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2012年3月26日月曜日

コーヒー戦争が熱い! セブン−イレブン、ローソンも本腰−【私の論評】イノベーションが、社会の変化を利用したり、社会変革そのものであると考えれば、世の中にはチャンスが無限にある!!

コーヒー戦争が熱い! セブン−イレブン、ローソンも本腰:


外食やコンビニがコーヒーの販売に力を入れている。日本マクドナルドは2月に「プレミアムローストコーヒー」を刷新した。Sサイズで140円と低価格ながら、従来より豆の焙煎を深め、味わいを向上させたという。 コンビニも店頭で販売する1杯150円前後のコーヒーを強化している。サークルKサンクスは約4000店にコーヒーマシンを導入しており、8月までに全6300店に導入する見込みだ。 セブン−イレブンは200...

【私の論評】イノベーションが、社会の変化を利用したり、社会変革そのものであると考えれば、世の中にはチャンスが無限にある!!

詳細は、上の記事をご覧になっていただくものとして以下に、香りやテーストまでは、掲載できないのが残念ですが、マックと、ローソンの実際の商品の写真を掲載します。

まずは、マックのプレミアムトーストコーヒーです。マックでは、上の記事にもあるように、2008年から、このコービーを投入していますが、先月にはさらに、改良も行いました。

旧プレミアムローストコーヒー(ホット)は、ブラジル、コロンビア、グアテマラの3種類の産地の豆を5種類の焙煎法によってバランス良く豆の味わいを引き出す、3オリジン5スペックが特徴だったのですが、リニューアル版では、この方法はそのままに、新たな焙煎法として深入りのフレンチローストをプラスしたこともポイントです。それによって、アロマとボディを強調し、深みのある味わいに仕上げたといいます。


下は、ローソンの「MACHI cafe」です。「MACHI cafe(マチカフェ)」は、ローソンが全国 約750店(2月末現在、今後拡大予定)で展開している挽きたて淹れたてコーヒーのブランドです。マチの中のいつものお店で、本格的なコーヒーと一緒に本物の焼菓子を楽しんでもらいたいという想いから、同じブランド名称を使用しています。これは、昨年の11月に導入されたばかりです。


両方ともなかなかのものです。私は、両方とも飲んだことがありますが、やはり、従来とは一味違います。たとえば、マックなど、新しいコービーを入れる前には、一応コービー色をしたまずい飲み物くらいの印象しかありませんでした。そうして、マックのコービーは安いからまずいのが当たり前、どうしても、美味しいコーヒーを飲みたければ、スタバか、専門喫茶店に行くというのが当たり前になっていました。


コンビニでも似たような状況にあったと思います。コンビニといえば、あのあまり美味しくない缶コーヒーとか、紙容器に入ったコーヒーが当たり前で、温かいのは、缶コーヒー、冷たいのは、清涼飲料水感覚で、冷たい紙容器入りのものが販売されていました。どちらも、いれたてのものではないので、やはり、味には限界がありました。


そうして、このような状況は長い間続いていました。これを打ち破ったのか、日本のマックでした。これは、たとえば、コービー豆はどうするとか、提供時のカップはどうするなどの細かいことは、開発の人がやっているようですが、いれたてコービーを導入すること自体の決断は、社長兼会長の原田氏がやっていることには変わりありません。


日本マクドナルドは、外食産業としては、日本日本屈指の、大企業ですが、とにかく、この会社原田氏が入ってから、様々な改革を行ってきたと思います。外食産業なので、いわゆる、IT企業のように一見新しいイノベーションはないようには、みえますが、この外食ほどイノベーティブなところは、ないかもしれません。

多くの人は、イノベーションというと、います今でも、技術的なものを思い浮かべる人が多数いるようです。しかし、それは、間違いです。どラッカーは、イノベーションとは、技術的なものだけではない、社会的なものであるということを語っています。社会の変化にあわせた、変革を行うこと、あるいは社会そのものを変えてしまうことが、イノベーションと語っています。

であれば、まさしく、マクドナルドはイノベーティブな会社ということになります。なぜかと、いえは、ファストフードやコンビニでは、美味しいコーヒーが飲めないというそれまで、常識をくつがえして社会を変えてしまったからです。

さて、ドラッカー氏は、「イノベーションと起業家精神」という書籍で、イノベーションの7つの機会を掲載しています。それを以下に掲載します。
1.予期せぬ成功と失敗を利用する
2.ギャップを探す
3.ニーズを見つける
4.産業構造の変化を知る
5.人口構造の変化に着目する
6.認識の変化をとらえる
7.新しい知識を活用する
8.アイディアによるイノベーション

これに関しては、もともとの書籍を読んでいただくのが一番なのですが、てっとりばやくこれを知りたい方は、こちらのブログをご覧になってください。


ドラッカーは、番外編として、上記のアイディアによるものをあげています。多くの人は、イノベーションというと、アイディアを出すこととしている人が多いようですが、ドラッカーは、これは、数が膨大で成功の確率が、低いとしています。だからこそ、番外編なのです。

確かにマクドナルドのコーヒー導入に関しては、単なるアイディアではなく、マクドナルドのコーヒーは、不味い、美味しいコーヒー飲みたいというのなら、他に行くしかないという、ギャップを活用したものと思います。それに環境変化もありました。ファストフードも、コンビニも、創業からしばらくは、店の数も少なく、その少ない店で、美味しいコーヒーを店で従業員が一杯一杯丁寧に入れて販売していては、経費倒れに終わってしまったのだと思います。だからこそ、当初は、缶コーヒーとパック入りのコーヒーを販売していたのだと思います。しかし、現在なら店数も増え、コーヒー豆も従来から比較すると大量販売で仕入れ値が低くなっています。にもかかわらず、美味しいコーヒーは、ファストフードや、コンビニではなく、スタバか珈琲専門店で、というギャップが存在していたのです。

ドラッカーのこの書籍を読んで、イノベーションの原理原則を知っていれば、知らないよりは、はるかに、イノベーションを起こしやすいと思います。そうして、マクドナルドの原田社長社長は、この原理原則を知っていると思います。

それにしても、ファストフードや、コンビニで、美味しいコーヒーが飲めるということは、まさしく、社会を変えたといっても良いと思います。それの、先鞭をつけたのが、原田社長ということです。私たちも、このようなイノベーションどんどん実践していきたいものです。

