2007年3月17日土曜日

リストランテ ル' ブォン '07春のメニューのお知らせ

春らしさが増してきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? ル'ブォンでは春のコースが登場です。一足先に、ル'ブォンで春を満喫してみませんか?

昨年のローストチキン教室の写真集です!

■春のランチコース■■■■■■■■
【11:00から14:30】 2,000円
 *食前酒
 *イタリア産プロシュートのサラダ
 *魚介のパスタ~完熟トマトソース
 *牛肉の赤ワイン煮込み
 *パン又はライス
 *自家製デザート
 *コーヒー又は紅茶
■春のディナーコース■■■■■■■■
【17:00から21:00】 3,500円
 *食前酒
 *前菜
 *新鮮ハーブ野菜のサラダ
 *魚介たっぷりのブイヤベース
 *道東産鹿のロースステーキ
 *パン又はライス
 *自家製デザート
 *コーヒー又は紅茶

そのほかにもお得なメニューなど取り揃えてあります。なるべく良い席、良い部屋をご提供させていただきたいので、お早目のご予約をお勧めいたします。


りんごの皮むき-新たな市場への脅威?



昔から日本人は箸を使うので手先が器用だといわれてきました。従来だと折り紙などで、鶴を折るなどということは誰でもできました。

だが、最近ではずいぶん不器用になってきています。たとえば、大学で化学実験に使うガラスの道具類は20年ほど前までは学生がバーナーなどを使ってガラス管を曲げて作成していましたが、最近は不器用な学生が多く、ほとんど技官が行うか出来合いのものを使います。電子回路設計も一昔前はハンダゴテを用いて行いましたが、最近ではパソコンの画面上で論理回路を組み立て、論理回路が正しいかどうかはコンピュータが判定してくれるため、パソコンで作図する感覚ですぐにできます。後はフィルムに印刷した回路を機械にとりつければ出来上がりです。

子供の日常の遊びでも、自ら工夫しておもちゃを作成するのではなく、出来合いのものや、ゲームなどで遊びます。家の中でも、たいていのものはボタン一つで作動します。箸の使い方、リンゴの皮むきも覚束ない子供も多いです。あまりに手先の不器用な大人は、自ら何かをつくるとか、根気良く物事に取り組むようなことはなかなかできないかもしれません。そのまま放置しておけば豊かな人生を送れなくなるかもしれません。

手先が極端に不器用であれば、元々システムキッチンを活用するとか、オーブンレンジで調理するなど最初から考えないと思います。それどころか、料理そのものにも挑戦できないかもしれません。
日本のホーム市場の最後のフロンティアはこうした脅威があったからこそ、今まで温存されてきたのかもしれません。

2007年3月16日金曜日

サイトオープンしました!

ブログの他にサイトもオープンしました。今あまり中身は充実していませんが、いずれWeb2.0的サービスも充実し、いっそう高度なサービスを提供していきたいと思います。

サイトのタイトルは-New Luxury 新たな贅沢を求めて-
URL:http://yamada.yutaka.googlepages.com/newluxury

現状では、文章と写真などが切り張りしてあるだけですが、いずれもっと面白いサービスも提供していこうと思っています。よろしくお願いします。

2007年3月15日木曜日

単独世帯の増加

前にも掲載したように、オーブンレンジやシステムキッチンを家庭内で活用することは、日本国内のホーム関連市場では最後のフロンティアであるが、それを妨げるような脅威があります。それは、前回述べたようにオーブン調理の参入障壁の高さです。それと、本日掲載する単独世帯の増加です。

少子高齢化ということが、従来からいわれていて子供の数が減ること、高齢者の数が増えていくことは多くの人がなんとなくご存知だと思います。しかし、具体的には何がどうなるのかはあまりピンと来ていない方も多いとも思います。その具体例であり、もうすでに起っていることが、単独世帯の増加です。















社会保障・人口問題研究所の人口推計より以下のことが判ります。
(1) 一般世帯総数は、2000年の4,678万世帯から2015年の5,048万世帯まで増加を続ける。その後、減少に転じるが、2025年の一般世帯総数は4,964万世帯で2000年より286万世帯多い。
(2) 世帯規模の縮小が続き、一般世帯の平均世帯人員は、2000年の2.67人から2025年の2.37人まで減少を続ける。
(3) 今後増加するのは「単独世帯」「夫婦のみ世帯」「ひとり親と子からなる世帯」で、減少するのは「夫婦と子からなる世帯」「その他の一般世帯」である。
より単純で小人数の世帯が増加する。特に「単独世帯」は、増加を続け、一般世帯数が減少に転じる2016年以降も増加は止まらない。現在では「夫婦と子からなる世帯」が一番多いが、2007年以降は「単独世帯」が最も多い類型になると予想される。

