2010年11月9日火曜日

池袋に「おばあちゃんのメードカフェ」-フェスティバル/トーキョーの一環で―そのうち、高齢者の奪い合いになるとドラッカーが仰天予測?!

池袋に「おばあちゃんのメードカフェ」-フェスティバル/トーキョーの一環で
おばあちゃんメードカフェ「カフェ・ロッテンマイヤー」のロゴ


おばあちゃんのメードカフェ「カフェ・ロッテンマイヤー」が先月10月30日より、東京芸術劇場前に設けられるフェスティバルセンター「F/Tステーション」内に期間限定でオープンした。舞台芸術の祭典「フェスティバル/トーキョー」の一環。

「フェスティバル/トウキョー」の舞台の数々
写真や映像作品で知られる美術作家のやなぎみわさんがプロデュースするカフェ・ロッテンマイヤー。公募で選んだ「おばあちゃんメード」が、給仕と料理のパフォーマンスで利用客をもてなす。

Elevator Girl のシリーズ©Miwa Yanagi
席数は40~50席。参加する「おばあちゃんメード」は29人を予定。最高齢は77歳で、最年少は24歳。演劇経験者が多いが、中には一般企業に務める女性や主婦もいる。

メニューは現在考案中で、ドリンクメニューを中心に予定する。店内では、演劇公演「カフェ・ロッテンマイヤー」や、やなぎみわさんのアーティスト・トークなどのイベントも行う。


やなぎみわさんは「日常の中で、虚構を演じることを楽しんで」と話す。

「お帰りなさいませ、お嬢様」。そう言って客を迎えるのは、そろいのグレーの服にエプロン、白髪にメガネのおばあちゃんたち。公募で集まった劇団員や主婦、学生ら20代から70代の女性30人が交代で演じる。

カフェ・ロツテンマイヤーのメイドさん
上品な物腰だが、笑顔は見せない。「アルプスの少女ハイジ」に出てくる謹厳な「ロッテンマイヤーさん」をイメージしているのだ。「優しく癒やしてくれるお年寄りではなく、あえて少し意地悪にした」とやなぎさんは話す。


フェスティバル/トーキョー実行委員会事務局担当者は「おばあちゃんメードになるためのドレス、かつら、メークはすべて特別仕様。仮設のテントで実施するため限界はあるが、テーブルクロスや食器など、できる限り19世紀のヨーロッパの食卓の再現を目指している」と話す。

営業は土曜・日曜・祝日の12時~22時。営業期間は10月30日~11月28日。(池袋新聞より)【一部改変】

【私の論評】ドラッカーも提唱する、中高年層パワーを活かせ!?
このカフェー、なかなか面白そうです。お客様から一体どのような評価を受けるのでしょうか?興味のつきないところです。皆さん、ロッテンマイヤーさんを演じているのでしょうか・

私は、上の記事をみたときに思い出したのは、「おばぁちゃんカフェ」ということで、やはり高齢者を活かすということでした。日本では、珍しいですが、イタリアなどでは、結構お年寄りの方が本当にカフエで働いているのをみかけたりします。

2年程前に、五反田駅東口前にある緑モスの「五反田東口店」で、アルバイトが集まらないので年齢制限を60歳までにし、応募してきた59歳の方を試しに採用したところ、接客態度が素晴らしかったことから、高齢者を採用していました。その後、その店の1/5以上の10名以上が高齢者だったはずです。あの店は、今はどうなっているのでしょうか、今もあいかわらず、高齢者の方々が働いているのでしょうか?ご存じの方がいらっしったら、是非教えていただきたいです。

まあ、あの頃は、どちらかというと景気は、「実体なき好景気」などといわれてましたが、とにかく、好況であったことには変わりがないので、人で不足状況になっていましたから、なかなか、人が集まらず、上のようなことも起こったのだと思います。

日本だとなかなか見られない光景ですが、海外などで見慣れると何でもなくなります。それに、変な若いお兄ちゃんや、お姉ちゃんよりは、余程気がきいているし、そつがないです。日本で、こうしたカフェが期間限定で出店され、それがニュースソースになるということは、やはり日本ではまだまだ、高齢者がカフェで働くということは稀なことなのだと思います。

しかし、本来であれば、日本でもこのようなことが当たり前になり、高齢者がカフエやレストランなどで働いて、そこに若者がお客さんとして行って、高齢者から給仕してもらうなんていうことがあっても良いと思います。最近では、高齢者でも、金銭面から働く人も多いですが、社会との関わりを絶ちたくないという考えから、元気な人は働きたがる人が多いです。そうして、実際、昔からみとるはるかに多くの高齢者が、働いています。

アメリカなどでは、もうすでに、20年ほど前から、定年は70歳になっています。そのため、面接のときでも、高齢者だからという理由だけで、採用しないなどということはできません。まあ、これに関しては、日本でもある年金問題がアメリカでもその当時深刻だったのと、アメリカの場合は、日本に先駆けて、高齢者の体力が上昇していたという背景があります。日本でも、年金は破綻しかけていますから、おおかれはやかれ、アメリカの後を追うようになるかもしれません。

それに、体育の日などに発表されるのですが、65歳以上の高齢者の体力が過去10年間伸び続けています。だから、昔のような考えで、高齢者のことを考えていては、雇用の面でも、マーケティングの面でも、真実を見失う可能性が大です。

高齢者の体力測定(実施:2009年5~10月)
これに関しては、このブログでもしばしば引き合いにだす、経営学の大家のドラッカー氏の著書にも、繰り返し興味深い見識が述べられています。まず、先程のアメリカの70歳定年に関しては、ドラッカー氏はアメリカで実現される10年前の30年も前から、そうなるであることを予測して、著書にも書かれていました。

この先見の明のある、ドラッカー氏、いろいろな著書において、知識労働者としての高齢者について書いていました。最後の著書となった「ネクスト・ソサエティー」にも繰り返し書かれていました。