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2007年2月22日木曜日

簡単なローストビーフの作り方

リストランテ・ル・ブォンでは料理講習もしています。過去に実施したものの中から、簡単にできるものを掲載します。

1.簡単なローストビーフの作りかた
<材料>
(4人前)
牛肉(ロースブロック、サーロイン) 800g
ニンジン 1本(味付け用)
たまねぎ 1個(味付け用)
ニンニク、ローリエ(味付け用適宜)
クレソン 適宜
塩 10g
黒コショウ 5g
<作り方>
(1)牛肉を冷蔵庫から出し、しばらく常温で寝かせる。(室温によって違うが、暖かいなら30分~涼しいなら1時間)
(2)牛ロース肉全体に塩コショウふりかけ、手で押しつけるようになじませる。
(3)牛肉に凧糸をまきつける、巻きつけ終わった牛肉をバットに入れる












(4)たまねぎ、ニンジンを切り、バットの牛肉をこれらでおおう










(5)あらかじめオーブンを240度に加熱(余熱時間10分)しておき、野菜を天板に敷いて野菜で覆った牛肉をブロックのまま入れる。
(6)40分加熱していから、ローストビーフを取り出す。
(7)焼いた直後に切ると、肉汁が大量に出てしまうので20分ほど室内でさまして余熱をとる。
(8)時間が経過したら、お好みの厚さに切って、皿に並べ、クレソンを盛り付ける。

2.簡単なローストビーフ用ソースの作りかた
(1)クレイビーソース
ローストビーフを加熱し終わって肉を取り出した天板に、ブイヨンをたっぷりそそぎもう一度オーブンで加熱するす。スープが泡立ってきたところで天板をオーブンから取り出し、天板に残った肉汁もしっかり溶かし落とす。鍋に移し替えて白ワインを加えて煮詰める。少し味が濃くなってきたら、塩、荒挽きコショー各適宜を加えてひと煮立ちさせ、水溶きコーンスターチ軽くとろみを付ける。
(2)あっさりソース
 もみじおろしにお好みで、あさつき(浅葱)小口切りやポン酢醤油を同割りします。
(3)マスタード入りマヨネーズソース
粒マスタードとマヨネーズ40と100の割合で混ぜ合わせます。お好みでニンニクのすりおろしと醤油を少々あわせます。
(4)フォンドブォー・レフォール(やまわさび)
缶詰めで販売されている、フォンドブォーとレフォール(フランス語で、山ワサビのこと、英語では、ホースラディッシュ)。フォンドブォーにレフォールをお好みで混ぜてホイップします。
(5)クリーム系レフォール
フレッシュクリームなど、クリームにレフォールをお好みで入れます。クリーム系レフォールを先にローストビーフに塗り、その上にさらにフォンドブォー・レフォールをかけて召し上がるのが最近の流行です。レフォール20g、パン粉20g、塩、コショー、シトロン、フレッシュクリームを混ぜ、ホイップします。
●フォンドブォー・・・
仔牛のすね肉や骨を煮出して作るソース用の濃いだしで、フランス料理では広い範囲に使われる。家庭で作るのは大変なので、市販の缶詰が便利。フォンドヴォーに白ワインを加え、1/5量まで煮つめて使うとよりおいしくなる。函館だとイトーヨーカドー、大槻食材食品館で取り扱っています。
(6)カレー味のソース
 ポン酢(20cc)、カレー粉(おおさじ1杯)、ごま油(おおさじ1杯)、玉葱(大匙1杯)を混ぜます。

3.ローストビーフの他の料理への使いまわし
(1)ローストビーフそのもの(コールド・ローストビーフ)
ローストビーフそのものというと、何のことかと思われるかもしれませんが、ローストビーフは保存食料とみることもできます。作成して冷蔵庫の中に保管してラップなどにくるんでおけば、4、5日は日持ちします。長期保存したければ冷凍しても良いです。これをそのまま食べたり(特に夏暑いときは冷たくて食べやすいです)、使いまわしをしたりできます。欧米などでは、ローストチキンやローストビーフをつくり冷蔵庫に入れておいて、日本でいえばハムやソーセージのような感覚で食べます。このような利用方法は何でもないように見えますが、日本と欧米の大きな違いです。その例として以下に事例をあげますが、これ以外にも自由な発想でお料理に使っていただきたいと思います。
①ローストビーフのバスク風ソテー
<材料>
ローストビーフ2枚
ベーコン(薄切り) 2枚
にんにく 1かけ
赤ピーマン (大)1個
玉ねぎ 1個
完熟トマト 2個
タイム(生) 適量
 フォンドブォー 1/4カップ
 白ワイン 1/2カップ
パセリ 適量
セルフィーユ、塩、こしょう、エクストラバージンオリーブ油
<作りかた>
① ローストビーフは一口大に切って塩、こしょうをし、ベーコンは幅広の短冊切りにします。にんにくは薄切りにします。
② 赤ピーマンは縦に6~8等分に切って種を除き、熱湯でゆでて皮をむきます。玉ねぎは繊維に沿って幅広の短冊切りにします。トマトも湯むきして、皮と種を除き、たんざく切りにします。
③ 鍋に白ワインとフォンドブォーを合わせ、1/5量まで煮つめます。
④ フライパンにオリーブ油大さじ2を熱し、にんにくを中火で色づくまで炒め、塩、こしょうをしたローストビーフを加えて、中火で軽く焼き、とり出しておきます。
⑤ ④のフライパンを再び火にかけ、ベーコン、赤ピーマン、玉ねぎをやわらかくなるまで炒め、④のローストビーフを戻し入れ、トマトを加えます。さらに、③を加えます。
⑥ ⑤を強火にかけてひと煮立ちさせ、塩、こしょうで味をととのえ、刻んだタイムを散らします。
器に盛り、パセリのみじん切りをふってセルフィーユをあしらい、エクストラバージンオリーブ油少々をかけます。
②ローストビーフのチャーハン
チャーハンの作りかたは皆さんご存知でしょうから、特に掲載はしません。チャーハンに入れるお肉が、ローストビーフに変わっただけです。
③ローストビーフのピラフ
チャーハンと同じです。
④ローストビーフのステーキ
 ローストビーフを厚めに切ってフライパンなどで焼きます。通常のステーキの場合は生肉で料理しますが、これはすでに調理済みのものを焼くので、短時間であぶる程度でもかまいません。欧米ではよく行う調理です。
⑤ポーピエット
<材料>5人分
ローストビーフ10枚(200g)
 塩・こしょう 少々
豚・鶏ミンチ 各150g
 たまねぎ 80g
 パン粉 大3
 牛乳 40cc
 塩・こしょう 少々
 ナツメッグ 適量
サラダ油・バター 各大1
赤ワイン 大2
ブイヨン 2cc
ローリエ 1枚
たまねぎ 70g
しめじ 50g
 バター 15g
 小麦粉 15g
さやいんげん 80g
<作りかた>
① ローストビーフは広げて十文字に重ね、軽く塩、こしょうする。
② ミンチにみじん切りしたたまねぎ、パン粉、牛乳を加えて粘りが出るまで手で混ぜ、塩、こしょうをし5等分する。
③ ①の中央に②をのせ、ローストビーフで丸く包む。
厚手鍋にサラダ油とバターを熱し、③をとじ目を下にして入れ、焼く。
④ 焼き色がついたら返し、全面焼けたら赤ワイン、ブイヨン、ローリエを加えて煮込む。
⑤ 別鍋にバターを溶かし、薄切りのたまねぎとしめじを炒め、小麦粉を振り込む。さらさらになってきたら④の煮汁を少しずつ加えてのばし、⑤と合わせる。
さやいんげんは塩ゆでして斜めに切り、付け合わせにする。

