今日つくった朝ご飯は、なんの変哲もない朝ご飯ですが、実はこれ、すべての料理、いわゆる普通の調理で使う「お鍋」と「レンジ台」を使っていないのです。
実は、いま各種オーブンやレンジ系の技術がものすごく発達しており、ほぼ全ての料理は簡単なプログラムを手で行うことで、実は炊飯器と同じように、「チン」で終わるのですが、意外と使われていないと思いませんか?
例えば、今朝のメニューのうち、小松菜の胡麻和えと焼き芋はこちらで作りました。左がスチームコンベクションオーブン、右がスロークッカーです。
これまでですと、例えば小松菜をゆでようと思ったら、たっぷりの水を湧かして、小松菜を茹でて、水を切って、など大変でした。あるいは蒸すにしても、蒸し器を用意して、温度管理をして、たいへんです。電子レンジで茹でてもいいのですが、電子レンジは構造上、表面から近いところが温まりやすくなりがちで、均一に茹でるにはそれなりの手間がかかります。
ところが、スチームコンベクションオーブンを使うと、「80度10分」でチンというように、直接、温度と時間が管理できるのです。鍋を使って強火や弱火にする理由は、一定時間、一定の温度で調理をしたいからで、それをもともと、コンピュータ制御された機器でできるとしたら、そちらを使った方が楽ですよね。すると、完璧なゆであがり具合で、しかもしゃきしゃき感が残ったまま、おいしくできあがります。
また、手羽先も、こちらも1晩たれにつけておいて、軽く小麦粉をまぶしたあと、ヘルシオの水蒸気オーブンで「220度で12分」、チンとしたら、できあがりです。外はぱりっと、中はジューシー、そして、油はもともとの手羽先の油以外まったく使っていないのに、パリパリーーと仕上がっています。こちらも、揚げたり煮たりしたら、ここまで上手にできません。
味噌汁も、電子レンジとスチームコンベクションオーブン使いました。まずは電子レンジ用の「だしポット」に水と鰹節と昆布をいれて、600Wで7分ほど、チーーーン。一番だしができあがったら、ここに味噌をといて、シリコンスチーマーにこの味噌汁と具材をいれて、シリコンスチーマーをそのままスチームコンベクションオーブンオーブンに入れて、「煮込み弱、12分」でチーーーンとしたら、できあがりです。
しつこいですが、ほんと、腕も何もいりません。全ては材料を用意して、切ったり、混ぜたりして、あとは「チーーーン」するだけ。炊飯器でご飯を炊くのにまったく料理人の技術が関係ないように、残りの料理もどちらかというと、
・何の機器を使うのか
・どのレシピを使うのか
のほうが重要になってきます。
なお、チーンの問題点は、電源が足りなくなること、及び、通常は電子レンジオーブンは1家庭に1つしかないので、一度に何品もできないことです。私が買ったような、小型のスチームコンベクションオーブンが普及してくると、また変わってくるのかもしれません。
その時には、台所の構造も変わることでしょう。うちのIHレンジ台が、ほとんど調理台としてしか使われていない一方、スチコンは置き場所がないので、リビングの窓際に置かれています。鍋も、ほとんど天板か、せいぜい、シリコンスチーマーしか使わないので、多種類の鍋たちはほとんど、シンクの下にしまわれっぱなしになってしまいました。
スチコンが業務用に普及したのもここ10年で、さらには真空調理が新しいトレンドとして加わっています。真空調理については、私も少しずつ、チャレンジしてみたいと思っていますが、まずはオーブン系の使いこなしをやってみたいと思います。
勝間さんの上の記事の詳細は、こちらから!!
【私の論評】日本のホーム市場の最後のフロンティアが始動するか?
