2007年5月5日土曜日

Music-Weather Report

Weather Report - Clip Waterfall


アメリカのエレクトリック・ジャズバンド。マイルス・デイヴィスの元で活躍していたジョー・ザヴィヌル、ウェイン・ショーターの二人により1971年に結成された。ミロスラフ・ビトウスを加えデビューアルバム「ウェザー・リポート」を発表しました。1975年にジャコ・パストリアスが参加。バンドは頂点を迎えた。1986年、ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターがそれぞれのバンドを作り、ウェザー・リポートは解散しました。

彼らのデビュー・アルバム「ウェザー・リポート」は、フリー・ジャズの混迷から脱しきっていなかった当時のジャズ・シーンに大きな話題を提供しました。その1年後に彼らは初来日を果たしている。ウェザー・リポートの中核的存在である、ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターの二人が初めて出会ったのは、'59年の事だったという。当時 ウィーンからアメリカにやってきたばかりのザヴィヌルと、ジョン・コルトレーンの演奏に強い感銘を受けたショーターは、たちまち意気投合したそうですが、この時は一緒に仕事をする機会はありませんでした。

ザヴィヌルは'60年代にキャノンボール・アダレイ(アルト・サックス)のコンボに加わり「マーシー・マーシー・マーシー」などのヒットを飛ばす。一方 ショーターも、アート・ブレイキー(ドラムス)のジャズ・メッセンジャーズやマイルス・デイヴィス・グループでの活躍を通じて、既にトップ・プレイヤーとしての名声を獲得していました。

そんな二人が再び顔を合わせる事になったのは、マイルスの「イン・ア・サイレント・ウェイ」('69/2)のレコーディング・セッションでした。これをきっかけにして二人の間に新しいグループの構想が芽生え、ミロスラフ・ヴィトゥスを加えた 三者三様の個性のぶつかり合いによって ウェザー・リポートは誕生しました。

ウェザー・リポートは、それまでのジャズ・のパターンから一歩脱却して、新しい即興演奏のあり方を提示してみせたグループとして注目を集めましたが、そういったものよりショーターやザヴィヌルが持っていたナチュラルな感性と、そこから生み出される自然なサウンドの響きが、当時のファンに強い印象を与えました。

'74年に、ミロスラフ・ヴィトゥスが抜けた事によって、ウェザー・リポートは新たな局面を迎えました。'75年に、たまたまマイアミを訪れたザヴィヌルの目にとまった ジャコ・パストリアスがグループのベーシストに抜擢されたのです。ジャコの自在なベース・ワークと音楽性、そして何よりもリズムを基調にしたサウンドに対する考え方そのものが、ウェザー・リポートの方向性を大きく変えてしまいました。

ジャコが初参加した「ブラック・マーケット」('75/12~'76/1)で、ジャコのスケールの大きい強烈なベース・ワークが聴けます。ジャコはベースを リズム楽器として活用しつつ、この楽器をメロディ楽器としても活用し、見事なまでのハーモニーを被せていきました。そのあたりの自在な音楽展開が、実にスリリングでもありました。そうしたバンドの新しいカラーは、翌年の「ヘヴィー・ウェザー」でいっそう顕著なものになってきました。
weather report : black market :1978:

グループ最大のヒット・ナンバーとなった「バードランド」では、ポップなフィーリングに加えて、軽やかに飛び回るジャコのベース・ワークが、グループに独特の浮遊感を与えていました。'82年に、ジャコとドラムスのピーター・アースキンが抜け、後任としてヴィクター・ベイリーとオマー・ハキムが加入したが、やはりジャコがいた頃の 黄金時代を凌ぐ作品は生まれなかった。ヴォーカルを加えたポップなサウンド作りにグループの新生面を求めたりもしたが、ジャコ在籍時の輝きを取り戻す事はできず、'86年に ウェザー・リポートは解散しました。
Weather Report - Bird Land