(2)サンドイッチ
<材料>
ローストビーフ、たまねぎ、レタス、マヨネーズ、練りカラシ、チェだーチーズ、パン(どんなものでも)
<作りかた>
①レタスを小さめにちぎっておく。薄切りたまねぎを水にさらしておく
②マヨネーズに練りがらし入れを混ぜる。あれば粒コショーを入れるともっといい
③パンにからしマヨネーズを塗ってあとはチェダーチーズと具を挟むだけ

(3)ローストビーフのスパゲティ
<材料>
スパゲティ(太) 200g
塩 大さじ1
ローストビーフ(薄切り) 50g
クレソン 1束
ラディッシュ 2個
にんにく 小1片
オリーブ油 大さじ3
粉チーズ(パルミジャーノ、レジャーノなど) 大さじ2
塩 小さじ1/5
こしょう 少々
ホースラディッシュ(すりおろしたもの) 少々
ケッパー 小さじ2
<作りかた>
① ローストビーフは2cm幅に切ります。
② クレソンは、葉先を摘みます。ラディッシュ、にんにくは薄切りにします。
③ スパゲティを表示どおりにゆでます。
④ 小鍋に弱火で油を熱してにんにくを入れ、薄く色づいたら火を止めます。
⑤ ゆでたてのスパゲティに粉チーズをまぶし、塩、こしょうで調味して、器に盛ります。
⑥ ローストビーフ、クレソン、ラディッシュ、ホースラディッシュ、ケッパーをのせます。④を全体にかけてよく混ぜ、いただきます。
◎ホースラディッシュは、市販のローストビーフに添付されているもので充分です。


(4)ローストビーフのサラダ仕立て
<材料> 
ローストビーフ
レタス、ベイビーリーフなど葉もの野菜
<ドレッシング>
エシャロット(白ネギ、タマネギでもOK)
にんにく
しょうが
フレンチマスタード(粗挽きでも)
酢、またはワインビネガー
ごま油、サラダ油
ごま
イタリアンパセリ(パセリ、青ネギでも)
パルメジャーノ・レジャーノ
分量はお好みで。
<作りかた> 
①ローストビーフを切る。
  ローストビーフ(牛肉のタタキ)は、1cmくらいの厚さに切っておく。
②ドレッシングをつくる
エシャロット、しょうが、にんにく少々をみじん切りにする。
ボウルに入れ、フレンチマスタード、塩、黒こしょう、酢を加えてよく混ぜる。この状態で味をみて、サラダ油と香り付けのごま油を少々加え、好みの味に仕上げていく。ごまを加え、イタリアンパセリとパルメザンチーズを混ぜて好みの味にととのえる
③野菜を和える
  ちぎった野菜をボウルに入れ、塩を少々ふり、ドレッシングで和えておく。
④盛りつける
お皿にローストビーフを並べ、塩(あれば岩塩など、ちょっと良い塩)を軽くふり、ドレッシングをかける。仕上げにパルメザンチーズをふって、できあがり。

7.オーブン・レンジジがない場合の裏技
以下の方法は、オーブン・レンジジが使えない環境の場合の事例であって、あまりおすすめはできません。もし、実施するなら予め安い肉を購入して練習してからにしたほうが無難です。

(1)裏技その1(中華なべもしくは深さのある鍋で焼く場合)
牛肉(ローストビーフ用)  400g~600g
<付けあわせ>
じゃが芋        4個(人数分 )
クレソン        適量 飾り用にカット。
<ソース>お肉を買うとおまけで付いてくる場合もあり
赤ワイン        適量 (50cc~100cc)
オイスターソース    適量 (大さじ1ちょっと)
しょうゆ        適量    〃
塩、こしょう      適量
<作りかた>
①ローストビーフを室温に30分置きます。
②30分後、塩・こしょうを全体にもみ込みます。
③鍋に油を熱し、全側面に焦げ目をつける。(600gの場合。中火、約13分)
④ふたをし、中火~弱火で焼きます。たまに焼き面を変える。(約9分)
⑤焼き時間と同じくらいの時間、火を止めて蒸らします。(約22分)
※ 肉の厚み、量で時間が変わってきます。
肉の厚み量・全体(中~弱火)・フタをして(中~弱火)・火を止め余熱
6cm(又は400g)・11分・7分・18分前後
7cm(又は500g)・12分・8分・20分前後
8cm(又は600g)・13分・9分・22分前後
⑥肉を取り出し、赤ワインを煮詰めます。ふつふつして少し煮詰まってきたら、しょうゆ、オイスターソースを加え、ローストビーフのソースらしい味になればOK。
⑦お肉を切ります。テーブルでは切りにくいので、(包丁でないときれいには切れません。)まな板の上で切って大皿に盛り付けるか、一人分ずつ盛り付けます。
 ⑥のソースを書け、クレソン、じゃが芋を盛り付けます。 
※じゃが芋は、お肉と一緒に、焼いて、蒸してもOK。あるいは、皮を剥かずに半分にカットしたじゃが芋を、電子レンジで5,6分温め、たっぷりのバターでこんがり焦げ目が付くまで焼きます。
安いお肉で練習して、高級なお肉でとっておきのときに食べて欲しいです。

(2)裏技2(フライパンで焼く場合)
①肉は冷蔵庫から出して、塩、胡椒、ニンニクをすり込み、常温で1時間おく。
②フライパンにサラダ油をひき、強火で4面焼き色を付ける(中の肉汁を逃さない為)
③くず野菜(玉ねぎ、人参、セロリなど)を肉の上に乗せて、蓋をして弱火で途中返しながら10~20分蒸し焼きにします。
④焼けたらアルミホイルに包み、1時間ぐらい置いてから切る。すぐに切ると、肉汁が出てしまうので、しばらく冷め過ぎないように包んで置いておきます。
⑤焦げたくず野菜でソースを作っても美味しいです。肉の大きさによって焼く時間は違います。500gの肉なら15分ぐらい。

