2010年1月6日水曜日

藤井財務相辞意で“後ろ盾”失う財務省に動揺 予算審議にも影響必至-藤井大臣辞任の真相はこれだ!!

藤井財務相辞意で“後ろ盾”失う財務省に動揺 予算審議にも影響必至 (この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)



辞意を固めた藤井裕久財務相が実際に辞任すれば、18日召集予定の通常国会で、平成22年度予算案の審議に大きな影響が出るのは必至だ。野党・自民党は、「脱官僚依存」を掲げながら、実際には「財務省主導」の予算編成だったことを徹底追及する構えをみせている。それだけに、その盾となるべき「良き理解者」を失うことになりかねない財務省には、動揺が広がっている。

「今辞められると、本当に困る。特に国会答弁はある程度の見識や力量が必要だ」

財務省幹部がこう話すように、省内の藤井氏への「信頼度」「忠誠心」は非常に高い。旧大蔵省主計局出身であるうえ、細川護煕、羽田孜両内閣で蔵相を務めた経験もある。9月の政権発足前には、省内で“藤井待望論”まで沸き上がったほどだ。

民主党は先の衆院選で「政治主導」を標榜(ひょうぼう)し、新設の国家戦略室で予算編成の大枠を決めるとしていたが、財務相就任を控えた藤井氏は「個別の予算編成は財務相の専権事項」とクギを刺して財務省を守った。

就任後、3カ月余りという限られたスケジュールの中で21年度第2次補正予算案と22年度予算案を編成できたのは、「藤井氏の大きな功績」(関係者)と評価する声は多い。

また、藤井氏は閣内でも数少ない財政再建論者として知られる。当初予算案は過去最大の92兆円超に膨張したが、新規国債発行額を44兆円台に抑えるなど、ほぼ政府目標に沿った形に収めさせた。

藤井氏は税制改革の決定権を握った政府税制調査会の会長も務めており、財政再建に向けた抜本的な税制改革の議論でも、後ろ盾を失うことになる。

22年度予算編成をめぐっては、事業仕分けやマニフェスト施策の切り込みなどで、財務省が大きな影響力を発揮した。鳩山由紀夫首相も財務省主導を実質的に認め、「反省材料」にしている。国会の予算審議で、自民党が攻撃材料とするのは確実で、後任財務相がそれに耐えられるのか、不安視する声は声も多い。

さらに鳩山首相が「反省」から脱・財務省を強め、後任人事にその意向が反映される可能性がある。

藤井氏の側近ともいえる野田佳彦副大臣はこの日、記者団に「国会は藤井大臣でいく」と語ったが、財務官僚の不安は尽きない。







拙速さの目立つ民主党のやり方
■藤井大臣誕生にそもそも、横槍が入っていた





今回の辞任表明、いろいろ、小沢さんとの確執もあっての事だと思います。そもそも、藤井財務大臣が決まるまでには、いろいろ紆余曲折があったことは、周知の事実です。

鳩山氏の組閣人事では、当初から外相に岡田克也幹事長、国家戦略局担当相に菅直人代表代行、財務相に藤井氏という主要閣僚の構想を持っていたとさています。藤井氏もそのつもりで、財務省関係者を交えて勉強会を開いていました。
 

しかし、小沢氏サイドからまったがかかったといいます。
 

ある小沢氏周辺は、藤井氏が旧大蔵省出身であることから「官僚出身者が古巣で大臣になると、改革がなあなあになるというのが小沢さんの考 え。藤井財務相は疑問だ」と異論を唱える。党代表だった小沢氏が西松建設巨額献金事件に直撃された際、藤井氏が小沢氏辞任論を唱えたうえ、その後の代表選 で非小沢系議員が担いだ岡田氏側についたことも「根に持っている」(同)とされています。
 

別の小沢系若手議員は「小沢氏は、財務省さえ押さえれば政権はどうにでもなると思っている。その役目は、国家戦略局担当相になる菅氏にやらせればいいので、必ずしも重量級を持ってくる必要はないと考えているのでは」と話たとされます。
 

しかし、主要閣僚である財務相人事を小沢氏側がひっくり返せば、『二重権力』の象徴的出来事といわれ続けます。そんなリスクは取らず、閣 僚の顔ぶれは、鳩山氏が比較的自由に選んだ形にして、リーダーシップを演出するという形に落ち着き、藤井財務大臣が実現したのだと思います。

藤 井氏は、選挙前までは、近々政界そのものを引退する意向を周囲に漏らしていたそうです。そこ、無理に鳩山さんが三顧の礼をもって、財務大臣に迎えたという 経緯があります。この三顧の礼ということば、どこかで聞いたことがありますね。そうです、前の郵政会社の社長です。この方も、当時の小泉首相が三顧の礼を もって、社長に迎えています。

三顧の礼とは、見かけは非常に良いようにも思われますが、やはり、無理があるのかもしれませ ん。やはり、周囲の人がなってもおかしくない、本人も無理にというのではなく、思いも掛けない僥倖で、なんとかその重責をまっとうしたいと本気で思うよう でないと、うまくはいかないのかもしれません。



■予算編成にも小沢さんから横槍が入っていた


民主党からの要望というかたちで、現実には、小沢氏の指示ということで、予算編成にも小沢さんから横槍が入っていたことも周知の事実です。



10年度予算案の編成で政府は「新規国債発行は約44兆円以内」との目標を掲げていました。しかし、実現に不可欠なマニフェスト関連の予算要求(計6・9兆円)の縮減について、政府・与党内の調整は難航し、決着のめどすら立っていませんでした。