この頃は良く覚えていますが、ウェザー・リポートの新作が出るたびに、レコード屋さんに行きました。次は、一体どんな音か、どんな音楽なのか?と期待を胸にいだきつつ。今じゃこんな思いをさせてくれるアーティストいませんね。音楽界全体が死んだような気がします。ウェザー・リポート再結成のうわさもありますが、いずれにせよ、新たな音楽を生み出す気力、覇気のあるミュージシャンがまた多数輩出するような世の中になって欲しいものです。

2007年5月4日金曜日

テンコ盛りチーズ・ピザ売れてます

テンコ盛りのチーズのピザ、売れてます。ピザ・テンフォー5月1日より、チーズの量30%増量しました。売り上げも30%増しです。みなさん、ありがとうございます。写真は、ミックス・ピザですが、具がわかるようにチーズはのせていません。チーズをのせると具がほぼみえなくなります。
ピザハットをはじめとする、ほぼすべての宅配ピザで使っている伸びるだけで、旨みのない(アミノ酸の種類がすくない)モッツアレラチーズは使っていません。
今回の増量で、テンフォーのピザは、日本の宅配ピザの中でチーズ量が今までも一番だったのが、とうとう今回の増量でオーストラリアの某宅配ピザを軽く追い抜き、世界一となりました。推定、ピザハットの3倍のチーズ量となりました。
ピザはやはり、チーズを食べるもの、チーズがあまりのっていない、痩せ衰えたようなピザは食べたくありませんね。
宅配ピザは世界一のチーズ量を誇るテンフォーできまりですね。
注文は0120-236-104から。お間違えのないように。


2007年5月3日木曜日

函館桜咲きました


函館もようやっと桜が咲きました。これは、うちの近所の桜ヶ丘通りというところで、普通の通りの両側に桜があります。まるで桜の天井のようです。隠れた桜の名所です。もし函館に来る機会があれば、時間が許せば是非立ち寄っていただきたいと思います。函館によられたなら、きっと桜の名所の五稜郭公園には行かれると思います。その際には、是非ともリストランテ・ル・ブォンにいらしてください。
3月にリストランテ・ル・ブォンの内容を掲載したときに、桜が咲いたらまた連絡する旨掲載させていただきました。本日はその約束を果たさせていただきました。よろしくお願いします。


函館市本通1丁目22-22(GEOさん向かい)  ご予約は0138-31-3838営業時間/11:00~22:00 (ラストオーダー21:15) 客席数/100席

なお、前回お知らせさせていただいた、ピザ・パスタ食べ放題2000円、通常1000円以上のピザ、パスタ1000円均一の春のディナーフェアはまだ継続しています。ただし、連休期間中が最後となります。よろしくお願いします。

2007年5月2日水曜日

映画バベル見ました

映画「バベル」を見ました。非常に重いメッセージを含んだ映画です。このゴールデン・ウィークにご覧になれる方は是非見ていただきたいと思います。ブラッド・ピットが出演する久々の硬派の映画だと思います。ブラピは「Seven Years in Tibet」で、一躍世界のスターに躍り出たと思いますが、それ以来の久々の硬派映画と思います。とにかく、この映画の伝えるメッセージは重いものです。
下は、バベルの予告編です。(trailer)

下は、映画バベルの出だしのシーンです。(first sean)

下は、映画バベルのストーリの直接のきっかけとなった、射撃のシーンです。(Fire)

私はこの映画を見ていて、2007年4月15日にその要約を紹介した、未来社会への変革(未来の共同体がもつ可能性)という書籍の内容を思い出していました。この書籍には、第六部に「共同体(コミュニティー)のグローバルな側面」という内容の項があります。まさに、この映画を見ているとグローバルな共同体(コミュニティー)が必要であると思います。さらに、この書籍の結びの一番最後にでてくる、エリ・ウィーゼルの執筆内容を思い出しました。