(3)裏技3(ダッチ・オーブンで焼く場合)
<材料>
牛肉(赤身で脂身のできるだけ無いもの)、肉は冷凍モノの場合は、しばらく常温に置いて、室温に近いほどにしておく。十分解凍し700g前後、にんにく、塩、コショー、あとは好みで一緒にローストする野菜。
<作りかた>
①まずはにんにくを5ミリの幅に切っておく。あまり小さすぎないように。肉に包丁かナイフで等間隔に刻みを入れてそこににんにくを押し込む。さらにまんべんなく塩、コショーし、味を馴染ませておく。
②炭が熾き火になったらダッチオーブンに余熱を与える(10分程)。
油をひいて肉をいれ、表面をこんがり焼く。ただし焼きすぎに注意!さっとでいいです。火は中火。そのまま鍋肌で焼きすぎてもいけないため底網を敷きます。
③肉を再びいれ周りに野菜を投入。
上蓋して、上下弱火でしばらくロースト。
よくこの状態で30~40分とかありますが、あまり時間でやらずに、串で刺して中までさされば完了。
そのためにも上蓋を乗せる前に一度串を刺してまだ中が冷たい感じがどんなのかつかんだ方が良いです。肉の真ん中に5秒刺して「温く」(=やや暖かさを感じるくらいで充分)感じたら肉を引き上げましょう。
野菜の方はまだと思えば構わずローストして、まずは肉を冷まして余熱を取りましょう。20分は冷まして余熱をとる。

8.今後の開催予定
 ローストチキン、ピザ、ドリア・グラタン、お手軽にできるロースト・ラムなどを予定しています。また、これとは別途にチーズフォンデュ調理体験教室の開催も予定しています。

2010年7月26日月曜日

カップヌードルがごはんに! 日清が8月、近畿で先行発売―あなたは、本当にバーベキューを食べたか?日本のバーベキューは本当はグリル?

カップヌードルがごはんに! 日清が8月、近畿で先行発売(この内容すでにご存じの方は、この項は読み飛ばしてください)

日清食品「カップヌードルごはん」


日清食品は26日、即席めん「カップヌードル」味のごはんが楽しめる新商品「カップヌードルごはん」を8月16日から、近畿2府4県で先行販売すると発表した。その後、順次全国発売に踏み切る方針という。

希望小売価格は税別250円。売り上げ目標は初年度で2億円。味は通常のしょう油ベース、シーフードと2種類ある。

「カップヌードルごはん」は、ごはんなどの具材に水を注ぎ、電子レンジで約5分半調理して味わうカップライス商品。ごはんをカップヌードルのスープで炊き込むことで、仕上がりは「チャーハンのような雰囲気に仕上がる」(同社)という。

日清では、こうした新商品を通じ、インスタント食品における「米飯市場の確立、規模拡大を図りたい」としている。

あなたは本当にバーベキューを食べたか?日本のバーベキューは本当はグリル?
さて、この商品皆さんは、どう見たでしょうか?インスタント食品の中でも、最近は、電子レンジを利用し食品が増えつつあります。いわゆる、レンジ・アップ商品です。レンジアップ商品とは、常温で保存が可能で、電子レンジで調理できるインスタント食品のことです。これに関しては、以前にもこのブログに掲載しました。

この「カップヌードルごはん」は完璧にレンジ・アップ商品ですね。現在、日本では、いわゆる電子レンジもしくは、オーブン・レンジで電子レンジ機能もついて者の両方をあわせて、電子レンジはほほぼ100%の家庭に普及しました。

もう、家庭でお湯を沸かすのと同程度に、電子レンジでの調理も可能になったということです。だから、こそ、レンジ・アップ商品がつくられているのです。

それに、考えようによっては、電子レンジによる調理のほうが、お湯を沸かしてそそぐというより楽かもしれません。なにせ、多くのレンジ・アップ商品は、お湯を沸かす容器すらいりません。この「カップヌードルごはん」のように、容器に水とスープを入れて、電子レンジに入れて加熱するだけです。

これから、どんどん、レンジ・アップ商品がでてくると思います。日清も、こうしたトレンドに乗り遅れまいとこのような商品の発売に踏み切ったのだ思います。では、なぜ、ヌードルではなくご飯だったのでしょうか?それは、おそらく、現在売られてるレンジ・アップ商品で一番売れているのが、ご飯それも、白米だからではないかと思います。

ご飯をたくのが面倒なとき、サトウのご飯などのレンジ・アップ商品は本当に楽でいいですね。それに、味も、まあまあです。おそらく、「カップヌードルご飯」もそれなりに美味しいのだと思います。

私は、このようにレンジアップ商品が沢山でてくるのは良いことだと思ます。インスタント食品でも、いろいろバリエーションを増えてくるということは良いことだと思います。今までだと、カップヌードルのように、熱湯を注ぐというのがほとんどでした。

それに、私は、こうした傾向が強まれば、いずれ、日本ではほとんど使われていない、オーブンも使われるようになるのではないかと思います。

これも、以前のブログに書いたことがありますが、日本では、レンジ・アップとい言葉があり、電子レンジを利用する料理がではじめています。ところが、オーブンを利用することを前提とした、インスタント食品など、アメリカなどでは沢山あるのに日本では、全くなかからです。

電子レンジは、100%と、ほとんどの家庭に普及しましたが、オーブンも、それには及びませんか、オーブン・レンジという形のものも含めると、何と日本でも、60%以上の普及率になっています。いまや、オーブンのない家庭のほうが少ないということです。その割には、皆さん、ご家庭でオーブンを調理に使うことは少ないようです。

そのためでしょうか、レンジアップ商品はあっても、オーブンアップ商品など言葉もないようです。これが、アメリカあたりだと、現在電子レンジで温めることが主流になっているTVディナーなどはじめ、
多くのインスタント商品が、オーブンで調理することを前提としていました。それが、現在では、電子レンで調理するようになっています。というより、TVデイナーなど特殊なものを除いては、多くのインスタント食品が、オーブンでも、電子レンジでも加熱可という形で販売されています。

それに、アメリカでは、まずは、スーバーなどで、オーブン用にカットされた、肉類が種々様々おいてあります。中には、オーブンに入れて、短時間で調理可能な、半焼成の鶏肉や、牛肉のブロックなどもおいてあります。それに、ピザのドゥも、小さなプラスチックのバケツのような容器に入れて売っています。オーブンアップなどという言葉はないのですか、本当にオーブン向けの商品が沢山おいてあります。それから、缶詰、瓶詰、乾燥食品も豊富ですが、これは、オーブンで調理することを前提としたものです。日本では、あまりオーブン調理をしないので、あまりみかけませんね。

こうしたことから、電子レンジを頻繁に使うようになれば、特にオーブン・レンジを設置している家庭では、オーブンも使うようになるのではないでしょうか。そうなれば、日本でもいろいろ料理の世界が広まり、キッチンの大変革になるのではないかと期待しています。

