べました。

一方、一色保安官自身は「sengoku38」の名前を使ったことについて、「事件が­忘れられてしまうので、謎が残った方がいい」と話しているとされます。


尖閣諸島沖での漁船衝突映像の流出事件で、警視庁は、海上保安官を書類送検しました。また、海上保安庁は、この保安官を停職処分にしました。

機密性が高いとされた映像は、結局、職員なら誰でも見られる映像で、内部調査が進めば進むほど、ずさんな情報管理体制が浮き彫りとなりました。機密性に焦点を当てると、過去の事例と比較しても免職に該当するのかどうかは判断が極めて微妙な案件でした。

仮に規定にのっとって処分すれば、身内に甘いとの批判を受けかねない一方で、免職にまで大なたを振るうと、海上保安庁長官の更迭だけではなく、馬淵国土交通大臣への責任論が再燃する可能性もあり、ある幹部の一人は「もはや政治判断を仰ぐしかない」と話していました。最終的には、馬淵大臣が官邸と協議を重ねるなど、政治判断が重きをなす結論になったといえます。停職処分を受けた一色保安官は、22日午後に辞職したということです。

【私の論評】ビデオ非公開は完全な間違いであり、その背景は情報不足?
この措置、情報漏洩ということから、当然といえば、当然かもしれないし、一色氏もそれを覚悟し、流出させたのだと思います。

しかし、良く考えてみると、こうした結果になってしまったのは、やはり、仙谷氏をはじめとする民主党幹部の判断ミスがあったのは明らかです。あのビデオを公開しないというのは、完全な情報隠蔽であり、国民の知る権利に対する完全な裏切りです。

そうして、こうした判断ミスはなぜ起こったかといえば、私は、民主党の幹部連中による情報不足、勉強不足、そうして彼らのいうとろこの全く誤った政治主導が大きな原因ではないかと思っています。

中国漁船による違法操業、越境など随分まえから、はっきりしていることです。最近でも、中国漁船が黄海で韓国海洋警察庁の警備艇に体当たりして転覆した事件で、中国は韓国の対応を批判しましたが、22日付韓国各紙は「無礼な中国」「中国逆ギレ」などの見出しを付けて一斉に報じ、反発しました。韓国外交通商省は「両国は円満な処理のため緊密に協議するという認識を共有している」と強調し、冷静に対処していく方針だが、外交問題に発展する可能性も出ています。

今回は、中国船が転覆などということで、このような大きな事件になってしまいましたが、韓国では、中国漁船の違法操業など日常茶飯事で検挙数も毎年かなりのものでした。

それに、ロシア領内での違法操業なども日常茶飯事であり、これに関しては、過去にこのブログでも掲載しましたが、密輸を疑われて出航許可を得られなかったにも係わらず、ロシア側の制止をふりきって逃げようとした中国貨物船を銃撃し、船員8人が死亡しました。

このことに関して、中国政府は一切、公式に抗議などしていませんし、国際的にも問題にも話題にもなりませんでした。

現在の民主党には、あの尖閣での事件が発生したときに、このような情報など持っていなかっのではないかと思います。政治主導などといわれてますから、官僚も特には聴かれなかったので、このような情報を提供しなかったのではないかと思います。まったくの情報不足の中で右往左往して、出した結論が中国人船長の釈放と、ビデオの非公開だったのだと思います。

さすがに、今は、このような情報も持っているかもしれませんが、それも、最近、マスコミなどの報道から入手したのではないかとさえ、私は疑っています。そんなことは、ないとおっしゃる方は、菅総理が、最近の北朝鮮による砲撃をマスコミで知ったというあの寝ぼけた国会での答弁を思いだすべきです。

最初からしならなくても、体当たりの一報が入ったときに、情報収集すれば、何らかの手段を講じてこのような情報はいくらでも集められたと思います。そうした情報があれば、あのビデオの公開もすぐに意思決定できたと思います。それにしても、一色氏が公開したビデオは一部にすぎません、国民の知る権利に応えるためにも、今からでも全編公開すべきと思います。

民主党は、私は、最近もう次はないので、政権の座についているうちに、日本国解体法案など通ししまうなどの倫理崩壊が始まるかもしれないということをこのブログに書きましたが、実は、情報収集能力が極端に低いことなど、とてもじゃありませんが、政治家などできるような器ではなく、最初から倫理崩壊をしていたのかもしれません。倫理崩壊した政党は、政治を担うべきではありません。


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2010年12月21日火曜日

マックの大ヒットバーガー“Big America”シリーズの第2弾、来年発売!―【私の論評】次々と日本人にあった手を打つマクドナルドは不況知らず?