目玉政策の一つ、「暫定税率の廃止」に踏み切れば、国と地方の税収減は2・5兆円に達する。「国債の抑制目標の達成は不可能」(財務省幹部)になるだけでなく、「財政難の中、新たな税収減を迫られる地方自治体の反発が避けられない」(総務省幹部)状況に陥るところでした。暫定税率について「現在の租税水準を維持」と明記した民主党の要望は政府にとって「助け舟」だったさえいえます。

ただし、鳩山総理の考えを忠実に実現しようとした、藤井さんにとっては、小沢さんの横槍にしかみえなかったでしょうし。これをすんなり受け入れてしまった、鳩山首相にも愛想が尽きたというのが実態だと思います。

それに、予算編成とは、藤井さんが記者会見で記者に「しんどかったですか」と聞かれて、「ほんとうにしんどかった。本当に重圧でした」と答えていたように、かなりの大仕事です。良い悪いは別にして、こんなに短期間に予算案を成立させた事自体すごいことだと思います。


■民主党の拙速で乱暴なやり方
国民は、もとより、勉強不足のマスコミ、それに民主党の幹部など、自分たちがかなり拙速でもあり、乱暴なことをしていることに気づいていないようです。日本では、これほどの政権交代が起こったのは初めてのことなので無理もないかもしれません。

アメリカでも、政権交代がありましたが、政権交代が当たり前になっているアメリカでは、日本の民主党のような拙速なことはしません。まずは、二大政党の基本として、だいたい政権交代をしたとてしても、政治が根底からガラリと変わるということではなく、7~8割型は、同じ考えで政権運営をします。だから、もともと、かなりの部分が政治の継続性・連続性が確保されます。後の3割から、2割で、各々の政党色を出すわけです。しかし、これは、もともと政治というものが、その時々の必要性や妥当性があってやっていることですから、当然といえば当然のことだと思います。

しかも、予算など、大部分が半年から、1年くらいは、政権交代をしても、前政権のものを引き継ぎます。その後に、政党色を出した予算に取り組みます。オバマがかなりいろいろなことをやっているように見えましたが、あれば、日本で言えば、特別予算のようなものであくまで臨時的措置です、100年に一度の金融危機ですから、やらざるをえなかったからやったまでです。クリントンでも、ブッシュでも、誰でもおそらく同じ立場だったらきっと同じようなことをやったことでしょう。

しかも、ごく最近まで、アメリカでは財務関係のポストがほとんど決まっていませいませんでした、しばらくは、ブッシュ政権の時の人間の一部がそのまま横滑りで残っていました。金融危機に対する臨時的な措置以外は、ほとんどがブッシュ時代のものを踏襲していたのです。医療制度改革などの、オバマ流のものをやりだしたのはつい最近のことですし、それも、ようやっと実施途上にあるということです。

民主党も本来であれば、麻生政権時代の予算をそのまま継承して、たとえば、特別予算の編成や臨時措置だけをやるべきだったと思います。そうして、本予算に関して、次年度から取り組むべきだったのです。何も、最初から飛ばして痩せ馬の先っ走りのようなことはすべきではなかったのです。そうして、実際に執行してみて、来年度はこのように変わるので自民党の時代とは変わるとか、麻生政権の予算の組み方が悪ければ、このように変えると、国民にアピールすれば良かったのです。

最初から飛ばしまくって、あれもこれもとやるべきではなかったのです。結局は、現状はモグラたたきのようになっています。初年度は、本当に重要なものにだけ限って実施すれば良かったのです。これに関しては、本当にアメリカや、イギリスの二大政党のやり方を学ぶべきだったと思います。管さんは、イギリスに視察に行ったようですが、一体何を見てきたのでしょうか。まあ、今から振り返れば、本当に無駄な努力をしたものです。

どうして、こんなことになったのかといえば、やはり、長い間野党をしてきたので、与党の仕事が理解できず、なめていたか、驕りたかぶって位たのだと思います。人がやることを見ていて、それを批判するのは簡単なことです。実行することと、ただ批判することとは、根本的に異なります。

それから、もう一つは、やはり勉強不足だと思います。特に民主党のマクロ経済音痴には酷いです。アメリカの場合、オバマ大統領が素早く、政府支出など大々的に行い、とりあえずは、信用不安を解消することに専念しました。日本も本来は、麻生政権のときからそうすべきだったのです。そうして、政権交代をしてからも、それを継続すべきだったのです。麻生さんの予算、特別予算は、まともではありましたが、ノーベル賞学者のポール・クルーグマンが語っていたように政府支出が少なすぎました。

麻生政権に引き続き、鳩山政権もオバマ大統領のよGに、政府支出を拡大すれば良かったのです。アメリカでは、金融不安の解消とともに、いわゆるGDPギャップ(生産能力と実際のGDPとの間のギャップ、デフレの原因)を埋める努力をしました。日本も、麻生政権の時からそうして民主党もそれを継承し、少しでも速く、それを小さくする努力をすれば良かったのです。しかし、現政権は、とにかく事業仕分けなどして、支出を少なくする方にばかり傾いてきました。

アメリカとは対照的です。では、財源はどうするのか、という話になりますが、アメリカで数十年も前からもやっているように、国債を擦りましすれば良かったのです。こうして、政府支出が増えれば、景気も早く回復し、来年からは税収が増えていたはずです。そうして、将来に繋げ行けばよかったのです。これが、世界のデフレギャップを埋める普通のやり方です。こうしたことに専念すればよかったのにそれが勉強不足でできませんでした。