日本人、実は、フライパンの料理だけで、いわゆる蒸し焼きである、オーブンの料理をしたことがあまりないので、実は、あまりオーブン料理を知りません。

たとえば、皆さんは、バーベキューをご存じでしょうか。バーベキューというと、日本では、下のようなものであり、これ以外にはないとお思いでしょう。


要するに、肉や、野菜などタレをつけて、上のように燒くのが、バーベーキューであると信じて疑わない人がいると思います。無論、アメリカでも、これも、バーベキューと呼ぶ人います。

でも、これは、正式にはバーベキューとはいいません。正式にグリルといいます。

では、正式のバーベキューとはどんな料理かといえば、アメリカ合衆国でのバーベキューは南部で豚を長時間かけ丸焼きにして食べる習慣から始まったものです。この時、家族だけで食べきれずに野外に多くの人が集まって飲食をともにしたことが、野外での調理、飲食をバーベキューとよぶようになった由来です。

厳密には米国でのバーベキューとは、豚や牛のリブや牛のブリスケットなどの柔らかくない肉を、バーベキュー・ピットという調理器具の蓋を閉めたりして比較的低温で長時間かけ蒸し焼きにし、骨から簡単にとれるほど柔らかくなるまで調理した物をいう。日本のバーベキューのように短時間で肉を焼くことは正確には「グリル」と呼ばれる。要するに大きな、野外用のオーブンのようなもので蒸し焼きしたものをいいます。

では、バーペキューピットとはいかなるものかといえば、下の写真のようなものです。

バーベキュー・ピット(トレーラー牽引型)
これは、かなり大型で、トレーラーで野外にひいていって、そこで使うもので、それこそ、豚の丸焼きなど、大量につくるときに用いられる器具です。燃料は、たいてい炭です。

下は、家庭用の上よりサイズのちいさいものです。このビットの蓋を占めて、長時間かけて、蒸し焼きにします。

バーベキュー・ピット(家庭用)

中に、いれてあるのは、鳥半身、ローストビーフ、トウモロコシのベーコン巻です。
グリルも、バーベキューもタレをつけて燒くということでは同じなのですが、焼き方が異なるということてす。

アメリカでは、バーベキュー・ピットのない家庭などでは、オーブンで蒸し焼きにして、それを庭に持ち出して食べるという家庭もあるようです。

このブロクで以前、私がロースト・チキンをつくった記事を掲載しました。あれは、厳密な意味では、タレを塗って焼いているということなので、正式にはロースト・バーベキュー・チキンといったほうが正しかったと思います。

どうです!!おいしそうでしょう。実家でもバーベキューをすることがありますが、外で食べると本当に美味しいですよ?それから、長時間蒸し焼きするので、鳥でも、豚や、羊のリブでも、骨から、肉が剥がれやすくて、本当に食べやすいです。それに、油が徹底的に落ちているので、信じられないほど、大量に食べられます。女性でも、2kgくらい、平気で食べれます。体格の良い男性なら、5kgくらい平気で食べられます。

まあ、話が飛躍してしまいましたが、電子レンジによってレンジアップ商品が多数使わるようになれば、オーブンも使われるようになると思います。そうすれば、料理の世界が飛躍的に広まると思います。その例として、正式バーベキューなどあげてみたということです。

皆さんも、いろいろ試してみてはいかがですか?面白いし、楽しいし、それに、いろいろと想像力がかきたてられます。

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電子レンジ保有率、実に98.3%―ジャポネーゼ・イタリアーノ・ローストチキンを作ってみた!


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ピザテンフォー昨年10月4日で、創立21周年です!!
長い間のご愛顧真に有難うございます!!
YUTAKARLSON、USA 市長からのお願い
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2012年8月10日金曜日

家庭料理のパラダイムチェンジ~家庭の調理もだんだんと鍋とレンジ台を使わなくなる? | 勝間和代オフィシャルブログ−【私の論評】日本のホーム市場の最後のフロンティアが始動するか?

家庭料理のパラダイムチェンジ~家庭の調理もだんだんと鍋とレンジ台を使わなくなる? | 勝間和代オフィシャルブログ


今日つくった朝ご飯は、なんの変哲もない朝ご飯ですが、実はこれ、すべての料理、いわゆる普通の調理で使う「お鍋」と「レンジ台」を使っていないのです。

実は、いま各種オーブンやレンジ系の技術がものすごく発達しており、ほぼ全ての料理は簡単なプログラムを手で行うことで、実は炊飯器と同じように、「チン」で終わるのですが、意外と使われていないと思いませんか?

例えば、今朝のメニューのうち、小松菜の胡麻和えと焼き芋はこちらで作りました。左がスチームコンベクションオーブン、右がスロークッカーです。



これまでですと、例えば小松菜をゆでようと思ったら、たっぷりの水を湧かして、小松菜を茹でて、水を切って、など大変でした。あるいは蒸すにしても、蒸し器を用意して、温度管理をして、たいへんです。電子レンジで茹でてもいいのですが、電子レンジは構造上、表面から近いところが温まりやすくなりがちで、均一に茹でるにはそれなりの手間がかかります。

ところが、スチームコンベクションオーブンを使うと、「80度10分」でチンというように、直接、温度と時間が管理できるのです。鍋を使って強火や弱火にする理由は、一定時間、一定の温度で調理をしたいからで、それをもともと、コンピュータ制御された機器でできるとしたら、そちらを使った方が楽ですよね。すると、完璧なゆであがり具合で、しかもしゃきしゃき感が残ったまま、おいしくできあがります。

また、手羽先も、こちらも1晩たれにつけておいて、軽く小麦粉をまぶしたあと、ヘルシオの水蒸気オーブンで「220度で12分」、チンとしたら、できあがりです。外はぱりっと、中はジューシー、そして、油はもともとの手羽先の油以外まったく使っていないのに、パリパリーーと仕上がっています。こちらも、揚げたり煮たりしたら、ここまで上手にできません。

味噌汁も、電子レンジとスチームコンベクションオーブン使いました。まずは電子レンジ用の「だしポット」に水と鰹節と昆布をいれて、600Wで7分ほど、チーーーン。一番だしができあがったら、ここに味噌をといて、シリコンスチーマーにこの味噌汁と具材をいれて、シリコンスチーマーをそのままスチームコンベクションオーブンオーブンに入れて、「煮込み弱、12分」でチーーーンとしたら、できあがりです。

しつこいですが、ほんと、腕も何もいりません。全ては材料を用意して、切ったり、混ぜたりして、あとは「チーーーン」するだけ。炊飯器でご飯を炊くのにまったく料理人の技術が関係ないように、残りの料理もどちらかというと、