先に紹介した要約にその内容はでてくるのですが、要約の一番最後の項はエリ・ウィーゼルの「結び」の要約です。(エリ・ウィーゼルはノーベル平和賞の受賞者です。ボストン大学の教授として、半生を抑圧された人々のために捧げてきました。ホロコーストを自ら経験し、自らの才能を著述、教職、語り手として世界の人権と平和を守るために費やしています)

これをまた、再掲させていただきます。

科学技術の発展は目を見張るばかりだが、私たちの倫理はほとんど進歩していない。例えば、私たちは他人の痛みや苦痛に対して敏感であるとは言えない。だから、相変わらず将来に対する不安に怯えているのだ。
我々は今日、世界中の出来事を瞬時に知ることができる。だから、もはや知らなかったということは言い訳にできない。確かにこれを解決するための手段や可能性は限られているが、絶望や努力の放棄は所詮言い訳だ。無関心を生むだけだ。

無関心とは孤独なものである。無関心な人間は、他人を見ていない。だから周囲に何も感じないし、他人の身に何が起きても気にしない。底知れない虚無に包まれ、内面を虚無で満たされている。彼らはいかなる希望も将来も持てない。
我々は、21世紀を迎えるにあたり、弱く、虐げられ、孤独で、病み、絶望している人びとと連帯しなければならない。その思いが、共同体(コミュニティー)に対して気高く人間的な貢献をしたい!という願望になる。そして、自らが何者であるかでなく、他者にとって何かということで自らを規定するようになる。

この映画を見るまでもなく、私達は他人や他国の人々と無縁で生きているわけではないのです。たとえ、自分は関係ないなどと思っていても。だから、他人や他国の人々に関心をもたなければならないのです。さらに、人間とはもともと一人では生きていけない存在なのです。無意識にあるいは積極的に共同体(コミュニティー)を求める生き物なのです。それは、人間に限らず、生態系をみていても明らかに、生命の性なのです。
しかし、現実には我々はこの映画で表現しているように、分断され、相互にコミュニケー書を図りにくい状況におかれています。

この映画にでてくる都市、ロサンゼルス、モロッコ、メキシコシティー、東京などの都市を健全なものにするためには、都市に共同体(コミュニティー)を築いていかなければなりません。その共同体(コミュニティー)は全くあたらなもので、地理的な共同体(コミュニティー)ではなく、信じるもの、理念を共有する人々の共同体(コミュニティー)です。それも、非営利の共同体(コミュニティー)でなければなりません。

これは、多様なニーズを満たす共同体(コミュニティー)は政府でも、民間企業でも創設することはできないからです。だから、これらの都市にそれこそ何千、何万という共同体(コミュニティー)を創設する必要があります。それこそ、この映画で出てくる東京の少女やそのお父さん、あるいは、ブラッド・ピットが役を担っているアメリカの父親、母親、子供達、メキシコからの移民、モロッコのお父さんと、その子供達や奥さんなどのニーズはさまざまであり、これらを一つの共同体(コミュニティー)で満たすことは不可能です。だからこそ多くの共同体(コミュニティー)さらには、ニーズを満たすために創設された多くの共同体(コミュニティー)が相互にコミュニケーションを図っていく必要があります。これは、いくら個々人のニーズが違うからといって、人類という一つ共同体として、共通の理念や、目的、目標が存在する、いや、存在しなければいけないからです。

私はこの映画を見て、ざっと上のようなことを思い浮かべてしまいました。皆さんはどうでしょうか、是非を映画を見て感想を聞かせていただきたいと思います。

2007年5月1日火曜日

ピザ・テンフォー復刻ピザの画像


            画像をクリックすると、大きく見えます。↑↓

昨日紹介しました、ピザ復刻三品の画像をと、おいしさ宣言の画像を掲載します。

スペシャル・ピザは、具が大きく、迫力の大きさで当時のファンを仰天させました。(トマト・ソース)

シーハーブは、当時からあったシーフード・ピザに新たにハーブで味付けして、新たなティストの新境地を皆様に提供させていただきました。(トマト・ソース)

