
食事はなごやかな家族団欒の場ではなく、家の秩序を示す場でした。最近では囲炉裏端で食事を出す旅館も増えた囲炉裏端を囲んだ食事があったのではないか?という疑問もあるでしょうが、貧乏な家庭では仕事や家事が多く、子供も仕事をしなければならず、子供は子供たち同士だけで食事をすることが多く、大人もめいめいがあいた時間にとるなど、確かに囲炉裏端で食事をしたこともあったが、団欒とは程遠いものでした。
裕福な家庭でも、囲炉裏端はあくまで調理をする場であり、時折女性がお茶を飲んだりお菓子を食べたり、使用人が食事をすることはあっても正式の食事は別の部屋で、お膳で食べました。囲炉裏端を囲んだ家族全員での団欒などはほとんどなく現代日本人の幻想に過ぎません。

“ちゃぶ台”が便利だったのです。しかし家父長の権威が根強い一部の農村や大商家などでは、昭和四十年代に入っても銘々膳で食事していました。とはいえ、明るくのびのびとした真の一家団欒の実現は、第二次世界大戦後の日本の民主化まで待つ必要がありました。第二次世界大戦後も、“ちゃぶ台”がテーブルに変わったが、家が狭いことや、一家の働き手の帰宅が遅いことなど、家族団欒(特に食事を中心とする)は根付いたとはいえません。一般家庭では家の造りが貧相だったため、家族サービスは主にファミリーレストランなど外部で行わました。お客も喫茶店でもてなしました。最近家族団欒が減ってきたなどというのは幻想にすぎません。元々日本には家族全員が揃って食事をしながらの団欒風景は少ないしそのような伝統もありません。

ところで、YouTubeはごらんになったことがありますか?下にリンクを張っておきますので、是非ごらんになってください。システムキッチンが出てくる場面を貼り付けておきます。
システムキッチン1
システムキッチン2
システムキッチン3
システムキッチン4