マックの大ヒットバーガー“Big America”シリーズの第2弾、来年発売!


今年の1月に登場するや否や、大ヒットを飛ばしたマクドナルドの“Big America”シリーズ。来年月つい
に第2弾「テキサス2バーガー」「アイダホバーガー」「マイアミバーガー」「マンハッタンバーガー」が登場

今年の1月に登場するや否や、大ヒットとなったマクドナルドの“Big America”キャンペーン。本場・アメリカの味をイメージした贅沢なハンバーガー4種が登場して話題になったが、2011年1月、ついに第2弾の実施が決定! 今度の“Big America2”も、2011年1月7日(金)から発売となる「テキサス2バーガー」をはじめ、「アイダホバーガー」「マイアミバーガー」「マンハッタンバーガー」と、アメリカ各地域の味を彷彿とさせる、こだわりバーガーばかりだ。

■テキサス2バーガー(単品400~420円)/2011年1月7日(金)~1月下旬(予定)

今年大ヒットした「テキサスバーガー」がよりワイルドな味わいに進化! 今回は、3段バンズにトッピングされた粉チーズと、刺激的な香りが食欲をそそるホットなチリビーンズがポイント。サンドされている、オニオン・ベーコン・粒マスタードレリッシュも、ジューシーでボリュームあるビーフパティの味わいを引き立てている。香り立つ、スパイシーな味わいを楽しみたい人にオススメのボリューミーなバーガーだ。

■アイダホバーガー(単品400~420円)/2011年1月下旬(予定)~2月中旬(予定)

外はカリカリ、中はホクホクのハッシュポテトの食感がインパクト大の「アイダホバーガー」。ハッシュポテトと、ジューシーなビーフパティのコラボは、一度食べたらヤミツキになるとか。コクのあるペッパーソースに加え、ベーコン、チーズ、粒マスタードソースらが、ポテトとビーフのコンビネーションをより引き立てた、アメリカの大地の恵みが感じられるバーガーだ。オニオンの香りがするバンズも見逃さないで!

■マイアミバーガー(単品400円~420円)/2011年2月中旬(予定)~3月上旬(予定)

今回4つの新作の中で、最も個性的なのがこの「マイアミバーガー」。アメリカ南部で愛される「タコス」がそのままハンバーガーになったような一品で、中には、チーズ・トルティアチップス・シュレッドレタス・タコスミートが入っている。ソースは、もちろんトマトチリソース! スパイシーなトマトチリソースが、ジューシーなビーフと、具材をうまくまとめ上げているのも見事だ。思わず陽気な気分になれる新感覚が新しい!

■マンハッタンバーガー(単品400円~420円)/2011年3月上旬(予定)~3月下旬(予定)

パストラミビーフを使った、スタイリッシュなデリサンドイッチを思わせる「マンハッタンバーガー」は、“マンハッタン”らしいオシャレ感漂うバーガー。パストラミビーフと、ジューシーなビーフパティの2つの異なるビーフが入っており、ボリュームも文句ナシ! モツァレラチーズや、爽やかなレタスとオニオン、サワークリームソースが、全体をうまくまとめ上げた、モダンで洗練されたバーガーだ。

いずれも、“アメリカの風”を感じさせながらも日本で愛される繊細さも持ち合わせた“Big America2”の4種。いずれも期間限定発売とあり、前回同様、今回も“ビッグ”な話題になることは間違いなさそうだ。 【東京ウォーカー】

※価格は地域により異なります。一部店舗を除く。

【私の論評】次々と日本人にあった手を打つマクドナルドは不況知らず?

日本マクドナルドホールディングス(2702)は16日、2010年12月期の連結業績予想を上方修正しまし。経常利益は前期比14%増の265億円となる見通しです。従来予想は244億円でした。チキンを使った新商品や「テキサスバーガー」が好調で、全店売上高が期初の予定を上回りました。

売上高は11%減の3220億円(従来予想は3130億円)、純利益は41%減の76億円(同58億円)になる見通しです。不採算店の閉鎖に伴い特別損失を計上いますが、店舗の収益性は大幅に向上するといわれています。

マクドナルドは、以前好調ですね。しかし、マクドナルドというと大企業であり磐石であるように思われているようですが、決してそうではありません。

もともと、マクドナルドはアメリカの会社であり、日本マクドナルドは、アメリカのマクドナルドから日本での営業許可をもらって日本で運営しているというのが実情です。今は、そんなことはなくなりましたが、昔は、アメリカ国内と全く同一商品を全く同一の販売方法で販売しなければならない時期もありました。