以下に私が記憶しているその要旨を掲載しておきます。詳しく知りたい方は、是非「ネクスト?ソサエティー」などを参照してください。

一昔前の肉体労働者(実際ほとんどの労働者がこの範疇で、これらの多くは、モノ運んだり、つくったり、農業、漁業などの労働者であり、それが大勢を占めていた)であれば、55歳にもなればもう十分働いたという感覚であり、そこから働きたいなどというものはほとんどいませんでした。多くの人が、50歳にもなれば、定年して引退生活することを心待ちにしていました。

しかし、知識労働者は違います。彼らは、まだまだ、健康で頑丈であるばかりではなく、まだまだ働く能力が十分にあり、また、定年した後でもそうしたいと願っています。ただし、ここでいう知識とは仕事に適用できる知識を意味します。本や百科事典に書かれてあるようなものは、仕事に直接適用することはできず、単なる情報にすぎません。

年金が破綻すると思われる日本でも、おそらく、アメリカの後を追い、いずれ定年が70歳まで、引き上げられるか、今アメリカで検討されている、実質上の定年撤廃(働けるまで働く)という時代がやってくるかもれしません。

ドラッカーは、これに続けて、若年層は、少子高齢化で数が少なくなっているため、雇うのが困難になりつつあること、さらには、若年層は、企業で再教育が必要ですが、高齢者、特に高学歴の知識労働者については、その必要もないことを説いています。ただし、若年層はフル・タイムで働くことを前提とした人事・労務管理が行われてしかるべきだが、高齢者に関しては、臨時とか、契約、コンサルタントなど、多様な就労形態による人事・労務管理が重要であることを説いています。

それと、いずれ、高学歴の高齢な知識労働者の奪いあいになるとなどとも語っています。これに関して、実際には、アメリカでも、日本でもそのような状況にはないようですが、それは、今は、金融危機・リーマンショックの余波の最中にあり、若者や中年層まで、職がないありさまです。

しかし、今後、景気が上向いた場合、そのころには、さらに少子高齢化が進んでいることが予想されるため、上記のようなこと記憶にとどめておいて、手をうつべきと思います。なにせ、ドラッカーの予想は、ソビエト崩壊をはじめ、ほとんどが当たっています。ただし、これは、未来を予測したのではなく、ドラッカーがいうところの「すでに起こった未来」を真摯に見つめた結果だと思います。それに関して、ここで書くとまだ長くなってしまいますので、また別の機会に改めて書きます。

「おばあちゃんメードカフェ」の話から、ここまで、話が発展してしまいました。ここまで、読んでいただき誠に有難うございます。


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2010年11月7日日曜日

Amazonが日本に上陸して10年。この度、初の新卒採用を実施します ―【私の論評】Amazon.co.jpはまだ中小企業?だが、魅力溢れる中小企企業だ!!

Amazonが日本に上陸して10年。この度、初の新卒採用を実施します

アマゾンで最安値を発見する方法の動画です

あのアマゾンが、今回はじめて、新卒を募集します。詳しくは下のリクナビをご覧になれば募集要領などわかります。
http://job.rikunabi.com/2012/company/top/r258420034/

人の募集の情報など、その性質上すぐにリンク切れになってしまいます。そのため、リクナビから一部だけコピペして以下に貼りつけておきます。もし、上がリンク切れになっていましたら、是非下の内容をご覧になってください。
アマゾンジャパン株式会社
 地球上で最も豊富な品揃えを提供する事、そして、地球上で最もお客様を大切にする企業である事、それが私達の究極の目標。 
多様な個性が集いイノベーションを起こしながら、品揃え、低価格、利便性の向上を常に追求し続けています。 
Amazonが日本に上陸して10年。 
この度、初の新卒採用を実施します。 
近い将来、皆さんがリーダーとなり、過去にとらわれない先進的なサービスを実現していく。未来を共に作る仲間を募集します。
企業理念 Every day is still Day One
Amazonは1995年、小さなオフィスで産声を上げました。world wide webの限りない可能性を信じた創業者兼CEO、ジェフ・ベソス(Jeffrey Preston Bezos)が、ゼロから立ち上げた会社です。当時「インターネット専門の小売店」が成功すると思っていた人など稀であった中での、極めてアグレッシブなチャレンジだったと言えます。Amazonでは、毎日が常に「Day One」であると考えています。最初の一歩を踏み出す日。新たな挑戦を心待ちにする日。そして今日が、皆様にとっての「Day One」です。素晴らしいビジネス拡大に向け、あなたのアイディアが形になり始める日。毎日が常に「Day One」であることがAmazonを支える力となり、刺激となっています。
事業・商品の特徴 現状に満足することなく、常に今よりも上を目指す
世界最大の河川アマゾンから名づけられたAmazon.comは、その名の通り、あらゆるものが流通する場へと挑戦を続けています。ロングテールやレコメンデーションに代表される、ネット専業の優位性を活かし、書籍・音楽・映像・ゲーム・家電・家庭用品・アパレル・ベビー用品・食品・飲料など、圧倒的なスピードで品揃えを拡張し続けています。また、Amazonが提供する商品のほか、一般の事業主等がAmazonに出品して商品を販売できるマーチャント@amazon.co.jpの開始に伴い品揃えがより拡大しています。更にはAWS(Amazon Web Service)に代表されるクラウドサービス、Amazonモバイルサービスの強化など、新たな事業領域へも積極的に進出しています。
社風・風土 Amazonを進化させ続ける、新しい視点を求めています
初めて新卒採用を行い、未来のAmazonを支えるリーダーを育成したい、それが私達が新卒採用実施を決めた理由です。新しい仲間に期待するのは、お客様としてのフラットな視点。お客様の気持ちになり「もっとこうだったら」「こんなサービスがあったら」という点をどんどん見出し、Amazonを進化させ続ける力になって欲しいと考えています。特に日本のお客様のサービスレベル要望水準は高く、高水準のサービスが求められます。目の前のお客様の要望に応えていく事で新しいサービスが生まれる。情熱を持って模索し続けることが大切です。あなたのアイディアが流通・小売業を大きく変えていくかもしれない。またその扉は世界へと大きく開かれています。 
「リテール領域」 
Amazonが取り扱う様々な商品のマーチャンダイジング及び販売をする仕事 
「オペレーション領域」 
Amazonの強みである精緻な物流システム、ロジスティクスの仕組みを開発、構築、改善する仕事 
「サービス領域」 
Amazonという「場」を使ってeコマースを展開する、日本の通販事業を開拓、支援する仕事 
「コーポレート領域」 
総務、法務、財務、広報、人事など、専門知識を活かしてAmazonを運営する仕事
事業内容 インターネットオンラインストア【Amazon.co.jp】の企画・運営サポート。2000万タイトルを超える和書、洋書、CD、DVD、PCソフトウェア、ゲーム、エレクトロニクス、文房具・オフィス関連用品、ホーム&キッチン、おもちゃ&ホビー、スポーツ、ヘルス&ビューティー、コスメ、時計、ベビー&マタニティ、アパレル&シューズ、ジュエリー、食品&飲料などの商品を取り扱うオンライストア。 
設立 2000年11月(創業)
資本金 非公開
従業員数 グループ総数1万人
売上高 Amazon.comグループ総売上  245億1000万ドル(2009年12月期実績)
代表者 代表取締役社長 ジャスパー チャン
事業所 本社:東京都渋谷区 
フルフィルメントセンター:千葉県市川市・千葉県八千代市・大阪府堺市・埼玉県川越市 
カスタマーサービスセンター:北海道札幌市
URL http://www.amazon.co.jp/
Amazon.co.jPは未だ中小企業?だが、魅力溢れる中小企企業だ!!
アマゾンが上陸してから10年を経過していますが、来年の採用から始めて新卒を採用するということです。何やら、親会社が大企業で、昨年のクリスマスシーズンも創業以来の最大収益をあげているどの快進撃を続けているものですから、日本のAmazon.co.jpも無条件で大企業であるかのような、印象をうけてしまいますが、考えてみれば、日本のアマゾンはまだまだ、中小企業なのですね。

