2013年10月6日日曜日

イマドキカップルは「ウチ族」「ウチ充」? 定番化しているウチデートの実態―【私の論評】ちょっと待ってくれ、過去20年間デフレだったことを忘れていないかい!デフレは、本来の「ウチ充」の最大の敵であることを!(◎_◎;)

イマドキカップルは「ウチ族」「ウチ充」? 定番化しているウチデートの実態


近頃急増しているという「ウチ族」「ウチ充」。聞き慣れない言葉ですが、あの「草食男子」の名づけで有名な深澤真紀さんによるネーミングです。

「ウチ族」とは家のなかで恋愛や消費を楽しんでいる人たちで、自宅の生活環境を充実させて、豊かにポジティブに過ごしているのが「ウチ充」なんだそう。

そして20~50代の男女の60%以上が「ウチ族」だというアンケート結果まであります! さらに「ウチ族」の20代は、およそ3人にひとりは「ウチデート派」なんだとか。

ではみんな、ウチデートで何をしているの? アンケートによると、ウチデート派のマストアイテムは、以下の結果の通り。

1位 テレビ(54.8%)
2位 インターネット(45.2%)
3位 スマートフォン(45.2%)
4位 パソコン(38.7%)
5位 ゲーム (32.3%)

YouTubeなどで映像を観たり、情報を共有して楽しめるインターネット関連はイマドキのウチデートの必需品と言えそうですね!



さらに、同じく3人にひとりが、ウチのなかで恋人と会話をするときに「Eメールやショートメール、無料通信アプリを使う」と回答。こちらの結果にはちょっとビックリです。それほど広い家に住んでいるのか、それとも…?

なんにせよ、経済的で肉体的な疲労感もないウチデート。ゆっくり語らって相互の理解を深めるには最適です。

また、将来いい妻になることを彼にアピールできる絶好のチャンスでもあります。音楽やインテリアにこだわったり彼の好物でおもてなしをしたり、賢くオシャレなウチデートを楽しんでみては?

【私の論評】ちょっと待ってくれ、過去20年間デフレだったことを忘れていないかい!デフレは、本来の「ウチ充」の最大の敵であることを!(◎_◎;)


うち属とか、うち充は、現状のものと考えても良さそうです。これについては、他にも別の調査があります。それに関する記事のURLを以下に掲載します。

家デートの「ウチ充」増加で「デートスポット」は死語に

これに関しては、詳細はこの記事をご覧いただくものとして、以下に調査結果に関わる部分のみをコピペしておきます。
 マーケティング会社「ネオマーケティング」社の調査(20~50代の男女3831人)によれば、「自分はウチ族だ」と答えた人は全体の63.1%、一方「自分はソト族だ」と答えた人は16.8%と、圧倒的に「ウチ族」が多い結果となっています。 
 ※ウチ族=「ウチ充(家の中の環境の充実)」を優先したい人 
  ソト族=「ソト充(外出先など家以外の環境の充実)」を優先したい人 
 そして、「自分はウチ族だ」と答えた20代男女100人のうち、3人に1人が「恋人とのデートはウチ」(31%)と答えています。 
 ウチ族を自称する割にデートで家にこもる率は低いような気がしなくもないですが、実家暮らしでウチでのデートはしづらい等の事情を勘案すると妥当な数字なのかもしれません。
 さて、この動きカップルだけにとどまりません。主婦にも「うち充」がみられます。その記事のURLを以下に掲載します。
「ウチ充主婦」、ネットスーパーなどの「ウチ消費」に使う金額は年間12万円以上
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、以下に概要だけ掲載しておきます。
マーケティングリサーチを行う株式会社ネオマーケティングは、今注目の「ウチ族」および「ウチ充(家の中の生活環境の充実)」をテーマにしたインターネットリサーチを実施。30代~50代の「ウチ充」主婦300人の調査結果を中心に結果をまとめた。 
同調査において、30代~50代のウチ充主婦を対象に、プライベートな時間を外出せず、ウチの中で過ごす理由を聞いた。その結果、圧倒的に多かったのは、「ウチが一番くつろげるから」(85.6%)という回答。ほかには、「ウチが好きだから」(40.1%)、「ウチの中でやりたいことがあるから」(38.0%)や、猛暑が続いた今年の夏らしく、「暑いから」(45.5%)といった回答に意見が集中した。一方、かつての巣ごもりをイメージさせるような「お金を使いたくないから」(19.9%)、「人に会うのが嫌だから」(15.4%)と回答した人は、意外にも少ない結果となった。 
休日のウチでの過ごし方について、1日を100%として、それぞれの割合を聞いたところ、割合が大きかったのは順に、「睡眠」(32.0%)、「インターネット」(17.6%)、「テレビ」(13.4%)、「食事」(13.4%)という結果になった。テレビを抜き去り、睡眠の次に大きかったインターネットの割合を時間に換算すると、実に4時間13分26秒となる。
ウチ充主婦
 ウチ充主婦が、ウチの中からインターネットで買い物をする年間消費額の平均は12万3684円 (1か月の消費金額×12か月分?で算出)と、ソト充(外出先など家以外の環境の充実)主婦の年間消費額の平均9万2970円より高く、ウチ充主婦の「ウチ消費」が活発であることがうかがえる。
ウチ充は、カップルのデートだけではなく、主婦にも広がりつつある一つの大きなムーブメントのようでもあります。

