「ヘリによる民間人殺害」秘密映像:精密な照準技術(この内容、すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)
2007年7月12日、英Reuters社のバグダッド支局に務めていたSaeed Chmagh氏とNamir Noor-Eldeen氏は、ニューバグダッド近郊での取材中に殺害された。目撃者の話では、米軍の攻撃ヘリコプター『アパッチ(Apache)』による銃撃を受けたという。この攻撃では、少なくともその他に9人が死亡し、2人の子供が負傷したとされている。
Reuters社では、攻撃を行なったヘリの照準装置で撮影されていた映像や、攻撃に関するその他の情報を入手しようとしたが、米軍はこの映像を同社に渡さなかった。
この映像をこのほど、内部告発を専門とするサイト『WikiLeaks』(日本語版記事)が発表した。WikiLeaksでは、「匿名の勇気ある人物」から映像を入手し、暗号化されていた映像を復号化したほか、2人の通信員をバグダッドに派遣して検証し、目撃者や遺族との追加取材を行なっていくつかの空白を埋め、綿密なレポートとしてまとめた。ただし、このビデオが本物かどうかについて、米国防総省の確認はとっていないという。[更新:Reuter5日付け記事によると、「匿名の米国防総省の関係者は、このビデオが本物であることを認めた」という]
Chmagh氏とNoor-Eldeen氏は、米軍による作戦が行なわれていた最中にバグダッド東部を訪れ、アパッチが搭載する30mmチェーンガン(機関砲)による一斉攻撃を受けた。この地区に、武装した男が数人――おそらく1人か2人――いたらしいことは、いくつかの映像から明らかだ。しかし上に挙げた映像では、米軍に向けて銃撃する人物は写っていないようだ。当時の報告では、そうした銃撃があったために攻撃したということになっていたのだが。
当時、軍の当局者は次のように述べている。「米軍が意図的に無実の民間人を殺害したことはない。そのような事態を避けるために非常に苦心した。2人の子供が負傷したことは承知しているが、助けるために全力を尽くした。なぜ子供たちが負傷したのかはわからない」
[動画によると、最初の攻撃で負傷した人を助けようとして、数人の人がバンで運ぼうとした。このバンをヘリは再び攻撃し、この時、バンの中にいた2人の子供も含めて多くが死亡・負傷した。
攻撃ヘリ『アパッチ』では、機首下に目標捕捉・指示照準装置(TADS)を備えている。TADSの左側には目視光学標準器、TVセンサー、レーザー・スポット・トラッカーとレーザー・デジグネーターが搭載され、右側には夜間戦闘用の前方監視赤外線装置が備わる。TADSは、射撃手のヘルメットと連動、または操作用レバーによって操縦でき、上方30°、下方60°、左右120°まで旋回可能。TADSによる各種の映像は、射撃手のヘルメット・ディスプレイや前席のヘッド・ダウン・サイトに表示される。射撃手はこれを操作して目標の捜索を行ない、発見後にTADSをその目標に捕捉させれば、その後は自動で目標を追尾する。以下の画像はアパッチで、機首に備わるTADSを見ることができる]
Blue Thunderが現実になった!!
上の記事を読んでいたら、1980年代に見た、「ブルー・サンダー」という映画を思い出しました。
『ブルーサンダー』(Blue Thunder)は、1983年に製作されたアメリカ映画。またその作中に登場するヘリコプターも同名である。映画版の監督は『サタデー・ナイト・フィーバー』などで知られるジョン・バダム。スカイアクションの名作として今でも一部で根強い人気がある。
1984年にはテレビシリーズ化もされるが、人気低迷により1シーズンしか放映されなかった。
同時期に放送が始まった『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』が長期シリーズ化したのとは対照的であるが、ジャンルの先駆けとなったのは本作映画版である。
ストーリー
ロサンゼルスオリンピックにおけるテロ対策と警備強化のために、カリフォルニア州当局は陸軍と合同で秘密裏に攻撃ヘリコプター「ザ・スペシャル」ことブルーサンダーを開発し、ロサンゼルス市警察に配備した。兵装は炸薬弾を装填した20mmガトリング砲を機首に備えており、パイロットが専用ヘルメットのシールドバイザーに浮かぶ照準線を通して見た方向に、自動的に銃口が向くヘッドマウントディスプレイの視線追尾式。
そのパイロットに選ばれたベトナム帰りの警察航空隊員フランク・マーフィーは、ブルーサンダーのテスト飛行中に、連邦地方庁舎の一室で行なわれていた、ブルーサンダーの悪用や反対派を暗殺する「ソア(THOR= Tactical Helicopter Offensive Response 戦術ヘリ攻撃対応)計画」に関する州政府関係者の密議をたまたま録画してしまう。しかも、ベトナム時代の上官で、ブルーサンダーを持ち込み試験運用を依頼して来たコクラン・陸軍大佐が陰謀に一枚噛んでおり、直前に起きていた市議会委員長殺害事件に絡む謎の言葉“THOR”はこの陰謀の事だった。気づかれて殺された部下・ライマングッド同様、命を狙われたマーフィーは、その証拠ビデオをテレビ局の報道キャスター、ヒューイットに渡すよう、別居中の妻ケイトに託し、独りブルーサンダーに乗り込みロサンゼルス上空で権力との孤独な闘いを繰り広げることとなる。
橋の下でのヘリ同士のチェイスや、パトロールカーに追われるケイトの車の前に橋の下から現れるブルーサンダー、ラスト付近でのF-16との戦闘や、その際、赤外線追尾式ミサイル・サイドワインダーをレストランの煙突や高層ビルの反射光で回避するシーン、マーフィーのサングラスに反射するF-16のシルエットのシーン、コクラン大佐の乗るヘリコプター(武装つきOH-6)との戦闘時のブルーサンダーの宙返りシーンが見所である。