なにせ、まだ、日本のどこの市場に上場していません。それに、来年はじめて新卒採用です。常識的にいえば、間違いなく中小企業ですね。しかし、中小企業とはいえ、本社は世界的大企業ですし、これからも発展を続けていくことができるし、いずれ上場すると思います。これは、隠れた優良企業ですね。おそらく、就職でも人気企業の仲間入りができると思います。何より、全く新たなビジネスモデルに挑戦できるということが魅力だと思います。

おそらくは、いままでは、開業のための役員や、スタッフとその時々で必要な人員を募集して来たのだと思います。全く新しいタイプの事業ですから、それを根付けるためにそのような採用の仕方でも良かったのだと思います。

要するに、営業と出来上がったビジネスモデルを具体化する作成スタッフと、その延長線上のスタッフがいればそれで成り立って来たのだと思います。

思い返すと、アマゾンが日本にきたばかりの頃は、扱い商品は書籍だけでした。それも、無論電子書籍ではなく、物理的な本当の書籍だけでした。それが、どんどん、カテゴリーを広げてきて、最近では、豊富なペットのカテゴリーまで開設しました。

私も、アマゾンで最初に購入したのは、書籍です。最初に購入した書籍はドラッカーの『マネジメント』でした。それから、CDや、DVDを購入するようになり、それにパソコンや、パソコンのアクセサリーなど購入するようになりました。バソコンなど、前のと今のパソコンもアマゾンで購入しました。

一番最近のものは、ハイビジョンです。特に、最近の購入したものについては、いつも最安値に近く、かなり重宝しています。ずっと前から、私はeコマースでは、アマゾンを最も多く遣います。

アマゾンに関しては、このブログにも掲載してきましたが、顧客のとのリレーションシップ(関係)を構築するためになみなみならぬ努力をしています。これは、皆さんご存じだと思いますが、アマゾンでは各商品に、説明をつけるだけではなく、実際にそれらを使った人のレビューも掲載しています。

これを体系的に掲載しだしたのは、日本ではアマゾンが始めてかもしれません。それ以外にも、多数のユーザーサイドにたった機能が満載のサイトではありますが、これらに関しては、過去のブログに掲載しましたので、ここで改めて掲載することはしません。下の【関連記事】のところに掲載しておきますので、まだご覧になっていない方は、是非ご覧になってください。

さて、このように次々と新たな機能を搭載して、顧客リレーションシップを拡張してきたアマゾン・ジャパンですが、ここにきて、いろいな懸案事項も出てきたのだと思います。

それは、たとえば、アマゾンの電子書籍のKindleです。このkindleやiPadで読める書籍など、アメリカでは販売されていますが、日本ではまだ販売されていません。アメリカでは、コンテンツという意味では先頭を走るアマゾンですが、日本で、日本の書籍はまだ販売していません。

これを日本で、広めるにはいろいろとアメリカにはない日本独自の障害があるようです。こうしたことに、戦略的に長期に取り組むためにも、そろそろ、新卒が必要になってきたのではないかと思います。

それに、いままで、アマゾン本体がアメリカで成功してきたビジネス・モデルを日本でも再現することで良かったのでしょうが、これからは、日本独自のビジネスモデルを打ち立てなければならないこと、さらには、社員の人数も増えてきて、長期的な視野にたった人事戦略や、いままでとは異なる、体系的なイノベーションの実施など社内の統括機能も必要になってきたのだと思います。

さて、いずれにせよ、いままで、日本でも顧客とのリレーションシップの強化に成功してきたアマゾン、新卒採用を機に、ますます、これを強化していただき、より一層優れたeコマースを実現していただきいものです。



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皆様のおかけで、ピザ・テンフォーは創業22周年を迎えました!!

ピザテンフォーのサイトから直接注文できるようになりました。

2010年11月6日土曜日

八ツ場ダム、建設中止方針を撤回 国交相「予断持たず検証」―【私の論評】影響の大きいものは当面はすべて前政権の方式を踏襲するのが、二大政党制の前提条件だ!!