ただし、消費に関しては「ウチ充」の主婦が、「ソト充」の主婦より少し多いという程度で、あまり活発ではないようです。

私は、「ウチ充」という言葉を最初に見た時には、どちらかというと豊なイメージを想像しました。たとえば、家で本格的な料理をするとか、家のつくりが立派で、200年も持つような住宅とか、家の菜園で出来た野菜を食べるとか、そんなイメージを抱きました。そうして、日本も豊になりつつあるのかもしれないなどと想像しました。

その想像の根拠となったのは、ヨーロッパなどの住宅のイメージや、国内でもたとえばいわゆる昔の喫茶店ブームの終焉に結びついた、日本家屋の充実などです。いわゆる、普通の喫茶店は、昔本当に数が増えて、それこそ、今のコンビニよりもはるかに件数が多かった時期もあります。現在だと考えられないことだと思います。

なぜ、そんなに喫茶店が増えたかというと、その頃は、日本の住居も、オフィスなども狭くて、住居の場合だと、お客様が来ても応接室がないとか、オフイスの場合も狭くて、作業スペースがほとんどで、応接スペースがほとんどわなかったという事情があります。

2~3人のお客でさえも、それをもてなすため専用のスペースがなかったのです。だから、喫茶店は、その役割を果たしていたのです。2~3人以下のお客でも、じっくり話をする場合など、自宅に招くとなかなかゆっくりと話しができないので、喫茶店がその役割を果たしました。

事務所も同じで、たとえば、小さな会社の社長さんや、重役だと、会社ではそのようなスペースがないので、喫茶店で話をするというようなことが行なわれていました。

しかし、高度成長を終えた日本では、さすがに、2~3人くらいまでなら、何とか、応接スペースが、住居でも、オフィスでも持てるようになったということで、喫茶店ブームは去りました。

だから、「ウチ充」といった場合、住居などがさらにスペースが大きくなるとか、応接のための設備が整ったとか、あるいは、日本の住宅のほとんどが30年くらいの寿命だったのが、100年とか、200年とか持つようなものに変わりつつあるというようなイメージを抱いたわけです。

しかし、上のいくつかの記事を見ている限り、「ウチ充」は、まだまだその域にまで達していなかったようです。

特に、「ウチデート」はせっかく家でのデートなのですから、本来なら何か家での充実した時間ということになりそうですが、そうではなくて、一人でもできる、テレビ、ネット関連で占められています。主婦についても、似たような傾向です。多少消費は上向いてはいるようですが、それだけで、たとえば、家で実際に何かの活動を積極的に行うというようでもありません。家にいて、その家ならではというものを活用するというのではなく、どこでもできるスマホなどをしているというのであれば、これは、「充」という言葉を遣う事は本来はできないのではないかと思います。

これは、結局のところ、このブログにも以前紹介した「巣篭もり」消費の延長線上のライフスタイルでしかないように思えます。
危機「最も早く脱するのは日本」 麻生首相、年頭の決意-ピザ宅配業界から見た今年の経済動向は?
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事は、2009年の元旦に書いたものです。この記事では、家篭り、巣篭もりについて記事の一番最後に以下のように結んでいます。
家篭り、巣籠りが時代のキーワードに
最近、家籠り、巣籠りがキーワードになっており、昨年もクリスマスケーキの予約が例年よりもはるねかに多かったことがテレビなどでも報道されました。おそらく、金融危機などで、家籠り、巣籠りなど余儀なくされた人もいるのでしょうが、現状の昔と比較すれば、非常によくなった住環境での、家籠り、巣籠りなどは、見直されると思います。そうして、金融危機が去った後でも、変わらず、ライフスタイルの一つとして、生き残ると考えられます。それは、ピザ宅廃業に限らず、日本の産業構造にも大きな変化をもたらすものと思います。すべての、産業はこれに対応していく必要が出てくると思います。こうした、対応により内需も拡大され良い方向に向かっていくと思います。 
こうした、家籠り、巣籠りは時代のトレンドではなく、キーワードになってくる可能性が大です。このブログでは、このキーワードについても、これからも追いかけていき、掲載していきます。
この頃から年月はたち、麻生政権は、結局崩壊し、民主党政権になり、これも崩壊し、安部自民党政権が成立し、今年の4月には、日銀による異次元の包括的金融緩和が実施されました。しかしながら、この頃から、そうして現在でも、日本はデフレのまっただ中です。多くの人が、デフレ=不景気と考えておられるようですが、デフレと不景気は全く次元が異なります。