マクロ経済的に言えば、いまの時点では、政府を大赤字にする必要があるのです。政府が大黒字とは、何を意味するのでょうか?それは、とりもなおさず、国民の一部の人と、民間企業が大赤字ということです。決して良いことではありません。今は、日本政府は赤字です。もともと、これは、日本が貧乏国だったときは、そうではありませんでしたが、国が富んでくるに従い、赤字くらいが丁度良いのです。ただし、ここで注意していただきたのは、日本国政府が赤字ということを言っているのであって、日本国を赤字にしろと言っているわけではありません。日本国が赤字というのは、日本国の対外債務が増えて債権を超えて赤字になるということです。このような国は、たくさんあります。最近では財政破綻した、アイスランドや、ポーランドなどがその典型例です。

現在の日本国は、日本の経済がかなり大きくなっているので、現状の日本国政府の赤字は健全な水準にあります。しかし、経済が良くありません。だから、日本国政府の赤字をもっと増やして、民間企業を活性化したり、雇用を確保する必要があるのです。しかし、それで景気が浮揚すれば、次年度からは税収が増えて、日本国政府の赤字も減るのです。

■藤井大臣辞任の真相
私は、ここで藤井大臣辞任の真相を解明したいと思います。それは、政府の中でも財務省やマスコミが言っているように、日本が財政破綻するなどということはなく、実際には、財政的に恵まれて過ぎているからです。なにしろ、国民の金融資産は、1400兆超ですし、そのうち、いわゆる貯蓄である現金・預金は、世界一で、何と全世界の半分を占めています。そうして、日本国の対外債権は、過去18年世界第一位です。これに関しては、世界のいかなる国もしばらく日本に追いつくことはできないでしょう。

これに対して、アメリカの場合は、余裕が全くなく、国民の金融資産全体では世界一ですが、貯蓄(現金・預金)ということになれば、日本より下位の状況にあり、国債は、すでに相当前から、国民の金融資産を超えて、摺り増ししていて、それでも足りなくて外国に買ってもらつている、すなわち、外国からかなり借金をしてる状況にあります。だからこそ、打つべき手が限られており、それに対して゛きるうちになるべく迅速に手を打つということができたというより、打たざるを得なかったのです。

しかし、何と、日本は、本当は、財政的に余裕がありすぎるのです。だから、余計なことに気を配ったり、問題の本質をつくことなく、回り道をして、ダラダラすることができるのです。そうして、鳩山さんが外国にいって、向こうの政府高官など言われると、気前よく援助をする約束などができるのです。

今回の藤井財務大臣の辞任は、小沢さんとの確執が原因のようにもみえますが、おそらく、鳩山さん、岡田さん、管さん、などをはじめとする、民主党幹部の勉強不足、小沢さんの横槍、財政ゾンビの暗躍など、複合的な原因が重なったものと思います。人間、本当に問題や課題に真剣に立ち向かい、それが解消できそうなら、やる気まんまんで元気で仕事に取り組めるはずです。藤井さん、表向きは、鳩山さんの閣僚ですから、鳩山さんの意志を組んで努力しようとしたのでしょうが、理屈などわかっているだけに、予算自体にも、不満があったと思います。しかも、政治主導などといいながらも、政府支出を減らすような、財務ゾンビが喜びそうなことをやらざるを得ないことを民主党主導でやることにほとほと疲れたのだと思います。さらに、小沢さんの横槍です。これでは、誰でも辞任せざるを得なくなると思います。

物事は、一見複雑にみえるものほど、簡単に考える、あるいは、一見単純に見えるものほど、複雑に考えてみる必要があるという事が言われていますが、今の政治の状況にもそれが言えると思います。特に、景気対策に関しては、常套的な手段となっている方式であるものをシンプルにやれば良かったのです。はっきり言ってしまえば、当面、公共工事を増やせばよかったのです。無論、いつまでもそれをやっているわけにはいきませんし、公共工事とは言っても無駄ものは避けるべきではあります。しかし、アメリカも当面の公共工事を増やしています。グリーンニューディールなるものは、まだプランの段階です。こうしたことをやって、景気浮揚に取り組みつつ、他のこともやっていくと言うのが物事の順序だったと思います。

民主党の皆さんも、今からでも良いので、早く目を覚まして、シンプルな手を打っていただきたいものです。企業が危機に陥っているとき、複雑な手は、聞きません。確かに、日本は財政的には磐石ですが、経済が危機的状況です。民主党のように、需要サイドばかり気にしていては、景気浮揚はむりです。やはり、供給サイドのこともバランス良く考えていく必要があります。

それから、マスコミの皆様、ここではもう反証をあげたりしませんが、日本国が財政破綻するというなら、そう思っても良いでしょう。思うのは、個々人の自由ですから。しかし、そう思うのなら、それに対する備えをすべきです。日本が財政破綻するというのなら、いずれ、円建ての資産は、無価値になります。であれば、まずは、円建て資産を人民元にでも変えたらいかがでしょうか?そうして、中国などに行かれて、生活の基盤をつくられたらいかがでしょうか?数千万も資産があれば、中国では金利だけでも生活できます。でも、できれば、中国のマスコミにでも入られたらいかがでしょうか?そこで、大々的な反日キャンペーンを張るのです。間違っても、反共キャンペーンをしていはいけません。そうして、長年努力すれば、中国の国家的英雄になれるかもしれません。江沢民氏なども、大喜びすることでしょう。

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2010年1月5日火曜日

普天間、沖縄と米に配慮=参院選前の内閣改造否定-鳩山首相年頭会見-今までは、マスコミも国民も拙速すぎ!!しかし、今年は本当に正念場だ!!