・何の機器を使うのか
・どのレシピを使うのか

のほうが重要になってきます。

なお、チーンの問題点は、電源が足りなくなること、及び、通常は電子レンジオーブンは1家庭に1つしかないので、一度に何品もできないことです。私が買ったような、小型のスチームコンベクションオーブンが普及してくると、また変わってくるのかもしれません。

その時には、台所の構造も変わることでしょう。うちのIHレンジ台が、ほとんど調理台としてしか使われていない一方、スチコンは置き場所がないので、リビングの窓際に置かれています。鍋も、ほとんど天板か、せいぜい、シリコンスチーマーしか使わないので、多種類の鍋たちはほとんど、シンクの下にしまわれっぱなしになってしまいました。

スチコンが業務用に普及したのもここ10年で、さらには真空調理が新しいトレンドとして加わっています。真空調理については、私も少しずつ、チャレンジしてみたいと思っていますが、まずはオーブン系の使いこなしをやってみたいと思います。

勝間さんの上の記事の詳細は、こちらから!!

【私の論評】日本のホーム市場の最後のフロンティアが始動するか?



勝間さんの上のブログ、パラダイムチェンジという言葉を使っているので、ご本人自身は、twitterで大げさと語ってらっしゃいましたが、そうではないかもしれません。

実は、このことについては、このブログでも随分前にとりあげたことがあります。それは、たとえば、イタリアでは、ほとんどの料理がオーブンを使っているのに、日本ではまだまだ使われていない、これを使うようにできれば、日本のホーム市場の最後のフロンティアになるかもしれないという趣旨でした。実際、勝間さんが上記のようなことをブログに掲載するわけですから、まだまだ、実際に日本の家庭では使われていないのだと思います。

この話題しばらく、掲載していなかったので、以下にその部分をコピペしておきます。
オーブン料理が普及する欧米-日本でのオーブン向け商品の少なさ
日本を含め米を主食とするアジアでは、湯を使う(ゆでる、蒸す)調理法が一般的であるため、欧米のオーブン(蒸し焼き)の文化とは全く違う食文化を営んできました。米を食べる文化圏では、レトルトパウチ食品が広く普及しました。
欧米諸国でも1970年代に家庭用としての実用化が試みられましたが、商品としては育ちませんでした。今でもアメリカではレトルト食品は宇宙食であるとの観念が強いようです。
大型の冷凍冷蔵庫が早くから普及して常温保存の必要性が高くないこと、一般的にローストするなどオーブンでの加熱調理が食事作りの基本となっていることがその理由としてあげられます。実際、最近の様子を欧米現地在住者に聞いてみても、冷凍食品とともに缶詰、びん詰、乾燥食品が圧倒的で、レトルトパウチ食品は見当たりません。
ひるがえって日本ではスーパーなどの食品売場や食器売場にはオーブントースター用とか、電子レンジ用の商品は豊富においてあり、レトルトパウチ食品なども相当豊富ですが、オーブン用の素材・食器・道具となると驚くほど少ないです。
アメリカのスーパーだと、オーブン用に半加工してあるローストビーフ用や、半焼成したロースト・ビーフや詰め物をして下ごしらえしてある鳥などはもとより、アミーズ・キッチンなどのオーブン用の冷凍食品や瓶詰、缶詰が豊富です。
今後のオーブン・レンジの普及にともないこれらの商品に対する需要が高まる可能性は大きいと考えられます。この需要は日本国内に残されたホーム関連市場のフロンティアとなる可能性が大です。ただし、現状のままでは同じことの繰り返しになります。飲食産業、流通産業、メーカーなどが協同したインフラ整備などしていく必要があるものと考えます。

数年前(2007年当時)当時)から都内などのハイグレードマンションにはオープンキッチンシステムは当たり前で、大容量のアメリカ製のオーブンやガステーブルはもとより、アメリカ製の冷蔵庫が最初から備え付けられるようになりました。 
アメリカ製のオーブンや冷蔵庫の最大の魅力は容量が大きいことです。冷蔵庫は日本製のファミリー世帯用冷蔵庫の平均容量が概ね300L~400Lであるのに対し、アメリカ製の容量600L~700Lが標準でありその大きさの違いは明らかです。 
ハイグレードマンションの住人は、よく友人やお客様を招待してホームパーティを開きます。その際、大容量の冷蔵庫はその威力を大いに発揮してくれます。次に魅力として挙げられるのがアイスディスペンサーです。欧米製の大型冷蔵庫には必ずといっていいほど付いている。アイスディスペンサーは、普通の氷だけでなく、クラッシュアイスや冷水も自動的に作くる。氷や冷水の利用頻度の高い欧米人にとっては必須の機能といえます。 
洗濯機・乾燥機も欧米の製品は大容量が大きく大量の洗濯ができることと、ビルトインにより見た目を美しくコンパクトに収納できるため、新築のハイグレードマンション取り入れられています。数年前からハイグレードマンションに居住する日本人の富裕層が、自宅に料理人を出張させてパーティを開いているという話をよく聞きます。グローバル化の時代、欧米製のキッチン機器は富裕な日本人の生活にも必需品となりつつあり、もっと下の層にも浸透しつつあります。 
オーブンの掃除はなかなか大変、だから、欧米ではブロの掃除人がいるくらいです
しかしながら、この浸透は遅々として進んでいません。なぜでしょうか?富裕層は別にして、もっと下の層ではせっかくシステムキッチンがあったとしてもそれを使いこなせい家庭も多いからだと思います。富裕層に関しては、自分で調理せずにケータリングをしたりするの使いこなせなくても何とかなるのでしょう。 
 
最近は普通のマンションでもシステムキッチンが導入されています、システムキッチンには必ずといっていいほどオーブンがついています。これを使いこなせない人が意外と多いのです。ですから、せっかくのシステムキッチンのオーブンで何を調理するかといえば、冷凍ピザを焼くとか、フライパン等で調理した料理を保存しておきそれを温めるとかが多いようです。
新築のマンションに入って、初めてシステムキッチンを使う機会に恵まれた新婚の奥さんが冷凍ピザを焼いて真っ黒焦げにしているなどの話はよくききます。さらにやっかいなのは日本では元々システムキッチンを活用するようなライフスタイルがなかったことなどが多大な影響を与えていると思います。 
しかし、こうしたギャップがあるからこそホーム関連市場の最後のフロンティアになる可能性が大きいと考えます。
さて、上のコピペは、2007年当時のものですが、あれから5年随分世の中も変わってきました。あの当時は、電子オーブンレンジなどが家庭にあっても、ほんど電子レンジとして使っているというのが当たり前のようでした。