また要所でベトナム戦争時のジェノサイドをめぐる大佐との対立が描かれており、ベトナム戦争の影響を引きずっている。
補足:ソア計画のソア(THOR)は本来雷神トールの意である。
機体としてのブルーサンダーの概要
テロ対策用途であるためか、調査・監視機能の方が充実しており、赤外線暗視装置や室内の人物をカーテン越しに撮影可能なサーモグラフカメラ、コンクリートの壁さえも抜く高感度マイクロフォン、サーチライトや拡声器が備えられ、飛行時のローター音を消す事もできる。機体は防弾仕様となっている。
武装は機首下部に設置された、ガトリング砲1門のみである。照準はAH-64 アパッチに搭載されているような、パイロットの視線に連動して砲塔が追尾するディレクターサイト方式となっている。チャフやフレアなどは搭載されていないなど、武装は控えめである。
操縦席には4台の小型モニタと、政府機関のコンピュータとリンクしているノートパソコンサイズの情報端末などを搭載。このコンソールがあるため、オペレータの座席は斜め前向きに設置されているため、操縦席は広く見えるが実際は2人乗りである。
本作に出てくるSF的なガジェットはエアーウルフのような荒唐無稽なものではなく、1990年代に実現されているであろうレベルを意識しており、その殆どはすでに軍用ヘリなどで実用化されている。最後まで実現されていなかった、ローター音の消音はユーロコプターから「ブルーエッジ」という騒音低減技術が発表されたため、現在ではほぼ同性能の機体を作成できる。
母体
母体となった機体はアエロスパシアル(現・ユーロコプター)製SA341である。風防部分を曲面から方形に改造した
スタッフ
監督 ジョン・バダム
制作総指揮 フィル・フェルドマン、アンドリュー・フォールスゲン
制作 ゴードン・キャロル
脚本 ダン・オバノン、ドン・ジャコビー
撮影 ジョン・A・アロンゾ
美術 シドニー・Z・リトワック
編集 フランク・モリス、エドワード・M・アブロムズ
音楽 アーサー・B・ルービンスタイン
キャスト [編集]
フランク・マーフィー ロイ・シャイダー
ケイト・マーフィー キャンディ・クラーク
コクラン大佐 マルコム・マクダウェル
ジャック・ブラドック警部 ウォーレン・オーツ
リチャード・ライマングッド巡査 ダニエル・スターン
モンタナ ジョー・サントス
ロサンゼルス市長 ジェイソン・バーナード
アルフ・ヒューイット ジェームズ・マータフ
戦争には誤射がつきものだが・・・・・・・・
当時は、空想科学小説の域の映画だったが、あれから時がたち、あの映画のほとんどが現実化され、今回の上の記事のような事件につながったのだと思います。当時見たときには、すごい衝撃をうけました。あんなものが、本当に現実化され、警察のヘリなどに配備され、空を縦横無尽にかけまわったらどいうことになるのかと、心配になりました。
それが、ほぼ現実化してしまったわけです。それにしても、上の動画は恐ろしいです。機械はどんなに正確でも、最終的に判断するのは人間です。人間が誤った判断をしてしまえば、どうしようもないわけです。
こうした兵器にももっと安全性を追求してもらいたいと思います。まずは、ほとんど誤射を防ぐ仕組みをつけるとか、あるいは、射撃したとしても、一時自由を奪うだけで、命まで奪ったり、大怪我をしない仕組みとか・・・・・・。
しかし、この映画のあとに、「ブラックホーク・ダウン」という実話をもとにした映画ができましたが、あの中では、大きなヘリコプターが小型ミサイルで撃墜されてしまいます。このアパッチも、誘導ミサイルなどを配備した近代軍隊には勝てないということだと思います。こちらでは、アメリカ軍の本部の指示がまずすぎて、本来死傷するはずのない兵士が大勢犠牲になりました。
上の動画を見ている限りでは、明らかに誤射のように見えます。十分注意していれば、防げた誤射事故のようにみえます。この事故を教訓にこのようなことが二度起こらないようにして欲しいです。ブラック・ホークダウンの場合は、現在では、あのような悲惨なことにならないように、軍隊の意思決定システムを変えたというか、私は、元に戻したというきがするのですが、とにかく以前とは変更して、現場の指揮官が意思決定しやすいようにしています。
上の記事も、ただのスキャンダルということにして欲しくないです。ゼロとはいえないまでも、こうした誤射がなくなるような工夫をしていただきたいものです。
こういう話を書くと、多くの日本人は、すべからく戦争は嫌だとか、なくすべきだみたいなことを最終結論に書くのでしょうが、私はそのようなことを書くつもりはありません。上の記事でも、そんなことは一つも書かれていませんね。上の記事や、動画を発表した人たちだって、このアメリカ軍の誤射には無論大反対だと思います。でも、それと、すべからく戦争をなくすという考え方は異なります。それは平和ボケというものです。誰だって戦争はしたくないし、誤射もおこしたいなどとは思っていません。仕方のない必要悪だということを前提として、モノを考えたり、解決法を探っているのです。無論上の事件は、戦争犯罪の可能性がかなり高いです。しかし、上の動画だけでは真実がどうだったのかは、すべて明らかにされているとはいえません。だからこそ、何らかの裁きがされるのが当然と思います。しかし、それと、すべからく戦争をなくしてしまえ、考えることもままならぬというような考えは別物です。まずは、戦争をなくすように抑止力も含めてうまく立ち回ることが必要ですし、起こってしまえば、なんらかの手段でなるべく犠牲がでないように早く収拾できるように頭をつかうべきです。この方面では、多くの日本人すっかり平和ボケで頭が硬直してしまっていると思います。
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