普天間、沖縄と米に配慮=参院選前の内閣改造否定-鳩山首相年頭会見(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)









鳩山由紀夫首相は4日午前、年頭に当たり首相官邸で記者会見し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題への対応について「沖縄県民の気持ちを大事にしながら、一方で日米合意もある」と述べ、県外移設への期待が強い沖縄の世論と、現行計画の早期履行を求める米側の双方に配慮しつつ、5月までの決着を目指す考えを示した。夏の参院選前の内閣改造や衆参同日選の可能性について「考えていない」と明確に否定した。


普天間問題に関し、首相は「決して無駄に時間を浪費させるつもりはない」と強調。「期限を切って数カ月で、沖縄県民にも米国にも理解していただいて結論を出すと約束する」として、政府・与党による沖縄基地問題検討委員会で調整を急ぐ考えを示した。


首相は景気の「二番底」を防ぐため、18日召集の通常国会で2009年度第2次補正予算案や10年度予算案の早期成立に全力を尽くすと表明。子ども手当関連法案や高校教育の実質無償化など、民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げた重点政策の実現を図る方針を示した。


参院選での民主党の勝敗ラインについては「今、年頭に当たって申し上げる立場にない」と、言及を避けた。内閣改造に関しては「できる限り閣僚には長く務めていただきたい。そう安易に改造を行う発想を取るべきではない」とし、衆参同日選についても「念頭にない」と強調した。


自らの資金管理団体をめぐる偽装献金事件では、「国会で議論があれば自分なりに丁寧に答えていきたい。使い道もそれなりの説明は行いたい」と述べた。


一方、首相は憲法改正問題に関して「首相には憲法順守規定がある」とした上で、「民主党の考え方をまとめていくことが肝要だ。与党、超党派でしっかり議論されるべきだ」と、民主党主導で論議が進むことに期待を表明した。


今までは、マスコミも国民も拙速すぎ!!しかし、今年は本当に正念場だ!!


鳩山政権に関しては、このブログにも述べてきたように、国民もマスコミも、評価が拙速すぎます。現在100年に一度の、金融危機の最中にもあるため、アメリカのオバマ大統領も対応ははやかったですが、それは、アメリカは、余裕がなく、打てる手もかぎられていたため打つべき手を素早く打ったので、一見かなり指導力があるようにも見えました。


しかし,、これは、ブッシュであろが、クリントンであろうが、いや、誰であっても似通ったことを素早くやる必要がありました。マスコミや議会から、本格的な批判や、評価を受けたのは、半年くらいたったからのことでした。これは、アメリカでは常識であることは、以前にも述べました。なぜなら、半年もしないうちに、何か良いことがあったとして、悪いことがあったとしても、現政権によるものなのか、全政権によるものなのか、区別がつかないからです。


日本でも、本来そうあるべきです。確かに民主党も、やることが拙速すぎて乱暴なほどです。しかし、今現現在、良いことがあったとしても、悪いことがあったとしても、それは、前政権によるものかもしれません。騒ぎたてる自体が、異常でおかしなことです。献金問題など、クローズアップされていますが、今更何をいうのでしょぅか?そんなことは、選挙前からわかっていたことです。にもかがらず、大勝利したのですから、何をかいわんやという所だと思います。


国民の信託を受けて、小沢氏も、鳩山氏も国会議員となり、民主党は大勝利したわけですから、いまさら、この時期に鳩山政権に対してマスコミが批判したり、国民が不満を漏らすのは、全くおかしなことです。


半年も、たつかたたないうちから、マスコミが鳩山政権や、民主党に対する支持率を調査しようとすること自体がおかしなことですし、それに、国民の支持率がかなり落ちているということは一体どういうことなのかと考えてしまいます。今の状況は、尋常ではないと思います。


私は別に鳩山さんや、民主党を擁護するというわけではありません。しかし、これは、世の中の常識としてたとえば、誰かに対して、多少悪い噂などがあったとしても、その基本的考え方などに表明して賛意を評したとします。それから、半年も経つか経たないかのうち、その賛意を翻したとしたら、どうなることでしょうか?それは、責任のある態度とは言えないと思います。個人を評価するのでさえ、三ヶ月、半年は短すぎます。すぐに判断をするような管理者は無能のそしりを受けても仕方ないと思います。


そんな人は、とても常識のある人とは言えません。あるいは、信用のおける人でもありません。まあ、私なら、そういうことをする人とはお付き合い願いたくないです。しかし、政局ではこれが、許されているどころか、当たり前になっているということです。


本来こんなことがあってはならないことです。昨年の8月の選挙では、少なからぬ人が、常識に違えた選挙をしたということです。常識に違えた、選挙をした人は、反省すべきです。いかにマスコミに、煽られたとしても、もし民主党に投票して、もう、民主党に対して支持する気持ちがなくなってしまった人、はっきり言います。あなたは、せっかちで無責任です。すぐに、他人の言動に影響を受けやすい人です。そうして、そうした性向の故に、あなたは、どのような境遇におかれても、おそらく幸せにはなれないでしょうし、満足できないことでしょう。あなたが不幸であれば、それは、他の人が悪いのでなく、自分が悪いのです。


さて、今年は、夏に参議院議員選挙があります。常識に違えた選挙をした人、十分反省していただき、まともな選挙をしていただきたいものです。鳩山総理大臣は、自ら「今年は、正念場」と語っています。しかし、それは、私たちの正念場でもあると思います。政治に対して、もっと成熟した大人の判断をすべきです。そうして、今度こそ、国民の大部分が選挙の結果に責任を持てるようにすべきです。
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2010年1月4日月曜日

日本の歴史は「怨霊」の歴史だった-自然や自らよりはるかに大きなものへの畏れをなくしたかのように見える日本人よどこへ行く!?