八ツ場ダム、建設中止方針を撤回 国交相「予断持たず検証」


馬淵澄夫国交相は6日、大沢正明群馬県知事らとの懇談会で、同県の八ツ場ダムの建設について「私が大臣のうちは『中止の方向性』という言葉に言及しない。予断を持たず検証を進める」と述べ、前原誠司前国交相が表明した中止の方針を事実上、撤回。さらに建設の可否を検証した結果が出る時期は「12年度予算案に反映できる時期で(来年の)秋ごろだ」と説明、建設継続を求めてきた大沢知事らは発言を評価した。ただ八ツ場ダム中止は民主党がマニフェストで掲げる目玉政策の一つだっただけに、野党からは「見解を覆しておいて、何ら理由を述べないのは極めて不誠実だ」(石破茂自民党政調会長)と厳しい批判が出ている。

前原氏が表明した中止路線を引き継いだ馬淵氏は、これまで「全国のダム事業は予断なく検証する」としながらも、八ツ場ダムはマニフェストに基づき中止すると明言していた。

しかし流域6都県は、治水や利水の上で必要として建設を強く要求。ダム検証の工程が示されていないとして本年度分の負担金の支払いを留保するなど国との対立を深めており、馬淵氏は自治体や住民側との話し合いを進める視点から中止の方針を棚上げ、検証結果に従う考えを示した。

【私の論評】影響の大きいものは当面はすべて前政権の方式を踏襲するのが、二大政党制の前提条件だ!!
八ッ場ダムについては、私は、前から継続して行うべきだと思っていました。それには、主に二つの理由があります。

まず、一つめは、現在はデフレの真っ只中にあります。デフレ克服の一助としても、この工事はやり抜くべきと思います。バブルの時代などには、必要もないのに「ハコモノ」行政などが行われ、とんでもない無駄遣いが行われていました。

そのためでしょうか、その後日本では、「公共工事=悪者」というイメージが定着して、歴代の政権が、緊縮財政ばかり行ない、公共工事を控えるようになりました。これは、バブル以降麻生政権だけが例外でした。そのため、現在日本の公共工事は、先進国中で最低レベルの水準にあります。そのため、デフレからいつまでも脱却できないばかりか、数年後には、耐用年数を過ぎた橋、トンネル、ダムなど多数でてくるようになります。だからこそ、これでは経済対策という意味あいからも、現在は大規模な公共工事である八ッ場ダムの工事はすべきものと思います。

それと、もうひとつの理由としては、政治の継続性の側面です。アメリカは、二大政党制が息づいています、今回中間選挙で民主党は惨敗でした。共和党が大幅に議席を伸ばしました。しかし、アメリカの場合、政治の継続性の原則が守られており、たとえ、民主党から共和党政権に変わるようなことがあっても、変わるのは、3割くらいであり、あとの7割は政治の継続性の原点から、政権が変わったからといって、ガラリと政治の内容が変わるわけではありません。7割程度は、どちらであても継続されるのです。

日本でも、政治の継続性の観点から、この程度のかなり大きな公共工事の場合は、政権が変わったからといって、手のひらを返したように取りやめるのはまったく間違いです。混乱のもとです。本日は、テレビでこのダム工事の関係者らが話しをしているところか報道されていて、「前政権は猫の目のように変わるといわれていたが、現政権は万華鏡のようだ」としていました。言いえて妙だと思いました。

私は、政治の継続性の観点から、本当に大きなものですでに前の政権が実施していることに関しては、次の政権も良い悪いは、別にして、当面継続するのが筋だと思います。それでは、改革にならないではないかと言われる方も多いと思いますが、私は、そんなことはないと思います。それは、現在の民主党を見ていただければ分かることだと思います。

前政権のやっていたことの3割も変えることができたでしょうか?ここで、変えるということは、本当に変えることを意味します、政治主導の看板をあげたり、事業仕分けのパフォーマンスをすることではありません。民主党の、政治主導はどうなりましたか?普天間基地問題はどうなりましたか?安全保障の問題で根本的に何を変えましたか?雇用の問題では何がかわりましたか?経済では? 本当に、3割変えるということは、本当はすごい熟慮とエネルギーが必要なのです。実際オバマ大統領だって、その3割をめぐって、頑張ったにもかかわらず、今回の中間選挙では惨敗です。しかし、レーガン氏も、クリントン氏も中間選挙で惨敗した次の大統領選挙では大勝利でした。これから、どうなるかなんてわかりません。そうです、中間選挙で勝った、共和党は、今度は批判さらされるということです。

もともと、政権交代したからといって、前政権のやってきたことが何から何まで、変わってバラ色の未来が開けるなんて思っていた人たちは、政治的に未成熟というか、幼稚だったということです。それは、無論民主党の幹部の面々もそうですし、有権者もそうだったということです。

私は、特に前政権がすでに新しいくやりはじめたことで、非常に大きなこと、特に、日本の人口の1/10以上に影響を及ぼすような大きなことは、変えるべきではないと思います。変えるとすれば、それはよほとの特殊案件であり、それこそ、変える3割の中に含まれるべきものと思います。

八ッ場ダムは、流域6都県が影響を受けるわけですから、おそらく、1,000万人以上の人々が影響を受けるわけです。これは、人口の1/10以上に影響を及ぼすものと思います。

八ッ場ダム以外にも、普天間基地の問題なども、確実に日本の1/10以上の人々に大きな影響を与えます。それに、外国との約束もあります。こういった、問題に関しては、民主党は、「将来的にはどうするかは未定ではありますが、政治の継続性の観点から、普天間に関しては前政権の方針を踏襲します」という声明を発表して、そのまま継続し、その後は多くの国民からのコンセンサスを得るというような形で事を進めるべきだったのです。民主党は拙速すぎました。

現在は、大昔の明治維新のような時代とは異なります。あの時代であれば、180度近くも転換しなければならない背景がありました。しかし、現在の先進国では、そのようなことはできませんし、実際やってしまったり、やらなくても、やる姿勢をみせれば、長期政権とはなりえません。これが、現在の先進国の責任のある政権のあり方です。おそらく、二大政党制でなくても、これはあてはまると思います。