なんと今年から日本国内で「単独世帯」が最も多い「世帯」の累計であるということです。もちろん高齢化社会で、核家族化していことから一人暮らしの老人世帯も多いのですが、いままでの世帯というとお父さんがいて、お母さんがいて、子供がいて、たまにはお年寄りのいる世帯もあるなどという考えは全く通用しなくなります。

こうした単独世帯で何か新しいことを始めるのかというと、なかなか大変だということが良くわかると思います。ただし、単独世帯であっても若い人たちはホームパーティーを開くなどのことが考えられます。さらには、高齢者世帯であっても、今後はホームパーティーを開く人もでてくると思います。なにしろ、最近の高齢者は元気な人が多いです。特に高齢者になった団塊の世代の感性や価値観など一昔前の高齢者とは違います。左の写真はある学校(小中学校一環教育の学校)でいわゆる団塊の世代といういわれる人たちの最初の年代が人が中学校1年生になったときに、撮影したものです。数の多さがはっきり分かりますね。

はっきりしているのは、従来どおりのやり方をやっていれば、小売業、飲食業、その他の産業も衰えるしかないということです。

こうした時代への変化に対応している事業の一つがオイシックスの事業だと思います。高齢者に対しても(特に高齢者向けとはうたっていない)質の良い、安全で、しかも宅配という形式で野菜をはじめとする食材を提供しています。




2007年3月14日水曜日

オーブン調理の参入障壁の高さ?!

先にオーブン調理や、オーブン・レンジを含むシステムキッチンは日本のホーム市場の最後のフロンティアになるというお話をさせていただきました。本日はこの市場に対する脅威をあげさせていただきます。

オーブン・レンジはいまだ日本の家庭に馴染んでいません。リストランテ・ル・ブォンでは過去にオーブンレンジを用いた料理教室を開催した際に、アンケートもとりましが、その結果は、オーブンレンジを自宅に設置している人のうちほぼすべての人が、1週間に一度以上のオーブン・レンジを用いた料理をしていないことが判明しました(ただし、既存の料理を温めるなどのことは料理を実施したことに含めていません) 。これはヨーロッパなどに比較すると驚くべき結果であると思います。

オープン文化に慣れ親しんでいない日本では、自分の母親や祖母でも全く扱った経験がなく、結局扱い方が分からず、利用しようという気持ちにはならないものと推察します。さらに、ロースト・ビーフ・ポーク・チキンなどの作り方は塩コショウと他の香辛料を肉につけてタコ糸を結んで形を整えて耐熱容器に移してオーブンの中に所定温度で所定時間入れておけば自然に出来上がり簡単であるにもかかわらず普及していません(欧米では子供にやらせて、母親はもっと手の込んだ料理をしていることも多い)。さほど難しいことでもないのにチャレンジすることなく、最初から諦めているため参入障壁が高いものと推察できます。


現状のままでは、オープンを利用するのは海外生活の長い人、料理にかかわる業務に携わっている人、たまたま母親などから教えてもらった人、特別料理に興味があって研究熱心な人などに限られてしまかもしれません。

現在日本ではたとえば、ステーキなどは家庭で作ってもローストビーフを作っているという家庭はまれです。カレーライスも、ステーキも最初は誰も分からなかったはずです。ステーキを焼くことを難しいと思う人はいないはずです。しかしステーキなども考えてみれば、自分の親も祖母もしたことがない、周りの人もしたことがない、テレビなどでもほとんど見たことがない、スーパーなどの小売店に行ってもステーキ用にカットしてある肉がなければ、今のように誰でも簡単にできるでしょうか?

