2014年11月7日金曜日

日本ほめ「売国奴」呼ばわりで“抹殺”された漫画家 圧力恐れ中国帰れず【私の論評】なぜ風刺漫画家を抹殺しなければならなかったのか、裏読みをすれば明らか!習近平は自分が抹殺されそうだから(゚д゚)!


王立銘氏 手に持ち口で噛んでいるのは唐辛子 写真はブログ管理人挿入以下同じ

 中国の習近平政権が表現の自由への取り締まりを強める中、インターネットで風刺漫画が人気の中国人漫画家、王立銘さん(41)=写真=が来日中の8月、身の危険を感じて帰国を断念し、日本で新たな生活を始めた。事実上、政治的保護を求めた滞在で「しばらく日本から中国を伝え続けたい」と話している。(SANKEI EXPRESS)

日本の良さ紹介で「売国奴」

中国政治をテーマに「辣椒」(中国語でトウガラシ)のように刺激の強い皮肉や批判を込めた作品を2009年からネットで発表。ペンネーム「変態辣椒」(レベル・ペッパー)で知られ、短文投稿サイト「微博」などで約100万人のフォロワーを持つ。

今年5月に初めての海外旅行で来日。日本人の礼儀正しさなど感じたことを漫画で紹介していたところ、中国共産党機関紙、人民日報系サイト「強国論壇」が8月18日、王さんを「親日、媚日、漢奸(売国奴)」と批判するコラムを掲載。コラムは数時間以内に中国国内の複数のサイトに転載された。

日本滞在中の王立銘夫妻

微博などのアカウントが無効となり、王さんはネット空間から「抹殺」された上、「帰国すれば殺す」などと書かれたたくさんの脅迫メールが送り付けられた。

王さんは「帰国すれば空港ですぐに拘束されるだろうと身の危険を感じた。一緒に来た妻の身も心配だった」と語る。

専門家によると、13年3月発足の習政権はネット空間の言論を脅威に感じており、この年の夏には「社会主義制度」「国家利益」などへの批判を禁じる「7条の底線(ボトムライン)」とする規範を設定。社会問題を扱うブロガーのサイト閉鎖や拘束などを繰り返している。

■7条の底線(ボトムライン) 中国政府系機関「中国インターネット情報センター」が中心となって2013年夏、ネット空間の規範として発表。ネット利用者に(1)法律(2)社会主義制度(3)国家利益(4)公民権益(5)社会公共秩序(6)道徳(7)情報の真実性-を順守するよう要求した。中国のネット利用者は6億3200万人(14年6月時点)に上っており、習近平政権が政権批判などを封じ込めるため打ち出したインターネットの管理強化策の一環。

【私の論評】なぜ風刺漫画家を抹殺しなければならなかったのか、裏読みをすれば明らか!習近平は自分が抹殺されそうだから(゚д゚)!

さて、王立銘氏がどのような風刺漫画を描いているのか、以下にその例を掲載します。
王立銘さんの作品。サンゴを積んだ中国の密漁船が小さな島を取り囲んでい

これは、無論のこと、小笠原近辺の中国船による赤珊瑚の密猟に関するものです。

この件については、このブログでもすでにとりあげています。その記事のURLを以下に掲載します。
習政権の陽動作戦か 小笠原沖で“不審船”が急増 サンゴ密漁はダミー?―【私の論評】猿芝居には、日本としては、神経質にならず、もっと大雑把に対応しても、国際法などを遵守していれば、何の問題にもならない(゚д゚)!
伊豆諸島の須美寿島(東京都)周辺海域で確認された中国のサンゴ
漁船とみられる多数の外国漁船=30日(第3管区海上保安本部提供)
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では、小笠原沖近辺での、中国船による赤珊瑚の密猟に関して、いわゆる中国の第二列島線に関するものではないかという憶測があるものの、それは実は杞憂にすぎず、本当は中国の内部政治闘争に利用されているだけであるという私の見解を掲載しました。

