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2014年3月1日土曜日

NYのスタートアップ企業がオーダーメイドした最高にカッコよくて巨大な「社員全員共用デスク」―【私の論評】形でみせることが必要なときもある。どうしてもわからなければ、形でみせよ、それも大胆な形で(゚д゚)!

NYのスタートアップ企業がオーダーメイドした最高にカッコよくて巨大な「社員全員共用デスク」

社員がたった2人のスタートアップでもないのに、社員全員が1つの机を使っていると聞いたら、一体どんな机だと思いますか?

ニューヨーク市に拠点を置くクリエイティブエージェンシー「Barbarian Group」では、なんと4,400平方フィート(約1,341平方メートル)の巨大な共用デスクを使っています。


会社のWebサイトでは「これはスノボやスケボのハーフパイプではありません。最高にカッコいいデスクなのです」言っています(ちなみに会社のタグラインは「it's gonna be awesome(すごいことになるよ)」です)。社内の真ん中に置く共用デスクを、メビウスの輪を変形して広げたらこうなったのだそうです。

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【私の論評】形でみせることが必要なときもある。どうしてもわからなければ、形でみせよ、それも大胆な形で(゚д゚)!

メビウスの輪

これは、凄いアイディアだと思います。よく、企業などで、一致団結などというスローガンだけ掲げて、結局何もしないということがみられがちなのですが、この会社のこのディスクそのものが、まさに、言葉はどうであれ「一致団結」を示しています。そうして、この机を使うこと自体がそれだけで、コミュニケーションになっています。

それを完璧に、形で表しています。言葉や、行動よりも、はるかに分かりやすし、実際このデスクで仕事をすれば、会社の他の人とつながっていることになりますし、会社の仕事は結局のところ、一つにつながっいということを良く体言しています。

よく物事は、形から入るというということがいわれています。このデスクは、まさにその見本のようです。これは、いろいろな意味でつかわれますが、新たなスキルなど身につけるとき、それらの本質や真の意味がわからなくても、まずは形から入るというときにも使われます。

それに、いろいろな新たな企画をつくるにしても、最初は真似をするということなどにも使われます。このブログでも、真似に関する話題を掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。
『海賊のジレンマ』が教えてくれる「未来のアイデアを育てる」方法−【私の論評】単なる天才のひらめきで、イノベーションはできない体系的なRemixのみが社会を変える!!

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、結局当たらなイノベーションをする試みである、Remixも形から入るということと同じことだと思います。アインシュタインだって、スティーブ・ジョブズだって、あのボブ・ディランも、結局は先人のことを学び、それらにわずかのことをつけ加えて大成功であり、しかも高く評価されています。

もっと身近な例では、たとえば、何か失敗したときなど、男性など坊主頭にするとか、あるいは、新入社員などが、遅刻してしまったとき、他の人たちの机の上を自主的に濡れふきんで掃除するなどということも、良く行われていることです。

また、背中を見せるという行為もあります。部下などに、仕事を教えてもなかなか伝わらない場合には、それを言葉や文書で示すだけではなく、自分の行動を見せて教えるということです。

それにしても、このデスク、メビウスの輪を変形して広げたものだそうですが、素晴らしいです。メビウスの帯(メビウスのおび、Möbius strip, Möbius band)、またはメビウスの輪(メビウスのわ、Möbius loop)は、帯状の長方形の片方の端を180°ひねり、他方の端に貼り合わせた形状の図形(曲面)である。メービウスの帯ともいいます。



数学的には向き付け不可能性という特徴を持ち、その形状が化学や工学などに応用されているほか、芸術や文学において題材として取り上げられることもあります。

現在は、従来から比べると、3Dプリンターなど工作機械が進んでいますから、従来ではできなかった造形が簡単にできてしまいます。このメビウスの輪のデスクはどのような作り方をしたかは、わかりませんが、おそらく作成の過程で3DCADなど用いているのは明らかだと思います。もしかしたら、3Dプリンタのような大型工作機械も用いているかもしれません。

これからの時代は形でみせるにしても、従来では考えられなかったような方式で、さまざまな形を表現できるかもしれません。そうなれば、もっと大胆なコミュニケーションが可能になるかもしれません。

昨日は、経済ゾンビの話しなどしましたが、何かこういった大胆なコミュニケーションができれば、経済ゾンビをのさばらせないことも可能になるかもしれません。たとえば、3Dでかなりわかりやすく、金融緩和の仕組みなどをディスプレイする、しかも、液晶などの大型ディスプレイでなく、実際にモノが動いて、シミレーションなどして、誰にも分かりやすい表示ができるものをつくったら良いかもしれません。私たちも、こういう努力はしていくべきと思います。

何かこうしたものを考えて、実現できたら本当に素晴らしいことがおこると思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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