インディアンライス・ピザは当時お客様にピザ・テンフォーは比較的おとなしい味で子供にも安心して食べさせられるという、それまでの定評をあえて打ち破りアダルトな味に挑戦した商品です。(チリ・トマト・ソース)

テンフォーの宅配エリアに住んでいる方は是非お試しください。

注文は0120-236-104(フリーダイヤルになりました)(ニサンガ六テンフォーと覚えてください)

2007年4月30日月曜日

ピザ・テンフォー 5月1日よりあの人気ピザ3品復刻! + おいしさ宣言

今回の復刻ピザは、

【1991年登場!】斬新さと旨さがドッキング、支持率NO.1の復活です。

→ スペシャル←

【1998年登場!】大葉の爽やかな風味でたっぷりの海の幸をどうぞ。
       →シーハーブ←

【1991年登場!】ホットな辛さがやみつきになるかも!元祖ちょいワルピザ、リバイバル。
        →インディアンライス←

さて、あなたは上記三品食べたことがありましたか?食べたことのある人はその感想を!
そうでない方ももし食べられたら感想を寄せてください!


さらに、テンフォー美味しさ宣言
ピザのおいしさのキメテはやっぱりチーズ。テンフォーでは、良質で安心なデンマーク産[DANISH]をはじめ4種のチーズをブレンドし、どのトッピングよりも最も多く使用しています。そしてさらに、おいしさを追及した結果、ピザ全品、チーズを増量(平均3割)たっぷり&ヘルシーな美味しさをどうぞ!

※『チーズ』ヘルシーなおいしさのヒミツ!
・チーズの美容効果・・・・肌の健康に効果があるとされているビタミンAやビタミンB2が豊富
・アンチエージング・・・ほぼ全種類のアミノ酸が含まれており、魚などには余り含まれていない必須酸が豊富です。
・元気の源!・・・・・・カルシュウムやアミノ酸も多く含まれてるので、現代人に必要な栄養成分をおいしく手軽にとることができます。

『チーズ増量のびっくりセンセーション!?』
テンフォーの人気メニュー「カントリー男爵」を食べていましたが、どう頑張っても、どんなに綺麗に食べようと思っても、
ビザ一切れを取ると、チーズとコーンが落ちてしまいます!こんなに多いチーズの量は、日本ピザ宅配業界では空前絶後の量だと思います。


2007年4月29日日曜日

Beatnik's Movie Pictures

ブログ用素材

本日はビートニクス映画の特集とさせていただきます。上のアイコンをクリックしてください。私のウェブ・アルバムにリンクしています。あのなつかしの、ジェームス・ディーンやマーロン・ブランドの若いころの写真などがでてきます。1950年代だけではなく、1970年代まであたりまで入っています。良くも悪くもビートニクスには日本も影響を受けています。
これらの映画については、もうすでに説明したものもありますが、また説明していないものについては、これから説明していく予定です。よろしくお願いましす。

2007年4月28日土曜日

The Source

以前ビートニクの話を掲載しましたが、これを知るには、多くの解説書や書籍を読むよりも映画ビートニクを見ていただくのが一番判りやすいです。以前、何の前置きもなく、アメリカのBOBOsの話など掲載していたら、何となく分かりにくいというメールが寄せられました。良く考えて見ると、多くの日本の人はビートニクについてあまり予備知識がない人が多いのでそのためかも知れないと思い、掲載しました。確かに、ビートニク→ヒッピー→BOBOsという移り変わりが判らないと理解しにくいと思います。良く知らない人は、このブログ以外にも他の資料などに目を通されると良いと思います。