もう民主党は、大転換をやる姿勢をみせて、無様に失敗していますから、次の機会はないでしょう。特に、日本国解体法案などに関しては、多くの人がその意味まで含めて、良く理解した場合、人口の1/10以上もの人が賛同するなどとは思えません。これに、関しては、まだまだ、多くの人が理解してはいないと思います。なぜなら、わずか、1年半ほど前までは国会議員ですら良くわからなかった人も大勢いたようです。しかし、時がたてば、その意味も多くの人が理解すると思います。

はっきりいえば、今更八ッ場ダムの再開をしたとしても、この大きな方向性は変わらないと思います。というより、民主党政権の拙速さを多くの国民に印象付けたと思います。民主党の命脈はもう絶たれたと思います。次の政権は、民主党の犯した過ちの数々を真摯に学んで政権運営をするべきと思います。そうでないと民主党の無様な失敗を繰りかえすことになると思います。

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2010年11月5日金曜日

【朝鮮学校無償化】教育内容不問が決定的に 午後に適用基準発表 ―民主党の懲りない面々?地方主権というからには、地方に全部任せたら?

【朝鮮学校無償化】教育内容不問が決定的に 午後に適用基準発表


北朝鮮影響下の思想教育や反日教育が行われる朝鮮学校へ高校授業料無償化適用が検討されている問題で、高木義明文部科学相は5日午前の定例会見で、適用基準を同日午後2時から正式に発表する方針を示した。問題となっている教育内容を問わずに適用の是非を判断する内容。朝鮮学校に無償化適用されるのは、ほぼ確実な情勢となった。

また、高木文科相は4日と5日朝に、無償化適用に慎重姿勢をとっていた柳田稔拉致問題担当相と会談したことも明かした。柳田担当相は「最終的には文科相の考え方を尊重したい」という考えだったという。

4日の衆院拉致問題特別委員会では、参考人として出席した横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父、滋さん(77)ら拉致被害者家族と支援者が、教育内容を問わない適用には反対意見を表明したが、完全に無視される形になった。家族らの意見表明について、高木文科相は「承知していない」と話した。

午後に発表される基準は、文科省の専門家会議が非公開の審議で作成した案に基づいており、概要については、10月29日に高木文科相が衆院文部科学委員会で説明している。

朝鮮学校の外形的なカリキュラムが日本の高校課程に準ずるかどうかを判断の柱とする内容で、就学支援金が生徒の授業料として使われるか確認するなどしたうえで、無償化を決めるよう定めている。しかし、具体的な教育内容については不問にしており、思想教育や反日教育がそのままで、適用が決められる。

文科省は年内にも、各朝鮮学校を個別に審査し、適用を決定したい考えだ。

ただ、高木文科相は、無償化の際に、朝鮮学校に留意事項を通知する規定を設ける方針で、同日の記者会見でも、教育内容については「留意事項として改善を促したい」と、改めて強調した。

ただ、こうした留意事項の通知には法令上、強制力はないため、教育内容の改善は、実質的に朝鮮学校の自主判断に任されることになる。

朝鮮学校の無償化適用をめぐっては、思想教育などの教育内容や北朝鮮影響下の運営体制について批判が集まったことなどから、文科省は今年8月に結論を先送り。民主党内で大筋で了承を得るなど、改めて検討していた。

民主党の懲りない面々?地方主権というからには、地方に全部任せたら?
民主党、尖閣のビデオでマスコミが一色にいろどられるときに、どさくさに紛れてまたやってくれましたね。

上の動画でもわかるように、平成22年(2010年)3月3日。民主党政権が高校授業料無償化を打ち出している中 、大阪府は北朝鮮と朝鮮学校の関係を調査する方針です。

ところで、例の北朝鮮工作員シンガンス等の釈放を嘆願する署名をしていたのが、菅直人・江田五月・千 葉景子・土井たか子です。この4人のような北朝鮮シンパの売国奴は、大阪府庁に来て勉 強すべきです。 

嘆願書の内容は以下の通りです。
私どもは貴国における最近の民主化の発展、とりわけ相当数の政治犯が自由を享受できるようになりつつあることを多とし、さらに残された政治犯の釈放のために貴下が一層のイニシアチブを発揮されることを期待しています。
在日関係のすべての「政治犯」とその家族が希望に満ちた報せを受け、彼らが韓国での社会生活におけるすぐれた人材として、また日韓両国民の友好のきづなとして働くことができる機会を与えて下さるよう、ここに心からお願いするものであります。
1989年大韓民国
盧泰愚大統領貴下
日本国国会議員一同


安倍官房副長官:「土井、菅はマヌケ」過去の拉致事件対応批判 (毎日新聞2002年10月20日東京朝刊から)
安倍晋三官房副長官は19日、広島市で講演し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の元工作員、辛光洙(シンガンス)元死刑囚による原敕晁さん(行方不明時43歳)の拉致事件について、社民党の土井たか子党首と民主党の菅直人前幹事長が辛元死刑囚の釈放を韓国政府に要求したことがあると指摘。「土井たか子と菅直人はきわめてマヌケな議員なんです」と名指しで厳しく批判した。
安倍氏はさらに、「社民党や民主党が、いかにも昔から拉致事件に取り組んでいるかのように、小泉純一郎首相の決断を批判するのはちゃんちゃらおかしい。彼らはまず反省すべきだ」と、両党の過去の対応も批判した。
政府の現地調査結果では、北朝鮮側は同元死刑囚が80年に原さんを拉致したことを認めたうえで、「法的な枠組みができれば(身柄を)提供する」としている。警視庁は同元死刑囚について今年8月、旅券法違反容疑などで逮捕状を取っている。
現在菅は「あき菅」と揶揄されていますが、安倍さんは、もう2002年の時点で、「マヌケ」という表現でこのことを見抜いていたのですね。まあ、私も似たようなもので、もともと、左翼系の市民運動家には、総理大臣など勤まるはずはないと思っていました。

民主党、「地方主権」を標榜していますね。であれば、朝鮮人学校の無償化など全国の自治体に委ねたらいかがでしょうか?それに、実際に高校などは、北海道でも実質上各市町村別に教育委員会などもあり、市町村が高校などの学校の運営管理をしているはずです。人事異動など本当に上部のほうだけ、北海道がそれを実施しています。ましてや、文部省が直接運営管理などはしていません。

だからこそ、こうした問題は各都道府県にまかせると良いと思います。大阪府などは、無償化しないか、するにしても、一定の基準を満たすことを条件とすることでしょう。

このようにすることにより、各都道府県のまともさや、馬鹿さ加減など良く分かるというものです。おそらく、朝鮮人学校の無条件の無償化をするようなところは少数派になる事と思います。

世界広しといえども、自国の国民を拉致したような国の国民に対する教育を無条件で無償化するような自治体などありません。日本にはあるかもしれません。そういうマヌケの多い都道府県を明るみに出すことも意義深いと思います。

くず民主党と空き缶には、ほとほとあきれ果てましたね、もうやめろ!!