日本の歴史は「怨霊」の歴史だ





■教科書に掲載されない歴史
現代の教科書に掲載されない、歴史というものがあります。明治時代などに、非科学的とされて、あまり掲載されなり、第二次世界大戦後は、事実と確認されるもの以外は完全に排除されてしまったものです。しかし、教科書に正式には掲載はされなかったもののいわゆる「教科書に掲載されなくなった歴史」は、戦前から戦中にかけて親から子へとか、教師から教え子とか、いろいろな形で伝承されてきました。しかし、現代ではあまり伝承されなくなり、今では、知らない人も多くなりました。しかし、現代日本人は、もう一度こうした歴史にも、目を振り向けるべきだと思います。


その歴史の中に、「怨霊」の歴史があります。平安時代は、まさにその「悪霊や怨霊」の時代で、平安京は怨霊に対するシェルターだったとさえ言われています。なんと奈良の大仏様も実は怨霊封じのために建立されたのですが、結局役に立たちませんでした。平城京を捨て、長岡京も捨てて逃げる天皇たちの様は尋常ではありませんでした。優雅な貴族文化といわれる平安時代も、その実態はおどろおどろしい世界でもありました。


時の為政者の仕事は、悪霊や怨霊から国を守ることがその勤めでした。夜中眠っている間に悪霊や怨霊に魂を盗まれると信じた彼らは、夜ごと火を焚いて悪霊たちを近づけないようにしました。そこでは歌が詠まれ、雅楽などが奏でられる祭事がもようされていたのです。現在も政治のことを「政(まつりごと)」と呼ぶのはそのせいです。

■菅原道真の怨霊
大阪梅田から一駅行ったところが南森町があります。すぐ近くには「天神橋商店街」があり、「天神祭り」で有名な「大阪天満宮」があります。天神様が祀られている。天神様とは学問の神様で知られる菅原道真のことです。実は、この菅原道真も怨霊になった1人なのです。そしてそれは、日本史上最大級の怨霊と言われています。では怨霊とは何かといえは。無実の罪でこの世に遺恨を残して死んだ者は、怨霊となって祟りを成すというものです。

901年藤原時平の策略で九州太宰府に左遷された菅原道真は、2年後59歳になくなりました。その後、藤原時平やその一派が命を落とすなど、都では異変が相次ぐことになりました。そして930年清涼殿に落雷があり、多くの死傷者が出ました。ショックで醍醐天皇も亡くなりました。人々はこれら一連の事件を菅原道真の祟りだとし、道真が雷神になったと噂しました。


このため道真は北野天満宮に祀られ、その子孫は充分な待遇を与えられました。そして949年、村上天皇の勅願によって菅原道真を祀る大阪天満宮が始まりました。菅原道真以外にも人が神として祀られることは多いです。そのほとんどは、怨霊信仰によるものでした。


ザビエルに続いて1550年、日本にやって来た宣教師にバルテザル・ガコがいました。このガコの神道についての報告は興味深いものがあります。彼は、母国に「日本では悪魔を崇拝しています。日本人はその悪魔が悪者であることを知りながら、恐怖のためにこれを祀っています」と報告しています。実は、漢語の「神」は祟りをなす悪霊であり、中国での信仰対象は「神」ではなく「天」なのです。


■日本一の大魔王崇徳上皇
ところで「日本一の大魔王」になった怨霊もいます。それは「崇徳上皇」です。5歳の若さで天皇の位についた、崇徳天皇は、父鳥羽上皇から疎まれ、憎まれました。そうして、鳥羽上皇から22歳の若さで天皇の位を奪われた崇徳はクーデターを起こしました。これが「保元の乱」です。ところが、企ては失敗しました。その結果崇徳は四国讃岐に流罪となりました。


許しを乞うが願いは叶わず、しかも、自らの血染めでしたためた、写経を京都に「せめて自分の写経を京にかえしてくれ」との願いもむなしく、それをつき返され、願いもかなわず、激怒した崇徳は誓いを立てました。「日本国の大魔王となり、天皇家を没落させる。天皇家以外の者を王にする」と。そうして、その直後に憤死されたそうです。


恨みを抱いて死んだ者には、菅原道真や後醍醐天皇が思い浮かびます。しかし、正面切って天皇家を呪ったのは崇徳上皇だけです。「崇徳」は「祟徳」となりました。果たしてその呪いは実現しました。崇徳の没後すぐに平家が政権を操るようになりました。そして次に本格的な武家政権、鎌倉幕府が成立しました。これ以降何かことが起こる度に、民衆には崇徳上皇の怨霊の仕業と広く信じられました。


日本の「明治維新」は、こうした崇徳の祟りを恐れ、崇徳を守り神にするという考えのもとで実行されたとう側面もあります。実は崇徳上皇の承認を得るという形式のもとに行われたのです。孝明天皇の崩御で、明治天皇が践祚したのは1867年1月。だが即位はしていませんでした。崇徳上皇の命日である同年8月26日、明治天皇は勅使を讃岐に派遣しました。勅使は上皇の「白峰御陵」の前で、次のような内容の宣命を読み上げています。「新しい宮を建立したので、長年の怨念を捨てて京にお帰りください」。明治天皇の即位の礼は、なんとその翌日8月27日に行われました。


そして9月6日崇徳上皇の霊は移され、700年ぶりに京へ帰って来ました。「明治」と改元されたのはその翌々日、1867年9月8日だったのです。今の世で怨霊を信じる信じないは勝手です。ただ、当時の人たちが信じたことだけは確かです。そうして、日本は「明治維新」という歴史上稀に見る、「明治維新」を大成功させ、その後の日本の発展は目覚しく大躍進しました。そうして、日清・日露の両戦役にも大勝利して、近代化の道を歩むことになったのです。