きっと無理だと思います。確かにただ焼くだけで簡単かもしれません。しかし、肉はどのくらいの厚さが良いのか、どの程度焼けばいいのか、味付けはするのかなど、いろいろな問題が生じてくるものと思います。さらに、一度やってしまえば、あるいは何回か失敗すれば、結局は誰でもできる。ただ、焼き具合やちょっとしたコツでうまく焼けたり駄目になると気がつくでしょうが、一度もやらならなければ、煩雑さだけが頭に残り結局はやらないと思います。

このような状況を打破するためには、やはりメーカー、小売業、その他多く産業がコラボレーションしていく必要があると考えます。

2007年3月13日火曜日

函館は今日も雪だった・・・・・・・・。

函館は、先月は暖かく真冬日がなかった程なのですが、ここしばらく寒い日が続いています。ここ一週間ほど雪が降り続いています。みなさんのところはいかがですか?

きっとこちらよりは、暖かい日が続いていることでしょう。うらやましい・・・・・。しかし、そんな中でも、春は確実に近づいてきています。

リストランテ・ル・ブォンでは、桜が満開です。実は、桜の枝を持ってきて、コップにさしてあります。その枝から、花がもうすでに満開です。

函館の五稜郭公園は桜の名所ですが、ここの桜は木と木の間を近づけて植えてあります。だからこそ、桜の時期はそれこそ、桜が鈴なりになっています。そのため、枝同士がぶつからないように毎年剪定する必要があります。その剪定した枝は、無償でいただくことができます。その枝をもらってきて、部屋においておくと、温度が高いので、花が開花します。


五稜郭公園は、桜の名所です。訪れたことのない方は、ぜひ一度訪れていただきたいと思います。それから、桜の満開のリストランテ・ル・ブォンもよろしくお願いします。本当の桜の時期になりましたら、またお知らせします。そのときには、五稜郭公園と、リストランテ・ル・ブォンもよろしくお願いします。

2007年3月12日月曜日

リストランテ・ル・ブォンからのお知らせ

リストランテ・ル・ブォンでは、今月は以下の催しものを開催いたします。夜6時以降のディナータイムに開催します。これを機会に当レストランに来られたことのない方は是非来て下さい。店の雰囲気や他のメニューなどどのようなものがあるのか、是非お確かめ下さい。






企画内容】
①『ピザとパスタ食べ放題 2,000円(お一人様)』テーブルバイキング(バイキングとしていますが、注文すればホール要員が運んでテーブルまで持ってきます。いくつかの中から自由に選べるという意味あいでバイキングと銘打っています)
・ピザ全5品、パスタ全20品が対象商品
・2名様より注文を承ります
・時間は90分にさせていただきます


②『通常1,100円以上のピザとパスタ』が1,000円均一
・ピザ全5品、パスタ全20品から1,100円以上を対象
・最大600円の値引きとなります
・1名様から注文を承ります。

住所、電話番号など詳細は、右のリンク集をからリストランテ・ル・ブォンをクリックして、アクセスしてから見て下さい。
以下はグーグル・アースからリストランテ・ル・ブォンの付近の衛星写真を入手し貼り付けたものです。このレストランは函館山や五稜郭タワーからみると、屋根が緑色で三連の三角屋根になっていて目立つののですぐ確認できます。どちらかに行く機会がありましたら、是非確認してみてください(ただし地上からは確認でません)。
写真でみるとリストランテ・ル・ブォンは五稜郭公園(特に裏口)に非常に近いことが分かるでしょう。歩いて5分くらいです。五稜郭公園に行かれた際には、是非レストランも立ち寄って見てください。なお、来られる際には、なるべく良い、料理、席、良い個室を提供させていただきたいので、ご予約をお勧めいたします。






2007年3月11日日曜日

番外編-Web2.0関係(アマゾンのインスタントストア)

アマゾンのインスタントストアを創ってみました。興味のある方は下の画像をクリックして下さい。アマゾンでは、web2.0の一環として、誰もが簡単にできるインスタントストアを提供し始めました。私も試しに作成してみましたが、ワープロ感覚で誰にでも作れます。なお、アマゾンのインスタントストアについて質問があれば、メールかコメントを書いて下さい。私の答えられる範囲で答えさせていただきます。


このストアでは「新たな贅沢品」を取り扱います。「自分を大切にする」「ヒトとのつながりを大切にする」「探究心が旺盛」「独特のスタイルを求める」人のためのストアです。これらのキーワードのうち一つでも当てはまる方は是非立ち寄ってください。
















2007年3月10日土曜日

システムキッチンは日本の第2の“ちゃぶ台”になるか?