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2010年11月4日木曜日

iPhoneでFlash動画が見れるブラウザアプリ「Skyfire」きた! 5時間で完売―【私の論評】これだけ、欲しがるユーザーがいるのにそれを無視するアップルはいずれすべての分野で部分的存在になるか?

iPhoneでFlash動画が見れるブラウザアプリ「Skyfire」きた! 5時間で完売



日本が起きる前にもう完売。 

Flash動画をiOSでも視聴可能なHTML5に変換してくれる待望のモバイルブラウザ「Skyfire」が、予定より1日早く先ほどAppStoreから$2.99にて発売になりました。早速ダウンロードして使ってみたけど、ほんと見れますね!

これまでギクシャクすると言われてきたSkyfireですが、この3ドルの新バージョンは宣伝通りの動作。Flash動画のあるサイトに行くと、それをSkyfireのサーバに送ってiPhoneで再生できるHTML5動画に変換して返してくれます。その間、所要約10秒。いったん処理が終わると、映像はかなり良い感じ。

まあ、Skyfireの魔法もFlashゲーム、Flashアプリ、Huluのような一部有料サイトでは効きませんけど、ブラウズしてて引っかかるFlash動画、 アプリ内蔵のSkybar機能で探せるFlash動画は大体なんでも再生できます。

あっという間にストアから消えたので、「あれ?どうしたのかな?」と思ってたら、先ほど公式ブログに「完売御礼」の声明が。あまりにも需要が集中し過ぎてサーバが追いつかず、自主的にストアから取り下げたみたいですね...。準備が整い次第また再開するそうですから、欲しい方は今しばらくお待ちを。(GIZMOD)


【私の論評】これだけ、欲しがるユーザーがいるのにそれを無視するアップルはいずれすべての分野で部分的存在になるか?
これだ、あっという間に完売ということは、これを欲しがるユーザーが沢山存在するということにほかなりません。私自身も、購入したいところです。やはり、まだまだ、フラッシュベースの動画が多いですから。

しかし、ご存じのように、アップルはiPhoneでも、iPadでもご存じのようにFlashはサポートしていません。技術の進歩によって、Flash動画はいずれなくなるかもしれません。それにしても、現在かなり多く使用されている動画をサポートしないことから、アップルの態度は一見傲慢にみえます。しかし、これは、あながちそうとは言えない面があります。

このブログにも以前、アップルがFlashを拒否する理由を掲載したことがあります。しかし、理由が何であれ、これだけ多くのユーザーが欲しがる機能は、たとえ自らの戦略にあわないとしても、当面の措置として掲載しておくべきものではないかと思います。

実際、Androidにも、Google Chromeでも、それにGoogle Chorm OSにもFlash対応機能は搭載されています。他の、ブラウザもそうです。なのに、アップルのバソコン、iPhone、iPadだけが対応していません。

アップルは昔からそうでした。現在のパソコンの規格は、アップル以外のものは、特殊な例をのぞいて、共通規格でできています。だからこそ、LinuxなどのOSもどのパソコンでも動きます。さらに、これから、世の中にでてくるであろう、Google Chrome OSなどもどのパソコンでも動くようになっています。

アップルだけが、アップルのOSを搭載しないと動きません。だから、アップルがFlashを拒否するのももっともだとは思います。

しかし、このように自社独自のマシンにばかりこだわっていれば、最終的にどうなるかはみえています。今は、iPhone、iPadで先頭を走っていますが、いずれ追いつかれ、さらに、追い越され、気がついてみると、マーケットの一部しか獲得できていない状況になると思います。

実際、パソコンのアップルのシェアは世界の数%にすぎません。iPadや、iPhoneも似たような歩みをたどると思います。そうです、Androidや、Google Chrome OSは、オープンで、機械そのものも、多くの会社でつくることができますので、価格帯や、もうそろそろ、他社から様々なタイプがでてきていますし、それにAndroid携帯などかなり出回ってきました。現在、ものすごい勢いで、iPhoneを追撃中です。そうして、近いうちに必ず追い越すことでしょう。

鋭い観察力を持った人であれば、いずれAndroidがiPhoneのシェアを追い抜くと予想して当然だと思います。それに、これから出回るであろう、Google Chrome OS搭載のiPadのようなマシンなども同じ道をたどると思います。

しかし、アップルは今後も戦略を変えることはないでしょう。というより変えられないのだと思います。いまさら、他社と同じ規格の携帯電話や、パソコンなどをだしたとしても、世界の中ではわずかとはいっても、かなり大きなシェアを獲得し続けられるとは限らないどころか、もし本当にそうしてしまえば、アップルらしさが何もなくなってしまい、アップル・フリークの支持を得られなくなるからです。

アップルはこの熱烈なファン層の支持を得られればそれで良いのだと思うし、そうした戦略を撮り続けると思います。だからこそ、先のFlash拒否の一見傲慢ともみえることをするのだと思います。

スマートフォンや、タブレットPCの規格が全く同じであれば、確かに良い面もかなりあるのですが、やはり共通規格ということで似たりよったりのものになってしまいがちです。しかし、アップルのような企業があって、そのような規格など全く無視して独自の規格で新たなイノベーションをすることにこそ、大きな意義があると思います。

私自身は、アップル製品はiPhoneしか使っていないですが、やはり、アップルの存在はあるべきものと思っています。アップルがあり、アップルが先駆者であり続けるからこそ、パソコンなどのハード屋ソフトの世界も革新的であり続けられるからです。



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2010年11月3日水曜日

満足度で東京が初の1位に 観光地魅力ランキング―【私の論評】日本の最大の魅力は朝廷を頂点とする伝統文化だ!!