デフレは、明らかに不景気よりも悪い状況です。好景気、不景気は、あくまで正常な経済循環の中の事象であり、デフレは、正常な経済循環からは外れた、不景気よりもさらに悪い状態です。こうした、不景気よりも悪い状態が続いているからこそ、現在言われている「ウチ充」も、「ウチデート」も、「家篭り」、「巣篭もり」の延長線上でしかないのです。

これから、比較すると、アメリカの場合確かに、リーマン・ショック時の不景気ぶりは酷いものでしたが、日本のように長期デフレなどになったことは一度もありません。だから、新しい消費の動きも出てきやすかったのだと思います。実際、アメリカでは従来と全く異なる、スペンド・シフトという全く新たな消費潮流が台頭しています。それは、どのようなものかというのは、以前のこのブログでも掲載したことがありますので、その記事のURLを掲載します。
「棚が回る冷蔵庫のCM」に呆れる若者の話−【私の論評】本当の意味でのソーシャルが注目される時代
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では、アメリカの9.11同時多発テロの頃から現れ、リーマン・ショック後に明らかにみられるような、消費の新たな潮流である、スペンド・シフトについて、掲載しました。以下に、その部分だけコピペさせていただきます。
自分を飾るより ⇒ 自分を賢くするためにお金を使う。
ただ安く買うより ⇒ 地域が潤うようにお金を使う。
モノを手に入れるより ⇒ 絆を強めるためにお金を使う。
有名企業でなくても ⇒ 信頼できる企業から買う。
消費するだけでなく ⇒ 自ら創造する人になる。
アメリカは、リーマン・ショックの震源地でもあり、この頃の経済の落ち込みは確かに酷く、人々に大きな絶望感が会ったのは事実です。しかし、そうした絶望感の中にありながら、人々は上記のような全く新たな消費潮流をつくりだす契機となりました。それにしても、こうした潮流ができあがったのも、いくら一時の落ち込みが激しくても、少なくともデフレなどが長期化するということはなかったので、消費潮流の変化も見られたのだと思います。

これに比較すると、日本は、その前からデフレだったのに、、リーマン・ショック後も日銀が金融緩和をしなかったため、さらにデフレ・スパイラルの底に沈み、震源地のアメリカや、直接影響を受けむたEUなど、金融緩和で回復したにもかかわらず、本来あまり影響をうけるはずのなかった日本が一人負けの状態になりました。

こんなことでは、新たな消費潮流が根付く余裕すらなかったということなのだと思います。

しかし、今年に入ってから、市場の好感によるものだけではなく、実際に日銀が、異次元の包括的金融緩和を敢行したため、景気は2年もすれば、浮揚しはじめ、デフレからの脱却の目処もたったかのように見られました。

しかしながら、残念ながら、来年4月からの増税が決まり、デフレの回復時期は間違いなく遅れます。これに関しては、以下の上念司氏の動画をご覧いただければ、ご理解いただけると思います。


この動画では、新宿から渋谷に行くつもりなのに、うっかり山手線外回りに乗ってしまったようなアベノ­ミクス。安倍政権への期待を未だに捨てていない上念司だからこそ、迷走を始めた経済政­策にモノを申すという内容です。

いずれにしても、アベノミクスによる経済の回復、そうしてデフレの回復は遅れることになりました。そうなると、いわゆる「ウチ充」「ウチデート」なども、「家篭り」「巣篭もり」消費の延長線上にすぎないものになり、消費の新たな潮流など生まれないのだと思います。

過去20年間もデフレだったことを考えれば、いわゆる「ウチ充」「ウチデート」などが、新たな消費トレンドとはならず、「巣ごもり消費」の延長線上にすぎないことも無理はないと思います。

本来の「ウチ充」である消費トレンドまで変えてしまうような「ウチ充」やはり、デフレが解消されるか、少なくとも数年で解消される目処がたったときに、生まれてくるのだと思います。

それにしても、少し前まで、日本は、デフレというのに、政府は緊縮財政、日銀は、金融引締めをしていました。しかし、今の日本は、増税により緊縮財政の道を選んだものの、日銀の金融緩和はそのまま継続されています。

であれは、デフレ回復時期は遅れますが、少し前までの日本とは異なります。ここに、ひよっとすると、いわゆる「ウチ充」がいろいろ変化していく可能性があります。というより、企業が積極的に比較的低価格で、コストパフォーマンスがかなり高い「ウチ充」の仕方など提案していけば、それを取り入れる消費者も増えてくることは十分考えられます。

そのようにして、消費を拡大する方向につなげることができれば、ひよっとすると、デフレからの脱却に民間企業も寄与できるかもしれません。

その意味で、まだまだ本格的な消費の潮流とはなっていない「ウチ充」ですが、今後もこの動きに注目し、様々な手を打っていくことが、新たなビジネスのチャンスになるかもしれません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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