最近は“ちゃぶ台”を使う家庭は減ってきましたが、“ちゃぶ台”はどこからきたものかご存知ですか?“ちゃぶ台”は純和風の家具と思われがちですが、洋を取り入れた和洋折衷である近代和風の家具です。ひとつの食卓をみんなで囲むというスタイルこそが洋風でした。

“ちゃぶ台”以前は、日本人はこのような食事の仕方はしていませんでした。日本人の旧来の食事は銘々膳(個々人用の膳という意味)を用いていました。しかも、比較的裕福な家庭では身分順に並んで正座、作法厳守、会話厳禁の堅苦しい雰囲気で、用いるお膳も身分に応じて脚の高さや立派さで差がつけてありました。鍋料理ですら、給仕が鍋からお椀に移し銘々膳に配られました。鎌倉時代以降の武家社会の身分制度が、江戸に入ると社会全体に及び、家庭をも支配したためです。

食事はなごやかな家族団欒の場ではなく、家の秩序を示す場でした。最近では囲炉裏端で食事を出す旅館も増えた囲炉裏端を囲んだ食事があったのではないか?という疑問もあるでしょうが、貧乏な家庭では仕事や家事が多く、子供も仕事をしなければならず、子供は子供たち同士だけで食事をすることが多く、大人もめいめいがあいた時間にとるなど、確かに囲炉裏端で食事をしたこともあったが、団欒とは程遠いものでした。

裕福な家庭でも、囲炉裏端はあくまで調理をする場であり、時折女性がお茶を飲んだりお菓子を食べたり、使用人が食事をすることはあっても正式の食事は別の部屋で、お膳で食べました。囲炉裏端を囲んだ家族全員での団欒などはほとんどなく現代日本人の幻想に過ぎません。

家族でひとつの食卓を囲む“ちゃぶ台”は、明治維新による四民平等、一家平等の実現を象徴する家具でした。大正デモクラシーの大きな流れの中で、都市に住む人々のあいだに一家団欒の生活思想はだんだん浸透していきました。比較的狭く部屋数の狭い日本では、テーブルよりも折りたたんで格納できます。

“ちゃぶ台”が便利だったのです。しかし家父長の権威が根強い一部の農村や大商家などでは、昭和四十年代に入っても銘々膳で食事していました。とはいえ、明るくのびのびとした真の一家団欒の実現は、第二次世界大戦後の日本の民主化まで待つ必要がありました。第二次世界大戦後も、“ちゃぶ台”がテーブルに変わったが、家が狭いことや、一家の働き手の帰宅が遅いことなど、家族団欒(特に食事を中心とする)は根付いたとはいえません。一般家庭では家の造りが貧相だったため、家族サービスは主にファミリーレストランなど外部で行わました。お客も喫茶店でもてなしました。最近家族団欒が減ってきたなどというのは幻想にすぎません。元々日本には家族全員が揃って食事をしながらの団欒風景は少ないしそのような伝統もありません。

“ちゃぶ台”は貧乏で狭い過去の日本の団欒の象徴ですが、オープンキッチンシステムのついたダイニングルームは豊かな日本の第2の”ちゃぶ台”となり、ライフスタイルを変え本格的な団欒(家族、その他も含めて)が日本の家庭でも定着していく可能性が高まりつつあります。日本におけるチーズやワインなどを含むヨーロッパの食文化も現在日本に定着しているのは全体の食文化の一部分を切り取っただけのものに過ぎなく、真の意味ではこれらのオープンキッチンシステムを中心としたライフスタイルが根付いた後に定着していくことでしょう。

ところで、YouTubeはごらんになったことがありますか?下にリンクを張っておきますので、是非ごらんになってください。システムキッチンが出てくる場面を貼り付けておきます。

システムキッチン1

システムキッチン2

システムキッチン3

システムキッチン4



2007年3月9日金曜日

オーブン調理が普及する欧米(4)ホーム関連市場の最後のフロンティア?!