映画ビートニク(The Source)は、アレン・ギンズバーグ、ジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズの3人を中心に、1950年代にアメリカで始まったビート・ジェネレーションの今日に至るまでの歴史を、膨大な映像クリップとインタビューでまとめた作品です。ビートの歴史を多彩な音楽で甦らせ、さらに未来へとつづくビートのスピリットを綴った驚愕のドキュメンタリー・コラージュです。在りし日のギンズバーグ、ケルアック、バロウズを、それぞれ、ジョン・タトゥーロ、ジョニー・デップ、デニス・ホッパーが演じています。ビートについて証言するのは、グレゴリー・コーソ、マイケル・マックルーア、ゲイリー・スナイダ-ら同時代のビート詩人や作家ケン・キージー、グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアらです。この他、作家のポール・ボウルズやノーマン・メイラー、映画作家のシャーリー・クラーク、抽象画家のロバート・マザーウェル、音楽家のフィリップ・グラスも数カットでています。ミュージシャンのボブ・ディランらの映像も引用されています。

『ビートニク』は映画の完成を見ずに1997年に他界したアレン・ギンズバーグに捧げられている。製作総指揮に名を連ねるヒロ・ヤマガタはギンズバーグの旧知の友人。94年にアレン・ギンズバーグ、グレゴリー・コーソの依頼により共同で企画に奔走。97年にギンズバーグとバロウズがあいつで他界。完成が危ぶまれたものの、ヤマガタ個人の資金で99年完成に至った。


■映画の情報■
邦題:『ビートニク』原作題:"The Source"

監督 チャック・ワークマン

製作総指揮 ヒロ・ヤマガタ

製作 チャック・ワークマン

脚本 チャック・ワークマン

出演者 ジョニー・デップ
ジョン・タトゥーロ
デニス・ホッパー
マーロン・ブランド
ウィリアム・バロウズ

編集 チャック・ワークマン
公開 1999年
上映時間 89分
製作国 アメリカ
言語 英語

以下はウィリアム・バローズの画像です。

以下はアレン・ギンズバーグの画像です。

以下はジャック・ケルアックの画像です。日本語の字幕がついているので理解しやすいです。

アメリカを語ろうとするとき、ビートニクを抜いて語ることはできないと思います。これを知らずして、アメリカを知っているなどという人は、似非文化人だと思います。文化などは、本で読んで勉強するのも悪くはないですが、やはり体で感じてるとか、覚えるとかが一番だと思います。是非この映画を見て下さい。
今でも、アメリカではビートニクの末裔達がいたるところでいて、公園の中や、街角で、大きな声で詩を叫んでいる若者などがいます。ビートニクを知らない日本人には、精神病患者か何かと思うかもれしれません。でも、こういう背景を知っていれば、見方も変わってくると思います。ファッションや音楽だけではなく、文化の真髄を味わっていただきたいと思います。

未来組織のリーダー  ビジョン・戦略・実践の革新  


今ほど、頼れる指導者が求められる時代はない!ケン・ブランチャード、ピーター・センゲ、サービス・マスター社会長C・ポラードなど一流の経営者、コンサルタントらが明かす大変革時代のリーダーの条件。ビジネスマン必読といえると思います。この書籍の初版1998年。10年近く経てようやっと真実身を帯びてきたようなきがします。私が購入したのは2000年前後。先に掲載した、「未来社会への変革」ともう一冊をあわせた、P・Fドラッカー財団の三部作です。もう一冊は残念ながら、当時購入していませんでした。現在購入中で2、3日以内に自宅に宅配されると思います。
いずれに、せよ、購入した当時はなかなかピンとこなかった書籍です。今になって非常にわかる、それに現在の最先端という感じがします。皆さんも一度是非読んで見てください。ありきたりのリーダーシップ論よりはるかに、奥が深く、幅も広いです。アメリカの知性と良心を結集した書籍といえます。これが理解できなければ、これからの時代のリーダーシップは理解できません。
この書籍を読むと、そこらへんに売っている日本人のよくあるビジネス書で普通に書かれたリーダーシップ論は、幼稚で、近視眼的で馬鹿のように見えてきます。社会科学系の弱い日本ならではの現象だと思います。冒頭のドラッカーの序文には、優れたリーダーに共通する特性の一つとしては、カリスマ性がないということであると述べています。カリスマ性=リーダーシップと考えている日本の一般の人にとってはまさに、目にうろこの内容だと思います。