まさに、今の中国経済的にも、政治的にも第二列島線がどうのこうのなどと考えている余裕はありません。そのように見せかけて、示威行為の効果を高めるという意図もあるかもしれませんが、本当の狙いは、政治権力闘争の競争相手に対する示威行為であるか、中国の現体制対する人民の批判を交わし日本に向けるための、工作のいずれかです。

なぜこのようなことをするかといえば、かなり中国の現体制が切羽詰まっているからに他なりません。なぜなら、中国の経済は崩壊寸前ですし、相変わらず、中国人民の政府に対する憤怒のマグマは煮えたぎっており、いつどこで大噴火をしてもおかしくない状況にあるからです。

このような状況は、石兵氏の以下のツイートをご覧いただいても良くわかると思います。
そもそも、習近平は、官僚の腐敗を取り締まるなどと言っていますが、石平氏がツイートしているように、腐敗撲滅を唱える習近平の身辺にまで腐敗が進み、頭のてっぺんから足の指先まで腐っている中国共産党であることから、これは腐敗取り締まりなどではなく、あくまでも、それを口実とした権力闘争とみるべきです。

それに、もし余裕があれば、王立銘夫妻は日本に滞在しているわけですから、日本で泳がせておいて、中国に戻ってきたときに、逮捕拘束、長期間監禁などという手段もとれたわけですが、そのような余裕もなく、脅迫などの手段にでたため、王立銘氏を日本にとどまらせる決心をさせ、中国批判を継続させる結果となってしまいました。

習近平は、本当に中国のラストエンペラーになる可能性もでてきたものと思います。

というより、もともと、王立銘氏はそのつもりで日本に来たのかもしれません。下の漫画は、中国がAPECのホスト国になっていることを揶揄しています。
王立銘さんの作品。「中国政府は『境外敵対勢力』と見なしてきた各国首脳をAPEC
期間中、破格の待遇で迎え入れる。これこそ売国奴では」とのメモが添えられていた
APECといえば、このときに、日本政府は安倍総理と習近平の会談を実現させたいようで中国も乗り気だったようですが、中国側はこれまで首脳会談を実現する条件として、沖縄県・尖閣諸島の問題や安倍総理による靖国神社の参拝について日本側に譲歩を求めていますが、日本側は、一切譲らない方針です。

ただ、日中双方とも尖閣諸島周辺などでの偶発的な衝突は避けるべきだという考えでは一致していて、安倍総理が北京を訪れる機会を通じて首脳同士の何らかの対話の場を設定できないか、水面下で詰めの調整を行っていたようですが、中国側が譲歩しないため、北京で日中両首脳が顔を合わせても正式に2国会談が行なわれない異例の展開となりそうです。

私は、これで良いと思います。本来、中国側が条件などつけられるような立場ではありません。それに、会談する前からいろいろ注文をつけるのは本当に失礼なことです。

一方、APECに参加予定の、プーチン氏は安倍総理からの会談に特に条件をつけることもなく受諾しています。これは、これから余程のことがない限り、実現されることになるでしよう。

他の国の首脳とも、会談する可能性もあります。そうなると、習近平は安倍総理とまた、会談する機会がなくなり、他国の首脳と日本に関しては、会談したり話あいをする機会を提供するということになってしまいます。

日ロの間にも、北方領土などの懸案事項などはあります。しかし、そんなことは、会談の時に主張すれば良いということであり、わざわざ首脳会談の前に条件をつけて会ってやるぞなどというのではお話になりません。まるて、子供の喧嘩です。今の習近平には、そのような余裕もないということの現れです。

今後も、安倍総理は、中国が会談の条件をつけるというのなら、永遠に会談しなくても良いです。

王立銘氏は、中国に帰れないというのなら、日本で活躍すれば良いと思います。日本で、漫画を作成して、日本の読者にみてもらえば、それで良いと思います。その他、講演活動もなどもすれば、日本で十分生活できると思います。

それにしても、これだけ切羽詰まった中国、この体制が長続きするとはとても思えません。まさに、習近平は日々自らが抹殺されることに怯えながら、少しでも延命をはかるために動いていというのが真相だと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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