■現代まで祟り続ける怨霊
先の菅原道真の怨霊は939年、「平将門」に「新皇即位」をけしかけたとされています。平将門と藤原純友の「承平・天慶の乱」にも、道真公の怨霊が背景にあったとされています。このように、道真の怨霊は実に執念深かかったのですが、ご存知太宰府天満宮に「学問の神様」と祭られて鎮まったされています。


ところが、現代まで祟り続ける怨霊がまだいたのです。平将門その人です。1309年平将門の霊を祀ったのが、「銭形平次」でおなじみの「神田明神」でした。1616年徳川2代将軍「秀忠」が現在の場所に移し、江戸城の鬼門の守護神としました。平将門の怨霊に関する話は、映画「帝都物語」でも触れられています。平将門の怨霊を招喚し、魔人「加藤保憲」が帝都東京の壊滅を企む物語です。実際、1923年関東大震災や1945年東京大空襲。帝都は2度までも灰燼に帰しました。


さらに、将門の「首塚」をぞんざいに扱った祟りで、怪奇現象が続発しました。平将門のその首塚は、東京都千代田区大手町オフィスビルの谷間にあります。関東大震災後、大蔵省仮庁舎を建設しようとしたときに、大臣以下関係者が次々と急死しました。また終戦後、GHQが首塚を撤去しようとして、死傷者が出る事故も起こりました。


現在その脇に立つ高層ビルディングは、旧「日本長期信用銀行」本店ビルです。長銀は日本大手銀行として、戦後初めて破綻認定を受け特別公的管理下に置かれました。平将門の怨念でしょうか。信じる人には、祟り以外の何ものでもないに違いありません。そういえば、当ビルは上部が大きく、頭部の形に見えなくもありません。


自然や自らよりはるかに大きなものへの畏れをなくしたかのように見える日本人よどこへ行く!?





今年も大勢の人が新年の参拝に訪れる明治神宮ですが、この明治神宮は、明治天皇と明治天皇が崩御されてまもなくお隠れあそばされた昭憲皇太后を祀る神社です。実は、この明治神宮を中心に広がる代々木の杜は、ほとんどが、もともとは人工林であったことはあまり知られていません。しかも、その意味するところは、出雲大社の祭神である大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)のみならず、先に述べた、崇徳上皇をも、国の守り神にするという意味あいがあるということは、あまり知られていないようです。大国大神については、簡単に述べておくと、それこの日本の国ができあがったばかりの頃、現世の政(まつりごと)は天皇に任せることとし、魂の世界を司るとして自らは西方(さいほう、黄泉の国)に立ち去ったと言われています。


ここには、その由来などあまり掲載はしませんが、本来的にはそういう意味があり、明治神宮の森は、霊験あらたかなものであるということだけは、ご存知のない方は、ご記憶にとどめていただきたいと思います。興味のある方は、是非これを機会にインターネットなどでお調べいただければ、必ず行き当たるものと思います。

現在は、こうした明治神宮の杜の由来や、先に述べた、「怨霊の歴史」、出雲大社の由来なども、多くの人が知らないようです。しかし、家には神棚があったり、お正月になると近くの神社に多数の人が初詣をしたりします。明治神宮には、今年も、例年に劣らず、多数の人が参拝に訪れたようです。

私は「怨霊」の歴史をそのまま信ずるものではありません。しかし、教科書に掲載されなくなった歴史の中には、今日の私たちが決して忘れてはいけないことがあると思います。

それは、自然に対する畏れであり、どんなことがあっても、世の中には自分自らではどうにもならないことが厳然と存在していること、さらには、世の中には、自分などはるかに超えた大きなものや価値観が身近に存在しているということです。

「怨霊の歴史」の中には、無論、大昔は科学技術が進んでいなかったので、当時の人々が全くその理由が理解できず、ただただ恐れいったという事柄もあると思います。ただし、すべてをそうした迷信として片付けることはできません。自然の力や、正当性のある怨念など、そのままほっておけば、多くの人々の心の中に滓(おり)のように沈殿していきます。そうして、情念の中にその滓が積み重なっていきます。

怨霊を祀るということは、そうした滓で穢されてしまった、情念を清めるという意味があったのだと思います。そうして、それは、現代の言葉でいえば精神衛生上にも、群集心理的にも、脳科学的にいっても、かなりの効果があったのではないかと思います。もし、怨霊を祀ることがなければ、人々の根深層心理のなかに滓がたまりつづけ、ある一定限度を超えると、とてつもないことになっていたかもしれません。争いごとや、紛争の火種になっていたと思います。現代ではこうした日本の伝統文化、ほとんどなくなってしまったようにも見えます。それどころか、ないがしろにされている側面もみられます。たとえば最近の、「天皇のお言葉発言」とか、「天皇陛下の政治利用」に関するものです。

しかし、こうした伝統文化、私たちの身近に、今でも多くの人が初詣に出かけるとか、験(げん)かつぎをするなどの形で残っています。こうしたことを振り返り、自然の力を畏れたり、古の人々の想いをときおり振り返ったり、この世の中には、自分よりはるかに大きなものや、価値観や情念などが厳然として存在していることに気づかない人や組織は、どんなに成功しているように見えても、最終的には道を誤ると思います。本日は、まだ年明け早々ということもあり、普段とは異なる視点から、いわゆる「教科書に掲載されない歴史」について掲載してみました。
 




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2010年1月3日日曜日

次世代スパコンのあり方をどう考えるべきか(1)スパコンの何が重要なのか-なぜ世界一でなければならないのか?


次世代スパコンのあり方をどう考えるべきか(1)スパコンの何が重要なのか
さて、スパコンの何が重要なのかについては、以下のURLをクリック願います。私が自ら、掲載するよりも、マイコミジャーナルの以下の記事を読んでいただいたほうがはるかに判りやすく、余すところなく掲載されていると思います。




なぜ世界一でなければならなのか?