この本では、リーダーシップに何が求められるか。アメリカの定評ある経営トップ、一流のコンサルタントらがビジネスマン向けに語るリーダーシップの極意。大変革時代のリーダーの条件を明かしています。

2007年4月26日木曜日

ハイテクによる都市型共同体の発展

しばらく前に共同体について掲載しましたが、本日はその成功事例であるフォーカス・ホープを掲載します。デトロイトは今アメリカのNPOの最も進んだ都市となっています。その中でフォーカス・ホープの業績は今さん然と輝いています。
フォーカス・ホープ(希望の集い)は、米国現代史上最も破壊的だった人種差別的暴動である、1967年のデトロイト暴動のさなかに生まれました。1週間に及ぶ暴動でデトロイトの市街地は完全に破壊されました。
あれから30年以上を経た今日、同じ場所に半マイルにも及ぶ奇跡の共同体が建っています。
そこには、フォーカス・ホープの職業訓練所、食料配給所、託児所、そして利益を生み出すは機械工場などがあります。

上の写真はフォーカス・ホープで食品の陳列のボランティア活動をするデトロイト大学の学生の写真です。

この偉大な業績は、最初は食料配給の慈善事業から始まりました。今では、毎月2万4千人以上もの所得の低い母子に食料を提供しています。食料を受け取る家族は、スーパーマーケットに似た施設でショッピング・カートを押して自ら商品を選び、普通のスーパーでやるようにキャッシュ・レジスターで精算します。食料を箱に詰めて自宅の届けたほうがもっと効率が良いのかもしれないが、それはこの慈善事業を始めたカニンガム牧師と、ヨザイティス夫人が、家族が食料を選択する尊厳を持つべきだと感じたし、さらに大切なのは、施しを受ける家族ではなく、普通の家族らしい体験を子供たちに心理的に教え込むためにそうすべきであると感じたからです。
フォーカス・ホープでは、このような考え方が随所に息づいています。施しを受ける人々ではなく、人間の尊厳を信じているなら、何か食料以上のものつまり食べていける手段を与えなければならないということです。まれに見るこの共同体の成功はこうした考えをするリーダーに導かれたためだと思います。

以下にフォーカス・ホープの使命宣言を掲載します。

すべての人々の尊厳と美しさを認識し、
知的で実践的な行動によって
人種差別と貧困と不公平を克服することをわれわれは誓う
そして、大都市に共同体を築き、そこではすべての人々が
自由と調和と信頼と愛情の中で生きられる
肌の色が黒、白、黄、褐色、赤、そのほか何色であっても
デトロイトとその郊外の人々は
どんな経済的階層、
出身国、宗教であっても
この誓約に参加する

1968年3月8日採択

以下のURLをクリックしてください。2003年度のフォーカス・ホープのプロジェクトについての映像がみられます。
http://www.youtube.com/watch?v=6ZZqT-sbVhc

2007年4月25日水曜日

The Band Wagon

本日もミュージカルの紹介をします。日本では、こうしたミュージカルなど現代ではあまり振り向く人もいないようですが、アメリカの場合は、まだまだ親しまれています。さらにフレッド・アステアなど、今も国民的な英雄で、最近でもCDなどの新作が発表されています。アメリカという一つの共同体を維持・存続するためにも、今でもさかんに見られているのでしょうか。
下は、バンドワゴンの中の一シーンです。フレッド・アステア、シド・チャーリー、オスカー・レバントが、ミュージカルの金字塔ともいわれる、「That's entertainment」を高らかに、楽しく、愉快に歌っています。この歌は、後年ミュージカル映画のオムニバス映画「That's entertainment」に、その題名と主題歌が使われました。アメリカのミュージカル映画では忘れてはならない、大傑作といえます。
フレッド・アステアの華麗なタップ・ダンスと、明るい歌声、この作品も屈託のない、明るい、自信に満ちたアメリカを味わうことができます。

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