しかし、今でも、日本マクドナルドは日本国内でしか販売できません。中国、韓国、東南アジア、ロシアなど日本近隣にある国のマクドナルドは日本マクドナルドとは直接関係ありません。

日本マクドナルドは、最初から日本国内でしか商売ができないのです。日本以外では事業を展開できないという制約の中でこのように業績を伸ばしているのです。ここしばらく、日本の景気は、失われた20年ともいわれる時代が続き全く良くありません。このような時代背景にも関わらず、マクドナルドは絶好調です。

現在日本国内では、多くの企業の業績が悪いです。特に、飲食業はマックをのぞけばどの企業も最盛期からみれば、業績があまりよくありません。これは、飲食業ばかりではなく、他の業種も似たようなものです。多くの企業が、大企業から、中小企業まで、業績の悪化を不況や、円高のせいにしているようです。また、一部の企業は、中国の市場をあてにしているようです。

年初にはユニクロも業績は良かったのですが、いろいろ読み違いがあったためか、最近業績を落としています。そのユニクロの柳井正会長兼社長は今年10月の会見で、中国・成都で16日に反日デモが起きた際、1店を一時閉店したことを明らかにしました。日本政府の対応については「中国に進出した企業は自己責任でやって下さいというのはどうかと思う。ビジネスがやりやすいようにするのが国としての義務」と述べていました。しかし、日本マクドナルドなど、もともと中国でビジネスなどできないのですから、何をかいわんやというところです。

これれらの、企業を尻目に日本国内だけで営業しているマクドナルドがこうして、好業績をあげているということは、注目に値する事だと思います。

どうして好業績なのかというところを私なりに分析してみます。まずは、日本国内に特化して事業をしているということが良いことの理由にもなっていると思います。なぜなら、今は、円高ですから、日本国内のみで事業をするマクドナルドにとっては、食材をほとんど輸入しているので、まさに追い風です。

しかし、これだけであれば、どの飲食業にとっても、条件はほぼ同じですから、マクドナルドの好業績の説明はつきません。

やはり、こうした円高の追い風とともに、マクドナルドによる企業努力が大きいと思います。これがなければ、円高という追い風を最大限に利用することもできなかったでしょう。

マクドナルドは、以前からメイド・フォー・ユー、地方と都市部での価格を変えるなどはじめ、かなりいろいろ努力をしてきていますが、ここ1年、2年でも、かなりいろいろことを実施してきています。百円マックは今でもやっていますし、多くの店が無線ランを導入していて、私もその恩恵にあずかっている一人です。昨年は、日本バラ色キャンペーンを実施し、その後ビッグアメリカキャンペーンをしました。その後、日本キャンペーンを実施しています。それに、トライブースルー型の店舗をかなり出店していますし、さらには、宅配も始めます。また、新たなチキンの販売も記憶に新しいところです。

このブログにも掲載しましたが、ビッグアメリカと銘打ちながら、これは日本人を相当意識したキャンペーンです。味から、限定販売というやりかたといい、日本人を相当意識したものです。これら、キャンペーンの内容については以前にもブログに掲載したので、ここには詳細を掲載しません。それについては、下の【関連記事】のところに掲載しましたので、御覧になっていない方は、是非御覧ください。

次から、次へといろいろな手を講じています。やはり、こうした果敢な行動が今日のマクドナルドの好業績を支えているのだと思います。業績が良くないとか、中国の内需ばかりあてにしている企業はマクドナルドのこうした姿勢を見習うべきだと思います。

このようなマクドナルドの姿勢をみていると、このブログにも以前掲載した、あの経済学者のシュンペーターの語っていたことを思い出します。その言葉を以下にコピペします。
資本主義はダイナミズムに満ちています。イノベーション(革新、新機軸、新結合)が生まれ、やがてそれが普及します。その過程で好況・不況といった景気循環が発生します。この好・不況こそ資本主義が生きていることの現われであり、たとえ不況といえども、それは経済がむしろ「正常に」機能していることの証拠だといいます。そのイノベーションの担い手が企業者であり、リスクに挑戦しその中でチャンスを見出し創造的破壊を敢行する能動的な人間です。
現在の日本は、失われた20年とも言われる状況が続いており、確かに、デフレギャップなるものが存在しており、さらには、歴代の政府のこれに対する対処がまずかったこともあり、これは、なかなか解消しそうもありません。

しかし、日本の大多数の企業がさらに、日本国内に着目して、マクドナルドのように創造的破壊を繰り返すようになれば、多くの国民にっとっても、さらに優れたサービスや商品を享受できるようになり、たとえ政府の手立てがまずくても、やがて経済も回復するのではないかと思います。

そうして、現在の世界を見回してみれば、どこも、景気が良いところはなく、どちらかといえば、アメリカをはじめ多くの国が自国通貨を低くして、他国への輸出を多くして、それを克服しようと目論んでいるようです。そんなご時世である現在では、政府による景気回復策を期待してばかりいたり、海外の需要をあてにしているよりも、本気でマクドナルドのようにイノベーションに立ち向い自らを変えて行く道を選んだほうがはるかに確実なような気がします。そう思うのは、私だけでしょうか?