上は蓮舫議員の昔の写真


さて、上は議員の若い頃の写真ですが・・・・・。事業仕分けでは、やってくれましたね。スパコンに関して「なぜ世界一でなければいけないんですか?」と質問していました。それに対して役人や、学者などが応えていましたが、あまりわかりやすく答えていなかったと思います。


スパコンは、日本は過去には、性能が1位の時代もありましたし、これからも1位になる可能性が十分あります。そうして、目指すなら「1位」でなければなりません。



それは、なぜかというと、IT業界の特性によるものです。IT以外の業界だと、たとえば、ビールの業界だと、技術やプロモーションをうまくやってのけて、業界1位になったとしても、最大でもシェアは60%くらいなものです。


しかし、ITの業界は異なります。まずば技術的にトップでなければ、ほとんど売れません。たとえば、OSのシェアなどは、マイクロソフトがダントツです。次から、次への技術革新が行われるので、現在販売しているものも、3年も経てば陳腐化するため、新しい製品に切り替えなければならず、そうなると、シェアNO1でなければ、ほとんどペイしないというのが実情です。さらに、一番使われるOSは、世界水準となり、ますます、こうした傾向に拍車をかけてしまいます。





上記の円グラフをみていただければ、お分かりと思います。この業界では、特に技術的水準の高い製品であれば、あるほど、このような傾向強いです。





凡例:16th(2000年、11月)、18th(2001年/11月)、縦軸は、台数を表す




上は、少し古いですが、ある時期のスパコンの販売台数をあらわしたものです。トップにならなければ、ほとんど売れないことがわかりますね。ただし、このグラフでは、HPがIBMを追い越しつつあるようですが、20thには、両社とも販売台数を減らしていて、Sunが伸びていますね。いずれにせよ、トップにならなければ、ほとんど売れないということです。このグラフ、月々の表示です。年間の、円グラフなどにすれば、いかにトップでなけれぱ売れないのか良くわかると思います。


しかし、蓮舫さん、このようなことは、少し調べれば判ることです。上記の写真、若気のいたりで撮影されたのでしょうが、まあ、若い頃なので、誰でも若い頃は馬鹿の一つや二つはやりますから、しかも、かわいいですから、これは大目にみます。しかし、事業仕分けでのあの発言は、恥ずかしいものだと思います。ひょっとしたら、上の写真よりも恥ずかしいかもしれません。


少し調べれば、判ることなのに、何も調べもせずに事業仕分けという場に臨んだことが暴露されてしまったからです。それに加えて、私は、日本はこの領域で十分にトップになれると信じています。だからこそ、トップ以外は目指すべきではないのです。


このスパコンに関しては、蓮舫議員の発言も相当乱暴で、稚拙とさえいえましたが、現場では、役人や、学者の切り替えしが要領を得ていませんでした。こちらのほうも、国民など専門知識のない人にも理解してもらう努力が日ごろから足りなかったのではないかと思います。


蓮舫参院議員は、昨年著作権法上の問題が指摘されているゲームツール「マジコン」を息子が使っていたことを自身のミニブログ「ツイッター」で暴露し、指摘を受けてこの息子を「説教」していたことを告白しました。

この書き込みに他のユーザーから「蓮舫さんもR4(注:マジコン)とか使ってるのかな? 著作権大丈夫ですか?」「政府が規制してる製品ですよ。 危ないな~ってね」などと、問題点が指摘されました。これに対して蓮舫氏は「意味をようやく理解。完璧にダメですね。今、息子に説教中」「学習しました!」などと、違法性の高さを認識しないまま書き込んだことを反省し、息子に説諭したとことを明らかにしました。この程度の認識の人が、スパコンの事業仕分けに参加していたと思うと、本当に背筋がゾットします。

民主党の事業仕分け、それなりに評価できますが、このスパコンの事例のように、乱暴な議論も多く、しかも、財務省主導で行われたということが、あまりに情けないです。いずれにせよ、勉強不足である面は否めません。議員の皆さん、もっと勉強してください!!皆さんは、一人一人まぎれもなく、選挙で当選しているのであり、国民の負託を受けているですから。日本国の議員として、恥ずかしくない行動をしていただきたいものです。


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2010年1月2日土曜日

日本の人口、7万5000人自然減 09年・過去最大幅-人口減は必ずしも悪いことばかりではない!!

日本の人口、7万5000人自然減 09年・過去最大幅(この内容すでにご存知のかたは、この項は読み飛ばしてください)


出生数と死亡数の推移
      
2009年の国内の死亡者数は114万4千人で、戦後統計をとり始めた1947年以降最多となることが、厚生労働省が31日に公表した人口動態の年間推計で明らかとなった。死亡数から出生数を引いた自然減も7万5千人と、過去最大の減少幅になる。

出生数は前年より2万2千人少ない106万9千人。ひとりの女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は、08年の1.37と同水準が見込まれるという。死亡数は前年より2千人増えた。

05年に初めて自然減に転じた人口は、06年に一時的に増加したものの、07年からは自然減が継続し減少幅は年々拡大している。厚労省は「出産年齢層の女性が減る一方、高齢化で死亡数は増える傾向がある。自然減が大きくなる流れは今後も続く」とみる。

結婚は前年より1万2千組少ない71万4千組、離婚は2千組増えて25万3千組となる見通し。


人口減は必ずしも悪いことばかりではない

過去の歴史は、ほとんどの場合、人口が増えてきたことや、これから増えていくことを前提としていたと思います。それから、進歩という概念も、近代以降うまれてきたものです。だから、どうしても、わたしたちは、人口が増えていくこと、進歩することが良いことであり、人口が減ったり進歩しないことを良くないこととすしがちです。