数年前から都内などのハイグレードマンションにはオープンキッチンシステムは当たり前で、大容量のアメリカ製のオーブンやガステーブルはもとより、アメリカ製の冷蔵庫が最初から備え付けられるようになりました。

アメリカ製のオーブンや冷蔵庫の最大の魅力は容量が大きいことです。冷蔵庫は日本製のファミリー世帯用冷蔵庫の平均容量が概ね300L~400Lであるのに対し、アメリカ製の容量600L~700Lが標準でありその大きさの違いは明らかです。

ハイグレードマンションの住人は、よく友人やお客様を招待してホームパーティを開きます。その際、大容量の冷蔵庫はその威力を大いに発揮してくれます。次に魅力として挙げられるのがアイスディスペンサーです。欧米製の大型冷蔵庫には必ずといっていいほど付いている。アイスディスペンサーは、普通の氷だけでなく、クラッシュアイスや冷水も自動的に作くる。氷や冷水の利用頻度の高い欧米人にとっては必須の機能といえます。

洗濯機・乾燥機も欧米の製品は大容量が大きく大量の洗濯ができることと、ビルトインにより見た目を美しくコンパクトに収納できるため、新築のハイグレードマンション取り入れられています。数年前からハイグレードマンションに居住する日本人の富裕層が、自宅に料理人を出張させてパーティを開いているという話をよく聞きます。グローバル化の時代、欧米製のキッチン機器は富裕な日本人の生活にも必需品となりつつあり、もっと下の層にも浸透しつつあります。

しかしながら、この浸透は遅々として進んでいません。なぜでしょうか?富裕層は別にして、もっと下の層ではせっかくシステムキッチンがあったとしてもそれを使いこなせい家庭も多いからだと思います。富裕層に関しては、自分で調理せずにケータリングをしたりするの使いこなせなくても何とかなるのでしょう。

最近は普通のマンションでもシステムキッチンが導入されています、システムキッチンには必ずといっていいほどオーブンがついています。これを使いこなせない人が意外と多いのです。ですから、せっかくのシステムキッチンのオーブンで何を調理するかといえば、冷凍ピザを焼くとか、フライパン等で調理した料理を保存しておきそれを温めるとかが多いようです。

新築のマンションに入って、初めてシステムキッチンを使う機会に恵まれた新婚の奥さんが冷凍ピザを焼いて真っ黒焦げにしているなどの話はよくききます。さらにやっかいなのは日本では元々システムキッチンを活用するようなライフスタイルがなかったことなどが多大な影響を与えていると思います。

しかし、こうしたギャップがあるからこそホーム関連市場の最後のフロンティアになる可能性が大きいと考えます。

次回は元々システムキッチンを活用するよう習慣のない日本の元来のライフスタイルに焦点をあてたいと思います。

2007年3月8日木曜日

オーブン料理が普及する欧米(3)-日本でのオーブン向け商品の少なさ

日本を含め米を主食とするアジアでは、湯を使う(ゆでる、蒸す)調理法が一般的であるため、欧米のオーブン(蒸し焼き)の文化とは全く違う食文化を営んできました。米を食べる文化圏では、レトルトパウチ食品が広く普及しました。

欧米諸国でも1970年代に家庭用としての実用化が試みられましたが、商品としては育ちませんでした。今でもアメリカではレトルト食品は宇宙食であるとの観念が強いようです。

大型の冷凍冷蔵庫が早くから普及して常温保存の必要性が高くないこと、一般的にローストするなどオーブンでの加熱調理が食事作りの基本となっていることがその理由としてあげられます。実際、最近の様子を欧米現地在住者に聞いてみても、冷凍食品とともに缶詰、びん詰、乾燥食品が圧倒的で、レトルトパウチ食品は見当たりません。

ひるがえって日本ではスーパーなどの食品売場や食器売場にはオーブントースター用とか、電子レンジ用の商品は豊富においてあり、レトルトパウチ食品なども相当豊富ですが、オーブン用の素材・食器・道具となると驚くほど少ないです。

アメリカのスーパーだと、オーブン用に半加工してあるローストビーフ用や、半焼成したロースト・ビーフや詰め物をして下ごしらえしてある鳥などはもとより、アミーズ・キッチンなどのオーブン用の冷凍食品や瓶詰、缶詰が豊富です。


今後のオーブン・レンジの普及にともないこれらの商品に対する需要が高まる可能性は大きいと考えられます。この需要は日本国内に残されたホーム関連市場のフロンティアとなる可能性が大です。ただし、現状のままでは同じことの繰り返しになります。飲食産業、流通産業、メーカーなどが協同したインフラ整備などしていく必要があるものと考えます。




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