満足度で東京が初の1位に 観光地魅力ランキング


日本政府観光局は2日、英紙ガーディアンがまとめた今年の満足度が高い観光地ランキングの都市別の部門で、東京が初の1位に輝いたと発表した。国別の部門でも、日本は「地上の楽園」ともいわれるインド洋の島しょ国モルディブに続く2位に入った。

昨年のランキングでは、東京は圏外、日本は5位にとどまっており、一気に躍進した形だ。

政府観光局は「この1年でガーディアンや各旅行誌で日本が取り上げられる機会が増え、認知度が高まったためでは」と分析。ガーディアン旅行欄の編集長は「ネオンライトやハイテクなどの革新性と歴史文化が共存するのが日本の魅力」と評価しているという。

http://www.guardian.co.uk/travel/2010/oct/16/tokyo-japan-pico-iyer

【私の論評】日本の最大の魅力は朝廷を頂点とする伝統文化だ!!

こんなにある日本の魅力について、海外生活の長い山内康一さんがご自身のブログで以下のようにまとめていました。
○京都や奈良、鎌倉や太宰府等の歴史のある街が全国にある。
○日本より森林率が高い先進国は、フィンランドくらい。自然が豊富。
○海の幸、山の幸、繊細な味付けの日本料理がどこでも安く食べられる。
○美術館や博物館も実は意外とたくさんあり、世界的なコレクションも。
○治安はいいし、人は親切。外国人にもやさしい。テロや紛争も無縁。
○比較的安くてよいホテルや旅館がたくさんある。
○沖縄には世界有数のダイビングスポットも点在。
○北海道や長野では雪質の良いスキー場もたくさん。
欠けているのは、カジノくらいでしょうか?
上の魅力は私もそう思いますが、私はそれ以外に日本人がすっかり忘れてしまっている、朝廷を頂点とする日本の伝統文化も大きな魅力になっていると思います。

多くの日本人は、世界の中で、天皇の訳語がEmperorといわれていることを知りません。無論なぜか、日本では、中学校や高校でも、このことを歴史でも、英語の授業でも教えていません。今日、国際的に承認されている国家の元首(ないしそれに類似する地位)にある者でEmperor号を対外的に使用するのは、天皇のみです。

第三者としての天皇に言及する際に用いられる「陛下」に相当する尊称は "His Majesty" または "His Imperial Majesty" であり、また略して "H.M." または "H.I.M." と記す場合もあります。天皇は男性であるため、"Her Majesty" は原則として「皇后」を意味するが、略号は天皇と同じく "H.M." です。

天皇皇后両陛下という場合は、"Their [Imperial] Majesties Emperor and Empress" となります。天皇に対する呼びかけは一般的に "Your [Imperial] Majesty" です。なお、天皇・皇后以外の皇族への尊称である殿下は、"His/Her Imperial Highness" ですが、この場合は "Imperial" は省略できません。

歴史学などの分野では日本固有の存在としての天皇を強調する意味でTennoやMikadoと呼ぶこともままあります。前近代においては、政軍両面の最高指導者であった征夷大将軍の方が西洋のEmperorの概念に近いのではないかという議論もあります。

この議論の枠組みでは、天皇は欧州におけるローマ教皇に相当する宗教的権威者と考えられます。なお、江戸時代の日本においても、天皇は神道の最高祭司者兼京都の地方領主てあり、征夷大将軍こそが日本の皇帝であるとする解釈が一部の儒学者によって唱えられていました。

天皇の諡号については、「○○天皇」を "Emperor ○○" のように訳しますが、明治天皇以降については "○○ Emperor" と訳すべきとの議論もあります。また、昭和天皇以降については、追号ではなく諱を用いた呼び方(“Emperor Hirohito”(裕仁帝)や“Emperor Akihito”(明仁帝))が用いられることが多いです。

いずれにせよ、格付、序列という観点からみれば、日本の天皇は世界一ということになります。こうした日本であるからこそ、日本には他国には見られない貴重な伝統文化が多数保存されているのです。こうした伝統文化や、朝廷そのものが、日本を守ることの源泉にもなっていると思います。あのアメリカ軍ですら、奈良、京都の爆撃は避けました。マッカーサーは、誰が何といおうと、日本の朝廷を崩すつもりはなく、また崩すことは絶対にできないと思っていました。

日本国には、こうした天皇陛下がいらっしゃるため、現在の菅内閣のような脆弱な政権で弱腰外交わしていても、世界の国々から馬鹿にされたり、揶揄されたりすることはないのです。

皆さんの記憶に新しい中国の次期リーダーとみられる、習近平なども、わざわざ日本に来て天皇陛下に謁見するのは、権威付けのためなのです。日本の天皇に謁見できる、あるい謁見したということがかの国ではかなりの権威付けになるのです。

日本の天皇などから比較すれば、中国のリーダーなど、野卑な馬賊の末裔に過ぎません。中国国内で序列をつけようにも、その根拠が脆弱なのです。ロシアのプーチンや、メドベージェフなども、こうした格付からすれば、天皇などとはもともと比較の対象にもならぬほどの下賎なものたちです。現在の中国、ロシアなど、完全に伝統文化から断絶された国です。今や、背骨のない烏合の衆の集まりにすぎません。


イギリスなども古い伝統を誇る国ではありますが、この点では日本には及びもつきません。ましてや、アメリカの大統領など、馬の骨以下といっても良いくらいです。

現在の日本や、諸外国の為政者など、歴史の悠久の流れの中に咲いた一時の徒花に過ぎません。朝廷をはじめとする日本の伝統文化は、これからも悠久の歴史の中に燦然として輝き続けることでしょう。

私たち日本国国民は、こうした伝統文化に育まれた国民であり、もっと、日本に対する誇りの念や自信を持つべきだと思います。

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2010年11月2日火曜日

UNFOLLOW FINDER ―Beta―【私の論評】あなたをツイッターでフォローしていない人がわかるサイト、こいつは面白い!!あの鳩山さんも私を意図的アンフォロー?