しかし、人口が際限なく増え続けることはないし、いわゆる進歩というものも、際限なく続くということもありません。特に、進歩の場合、何を進歩とするのかという尺度によってずいぶん変わってくると思います。

最近は、人口減の影響はもうすでに出てきていますが、良いことの例としては、たとえば、山手線などが、従来と比較すれば、あまり混まなくなってきていることなどがあげられます。それに、車の台数もいずれ減ってくるだろうし、そうなれば、渋滞もなくなるでしょう。それに、高校は全入に近くなっているとか、大学も、だんだん入りやすくなってきていることもあります。不動産なども従来と比較すれば、安くなってきています。学校も生徒が減れば、以前にもまして、個々人に対する教育がしやすくなります。役所なども、人口が減れば、より地域に密着して、個々人の顔をみながらの行政が可能になります。実際、スウェーデンや、デンマークのような国は、人口が少なく、いまでも高福祉政策を維持しています。

それから、第一次産業、第二次産業ともに生産性が向上しましたし、これからも生産性が向上していきます。だからこそ、これらの産業は富の源泉でもなくなり、政治的にも小さな勢力になってしまいました。現在、先進国では第二次産業に属する人も総人口の数パーセントと本当に少なくなりました。だから、物質的には、人口が減ったとして、十分に賄うことができるわけです。一次産業とて同じことです。こちら函館では、第一次産業に属する人は、函館市の人口約30万のうち、2千人いるかいないかです。

こうしてみれば、少子高齢化は、悪いことばかりではないと思います。それから、極めつけは、以前にもこのブログにも掲載しましたが、日本人の家計の金融資産はかなりのもので、特に、現金・預金などいわゆる貯蓄は、アメリカより多く、何と、世界の半分を占めるまでになっています。この資産、日本人はあまり株式投資などもしませんし、無駄遣いもしませんから、かなりの部分が次の世代に引き継がれることと、相続税として、政府の税収ともなります。そうなると、個人も、そこそこどんな人でも、豊かになるし、国もこのブログで述べたように、マスコミなどが歪曲をしてますが、実際には豊かなのが、さらに財政的にもかなり豊かになります。かなり豊かな政府は、政府支出を増やし、民間企業もうるおうことになります。そうなれば、資産を親の代から引き継がなかった人も、そこそこ裕福になります。

こうした社会ではどういうことになるかといえば、比較的みんなが、いわゆる贅沢になります。たとえば、ファミリー・レストランは、客単価が1000円の壁をなかなかのりこえられず、結局は昔タイプのものは姿を消しています。これに、変わって客単価が3000円くらいのファミリー・レストランが普通になるかもしれません。そうなれば、飲食業もかなり潤う事になると思います。これは、ほんの一例で、他の業界もそうなるかもしれません。そうして、社会全体がそれから、現在社会起業がブームになってますが、これらも寄付金などがかなり集めやすくなり、活動がしやすくなり、いろいろな、社会問題を解消していくことになると思います。

そうなると、全く次元の異なる社会が成立するかもしれません。そうなんです、モノは考えようなのです。人口が減ったら、それにあわせて、社会や経済などをつくりなおせば良いという事なのだと思います。生産余力のある日本では、モノは満ち足りて、世界でトップクラスの衣食住となることでしょう。

国や、社会でも周りの環境に何か変化がおこって、それにあわせていくことができないことが不幸なのであって、あわせていくことができれば、それが普通のことどころか、楽しいことにもなるのだと思います。それは、個人でも同じことだと思います。顧客の変化にあわせて、周りの変化にあわせて、変わっていくことができる人は、いつも豊かで元気でいられるのです。そうでない人は、どんな境遇におかれても、不幸になるのだと思います。そうして、私たち日本人は、こうした変化への対応は、得意です。そうです、私たちは、世界中でも、例を見ない、無血革命である、「明治維新」を成し遂げた、先達の末裔であるのです。これによって、西洋は「世界史」の創設を認めざるを得なくなりました。

元旦にも述べましたが、最近のマスコミの報道、事実の歪曲・偏向が多いです。そうして、日本の危機を煽るにいいだけ煽って、それだけです。煽るにしても、それに対する解決方法を示せばよいのですが、それをしません。そんなことばかりしているうちに、そのうち、全部インターネットなどによる、まともな報道にとって変わられる時代がくると思います。

こう書くと、そんなことはないだろうと、思う方もいらっしやるかもしれませんが、日本に黄金郷が訪れることを予想する人は、私だけではありません。大前健一氏や酒井屋太一氏など、多数の人がそうした予想をだしています。酒井屋太一氏は、この黄金郷を担うのは、高齢者である団塊の世代であるとも語っています。そうして、その黄金郷は少なくとも、10年以内に訪れることでしょう。本日は、いつも危機を煽るだけのマスコミに対抗して、人口減は悪いことばかりではないことを掲載させていただきました。


【関連記事】



2009年12月30日水曜日


国の借金、家計の貯蓄頼み限界 個人資産の7割に-速報!!日経ももう駄目か?









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モスクワに過去最大の無人機攻撃、3人死亡 航空機の運航一時停止―【私の論評】ウクライナのモスクワ攻撃が停戦交渉を揺さぶる!核の影と日本の覚悟

モスクワに過去最大の無人機攻撃、3人死亡 航空機の運航一時停止 まとめ 攻撃概要 : 2025年3月11日未明、ウクライナがモスクワに過去最大のドローン攻撃。343機使用、3人死亡、17人負傷、4空港閉鎖。 ロシアの反応 : ロシアは91機をモスクワ州、126機をクルスク州で撃墜...