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2010年12月20日月曜日

自衛隊「最新装備」実は世界最高レベルで中国軍丸裸にできる―【私の論評】いろいろな意味で中国幻想は捨て去ろう!!

自衛隊「最新装備」実は世界最高レベルで中国軍丸裸にできる


軍備拡張を続ける中国に対し、我が国の自衛隊の「実力」はどうか。軍事ジャーナリストの井上和彦氏が、実は世界最高レベルにある自衛隊「最新装備」を紹介する。

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海上自衛隊は、強大化する中国海軍に対抗すべく、現有16隻の潜水艦を20隻に増強する計画だ。その中心を担う世界最大の通常型潜水艦「そうりゅう」型は、間違いなく中国海軍にとって最大の脅威となる。現時点では中国海軍の対潜能力が低く、海自潜水艦に対抗することができない。海自潜水艦が東シナ海を遊弋するだけで中国艦隊は港に足止めを食らうことになる。

そして忘れてはならないのが海自航空部隊だ。その主力が「P3C哨戒機」である。

海自は、哨戒・対潜能力では世界最高性能を誇るP3Cを90機も保有し、しかもその海自自衛官の練度は、米海軍を上回っている。


米ソ冷戦期には、海自P3C部隊の主要任務の一つが、ソ連太平洋艦隊を日本周辺海域で殲滅することだった。ソ連の潜水艦隊を相手に対潜能力の向上に努めた結果、世界一の対潜能力を持つに至った。

現在、後継機となる国産の「P1哨戒機」の配備が始まっている。この新鋭哨戒機は、ターボファンエンジンを4発搭載しており、いち早く哨戒海域に到達し、広域の哨戒を行なうことができる。またP3Cに比べて高性能の搭載電子機器を搭載するなど、その哨戒・対潜能力は向上しており、中国潜水艦部隊は丸裸にされるだろう。

※SAPIO2010年12月15日号

【私の論評】いろいろな意味で中国幻想は捨て去ろう!!
このブログては、随分前から、中国異質論、中国幻想論を何回にもわたって掲載してきました。上の記事の内容は、これらを裏付けものでもあると思います。

軍事ジャーナリストの井上氏について、あまりご存じない方もいらっしゃるようなので、以下に、略歴や、過去の発言などについて掲載します。

略歴
滋賀県大津市出身。大津市立皇子山中学校卒業。滋賀県立膳所高校卒業。法政大学社会学部卒業。 
祖父は大津市市議会議員をつとめ、地元の有力者であった。その影響からか自身も幼少の頃から地元の子供を束ね、教師とは大人の交渉をしていた。 
学生時代はタレントで俳優の山城新伍のようにテレビで活躍したいと発言していた。 
自衛隊・安全保障問題・近現代史に関する著書や雑誌記事が多いが、最近ではテレビ番組への出演が目立っており、『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)、『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)、『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)、『くらべる!世界なんでも勢力図』(関西テレビ/フジテレビ)などに出演している。また、日本文化チャンネル桜(スカパー!217ch)で安全保障専門番組「防人の道 今日の自衛隊」キャスターを務めている。 
全国各地で講演活動を行なっているほか、航空自衛隊幹部学校講師、東北大学大学院非常勤講師も務める。
発言
北朝鮮の攻撃を受けたらどうするのかという問いに対し、「話し合い」で解決すると主張する新社会党副委員長の原和美に対し、「軍事力を背後にして『言うこときかなかったらミサイルをぶち込むぞ!」というのが普通の国だが、日本では、あんたみたいな人が、"話し合い"なる"武器"をもって、「おまえら、言うこと聞かなかったら話し合うぞ!」と言っているのに等しい。そんなことでは相手にバカにされるだけだ!」とやり込めた(『たかじんのそこまで言って委員会』2008年11月30日放送)。 
普天間基地移設問題に関し、辺野古への代替施設移設案が暗礁に乗り上げている現在、それなら日米共同運用を前提にした22DDH(ヘリ空母)を作って、普天間基地のヘリコプターを収容する洋上基地とする"日米友愛ボート構想"はどうかと提案した(『たかじんのそこまで言って委員会』2010年5月30日放送)。 
2010年6月27日放送の『たかじんのそこまで言って委員会』で、"軍事漫談家"の異名をもらう。
評論家金美齢の愛弟子。『たかじんのそこまで言って委員会』(2010年6月27日放送)で、金から「和彦!」と呼びかけられ、師弟関係が明らかとなる。 
「世界の軍事ワールドカップ」のプレゼンテータとして登場した際、眞鍋かをりから、韓国が日本より強いことが意外だと疑問を投げかけられたとき、「韓国は、日本が相手だと"反日アドレナリン"が出る」と発言した(『たかじんのそこまで言って委員会』2010年6月27日放送)。
さて、この井上氏、チャンネル桜にも良く顔をだしています。井上氏が韓国軍の実力に関してチャンネル桜で解説している動画があるので、以下に掲載します。