勝間さんの上のブログ、パラダイムチェンジという言葉を使っているので、ご本人自身は、twitterで大げさと語ってらっしゃいましたが、そうではないかもしれません。
実は、このことについては、このブログでも随分前にとりあげたことがあります。それは、たとえば、イタリアでは、ほとんどの料理がオーブンを使っているのに、日本ではまだまだ使われていない、これを使うようにできれば、日本のホーム市場の最後のフロンティアになるかもしれないという趣旨でした。実際、勝間さんが上記のようなことをブログに掲載するわけですから、まだまだ、実際に日本の家庭では使われていないのだと思います。
この話題しばらく、掲載していなかったので、以下にその部分をコピペしておきます。
オーブン料理が普及する欧米-日本でのオーブン向け商品の少なさ
日本を含め米を主食とするアジアでは、湯を使う(ゆでる、蒸す)調理法が一般的であるため、欧米のオーブン(蒸し焼き)の文化とは全く違う食文化を営んできました。米を食べる文化圏では、レトルトパウチ食品が広く普及しました。
欧米諸国でも1970年代に家庭用としての実用化が試みられましたが、商品としては育ちませんでした。今でもアメリカではレトルト食品は宇宙食であるとの観念が強いようです。
大型の冷凍冷蔵庫が早くから普及して常温保存の必要性が高くないこと、一般的にローストするなどオーブンでの加熱調理が食事作りの基本となっていることがその理由としてあげられます。実際、最近の様子を欧米現地在住者に聞いてみても、冷凍食品とともに缶詰、びん詰、乾燥食品が圧倒的で、レトルトパウチ食品は見当たりません。
ひるがえって日本ではスーパーなどの食品売場や食器売場にはオーブントースター用とか、電子レンジ用の商品は豊富においてあり、レトルトパウチ食品なども相当豊富ですが、オーブン用の素材・食器・道具となると驚くほど少ないです。
アメリカのスーパーだと、オーブン用に半加工してあるローストビーフ用や、半焼成したロースト・ビーフや詰め物をして下ごしらえしてある鳥などはもとより、アミーズ・キッチンなどのオーブン用の冷凍食品や瓶詰、缶詰が豊富です。
今後のオーブン・レンジの普及にともないこれらの商品に対する需要が高まる可能性は大きいと考えられます。この需要は日本国内に残されたホーム関連市場のフロンティアとなる可能性が大です。ただし、現状のままでは同じことの繰り返しになります。飲食産業、流通産業、メーカーなどが協同したインフラ整備などしていく必要があるものと考えます。
数年前(2007年当時)当時)から都内などのハイグレードマンションにはオープンキッチンシステムは当たり前で、大容量のアメリカ製のオーブンやガステーブルはもとより、アメリカ製の冷蔵庫が最初から備え付けられるようになりました。
アメリカ製のオーブンや冷蔵庫の最大の魅力は容量が大きいことです。冷蔵庫は日本製のファミリー世帯用冷蔵庫の平均容量が概ね300L~400Lであるのに対し、アメリカ製の容量600L~700Lが標準でありその大きさの違いは明らかです。
ハイグレードマンションの住人は、よく友人やお客様を招待してホームパーティを開きます。その際、大容量の冷蔵庫はその威力を大いに発揮してくれます。次に魅力として挙げられるのがアイスディスペンサーです。欧米製の大型冷蔵庫には必ずといっていいほど付いている。アイスディスペンサーは、普通の氷だけでなく、クラッシュアイスや冷水も自動的に作くる。氷や冷水の利用頻度の高い欧米人にとっては必須の機能といえます。
洗濯機・乾燥機も欧米の製品は大容量が大きく大量の洗濯ができることと、ビルトインにより見た目を美しくコンパクトに収納できるため、新築のハイグレードマンション取り入れられています。数年前からハイグレードマンションに居住する日本人の富裕層が、自宅に料理人を出張させてパーティを開いているという話をよく聞きます。グローバル化の時代、欧米製のキッチン機器は富裕な日本人の生活にも必需品となりつつあり、もっと下の層にも浸透しつつあります。
オーブンの掃除はなかなか大変、だから、欧米ではブロの掃除人がいるくらいです |
しかしながら、この浸透は遅々として進んでいません。なぜでしょうか?富裕層は別にして、もっと下の層ではせっかくシステムキッチンがあったとしてもそれを使いこなせい家庭も多いからだと思います。富裕層に関しては、自分で調理せずにケータリングをしたりするの使いこなせなくても何とかなるのでしょう。
最近は普通のマンションでもシステムキッチンが導入されています、システムキッチンには必ずといっていいほどオーブンがついています。これを使いこなせない人が意外と多いのです。ですから、せっかくのシステムキッチンのオーブンで何を調理するかといえば、冷凍ピザを焼くとか、フライパン等で調理した料理を保存しておきそれを温めるとかが多いようです。
新築のマンションに入って、初めてシステムキッチンを使う機会に恵まれた新婚の奥さんが冷凍ピザを焼いて真っ黒焦げにしているなどの話はよくききます。さらにやっかいなのは日本では元々システムキッチンを活用するようなライフスタイルがなかったことなどが多大な影響を与えていると思います。
しかし、こうしたギャップがあるからこそホーム関連市場の最後のフロンティアになる可能性が大きいと考えます。さて、上のコピペは、2007年当時のものですが、あれから5年随分世の中も変わってきました。あの当時は、電子オーブンレンジなどが家庭にあっても、ほんど電子レンジとして使っているというのが当たり前のようでした。
しかし、最近では、電子レンジ調理によるインスタント食品などでてきて、以前よりはかなりオープンレンジを使う機会が増えてきました。そうして、上の勝間さんの記事のように、実際にオーブンを使う人もそれなりに増えてきました。しかし、勝間さんのブログを見ている限りでは、まだまだという感じがします。まだ、おかずのうちの何かを作るという感じて、欧米のようにメインデッシュから何から何までをつくるというようにはなっていないような気がします。