UNFOLLOW FINDER ―Beta


このサイトは、twitterで、あなたのあなたがフォローしているのに、相手方はこちらをフォローしていない人がわかるサイトです。下のURLからアクセスして、Find out をクリックすると、多少時間がかかりますが実際にアンフォローしている人がわかります。是非ご利用ください。特にフォローしている人の人数も、フォローされている人の人数も膨大な人にとっては便利です。

http://www.lucianolopes.com/unfollow/

【私の論評】ツイッターであなたのツイートをアンフォローしている人がわかるサイト、こいつは面白い!!あの鳩山さんの私を意図的アンフォロー?
このサイト、なかなか、面白いです。私も、さっそく試してみましたが、アンフォローしている人がわかります。このサイトの本来の機能は、こちらがフォローしているのに、相手側がこちら側をフォローしていないことがわかるサイトです。しかし、以前私をフォローしていて、その後フォローしていないということがわかれば、それは、おのずと結論がでますね。そうです、意図的アンフォロー(一度フォローしたのに、後からフォローをとりやめたという意味、最初からフォローしていないのとは意味合いが異なる)されているということです。そそんなに時間もかからないうちに、検索できましたから、意外と多くの人には知られていないのだと思います。

まあ、twitter/ホームで、フォローしている人と、フォローされている人の両方を見比べれば、すぐにわかることなのですが、特に人数が膨大になれば、それもなかなかなできません。そういう、意味では非常に便利です。

多くの人に知られていれば、もっとアクセスする人が多くて、なかなかアクセスできないのではないかと思います。以前、シンガポールのサイトで、勝手にサイトからいろいろな画像を集めてきて、自分のイメージに近い合成写真をつくってしまうという優れもののサイトがありましたが、これは、アクセスが多かったためでしょうか、何回アクセスしてもアクセスできませんでした。そうこうするうちに、サイト上から消えてしまいました。これって、いずれ何の商用サイトで用いられるのではないかと今から期待しています。

このサイトも、いまのところすぐにアクセスできますが、そのうちトラフィックが増して、アクセスがなかなかできなくなるかもしれません。興味のある方は、是非アクセスしてみてください。

私が検索した結果では、幸い実際に面識のある人では、意図的アンフォローをされている人は一人もいませんでした。面識のない人では、意外な有名人から意図的アンフォローをされていることがわかりました。

私は、フォロワーのリストなどもときどき、保存していましたから、それとこのサイトの検索結果を比較対照すると、意図的アンフォローした人を確認することができます。民主党の鳩山さんや、原口さんからはものの見事に意図的アンフォローされていました。これは、妥当だと思います。私のツイートはほとんどが、自分のブログのタイトル+URLというもので、特に民主党批判もかなりしていますから、こういう結果になるのが当たり前かとも思います。

それに、私の場合、民主党に関して、政権をとってからすぐにかなりきつい批判を行ってきましたから、今だと何とも思われないような批判でも、最初の頃には相当きつい批判に感じ取られたのではないかと思います。まあ、ここでは、これが本題ではないので、ここで詳細を掲載はしません。

しかし、民主党の議員の方のフォローも幾人かしていますが、鳩山さん、原口さん以外の方には、意図的アンフォローはされていません。これは、どういうことかと考えてみましたが、おそらく、まずは、敵、特に敵の考え方を知るという意味で利用されいるのかもしれません。いろいろな民主党の批判の仕方を予め前もって知っておけば、いきなり同じようなことを質問されてもたじろぐことがないように準備しておくことができます。

それから、民主党に前にもこのブログにも書いたように、民主党はある意味で政治信条に関係ない選挙互助会のような寄り合い所帯ですから、選挙のために民主党にいるだけで、腹の中では私の考えに近い人もいるのだと思います。

それから、自民党に関しては、ほとんど批判めいたことは書いたことはないのですが、二人ばかり意図的アンフォローされている方がいました。それも、結構有名な人です。これは、やはり、自民党も選挙互助会ですから、私とは考え方が全く異なるひともいるのでしょう。

ちなみに、オバマ大統領からは、意図的アンフォローされていませんでした。まあ、オバマ大統領のことに関しても、批判的なことも書いてはいますが、あまり気にも止められていないという事だと思います。なにせ、フォロワー数が莫大ですから、そんなことかまっちゃいられないという事だと思います。

それから、民間企業の経営者の方でも、意外な人が意図的アンフォローをしていたり、そうではない人がいたりしてなかなか面白いです。

しかしながら、このようなサイトが出てきた以上、ツイッターの使い方も考えなけれぱならないと思います。特に、面識のある人のツイートをフォローする場合は、いったんフォローしておいて、後から意図的アンフォローをすると非常に失礼なような感じがします。

私の場合は、一旦フォローしたツイートはそのままで、一切意図的アンフォローはしていませんし、そうするつもりもないから良いですが、そうでない人は、こうしたサイトがすでに存在することを意識して、フォローすべきですね。

本当は、意図的アンフォローやブロックされていることもすぐにわかるサイトが、あれば良いのでしょうが、それはプライバシーの観点もあるので、公にはできないのかもしれません。しかし、このようなサイトができるのですから、技術的には不可能ではないのだと思います。そうして、もう、それを実施している企業などあると思います。

それから、ツイッターを使ってマーケティングをしている方は、このようなサイトで意図的アンフォローをされているかどうかを確認してみるべきでしょう。むろん、自前でそうされている方もいると思いますが、そうでな人は、こうしたものを利用すると良いでしょう。

以前、ツイッターで大企業でもマーケティングに活用していて、かえって、多くの人から反発をくらってしまったという事例もあります。特定のキャンペーンをしていて、意図的アンフォローが多すぎるなどのことがあれば、マーケティングの内容を検討してみて、逆効果であると判断した場合はすぐにでも、打ち切るべきでしょう。



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