いずれにせよ、この井上氏がサピオに上記のような記事を掲載したということは、注目に値するものと思います。尖閣での中国漁船による体当たり事件が発生した直後に、私は、同方面に潜水艦を派遣すれば、中国海軍は大混乱に陥る旨を掲載したことがあります。
尖閣列島付近の海域に巡視艦を派遣したり、自衛艦を派遣したり、航空自衛隊により、パトロールするというのは、当たり前といえば当たり前です。もう一つ手があります。それは、潜水艦です。
日本の軍事力に関しては、マスコミなどが、さかんに矮小日本を喧伝してますから、兵器を含める何から何までアメリカにお世話になり、日本の軍事力など最低などと考えている方が多いと思います。 
日本の潜水艦など、大東亜戦争中のものと比較すれば、小さくておもちゃのようだと思っている方々もいるでしょう。それに、原潜ではないので、航続距離も短いので、たいしたことないと・・・・・。 
しかし、そんなことはありません。実は、技術大国の日本です。実はとてつもないことがるのです。そうです、スクリュー音をとてつもなく小さくすることができるのです。海の中では、ソナーなどでスクリュー音で潜水艦を発見して攻撃するのが普通です。しかし、スクリュー音が小さい、いや、それだけでなく、技術力の高い日本です、モーター音も信じられないほど小さくです。だから、水中ではまるで、日本の潜水艦はステルスのように、補足されません。尖閣列島は日本の近海ですから、守備するだけであれば、長大な航続距離も必要ありません。 
これに関して、過去のココム事件など思い出していただければ、この意味がおわかりになると思います。あの頃から、日本は、潜水艦のスクリュー音を小さくする技術は世界一だったのです。 
この潜水艦を尖閣に数隻派遣するのです。もし、漁船だけではなく、本格的に中国の軍艦などが領海侵犯したときには、まずは、中国の軍艦のソナーに発見されないように、そうして、攻撃などされにくいところの近海に突如浮上するのです、それから、すぐに潜行して、また、予期もしないところに、浮上してみせるのです。これでも、中国側パニックに陥るでしょう。 
それでも、侵犯をやめない場合には、中国の軍艦すれすれのところに、魚雷を発射し、少し離れたところで爆発されるのです。これを数回繰り返せば、さらに、中国側はパニックを起こすことでしょう。これだけでも、中国の海洋に関する野望を永遠に断つことができるかもしれません。なぜなら、空母などはつくることができても、このような潜水艦を中国、いや、日本以外の他国には建造することはできないからです。 
そうして、最期の最期には、撃沈すれば良いのです。ここまで、準備して、何回も警告して、撃沈すれば、中国はかなり非難するのは当たり前にしても、世界の他の国はどこも非難しないでしょう。
井上氏は、まさしく、上で私が想定していたようなことを念頭において、サピオの記事を書いたものと思います。このような想定は、軍事専門家の中では常識のようです。日本は、せっかくこのように優れた軍事技術を持っているわけですから、すぐにも、これを実現できるようにすべと思います。

実際に中国の艦艇対して、牽制行動をしても良いのではないでしょうか?実際に、攻撃しなくても、中国が全く探知できないように、魚雷の発射訓練をしてみたり、突然浮上してみせたりするなどのことは、すべきと思います。中国の艦隊を翻弄して、パニックにおとして、太平洋進出など人民解放軍の現在の実力からすれば、100年も早いということを知らしめるべきと思います。

しかし、日本では、軍事力に限らず、中国を過大視するという中国幻想論が幅を効かせています。中国の海軍に関しても、マスコミがさかんに不安を煽っていますが、実力は上記に述べたようなものであり、まだまだというところが真相です。

もちろん、見くびるというのもよくありませんが、あまりに過大視ばかりするのはいかがなものかと思います。特に、経済、軍事に関しては、等身大に見ていくことが、必要不可欠と思います。

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