私の実家には、昔からドイツ製の大きなガスオーブンがあって、それでかなりいろいろな料理をしていました。たとえば、ロースト・ビーフ、チキン、ポークなど当たり前に作っていました。そう書くと、何やら、日本の一般の人には、たいそうなことをしていたように思われがちですが、これらの料理をつくるということは、本当に簡単で楽です。
とにかく、牛肉や、豚肉の塊、鶏肉など、塩コショウして、タコ糸や竹ひごで整形して、火を入れたオープンの中に、所定の温度で、所定の時間いれておけば、誰でもできます。うちでは、普段は、そうではないのですが、お客様多数がいらした時には、中学生くらいの頃から、これらをオーブンで焼くのは私の仕事でした。何回かやれば、誰にでも造作もなく簡単にできます。焼くといっても、フライパンなどで焼くのとは異なり、一旦オーブンの中に入れれば、後は、焼きあがるまで何もする必要もありません。無論、ソースをつくるなどのことは、味覚などが優れていないとダメなので、難しいとは思いますが、ローストチキンなど、塩コショウだけでも十分美味しいくいただけます。ローストポークなど、焼き豚のかわりラーメンにつかうと、かなり差別化できて美味しいです。
だから、母などは、普段は、オーブンで何かを焼きながら、他の料理をしていました。ただし、お客様が来たときには、簡単なオーブン料理は、私に任されたのでした。しかし、温度と、時間さえ間違えなければ、本当に簡単にできます。こんなに簡単な料理を私は、他に知りません。だから、今でも、自分で焼いてしまうことも良くあります。
それから、もう一つ、揚げ物などにも利用できます。日本だと、厚手の鍋かフライパンに大量の油を入れて、揚げますが、イタリアやドイツなどではそんなことをするのは、プロの料理人だけかもしれません。
これも、オーブンで手軽にできます。たとえば、鳥の唐揚げなら、衣をつけて、その鳥を耐熱皿に入れで、鳥に油をかけて、それをオーブンに入れます。そうすることにより、少ない油で、カリカリの唐揚げができます。これだと、油を大量に使うことがなく、油を何回か使うということもなく、廃油の問題もなくなり、それに油であげたのと変わりがなく美味しくできます。フライドチキンだって、これとほぼ同じ手順でカリカリに美味しいく焼くことができます。特に、アメリカなどでは、バターミルクに漬け込んでから焼いているようで、そうすると肉が柔らかくなり、本当に美味しくなります。私は、バルサミコにつけこんだりします。これもかなり美味しいです。
ピザなども、時間と温度を間違わなければ、誰でも、美味しく焼けます。アメリカなどでは、ビザのドウ(生地)が、プラスチックの容器に入って、スーパーなどで普通に売っていますから、これと、シュレッダーチーズとソースを一緒に買ってきたら、それを説明書に書いてある通りにすれば、誰でも簡単で焼けます。それから、このドウでパンなどもできます。
特に、ピザは、こうしたものがあれば簡単ですが、そうでなければ、結構大変です。パンやピザなどは、さすがに電子レンジではできません。日本では、パンを自分で焼く人などいないので、パン屋さんが、発達したのかもしれません。それにしても、スチームつきの、オーブンレンジがあって、かなり普及しているのに、ごパンなるものが新たに開発されてそれが売れる日本、本当に不思議といえば不思議だと思います。私などは、逆に「そこまでしてオーブンを使いたくないのか」と思ってしまいます。ちなみに、米粉のパンも勿論、オーブンで焼くことができます。
そうして、いろいろ書いていて思ったのですが、日本の場合は、スーパーに行っても、あまりオープン関係の食材とか、道具なども売っていないし、料理教室でも、オーブン料理は教えていませんから、これを欧米なみにすれば、日本でも十分にできると思います。それに、スチームコンベクションオーブンが頭脳を持ち、クラウドにもつながり料理にあわせて、自ら最適の調理をするようなれば、かなり便利と思います。それから、掃除も最近のエアコンのように、ある程度オープン自体がやるようになれば、最高です。このあたり、新たな市場として、もっともっと注目されても良いと思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どう思われますか?
あのカレーを日本に導入して、誰もが食べるようになった日本、オーブン料理はまだまだですが、勝間さんのブログにもみるように、だんだんと普及の兆しがあるようです。家庭でオーブンを自在に使えるようになったとき、日本の家庭料理も、欧米の食文化を本格的に取り入れ、より豊かになるのではないかと思います。それに、日本人のことですから、思ってもみかなった美味しい料理が生まれてくる可能性は十分あると思います。そう思うのは、私だけでしょうか?
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2 件のコメント:
こんにちは。テンポの良い記事の内容楽しく読ませていただきました。
気がついたのですが、料理には、合理性と非合理性の両面があるということ。
うちの嫁は、レンジを解凍とあたためにしかつかいません。根底には、温かい料理を愛情込めて手作りする、非合理。ありがたく思っています。冷凍食品は滅多に使いません。
逆に私と娘は、手の込んだ料理を簡単に、美味しくつくりたい派。合理。
生まれ育った家庭環境と時代の流れがそうさせていると思います。
レンジの多機能化が新しいユーザーを開拓することは、まず間違いないことと思います。
気が向いたら、私のブログ見に来てください。
ホープ様コメント有難うございます。合理性と非合理性、人間そのものですね。経済学者は、人間を合理的に動くものとして理論をうちたてますが、そうはならないのが人間です。
これを理解しないと、ホーム市場のフロンテイアは開拓できないということだと思います。
これからも、お気軽にお立ち寄り下さい!!
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