しかし、最近では、電子レンジ調理によるインスタント食品などでてきて、以前よりはかなりオープンレンジを使う機会が増えてきました。そうして、上の勝間さんの記事のように、実際にオーブンを使う人もそれなりに増えてきました。しかし、勝間さんのブログを見ている限りでは、まだまだという感じがします。まだ、おかずのうちの何かを作るという感じて、欧米のようにメインデッシュから何から何までをつくるというようにはなっていないような気がします。


私の実家には、昔からドイツ製の大きなガスオーブンがあって、それでかなりいろいろな料理をしていました。たとえば、ロースト・ビーフ、チキン、ポークなど当たり前に作っていました。そう書くと、何やら、日本の一般の人には、たいそうなことをしていたように思われがちですが、これらの料理をつくるということは、本当に簡単で楽です。


とにかく、牛肉や、豚肉の塊、鶏肉など、塩コショウして、タコ糸や竹ひごで整形して、火を入れたオープンの中に、所定の温度で、所定の時間いれておけば、誰でもできます。うちでは、普段は、そうではないのですが、お客様多数がいらした時には、中学生くらいの頃から、これらをオーブンで焼くのは私の仕事でした。何回かやれば、誰にでも造作もなく簡単にできます。焼くといっても、フライパンなどで焼くのとは異なり、一旦オーブンの中に入れれば、後は、焼きあがるまで何もする必要もありません。無論、ソースをつくるなどのことは、味覚などが優れていないとダメなので、難しいとは思いますが、ローストチキンなど、塩コショウだけでも十分美味しいくいただけます。ローストポークなど、焼き豚のかわりラーメンにつかうと、かなり差別化できて美味しいです。

だから、母などは、普段は、オーブンで何かを焼きながら、他の料理をしていました。ただし、お客様が来たときには、簡単なオーブン料理は、私に任されたのでした。しかし、温度と、時間さえ間違えなければ、本当に簡単にできます。こんなに簡単な料理を私は、他に知りません。だから、今でも、自分で焼いてしまうことも良くあります。


それから、もう一つ、揚げ物などにも利用できます。日本だと、厚手の鍋かフライパンに大量の油を入れて、揚げますが、イタリアやドイツなどではそんなことをするのは、プロの料理人だけかもしれません。

これも、オーブンで手軽にできます。たとえば、鳥の唐揚げなら、衣をつけて、その鳥を耐熱皿に入れで、鳥に油をかけて、それをオーブンに入れます。そうすることにより、少ない油で、カリカリの唐揚げができます。これだと、油を大量に使うことがなく、油を何回か使うということもなく、廃油の問題もなくなり、それに油であげたのと変わりがなく美味しくできます。フライドチキンだって、これとほぼ同じ手順でカリカリに美味しいく焼くことができます。特に、アメリカなどでは、バターミルクに漬け込んでから焼いているようで、そうすると肉が柔らかくなり、本当に美味しくなります。私は、バルサミコにつけこんだりします。これもかなり美味しいです。


ピザなども、時間と温度を間違わなければ、誰でも、美味しく焼けます。アメリカなどでは、ビザのドウ(生地)が、プラスチックの容器に入って、スーパーなどで普通に売っていますから、これと、シュレッダーチーズとソースを一緒に買ってきたら、それを説明書に書いてある通りにすれば、誰でも簡単で焼けます。それから、このドウでパンなどもできます。

特に、ピザは、こうしたものがあれば簡単ですが、そうでなければ、結構大変です。パンやピザなどは、さすがに電子レンジではできません。日本では、パンを自分で焼く人などいないので、パン屋さんが、発達したのかもしれません。それにしても、スチームつきの、オーブンレンジがあって、かなり普及しているのに、ごパンなるものが新たに開発されてそれが売れる日本、本当に不思議といえば不思議だと思います。私などは、逆に「そこまでしてオーブンを使いたくないのか」と思ってしまいます。ちなみに、米粉のパンも勿論、オーブンで焼くことができます。


そうして、いろいろ書いていて思ったのですが、日本の場合は、スーパーに行っても、あまりオープン関係の食材とか、道具なども売っていないし、料理教室でも、オーブン料理は教えていませんから、これを欧米なみにすれば、日本でも十分にできると思います。それに、スチームコンベクションオーブンが頭脳を持ち、クラウドにもつながり料理にあわせて、自ら最適の調理をするようなれば、かなり便利と思います。それから、掃除も最近のエアコンのように、ある程度オープン自体がやるようになれば、最高です。このあたり、新たな市場として、もっともっと注目されても良いと思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どう思われますか?

あのカレーを日本に導入して、誰もが食べるようになった日本、オーブン料理はまだまだですが、勝間さんのブログにもみるように、だんだんと普及の兆しがあるようです。家庭でオーブンを自在に使えるようになったとき、日本の家庭料理も、欧米の食文化を本格的に取り入れ、より豊かになるのではないかと思います。それに、日本人のことですから、思ってもみかなった美味しい料理が生まれてくる可能性は十分あると思います。そう思うのは、私だけでしょうか?


【関連記事】

オーブン料理が普及する欧米(2)オーブンをあまり使わない日本の家庭






2011年10月7日金曜日

この冬、温かいソフトクリームはいかが? 金沢の食品開発会社が開発に成功!―【私の論評】これは、売れるのか?!!ここ日本でまだ足りないもの?

この冬、温かいソフトクリームはいかが? 金沢の食品開発会社が開発に成功!






ソフトクリームというと夏に食べるもの...というイメージが強いんですが、金沢にある日本海藻食品研究所という食品開発会社が、温かい場所でも型崩れすることがないソフトクリーム「ホットソフトクリーム」を開発したそうですよ。

見た目はまるでソフトクリームのようですが、ホットソフトクリームなので出来てすぐだと湯気が立つそうですよ。また、放置していても形が崩れたりすることがなく、電子レンジで温め直せば、またホカホカになるそうです。食感は洋菓子というよりは、和菓子のような感じだとか。

この会社は、他にもユニークな食品を開発していて、「溶けにくいソフトクリーム」や「溶けにくいかき氷」も開発しているそうです。



これらのユニークな食品の秘密は、「おから」にあるそうですよ。同社は豆腐製造時にできる副産物の「おから」を有効利用するため、添加物や化学抽出媒体を使用せずに、無添加処理技術で、無味無臭の超微粒子おからペーストを開発したそうです。これをベースにして、ユニークな「溶けにくいソフトクリーム」や「溶けにくいかき氷」や「ホットソフトクリーム」が開発されたようですね。

なお、「溶けにくいソフトクリーム」は同社のHealthy Labというお店で実際に食べることができるそうなので、金沢に行く機会があれば、是非とも食べてみたいです。


温かいソフトクリーム「ホットクリーム」-金沢の食品開発会社が開発[金沢経済新聞]
溶けにくいソフトクリーム[日本海藻食品研究所]

【私の論評】これは、売れるのか?!!ここ日本ではまだ足りないもの?


うーん。私は、あまりソフトクリームは、食べないので、温かいソフトクリームがうれるかどうかは、わかりませんが、でも、かなり難しいような気がします。やっぱり、ソフトクリームは、上の写真のように冬でも、温かい部屋で食べるのが、美味しいです。

それに、日本では、あまりオーブンを使わないせいでしょうか温かいお菓子って、あまりないですが、ヨーロッパなら、たとえば、タルトタタンなる熱いお菓子があります。そのお菓子を以下にレシピも含めて掲載します。




このお菓子の由来は、オーベルジュを経営するあわてんぼうのタタン姉妹。りんごのタルトを焼こうとしたらオーブンに入れるときにひっくり返してしまいました(パイ生地が上になった)。仕方なくそのまま焼き、表に返してお客様にだしたところ、それが人気を呼び、お宿の名物お菓子となったというのがタルトタタンの名前の由来とか・・・。


バターの香り高いパイ、ほろ苦いキャラメル、甘酸っぱくてとろりととろける焼きりんごは紅玉ならでは。あつあつのりんごのパイにバニラアイスを添えて。酸味とミルキーな味がベストマッチ。時間はかかりますけど、市販のパイシートを使えば材料も簡単にそろいますし、オーブンに入れっぱなしでOKなので意外と簡単ですヨ。お部屋中にあま~い匂いが広がります。



りんご(紅玉)4個 (芯を取り、皮をむき、くし型に4等分)、グラニュー糖(100g)、
水大さじ1、無縁バター大さじ1、市販の冷凍パイシート(写真は層にならない別のパイ生地です、ごめんなさい~!)
型:マンケ型(なければ耐熱のグラタン皿、ココット型で1人分ずつしてもかわいい)


1.キャラメルを作る。おなべにグラニュー糖と水を入れ濃いキツネ色になるまで熱したら日からおろしてバターを入れる。写真右のおなべはキャラメルが出来上がったところ 

2.熱いうちに①を型に流しいれる。

3.りんごを型に隙間なく詰める。2のキャラメルは型にきっちり詰めるための接着剤の役割もしているので、キャラメルが熱いうちに!

4.3をアルミホイルでふたをして、空気穴を数ヶ所あけ、200℃のオーブンで1時間焼く。

5.ホイルをはずしたところ。

6.スプーンの背中でりんごを型の中に平らにおさめ、ホイルをはずした状態で160℃のオーブンで30分焼く。写真は平らにおさめたところ。・・焼く前はてんこ盛りだったのにこんなにかさが減るのです~。

7.6の熱がとれたら、冷凍パイシートを型の大きさに切り、フォークで穴をあけ(空気穴)、6の上にのせ、170℃のオーブンで30分焼く。
そのまま召し上がってもOKですが、軽くあたためなおし、バニラアイス、ホイップクリーム、ヨーグルトなどを添えるとりんごの酸味がまろやかに。シリアルのグラノーラを加えてサクサク感をプラスしても。りんごのブランデーのカルバドスをかけるていただくのもお勧めです。7.オーブンから出し、あら熱がとれてからお皿に上下さかさまにしてあける。

りんごの水分で天板が汚れるので、天板をアルミホイルでカバーするとあとのお掃除が楽ですヨ。


このような、いわゆる、焼き菓子ヨーロッパなどでは、いくらでもあります。日本でもやはり、いずれは、こっちのほうに、いくような気がします。日本では、こうした焼き菓子、家庭でも、普及していないので、ホット・ソフトクリームなどというアイディアがでてきたのでしょうが、しかし、本格的な焼き菓子には、勝てないと思います。でも、よく考えてみると、ホッとソフトクリームなどを本気で作ってしまう会社が現れたくらいですから、これから、焼き菓子など、本当に美味しいものを日本でも、売れば、かなり売れるような気がしてきました。適度に暖めなおすものなど、発売すれば、結構売れるように思います。

上のようなレシピ、本をみれば、焼き菓子星の数ほど、たくさんあります。この冬は、お子様たちに、温かい焼き菓子などつくってあげたら、喜ばれそうですね。私も大好きです。クリスマスなんかに、ローストチキンだけではなく、オーブンから出した温かい焼き菓子などだしてあげると、本当に大悦びです。皆、幸せなきもちになること請け合いです!!


【関連記事】

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簡単なローストチキンの作り方



グレイビーソースの作り方

2007年3月8日木曜日

オーブン料理が普及する欧米(3)-日本でのオーブン向け商品の少なさ

日本を含め米を主食とするアジアでは、湯を使う(ゆでる、蒸す)調理法が一般的であるため、欧米のオーブン(蒸し焼き)の文化とは全く違う食文化を営んできました。米を食べる文化圏では、レトルトパウチ食品が広く普及しました。

欧米諸国でも1970年代に家庭用としての実用化が試みられましたが、商品としては育ちませんでした。今でもアメリカではレトルト食品は宇宙食であるとの観念が強いようです。

大型の冷凍冷蔵庫が早くから普及して常温保存の必要性が高くないこと、一般的にローストするなどオーブンでの加熱調理が食事作りの基本となっていることがその理由としてあげられます。実際、最近の様子を欧米現地在住者に聞いてみても、冷凍食品とともに缶詰、びん詰、乾燥食品が圧倒的で、レトルトパウチ食品は見当たりません。

ひるがえって日本ではスーパーなどの食品売場や食器売場にはオーブントースター用とか、電子レンジ用の商品は豊富においてあり、レトルトパウチ食品なども相当豊富ですが、オーブン用の素材・食器・道具となると驚くほど少ないです。

アメリカのスーパーだと、オーブン用に半加工してあるローストビーフ用や、半焼成したロースト・ビーフや詰め物をして下ごしらえしてある鳥などはもとより、アミーズ・キッチンなどのオーブン用の冷凍食品や瓶詰、缶詰が豊富です。


今後のオーブン・レンジの普及にともないこれらの商品に対する需要が高まる可能性は大きいと考えられます。この需要は日本国内に残されたホーム関連市場のフロンティアとなる可能性が大です。ただし、現状のままでは同じことの繰り返しになります。飲食産業、流通産業、メーカーなどが協同したインフラ整備などしていく必要があるものと考えます。




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【中国の偽善が許されるのはなぜ?】GDP世界第2位の大国がWTOで“途上国扱い”され続ける理由 岡崎研究所 まとめ 中国が自国の保護主義政策を講じながら、米国の産業支援策を非難しているのは偽善である。 現行のWTO制度は、多くの国が「途上国」と自称できるため、中国の保護主義政策を...